第24期幼児教育振興審議会(第6回)議事録
日時:平成17年1月11日(火)
午前10時∼
場所:寝屋川市役所議会棟4階
議会第一委員会室
(出席委員) (事務局出席者)
委 員 西川 信廣 学校教育部付部長兼教育監 辻本 通 藤原 ナヲ 学校教育部付部長 鈴木 勝也 田中 夏美 学務課長 尾﨑 明 土山 淳子 学務課主幹 梅本 篤子 西崎 照明 学務課副係長 赤堀 慎 竹内 由紀恵
居村 博和 山本 三郎 北野 志郎 安田 勇
(午前10時開会)
辻本教育監
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。本日は、第
24 期幼児教育振興審議会の第6回目でございますが、前回に引き続きご審議を深め
ていただきますようお願いいたします。それでは西川会長、よろしくお願いいたしま
す。
西川会長
あけましておめでとうございます。第6回の寝屋川市幼児教育振興審議会を開催さ
せていただきます。前回の審議会で、「第 6回では、事務局でこれまでの審議の経過
を取りまとめて、答申の素案を作成していただきたい」ということで進めていただき、
お手元の方にその素案がございます。本日は、この素案を具体的に検討していくこと
が大きな課題でございます。
次回、第7回の審議会は、最終的な詰めの作業に入ると思います。時間に限りがあ
りますので、建設的な意見の交換ができるようにと考えております。それでは、審議 に先立ちまして、事務局の方から本日の会の成立について報告をお願いします。
梅本主幹
報告いたします。委員 14 名中、11 名の方のご出席をいただいております。「本市
幼児教育振興審議会規則」第5条第2項により、過半数のご出席をいただいておりま
すので、本審議会が成立することを報告いたします。
西川会長
では、審議に入ります。事務局の方から連絡をいただいておりまして、「居村委員
の方から私宛の要望書がある」ということですので、拝見したいと思います。
居村委員の方から、「幼児教育振興審議会において、公立幼稚園保護者の声を聞く
場を設けることを求める要望書」というものをいただいております。事務局にコピー
していただいておりますので、委員の皆様方にお配りいただきたいと思います。
(要望書の写し配布)
西川会長
私の方で内容を要約させていただくと、「居村委員は公立幼稚園の代表として審議
会に出席されてはいるが、公立幼稚園の保護者に対して、この審議会の審議の内容を
改めて保護者に説明する機会を設けてほしい」という趣旨でございます。このことに
の場所で、公立幼稚園の保護者に対して現在の審議の内容を説明せよ」ということで
ございます。私の個人的な見解を申し上げた後に、委員の皆様の賛否を取りたいと思
います。
まず、審議会というものの趣旨について、居村委員を通じての説明が不十分だと思
います。審議会というものは、それぞれの委員が自らの責任に基づいて意見を出しま
す。その中で、行政の判断、あるいは、様々な利益団体の意向を反映することもあり ますが、この場合、自分達の意見を踏まえた上で、寝屋川市の幼児教育の方向性を求
める場でもございます。私自身の個人的見解は色々ございますが、皆様方の意見をま
とめて1つの形にしていく場でございます。その審議内容については、当然、情報公 開の責任もございます。このように、傍聴も認めております。また、答申が発表、あ るいは、作成された段階で、議事録も公開されます。審議会としては、情報公開の責
任も一定果たしていると思っております。それを踏まえて、公立保護者 PTA の団体
から「公の場で説明せよ」ということでございます。その思いもよくわかりますが、 もし、公立幼稚園の保護者の皆様のみに説明するのであれば、例えば私立幼稚園、保
育所関係、全ての方々に説明の場を設けていくことになります。「A」の申し入れを
受けて、「B」・「C」を断る理由はございません。
しかし、これは会長としての個人的な見解でございます。最終的には、本日ご出席 の委員の皆様の挙手をお願いしたいと思います。さらに、この問題に関しては、審議
会として総体の意思が必要でございます。「審議会として公の場で説明するかどうか」
ということですので、賛否は過半数をもって有効としたいと思います。「出席者の過
半数の賛成があれば、この要望書にお応えする、そうでなければ、残念ながらこの要 望には沿いかねる」ということでございます。
少し付けますが、「この答申の中身をどう具体化するか」は行政の仕事になってま
いります。その段階で、行政は然るべき団体や関係者に対して説明や話し合いを持っ
ていかれるはずです。私はそういう認識をしております。私の今の発言について、委 員の皆様方でご質問・ご意見等はございませんでしょうか?
中谷委員
この要望そのものは、時期的に困難だと思いますが、諮問された内容が「公立幼稚
園の効率的運営と今後のあり方」ということで、廃園ないし民営化も視野に入れて審
議されているわけです。審議会規則第 6条に、「審議会は、必要と認めるときは、議
事に関係のある者の出席を求め、その意見又は説明を聞くことができる」という条項
もあるので、それに照らして可能であれば、そういう機会を保障するに越したことは
ない、と思います。
山本委員
中間まとめができた段階で、パブリックコメントとして、「市民の皆さんの意見を
ませんが、パブリックコメント的なことをやろうとしています。学校統配合の場合で も、大牟田市の方では、中間報告をまとめた段階で、パブリックコメントをやってい ます。
西川会長
誰が、誰に対してですか?
山本委員
公聴会をしているところもあります。本市の場合は、審議会の結果を踏まえて、総
合計画第4期実施計画の中に入れよ、ということになっているので、日程的に急がな
いといけない場合もあると思います。せっかく要望も出ていますので。
安田委員
会長さんの方で簡潔に集約され、色々な配慮をされた中での意見ですので、さすが
適格だ、と思います。異論はありません。そこで、居村委員に確認したいのは、本文
中の真ん中に、「公立幼稚園は市民の財産であり、保護者には市の説明を求め、意見
を言う権利があります。」とあります。「審議会と行政の誤解」を会長も指摘されてい
ましたが、その辺がおありではなかったか、と思います。
それから、「答申をまとめる前に、公の場所で全ての保護者に対して審議内容を説
明する機会を云々」とあります。どういう手段かはわかりませんが、これも審議会が そういう役割・責めを負っているとは思っておりません。各方面の代表、あるいは、
市民公募の委員として、これを出された居村委員にその辺の確認を含めて説明をして
いただきたい。
現実的に、全ての保護者の前で出来るはずはありません。まして、審議会ですから。
行政との間違いがあるのではないでしょうか?それから、こういった動きが多くの保
護者の連名で出ておりますが、もう少し慎重にやっていただきたいと思います。
西川会長
居村委員、いかがでしょうか?
居村委員
今回、こういった要望書を出させていただいたのですが、私は去年から審議会委員
をさせていただいておりますが、だんだん限られた委員さんの中で話が進んでおりま
す。確かに、傍聴も認められ、公立幼稚園から私が代表として出ており、市民の代表
の方もおられますが、当事者である、公立幼稚園を1番よく知っている保護者の意見
が全然無いと思います。
数字の面等ではしっかり資料はあるのですが、この要望書にも書いておりますよう
は、PTA の会長をしておりますが、私自身も、毎日幼稚園に行っているわけでもあ りませんし。
西川会長
今の安田委員のご意見は、「審議会の本旨と行政の役割を少し混同されているので
はないか」ということです。皆さん(居村委員)の思いはよくわかります。審議会と
いうものは、原則として、「様々な思いを持った団体から少し距離をおいて、本当に
中立な立場で話し合いましょう」というのが本来の姿です。居村委員は、「公立幼稚
園の代表」として入っておられますから、十分発言されましたし、意見も出ておりま す。
居村委員
私は十分な意見は言っておりません。
西川会長
発言の機会は全部保障しておりました。
居村委員
「中立な立場での審議会」と言いますが、全然知らない者ばかりで話し合っても良
い答申は出ない、と思います。小学校の統廃合・あやめ保育所の件でも説明が無い、 ということも問題になっていますよね?
西川会長
行政がこの答申を受けて、施策に移す場合、話し合いや説明会が十分に行われるは
ずです。これは行政の責任でございます。審議会はそこまでの責任は負いません。
北野委員
今の発言は、この審議会に対して大変失礼な発言だと思います。
西川会長
私もそう思います。これは議事録に残してください。
北野委員
「公立幼稚園の中身を1番良く知っている人たちの意見を聞かない、知らない者だ
けでは良い答申は出ない」ということですね?今、問われているのは、「幼稚園教育
の中身をどうするか?」ではなく、あくまでも「効率的な運営をするために、どうす
べきか?」と問われているのであって。逆に言えば、「幼稚園教育の効率的な運営を
ただ、おっしゃるように気持ちはわかりますが、この審議会をそのように決めつけ
ることは、この審議会を冒涜しているということになりますよ。「知らない者同士で
論議しても、まともな答申は出ない」。これは委員として許すわけにはいきません。
この発言の撤回を求めます。
西崎委員
私は、会長さんの見識に賛成です。社会の常識・見識があります。やはり、審議会
に見識無いものはありえません。北野委員がおっしゃったように、居村委員はこの審
議会を冒涜しました。例えば、「同じ市民であっても、16.08 倍の公費負担格差があ
る。」、「経済的に豊かな人の方が公立に多い」という実態も皆さんご存知のはずです。
そういう点から、この審議会では会長さんにご苦労いただいて、真剣に取り組んでま
いりました。この要望書については取り上げる必要はない、と思います。
安田委員
「閉ざされた審議会で、保護者や教師の声を聞かずに答申をまとめるべきではあり
ません。」とありますが、私は、居村委員がどのような考えで、どのような方々と相
談をされたかは知りませんが、あまりにも要望書としては説明が足りません。このよ
うなことを断言できますか?
居村委員
実際、保護者の方で知っている方は、ほとんどいませんから。
北野委員
それはやむを得ないと思います。
居村委員
やむを得ないのですか?
西川会長
審議会の本旨について、審議会委員として少し勉強していただきたいと思います。
審議会というのは、事務局が、然るべき関係代表をメンバーとして選んでまいります。
その人たちが自分の判断に基づいて発言する場です。もし、居村委員が、公立幼稚園
の保護者の皆様にお話されるのであれば、この会の中身をきっちりご説明されるべき
です。審議会全体でこの団体に説明するものではありません。
委員構成も大変バランスが取れており、配慮されていると思います。私もいくつか
の審議会をやってきましたが、これほど人数・多方面を網羅している審議会は珍しい
いても、居村委員のおっしゃるような懸念はしておりません。
竹内委員
私立幼稚園の方も同じように、このような場を設けたい、という思いもあります。 確かに、こういった会が知られていない、と言われればそうですが。保護者が集まる
場で、「園長先生と一緒に、何月何日に幼児教育振興審議会に出席して、こういうこ
とがありました」ということもお伝えすることもあります。保護者の皆様方の中には
知らない方もいらっしゃいますが、「こういうことを話し合っています」ということ
はお伝えしています。
藤原委員
私は娘二人が公立なのですが、20 年前、西崎委員さんや安田委員さんがいらっし
ゃった審議会に1年間、今の居村委員さんの立場で出席していた経験があります。そ
の時、やっぱり少し被害者意識もありました。でも、私は、審議会そのものは、行政
のやり方はプロではないのでよくわかりませんが、色々説明を聞くと、「なるほど、
こうなのか」と思うところもありました。
その時は、公立の2年保育を提案したのですが、「なかなか色々な経緯があってそ
れは無理」という話を保護者の皆さんに話しますよね?しかし、説明も「今の流れは
こうです」というだけで、「審議会のことを全部言うべきではない部分もある」と判
断しました。「代表として言わなければならないこと」、「言ってもどうにもならない
こと」、色々ありますが、一般の人にまで、全部ばーっと聞いた方が良いとかは、あ
る意味、幼稚な感じがします。
結局、「とても2年保育は無理」という答申が出されたと思いますが、結果的に、
その後2年保育になりました。だから、「答申が出たからといって、それが全部決ま
ってしまう」というのではなくて。気持ちはよくわかりますが、こういうふうに出さ れるのはどうか、と思います。
西川会長
議論は尽きないと思いますが、冒頭申しましたように、挙手をお願いしたいと思い
ます。審議会の総意として、お答えしなければなりませんので、過半数の賛成をもっ て判断させていただきます。過半数に満たなければ「それは出来ない」ということで ございます。
中谷委員
今の議論なり、会長のまとめに、「行政の説明責任」、「審議会の性格を混同してい
西川会長
それは「審議会からの招聘」ですね。審議会の中で必要な方を呼ぶわけで、こちら から話に行くというわけではないですね?
中谷委員
そうですね。私は「意見を聞く」ということについては賛成ですが。
西川会長
「公立幼稚園がだいすきな会」からの要望でございますが、「公の場所で説明して
ほしい」ということに対して、「認める」という方は挙手をお願いします。
(4名挙手)
西川会長
では、反対の方は挙手をお願いします。
(6名挙手)
西川会長
今日の出席者は11名ですので、賛成4名、反対6名。私は手を挙げておりません。
ということで、居村委員の要望書につきましては、申し訳ございませんが、要望に沿 いかねる、ということになりました。
「審議会の趣旨」というものをご理解いただきたいと思います。今後、これが答申
にまとまりましても、行政の方でこの答申を尊重していただきますが、それが全て具
体化されるわけではありません。それを政策としていくプロセスで、保護者の方々や
地域住民に十分な説明と意見交換がなされるはずです。審議会は、むしろそこから離
れて、純粋に議論する場として設置されております。「行政施策になるときは、十分
なディスカッションが必要である」ということを改めて申し上げておきますので、よ
ろしくご理解いただきたいと思います。
続きまして、中谷委員の方から、「第24期幼児教育振興審議会答申に向けての意見
書」をいただいております。中谷委員より、意見書の趣旨を端的にご説明いただけま すでしょうか?
中谷委員
審議の中で、私の意見は十分申し上げましたが、前回、「反対の立場から対案を用
意させていただく」ということで、その趣旨に沿って用意させていただきました。
西川会長
て良いと思います。と言いますのは、これまでの中谷委員の発言の趣旨に沿ったもの
ですから、「これについて質疑」ということは考えておりません。では、お配りくだ
さい。
(資料配布)
西川会長
中谷委員、これは適宜、答申の中身の検討の時に委員の方から発言され、盛り込ま れると思いますので、その様に処理させていただきます。それでは、お手元の「本市
における公立幼稚園の効率的運営と今後のあり方について 答申(素案)」の検討に
入ります。事務局の方から読み上げてもらえますか?いくつか柱が立っております。
まず、4ページの「幼稚園の今後のあるべき姿」まで読んでいただいて、その中で「検
討したい、訂正すべきだ」ということがありましたら、ご意見をいただきたいと思い ます。
尾﨑課長
では、「はじめに」から読ませていただきます。平成16年7 月10日、第24期寝
屋川市幼児教育振興審議会は、寝屋川市教育委員会委員長より第23期からの継続審
議として「本市における公立幼稚園の効率的運営と今後のあり方について」再諮問を
受けました。
この諮問内容について、本審議会は、これまでの審議経過を確認するとともに第
24 期の審議会の効率化を図る観点から、次の 3 点を新たに審議の柱として設定いた
しました。
1.費用面からの効率的運営を考える。
2.民営化及び保育所との関係も視野に入れた効率的運営を考える。
3.幼稚園教育の内容(職員構成の面も含んで)からの効率的な運営を考える。
そして、合計6回に渡る慎重な審議を行う中で、「寝屋川市における公立幼稚園と
私立幼稚園との歴史的な経緯」「本市の今日的課題である行財政改革の動き」「他市の
幼児教育を取り巻く状況」「就学前教育における今日的課題」等、各委員より多方面
にわたる意見を頂き、ここに提言として答申する運びとなりました。 1.幼稚園教育におけるこれまでの経緯
本市の公立幼稚園は、昭和4年の西幼稚園の設立から、人口急増期の昭和30年代
から50年代にかけて11 園が増設され、昭和51年には、合計12園になりました。
一方、私立幼稚園は、昭和7年に香里幼稚園が設立され、以降、昭和51年までに7
園設立され、現在、合計8園となっています。
市立幼稚園における園児数は、昭和 52 年の 2,389 人をピークに減少し、昭和 60
年には 819 人、平成2年には 446 人となりました。この幼児数の減少化を受け、昭
稚園の今後のあり方」について諮問しました。昭和62年、教育委員会は公立幼稚園
12園の再編及び2年保育等に関する答申を受け、昭和63年に西・成美・池田第二幼
稚園の3園を廃止し、現在の9園となりました。
さらに、平成 3 年よりこれまでの 1 年保育から 2 年保育を実施することになりま
した。この結果、今日まで4・5歳児約1,000名前後の園児による園運営がされてき
ました。
2年保育以後の職員数を見ると、平成5年(学級数34学級)には71名配置されて
おりましたが、平成8年に1名の職員採用を最後に、退職不補充が続き、平成16年
(学級数35学級)現在、正職員48名、アルバイト職員13名、計51名の配置とな
っています。
2.幼稚園の現状と課題
幼稚園教育は、家庭や地域社会における教育が十分であることを前提にして成立し
てきました。しかし、社会の急激な変化をする中で、親の子育てに対する悩みや不安
が直接幼稚園の生活に持ち込まれたり、地域社会の教育力の低下等による親の悩みの
相談場所が少なくなったりなど、地域においても子育ての課題が多くなり、園児の教
育に加え保護者や地域社会への対応が増加しています。
幼稚園教育は義務教育ではなく、今日まで就学前教育の重要性から自治体が率先し
て公立幼稚園の設置をしてきました。子どもの数が増加した昭和40年代から昭和60
年の前半、公立幼稚園の設立だけでは、就学前教育を希望する保護者の願いに応える
ことができず、公立幼稚園と私立幼稚園との共存共栄でそれぞれの特色を生かした運
営を図ってきました。
しかし、近年の少子化は、公立・私立を問わず幼稚園運営に大きな影響を及ぼして います。特に、私立幼稚園では、幼児の減少に伴い、様々な幼稚園運営の工夫をして います。
本市における就学前の子どもの数は、平成 15 年においては 0 歳から 4 歳児は
13,294人となっています。しかし、今後、平成20年には12,347人、平成30年には
9,381人へと減少することが見込まれます。このような推計から少子化は、今後一層
進むことが予想されます。
本市の財政状況は、長引く不況の影響を受け、近年赤字が続いています。平成 15
年度決算では、市税収入が前年に比べ約15億円、地方交付税においても約9億4千
万円減少している状況です。反対に扶助費は増加していることから、普通会計では、
実質収支として約12億円の赤字となっています。
このような財政状況を改善するため、寝屋川市では、全庁的に「簡素で効率的な行
財政システムの構築」を目標として、平成12年に「行財政改革大綱」を策定し、行
財政改革実施計画のもと市財政の健全化を推進しています。
効率的・効果的な行政運営の確立するための具体的な取り組みとして、①職員定数
の適正化、②民間活力の活用、③職員配置の見直し、などを実施しています。さらに、
んでいます。
このような市の行財政改革のもと、幼稚園では、これまで教職員の退職不補充によ
り人件費の削減と管理経費の節減に努め、平成9年度約58万2千円であった園児一
人当たりの経費は、平成15年度には、約45万5千円に削減しました。
幼児教育の推進において、教職員の資質の向上と人材の確保及び教育環境の整備は
欠かせない要素であります。
平成 16年度当初、公立の幼稚園教員の構成は、平均年齢は48.9歳であり、45 歳
から55歳までの教員が全体の77.1%と高齢化が進んでいます。現在の市の財政状況
から考えると、今後、幼児教育の専門性を有する教員の採用は困難であり、教員の高 齢化はさらに加速されることが予想されます。
幼稚園運営において教員の年齢構成を考えたとき、若い世代の教員からベテランの
教員までがバランスよく配置されていることが理想的であると考えます。幼稚園での
教育の活性化を図る上で、教職員の資質の向上と年齢構成の適正化は欠かすことので
きない重要な要素と考えます。
幼稚園設置基準によれば、「当該幼稚園の三分の一以内の講師を置くことができる」
とされています。これに基づき、本市ではアルバイトによる幼稚園教員の配置を行っ
てきました。しかし、毎年の退職者数から今後の教職員数を予測すると、平成19年
度には設置基準に基づく園運営ができなくなる状況です。
さらに、教育環境の重要な条件である園舎の建築耐用年数も、ここ数年の内に、8
園が改修年度を迎え、一層厳しい財政支出が予想されます。
西川会長
では、一旦ここで切りまして、今まで読んでいただいたところまでで、ご質問や審
議会の審議内容と食い違っている、というところがありましたら、ご意見をいただき
たいと思います。
安田委員
数字の間違いは無いですか?例えば、2ページの上から3・4行目「一方、私立幼
稚園は・・・」などは。
西崎委員
ここは良いです。
安田委員
それから、全体を読む限り、基本的に「審議会の答申素案」にしては、どうもポイ
ントが違うと思います。「幼児教育振興審議会としての答申素案」であって、教育委
員会事務局が出すようなものではありません。その辺若干ニュアンスを変えないとい
西川会長
3ページは、確かにそういう印象を持ちました。
山本委員
3 ページの下から 2 行目、「幼稚園運営において教員の年齢構成を考えたとき、若
い世代の教員からベテランの教員までがバランスよく配置されていることが理想的
であると考えます。」というところでは、「だから、どうする」ということがありませ
ん。
4 ページ上から 5 行目、「毎年の退職者数から今後の教職員数を予測すると、平成
19 年度には設置基準に基づく園運営ができなくなる状況です。」で、他方では、「若
い世代の教員からベテランの教員までがバランスよく配置されていることが理想的
であると考えます」と書いてあるのですから、「新規採用をすべきではないか」とい
うことも入れなければいけない、と思います。
西川会長
安田委員の方から、「全体的に、教育委員会事務局の内容になっているのではない
か?」、山本委員の方からは「3 ページの後段から 4 ページの始めで、年齢構成の適
正化を図らなければならない、と書けば良いのではないか?」と。「できるか、でき
ないか」は行政の問題で、行政の判断が書いてあるから言葉が鈍るのです。「こんな
こと書いてもできない」と思うから書けないのです。審議会としては「がんばりなさ い」と言いますよ。
要するに、「退職不補充の原則を貫徹すれば、運営ができなくなる」と書かなけれ
ばならない。「退職不補充」というのは大きな原則で、寝屋川市としてはこの方針で
行くわけですよね?これは決まっているわけですから、退職不補充の原則があるから、
現状のままでは平成19年には園運営ができない」、あるいは、「現在の教育サービス
を守るためには、新規採用が余儀なくされる、新規採用は必要である」と書かなけれ ばならない。
「新規採用するべきだ」と書いても、行政はできないかもしれません。しかし、答 申を尊重しなければいけませんので、それは大事ですよ。今、山本委員がおっしゃっ
た疑問は、その1点だと思います。「年齢構成を直していく」という意見は出ました
ね?「若い先生もベテランの先生もいれば良いなあ」と。「年齢構成を適正化してい
く」ことは、審議会の方針として出されたわけですね?しかし、「退職不補充の原則
もある」ということも押さえていって整理していただきたい、というご意見だと思い
ます。
中谷委員
のものが、「民主的な行政の確保」、「住民福祉の増進に努めるとともに最少の経費で
最大の効果をあげるようにしなければならない」ということをうたっております。私
も、「効率的運営については反対ではない」と申し上げてきました。
人件費を含めた比較ということでは、「地方財政法第27条の4、施行令第16条の
3①」に基づいて、「市町村が住民に直接、あるいは、間接を問わず、転嫁してはな
らない」というものの中身に、市町村職員の給与に要する経費がある、と申し上げて
きました。そういう意味では、「それを除いて、効率的な運営のあり方を検討すべき
ではないか」ということが私の意見でした。あと、憲法第26条の「教育を等しく受
ける権利」を最後まで踏まえる必要があるのではないか、と思います。
次のところでの議論になりますが、今日の幼児教育の重要性も踏まえる必要がある
のではないか、と。3 ページのところで、「少子化の克服」が、国・地方自治体を問
わず、国民的な重大課題である、という認識を欠いたままの文章になっていると思い
ますので、是非、見解の相違はあるにしても、入れていただきたいと思います。
3 ページの後段のところで、「行政の判断に傾いているのではないか?」というこ
とでした。例えば、今、寝屋川市では、全小・中学校で、英語教育ということで、特
別区域として構造改革特区の認定を受けてやろうとしています。英語指導助手やネイ
ティブスピーカーを市の独自の予算措置で配置するわけで、これはお金が要ります。
そういうことは教育法上の根拠をもっていませんが、「寝屋川市では英語教育に力を
入れるのだ」という政策判断でやられることなのです。そういう意味では、私自身は 法律上の根拠をもって、幼児教育・幼稚園教育に対して、財政状況のバランスを考え ないといけないが、やはり、一方的に退職不補充を貫いて、公立幼稚園の廃園ないし 民営化も視野に入れて後退させていく、ということはいかがなものか、と思います。
4ページの「退職不補充」の考え方そのものの見直し。せっかく寝屋川市が作って
きた公立幼稚園・市民の財産、しかも、幼稚園教育のモデルを目指すという役割があ
った。それは幼児教育が、家庭や地域社会が十分であることを前提としてきたわけだ
から、大きな社会の変化に対応して、改めて公立幼稚園の役割が一層重要になってき
ているということを考えれば、若い人たちを採用して、しっかり財産として引き継い
でいくということが、むしろ効率的な運営の1つではないか、と思います。
西崎委員
基本的に、1ページの答申の3項目ですが、第3の「効率的運営」にほとんどが入
っています。1、2の「費用面」の部分や現状の中では、2ページの下から2行目「幼
稚園教育は義務教育ではなく、」というところが 1番重要なところです。これを混同
してしまいますと。「義務教育ではない」ということを中谷委員さんは「政策」とお
っしゃいました。「政策」としてなら良いのです。しかし、公立幼稚園が全然無くて
も良いわけです。横浜市には公立幼稚園が1園もありません。そういう市もあるので
もう1つは、会長さんはご心労され、非常にていねいに意見を吸い上げていただき まして、本当に感謝しております。公立ばかり出ておりますが、寝屋川市民といいま すと、私立に行っている人は市民ではないのですか?と。寝屋川市民憲章では、人権 をうたっています。人権をうたいながら、寝屋川市の私立幼稚園の園児は、市民では ないのですか?と。それと、選択の自由ですから、どちらでも良いのです。私は、寝 屋川市の公立は大切で、公立はあって良いと思います。
中谷委員
3ページの中で、寝屋川市の行政の方からすると、今の財政状況の悪化の理由とし
て「扶助費の増加」を挙げていますが、生活保護に対して4分の3は国が出します。
残り4分の1は地方交付税措置でやられる。国民の生活の最後のセフティネットとし
て、国が全面的に責任を持つ、ということが基本なのですね。そういう意味では、「扶
助費の増加」ということを、審議会として書くことについては異論があります。
西川会長
今、出ました委員の意見をまとめますと、「全体として審議会の答申という文体で
はない」という印象です。例えば、2ページの2番の柱「2.幼稚園の現状と課題」
をどういう方向で書くのか、といえば、「審議会が、寝屋川市の幼稚園の現状の課題
をどう認識したか?」と書かなければならない。
中谷委員の方から文言の指摘がありました。例えば、「寝屋川市の財政はこういう
状況、実質 12 億円の赤字」とありますが、「行財政改革大綱の 1 番のキモは、退職
不補充という方針も当審議会は確認している。さらに、幼稚園の人件費等の削減の努
力も確認している。年齢構成の適正化も図らなければならないと判断した。しかし、
現在の教育サービスの質を守るためには、新規採用ということも必要であろう」。と
なると、大原則は変わりますよね?それは行政の判断です。「審議会としては、そう
いう判断をした」。耐用年数もありますよね?
中谷委員がおっしゃった、扶助費の問題についても書くのであれば、「こうこうこ
うでこれだけ増えているから12億円の赤字」と。「当審議会が寝屋川市を取り巻く現
状をどう把握したか?」ということがこの2つ目のところになってこないといけない。
そういう書き方をしていただかないと、審議会の答申にはならないと思います。いか
がでしょうか?それではここで、10分間休憩いたします。
(10分間休憩)
西川会長
それでは再開いたします。4ページの「3.幼稚園の今後のあるべき姿」から始め
尾﨑課長
3.幼稚園の今後のあるべき姿
寝屋川市における今後の幼児教育の一方向性を示すべく、国の考え方が示されまし
た。平成 16 年 10 月 29 日、中央教育審議会は「子どもを取り巻く環境の変化を踏ま
えた今後の幼児教育のあり方について」の中間報告を出ました。その中で、「子ども
の育ちの現状の中で、近年の幼児の育ちとして、基本的な生活習慣や態度が身に付い
ていない、他者とのかかわりが苦手である、自制心や忍耐力、規範意識が十分につい ていない」などの課題の指摘があるとしています。また、近年の子どもは、多くの情
報に囲まれているため、世の中についての知識は増えているものの、その知識は断片
的で受身的なものが多く、学びに対する意欲や関心が低いとの指摘があるとしていま
す。
このように中間報告では子どもの育ちの背景として、少子化や核家族化等の社会的
背景や地域社会の教育力の低下、家庭の教育力の低下等を挙げています。
こうした子どもの背景や現状を打開する取り組みの方向性として、①「家庭・地域
社会・幼稚園等の三者による総合的な幼児教育の推進」、②「幼児の生活の発達や学
びの連続性を踏まえた幼児教育の充実」が提唱されています。
社会が変化すれど、幼児期は、生涯にわたる人間形成の基礎が培われる重要な時期
です。この時期に行われる幼児教育は、子どもの心身の健やかな成長を促す上で極め
て重要な意義を持っていることには変わりありません。
家庭や地域の教育力が低下したと言われる今日、幼児教育にそれらを補完する役割
が求められているといえます。具体的には、幼稚園の施設が、家庭の子育てに関する
相談や情報発信センターとして、あるいは、地域での子育てに関する地域活動をつな
ぐ場としての機能を発揮することが求められています。
これまで公立の幼稚園の果たしてきた役割は、保育所とともに就学前における教育
の場を広げることにありました。しかし、多くの市町村において私立の幼児教育施設
が設立され、保護者のニーズをふまえた多様な取り組みを行ってきています。
また、公立幼稚園の保育料に関する公私間の格差を考えたとき、国の就園奨励補助
制度のもと、「公立が安い」という状況ではなくなっています。
さらに、本市の財政状況を考えたとき、私立幼稚園児へ市単費の保護者補助金の増
額は非常に困難であり、受益者負担の公正の観点から、公立幼稚園の保育料を値上げ
しなければならなくなります。
このような状況の中、他市の状況においては、幼児数の減少や財政状況、さらには 今後の幼児教育のあり方と効率的な運営を考え、すでにある幼児施設の再編や統合、
あるいは、複数の施設を統合し、新たな幼児教育施設として再構築するなどの試みも
なされています。
西川会長
安田委員
「文言の使い方、余分な文言があること、レイアウトを考えること」に集約されま
す。具体的に順番に申し上げます。4ページの「3.幼稚園の今後のあるべき姿」。
書き出しの「寝屋川市における今後の幼児教育の一方向性を示すべく、国の考え方が
示されました。」を上から9行目にもってくる。その理由として、「国はこういうこと
を出された、内容はこうだ、方向性はこうだ。これはまさに寝屋川市の今後の方向性 を示すと言える」とした方が良いと思います。
上から4行目、「子どもの育ちの現状の中で、」。この文言の使い方がひっかかりま
す。
上から 7 行目、「多くの情報に囲まれているため」は、「多くの情報に接する機会が
多いため」の方が良いのではないかと思います。
その 1 行下、「その知識は断片的で受身的なものが多く、」ですが、「受身」とは言
いませんね?「受動」の方が良いと思います。
冒頭にも申し上げましたように、最後にもってくるのは、「学びに対する意欲や関
心が低いとの指摘がある」。それで、最初に「寝屋川市はまさにこれだ」というよう
にもってきた方が良いのではないかと思います。
真ん中の段落部分「社会的背景や地域社会の教育力の低下、家庭の教育力の低下等」
を「社会的背景や地域社会や家庭の教育力の低下等」の方がきれいだと思います。
次に、①、②、③があり、「社会が変化すれど」は「急激な社会の変化に関わらず」
の方が良いと思います。
下から 5 行目「促す上で極めて重要な意義を持っていることには変わりありませ
ん」を「促す上で極めて重要な意義を持っているといえます」とした方が良いと思い ます。
「幼児教育にそれらを補完する役割が求められているといえます。具体的には、」
は少しわかりにくいので取ってしまう。つまり、「家庭や地域の教育力が低下したと
言われる今日、幼稚園の施設が」とすればすっきりすると思います。
5ページの上から2行目「保育所とともに就学前における幼児期の教育の場」に、 「しかし」を「しかも」に。次の段落の2行目「公立が安い」という言い回しは少し 軽いな、と思います。今、ちょっと思いつきませんが、考え直すべきだと思います。
「さらに、本市の財政状況を考えたとき、」の前に、「私立幼稚園と公立幼稚園の保
護者の格差是正」。かねてから幼教審、議会、市民・保護者からも問われてきた問題
ですが、格差是正はなかなかできない。「私立幼稚園の保護者に対して手厚い何かを
するのか、公立幼稚園の保護者に対して何かカットするのか?」という単純な発想か
ら始まって。つまり、「保護者負担の格差是正の要求は根強いものがある」というも
のを入れていただきたい。そして、「さらに、本市の財政状況を考えたとき」につな
がって行くと。
え方は違う」と分かれますから、「考えれば」を入れてはどうですか。
1番最後、「他市の状況においては、」を「他市では、」にすれば良いと思います。
西川会長
今、具体的な文言の訂正意見がありました。
西崎委員
今、安田委員から1部指摘があったところですが、教育内容については文科省が示
した文言ですから、これには触れません。5ページの5行目「公立幼稚園の保育料に
関する公私間の格差を考えたとき、国の就園奨励補助制度のもと、『公立が安い』と
いう状況ではなくなっています。」とありますが、このような話ではなかったと思い
ます。私はこのようなことは申しておりません。
西川会長
「この文章は少し意味が曖昧だ」と。
西崎委員
曖昧どころではありません。前回の議事録で、「資料 20 ページの平成 14 年度の市
の資料に基づいて積算した、公私の格差を見ますと、驚くなかれ、16. 08 倍ある」と。
西川会長
この文章は、誤解を招く書き方ですね。今、西崎委員がおっしゃったことは書かな くて良いですね?
西崎委員
それは書かなくて結構です。
西川会長
ここに書かれているのは、「一般的に公立は安い、と言われるけども、そういう状
況ではないのだ」ということですね。
西崎委員
少し誤解を受けます。具体的にもう少しわかるようにしていただきたい。
西川会長
この行は、少し考えないといけませんね。
それと、「私立幼稚園児へ市単費の保護者補助金の増額は非常に困難であり、受益
者負担の公正の観点から、」とありますが、受益者負担というものは、私立も公立も、
みんな保護者が出すわけです。平等性からいきますと一緒ですね?例えば、「私立は
高い、公立は安い」と言いますが、同じ市民であって、全部同じようにできないわけ ですね?もし、政策的におやりになるのであれば、全部公立でも良いわけです。
西川会長
具体的に「こう直したらどうだ」ということがあれば、ありがたいのですが。
西崎委員
今の部分を検討していただいたい。そして、最後の2行目「複数の施設を統合し、 新たな幼児教育施設として再構築するなど」とありますが、これは「審議会ではしま せん」ということでしたが?
西川会長
「寝屋川市幼児教育振興審議会ではこの方策は当面検討しない、という判断をした」
ということを書かなくてはいけませんね。
西崎委員
そうです。そう書いていただきたい。なぜならば、市の負担も大変ですし、幼稚園 と保育所の役割も非常に曖昧になってくると思います。
山本委員
でも、国の方針がそうなってきていますから。
西崎委員
国はそんなこと言っていませんよ。平成 17 年度予算で、全国でモデルを 30 作るだ
けなのです。1万5千の中で、公立は 15 園です。それだけしかやらない。「モデルで
やりましょう」ということで、国の方針でやるとなれば、慎重にやっていただきたい。
北野委員
教育委員会に聞きたいのですが、この文言は、「子育て支援センター」などを意識
して書いているのですか?それとも、今、言われたように、「幼保一体化のようなも
の」なのか、何が言いたいのですか?
辻本教育監
く、「他市の状況を客観的に入れた」ということでございます。
北野委員
「子育て支援センターなどは意識しているわけではない」と。わかりました。
中谷委員
先に安田委員の言われたことについて、「3.」からずっと書いてあることは、私の
資料の3ページの最後の方から4ページに書かせてもらっています。「退職不補充の
見直し等」と書かせてもらっていますので、参考にしていただきたい。私の資料の「②
市財政に関して」は、意見が分かれるところだと思いますので、又、資料としてお読 み願えたらと思います。
さきほども、「税金の使い方という点では、政策判断ということはかなり重要なの
だ」と申し上げましたが、投資的経費の使い方ということで、平成6年度から平成
15 年度の寝屋川市の経費を見たとき、数十億円単位のものもたくさんあります。そ
の中で、幼稚園改修事業は、平成 7 年度に 1 億円を超える事業が行われただけです。
そういう点で、ここでも財政難を理由に人件費の抑制効果が出ており、「公立幼稚園
に予算をかけることは困難だ」という説明になっていますが、一方では、関西医大香 里病院の建て替えに 30 億円の財政支出が決定されているわけですが、これは法律上
の根拠が何も無いものですね?教育予算の関係について、公共ネットワーク基盤整備
事業に対して市全体で8億円を超える事業になっています。
西川会長
中谷委員、「市全体の財政の状況と公立幼稚園における財政の状況」を平静に語ら
れますが、その辺は非常にブラックボックスです。我々は、「公立幼稚園の維持に関
して、寝屋川市がどれだけの財政負担をすればいいのか?」ということを詰めていか
ないといけないと思います。「香里病院に 30 億かかる。それを 10 億にすれば、幼稚
園が・・・」という議論をされますと、審議会の枠を超えてしまうと思います。
中谷委員
「全体の中で、政策判断にまで踏み込んだ形で判断していく必要はない」というの でしたら。ただ、幼稚園に関していえば、事務局から説明があったように、教員のア
ルバイト化で人件費そのものは減少してきている。しかも、アルバイト賃金を物件費
として扱ってきたことも明らかになりました。そこから考えればむしろ、「保育料の
収入が上回る」ということも明らかになったのではないか、と思います。
あと、「市民のニーズがどこにあるのか?」ということが、もっときちんと書き込
まれる必要があると思います。そういう意味では、参考として私の資料の2ページ「寝
屋川市次世代育成支援に関するニーズ調査から」でアンケート結果を紹介しておりま
5ページ「『公立は安い』という状況ではなくなっています」とありますが、寝屋 川市の実情に照らして、これはどうか、と思います。ここの文言は、現実を反映して 正確なものにする必要があるのではないか、と思います。
「受益者負担の公正の観点から」についても、意見が分かれると思います。「受益
者負担という考え方そのものが、人件費を含んで出すべきだ」ということも地方財政
法の部分も資料として出されましたので、そこは見解が分かれているのだ、というこ
とも含んでいただきたいと思います。「義務教育は無償」ということではありますが、
「教育を受ける権利」ということからも、世界的には高等教育も含めてできるだけ無
料化していく、というのが基本的な体制ですので。「子どもの権利条約」というもの
が国際的な役割を・・・ 西川会長
少し極端だと思います。医療費を無料にした国が、有料にしている時代ですから。 理想論としてはわかりますが、それは少し委員の思い込みかと思います。
居村委員
休憩前に、西崎委員さんから、「公立幼稚園を全く無くしても良いのではないか」
と言われたと思いますが。
西崎委員
私は言っておりませんよ。
西川会長
「そういう市もある」とおっしゃいました。
居村委員
言われたと思いますが。
西崎委員
言っていませんよ。居村委員さん、言いもしないことを言ったというのは、失礼で すよ。
田中委員
「他市にはそういうこともある」という例を挙げられましたよ。
西崎委員
「横浜市には公立幼稚園は1園もありません」とは申しました。
西崎委員、「公立幼稚園を無くしても良い」という発言はされましたか?
西崎委員
言っておりません。
西川会長
「言っていない」ということですから、そういうことでご了解ください。
西崎委員
私は、委員という人格をもって1つ1つ慎重に発言しております。 北野委員
居村委員、そのことで何か大きな問題になるのですか?仮に西崎委員がそういうこ
とを言ったとしたら、どう変わるのですか?
西川会長
個人の見解の相違もあるかも知れませんから。
居村委員
民営化して、何も問題は無いのか?と。
北野委員
「3.幼稚園の今後のあるべき姿」の中で、そのことが何か問題になるのですか?
西川会長
今、居村委員の方から、「西崎委員の発言に対して疑義がある」ということでした。
私は、「公立幼稚園を無くしても良い」という発言は無かったと思いますが、仮に、
そうだとすれば、居村委員はこの答申のどこを、どう変えるべきだ、とおっしゃいま すか?
居村委員
今、公立幼稚園の今後のことを話し合われているので、公立幼稚園の問題点が出て
くるのはわかるのですが、民営化されて私立幼稚園にした場合、公立幼稚園よりも問
題になることはないのですか?
西川会長
今、「民営化云々」は出てきていないと思いますが。
一切出ていませんよ。4∼5ページを読んでください。「幼稚園の今後のあるべき 姿」の文言はこれで良いのか、ということを考えているわけですから。
西川会長
整理しますと、西崎委員の発言に対する確認だったと思います。「そういう発言が
あるとすれば」ということだったのです。西崎委員の方から、「そういう発言はして
いない」ということですし。
北野委員
居村委員が今、おっしゃったことは、今後の具体的方策の中で意見があればおっし
ゃることだと思います。今、論議しているのは、「3.」の項目ですから。
西川会長
「3.」のところを確認させていただきます。冒頭部分の書き出しについてご意見
がございました。確かにそうですね。「平成 16 年 10 月 29 日」から始めて、最後に「寝
屋川市の幼児教育の方向性が示されています」という書き方をした方が良いかもしれ
ませんね。
5ページで色々議論が出ました。私自身がこだわっているのは、「これまで公立の
幼稚園の果たしてきた役割は、保育所とともに、就学前における幼児期の教育の場を
広げることにありました」ということですが、もし、事務局がこの押さえだったら、
少し弱いな、と思います。公立幼稚園は「機会を広げる場」だけだったのでしょうか?
これは審議会の中でも議論が出ました。
公立幼稚園というものは、勿論、幼児教育の機会の拡大に大きな役割を果たしてき
ました。同時に、「幼児教育のモデル・先進的研究への取り組み」という役割があっ
たはずです。これをしっかり書かないと、「公立幼稚園の本来の役割」とは言えませ
ん。しかし、今日では、私立の幼児教育施設、なぜ、「私立幼稚園」と書かないのか?
と思いますが、「幼稚園がたくさんできてきて、そこでも、保護者のニーズを踏まえ
た、多様な取り組みが行われてきている」という押さえがあったと思います。「私立
幼稚園が駄目、公立幼稚園が良い」ということではありませんよ。しかし、公立幼稚
園が、これまで幼児教育の機会を拡大するために、非常に大きな役割を果たすと同時
に、幼児教育のモデルを提示し、先進的な研究を進めてきたわけです。しかし、今に おいては、私立幼稚園も十分に役割・内容の深まりをしてきている、ということもあ ったと思います。先進的な取り組みもされております。そういう書き方をしないと、 本来の公立幼稚園の姿を見失うと思います。
そのあとのところは問題ですね?これは皆さんの意見を集約しているつもりなの
ですが、「現在の教育サービスの質を維持するためには、今後、公立幼稚園であって
も、保護者負担は増えなくてはならない」ことが1点。
もにどれくらい国、あるいは、寝屋川市が補助しているのか?私立に通う子ども達に
はどのくらいの額が補助されているのか?」。このことを併せて書かなければ、公立
幼稚園と私立幼稚園の社会的ニーズについては言及できない、と思います。それは審
議会でも話は出ました。細かい資料も出していただきました。その辺のことも書き込
んでいかないといけない。ただ単に、「公立幼稚園は安い」というのは、「保育料も安
い。安上がりで運営されている」という誤解をされてしまいます。
最後に、「寝屋川市では新たな幼児教育施設については当面、具体的な検討課題と
しない」ということがありましたね?それを書き加えていかないと、またそこから議
論が始まってしまうことになりますね。私は個人的に面白いことだ、と思いましたが、
市の方向性として、「それはもうしないのだ」ということでしたから。それを踏まえ
てもう一度良い文章にしていただければありがたいです。次、「4.」に入ります。
尾﨑課長
4.今後の具体的方策
本市の状況は、国が指摘している状況と同様の状況にあり、子育て支援も視野に入
れ、家庭や地域社会とともに幼児教育の推進を図るなど、他市の先進的な取り組みも
勘案しながら新たに幼児教育を構築することが必要であると考えます。
本市の行財政改革大綱にもあるように、「幼児教育の果たすべき役割についても、
公立でなければならない」という時代ではなく、「民間の活力を生かす」ということ
も十分考えられます。
このように、幼児教育に関するこれまでの審議の中から、今後の本市における公立
幼稚園の効率的運営について、本審議会は以下のような結論に達しました。
1.幼児教育に関する今日的課題や今後のあるべき姿から、これまで公立幼稚園の
果たしてきた就学前教育を広く普及させ、家庭・地域社会を含めた子育て支援センタ
ー的な役割を果たす施設として改変すべきです。
2.将来を見通した幼児教育を推進する上で教職員の資質の向上は欠かせない要素
であり、教職員の配置や年齢構成の適正化を早急に図るべきです。
3.充実した幼児教育を推進するには、財政的な措置は必要不可欠です。その点か ら考えて、公立幼稚園 9 園の運営に民間活力を導入する、あるいは、公立幼稚園を 6 つのコミュニティーセンター単位及び東西南北等への再編成や統廃合も含めた再構 築を図るべきです。
おわりに
第 24 期幼児教育振興審議会は、平成 16 年 7 月 10 日より、平成 17 年 2 月 日まで、
「本市における公立幼稚園の効率的運営と今後のあり方」について 6 回に渡る慎重審
議を行ってきました。
これまでの審議の中では、幼稚園のこれまでの経緯や幼児教育の持つ今日的課題、
市の財政状況から見た現状の幼稚園運営、他市における園運営の状況等から様々な意
本市においては、この答申に基づき、これからの幼児教育について、時代を見据え、 市民の要望に応える幼児教育の構築を図ることを切に望みます。
なお、この答申に至るまで、
① 幼児教育に財政的な事を論じることへの疑義がある。
② 幼児教育は幼稚園だけではなく、就学前教育として保育所を含めて議論すべき
である。
等の反対の意見があったことを申し添えます。
西川会長
それでは、ご意見をいただきたいと思います。 西崎委員
5ページの下から5行目「1.幼児教育に関する今日的課題や今後のあるべき姿か
ら、これまで公立幼稚園の果たしてきた就学前教育を広く普及させ、家庭・地域社会
を含めた子育て支援センター的な役割を果たす施設として改変すべきです。」という
部分は、さきほども言いましたが、この審議会ではあまり重要視されなかったと思い
ます。これを入れますと、大きな誤解を受けます。なぜなら、財政的な問題で、大変 な負担です。何億円とかかります。0才児からですから、幼稚園・保育所とも合体し てやるわけです。その人件費もかかります。
西川会長
多分、これを書かれたのは、「公立幼稚園がもっと子育て支援センター的な役割を
果たしていくべきだ」というニュアンスだと思いますね。
西崎委員
「総合施設」と誤解を受けます。以前も出ましたように、「幼稚園で相談を受ける」
と。従前は相談をうける余裕も無かったのです。公立幼稚園では図書などおっしゃっ
ていましたが、そういう余裕がありましたでしょうか?今は空き教室があるからでき
るのであって、これも人は要りますよ。簡単に片手間では。幼稚園教育は真剣なもの です。一人の担任で何人も見ています。あれもこれも、できるものではありません。 これだけは明確にしておかないと。
西川会長
少し誤解を受けるようです。「広く普及させ云々」という文言も少しつながりが悪
いと思います。「一層充実させていく」という方向なのでしょうね?
北野委員
おそらくそうだと思いますが、いずれにしても、「改変」いう言葉は駄目だと思い
西崎委員
それと、国が目指しているのは、さきほどから「家庭の教育力の低下」ということ が出ていましたが、これは今に始まったことではありません。昭和 59 年でも中間答 申で、そのようなことが出ましたから。それでもって新たな「幼稚園教育要領」の改 訂が平成2年になされました。そのときも「家庭の教育力の低下」なんですよ。今、
「家庭はどうか?」というと、「母親がおらない」ということが問題です。「母親がお
らない家庭」が増えている。そして、今、どんどん進められている「男女共同参画社
会」。「女性は働け、働け」と。私立は 70%以上が子育て専業でやっています。
西川会長
委員のご意見もわかりますが、現状の「家庭教育力の低下」が、「女性が働き、仕
事を持つこと」と結びつくとはなかなか言い切れない、と思います。
西崎委員
「お母さんが働いて、帰ってきて、子どもとふれあえるのか?」ということです。
西川会長
そのことが、「公立幼稚園の役割」と、どういうふうに?
西崎委員
そういうことが増えてくると。公立の方は皆、在宅ですから。「幼稚園教育と保育
所との違い」を明確にお願いします。
安田委員
今日は、ある程度意見を出してもらう、と。それと公立幼稚園の代表の方、冒頭色々
ありましたが、誤解されないためにも、保護者の色々な意見も踏まえて、どう反映さ せるのか、はっきりとお願いします。
西川会長
「こういう話もしたし、こういうことを是非盛り込んで欲しい」という感じて言っ ていただくとありがたいのですが。
中谷委員
5ページで「行財政改革大綱」のことを述べられていますが、この判断について、
「審議会でここまで踏み込んでできるのか?」ということです。今の市民のニーズ結
果から言いますと、公立に通わせている保護者にしても、私立に通わせている保護者
れがニーズに合っていない」という現実があれば、当然、検討しないといけないと思
いますが、そういうニーズがあって、9割を超える人たちが、「これまでどおりで良
い」という結果から言いますと、「どうそういうニーズに応えるか」ということが基
本に据えられるべきではないか、と思います。これから、「子どもたちがどんどん減
っていく」ということも出されているわけですが、「公立であれ、私立であれ、民間
の中でやっていく。しかも、ニーズに応えたサービスをやっていく民間事業者がどれ
だけ生まれるのか?」ということもあります。
私も意見は保護者の方から聞かせてもらいましたが、「家から近い」というのが大
きな理由になっています。それは「バスで迎えにきてもらう」ということではなく、 子ども達と一緒に歩きながら、一緒に話をし、自然とふれあいながら、自分の住んで
いるまちそのものをよく知りながら、しかも、親子の関係だけでなく、「地域との関
わり」も学んでいく良さについておっしゃる方も多かったです。
さきほど、公私間格差の問題もありましたが、「民間活力を生かす」という行政の
思いはわかりますが、審議会として「そのままそれで良し」ということは、少し違う のではないか、と思います。
西川会長
「民間活力についてどう考えるか?」については、議論があったと思います。例え
ば、「公設民営」、「民設民営」、「公私設公私運営」など、色々なバリエーションがあ
るわけです。「そういうことを考えていけるのではないか?」という話は出ました。
必ずしも全部民間に委託するわけではなく、「公私が合同で建てて、公私が合同で
運営」、「公が建てて私が運営」ということもあります。逆に、「私が建てて公が運営」
ということもありますよ。そういう「バリエーションを考えていく」という話は出た のではないですか?
中谷委員
もし、そうだとすれば、具体的に検討事項の中に盛り込まれるべきではないか、と 思います。
西川会長
「民間活力を生かす」ということは、それを含んでいませんか?
中谷委員
ただ、6ページの「3.」の内容になってくると、そういう内容、「統廃合」や「民
営化」が強く出てきているのでは?だから、「2.」との矛盾、一方で打ち出して、一
方で行政改革大綱がいうように「どんどん削減される」ということでは。さきほどの
「効率的な運営のあり方」とは違った立場で見解を申し上げましたが、反対意見とし