富 山 医 科薬科 大 学
Ⅰ 対象機関の概要
1 機 関 名: 富 山 医科薬科大学
2 所在 地 : 富 山 県富 山 市杉 谷2 6 3 0 番 地
3 学 部 ・ 研究科構成
( 学 部) 医 ( 医学科, 看 護 学科) , 薬(薬科 学 科) ( 研 究 科) 医学 ( 医 学 科: 博士課 程, 看護草: 修士課
程) , 薬 学 ( 博士課 程: 前 期・ 後期)
4 学生 総 数 及 び 教 員 総 数
①学 生 総 数1,6 3 7 名 ( う ち学 部学 生数1,2 7 8 名)
②教員 総 数 3 6 1 名
5 特 徴
富 山 医科 薬 科 大 学 ( 以 下, 本 学) は 「真に医と薬との
一 体 的総 合 的 教育研 究を推 進し, 東 西 両 医 学 を融 合し た
新しい医学, 薬 学の基 礎を確立 し, 人類の福祉に貢i駄す る と ともに, 地 域 医療の充実に寄 与 する」 医療人養 成 機 関 とし て, 既存の富 山大 学薬学部と 同 大学和漢薬研究所 及び新設の医 学部を母 体に, 昭 和5 0 年1 0 月 1 日 に設 置 された。 さ らに平成5年に看護学科が医 学 部に併設 され,
2 学部3 学科1研究所1付 属病院から なる現在の本学が でき あがった( 昭 和5 3 年度に大 学院薬学研究科博士課 程,
昭 和5 7 年度に は医学 研 究 科 博士課 程, 平成9 年度に は医 学研 究 科修士課 程がそれ ぞれ 設 置 され た) 0
本学の建学の理念は 「 里仁為美」 ( 仁に 里 るを美と為 す) という 言葉に集約 され, こ の言葉は 「人 間性 豊か で 心技ともに優れ た医療 人 を育成し, 信 頼 さ れ心の適い合 う 医療 活 動 を 行 う」 という精 神のあり方 を 表してい る。
こ の建 学理念のもと, 本 学は,
・ 慈 愛の精神に〜益れ, 高い技 術 力 を備え た医療人の育成
・ 命の尊厳を守り, 共生の精 神に基づ いた地域及 び国際
社会 ‑ の貢 献
・ 国 際レベルでの先端 的かつ独 創 的 な医 薬 学研 究の推 進 という3 つの項目を'El
枕と し て掲 げ, 教育. 研 究 . 診 療 活 動 を展 開し ている。
本学は, 急 速に進歩しつ つある西 洋の近 代 医学と富山
の地で育まれた和漢薬:JILP【L]心とする東 洋の伝 統 医 学 を融 合した 「医 薬丁体の総 合 治 療 学」 の創 設 を 目 指す ユ ニ ー クな大学であり, 2 1 世紀を担う若 人の可 能 性 を伸 ばし,
少子高 齢 化 ・ 情報 化 ・ 環境保護な ど時 代の変化に即応で きる国 際 牲 豊かな 医 療 人を社 会に送るべく努力し ている。
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Ⅱ 教養教育に関するとらえ方
現在の大 学 教育で は, 学部教 育( 教養教育及び専門 教育) に おいて職 業 人 となるのに 必要 な 知 識 や 技 能 を 充分に学ぶことはも ちろ ん, 幅 広 く 深い教 養と総 合 的 な判 断 力 を培い, 豊かな人 間性を養 うことを社 会から 求めら れている。 これ を言い換え れば,
一 人 一 人の学
生 を 良 き市民と して社 会に送り だすに は, 大 学 教 育に お いて専門 教育のみな らず 教 養 教育が果たす役 割 も ま た重 要であることを意 味し ている。 本 学で は, こ のよ うな 社 会 的 要碍に応 え, 建 学の理念である 「里仁 為美」
(「 Ⅰ 対象機 関の概 要」 参 照) を実 現する た め に, 敬 養 教 育と専 門 教 育 を有 機 的に連 結し た 一 貫 教育(医 学 ・ 看護学 ・ 薬学の 一 貫 教育) を行い, 教 養 教育を そ の初期 課 程と位 置付 け, 全 学 共 通 教育とし て捉え てい る。 し た が っ て:, 本 学の教 養 教 育は 「専 門教育との有 機的 な連携」 及び 「全 学 共 通 教育」 という2 点に よっ て特 徴づけることが できる。
1 . 専門教育との有機的 な 連挽
本学の履 修 規 定で は 一 般 教育の授業科目 は 「教養 教 育科 目 ( 医早部) あるいは教養 基 礎教育科 目 ( 薬 学部)」
として区分されているが, 教養教育課 程は各 学部・学 科の教育方 針 と 目的に沿っ て編成さ れて お り, 全 体 と し ての授 業内容も ‑ 般教養教 育科目 としての側 面 だ け でなく, 基 礎専門 教育科目的 な側面も 充 分に考慮して
いる。 また, 教 養 教 育を担 当する学科目担 当 教 員 (旧 講 座 学 科目省 令の 一 般 教育等 教 員) は専 門 教 育 科目の
授 業 を一 部 担 当 する とともに, 専 門講 座の教員 も 一 部
の教 養 教育科目 を担 当し, 教 養 教 育と専Pj 教 育【 の間で 教 員の人的な交 流と提 携を図って いる。
2 . 全 学 共 通 教育
本 学の医 ・ 看 ・ 薬 3 学 科に お け る専門 教育は極め て 特 殊 化し, その履 修 内 容が大いに異 なっ ていること は 言うまでも ない。 し か し, 教養教育課 程 を修 了し た時 点で, 専門教 育を受講す るのに必 要 な 基礎知 識 が各学 科 間で根 本 的に異 なっ てい る と は考えられない。 そこ
で, 原 則と して 3 学 科を区別 すること なく 教養 教育の
目的 及び目 標 を設 定し, 授 業 区分を 除く 教育課 程の編 成や 開 講 科目と その授 業 内容は, 全 学 共 通で実 施して
いるo
富 山 医 科 薬 科 大 学
Ⅲ 教養教 育に関す る目 的及 び 目標
1 . 目 的
本学は医療に携わる人材を育成する大学であ り,
一 貫
教 育に おける教養教 育で は自然科学 現象は無 論の こと,
人 間 と 社会に対し ても, より多く よ り 深 く考え をめぐら す機会 を与 える 必 要 が ある。 そのた め に は自然科 学 系 科 目に偏り過 ぎること な く 人 文社 会 科 学の諸分野 ‑ も 関心 を広 げら れ る よう 配 慮し, 「知 的 人 間 性の育成 ( 豊かな 人 間 性の酒 養を含む) 」 と 「基 礎 学 力の向上」 を 目指し ている。 す な わ ち, 次の こと を 目的と し ている。
・ 人 間と社 会 や 自 然に対 する鋭い観察力と洞 察 力に裏
づけ ら れた幅広い知 性 を養 うこと
・ 生命に携わる医療人に必 要 と される高い倫 理観や 総 合 的 な判断 力 を育て ること
・ 医者薬の専門教 育に耐え得る基礎 知 識 と論 理 性 を修 得すること
2 . 目標
目的に示した教養 教育の意図 を実現するため, 本学で
は以 下の目標 を 定め ている。
○ 人 とし て, 医療人 とし ての 「人 間 性」 の育成
1) できるだ け多様 な 人 間 文 化科学科目 を 効 率よく 開 設 し, 多元 的 な 人 間社 会の文 化に対し て理解を深め,
鋭い洞察力 を修得させる。
2) 目 的に応じた クラス編成 ・ グル ー プ学習等 を 取り入 れ, 国 際 化し た現 代 社 会に おいて積極 的に行 動しう
る語 学 力 を身に付 け させ る。
3) 患 者 やその家族の心情 を理解できる暖かい人 間 性や, 人の命という 「かけが えのないもの」 を扱 うという 強い使 命 感 と 高い倫理観を修 得 させ る。
○応 用できる基礎 学 力の育成
1) 基 礎 科目を必修と し, 専 門 教 育に不可欠 な 基礎 知 識 を習得させ, 科学・ 数理リテ ラシ ー の向 上 を 目指す。
2) 実 験 ・ 実 習を課 し, 観 察 力や考 察 力を育て, 生命 ・
・ 自然現 象を理解する た めの基本技 能 を 体得 させ る.
3) 情報 処琴の理 論 と 方 法 を学習させ, 情報 リテラシ を 向 上 させ る。
○ 自 主性 ・ 現 代 性 ・ 個 別 性に応じた教育の導 入
1) 少 人 数ク ラス に よ るセ ミ ナ ー を実 施し,知 的 好 奇心を 育み, 学 生の自発 性 やコ ミュ ニ ケ ー ショ ン能 力・課 題 解 決 能 力を高め る。
2) 総 合 科目を開 設し, 社 会 的に重 要 な 現代のテ ー マ に
対 する多面的な理解や総合的な洞察力 を 高 める。
3) 高等学校程度の内容ゐ補充科目 を 開設し, 学生の質
の多様化に対 処し, その個別的ニ ー ズ に応える。
○教養教 育充実のための具体的方策の導入
1) 教育改善のため, 学 生に よ る授 業 評価, 教官相互の
授業評価等 を導入 する。
2) 出 来るだ け学 生にわか りや すい シラバ スを作 成 する。
3) 勉 学の補 助と し て オフ ィ スアワ ー を開 設 する。
平成1 0年度に個 別学科目卿を三大 学 科 目制に再 編し, 各大学科 目ギとに以 下の 目標 を 定め たo
・ 人 間 文 化科 学科目
1) 人 間存在 及びその営み である歴史的 ・ 文 化 的 ・ 社 会 的 事 象 ( 医療活 動 を含む) を 対象として, 種々 の視 座から多様 な 方 法で考察できる能 力 を身に付 け, 総 合的に僻 畔・ 洞察できる知 性 と 判 断 力 を陶冶する。
2)現代社会のグロ ー バ ル化に際して, 人 間 社 会 とその 文 化の多様性を認め,異 文 化 ‑ の理解や 知 識 を深め,
国 際社会に おいて有効で有意義な活 動 を展 開できる よ うに, 実用 的 な外国語 を習 得 する。
・ 生命健康科 学科目
1) ヒト を含む 生 き 物のあり方 を多元 的に捉 える態度を 陶冶 する と ともに, 生 体括動 及び生 命 現 象の普遍 性 と多様 性をマクロの個体レベ ル及び ミ クロの細胞 ・ 分子レ ベルで体 系 的
■
・ 系 統 的に理解する。
2) 人の心 理や 行 動の仕 組み や成り 立ちにつ いて総 合 的 に学 習し, これら が人けi欄 係に深く関わっているこ
と を理解し, 人の内 面や 外 面の疾F,ilと障害を科 学 的 に受 容できる知 性 と感 性を修 得 する。
3) 生 涯を通しての心身の健 康の維 持が図れ, 障 害 者に 対して人 間 性 豊かな 対 応 が と れる技 能 を身に付 ける。
・ 自 然 情 報 科 学 科目
1) さ ま ざま な自然 現象を対 象と.して科 学 的 な観察や考 察 を行い, 自然 現 象に は法 則 性 が存 在し, 基 本 法 則 に よっ て自然 現象を 統 一 的に記 述できること を 理解 する。
I2) 数理的 な観 察 力 や 考察力に基づいた自 然 現象o ) J解析 を通し て論理的 な思考力 を陶冶 する。
3) 統 計 ・ 情報 処 理の理 論と方 法 を 学 習し, 生 命・ 自 然 現 象を数 量 的に探 求できる基 礎 能 力を習 得 する。
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富山医科薬科大 学
Ⅳ 評価 項 目 ごと の自己評 価結果
1 実施 体制
( 1 ) 要 素 ご との 評 価
( 要 素1 ) 御
本 学の教 養 教 育は, 学 科目担 当の専任 教 員 ・(以 下, 学 科目担 当 教員と 云う) を 主体に, 専 門講 座の教 員 (以 下, 専 門教 育 担当教 員と 云う) の 一 部が協力する 形で実 施さ れ七いる ( 他
に, 英語教 育を担当する 外国人教 師1 名がいる) 。 た だ し, 独立した教 養 部が存 在しない ので,
2 1 名の学 科目担 当 教 員は, 医学 部と薬 学 部に 「仮甲属」 さ れて いる。
一 兵教 育の遂 行のた め, 本 学の教 養 教 育は, 次のような体制の下 に編成・ 実 施さ れて いるc (1) 一 貫 教 育 協 議 会に おいて基本 的 方 針を協 議 する。
(2) 学 科目教 員会議に おいて教 育 課 程を編 成し, 実 施 する。
(3) 教養 教 育 教 務 委 員 会を始めとする各 種 委 員 会 等が, 同会 議を補 助 ・ 支 援 する。
した がっ て, 以 下では, こ の順 序で観 点を 設定し, 自己評 価を行う。
○観 点ご との 評 価 結 果
【観 点A : 教 養 教 育の基 本 方 針 を 定め る組 織】
一 貫 教 育を遂 行 する た め に, 共 通教 育と して の教 養 教 育の基 本 方 針を協 議 ・ 調 整 する全 学
レ ベ ル の組 織と して, デ ー タ1 ‑1 ‑1 に示す 一 貫 教 育 協 議 会を設 置して いる。
デ ー タ1 ‑1 ‑1 : 一 貫教 育 協議会の構成と機能
構成 員: 学 長・( 委員長), 副 学 長, 医薬両 学部長, 医薬両 学部より 選 出 さ れた教 員 各2 ∠ち, 学 科目教員会 議 から 選 出 さ れ た教 員4 名
機 能: 次の事項につ いて協議 ・ 調 整 を行 う。
(
1'
.
一 貫 教 育に お け る 共 通教 育の方針に関する基本 的事 項
2. 学 科目 担 当教員の人事に関 す る 基本 的事 項 3.
一 貫教 育にお ける共 通教 育に関する点検 ・ 評価に関 する事 項
4. その他 一 貫教 育に関 する重 要 事 項
出典: 一 貫 教育 協議 会 規 程
デ ー タ̀ 1 一卜2 は 一 貫 教 育 協 議 会の活動 状況 を 示 した も ので あ る が, 平 成9 , 1 0 年 度に共 通 教育の方 針 等に関して協 議 ・ 調 整を行い, 平 成1 1 年 度 以 降は 主 に人 事に関する協議を行っ て
いるこ と が分かる。
した が っ て, こ の観点 では, 普通であると判断 し て いる。
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富山 医科薬科大 学
デー タ1 ‑ 卜2 : 一 貫教 育 協議 会の活 動状況
年度 H 9 H 1 0 H l 1. H 1 2 H 1 3
開催回数 2 3 6 4 .4
協議 事項の内容 ( 右の数 字は延 べ件数)
2
0
2
L3
E)
6
0
4
o、
4
・ 共 通教 育の方 針
(あ り 方, 大 学科目 制, カリキ ュ ラム)
・ 学 科目担 当 教員の人事
・ 共 通教 育の点検. 評価 0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
(大 学 評価 機構の調 査 報 告書)
・ その他
出典: 一 貫 教育協議会議 事 録
【観 点B : 教 育 課 程を編 成 ・ 実 施 す卑組 織】
1 . 学 科目教 員 会 議
教養 教育課程を編 成 ・ 実 施 する た め に, 学 科目担 当 教 員を 主体とする学 科目教 員 会 議を以 下のよう に設置 し て いる ( デ ー タ ト1 ‑3).
デ ー タ ト1‑3 : 学科目教 員会議の構成と機能
構成 員: 副 学 長 ( 委 員 長) , 学 科目教 員, 医 ・ 薬 両 学 部 長, 医 ・ 薬各 学 部 教 授会から 遠 出 さ れた教 員各 2 名
機能: 以 下の事項を審議する。
1. 教養教 育の教 育方 針に関する事項
̲ 2. 教 養教 育の教 育課 程の編成に関 する事 項 3. 学 科目の編成に関する事項
4.
. 学 科目 担 当 教員の人 事に関する事 項
5. 学 科目の予算に関する事 項
6. その他 教 養教 育の運営に関す る 重 要 事 項
出典: 学 科目教 員会議規 程
デ ー タ 1 ‑1 ‑4 に は, 学 科目教 員 会 議の活 動 状 況を 示 して あ る。 同 会 議は教養 教育の実 施に 必 要 と さ れ るほぼ 全て の事 項を審 議し てお り, 教養 教 育 教 務 委 員 会を始め とする 付属の各種 委 員 会 等と有 機 的に連 携しな が ら ( 観点C を 参 照) , その機 能を 十分に発 揮し て いる。
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