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マクロ経済モデルの システムダイナ ミックス

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マクロ経済モデルのシステムダイナ ミックス

マクロ経済モデルの システムダイナ ミックス

山 下 隆 之

システムダイナ ミックスのマクロ経済学への適用を試みる。 レベル変数やレイ ト変数の概念を用い ,マクロ経済モデルの構築法を再検討 し,コ ンピュータ0シ ミュレーションを援用 して経済現象を 擬似的に再現する方法について検討する。

I.はじめ に

ある経済現象がなぜ生 じるのか,そのメカニズムをモデルで明 らかにするという手法 は,今日の 経済学では一般的に行われている。モデル構築 には,言語的表現を用いる技法や数学的表現を用い るなどいろいろな方法が考案 されてきた.システムダイナ ミックス (system dynamics)理論 は, こうしたモデル構築のための方法のひとつである。

システムダイナ ミックスは,1956年にマサチューセ ッツエ科大学 (Massachusetts lnstitute of

Technology)の 」。W.Forrester教授 によつて,企業活動 の時間変化 を研究す るための理論 と し て創案された.工学で使用 されるシステム分析を応用 して,経営のシステムを,物の流れを結ぶネッ

トヮーク (netwOrk)と ,その流れ (rateあるいはflow)を調整する弁 (bulb),物の蓄積 (level

あるいはstock)の組合せで記述 した。

当初 は Industrial Dynamics"と い う分析手法が開発 されたが,その後,」 。W.Forrester教 らのグループは,都市の荒廃 と再開発の問題 に目を向け,地域問題を扱 う Urban Dynalrlics"を 開発 した。 さらに,1970年の ローマクラブ会議後 に地球全体 の成長を天然資源・ 環境問題 との関 係か ら分析す るための World Dynamics"が 作成 され,その成果 は1972年に出版 された7んθ Ljれs ιο Gro″ ι(邦訳『成長 の限界』)のシ ミュレーション・ モデルの原型 とな り,注目を集

めることとなった。

ネッ トワークの指示線の組合せによる物の流れは,微分方程式で表現可能 になるのでシステム

(2)

の振 る舞いはコンピュータで時間を追 って シミュレーションす ることが可能 となる。 システムダイ ナ ミックスと総称 されるこの研究方法では,対象 とする現象 について,構成要素の役割別に特定の 名称 と記号を決め,要素間の関係を図で表現 したモデルによってシステムの時間経過 に関する変 化や振 る舞いを調べる。図を用いた判 り易 さか ら,最近ではシステム的思考能力開発のツールと

して も利用 されるようになっている。

なおシステムダイナ ミックスの分析手法は,当初 より,計算能力の高 いコンピュータの利用を 前提 として展開されてきた。本稿の考察 もこうしたコンピュータ上の分析 ツールを使いなが ら進 めることとする1)。 従来 よリシステムダイナ ミックスは企業経営に必要な分析を中心に展開 されて きたが,本稿は,マクロ経済学のモデル構築 に応用 してみるものである。一般に均衡の存在 とその 安定条件 は,方程式体系の係数パ ラメータの値を吟味することで示 される。 これに対 してシステ ムダイナ ミックスでは,均衡 に至 る調整過程をとり出 してみることが可能である。第 Ⅱ節 と第Ⅲ節 ,基本 となるケイ ンジア ンの交差図分析 を調べ た後,第Ⅳ節で はIS一分析,第V節で は D一ИS分析 におけるそれぞれの調整過程を調べてみる。

.財市 場 と所 得 決定

ケイ ンズ派のモデルは,いくっかの ブロックか ら組み上げ られている。まず,財市場 ブロックに おける伝統的なモデルを考えよう。

C′ tt b巧

E′ =C′+4

考=E′

(2.1)

C″ は ′期の総消費,巧は総生産,E′は総支出 (最終需要),4は総投資を表 している。総支出と等 しいときの 巧の水準が短期の均衡国民所得 となる。このモデルを動学的に捉えるには,いくつか の構築の方法があるだろう。以下では,単純 な動学モデルとして,総支出鳥 と総生産 巧 との間に

1期の遅れのあるモデルを考える。すなわち,

1) システムダイナ ミックスの分析 ツールとしては,1950年代 に開発 されたDYNAMO,1980年代 に開発 さ れたSTELLA,VENSIMな どのコンピュータ言語がある。本稿のモデルは,STELLAと VENSIMを使 っ てプ ログラ ミングされた。STELLAや VENSIMで ,ス トックに流れ込むフローをパ イプで表現するパ イプダイアグラムを使 っている。

(3)

< 2 sffiffi+rtvDy 77 A f4 I I v 2 7

C′ =α +b巧

E′ =C′+島 =E′̲1

である。

均衡条件が成 り立つためには,不均衡の場合 に均衡へ向かわせ るようななん らかの調整 メカニズ ムが必要である。ケインズ派の分析では,不均衡の局面では,総生産が財市場の超過需要 に反応 じ て変化すると仮定 されることが多い。

システムダイナ ミックスではシステムの中である時点 ′までに蓄積 されている量を レベル変数,

ある時点の レベルを次の時点の レベルヘ変化 させる要因を レイ ト変数 と考える2).総 生産 と超過需 要 との間には,総生産を レベルとして,次のような関係があるものとする.

(2.3) (2.2)

+1=巧+/(E,一) =0,1,2,・"

E′が このモデルの レイ ト変数であ り,産出量 巧が レベル変数である。微分方程式の形で示す と次 のようになる。

=0,1,2,。¨ (2.4)

(2.3)式 はレベルの増加 は レイ トを増加 させ,それが次の時点の レベルをさらに増加 させる正 のフィー ドバ ックループが システムに内在 していることを意味 している。 フローダイアグラムとパ イプダイアグラムでは次のように示 される。図中のボ ックスが レベル変数を表 している。

三二=ノ(E,̲巧)

(a)フローダイアグラム 1

(blパイプ ダイアグラム 財市場 の フ ィー ドバ ック構造

2)経済学ではレベル変数をス トック (stock)変 数レイ ト変数をフロー (■ow)変数 と呼んだ方が31染 みがある。 しか しシステムダイナ ミックスでの各変数の意味付 けと扱いは,必ず しも経済学におけるもの とは一致 しない。そのため,本稿ではレベル変数レイ ト変数 という表現を採用 した。

(4)

財市場のフィー ドバ ックループに関す る単純な仮定 は,総生産 巧が超過需要 に比例 した形で増 加す ると仮定することである。財市場での所得決定 について,(乙E)平面 における原点か ら発す 45° 線が総供給を代行 し,総供給 はつねに総需要 に追随す るという形での説明がよ く行われてい るが,それ と同様の仮定である。すなわち,

O′

一 つ

>0′=QLa… (2.5)

(2.6)

と仮定する。 これが,財市場における数量調整 による調整 メカニズムのモデル化である。 (2.5)式 の背後 には,暗黙に在庫の存在が仮定 されている。E′ >巧の超過需要のときには在庫が減少 し,

企業は在庫を補填するために生産を増大させる。E′ <巧の超過供給のときには在庫が増加 し,企 業は在庫を減 らすために生産を削減する。財市場における在庫の役割に関する研究は,Lo A.

Metzler(1941)などに遡ることができる。

総投資ちを外生的な変数」であると考えると,所得の静学的均衡値rは,

られ る。

三二=0のときに得

y*=各

シミュレーションのために次のような数値例を考えよう (表 1).

パ ラ メ ー タ α=60 b=0.6

α=1

政 策 変 数

r==400

yO=0

数値例

2は,モデルの実行結果を時系列 グラフにプロッ トしたものである。超過需要が調整 されて, 均衡国民所得y*=1,150が実現 されてい く過程を見出す ことがで きる。

(5)

均衡国民所得への収束

.乗数 効果

ケイ ンズ (」M.Keynes)の『 雇用・ 利子及び貨幣の一般理論』

には,所得 は投資の増分の た倍の大 きさだけ増加す るであろう」

の変化AJを次のように再現 してみよう (図3)。

マクロ経済モデルのシステムダイナ ミックス

には「総投資額が増加 した場合 というくだ りがある3)。 独立投資

表 1の 数値例にA」=30を加えてシ ミュレーションを実行 した結果が図4のグラフである。

3)Jo M.ケ イ ンズ著,塩野 谷九十 九訳『 雇用・ 利子及 び貨幣 の一般理論』東洋経済新報社,1982,130ペ .

独立投資の変化

(6)

i2110 18100

乗数効果

=1,150から出発 して,′=23期には,新しい均衡値y23=1,225へ と産出量 を拡大す る。 マ クロ経済において,独立支出拡大の効果 は,経済全体 に波のように広が ってい く.需要拡大の累積 的なプロセスを通 じて,波形が消滅す るころには,産出量の総増加量 は初期の増加分をはるかに上 回るものとなる。数値例では,

=A二 =2.5 (3.1)

とな る。理論 的には,

で あ り,たは投資乗数 と呼ばれ る4)

=考

      (3.2)

y=∝+rをrで微分すると,t許=ザ子・毛許+1か,

体系では,λ=1̲ら が投資乗数 となる

=毛=Tゴ

′要

を得る。 0■)式

(7)

マ クロ経済 モデルの システムダイナ ミックス

V.IS一L″モデ ル

『一般理論』の叙述的展開の内容 をめ ぐって,それぞれの解釈な リモデルが多 くの研究者 によっ て展開 されて きたが,」Ro Hicks(1937)のモデルは多 くの議論 にひとつの区切 りを打つ ことに なった。 これが,IS一 LИモデルである5).

ISTLИ モデルでは,生産物市場の分析 に貨幣市場の分析を追加 し,需給モデルに準 じた,財 貨幣両市場間の相互依存関係を探 る均衡分析的な立場をとる。 ケインズが攻撃 した (新)古典派経 済学では,実物市場を取 り扱 う部分 と貨幣市場を取 り扱 う部分が完全 に独立0分離 しているのに対 して,ケイ ンズ派 の経済学 で は,両市場 の経済変数 が同時決定 され るモデル とな って い る。

rS一L″モデルの理論的用具 としては,資本 の限界効率 (marginal efficiency of capital)と 動性選好 (liquidity preference)が重要な役割を果た している。

まず,資本の限界効率 は,「資本資産か ら存続期間を通 じて得 られると期待 され る収益 によって 与え られる年金の系列の現在値をその供給価格にち ょうど等 しくさせる割引率 に相当す るものであ る」 と定義 されている6).投 資量 は主 として資本の限界効率の変動 に依存するが,投資が増加す る とその資本の限界効率 は逓減せざるを得ない。禾J子率 と資本の限界効率の均等す るときに,投資の 決定が行われるため,投資関数 は利子率の関数 として表現することができる。

J=」), I′)<0 (4。1)

流動性選好理論 は,貨幣その ものの効用を問 うもので,貨幣の効用,すなわち,流動性を求めて の貨幣需要 こそが貨幣選好である。選好の動機 は,取引動機,予備的動機,投資的動機 に分 けられ る。 もっとも予備的動機 は取引動機 に含めて もよいか ら,結局 は取引動機 と投機的動機 とに大別 さ れる。貨幣需要をL(乙 )で表せばこの動機 はそれぞれ以下のような特性を もつ。

Ly=券 >QI′=争 <0 (4.2)

ケイ ンズは,貨幣は経済実態 に能動的な働 きかけを,利子率を通 じて行 うとい う立場をとる。 こ の結果,財市場 と貨幣市場 においては,需要 は 2つ の要素か ら形成 されることになる。 1つ は生産 物水準の関数 (消費関数 と貨幣の取引関数)でありもう 1つ は利子率の関数 (投資関数 と貨幣の 取引関数)である。そ して,両市場 において需要 と供給 は等 しく,モデルの均衡媒介変数 は物的生 産量 と利子率である.

5)数量調節 を強調 したケイ ンズの立場か らすればヒックスのIS一モデルはい くぶん価格 (利子率)

伸縮的なモデルであるとみることもで きる。

6)」.M.ケイ ンズ,前掲書,152ページ.

(8)

(2.2)式に貨幣市場 ブロ ックを加 えたモデルを考 え よ う。

C,=α +b巧

4=為―λγ

E′ =C′ 十五+G      (4。 3)

巧 =E′̲1`

ルげ=1を%ち S =ズ

貨幣市場では,貨幣需要 νdと等 しい貨幣供給量 νSが

要求 され,市場が均衡す る。資産保有者 ,自分の資産を債券 と貨幣 という形態でのみ保有す る.均衡 していなければ,ある資産保有者 は 貨幣の不足を補 うために貨幣を保有 しようとし,債券を売却するであろう。それによって債券価格 は下落 し,利子率 は上昇する。 あるいは逆に,資産保有者が貨幣に余裕があれば債券を購入するで あろう。それによって債券価格 は上昇 し,利子率 は下落す る.したが って,貨幣市場ではもしも 超過需要が発生すれば利子率が上昇 し,逆に もしも超過供給が発生すれば利子率が下落すると仮定

される.具体的には,次のようになる。

毛 争

(ル

げ 一 ν

S),β

>0  ′

=0,L2…

     (4.4)

(4.5)式 は,次のようなフィー ドバ ックループで考えることができる (図 5)。

貨幣市場の構造

貨幣市場が利子率を決定す る力は,利子率を貨幣の価格 と考えたときの価格調整 に他な らない。財 市場での調整過程 は,(2.5)式を仮定する。モデルを組上げると,次のようになる (図 6).

‖彗       Md

(9)

マクロ経済モデルのシステムダイナ ミックス

ldd

IS一L″モ デ ル

rS一L″モデルのパ イプ ダイアグラムは,明らか に,GとνSの

外生変数 が存在 して い る ことを 示 して い る。 これ は財政政策 と金融政策 へ の門が開かれて い る ことを告 げて い る。次 の数値例 を考 え よ う (表 2).

パ ラ メ ー タ α=60 b=0.6

λ=4

=0.25

%=10

α=1 β=1

政策変数

JO=430 G=330

νS=400

数値例

総生 産 巧 と利子率 ちの均衡値 (y*,グ)=(1,944,10。6)へと向か う調整過程 を時系列 的 に捉 え ると次 のよ うにな る (図 7).

(10)

EW: 拍ダーー

lⅡ:

総生産 と利子率の推移

Ve ttD一Sモデ ル

ケイ ンズは経済を分析するための単純化 として,社会 に存在する財を,「財」,「貨幣」,「債券」,

「 労働」 の4つにまとめた。マクロー般均衡分析 はこれ ら4種の財の価格 と取引量を分析す るため 4つの市場を考えなければな らない。 しか し,ヮル ラスの法則を考慮するな らば, 3つの市場を 分析す るだけで十分である。中で も,財,貨,債券の3市場 にワルラスの法則を適用するのは間 題がないため,普,債券を考察の対象か ら外す。財,貨,労働の 3つ の市場の相互依存性 に注 目 したマクロ・ モデルはスD―S(aggregate demand and aggregate supply)分 析 と呼ばれ る。

貨幣賃金の硬直性を仮定するケイ ンズ派の労働市場分析では,その市場均衡が外生変数である物 価水準 に依存する。 したが って,スD一S分析では,国民所得yと物価Pの決定 メカニズムを明

らかに しなければな らない。マクロ経済 における価格 は,次のような過程を経て決定 される。

まず,物価の変化 は,

=鳥̲1+乃  =0,1,2,…      (5。1)

(対数を用いて)表す ことがで きる。み はイ ンフレ率であ りレイ ト変数 馬 はレベル変数の 増加 あるいは減少で与え られ,その増分 あるいは減少分 は ■である。微分方程式の形で示す と次 のようになる。

(11)

マクロ経済モデルの システムダイナ ミックス

#=η=0,LZ…

      60

l」P

(b)パイプ ダイアグラム 価格の動 き

総生産 とは異な り,価格の レベルは正負あ らゆる値をとるので,双方向のフローとなる。

ところで,■はどのように決 まるのあろうか。物価 の決定 を説明す る方程式 として,期待 フィ リップス曲線を導入 しよう。

(5。3)

(5.4)

(5.5)

=C(巧‑4)+イ,C=γ172>0  =0,1,2,…

を得 る。

期待 イ ンフレ率の決定 に関 しては,適応的期待仮説 に従 うと,

=ろ̲1  =0,1,2,…      (5.6)

であ るか ら,

ダイアグラムを用いると次のように示 される.

(a)フローダイアグラム

η= 71(%″ )+イ,71>0   =0,1,2,・"

%″ は失業率,%π は自然失業率,イ は期待インフレ率である。インフレ率は循環的失業と期待イン フレーションに依存すると想定されている。

産出量と失業の間にはオークンの法則と呼ばれる法則が知られている。4は自然産出量である.

%′ = 72(y̲耽),72>0 =0,1,2,・

(5。4)式 (5.3)式に代入す ると,

(12)

という調整式を得 る。

以上の考察か ら,次のようなモデルを考えよう7)

φ(■―■̲1)=φ(■―イ =0,1,2,…

C′ =αtt b巧

 =rO一λ(4‑ィ) E″ =C′ 十五十G 動げ=′昭″%%

ルげS一

π =C(巧一乙)+イ

i=φ(.̲名Э

α′ (5。7)

(5。8)

モデルの前半 はIS一モデルであり,スD―SモデルがIS一二」И モデルの拡張版であること がわかる。パイプダイアグラムで表す と次のようになる (図9)。

D上sモデル

例えば拙稿 (2003)を 参照のこと。

7)このモデルの動学的特性 については,

(13)

マクロ経済モデルの システムダイナ ミックス

2の数 値 例 に,下記 の数 値 を追 加 す る. パ ラメー タ

c=0。1

φ=0.08

政 策 変 数 =2000 PO=10

数値例

シミュレーションを実行するとこの体系が図10のように均衡へ向かって減衰振動を描 きなが ら 収束 してい くことがわかる。

10 均衡への収束過程

.おわ りに

ケインズの『 一般理論』 は難解な書物 として有名である。ケイ ンジアンたちは,その理論をより 良 く把握するために,いくぶん数学的で単純化 されたモデルで表そうと工夫を重ねてきた。 システ ムダイナ ミックスの思考法 は,そうした努力に新 しい工夫を追加す ることがで きるだろう。マクロ 経済学 にとって,時間的要素の把握 は重要である.システムダイナ ミックスでモデル化 されたマク

ロ経済モデルか ら,以下のような点がわかる。

(1)ケイ ンズ派の体系 はブロック化 して理解す ることができるがシステムダイナ ミックスの視点 ,動的作用を働 く変数要素を強調す ることで,各ブロックの特徴を吟味することができる。ま ,と くにフィー ドバ ック構造の解析 にはシステムダイナ ミックスは有力な方法である.

1:7∵e

(14)

)不均衡の調整過程では,超過需要あるいは在庫がきわめて重要な役割を果た していることが確 認 された。在庫水準の変動が経済モデルの体系を振動 させる過程をモデル的に復元 させることが で きた。

経済学ではシステムダイナ ミックスの発想 に基づ くモデル構築 とシミュレーションが,工学 に おける実験装置に相当する役割を果た して くれ,各種の問題解決に大 きく貢献できるであろう。

参考文献

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図 2  均衡国民所得への収束 Ⅲ .乗 数 効果 ケイ ンズ (」 。 M.Keynes)の 『 雇用・ 利子及び貨幣の一般理論』 には ,所 得 は投資の増分の た倍の大 きさだけ増加す るであろう」 の変化 AJを 次のように再現 してみよう (図 3)。 マクロ経済モデルのシステムダイナ ミックス には「総投資額が増加 した場合というくだ りがある3)。独立投資 表 1の 数値例に A」 =30を 加えて ,  シ ミュレーションを実行 した結果が図 4の グラフである。 3)Jo M.ケ イ ンズ

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