略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適 用
著者 岩淵 重広
雑誌名 同志社法學
巻 69
号 3
ページ 1051‑1070
発行年 2017‑07‑31
権利 同志社法學會
URL http://doi.org/10.14988/pa.2019.0000000430
( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三五九一〇五一
略 称 お よ び 標 章 の 続 用 と 会 社 法 二 二 条 一 項 の 類 推 適 用
東 京 地 裁 平 成 二 七 年 一 〇 月 二 日 判 決 ( 平 成 二 五 年 ( ワ ) 第 六 一 六 〇 号 貸 金 請 求 事 件 、 判 例 時 報 二 二 九 二 号 九 四 頁 、 金 融 ・ 商 事 判 例 一 四 八 〇 号 四 四 頁
岩 淵 重 広
【 事 案 の 概 要 】
A社(商号﹁株式会社デザインワークスプロジェクト﹂)は、内装工事の設計・監理および施工や家具販売等を含めて一括で請け負うことなどを事業内容とする株式会社である。同社の代表取締役はCであり、BとDが取締役を務めていた。Bは、A社において、設計・監理を専業とする子会社の責任者を務めていた。A社の業務は、同一の顧客が継続的に仕事を発注するものではなく、注文を受けて仕事を行うというものであった。同社は、ホームページ等において﹁DWP﹂を自己の呼称として使用しており、また、﹁DWP﹂という標章(以下、﹁本件標章﹂という)を使用していた。
その後、A社は、資金状況が悪化したことや、取締役DやA社の事業において重要な役割を果たしていた従業員の退
( )
( )同志社法学 六九巻三号三六〇略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇五二
職が相次いだことなどから、経営状態が悪化していった。平成二三年一一月時点での負債残高は、約五億円に達していた。CとBは、同社の業務の継続が困難となっていることや預金債権の仮差押えを受けたこと等から、今後の対応について相談するようになった。また、平成二四年二月ごろには、A社債権者が事務所に詰めかけるという事態も発生し、A社は、登記簿上の本店所在地は変更せずに、事業の本拠地をシェアオフィス(以下、これを含む建物を﹁本件ビル﹂という)へと移動させた。
Bは、自らがノウハウを有する設計・監理業を行う会社の設立を考えるようになった。それは、A社に勤めていた従業員の給与の支払を確保するとともに、既存の顧客のクレーム対応等のフォローアップができること、BもA社の債権者への対応を免れて本来の事業に集中できること、および、A社から仕事の紹介を受けたときには、同社に紹介手数料を支払うことで、A社が債務の返済について時間的猶予を得て、再建の機会をうかがうことを意図してのことであった。Cも、一切の弁済ができないまま倒産すれば今後の事業展開が不可能になるので、買掛金について返済する必要があると考えていた。BとCは相談の上で、BがA社とは別の法人を用いて事業を行うこととした。
平成二四年一月頃、Bは、公認会計士であるEに相談し、E所有の休眠会社Yを無償で用いて事業を行うことになった。平成二四年七月四日にY社は変更登記を行った。それは、同年四月二日に商号を﹁株式会社DWP﹂に、目的をA社と同一のものに、Y社の取締役兼代表取締役はBに、そして本店所在地を本件ビル五階に変更したという内容のものであった。Bが商号に﹁DWP﹂という文字を用いたのは、それまでにA社が業界において浸透させてきた﹁DWP﹂という名称にはブランド力があり、これを維持し活用しようと考えたからであった。
平成二四年七月頃、BはY社の事業を開始した。同社は、事務所の内装等の設計・監理を事業内容とするものであった。その事業開始に際して、Y社は、A社から資金や動産等を承継することはなかったが、経験のまだ浅いA社の従業
( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三六一一〇五三 員四名が、Y社において勤務することを希望したため、従業員として雇用された。また、A社で継続中であった案件についても、クレーム対応を含めY社が引き継いだ(同年七月:Y社の業務九件中八件、同年八月:一六件中八件)。これらの顧客に対しては、同社とY社によって、Y社を新たに立ち上げた旨の挨拶状が交付された。Y社は、A社から許諾を得て、本件標章を、名刺、ホームページ、および、顧客に交付する提案資料等に表示していた。さらに、Y社の従業員の名刺には、Cの名刺に記載されていたファクシミリ番号が記載され、裏面にも同一のデザインが印刷されていた。
平成二四年七月以降、A社の事業は、Cのみによって行われていた。Y社はA社との間で業務委託契約を締結し、顧客の紹介に関して、その紹介料をA社に支払っていた。A社は、Y社以外の数社との間でも、同様の契約を締結し、この紹介料に基づいて返済を行っていた。
X銀行は、A社に対して複数の貸付債権を有している。この貸付債権について、最終の弁済期の変更合意が平成二四年四月二日になされ、返済期日が定められた。A社はこの返済期日までに弁済をすることができなかった。そこで、X銀行は、A社からY社への事業譲渡があり、かつ、本件標章の使用が商号の続用に準ずるものであることから、会社法二二条一項の類推適用を主張し、A社に対する貸付金等の支払いをY社に求めた。
【 判 旨 】 請 求 認 容 ( 確 定 )
判 旨 Ⅰ :「 事 業 の 譲 渡 」 の 意 義 と そ の 認 定 に つ い て
。)れ能機てしと体一的機有さる化織組にめたの的目業営す、財価産含を係関実事るあの値む的関得意先(係の経済等 こここ、ろいとるてしいに渡う事業の譲規とは、一定の定を会た社の事業によって生じ債渡務を弁済する責任を負う旨 ﹁社譲渡譲が社会たけ受り社法を業事、は項一条二二会会のは譲、も社会受譲のそ、に商場るす用使き続き引を号合
( )同志社法学 六九巻三号三六二略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇五四
の全部又は重要な一部を譲渡し、これによって、譲渡会社がその財産によって営んでいた営業的活動の全部又は重要な一部を譲受人に受け継がせ、譲渡会社がその譲渡の限度に応じ法律上当然に同法二一条に定める競業避止義務を負う結果を伴うものをいうものと解される(最高裁昭和四〇年九月二二日大法廷判決・民集一九巻六号一六〇〇頁参照)。﹂
。﹂た行われるうになっよとうことができるい らとが認めうれる。そたこういてっなくながとこと行をるす、で同社Yが務業たきてっ行で社でまれそ、に頃月七年A こると、にれをY社ら得すり獲を客顧、なにうう行を介紹よすける業の等理監計設ら自、務受払支の料介紹にりわを代 二た平成頃四年七月始以し社開を業事が、てしそ。はる降Y、表A業営で人一がC役締取の代業社、、従は員を有さず みがかうがとこたっあでての理監計設の事工装内たいれわ業、はえいとたっ⋮が性一同、あに務務⋮Aの社とY社の業 が業務は、Bしノウハウを有ったあい⋮立独らD︹⋮、にがなはでのもで後の︺員能可ていAにらお業たれさ残に社従 監事の設計に理業務装特工も内、ちうの務業たいでん営し化社てのるすーバカをて全事務業のを業、てっあでのむ営A を行って業収を確保す務益ていおに社会別、らかとこ必る。要認にがA、は社Yるれらめ社がたとられた迫めであるこ 後の、てし生発が態事今をどなるけ受え押差仮の従金、き業くはたれさ想予もとこるなな員でが払支の与給るす対に預 ﹁にむ二成平、はのたっ至に営年を業事ていおに社Yが四初月務四年同、けかめ詰に所事頭が者権債の社Aらか頃B 継がこたっなにうよるす利社はYをれこ、らかるあでのと用、価Aのドンラブるす有を値承的社産からY社にして財対 っととなの⋮た⋮。こるこをす用利て得諾許の社同をうよ標に章﹃っあが力ドンラブはにたD本び及称名のと﹄PW件 り社同、社おてし用使ブの徴ランド力を象する本件標章がAに商変更して、これ、Y社のを号るともととにす用利てし ラブ、りおてし透浸ていおに界業が称名ういと﹄PWドン社力商﹄PWD社会式株﹃を号のが﹃会眠休、らかとこるあD ﹁たをの合場たし記表で語英号文商の社同が社A、は社頭字いーてし用使で等ジーペムホでてしと称略の己自りあY
( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三六三一〇五五 がされたと評価することができる。﹂
。﹂てるあでのもたい ﹁業を事を引き継ぎ、売上げ獲り得し事の理監計設が社工かをお開始した当初の時期にい掛て、Y社は、Y社の仕A
。﹂しらも、Y社はA社から承継、たこもるきでがとるす価評との 者とたし望希をおこるす務勤てい雇が織用、か面の社組的人てさっがたし。たれにYて籍れさ成構らかみの者たい、し ﹁社AはB、あろことる役でみの名一Bは取締取の社のY締従在に社A⋮⋮、は員業の役社Y、﹁たまたっ﹂あもで。
。﹂業たし継承を務のと社、が社Y、もこAをいうるきでとこうがともるせわがのか るィスであいとはえオ、フ店アェシ、は地在所本社Y社Aのが所事事のられこ。たっあで情場てた務とし所利用してい れァ載記が号番リミシクるフじ同とのいてれさ載記面に、裏さも印C、にらさ。いてれさ刷たが同のン名刺と一のデザイ る載いてれさの記がLRUジかほの、でペ刺名Cるあ役同締取表代の社ーム業刺ーY社の従員の名には、A社の上記ホ てRLとしペ、A社ののUいジームーホの社会、てホお記上ーる、たム。たいてしにうよまれUさペジのーRLが表示 をにもととる、す社介紹務)例事工施(業たし当担がYのは会Yにジーペるす索検を社ン、イザデ中のトイサブェウ社 ﹁、頃のジーペムー、ホ降以月社七年四二成平⋮、⋮は社会概しメ示表てしと﹄社会トンジ要ネマ﹃を社、YていおにA
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。﹂め一的機有れさ化織組にたとの業事理監、計設のン体しザのるきでがとこるめ認ともてたし渡譲を産財るす能機イデ ﹁、平が社A、し対に社Yは二社A、とるす合総を上成以スてィフオるあで業事たいっ年行時当月七︺ママ文原︹二
( )同志社法学 六九巻三号三六四略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇五六
判 旨 Ⅱ : 略 称 と 標 章 の 続 用 が 商 号 を 続 用 し た 場 合 に 準 ず る の か に つ い て
﹂二第一小法廷判・民集決六三巻照参頁)。八一号二 昭小一第日七月一年九二和る裁高最(るあで当相がの廷法〇判頁決日二月三七四和昭同、年五一九民集巻八〇号一七・ 観外のなうよのそら社会受譲、かと信こをめ頼たあす解とるあでるしす護保を者権債たるで難と認するこ識が一般に困 社続を号商の社会渡譲が、会受譲の業営すは旨趣たせ用従る権を替交の体主業営、は者債場の上業営の前負、はに合わ ﹁を譲、ちうの社会受譲の渡業号営、が項一条二二法社商を任会責るす済弁を務債の社渡続譲、てし対に者るす用会
。うものといいべであるき あ受会社でにる社よっも譲あどれけたっAが更変の体主てY社じのも理無はとこるすりたな信受と務の引債けがされた 権り、債お者に、いてい限段なが情事の特のどなたし一同信のて営営、りたじとのもるい業しよ続主体に業る営業が継 、するとにY社ておいそうと。るきでがこういとのも業営を譲は渡説とこるあで人法の別明とく社後滞な遅、自らがA 社たA、れらめ認がとこにいてし示表等料資案提るいすと体うるたいて営出作を観外のとしいのて業がそ主まま存続し ー名刺、ホームペにジのほか顧客交付員の業げが従果を上る機能があるとうこといではを章標き本、件社、ろことるY 章一般に標商には、て号、品しそ。るれらめ認とのもた同とし様質効の伝宣告広、しに保を証品出、、等の商所を表示 てっ至にるラ有を力ドンすブ、し透浸で界業てしとのりおと、ドまきれさ用利てし徴象のてン標ラ、本件た章はそのブ る使でのもるいてし用あたを章標件本いてし用使こりとAろいてもす表を体主業営うと、﹃社は称名ういと﹄PWDよ ﹁ね英用てしと称略の記表語りてよてねかが社A、は社いいか商が社A、たま、しと号をた称名ういと﹄PWD﹃Y
そうすると、Y社は、上記特段の事情のない限り、会社法二二条一項の類推適用により、本件債権に係る債務について、弁済する義務を負っていると解するのが相当であるところ、本件において特段の事情があるものとは認められない。﹂
( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三六五一〇五七
【 研 究 】
一 本 判 決 の 意 義
本判決は、譲受会社であるY社が譲渡会社であるA社の略称と標章を継続して使用したことを理由に、会社法二二条一項(以下、会社法を﹁法﹂と略す)の類推適用を認めたものである )1
(。
本判決の判断にはこれまでの判例・裁判例には見られなかった特徴がある。具体的には、事業譲渡の認定をかなり詳細に行った点や、法二二条一項類推適用にあたり譲渡会社の略称が譲受会社の商号として利用されたことと譲渡会社の標章が譲受会社において続用されたことを理由とした点である。このような特徴を有する本判決について、本評釈は、先例とりわけ最判平成一六年二月二〇日民集五八巻二号三六七頁(以下、﹁平成一六年最判﹂という)の示した解釈・価値判断の枠内で無理なく理解できるものであり、営業主体表示機能を有する表示に一例を付け加えたという点に意義があるものと考える。
なお、本判決については、金融・商事判例掲載の判決文 )2
(と判例時報に掲載の判決文の間で判旨Ⅰの表現 )3
(や判旨Ⅱの判断枠組み )4
(に違いがある。本評釈では判例時報に掲載された判決文を前提として検討を行う。また、営業と事業という言葉は、特に断らない限り、同じ意味で用いる。
二 会 社 法 二 二 条 一 項 の 趣 旨
事業の譲受人は、原則として、債務引受等をしない限り、譲渡人の債務を第三者に対して弁済する責任を負わない。
( )同志社法学 六九巻三号三六六略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇五八
この例外として、法二二条一項は、事業の譲受人が譲渡人の商号を続用した場合に、その譲受人が譲渡人の事業上の債務について弁済する責任を負うと定める(併存的債務引受)。このような責任を定める法二二条一項の趣旨については様々な考え方が示されてきた。ここでは、外観法理説と企業財産担保説を取り上げる
)5
(。
判例および通説的な地位にあるのが外観法理説である )6
(。本判決もこの立場に立つ判例を引用する。外観法理説からは、会社法二二条一項による譲受人の責任は次のように説明される。譲受人が譲渡人の商号を続用する場合には、営業上の債権者は営業主の交代があったことを知らないか(営業主の交代の不知)、または知っていたとしても譲受人による債務の引き受け(債務引受の誤認)があったと考えるのも無理ではないので、そのような債権者の信頼は保護に値する
)7
(、と。
これに対して、企業財産担保説は、事業上の債務については企業財産が担保となっているので、債務の引受けをしない旨を積極的に表示しない限り、譲受人が併存的債務引受したとみなすという考え方である )8
(。この説は、外観法理説に対して、営業主の交代を知りえない債権者を保護する必要があるかのという疑問や、営業主の交代について悪意でありながら保護されるのはなぜかという疑問を呈し、先のような説明を提示したものである。
もっとも、上記二説は両立しない関係にあるわけではない。実際に、外観法理説のような理解に立つとしても、その前提には企業財産担保説のような考え方があることは指摘されてきたところである )9
(。そうであるとすれば、問題となるのは、具体的に、どのような要素や事実が考慮され、法二二条一項の類推適用が認められているのかという点、そして、そのことからして何に対する債権者の信頼が保護されるといえるのかという点である。
( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三六七一〇五九
三 こ れ ま で の 判 例 ・ 裁 判 例 の 傾 向
商号以外の名称の続用に関する法二二条一項の類推適用は、下級審裁判例において、譲渡会社の商号を譲受会社が屋号として用いた場合や譲渡会社の商号と重要な構成部分を同一とする屋号を譲受会社が屋号として用いた場合等に認められてきた )₁₀
(。これらの場合に、主として、問題になっていたのは、どのような場合に﹁続用﹂があるといえるのかという点であった。そして、﹁続用﹂の有無を判断するに際しては、商号と屋号の重要な構成部分の形式的な類似性(字面の類似性)に焦点があてられていた。
その後、平成一六年最判は、商号の全く異なる譲渡人と譲受人が、事業譲渡の前後でゴルフクラブの名称を変えることなくゴルフクラブを運営していたという事案において、法二二条一項の類推適用を認めた。同最判は、①預託金会員制のゴルフクラブの名称がゴルフ場の営業主体を表示するものとして用いられていること、②ゴルフ場の営業の譲渡がされ、③譲渡人が用いていたゴルフクラブの名称を譲受人が継続して使用していること、かつ、④特段の事情のないことを要件とした。そして、これらの要件のもとで、同最判が達成しようとした債権者保護とは、営業主体を示す表示の続用を根拠に類推適用が認められたことから、事業の存続という外観があるがゆえに債権保全の手段をとれなかったことについての債権者保護であるともいわれる )₁₁
(。以下では、要件①と③に関連する議論を見ておく。
要件①について注意する必要があるのは、営業主体を示す表示がどのように特定されるのかという点である。同最判は、どのような事情からゴルフクラブの名称が営業主体を示す表示といえるのかを明らかにしなかった )₁₂
(。そのため、同最判の調査官解説において指摘されたように、ゴルフクラブの名称以外にも営業表示機能を有するものはあると考えられるが )₁₃
(、どのような事業の、どのような表示について、どのような理由から、法二二条一項の類推適用が認められるの
( )同志社法学 六九巻三号三六八略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇六〇
かについては下級審裁判例に委ねられたといえる )₁₄
(。
要件③は、どのような場合に﹁続用﹂があったといえるのかという点に関連する。平成一六年最判では、事業譲渡の前後で同一のゴルフクラブの名称が用いられたため、明らかに﹁続用﹂があると評価できる事案であった。このことから、平成一六年最判は、商号と類似性のない営業主体表示機能を有する表示がそのまま続用された場合以外の場合に、どのような範囲で﹁続用﹂があるとされるのかについては示していないと考えることもできる。そうだとすれば、商号と類似性のない譲渡会社の営業主体表示機能を有する表示のそのままの形ではない続用が問題になった場合の続用の判断枠組みは明らかでないといえる。
以下では、本判決の分析に移るが、検討の都合上、判旨Ⅱから取り上げる。
四 本 判 決 の 分 析 ア 判 旨 Ⅱ に つ い て ( 一 ) 本 判 決 に お け る 営 業 主 体 表 示 機 能 を 持 つ 表 示 と 続 用 の 判 断
本判決は、譲渡会社の商号の略称である﹁DWP﹂を譲受会社の商号としたことと譲渡会社の標章を譲受会社が続用したことを理由に、法二二条一項の類推適用を認めた。この部分については、二通りの理解が可能である。第一の理解は、本判決を﹁続用﹂があったといえるかどうかという点を中心に理解しようとするものである(先の要件③)。第二の理解は、本件で譲渡会社の営業主体表示機能を持つのは何かという点を中心に理解しようとするものである(先の要件①)。本評釈の立場を先に示しておけば、本判決は第二の理解で読まれるべきというものである。
( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三六九一〇六一 第一の理解では、本判決について、﹁続用﹂があったといえるかどうかという点を中心に考える )₁₅
(。このような理解においては、本判決の判旨Ⅱは次のように理解される。﹁株式会社デザインワークスプロジェクト﹂と﹁株式会社DWP﹂という商号の重要な構成部分に類似性があるといえるかが問題となるが、これについては続用があると評価することはできない。しかし、DWPがデザインワークスプロジェクトの略称であることや本件標章が続用されたことも加味すれば、﹁株式会社デザインワークスプロジェクト﹂と﹁株式会社DWP﹂の間には重要な構成部分が同一である評価できるといえる、と。この読み方によれば、﹁DWP﹂という略称の使用や、本件標章の続用の合わせ技から、譲渡会社の商号﹁株式会社 デザインワークスプロジェクト﹂との間の重要な構成部分の同一性が基礎づけられた )₁₆
(、と理解することになる。さらに、従業員の名刺などに同じ標章が使われたことや同一のビルにオフィスがあったことなどもデザインワークスプロジェクトという営業主体が存続しているとの外観を示すものであるので、類推適用を支持する事情として理解されるのかもしれない。
しかし、本判決をこのような形で理解するのには無理がある。それは、﹁株式会社デザインワークスプロジェクト﹂と﹁株式会社DWP﹂という字面が全く似ていないからである。それにも関わらず、このような読み方をもって類推適用を正当化しようとすれば、先に述べたように、本判決は字面の違いをその他の外観をもって補ったものであると理解されることになる。すなわち、事業内容や譲渡会社の事業の外観を踏まえれば二つの会社に同一性があるように見えるという意味での外観から、重要な構成部分の同一性があるとの評価を導き、法二二条一項の類推適用を肯定した理解することになる。しかし、このような理解は、字面を重視してきたとされるこれまでの判例・裁判例と大きく異なる解釈となる。本判決をこのように理解する限り、本判決の論理構成は、これまでの判例や裁判例とは大きく異なるものといわざるを得なくなる。このような読み方を意識したと思われる論者が本判決の理論構成に反対するのも、このためであ
( )同志社法学 六九巻三号三七〇略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇六二
ろう )₁₇
(。
これに対して、第二の理解は、本判決の判示を、何が営業主体を示す表示かという問題として捉える。この立場からすれば、本判決の判旨Ⅱは次のように理解される。すなわち、譲渡会社において、DWPという略称が営業主体を示すために用いられ、それが実際に標章にも利用されていたことからすれば、本件で譲渡会社という営業主体を示す表示は﹁DWP﹂というアルファベット表記であった。そして、譲受会社においても﹁DWP﹂という表記は、商号および本件標章において用いられている。したがって、そのままの形で営業主体を示す表示が続用されたといえ、商号続用責任の類推適用は認められる、と。
このように理解すれば、本判決の判断においては、譲渡会社と譲受会社の営業主体を示す表示に関して、重要な構成部分の同一性があるかどうかは問題とならない。この読み方においては、譲渡会社という営業主体を示すのは﹁DWP﹂という文字列であり、それはそのまま譲受会社においても承継されたといえるからである。そして、略称の商号としての使用や本件標章の続用は、﹁DWP﹂という文字列が何らかの形で続用されたことを示す事情として理解されることになる。
実際に、判決文の構成もこのような理解を意識しているといえる。判旨は、まず、﹁DWP﹂という名称がA社という営業主体を表すものとして業界で浸透し、その名称にブランド力があったことを指摘する。さらに、本件標章においても﹁DWP﹂という文字列が利用されていたことを指摘することで、﹁DWP﹂という文字列に営業主体を表示する機能があったことを補強する。この標章についての指摘は、譲渡会社が﹁DWP﹂という略称にブランド力があることを知った上で、それを標章として利用するほどに営業主体表示機能があったことと、実際に外部から見ても本件標章に﹁DWP﹂という文字列が使用されていたことからその文字列に営業主体表示機能があったことの二つを示すものであ
( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三七一一〇六三 る。このようにして、本判決が﹁DWP﹂という名称に営業主体表示機能があったことを論証していると読むことができる。したがって、判旨は、第二の理解を意図しているといえる )₁₈
(。また、このように判旨を理解すれば、譲渡会社と譲受会社の間の営業主体表示機能を有する表示が全く同一であるといえるので、平成一六年最判の示した判断の中で本判決を無理なく理解することもできる。以上のことからしても、本判決が第二の理解で理解されることが望ましいといえる。
本件標章への言及が本判決の論理の中でどのような役割を担っているのかという点を確認するために、標章の続用がなければ類推適用が認められなかったかどうかをみておく。先述のように、判旨における本件標章への言及は、結論を導くうえで二つの異なることを示すものである。一つが、本件標章に﹁DWP﹂という文字が使われていたことによって、その略称の営業主体を表示する機能をより強めたというものである。もう一つが、ブランド力のある略称が本件標章に使用されていることを前提にして、直接に結論を正当化しようとしたというものである。このように、本件で標章の続用という事情が取り上げられたことは二つの方向で結論を補強するものであったといえる。もっとも、本件標章への言及をこのような形でとらえることは、それが結論を補強する役割を果たしているとはいえるが、それを欠いた場合に直ちに結論を維持できなくなるほどの事情であるとはいえない可能性があることも意味する。それゆえ、譲渡会社の略称が譲受会社の商号として使用されたという事情だけで、結論を導けたと理解できるのかもしれない。たしかに、判旨が﹁DWP﹂という名称が業界で浸透しブランド力を有するに至っていると認定したことからすれば、このように考える余地がないわけではない )₁₉
(。
しかしながら、本判決における標章への言及が結論を導くうえで果たした役割につき、そのような評価を与えるのは行き過ぎであるようにも思われる。どのような事情があれば結論が説得的であったと考えられるのかという点の違いに
( )同志社法学 六九巻三号三七二略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇六四
過ぎないのかもしれないが、本判決においては、本件標章の続用という事実は重要なものであったように思われる。もし、本判決において本件標章の続用という事情がなければ、﹁DWP﹂という名称が周知されていることが十分に示されず、なぜ略称が営業主体表示機能を有するといえるのかも明らかではなくなるからである。このように、ブランドの象徴として使用されたという事情を標章の続用によって指摘できるからこそ、﹁DWP﹂という名称にブランド力があり営業主体表示機能があったことを示せたように思われる )₂₀
(。
( 二 ) 特 段 の 事 情 に つ い て
本判決は、結論として商号続用責任を認めたが、﹁営業譲渡後、遅滞なく、自らがデザインワークスプロジェクトとは別の法人であることを説明したなど特段の事情のない限り )₂₁
(﹂と述べ、判断枠組みとしては、営業主体表示機能を有する表示の続用があっても類推適用が認められない場合があるとしている。
この特段の事情の例示については、なぜ、別の法人であることの説明で足りるのかが明らかではないように思われる。たしかに、判旨が営業主体の交代が認識できないことを法二二条一項が責任を認める趣旨として引用したことからすれば、特段の事情の例示としては別法人であることの説明で足りるようにも思える。しかし、法二二条一項に基づく弁済責任の免責を定める同条二項後段に鑑みれば、別法人であるかどうかの説明ではなく、譲受会社が弁済する責任を負わない旨の説明があったかどうかの方が、特段の事情の例示として適当であったのではなかろうか。このように、本判決が別法人であることの説明が特段の事情にあたるとしたことについては、法二二条二項後段の定めとの関係で理解しようとするならば、適当な例示ではなかったといえるのかもしれない。
( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三七三一〇六五
イ 判 旨 Ⅰ に つ い て
本判決の特徴としては、事業の譲渡の認定が詳細になされた点も挙げることができる。当事者が事業譲渡の存否を争ったこともあって、このような詳細な認定がなされたのであろう。
本判決では、事業譲渡の定義につき、最判昭和四〇年九月二二日民集一九巻六号一六〇〇頁が引用されている )₂₂
(。同最判は、ある工場等の売却が改正前商法二四五条一項一号にいう事業譲渡に該当し株主総会決議が必要になるかどうかが争われたものである。同最判が明示的に商法総則における営業譲渡との関係を指摘していたこともあって、株主総会決議が要求されるかどうかの判断でも、商号続用責任の有無の判断でも、事業譲渡の定義は同じものであると考えられている )₂₃
(。一般的には、事業譲渡の認定は、営業上の秘訣・得意先などの事実関係(のれん)の移転が重要な基準になるといわれる )₂₄
(。
それでは、﹁組織化され有機的一体として機能する財産﹂とは、具体的に何を意味するのであろうか。﹁組織化され有機的一体として機能する財産﹂がどのような財産によって構成されるのかは、問題となっている事業の性質によると思われる。たとえば、本件のような内装の設計・監理等という事業においては、プランニングや内装の維持が中心的な業務となるように思われるが、このような業務はそれに携わる取締役や従業員らの技能に依存する部分も強いようにも思われる。そして、このような性質は事業譲渡の認定に影響を与えると考えられる。
実際に、本判決においても、Y社が内装の設計・監理の事業を行ったのは、Bがそのようなノウハウを有していたからであると認定されている。そうすると、本件で事業譲渡と評価されたことの実質は、Bの退社に伴うノウハウの流出によるものであり、事業が譲渡されたこととは関係なかったと考える余地もあるのかもしれない。このように考えれば、ノウハウといった営業上の秘訣が事業の譲渡によって移転したとはいえない可能性もあり、法的な評価として事業譲渡
( )同志社法学 六九巻三号三七四略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇六六
はなかったと理解する余地が生じる )₂₅
(。
しかし、本件では、﹁別会社において業務を行って収益を確保する必要に迫られたこと﹂、すなわち、再生スキームが組まれていたという事実が認定されている。この事実があることで、Bの独立はあくまでA社の再生スキームの一環であると考えられることになる。これは、単にBが独立し新会社を立ち上げただけという見方をとることを難しくし、かつ、A社からY社への事業の譲渡があったとの推測を強めるものであったといえる。
さらに、これまでの商号続用責任の事案においては、同一の帰結を生み出す異なる法律行為(Ex.会社分割、現物出資)についての法二二条一項の類推適用が認められてきた )₂₆
(。このようなことからすれば、Bが独立しただけという見方をしたとしても、A社において同一の事業がなされていないことやブランド力のある標章などがY社において用いられていることを踏まえれば、法的評価として、事業譲渡があったといえる可能性もある。
以上のことも踏まえて本判決の認定を考えれば、事業譲渡があったとの認定に問題はなかったといえる。
(
( 私ーマリ例判法﹂ス批判件本﹁林小ク量五七四。あが頁八る)号七一〇二(年 治六七巻三号一(二〇六)と八政弘法﹂批判件本﹁行丸牛、頁七八四四年頁七一号(二〇一)五一一二頁、、〇年一件潘ト阿憲本﹁判リ批﹂スジュ 一六年頁)二田、重二〇例(号四九四一判事商紀麻(子巻融)年六一〇二号九九﹁八究研学法﹂批判件本・金年頁一六﹂)一三八、山下眞弘﹁本件判批 chWato.N商法批設開例判・新﹂、判件本﹁一成菅小八一一一)年頁頁八件〇二(号〇三四室教学法﹂批判本(﹁史雅村北、一一)年六一〇二六 1〇生四一トスリュジ﹂批判件本﹁真〇永弥、てしと釈評行先の決判本九号二件(号四三七ーナミセ学法﹂批判本(﹁宏孝岐𡈽、頁二)年六一〇二)
(があり、判例時報版対応するのと二っつ掲前。た注あでのもの目 JPCALW二〇八二〇〇一)﹂の一六五一〇二:号番献文︺(二︹号〇つ三るが例でのもの初最ヒのるす応対と版が判事ットす。このうち、金融・商 JPCALW二五成平﹁号(ワ)事件番六一一)﹂八一平番件事ワ(五二成﹁六)﹂三〇〇六二〇〇一号)一:二〇〇一六一〇二五号︹番〇号〇一︺(文献 anWCJPLWest Law JapA2献四二〇一五) おな。頁四号番〇八四一例判事商・融金:で文ワ(号〇六一六号番件事)(検五二成平、﹁ろことたし索号
1融を除いて、金・評商事判例に掲釈林)評で挙げた先行釈小は、小菅評釈、載
( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三七五一〇六七 された判決文を前提としているようである。
なお、本評釈では、金融・商事判例に掲載された判決文を対象とした評釈も先行評釈として取り上げることとする。どちらの判決文を前提にしても、本判決に対する理解の要点は大きくは変わらないと考えるからである。(
( あ両誌の判決文において、雑てめ部分は異ならない。は さのと解いれる﹂とうもをいをのもう伴果結う負を部うの分判、もとっも。いなはに旨義が載掲に例判事商・融金、務止二社業競るめ定に条一避︺法 3号一六〇頁〇がの引用範囲巻六二九年最判昭和四〇九一月な二日民集異) る限会︹法同に然当上律法じ応に度の。渡譲のそが社会渡譲、﹁に的体具は
)。るたい引を線重二はていつに分部 4になのように判示されている(異般、一、てしそ、﹁はていおにⅡ旨判次は、。標章には⋮⋮﹂以下が異なる金で融・商事判例一) 八〇号五〇頁四 ﹁そして、一般に標章には、商号と同様に、商品等の出所を表示し、品質を保証し、広告宣伝の効果を上げる機能があるということができるところ、Y社は、本件標章を従業員の名刺、ホームページのほか顧客に交付する提案資料等に表示していたことが認められ、Y社が、A社の略称である﹁DWP﹂を商号の主たる部分としていたことと相まって、A社という営業主体がそのまま存続しているとの外観を作出していたものということができる。
。﹂るうもと解すのの相当であるが 二は会社法項二条一のY社べ、らかるあでき推ういとのも類社適る負を任責るす済弁を務債す用対に行銀XのずA、りよにる準合場たし用続に の﹂を商号分主たる部WとPあD﹁るるで称略の社A、とるすうすそYきを号商、はとこたし用使き続引社を章標件本たいてし用使が、がA この判決文に基づく検討は、脚注で簡単に述べる。(
( ︹﹁子希真水清︺、史雅村北頁号三一~〇一二)年八〇〇二商二続〇用。照参を頁七五)年二一~二教責(任﹂法学室三八四号 郎頁治編憲頭、江三〇四一~九一会)﹃事社一(、務法商()﹄(法ルータンメンコ上度原﹂として、志田年信三﹁判解最も高裁民事判例解説平成一六の 5者事当びよお旨判はのたっに限文説げ本主で取り上る二学説の立場をの) 張。るす介紹を解見の他のそ、おなるにあでかだ説二のこがのるす連関ら
( 八。頁七六三号二巻 6月月一八三頁、最判平成一六年二二二〇日民集五〇一年九二和昭判最号巻七照日民集八巻一〇号一七九五頁参、六最判昭和四七年三月) 日民集二二
( 7大堂総則︹新訂第五版︺﹄(弘文、商一九九九年)一四九頁等。法﹃隅、健一郎﹃商法総則﹄(有斐閣一) 九五七年)三二八頁、鴻常夫 8評頁注一、浜田道代﹁判批﹂判例論一二〇七号(判例時報八〇七号)(八四) (服部栄三﹃商法総則︹第三版︺﹄青~林書院新社、一九八三年)四一七一
( )同志社法学 六九巻三号三七六略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇六八
九七六年)一四四~一四五頁。(
( 。照参も六注頁九 てになされたいる。ま念、頭誤を型類認隅の受引務債は明説の大商健、一三、頁八一三)年八七九一閣一斐有(︺﹄版新︹則総法得﹃郎津。二注頁五 9第戸法学年報(三号﹂一九八神一察業近藤光男﹁営譲考渡に関する年七) )一七四二一~六四二一号五巻四二誌八雑会協学法﹂批判﹁晶津得、頁〇 10は注掲前・編頭江、て) いつに例判裁審級下(
( 八ムズ一一五号一八八頁。 を屋号の続用用理由に類推適のい、性連関と号商肯おな。たし介紹でをな定月成一四年一二二判日判例タイし平七と地たものしては、例えば、長野 名称に基判づき、な類い商の性似類と号、は決適推文用で六別区なうよの本、のをるえ考とるいてし定肯年一え。成考られてきたこれに対して、平 構間は重要なに成部分につき号の譲屋と号商の社会渡似、もていつに類い性ととるれめ求度程定一が性係関の号が商、えゆれそ。適多がとこるあ用 5推照渡譲︺。史雅村北︹参社頁一二二~〇二二会と類同の合場るあが性一の譲号屋の間の社会受) 11) 得津・前掲注(
( 9)一二三二頁。 12て注掲前・津得、し) と摘指なうよのこ(
( ︺。史靖 ほ法社会るえ考で例事﹃か靖史第藤伊、))照参七二注頁︹版二三藤伊︹頁八九三、頁六八)四閣斐有、年五一〇二(︺﹄七二可る(るす摘指を性能一 9平もそ得もそ、は津一(頁四三二一~三三二一成)六用きで解理とため認を適年推類で件要いが判最緩 13) 志田原・前掲注(
(生の名称・記号も同様の信頼をじのさせるという。得津・前掲注他 5五取)﹂六(例判裁るぐめを引型例代現﹁純田枡。頁一五一判時三、号(一九九八年)九)は屋報号、商標、ロゴ、そ六一頁
務者における商号続用責任の譲責任の要件(下)﹂銀行法渡 9てを一二四九頁注二七も同様のこと指、し森)司﹁営業対摘にれこ。るす宏
( 稀を誤認させるのは有一であると指摘する。性 21ロ年、は頁八二)四な〇〇二(号九三単るゴて等の続用に六っ営商業主体の同や標よ
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( きせるめにその名称を用いてたたるこ。いとうすと件要をと つつし有機を能る当す、体事者が営業主を表示さ表示を一商巻一三体誌雑法民号﹂批判﹁量林小、六(まは主業営に際実、頁二三九八)年五〇〇た 5。頁九四一~八四一) 15) 重田・前掲注(
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( )略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用同志社法学 六九巻三号三七七一〇六九 ていないように思われるからである。それゆえ、このような形で引用した。(
16) 重田・前掲注(
( 1)一〇一頁。 17っ注掲前・田重、てあ) もとこなうよのこ(
( 1一(するのであろうかな提お、弥永・前掲注唱を〇人五~一〇六頁は法格)否認の法理による解決
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( 18)参照。
( がてし際にるえ考を由理たれら認任、がいえる。したっ責て、商号続用はめ判な析と大きく異るのことはない例分。でを文報の判決文時前とする本提 た続用されのあことでる。こでも、社おういたこと、よ会びそれが譲受よえに意考とあでのもじ同は容内るす味るの報れば、判時例版の判決文とそ っ事情によはて示されるのなの局つ二、ろことの結、がいなはくD、﹁りWれ見てし有を能機示表体主業営がそPあが力ドンラブに称名ういと﹂え もき続用続を号、はとこたし用使にきた引を章標件本たいてし用使がAし商場あうよな的和親と解理合一第、りのがの現準ずるもに⋮﹂という表⋮ とていたことて相まっ⋮⋮﹂としい分﹄ある﹃DWPを部商号の主たると、うP称が社Yるすと分部るた主を﹂W表社現や﹁⋮⋮AのD略称である﹁で 18略文の二第、もきとたしに提前を決解判たれさ載掲に例判事商・融金理をの判社A、が社Y⋮⋮、﹁はに文決同採、にかした。るなにとこるす用) 19) 潘・前掲注(
(前注掲 1頁とをしているからであろう思理われる。なお、牛込・五一一解ながる略称の続用のみでよいとすのうも、判旨について本評釈)よの
( 1八、。ういとい良でみの用続の称略で三)たし示を保留の定一、も頁六上
(をとこるす定肯任自責もに合場の用は然の。注掲前・林小るです摘指とうろあ続 20なのあが力引吸客顧の号商を拠根任こ責の項一条二二法社会、は林小るとら顧ば、商号以外のブランドと) て客に吸引力のある名称・標識るめ求し
(つもるな異はていにで章標・標商と号のあ。あ注掲前・鴻(るもるとこるれわいと商るい念てしを明説たい用を 1ラブも本件八。照参頁一ドン)力という顧吸引力にも似た概客
術ぜ請の事工装内は業企件本、らなな監るれわ思にうよるえいとすた果負。理そ等技るす有の業企は章標のでこ、、営といった事を業むものであり 号合商、は能機の、場の者後のこて有の役すとそを割い近ぼほ能る機別識の体主業営し)。第〇頁標法概説︹二版︺﹄(二一書七~六)三院林青、年 対象につていとは、商品を識識別機のそ、りあで能機別識は能対的本別場象る商・新﹃司峻山三=延昌野小(あとがと合のるあで業企、合場るす基 7章標、もとっも)。頁八九一)
( )同志社法学 六九巻三号三七八略称および標章の続用と会社法二二条一項の類推適用一〇七〇
力やその提供するサービスといったものを示し、同業他社との自社の相違を示すものであったように思われる。それゆえこのような事業において標章が示すのは、そのようなノウハウを有する企業自体であり、この標章の機能は企業自体の識別能力であるといえる。このように考えれば、本件では、標章にある企業の識別能力が営業主体表示機能と同じ機能を果たすものであったといえ、類推適用において考慮することは十分に可能であったとも考える。(
( 21なた例に掲載され判事決文にはない。判商おに、特段の事情関) する部分は金融・ 22議注掲前・込牛、はていつに論く) づ基にれそとい違の所箇用引(
( 1)八三八~八三九頁参照。
(た注掲前・藤近、ばえと 23題摘必要な事実が異なるという指がしある。問が否要の議決会総主株て際ととなる場面と商号続用責任が問題なにる場面とで、事業) 譲渡の認定の
( しいとか要必が何てと点実事るす要定認のうにで考、。るが解見るえあて場しつ二の合を区別 しず必はていつに下合場の以条七要六もよ件う法渡譲業事、にのでこ。ういといな四同法お二一条以下の事業譲渡にい社て不可欠の要件であるが、 9七﹃︺﹄版六第︹法社会式株有七郎治憲頭江、たま。頁()斐も会が転移の係関先意得、注閣頁〇五九)年五一〇二、一 24) 鴻・前掲注(
( 7)一四一頁参照。 25し注掲前・潘、てと) 摘指なうよのこ(
( 1一とた認定できるいあうものである。っが一、三頁。もっとも潘)の結論は事業譲渡 26一照参頁〇一二~八二) )5(注掲前・村北。 ※ 校正段階で田澤元章﹁本件判批﹂ジュリスト一五〇五号(二〇一七年)一〇二頁に接した。