77
歎異鈔 第
四
章
の
「し
か
れ ば
念
仏 ま
ふ
す
の み
ぞ」
の
意
義
に
つい
て の
一
考察
藤
岡隆
男
序
文
歎
異 鈔 第四章に1) ,一,
慈 悲に聖 道・
浄 土の かは りめあ り.
聖道の慈悲
とい ふ は,
もの をあはれみ,
かな しみ,
は ぐ くむ な り.
しかれ ど も
,
お もふがごと く たす けとぐることきは め て あり が た し.
浄 土の慈 悲と い ふ は,
念 仏 して い そ ぎ仏にな りて,
大 慈 大 悲心を もて,
おもふが ご とく衆 生を利 益す る をい ふ べ きな り.
今 生に い か に い と を し 不便
と お もふ とも,存
知の ご とくたす け が た ければ,
こ の慈 悲 始 終な し.
し か れ ば 念 仏 ま ふすの みぞ, すゑ とを り た る 大
慈悲
心 に て さふ ら うべ き と 云 云。
と, ある.
こ こ で , 聖 道の
慈
悲に対 して, 「浄土 の慈悲
」 な る もの を強
調してい るの であ る が,
そ れ は.
1
.
念
仏 し て い そ ぎ 仏になりて大 慈 小 悲 心を もて お もふ が ご と く衆 生を利 益 するをい ふ 」 の で あ り ま す.
こ れに つ い て,
香 月 院ぱ,
「念
仏申
シ テ急
ギ浄
土 二往
生 シ テ,
還 相廻向ニ ョ リ テ衆生.
ヲ済 度 ス ル ハ 思ヒ ノ儘ナル 故二,
コ レ ヲ末 通 リ タル 大
慈悲
心 ナ リ ト結 ビタ マ ヘ リ……
2)」と説明L
てい るが, 増 谷 3), 曽我 4), 梅 原 5), 蜂 屋 6), 多 屋 7),
寺田8)等 もこれと大同小異で あ る.
ま た 金 子 は こ の 「い そぎ」 を 「ま つ もっ て9)」或は 「何 をやめ ても 9)」 とい う
意味
に 解してい る が,
まだ 「い そぎ
」の 語の 忠 実とは云えな い.
福 島は, 「是 等の私が大 事に思 うて ゐた入a
/:, 此の 世を去ると同 時に,
r
い そ ぎ 仏に な りて大 慈 大 悲を もて 』 此の 私を利益する 仏 陀の御
使とも 仏 陀へ の御 縁ともい ふべ き もの で あり ます 10)」 と, 味
わ っ て い るこ とに は一
応の敬意
を表 する が 死後の 成 仏を説 くこ と に変 りはない の で あるか ら, 能 所の 区 別 こそあ れ,
上記と大 異は ない よ う に 思わ れる.
これに 対し て本 多は
,
「唯円 がr浄
土 の慈悲
とい うの は , 念 仏 し て急い で仏に な っ て,
大慈
大 悲心 をもっ て,
思 う ま まに衆
生に ご利益 を与え るこ と をい う.
』 と書
い てい る.
彼は さ きほ ど引 用し た言 葉の中で ,r
今 生に お い て は』 と言っ て お り, い ま引 用 した言 葉の 中でr
急 い で 仏に な っ て 』 とい うの は, r
急い で,
死んで 仏に な っ て 』 とい う意 味に と うぜん解さ れ る.
彼は,
親 驚がr
往 生』 と言っ たの をr
死』 と解 し て い る ようで ある.
彼の 了 解したr
極 楽 往生』 は,
こ の 世に 死ん で 極楽に生ま れる こ とで あっ た.
往 生を死と考 える ことは,
当 時の 伝 統と して はや む を え な い が, せ っ か く親 鸞が その 独 創 的 な 体 験か ら, 浄 土 往 生が現世に起こ りうる と し た の を,
愛 弟 子の一
人で ある唯円 が,
と り ち が えて し まっ た こ と は
,
かえすが えす も残 念で あ る。
こ の第 四 章の言 葉は,
だ い た い に お い て親 鸞の言葉 どお り記されてい る と 思 わ れ る が,
記 憶に よ っ て書か れ た し,
浅い 了解
で書か れ た か ら,
大 事の とこ ろで ま ち が っ て し まっ た の で あるn).
j
と 「急いで死んで 仏に な っ て」 と解 し て,
し か もそ れが親鸞
の意
志で ない ときめつ けな が ら:{., 「い かに如
来に 帰一
し たか ら とい っ て,
現身
で もっ て,
魔法使い の よ うに,
不治の 病い を なお す な ど とい うこ とは で きない.
こ の身に で きる こ とは,
如 来に救わ れた喜びを,
ひ とに も分か ち,
その 人を さそっ て念
仏の 門に 入 らし め,
現身
の 苦悩は苦悩の ま ま,
心 は浄土に い られ る よ うに し て あ げ るこ と だ け だ,r
だ け』 とい う と,
つ ま らぬ こ との よ う だ け れ ども,
こ の 「だ け 」が た い へ んな78
藤 岡 隆 男 こ と なの だ.
こ の 苦 悩にみ ちた 貼に おい て ,心 の安
穏を持つ ほ ど大 き な 幸 福はない か らであるID,
」 と,現身
に成 仏できない こ とは 認め て い るの で ある.
然らば 彼は何 時 仏にな っ て完
全な慈
悲をな し遂 げよ うとい うの で あろ うか.
私は
,先
ず 「い そ ぐ」義に つ い て, 二,
三の 経・
論・
釈 等につ い て調べ, 卑見
をつ け 加 え さし て い た だ き,
次いで 「し かれば念
仏ま ふすの みぞ」の意
義につ い て考 察し た.
第
1
章
不
急
の事 を
諍
う
無 量 寿 経
巻
下に ≦蒲
薄 艟・
灘 く謡
躍 旺ny
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画
楓 置.
楓、題’ 鱒 即 罧 、藤
繙
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ガ
圃 刑憲
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薗ぜ
漣鉦
織 身
蓐
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翼
雛
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}檸i1舘 嵩 12) と,
ある.
即ち
,無
量 寿 国の声聞 や菩 薩の 功徳 や智 慧は 到底 述べ 尽 くせない.
また 国土は安 楽で清 浄であ る
.
皆こ の 功 徳を求
め て精 進 努 力 すべ きである.
如何
なる者も 必ず 迷の 世界を超 え, 生 死の絆 を 断ち切っ て安養
浄土 に生ま れ,
さ と りの 道に昇るこ と極ま りない.
そ れ な の になん で 俗 世 間の 事 をな げ うっ て,
本 願 他 力の大 道を求め よ うとしない の で あろ うか.
その 道は,
永 遠の 生命
を得
て 無量寿の 極ま りない 功 徳を得 るで あろ う.
とこ ろ が い まの世の人々 は人 情が
瀞
っ ぺ らであるばか りか,
俗 塵にけが れ, お互に急い で 求むべ ぎ 菩 提を ねがわず,
急 ぐに 足 りない 匹俗の汚 れに み ち た苦しみ を,苦
し み とも知 らずに争い 求め てい る.
悪や苦しみの 世 を 厭い もせず,
た だ肉 身を養 うた め の仕 事にはげんで生 計を立て てい る.
貴 賤 貧 富 老 若 男 女,
皆 財産
の こ と ばか り心配し,
有 るもの も無
い もの も同じよ うに 苦しん で い る.
まこ とに
気
も狂わんばか りに 苦し み悩み を重ねて,
た だ 欲 の心 の た め に走
せつ か わ れ て,
安 ら かな時とて は しば らくも ない.
と.
か く,
不急の事 を 諍 う人々の すがた を歎
き,
真に求
むべ ぎは 安 養の 浄 土で あるこ と をす すめ られてい る の である.
歎
異 鈔 第 九章
に も,
「
念
仏まふ し さふ らへ ども , 踊 躍 歓喜
の こ ころ お ろそか に さふ らふ こ と,
また い そぎ浄
土へ まひ りた きこ こ ろの さふ らは ぬ は,
い か に と さふ ら うべ きことに て さふ らうや ら ん」 と
,
唯 円が歎 く以上に , 親 鸞 聖 人 も歎かれたこ と であり,
教行 信証
信巻 末に は,亠
11 X・
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臨 寄1
込 嶼 巛 ゜’
14) あVB と,
仰せ ら れてい る.
こ こ に 「定聚之 数に 入 るこ と を喜ば ず 」 とは
,
「念 仏まふ しさふ らへ ども,
踊 躍歓 喜の こ X ろ お ろそか 」なるこ とで あ り,
「真 証之証に近 くこ と を たの しまず」とは , 「い そ ぎ浄 土へ まひ り たきこX ろ の さふ らは ぬ 」
こ こ ろで あり ま し よ う
.
歎 異 鈔第四章の 「し か れ ば念仏ま ふすの みぞ」の意義につ い て の
一
考 察79
併 し
,
聖 人は,
不急のこ とに か か わ りは て て, い そ ぎ 浄」ニへ まい り たい心 の ない もの を殊にあ わ れ み た ま う大悲
大 願をた の もし くお もい ,念
仏 三昧の 生 活をつ づ け られ たこ とで あろ う.
清 信 土 度 人 経の 流
転
三界 偈 15)に も,
遐 塀 ∵
1
瞬 丹’ 曲 躑 旨 韆 蜜’
駅 塑 rく 卑i
糴’ 風 艦 嚊 踵 榊’
と,
断ち 難 い恩 愛を断ち切っ て, 無上浬 槃を証
し てこ そ, 真 実 恩に 報い る者
とい うこ とが出来 る と説かれ,
親鸞
聖人は竜 樹 菩 薩の 智 度 論に 「念 仏三味ハ ヨ ク種 々 ノ煩 悩 及 ビ前 世ノ 罪ヲ除 ク,余
ノ三昧
ハー
ノ障
ヲ除キ テ他ノ障
ヲ除カ ズ,
念 仏三味パ
ー
切ノ煩 悩 ヲ滅ス ル L6),
」 又,
「菩
薩因位二 於テ有 相 ノ 六 度ヲ修シ タル トキ般 若ノ空 ヲ聞キ信受
ス ル コ ト能ハ
ズ, 返 リ テ般若
ヲ ソ シル ガ故 二 無 量 劫 無 間 地 獄二 落チ テ苦 ヲ受ケ,
即 生 死rlr命転 止ム コ トナ ク,
終二 地獄ノ苦 ヲ ノ ガ レテ人 間 世 界 へ 生 レテ モ , 或ハ 下 賤 ノ モ ノ ニ 生 レ テ死 人ヲ荷
フ タ リ,
或ハ 舌ノ ナ キモ ノ ニ 生レ,
或ハ 耳 ノナ キ モ ノ ニ 生ル,
等 16)」 と説い て ある を引 用さ れ,
高 僧 和讃の竜 樹 讃に L7),
一・
切菩 薩の の た まは く われ ら因 地に ありしとき 无 量劫 をへ め ぐりて万
善
諸 行を修せ し か ど恩
愛
は なは だたちが た く 生死はなはだつ きが た し 念 仏三味行 じてぞ 罪 障を滅し度 脱せ し と,
断ち難い 恩 愛 生 死を, 念 仏三昧
が能
く断ちYJ
っ て解脱
せ し め るこ と を讃 嘆し て い られ る.
な お この 智 度 論の意を
安
楽 集に は,
遠
lr
収 即 懲龕
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さ らに 名 号の 徳を大 集 月 蔵 経を引 用 して,
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ミ 量 暇 翆 肇 墨 く 嚀 i,)°
と あ り,
名 号を称えるこ とが,
生 死 の 苦 悩か ら救われ る道で ある こ と を教え られ る,
親 鸞 聖 人は
,
あらゆる衆 生は不急の事を諍い 合っ て,
苦 悩の 汚れ た世 界か ら逃 れ よ う と す る気 持の ない のを悲 憐 し て, 阿弥 陀 如 来はた ゆ まぬ真 実 清 浄の心で, 一
切の功徳 が 円かに 満ちて,
衆 生の 煩悩 悪 業に 障碍 されない 六字の 名 号を成 就 し,
如 来の 至 心 を これ ら一
一
切の 人 々に 施 さ 九た の であ り,
こ の 至 心 が衆 生に現われて他 力の 信心 と 云 われる の で ある.
こ の 至 心 とい うの は即ち 至
80
藤 岡 隆 男 徳の尊
号 南 無阿弥 陀 仏を其
の体
と し てい る の である と仰せ られ る.
即 ち, 教 行 信 証 信 巻 (本 )三一一
問答至 心釈に , ≦ 鰈冨
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Pt
中 蘓 1嫁轢
1…22G
) kHl [ とあるが, こ の 「一
切ノ群 生 海,
元始ヨ リ己来,
乃 至今
日今
時二 至 ル マ デ ・ ・ …」 とい う お 言 葉の 上に
,
聖 人は こ白 身を含め て,
不急
の 事を諍 う一
・
切の 群 生 海を悲 憫せ られた 阿 弥 陀 如 来の 真実
貞心に ふ れ ら れ,
その者に 与え られて あっ た真に 求むべ き 至 徳の尊
号 南 無 阿 弥 陀 仏を讚 嘆さ れてい る の で は ない だ ろ う か.
第
2
章
「
い そぐ
」
こ との意
義
無 量寿経 巻
一
E
に ヘ トでts 11 ザ N h.
ト k 11 ギ へ もニ
ギ,
p ≦ 司ロn避藻
早駆 灣 冒耳
絡 暄 點 ロ〕’
喧 {L
≦ 11’
111°
響 蕪’
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慣11罔 姻 1’
蟻
邑譴 姻 隊 叡 湘N
笹引2D と,
即ち,
法 蔵比 丘は修 行 して衆 生を 迎 え とるこ の上 な さ妙
なる浄 土 を 建 設 し,世に 於て速か に い そい で正 覚 をひ らき
,
その 力で一
切衆
生の 生 死勤 昔の 本 を抜か ん と願われた の で あり ます.
そ し て,
もト 1: K F 11 キ tS コみ・
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湘 罵i蕪
語 蕊 楓矼升{91eq
颪L脳 灘 團 12D と,
十 方の諸
仏は菩薩
方に , 聞 法 と本 願 名 号を聞 信す る道をす すめ られ,
そ れに よっ て一
時もは や く浄土に生ま れ よ,
彼の無 量 寿 仏の 清 浄の 国に 至 る な らば,
すみ やか に神 通 を 得,
必ず 等 覚を なる と教え られ る.
無量 寿 仏の 本 願力は名 号を聞 信し て往 生せ ん と願えば,
十 方 衆 生 皆 悉く彼の 国に生まれ るこ と が出 来, 現 在に不退 転を得る.
菩 薩 も真実
の願をお こ し,
自 らの 国 も ま た かの 無量寿 仏の 国 と異な る こ との ない よ うに し て,
あま ね く一
切の衆 生を済 度し た い と思 うな らば,
その 名はあ きら かに 十方に聞こ え わ た るで あろ う.
さ れ ば速か に彼の 国に往 くこ と を願え,
とす すめ られる.
さ らに こ の 「‡
1
(≦粁置R
’
置 呼蘿 姻 剣’
即鹽献翠匿’
皿 蕭 旨嚠辱」の
一
旬は法然の1
和 語 燈 録 」に も引用 さ れ,
「軻(≦ 粁 墨R
’
邏卿経 組 ぜ 湘 額 諏 鰹璽厂 皿 藩K
一
禦 厚」 (細 ト )とい う 文 あ り.
漢朝に 玄 通 律歎 異 鈔 第 四章の 「しかれば念仏ま ふすのみぞ 」の意義につ い て の
一・
考 察8
−
Z
師とい うもの あ り き.
小戒を た もて る もの なり.
遠 行して野寺に 宿し た りけ る に , 隣 房に人あ り て こ の文を誦 す.
玄 通これ をき きて一
両 遍 誦 し て の ち,
お もい い だす事
もな くて わ す れ にけ り.
そ の の ち, こ の玄 通 律 師 戒を や ぶ れ り.
そのつ みに よっ て閻 魔の庁にい た る時,
閻 魔 法王 の給は くなんぢ仏 法 流布
の とこ ろにむ ま れ た りき, 所 学の 法 あらば すみ やか に と くべ し とて,
高座に の ぼ せ給ひき.
その時 玄 通 高 座に のぼ りて お もひ め ぐ らすに.
すべ て 心 に おぽ ゆ る事な し。
野 寺に 宿し てき きし文 あり.
これ を 誦せ んと お もひ い で て 「其 仏 本 願 力」 とい う文を誦し た り しかば
,
閻
魔 法王た まの か ぶ りをか たぶけ て,
これ はこれ西 方 極 楽の弥 陀 如 来の功 徳 をと く
文
な りh
い ひ て礼 拝 し給い き.
願 力 不 思 議 なる事,
こ の文に見
え た り22>.
」 とある.
これは地 獄の
苦
し み か らすみ やか に 救われるこ とを 教え てい る が,
そ れは本 願 名 号を聞 信 する こ とであるこ と を 示 し てい る と 思 わ れ る.
こ の文は ま た教 行 信 証 行 巻 23)に
引
用 さ れてあ り,
尊 号 真 像 銘 文 24)に その こ自釈がの せ ら れ て ある.
しか し て無 量 寿経 巻 下に は また
,
へ 1卜・
tl へ・
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無量寿
仏の 国 こ そ, 永 遠の快
楽 極 りなぎ とこ ろである か ら,
無 量 寿 国に生まれた い とい う真 実の 願 を 起こ し て精 進努力
せ よ,
と釈 尊が弥勒
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げに なっ て い る.
仏 説 無 量清 浄 平等覚 経 巻二 に は
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とあ り, 「鐸 濾…副侭
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」 の 文は教
行 信 証 行 巻 26)に引
用されて あ り,
「製環糶
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」 の 文は教 行 信 証真
仏 土巻27)な らび に愚禿 鈔 巻上28)に 引 用さ れて い る.
開 華 院 法 住 ば上 の 文 中,
「速 疾 超」 と は几 夫 直に 報土に 至 る横 超頓速の利益 な り とい い ,
「安 楽 国 之 世 界」 と は
,
安 楽国は 四方の浄 土を指し,
「之世 界」 とは
,
十 方 諸 仏の浄土 を指し,
「之 世 界」 とは十方 諸 仏 の 浄 土悉 くこれ弥 陀の 浄 土な らざる は な し
.
元 来 我が 法王家は諸 仏の浄
土に あらず,
尽 十 方 無 碍 の弥 陀の 光 明の 至 る処 即 ち諸 仏の 地 と なる.
諸 仏は即ち弥陀
の 化身
, 十 方 仏 国みな 弥 陀ge
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:の 内 な り, 故に十 方諸 仏の 浄土 をみな引 きつ か ねて 「安 楽国之世 界」 と 云 う.
弥 陀は これ諸 仏の本 師 な り,
名 号ぽ万 善の 根 本な り,
極 楽は諸 仏の 本国 な り,
故に無 量 光 明土と 云 う.
即ち 十力 法 界悉 く弥 陀 浄土 の 内,
尽 十 方 無碍光如来
の 在 す 浄 土 なる が故に 無量光 明土 と 云い , 広 大 無 辺 際と 云 う な り29)。
と説 明し て い る.
而 して こ の文は,
阿 弥 陀仏 の 本願を聞 信 するこ とに よっ て,
一
切ノ人 直に,
横 超頓
速に浄
土に 生 ま れ,
所 願 皆 満足 さ れ, か つ こ の 世に あっ ては不 退転 位を得る こ と を説か れてあ る の で あ ろ う.
しか して また同 経 巻三に は ,82
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N s 仏 説 阿 弥 陀三耶三仏 薩 楼 仏 檀 過 度 人 道 経 巻 下で は , 「区題
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3D 」と なっ てお り, 即ち弥 陀の浄土に 生 ま れ るこ とに 決 定づけられ た正
定
聚不 退 転の 者を指す の で は なか ろ うか.
即ち正定 聚不 退 転の 者が道
を求む るすがた は,
外か らみ るとお そ く ま わ り道の よ うで は あるが,
内心 は疾 く疾
く急
い でい るの で ある.
し か も和や か で か た よ ら ず, 自然に厳 整 端 直, 身 心 浄 潔で ,愛
欲があっ て も貪
愛 して共に溺 れるこ と な く, い ろい ろの欠 点や ら醜
い もの かな い,
と,
而し て仏 説 無 量清
浄 平 等覚
経 巻 四に は,
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[ ’ 颪 駐斗掴 畷33) ° とあり, これ は仏 説 阿 弥 陀三耶三仏 薩 楼 仏 檀 過 度 人 道 経 巻下32)に もあっ て,
仏に 仕え る こ と慈
父 母に仕える ごと く,
ま た常に 師の恩を念じて おれば, 疾 く道を得るこ と を説い てある の で ある.
また , 大 宝 積 経 巻 第十 八
,
無量寿 会 第五之二 に,
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の 諸 仏の 国の 恒 沙の菩 薩 衆は,無
量寿 仏とその菩 薩 衆の無辺 な る を みて, 速か に 菩 提 を 成じ, そ れ ぞ れの浄
き界を安 楽 浄 土の如 くしたい と願 い を起し た こ とが 説か れて あり,ま た
,無
量の 諸の衆
生に 速に疾 く 不退 転の 位に 安 住せ し め んと欲し,精進
努 力し て 聞法
すべ ぎこ とを す すめ られるの で あり ます.
仏 説 大 乗 無 量 寿 荘 厳 経 巻E
の頌に,
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,歎異鈔第四章の 「しかれ ば 念仏ま ふすのみ ぞ」の意義につい て の