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Measurement of nasal patency by acoustic rhinometry in Japanese school children

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Academic year: 2021

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Measurement of nasal patency by acoustic rhinometry in Japanese school children

著者 宮本 由起子

発行年 2010‑03‑25

URL http://hdl.handle.net/10076/11398

(2)

学 位 論 文 の 要 旨

所 属 三 重 大学 医 学 部( 耳鼻 咽喉 科 学) 氏 名 宮本 由起子

主論文の題名

Measurement of nasal patency by acoustic rhinometry in Japanese school children

主論文の要旨

アコースティックライノメトリーは、音パルス反射を利用して鼻腔断面積・鼻腔容積(鼻腔開存度)

を解析する方法である。この検査は、簡便で、検査時の侵襲がほとんどなく、短時間に鼻腔前方から 後方まで他覚的に評価でき、頻回に繰り返すことができ、再現性も高いという利点がある。成人では、

アコースティックライノメトリーを用いた鼻腔の解析はされているが、小児の鼻腔開存度を解析した 報告は少ないため、今回小児を対象としたアコースティックライノメトリーによる鼻腔開存度を客観 的に評価することを目的に研究を行った。

2006年7月から8月にかけて、75名の小学2年生(7~8歳)の39人の女児(52%)、3 6人の男児(48%)を対象に測定した。感冒や花粉の影響を受けにくいので、この時期とした。検 査は、鼻閉症状の有無を問診し、前鼻鏡検査にて下鼻甲介の腫脹の程度を視診した。自覚的な鼻閉と 鼻腔開存度の間には相関関係に乏しいと報告されているものもあるが、鼻閉の度合いを評価する事は 難しいと考えられているため、鼻閉感を自覚するかどうかを単に児童たちに質問することとした。ア コースティックライノメトリーにより鼻腔開存度を左右の鼻腔各3回ずつ測定し、男女の比較、身長、

体重、BMI、鼻閉感と鼻腔開存度の関連を検討した。

アコースティックライノメトリーは、

area-distance curves

として表示されいくつかのノッチを形成す る。一番目のノッチは

i-notch

とよばれ鼻弁部に、二番目のノッチは

c-notch

とよばれ下甲介前端部に 相当する。それに追加して3番目のノッチ、4番目のノッチは後鼻孔とアデノイドに相当する。それ ぞれのノッチの前鼻孔からの距離をD1、D2、D3、D4とし、それぞれの鼻腔の面積をA1、A 2、A3、A4とし、それぞれの前鼻孔からそれぞれのノッチまでの容積をV1、V2、V3、V4 とした。後鼻孔までのV3を鼻腔容積とした。

the Student’s t -test

pearson’s correlation coefficient

で有意差を検定し、P値が

0.05

未満を有意差ありとした。

鼻閉感もしくは下鼻甲介の腫脹がみられる58側と鼻閉感や下鼻甲介の腫脹のどちらもみられない 92側とに分け検討した。鼻閉感もしくは下鼻甲介の腫脹がみられない子供を正常鼻腔とすると、最 小鼻腔断面積は、1番目のノッチが

0.389±0.052 (平均±標準偏差)cm

2であった。V3を鼻腔容積と して評価すると、片側の鼻腔容積の平均は、2.623±0.735cm3であった。V2が身長と弱い相関を示 した。A1,V2、V3が体重と弱い相関を示した。V3がBMIと相関した。

鼻閉を訴えた鼻腔では、鼻閉を訴えなかった鼻腔に比べて、有意にD2、D3、D4が大きく、A 3、A4が小さかった。V2で身長と弱い相関がみられ、A1、V2、V3では体重と弱い相関がみ られた。V3とBMIは弱い相関が見られた。

鼻閉を訴える児童の鼻腔は、鼻閉を訴えない児童の鼻腔よりA3、A4が有意に小さかった。これ は、鼻閉症状が鼻腔前方ではなく、異常咽頭を含む鼻腔後方による症状と考えられた。アデノイド増 殖症は、小児期においては鼻閉の原因になるため、アデノイド増殖症が鼻閉症状として現れている可 能性があると考えられた。

(3)

男女の比較では、D1では男児より女児の方が著明に高かった。

i-notch

は日本女性よりも日本男性 の方がより前に位置し、c-notch は、女性より男性の方がより後方に位置していると報告している文 献もあり、本研究でより若い年齢で、特有の特徴が現れていることが分かった。A1は、女児より男 児の方が著明に高かったが、身長、体重、BMIにおいて、男児の方が女児より著明に高いため、体格 による差であると考えられた。

まとめとして、今回対象とした7~8歳の鼻閉感のない児童の最小鼻腔断面積の平均は

0.389 cm

2 鼻腔容積の平均は

2.63 cm

3であった。鼻閉感を訴える鼻腔では、鼻閉感がない鼻腔に比べて、A3と A4は著明に小さく、小児の場合は、鼻閉感は鼻腔後方や上咽頭病変からくる症状であると考えられ た。鼻腔容積は、体重や

BMI

と弱い相関がみられた。D1は男児より女児の方が著明に高かった。A 1は、女児より男児の方が著明に高かった。

参照

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