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北海道 にお け る環境 ・経 済統合勘定 の推計

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(1)

北海道 にお け る環境 ・経 済統合勘定 の推計

一北 海 道 グ リ ー ンGDPの 試 算 一 ※

1.は じ め に

地 球 環 境 問 題 の 深 刻 化 に伴 い 自然 資 産 の 持 続 的 な 使 用 に よ る経 済 活 動 の 方 向 性 が 模 索 さ れ て い る。 こ れ まで の政 策 や 地 域 計 画 策 定 に お い て は,国 民 経 済 計 算 体 系(SNA)に 基 づ くマ ク ロ経 済 指 標 の 成 長 を 目標 と した 経 済 活 動 の推 進 が 定 着 して い る が,現 在 の 勘 定 体 系 で は環 境 の 劣 化 に よ る 支 出 や 環 境 悪 化 の 防 止 費用 等 は経 済 指 標 値 を上 昇 させ,環 境 が 悪 化 して 国 民 の生 活 質 が 低 下 して も 経 済 成 長 を遂 げ て い る こ とに な り,環 境 破 壊 を肯 定 す る よ うな も の とな っ て い る。 そ こ で,国 際 連 合 やOECD等 の 国 際 機 関 を 中 心 と して 持 続 可 能 な発 展 の 概 念 に 沿 っ た環 境 と経 済 の 相 互 関 係 を記 述 で きる マ ク ロ経 済 指 標 の 開発 ・研 究 が 進 め られ て お り,現 在,暫 定 版 と してSNA環 境 ・経 済 統 合 勘 定 サ テ ラ イ ト 体 系(SNASatelliteSystemforIntegratedEnvironmentalandEconomic

Accounting:SEEA)が い くつ か の 版 で 公 表 さ れ て い る(図1参 照)。 こ う し た指 標 体 系 は 国 レベ ル に お い て は 国家 の 政 策 展 開 の 基 本 方 向 の探 索 な どに 有 用 と考 え られ る が,一 方 で はThinkGlobally,ActLocallyの 視 点 か ら は,都 市 や 都 道 府 県 にお け る 環 境 保 全 と経 済 発 展 を両 立 させ る 政 策 や 計 画 の 基 本 方 向 を示

本研 究 は,経 済 企画 庁経 済研 究所 の後 援の もと小樽 商科 大学経 済研 究所 地域 経済 社会 システ ム研 究 会 と北海 道大 学農 学部 農業 経済 学科比 較 農政学 講座 との共 同研 究

と して行 っ た もの で ある。

※※ 小樽 商科 大学

※※ ※ 北 海道 大学

〔93〕

(2)

94 第49巻 第2・3号 す こ とが で き る地 域 経 済 指 標 体 系 が 必 要 と思 わ れ る。

本 研 究 で は,こ のThinkGlobally,ActLocally・ の 視 点 か ら北 海 道 を 事 例 と し て 環 境 保 全 の 状 況 と地 域 経 済 活 動 の 関 係 を 分析 し,地 域 レベ ル の環 境 ・経 済 統 合 勘 定 の可 能 性 を検 討 す る こ と を 目的 と して い る。

1版

SEEA基 本 行列

SNAの 環 境関 連の 内訳

H版 (A)

「F

統合された物的・貨幣的勘定 皿 版

(A十B)

'' ρ' ρ' ρ ρ

「「

市場評価 帰属環境費用

"' ,一 ,' ,'

lV.1版 (A+B+C)

W.2版 (A+B+C)

維持費用評価

]V.3版 (A+B+C)

市場評価と 仮想的市場評価

,"

」4'ρ 一

市場評価

生産境界の拡張

家計生産

,, ,,'一, 一,'"

V.1版 (A+B+C+D)

一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一

一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一

一 一

V.2版

(A+B+C+D)

V.3版 (A+B+C+D)

維持 費用 評価

処 分 サービス および 土地 の生産 的サ ービス

市場評価と 仮想的市場評価

環境サービス 消費者サービス V.4版

(A+B+C+D)

V.5版 (A+B+C+D)

環境保護サービスの外部化 V.6版

(A+B+C+D)

,

拡張投入産出表 投入産出分析への適用 出 典=UnitedNaitions(経 済企 画庁 経済 研究 所)

図1 SEEAの 各 種 版

(3)

北 海道 にお け る環 境 ・経済 統合 勘定 の推 計 95

2.環 境 ・経 済 統 合 勘 定 の 推 計 方 法

環 境 ・経 済 統 合 勘 定 の 推 計 方 法 に 関 す る研 究 は,国 連SEEAの よ う な 環 境 資 産 の 状 態 を貨 幣 評 価 し,そ の減 耗 額 をSNAか ら差 し引 く タ イ プ,ノ ル ウ ェー や フ ラ ンス,オ ラ ン ダのNAMEA(TheNationalAccountingMatrix,Includ‑

ingEnvironmentalAccounting)等 の よ う な 自然 資 源 の物 的 勘 定 体 系 を ベ ー ス と した タ イ プ に 大 別 で き る 。 わ が 国 で は,1995年 に 経 済 企 画 庁 がSEEAの 計 方 法 に基 づ く試 算 を行 い,1998年 に推 計 精 度 の 向 上 と領 域 の 拡 大 を試 み て い る 。SEEAの 推 計 方 法 は,異 な る 評 価 方 法 に よ る複 数 の 版 が あ る が,わ が 国 で は,環 境 統 計 が 不 完 全 な こ と に よ る デ ー タ の利 用 可 能 性 な どか らSEEAIV.2 版 の 維 持 費 用 評 価 法 に よ り,経 済 活 動 に よる環 境 負 荷 を帰 属 環 境 費用 と して 推 計 し,環 境 関 連 の 補 助 金 も控 除対 象 と して算 定 され る 国 内 純 生 産 か ら帰 属 環 境

費用 を差 し引 くこ とで環 境 調 整 済 国 内 純 生 産(EDP:EcoDomesticProduct) を 算 出 す る 方 法 を適 用 して お り,,本 研 究 で も同 様 の 方 法 を 適 用 して い る 。

この よ うな 推 計 方 法 の 最 大 の 問 題 点 は,貨 幣 評 価 す るた め の帰 属 計 算 に あ る。

す な わ ち,帰 属 環 境 費用 の 推 計 に どの よ うな価 格(維 持 費 用)や 計 算 方 法 を採 用 す るか に よ り,推 計 され る指 標 値 が 大 き く異 な る こ とで あ る。 そ れ ゆ え,帰 属 計 算 手 法 の確 立 が 緊要 で あ る。また,帰 属 計 算 は統 計 デ ー タ に依 存 す る た め, 統 計 デ ー タの 利 用 可 能 性 が 地 域 に お い て異 な る こ と も指摘 され て お り,利 用 可 能 な 統 計 デ ー タの 制 約 か ら帰 属 計 算 方 法 が 変 化 す る こ とを 回 避 す る た め に は, 環 境 統 計 体 系 の 整 備 も必 要 と な る 。 さ らに,推 計 対 象 地域 の 社 会 経 済 的 背 景 に

よ って は,帰 属 計 算 に基 づ く指 標 体 系 で は既 存 の 地 域 経 済 の あ り方 を根 底 か ら 覆 す こ と に な りか ね な い 。 す な わ ち,開 発 途 上 国 に み られ る よ う な 自然 資 源 に 依 存 した地 域 経 済 は,そ の 使 用 に よ り成 立 して い る た め 帰 属 環 境 費用 が 大 き く な る傾 向 が 強 い た め,そ の よ う な 地 域 へ の帰 属 計 算 適 用 が は た して現 時 点 で 適 切 で あ る か とい う指 摘 もみ られ る 。

この よ うに 帰 属 計 算 に 基 づ く環 境 ・経 済 統 合 勘 定 は 多 くの 課 題 を抱 い て い る た め,試 算 され た 結 果 の取 り扱 い に は慎 重 を 要 す る。 本 研 究 の 結 果 も同 様 で,

(4)

96 第49巻 第2・3号

帰 属 環 境 費 用 の 変 動 やEDPの 成 長 率 な どは 直 接 的 に は物 理 的 な 環 境 の状 態 に つ い て は定 量 的 な 情 報 を提 供 して い な い し,環 境 の 価 値 を 評価 す る もの で も, 環 境 悪 化 に よる 被 害 額 を 評価 す る もの に もな っ て い な い。 現 時 点 に お い て は多

くの 仮 定 の も とで 経 済 活 動 に よ っ て どの 程 度 環 境 負 荷 が 生 じ,こ れ を 除 去 す る に は どの 程 度 の 費 用 負 担 が な さ れ な け れ ば な らな い か を推 計 した もの で あ る。

した が って,現 段 階 で は汚 染 物 質 の排 出 量 な ど物 量 表 示 に よる 環 境 悪 化 の 状 態 と,帰 属 環 境 費用 お よ び実 際 環 境 費 用 の 関 係 か ら地 域 の持 続 可 能 性 を評 価 す る こ とが 必 要 で あ り,廃 物 の排 出 が 減 少 し,帰 属 環 境 費 用 が 実 際 環 境 費 用 へ と転 化 す る方 向性 が 見 られ,NDPも 成 長 し て い る場 合 に 望 ま しい 経 済 成 長 の傾 向 が あ る と判 断 す る こ とが 良 い と考 え られ る。

本 研 究 で は,上 述 した よ うに 国 の 試 算 と 同様,国 連SEEAIV,2版 の 維 持 費 用 評 価 法 に基 づ き1990年 度 と1985年 度 を推 計 対 象 年 度 と し て 推 計 を行 っ て お り,勘 定 表 の 構造 も国 の もの を基 本 と して い るが,移 入 と移 出 項 目の 追 加 が さ れ て い る。SEEAの 環 境 費 用 は,実 際 環 境 費 用 と帰 属 環 境 費 用 に大 別 さ れ, 実 際 環 境 費 用 は各 経 済 主 体 に お い て実 際 に 支 出 され て い る環 境 保 全 関 係 の 費 用 で,帰 属 環 境 費 用 とは 経 済 活 動 に伴 う環 境 悪 化 を一 定 の 評 価 方 法 に よ り経 済 活 動 の 費用 と し て貨 幣 評 価 した もの で,環 境 に関 す る外 部 負 経 済 を 金 額 表 示 した 自然 資 産 減 耗 の 評 価 額 で あ る 。 実 際 環 境 費 用 は,SNAで 計 測 され た 道 内 総 生 産 に お い て 自然 資 源 保 全 や 公 害 防 止 等 に係 る部 分 を分 離 し,産 業 ・政 府 ・家 計 等 の 各 経 済 主 体 別 に 環 境 保 護 関係 と環 境 以外 の 財 ・サ ー ビス の分 割,環 境 保 護 活 動 の分 割,人 工 資 産 と環 境 資 産 の 分 割 を 行 う こ とで 求 め られ る 。 本 稿 で は, 実 際 環 境 費 用 の 推 計 の 詳 細 は 割 愛 し帰 属 環 境 費 用 の 推 計 に 焦 点 を お い て い る が,実 際 環 境 費 用 推 計 にお い て も環 境 保 護 関 係 の 支 出 に 関 す る統 計 が 行 政 の 環 境 関 連 部 局 の も の しか 整 備 され て い な い こ と,産 業 部 門 で は環 境 関係 と環 境 以 外 の 財 ・サ ー ビ ス の 生 産 が 同一 主 体 で 行 わ れ て い るが,こ れ を分 離 す る こ とが 困 難 で あ る こ と か ら特 定 の産 業 部 門 の生 産 活 動 を環 境 関 連 と して 計 上 す る な ど 実 際 環 境 費 用 の 分 割 に お い て 問題 点 が あ る こ と を明 記 して お く。

(5)

北 海 道 にお ける環境 ・経 済統 合勘 定 の推計 97

3.帰 属 環 境 費 用 の 推 計

帰属 環境費用 の推 計対象 は・ 聯 資産 とそ の使 用形鰭 か ら麟 の排 出・土 地 ・森 林 等 の 使 用,資 源 の枯 渇,地 球 環 境 へ の影 響 の4つ を取 り上 げ た 。 これ らに お け る推 計 対 象 と した 環 境 問 題 は,関 連 統 計 デ ー タ の充 実 度 と利 用 可 能 性 か ら表1に 示 す よ う に6つ の 項 目 を取 り上 げ た。 また,本 研 究 で は 自然 資 産 の 復 元 に係 る 帰 属 環 境 費 用 につ い て は,デ ー タ入 手 が 困 難 で あ っ た た め ゼ ロ 計 上 と して い る。

帰 属 環 境 費 用 の推 計 方 法 は, 環 境 悪 化 の 量 的 ・質 的 変 化 を, あ る水 準 に 維 持 す る た め に必 要 な費 用 に基 づ き環 境 悪 化 の貨 幣 評価 をす る 維 持 費 用 評 価 法 を 適 用 した。 維 持 費 用 評 価 法 で は,

ゼ ロ ・エ ミ ッ シ ョ ン 図2

自然 資 産 を持 続 可 能 な 状 態 に維 持 す る た め に 必 要 な 費 用 を推 計 の 基 礎 とす る が,こ こ で 問 題 とな るの は そ の 水 準 を どの よ う に 設 定 す るか で あ る。 特 定 地 点 の 環 境 濃 度 の 基 準 と して 現 状 の 環 境 基 準 が あ る が,こ れ を汚 染 物 質 の排 出 量 の 基 準 と な る よ う に変 換 す る こ とは か な り困 難 で あ る と思 われ る こ と と,現 状 の 環 境 基 準 が 自然 資 産 を持 続 可 能 な 状 態 に維 持 す る基 準 とみ なす こ と に疑 問 が あ る な ど,現 段 階 で は 持 続 可 能 な環 境 水 準 を設 定 す る こ と が 困 難 で あ る こ とか ら, こ こで は廃 物 の 総 排 出 量 をす べ て 除 去 す る こ と で 自 然 資 産 を持 続 可 能 な状 態 に 維 持 で き る と仮 定 し,推 計 対 象 と して い る 。 言 い 換 え れ ば,こ れ は ゼ ロ ・エ ミ ッ シ ョ ンに水 準 を置 い た も の で あ る(図2)。 した が っ て,持 続 可 能 性 と して は 最 も厳 しい水 準 で あ り,帰 属 環 境 費 用 と して は最 大 値 で あ る。 この 持 続 可 能 な 環 境 水 準 を 設 定 す る こ と は,と くに廃 物 の排 出 と地 球 環 境 へ の影 響 に係 る帰 属 環 境 費 用 の 推 計 に お け る今 後 の 重 要 な課 題 で あ る と考 え られ る。 以 下 で は 各 環 境 項 目 の具 体 的 な推 計 方 法 と試 算 結 果 を示 した 。

(6)

98 第49巻 第2・3号 表1帰 属環 境費 用 の推計 対象

環境 項 目 帰 属環 境 費用 の推計 対象

土 地 ・森林 等 の使用

地 球 環 境 へ の 影 響

大 気 汚 染(硫 黄 酸 化 物SOx,窒 素 酸 化 物NOx),水 質 汚 濁(生 物化 学的 酸素 要求 量BOD,化 学 的酸 素要 求量COD.

窒素N,リ ンP)

土地 開発 と森 林伐 採 に よる生態 系へ の悪 影響 地下 資源 の枯 渇(石 炭,石 灰石)

二酸 化炭 素 の排 出 によ る地 球温 暖化

3‑1廃 物 の 排 出

(1)大 気 汚 染 に係 る帰 属 環 境 費 用 の推 計

大 気 汚 染 に 係 る 帰 属 環 境 費 用 の 推 計 対 象 は,浮 遊 粒 子 状 物 質(SPM),一 酸 化 炭 素(CO),窒 素 酸 化 物(NOx),硫 黄 酸 化 物(SOx)や 光 化 学 オ キ シ

ダ ン トな どが 考 え られ る が,汚 染 物 質 の 排 出量 推 計 や 除去 費 用 デ ー タ等 の 利 用 可 能性 か ら窒 素 酸 化 物(NOx)お よび 硫 黄 酸 化 物(SOx)を 選 定 した 。

具 体 的 な推 計 方 法 は,固 定 発 生 源 お よ び移 動 発 生 源 か らの 排 出量 を推 計 し, 排 煙 脱 硫 装 置 な どの 環 境 装 置 や 自動 車 の 排 ガ ス対 策 装 置 の 除 去 費 用 か ら算 出

され た 費用 原 単 位 を用 い て帰 属 環 境 費用 を推 計 した 。

排 出 部 門 ご との排 出 量 に つ い て は,吉 岡 他 が 産 業 連 関 表 を使 用 して1985年 時 点 で推 計 して い る 排 出量 を も と に生 産 額 当 た りの排 出係 数 を算 出 し,北 海 道 産 業 連 関 表 の生 産 額 を乗 じて 推 計 した 。 そ の結 果,北 海 道 で は1990年 に お い てNOx排 出量(移 動 発 生 源(自 動 車)を 含 む)が164,517t,SOx排 量 は71,055tと,わ が 国 のNOxお よ びSOx排 出量 の7.4%を 占 め る も の と 推 計 され た(表2)。 これ よ り,運 輸,農 林 水 産 業,製 造 業,家 計 が 排 出 量 の 多 い 部 門 と な っ て い る(図3)。

一 方,移 動 発 生 源(自 動 車)のNOx排 出量 につ い て は,早 見 が 算 出 して い る走 行 台km当 た りの 排 出 原 単 位 を 適 用 し,燃 料 種 別 に推 計 した 結 果,1990 年 で63.09千tと 推 計 さ れ た 。 図4に は,1985年 〜1990年 のNOx排 出 量 の

(7)

北 海 道 に お け る 環 境 ・経 済 統 合 勘 定 の推 計

表2NOx・SOx排 出 量

99

1985 1990

生産額NOx排 出量 SOx排 出量生 産 額NOx 排出量SOx排 出量 NOx排 出係数SOx排 出係数

10億 円 t t 10億 円 t t t/10億 円 t/10億 円

曲辰林 水 産 業 2,116 3,621 6,309 2,308 36,663 6,880 15.89 2.98

239 302 121 160 202 81 1.27 0.51

口口 2,535 918 4,279 2,934 1,062 4,954 0.36 1.69

ロロ 42 34 113 84 67 223 0.81 2.67 ノくル プ ・紙 ・木 製 品 1,086 2,153 5,868 1,329 2,634 7,178 1.98 5.4

ロロ 153 393 550 132 341 476 2.58 3.61

771 1,478 1,561 542 1,039 1,097 ユ.92 2.02

'bし 、 土 石 296 5,418 1,547 353 6,478 1,849 18.33 5.23

534 2,148 2,188 388 1,563 L592 4.03 4.1

25 73 69 7 21 20 2.93 2.75

ロロ 199 55 39 351 97 68 0.28 0.19

130 15 20 167 20 26 0.12 0.15

雨魁 117 11 13 119 11 13 0.09 0.11

125 25 33 114 23 30 0.2 0.26

7 1 1 6 0 1 0.08 0.ユ3

そ の他 の 製 造工 業 307 65 175 424 90 241 0.21 0.57

蒼爪ら 3,512 424 303 4,875 588 421 0.12 0.09

電 力 ・ガ ス ・熱 供 給 561 7,575 8,081 504 6,810 7,265 13.51 14.41 水 道 ・廃 棄 物 処 理 244 1,746 1,526 242 1,729 1,511 7.15 6.25

2,551 429 1,110 3,238 545 1,409 0.17 0.44

金 融 保 険 823 9 5 880 10 5 0.01 0.01

1,500 31 3 1,916 39 3 0.02 0

1,237 61,661 18,654 1,733 86,349 26,123 49.83 15.08

・ 放 393 22 46 475 26 56 0.06 0.12

1,342 835 598 1,511 941 673 0.62 0.45

教 育 ・医 療 ・保 健 工,909 1,259 2,970 2,769 1,826 4,309 0.66 1.56

3,234 1,313 2,877 3,697 1,501 3,289 0.41 0.89

328 3,156 1,485 209 2,009 946 9.61 4.52

家 計 外 消 費 支 出 478 51 3 434 47 3 0.11 0.01

家 計 消 費 支 9,040 9,279 248 11,482 11,786 315 1.03 0.03 25,985125, 169 60,541 31,004 152,683 70,738 4.25 2.26 地域 内最終需要計 13,286 9,331 251 16,358 11,833 317 0.96 0.03 39.271134 ,500 60,792 47,362 164,517 71,055 3.49 1.75

1)SOxはSO2,NOxはNO2換 算値 2)移 動発生源(自 動車)分 を含む

推 移 を 示 した が,軽 油 車 の 走 行 台kmの 伸 びか ら排 出 量 が 増 加 傾 向 に あ る こ と が 分 か る。

除 去 費 用 原 単 位 は,国 の 推 計(経 済 企 画 庁)に お い て環 境 装 置 と排 ガス 処 理 装 置 の 費 用 か ら算 出 さ れ た 費 用 原 単 位 を 適 用 し て 帰 属 環 境 費 用 を 推 計 し

(8)
(9)

北 海 道 にお ける環境 ・経済 統合勘 定 の推計 101 た 。 そ の 結 果,大 気 汚 染 に係 る帰 属 環 境 費 用 は1990年 にお い て1,531億 円 と 推 計 さ れ た(表3)。 部 門 分 割 に つ い て は,移 動 発 生 源 で は 輸 送 トン数 に お け る 自家 用 と営 業 用 の構 成 比 を使 用 して 家 計 と産 業 に分 割 し,固 定 発 生 源 に つ い て は公 務 を 政 府,教 育 ・医 療 ・保 健 を対 家 計 民 間非 営 利,そ の他 の 内 生 部 門 を産 業 へ,最 終 需 要 を す べ て家 計 に計 上 して い る。

表3大 気 汚 染 に係 る帰 属環 境 費用

百万円

帰 属環 境維 持 費用(大 気) 対家計民間

非営利団体 合 計

1985年

固 定 発 生 源SOx NOx 小 計 移 動 発 生 源(NOx)

2,222 23,!41 25,363 54,488

23 157 180 0

116 237 353 0

10 1,754 1,764 38,704

2,371 25,289 27,660 93,192

79,850 180 353 40,469 120,852

1990年

固 定 発 生 源SOx NOx 小 計 移 動 発 生 源(NOx)

1,769 11,498 13,267 91,775

18 72 90 0

116 140 256 0

9 908 916 46,810

1,911 12,618 14,529 138,585

105,041 90 256 47,727 153,114

〈2)水 質 汚 濁 に係 る帰 属 環 境 費 用 の推 計

水 質 汚 濁 に係 る帰 属 環 境 費 用 の推 計 対 象 と して は,BOD・COD・N・P

の4項 目 と し,水 質 汚 濁 の 場 合 は これ ら4項 目 を同 時 に処 理 ・除 去 で き る こ と,ま たN・Pに つ い て は 閉 鎖 性 水 域 に お い て 富 栄 養 化 原 因物 質 と な る こ と か ら北 海 道 全 域 の 排 出量 に対 す る 帰 属 環 境 費用 で は過 大 推 計 と な る こ と等 か ら計 上 す る 項 目 と して はBOD・CODの う ち 帰 属 環 境 費 用 の 最 も大 きい 項 目 と した 。な お,N・Pに つ い て は,排 出 量 を物 量 デ ー タ と して推 計 した 。

具 体 的 な推 計 方 法 は,家 庭 排 水 につ い て は 國 松 ・村 岡 に よ る負 荷 原 単 位 を, 産 業 排 水 お よ び畜 産 排 水 に つ い て は(社)日 本 下 水 道 協 会 「流 域 別 下水 道 整 備 総 合 計 画 調 査 指 針 と解 説 」 に よ る業 種 別 汚 濁 負 荷 原 単 位 と畜 種 別負 荷 原 単 位 を使 用 して発 生 負 荷 量 を推 計 し,公 共 下 水 道 や 浄 化 槽 等 の 汚 水 処 理 装 置

(10)

ヱ02 第49巻 第2・3号

の 除 去 率 か ら 最 終 的 に 環 境 中 へ 排 出 さ れ る 排 出 量 を 求 め た 。 そ の 結 果,1990 年 度 に お い てBOD排 出 量 は650t/日,COD排 出 量 は262t/日 と推 計 さ れ, そ れ ぞ れ わ が 国 の 排 出 量 の12.1%,4.4%を 占 め る 結 果 と な っ た(表4お び 図5)。

表4水 質 汚 濁 の 推 移t

on/day

BOD COD N P

1985 554.8 253.8 84.4 12.8

1986 598.7 249.6 86.2 13.0

1987 608.3 251.5 92.9 13.2

1988 630.3 254.3 91.6 13.2

1989 653.4 261.8 95.5 13.6

1990 650.0 261.6 97.8 13.8

トン/日

7000』

旨1咽j]II

‑1=酬4000野 〜i‑一

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3000

i Ii職1

200.0

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100.0

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望BOD

・禦

@⑳

1988

COD N P 1989

1990

図5水 質汚 濁の 推移

(11)

北 海道 にお け る環境 ・経 済統合 勘 定の推 計 ヱ03

推 計 に使 用 で き る デ ー タの 制 約 か ら推 計 期 間 に差 が あ る が,排 水 種 類 別 に時 系 列 で 水 質 汚 濁 負 荷 量 の 推 移 を示 した の が 図6〜 図8で あ る。 家 庭 排 水 は,雑 排 水 と し尿 に よ る もの で あ るが,負 荷 量 は ほ ぼ 横 ば い 状 態 で あ る。畜 産排 水 は, 牛 と豚 の飼 養 に よ る もの で あ る が,近 年,飼 養 頭 数 が 減 少 傾 向 に あ る た め 負 荷

トン/口 35.0

30.0

25.0

20,0

15.0

100

50

00

1993

図6家 庭排 水 に よる水質 汚濁 の推 移

1000 900

800

700 60 トン/日50

40 30

図7畜 産排 水 によ る水質 汚濁 の推移

(12)

JO4 第49巻 第2・3号

トン/日

図8産 業排 水 によ る水質汚 濁 の推移

量 も微 減 傾 向 を 示 す 。 産 業 排 水 は,各 産 業 部 門 の 製 造 品 出 荷 額 の 伸 び か ら BOD・N負 荷 量 が 増 加 傾 向 を示 して い る。 こ れ らの 負 荷 量 推 移 を見 る 限 り, 北 海 道 内 の水 質 汚 濁 は微 増 傾 向 にあ る と思 わ れ る が,本 研 究 に お い て は,河 川 な ど に お け る 自然 浄 化 作 用 に よ る除 去 量 を考 慮 して い ない た め,厳 密 に超 過 排 出 量 が 増 加 して い る と は言 い 難 い 。

帰 属 環 境 費 用 は,こ れ ら汚 水 処 理 装 置 の 減価 償 却 費 と維 持 管 理 費 か ら算 定 され た 費 用 原 単 位 を使 用

し て,1990年 度 に お い てBODで 216億 円,CODで265億 円 と推 計

さ れ(表5),CODの 帰 属 環 境 費 用 を 計 上 した。 部 門 分 割 に つ い て は処 理 施 設 等 の発 生 源 に基 づ く 方 が よ り望 ま しい が,こ こ で は 家 庭 排 水 を家 計 に,工 場(産 業)排 水 と畜 産 排 水 をす べ て 産 業 に 分 割

した 。

表5水 質汚 濁 に係 る帰属 環境 費用 (百万 円)

BOD COD

1990年 度

家庭排水 工場排水 畜産排水

2,437 1,102 18,094

6,487 365 19,654

合計 21,633 26,506

1985年 度

家庭排水 工場排水 畜産排水

2,093 926 13,452

5,823 360 14,048

合計 16,472 20,231

注)畜 産排水 につい て は2装 置 計(下 水+し 尿)の 費用 原単位 を使 用

(13)

北 海 道 にお ける環境 ・経 済統 合勘 定 の推計 ヱ05

3‑2土 地 ・森 林 の 使 用

土 地 ・森 林 の 使 用 につ い て は,土 地 利 用 と森 林 伐 採 に よ る生 態 系 へ の悪 影 響 に係 る帰 属 環 境 費 用 と して 推 計 した 。

(1)土 地 開発 に 係 る帰 属 環 境 費 用 の 推 計

土 地 開発 に係 る帰 属 環 境 費 用 の推 計 にお い て は,林 野 地 か ら宅 地 等 の都 市 的 土 地 利 用 へ の 転 換 等 の 開 発 に伴 っ て 生 物 の 生 息 環 境 や 植 生 分 布 等 の破 壊 と い っ た 生 態 系 へ の 悪 影 響 が 懸 念 さ れ るた め,こ う した土 地 開発 を断 念 した 場 合 の 機 会 費 用 を帰 属 環 境 費 用 と した 。 具 体 的 に は,農 地 か ら宅 地 へ の転 換 面 積 とい っ た転 換 源 と用 途 との 関係 か ら対 象 とな る 土 地 利 用 転 換 面 積 を 対 象 と す べ き で は あ るが,こ の よ う な デ ー タが 入 手 困 難 で あ っ た た め,土 地 利 用 基 本 計 画 に お け る5地 域 区 分 を基 礎 と し,都 市 地 域 を 開発 地 に,農 業 地域 と森 林 地 域 を農 林 地 に,自 然 公 園地 域 と 自然 保 全 地 域 を保 全 地域 に割 り当 て,対 象 年 次 の前 年 か らの変 化 分 を推 計 対 象 と した 。 ま た,開 発 地 につ い て は 増 加 分 を,農 林 地 と保 全 地 域 につ い て は 減 少 分 を 帰 属 環 境 費用 の 対 象 と した 。

土 地 利 用 面 積 の 推 移 は,図9に 示 す よ うに 農 林 地(農 業 地 域+森 林 地 域)

ha 1,000,000

900,000

800.000

700、000

600ρ00

500、000

400ρ00

300,000

200、00G

100,000

+開 発地

「卜 保全地域 +農 林地

ha(農 林 地) B,630,000

8,625,000

8,620ρ00

8,615,000

8,610ρ00

8.605ρ00

8,600,000

8,595,000

8.590,000

81585,000

/!ノ ノノノノノ〆ノ/ノ

図9土 地利 用面 積 の推移

(14)

106 第49巻 第2・3号

用 原 単 位 を算 定 し,上 述 の 土 地 面 積 に 適 用 し て 求 め た 。 そ の 結 果,土 地 開発 に 係 る 帰 属 環 境 費 用 は1990年 度 で738.8億 円 と推 計 さ れ た(表6)。

(2)

面 積 が 減 少 傾 向 に あ り,開 発 地 が微 増 傾 向,保 全 地 域 は横 ば い 状 態 で あ る。

帰 属 環 境 費用 の 推 計 は,産 業 連 関 表 にお け る 「そ の 他 の 土 木 建 設 」 の 「 地 造 成 費 」 を基 礎 と して 費

表6土 地 開発 に係 る帰 属環 境 費用 百万 円 開発地 農林 地 保 全地 域

1985年 1990年

0 5,307

77,572 68,547

76 26

77,649 73β81

森 林 伐 採 に係 る帰 属 環 境 費 用 の推 計

森 林 伐 採 に係 る帰 属 環 境 費用 の 推 計 に お い て は,再 生 可 能 資 源 で あ る こ と か ら樹 木 の 成 長 を上 回 る伐 採 が 行 われ た場 合 に生 態 系 へ の 悪 影 響 が 生 じる と 仮 定 し,そ の よ うな 超 過 伐 採 を断 念 した場 合 の 機 会 費 用 を帰 属 環 境 費 用 と し た 。 具 体 的 に は,樹 木 の 成 長 量 と伐 採 量 の 差 分 を超 過 伐 採 量 と して 算 定 し, 費 用 原 単 位 と して は素 材 単 価 を使 用 した。 しか し,森 林 伐 採 の場 合,伐 採 対 象 と な る森 林 の 質 に よ り機 会 費 用 で あ る損 失 額 は異 な る と考 え られ るが,こ こで はす べ て 同 一 の 費用 原 単 位 に よ り推 計 した 。 そ の 結 果,成 長 量 が 伐 採 量 を上 回 り森 林 伐 採 に係 る帰 属 環 境 費 用 は ゼ ロ と推 計 さ れ た(図10,表6)。

1000m3 14000 12000 10000 8000 6000 4000 2000 0

19811982198319841985198619871988198919901991199219931994 針 葉樹 匿 コ 広葉 樹 一 素 材 生産 量 図10森 林 成 長 量 と 素 材 生 産 量 の 推 移

(15)

北 海道 にお け る環境 ・経 済統 合勘 定の推 計 ヱ07 表7森 林伐 採 に係 る帰属環 境 費用

1985年 度 1990年 度

0百 万 円 0百 万 円 成 長量 一伐採 量 1985年 度

1990年 度

3,677千 6,115千

3‑3資 源 の枯 渇

資 源 の 枯 渇 に 係 る帰 属 環 境 費 用 の推 計 に お い て は,石 炭 や 石 油,天 然 ガス な どの 再 生 不 可 能 な 地 下 資 源 が 推 計 対 象 と考 え られ,持 続 可 能性 の 観 点 か ら は可 能 な 限 りこ う した 地 下 資 源 へ の 依 存 を低 減 す る こ とが 必 要 と な る。 北 海 道 にお い て は 石 炭 資 源 や 石 灰 石,亜 鉛 鉱,イ リ ジ ウ ム,天 然 ガ ス な どが 地 下 資 源 と し て採 掘 され て い る が,近 年 の 相 次 ぐ閉 山 な どで 一 企 業 に よ る操 業 と な り統 計 上 の保 護 か らデ ー タの 利 用 が 困 難 で あ る な ど推 計 が 困 難 な もの が 多 く,こ う し た 理 由 か ら石 炭 と石 灰 石 を推 計 対 象 と した 。

推 計 方 法 と し て は,ElSerafyが 提 案 して い る有 限 で 再 生 不 可 能 な 資 源 の 利 用 可 能期 間 にお い て 毎 期 の 資 源 の 販 売 益 の 一 部 を 再 投 資 す る こ とで 資 源 枯 渇 後 にお い て も枯 渇 前 と同 様 な利 益 が 得 られ る も の と仮 定 し,そ の 利 益 を超 え る 毎 期 の 収 益 を帰 属 環 境 費 用 と して 算 定 す る ユ ー ザ ー コス ト法 を適 用 した 。 こ の 方 法 に よ り算 定 さ れ るユ ーザ ー コス トは,資 源 の利 用 可 能 な期 問 に お け る毎 期 の 期 待 収 益 を一 定 と仮 定 した地 下 資 源 の減 耗 額 と み な せ るが,ユ ー ザ ー コ ス ト法 で は,生 産 量 の 変 動 や 利 子 率 の 設 定 に よ り帰 属 環 境 費 用 の 推 計 値 が 大 き く変 動 す る とい う問 題 点 もあ る。

R‑X=[1/(1+z)n]・R

こ こで,R:期 待 収 益,i:利 子 率,n:地 下 資 源 の 残存 年 数,X:年 収 益(ElSerafy の い う 「真 の所 得 」)で,(R‑X)を ユ ーザ ー コ ス トとい う。

具 体 的 に は,地 下 資 源 の 理 論 可 採 埋 蔵 量 を 当 該 期 の 生 産 量 で 除 し て 資 源 の 残

(16)

108 第49巻 第2・3号

10,000

9,000

8,000

7,000

6,000

fト ン5,000

4,000

3,000

2,000

1,000

/ 1

/ 1圏

/ 灘1

/ 1薩 ̀

/'

羅 、 磁̲.

/ 難 ・

;

' i‑

'i

'

=

墨, 1 1 LI

1

1985 1986198719881989

図 石炭 田石灰 石 図11地 下 資 源 の 生 産 量 の 推 移

存 年 数 を算 定 し,生 産 額 と生 産 量 か ら基 準 単 価 を 求 め,期 待 収 益 を推 計 した 上 で帰 属 環 境 費用 を算 定 した 。 ま た,利 子 率 は5%

と した。 そ の 結 果,北 海 道 に お い て は生 産 量 の減 少 や 埋 蔵 量 に 対 す る生 産 量 の 割 合 が 小 さ い こ と な どか ら残 存 年 数 が 大 き くな り 1990年 で は 地 下 資 源 の 枯 渇 に係 る帰 属 環 境 費 用 は ゼ ロ と推 計 され た。

1990

表8地 下資 源の枯 渇 に係 る 帰属 環 境費 用

百万 円

1985年 1990年

家 計分 石 灰 石

76.2 5.1 0.0

0.0 0.0 0.0

76.2 0.0

3・一・4地 球 環 境 へ の 影 響

地 球 環 境 へ の影 響 につ い て は,地 球 温 暖 化 問 題 に対 応 して化 石 燃 料 な どの 使 用 に よ り人 為 的 な排 出量 増 加 が 問題 視 され て い る 温 室 効 果 ガ ス の 二 酸 化 炭 素 を 推 計 対 象 と した 。 帰 属 環 境 費 用 の推 計 対 象 と して は,発 生 量 か ら森 林 に よ る 自 然 吸 収 量 を差 し引 い た超 過 排 出量 と し た。 また,費 用 原 単 位 と し て は 国 の 推 計 で 使 用 され て い るAIMモ デ ル ※(Asian‑PacificlntegratedModel:ア ジ ァ太 平 洋 地 域 温 暖 化 対 策 分 析 モ デ ル)を 利 用 し た 炭 素 税 額 とCO2削 減 シナ リオ か

(17)

北海 道 にお ける環境 ・経済統 合勘 定 の推計 109 ら算 出 され た 費 用 原 単 位 を使 用 した 。

二 酸 化 炭 素 発 生 量 の 推 計 は,環 境 庁 国 立 環 境 研 究 所 地 球 環 境 研 究 セ ン ター に よる 産 業 連 関表 に お け る 二 酸 化 炭 素 排 出 原 単 位 を使 用 し,北 海 道 産 業 連 関 表 に 基 づ き推 計 を行 っ た 。 そ の 結 果,北 海 道 にお け る 二 酸 化 炭 素 発 生 量 は1990年 に お い て21,456千t‑Cと 推 計 さ れ,わ が 国 の 発 生 量 の 約7%を 占 め る結 果 とな っ た(表9,図12)。 また,部 門 別 で は 製 造 業 が 最 も発 生 量 が 多 く約4割 を 占 め, 次 い で 建 設 業 とな っ て い るが,90/85の 伸 び 率 で は 製 造 業 全 体 で は低 下 して お

り,運 輸 部 門 お よび サ ー ビス 業 部 門 で増 加 して い る 。

発 生 量 の 部 門対 応 は,生 産 活 動 に お け る産 業 の外 部 的 環 境 保 護 活 動 と して廃 棄 物 処 理(産 業)部 門 の 発 生 量 を,政 府 の 環 境 保 護 活 動 と して廃 棄 物 処 理(公 営)と 下水 道 部 門 の 発 生 量 を対 応 させ,政 府 の そ の 他 の 生 産 活 動 に よ る二 酸 化

t‑C 9,000,000 8,000,000 7,000,000 6,000,000 5,000,000 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000

民間消費

計外

12

90年

※AIMモ デル では,経 済 成長 率,人 ロ,産 業構造 、原油価 格等 が外 生的 に与 え られ, 二 酸化 炭素 の排 出抑 制 を 目的 と して 炭素税(二 酸化 炭素排 出の削減 限 界費用 を意味 す る)を 賦 課す る と,そ の条 件 下で の最適 な省エ ネ機器 の組 み合 わせ が選択 され,

その結 果,燃 料 種 別エ ネ ルギー消 費量 が 定 ま り,二 酸化 炭素 発生 削減 量が求 まる。

(18)

110 第49巻 第2・3号 表9北 海道 にお け る二 酸化 炭素 発生 量

1985年 1990年 90年/85年

部 門名 t‑C % t‑C % CO2排 出伸 び率

687.U9 3.42 621,689 2.94 0.91

92,889 0.46 53,981 0.26 0.58

2,570,120 12.80 2,657,823 12.56 1.03

290,158 1.45 298,435 1.41 1.03

パ ル プ ・紙 ・ 木 製 品 1,353,893 6.75 1,485,328 7.02 1.10

143,704 0.72 145,207 0.69 1.01

石 油 ・ 石 炭 製 品 1,592,689 7.93 582,839 2.75 0.37

窯 業 ・ 土 石 製 品 200,838 1.00 760,120 3.59 3.79

991,410 4.94 793,675 3.75 0.80

77,510 0.39 19,802 0.09 0.26

150,925 0.75 130,309 0.62 0.86

350β88 1.75 340,876 1.61 0.97

446,881 2.23 402,922 1.90 0.90

412,109 2.05 463,908 2.19 1.13

38,503 0.19 42,915 0.20 1.12

そ の他 の製造 工業 製 品 171,635 0.86 106,949 0.51 0.62

3,212,654 16.00 3,708,001 17.52 1.15

電 力 ・ガ ス ・熱 供 給 774,228 3.86 965,752 4.56 1.25

水 道 ・廃 棄 物 処 理 137,123 0.68 119,231 0.56 0.87

975,796 4.86 1,038,856 4.91 1.07

33,576 0.17 44,485 0.21 1.33

134,723 0.67 144,583 0.68 1.07

989,596 4.93 1,843,910 8.71 1.86

48,467 0.24 40,905 0.19 0.84

536,831 2.67 578,122 2.73 1.08

222,410 1.11 219,030 1.04 0.99

医 療 ・保 健 ・社 会 保 障 570,268 2.84 791,952 3.74 1.39 そ の 他 の 公 共 サ ー ビ ス 47,018 0.23 31,722 0.15 0.68 対 事 業 所 サ ー ビ ス 9,930 0.05 89,724 0.42 9.04

対 個 人 サ ー ビ ス 851,889 4.24 999,532 4.72 1.17

0 0.00 0 0.00 0.00

163,346 0.81 13,270 O.06 0.08

32部 門 のCO2総 排 出 量 18,278,627 91.06 19,535,853 92.32 1.07 家 計外消 費支 出(列) 48,892 0.24 55,340 0.26 1.13 間 消 費 支 1,745,757 8.70 1,569,287 7.42 0.90

一 般 政 府 消 費 支 出 0 0.00 0 0.00 0.00

CO2総 20,073,276 100.00 21,160,480 100.00 1.05

(19)

北 海道 にお け る環 境 ・経 済統合 勘定 の推 計 ヱ刀 表10二 酸化 炭 素の 帰属環 境 費用

百万 円

1985 1990

生 産活 動 115,649 100,330 129,465 112,316 産業 のそ の他 の生 産活動 108,075 93,759 121β35 105,262

産業 の外 部的環 境保 護 活動 37 32 14 12

政府 の環境 保 護活動 124 108 579 502

政府 のそ の他 の生 産活動 6,078 5,273 6,042 5,242 対 家 計民 間非営 利 1,336 1,159 1,497 1,298 最終 消 費支 出 11,620 10,081 12,724 11,039

家 計外消 費 支出(列) 317 275 432 375

民 間消 費支 出 11,304 9,806 12,292 10,664

家計 11,620 10,081 12,724 11,039

一 般 政府消 費支 出 0 0 O 0

対 家計 民 間非営 利 0 0 0 0

127,269 110,411. 142,190 123,355

費 用 原 単 位(円/t‑c) 9,278 8,049 9,278 8,049

炭 素 発 生 量 へ は 水 運 付 帯 サ ー ビ ス(公 営)・ 航 空 付 帯 サ ー ビス(公 営)・ 公 務 (中 央 ・地 方)・ 学 校 教 育(国 公 立)・ 社 会 教 育(国 公 立)・ 自然 科 学 研 究 機 関(国 公 立)・ 人 文 科 学 研 究 機 関(国 公 立)・ 医療(国 公 立)・ 保 健 衛 生(国 公 立)・ 社 会 保 険 事 業(国 公 立)・ 社 会 福 祉(国 公 立)お よび そ の 他 の教 育 訓 練 機 関(国 公 立)の 合 計 を対 応 させ,対 家 計 民 間 非 営 利 団 体 か らの発 生 量 へ は, 学 校 教 育(私 立)・ 社 会 教 育(非 営 利)・ 自然 科 学研 究 機 関(非 営 利)・ 人 文 科 学研 究 機 関(非 営 利)・ 医 療(非 営 利)・ 保 健 衛 生(非 営 利)・ 社 会 保 険 事 業(非 営 利)・ 社 会 福 祉(非 営 利)お よ び対 家 計 民 間非 営 利 団 体(除 別 掲)の 合 計 を対 応 させ た 。

また,森 林 に よ る二 酸 化 炭 素 吸 収 量 を農 水 省 の 試 算 方 法 に 基 づ きに光 合 成 に よ る 吸 収 ・固 定 量 を 森 林 の 成 長 量 ベ ー ス で 推 計 した 結 果,1990年 で6,130千 t‑Cと 推 計 さ れ,こ れ を 発 生 量 か ら控 除 した超 過 排 出 量 と し て は15,326千t‑C

と推 計 され た 。 これ は わ が 国 の 超 過 排 出 量 の6.6%を 占 め て い る。

AIMモ デ ル に 基 づ く国 の 費 用 原 単 位 推 計 に よる 帰 属 環 境 費 用 の 費 用 原 単 位

(20)

1ヱ2 第49巻 第2・3号

と して は,炭 素 税 額3万 円 の 場 合9,278円/t‑C,炭 素 税 額2.5万 円 の 場 合8,049 円/t‑Cと 推 計 され て い る 。 こ こ で は この2つ の 費 用 原 単 位 に よ る 帰 属 環 境 費 用 を算 出 し,二 酸 化 炭 素 の 帰 属 環 境 費 用 と して は1,421.9億 円 お よ び1,233.5億 円 と推 計 し た が,こ れ はAIMモ デ ル に よ り二 酸 化 炭 素 を 削 減 す る最 も合 理 的 な 対 策 の組 み合 わ せ が 実 施 さ れ る こ と を前 提 と して お り,現 実 の 費用 原 単 位 は これ ら よ りもか な り高 くな る と考 え られ て い る こ とか ら,9,278円/t℃ の 場 合 の 帰 属 環 境 費 用1,421.9億 円 を 計 上 した 。 部 門 分 割 は,発 生 量 に お け る 部 門別 の排 出 比 率 に よ り各 部 門 へ 配 分 した 。

な お,国 の推 計 で は わ が 国全 体 の 総 排 出量 の76%(233×106t‑C)が 削 減 対 象 と な り現 実 的 に こ れ を削 減 す る こ とが 実 施 不 可 能 で あ り,そ の た め 仮 定 的 な 帰 属 環 境 費 用 と して 推 計 し,勘 定 表 へ は計 上 して い な いが,本 試 算 で は 計 上 し て い る。

1985年 度 1990年 度 廃物 の排 出

大気 汚染 水質 汚濁

141,083 120,852 20,231

179,620 153,114 26,506 土地 ・森 林 の使用

土地 開発 森林 伐採

77,649 77,649 0

73,881 73,881 0

資源 の枯 渇 76 0

地球環境 127,269 142,190

合計 346,077 395,691

3‑・5帰 属 環 境 費 用 の 推 計 結 果

以 上 の 各 帰 属 環 境 費 用 の 推 計 結 果 を 総 括 す る と表11の とお り1985年 度 で 約 3,461億 円,1990年 度 で3,957億 円 で,1985年 度 比 で14.3%の 増 加 とな っ て い る。

そ の 内 訳 は,大 気 汚 染 と水 質 汚 濁 に よ る廃 物 の排 出 に係 る帰 属 環 境 費 用 が 表11帰 属 環境 費用 の推 計結 果1990年 度 で1・796億 円 で ・対1985(百万円)

年 度 比 で27.3%の 増 加,二 酸 化 炭 素 排 出 に よ る地 球 環 境 へ の 悪 影 響 に係 る帰 属 環 境 費用 が1990 年 度 で1,422億 円 で,対1985年 度 比 で11.7%の 増 加,一 方,土 地 ・森 林 の使 用 に係 る帰 属 環 境 費 用 は1990年 度 で739億 円 で, 対1985年 度 比 で4.9%の 減 少 と な って い る(表11)。

また,構 成 比 は,図13に 示 す

参照

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ついては,世界ではトップレベルいうことです。

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