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微視的停留き裂が存在する材料における疲労限度予 測法

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

微視的停留き裂が存在する材料における疲労限度予 測法

松枝, 剛広

http://hdl.handle.net/2324/1441229

出版情報:Kyushu University, 2013, 博士(工学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Public access to the fulltext file is restricted for unavoidable reason (3)

(2)

(別紙様式

2)

論 文 要 "

" "  

E

区 | 氏 名 | 松 枝 剛 広

論文題名

微視的停留き裂が存在する材料における疲労限度予測法

論 文 内 容 の 要 旨

金属材料中には,介在物,鋳造欠陥,および切欠き,き裂など形状・寸法に再現性のない種々の微 小応力集中源が存在している.これらの微小応力集中源は材料の疲労限度を低下させるため,種々の 形状の微小応力集中源が疲労限度に及ぼす影響を如何にして評価するかは工学上非常に重要な問題 である.そのため,材料力学,破壊力学的観点から微小応力集中源が存在する材料の疲労限度を予測 する方法が複数提案されている.とりわけ,材料中に存在する微小応力集中源を応力的に最も厳しい 条件となるき裂とみなし疲労限度を予測する手法は安全側での設計を行うことができ特筆すべきも のである.また,このときの疲労限度は疲労き裂停留限界内

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と呼ばれている.しかしながら,微小応 力集中源を有する材料の疲労限度はき裂と見倣した場合の疲労限度よりも高い値を示す場合もあり,

微小応力集中源をき裂と見倣せない場合の疲労限度を知何にして予測するかも重要な問題である.ま た,この時の疲労限度は疲労き裂発生限界

σwl

と呼ばれている.ところが,微小応力集中源をき裂と見 倣した場合の疲労限度と見倣せない場合の疲労限度を予測する手法は別々に論じられ設計に必要な 疲労限度データベースを構築するためには多くの試験と時間を必要としている.また,実材料中に存 在する応力集中源は三次元的な形状を有しており,応力集中源の持つ応力場を考慮に入れて疲労限度 を求める必要がある.さらに,材料中の応力集中源がそれぞれ干渉しあうことで更なる疲労限度の低 下をもたらすことが有る.そこで,本研究では最小限度の疲労試験で設計に必要な疲労限度データを 収集することを目標とし,微視的停留き裂が存在する材料を用いて種々の形状の二次元切欠きを有す る材料の疲労限度予測法を提案し,さらにその手法を三次元形状欠陥や二重切欠き材を有する材料の 疲労限度予測法に拡張した.

1

章では,種々の形状の微小応力集中源,とりわけ切欠き材の疲労限度予測が工学上如何に重要

であるか及びこれまで、の破壊力学や疲労限度予測に関する先行研究について述べ,本研究の狙いにつ

(3)

いて言及した.

第2 章では,微視的停留き裂が存在する材料を対象とし,切欠き底に存在する将来疲労き裂が発生 する箇所をき裂とみなし,切欠きが持つ応力勾配の影響を受けながら停留したき裂を力学的に解析す

ることで,切欠きをき裂と見倣せない場合の疲労限度をき裂材の下限界応力拡大係数範囲

L1Kth

から予 測する方法を提案し,切欠き材の疲労限度を最小限度の試験から予測する方法を示した.また,これ までに提案された疲労限度予測式と合わせて切欠き形状の全範囲に適用可能な疲労限度予測法を提 案し,

0.3%

炭素鋼焼鈍し材の疲労試験データと比較・検証することによって提案した疲労限度設定手 法を用いた場合

18%

以内で予測可能であることを示した.また,今回提案した手法を用いることで疲 労限度を低下させない限界の応力集中源寸法を予測可能であることも示した.

第3 章では,第2 章で提案した二次元切欠きを有する材料における疲労限度予測法を応用し三次元形 状を有する微小応力集中源から発生した疲労き裂が三次元形状応力集中源の応力勾配の影響を受け

る場合の疲労限度予測法を提案した.また,今回提案した手法とこれまでに提案された微小応力集中 源をき裂とみなし疲労限度を予測する手法を組み合わせることでそれぞれの予測法の適用限界を定

め,三次元形状応力集中源の疲労限度を応力集中源寸法・形状の制約を受けずに予測する方法を提案 した.また,予測式の適用限界となる応力集中源寸法は材料ごとに異なることを示した.

第4 章では,第2 章で提案した二次元切欠きを有する材料における疲労限度予測法を応用し,二重切 欠き材を用いて重複応力下における疲労限度予測法を力学的観点から二重の切欠きが持つそれぞれ

の応力場の大きさに着目して提案した.さらに

S45C

焼鈍し材を用いて二重切欠き材を作成し回転曲げ 試験器を用いた疲労試験を実施し,予測値と実験値の比較・検討を行った.また,疲労限度付近の応 力で得られた疲労破面の様相に着目し

σwl

で疲労限度が決定されるとした領域が適切で、あったかも検 討した.その結果,今回提案した手法ならば

20%

以内で疲労限度が予測可能であり,

σwl

で疲労限度が 決定されるとした領域も予測とほぼ一致していることを示した.

5

章では,本論文の総括を行った.

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