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発熱廃棄体 発熱廃棄体 発熱廃棄体

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Academic year: 2022

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(1)

発熱廃棄体 発熱廃棄体 発熱廃棄体

発熱廃棄体の の の表面温度 の 表面温度 表面温度に 表面温度 に に関 に 関 関する 関 する する検討 する 検討 検討 検討 - - - -地下空洞型処分施設性能確証試験 地下空洞型処分施設性能確証試験 地下空洞型処分施設性能確証試験 地下空洞型処分施設性能確証試験- - - -

鹿島建設(株) 正会員 ○新保 弘 戸梶 慎一 武地 真一 大成建設(株) 正会員 木ノ村 幸士 根木 政広(元:原環センター) 清水建設(株) 正会員 杉橋 直行

(公財)原子力環境整備促進・資金管理センター 正会員 秋山 吉弘

1 1

1 1. . .はじめに . はじめに はじめに はじめに

地下空洞型処分施設では廃棄体を空洞内に高い密度で集積して 定置するため,核種の崩壊熱により廃棄体の表面温度が上昇する と考えられる.廃棄体が定置されたピットをセメント系充てん材 で充てんする際,高温の廃棄体に触れることにより充てん材の流 動特性が著しく変化し,施工に悪影響を与える可能性が懸念され る.本検討では,充てん材の施工性への温度影響の検討に先立ち,

充てん時の廃棄体表面温度を検討することを目的として,現実的 な廃棄体や施設の熱物性条件を想定し,2 次元非定常熱伝導

FEM

解析および定常計算による検討を行った.

2 2

2 2. . . .解析条件 解析条件 解析条件 解析条件の の の の設定 設定 設定 設定

FEM

解析モデルと解析ケースを図

-1

に示す.解析モデルは地下

110m

の処分空洞を模擬して,断熱条件により並列空洞を切り出し た状態としている.坑道内はピット構築後で1断面あたり

20

個の 廃棄体を定置後・充てん前の状態で,廃棄体以外の部材の初期温 度は地表面温度から地温勾配を想定し,坑道付近では

17℃前後と

した.空気と岩盤や廃棄体などの部材の接触面には熱伝達境界を設定した.熱 伝達境界における熱伝達係数は,繰り返し計算により求めた廃棄体と空気の平 均的な温度と,坑道内換気(平均風速

0.24m/s)が直接触れる部分では強制対流

状態,それ以外の部分は自然対流による流れを想定して熱伝達率を設定した(図

-2

参照).各部材の熱物性値は既往検討

[1]

を参考に,表-1のように設定した.

解析は廃棄体の初期発熱量(廃棄体

1

体当り

10W,30W)

、坑道内の換気温 度(

28

[2]

37

[3]

)をパラメータとした計

4

ケースについて行った.なお,廃 棄体の初期温度は坑道内の換気温度と同じとした。

3 3 3

3. . . .解析結果 解析結果 解析結果 解析結果

解析により得られた温度履歴と最高温度時の温度分布の一例を図-3,4 に示す.図

-3

より,廃棄体側面は

5

ヶ月で最高温度に達しているが,比 較的初期から温度は一定になっている.また,図

-4

より,最高温度時の 廃棄体の温度分布はほぼ一様となっている.

-2

に解析結果の一覧を示す.これより,今回のパラメータの範囲で は,定置後の温度上昇は換気温度+3℃以下に収まると考えられる.

4 4 4

4. . . .定置前 定置前 定置前 定置前の の の の温度状態 温度状態 温度状態 温度状態の の の の試算 試算 試算 試算

定置後の温度上昇は数℃程度と大きな影響を与えないことが推定され たことから,定置前の廃棄体の温度が支配的となる可能性がある.そこ

熱伝導率 比熱 密度 [W/mK] [kJ/kgK] [kg/m3] 1容器(廃棄物) 10.348 0.954 3,282 4コンクリートピット 1.915 1.050 2,500

5低拡散層 1.507 1.050 2,140

6低透水層 1.000 0.730 1,600

8二次覆工 1.797 1.050 2,500

9一次覆工 0.878 0.800 2,200

10岩盤 0.878 0.800 2,200

11容器1 41.500 0.570 7,850

12容器2 10.348 0.954 3,282

13均しコンクリート 1.797 1.050 2,500 14コンクリート(側底部埋戻し) 1.797 1.050 2,500

部位

図-2 境界条件 図-1 FEM解析モデルと解析ケース

表-1 熱物性値一覧

キーワード 放射性廃棄物処分,地下空洞型処分,熱解析

連絡先 〒

107-8502

東京都港区赤坂

6-5-30

鹿島建設

KI

ビル 土木設計本部 設計技術部 TEL

03-6229-6696

強制対流(乱流)

α=0.675~0.681

坑道換気部分 強制対流(乱流) α=1.10~1.11

自然対流(乱流)

α=3.42~4.11

強制対流(乱流)

α=1.08~1.10

自然対流(乱流)

α=0.694~1.98

α=熱伝達率 [W/(m2・K)]

強制対流(乱流)

α=0.675~0.681 断熱境界

247 50

1 10 00 0 17 89 1 2 00 0 00

解析ケース 廃棄体発熱条件 坑道内温度条件

CaseA 28℃

CaseB 37℃

CaseC 28℃

CaseD 37℃

10W/体 30W/体

岩盤 一次覆工 二次覆工 コンクリート

(側底部埋戻し)

低透水層 低拡散層 RCピット 容器(廃棄物)

容器 1 容器 2

均しコンクリート

(モ

土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月)

‑7‑

CS7‑004

(2)

で,廃棄体が仮に強制換気されない貯蔵ヤードに定常状 態に達するまで長期間置かれた状態で達する廃棄体の 表面温度を熱伝達方程式

(

-1)

により簡易計算した.

Q=

α

A(T-T

w

) (

-1)

ここに,

Q:発熱量 (W)

(熱が廃棄体へ流入する方向が正)

α:熱伝達率(W/(m

2

・K))

A:断面積 (m 2 )

T

w:廃棄体表面温度

(

) T:空気温度(℃)

ここで,廃棄体表面の熱伝達係数には,

Jacob

の実験

[4]

による自然対流・乱流での熱伝達係数に基づいてパラメータ計算を行 い,安全側の値として

1.0(W/m 2

・K)を設定した.貯蔵時の廃棄体の状態に ついて,以下の2ケースを想定した(図

-5

).

Case1:廃棄体が開放された空間に置かれた状態を想定して,底面はコン

クリートに接しているため断熱状態にあると仮定し,残りの5面すべて から放熱すると仮定した場合

Case2

:廃棄体が床上に敷き詰められているような状態を想定して,放熱

が上面のみに限られると仮定した場合

各々のケースについて,空気温度を

28℃として平均的な廃棄体(30W/

体)と,例外的に発熱量の大きい廃棄体(

120W/

体、これが敷き詰められ ることはないと考え、Case1 のみ想定)の場合で試算した結果を

-3

に示す.表より,定常状態での廃棄体表面温度は,今回の解 析で用いた発熱量の廃棄体を敷き詰めた状態で空気温度+

12

℃ 程度,例外的に発熱量の大きい廃棄体を単体で置いた場合でも空 気温度

+9

℃程度と考えられる.

5 5

5 5. . . .まとめ まとめ まとめ まとめ

1.

地下空洞型処分施設の発熱性廃棄体の定置後・

充てん前の状態を模擬した2次元熱伝導解析の結果,

廃棄体間に自然対流による熱伝達が考えられる場合 には,自然対流を考慮すると今回の解析で用いた発 熱量(30W/体)での廃棄体の表面の最高温度は,数 ヶ月で換気温度+3℃程度と考えられる.

2.

廃棄体定置前の貯蔵中を想定した定常温度を概算した結果,

廃棄体表面の最高温度は空気温度+10℃程度と考えられる.

以上より,区画内充てん材の充てん性確認における廃棄体表面の 想定温度は,空気温度+10℃程度以上とすればよいと考えられる.

なお,本報告は経済産業省からの委託による「管理型処分技術調査等委託費(地下空洞型処分施設性能確証試験)」

の成果の一部である.

参考文献:[1]増田ほか「トンネル型処分施設の施設内温度上昇に対する影響因子」土木学会第

63

回年次学術講演会

(

平成

20

9

)

[2]

労働安全衛生規則第

589

条,

[3]

労働安全衛生規則

611

条,鉱山保安規則第十六条,

[4]

一色 尚次, 北山直方:最新機械工学シリーズ

7

伝熱工学(改訂・SI併記), 1984

Case

換気温度 発熱量 廃棄体表面

最高温度

換気温度との 温度差

最高温度 発生時期

A 28℃ 10 W/体 29.2℃ +1.2℃ 8.08

ヶ月

B 37℃ 10 W/体 38.7℃ +1.7℃ 12.2

ヶ月

C 28℃ 30 W/体 30.7℃ +2.7℃ 4.72

ヶ月

D 37℃ 30 W/体 39.7℃ +2.7℃ 4.96

ヶ月

図-4 最高温度時の温度分布(Case D)

図-3 温度履歴(Case D)

表-2 解析結果一覧

表-3 定常状態の廃棄体表面温度

40.

38.

36.

34.

32.

30.

28.

26.

24.

22.

20.

40 38 36 34 32 30 28 26 24 22 20

図-5 定常計算での廃棄体配置イメージ

Case1 Case2

39.7℃

0 10 20 30 40 50

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

時間 [月]

[]

廃棄体内部 廃棄体上面(①) 廃棄体側面(①右) ピット床面(①右) ピット内面(下) ピット上面 ピット外面 坑道床面 坑道側壁 坑道天井面

廃棄体内部 廃棄体上面 廃棄体側面 ピット床面 ピット内側面 ピット上面 ピット外側面 坑道床面 坑道側壁 坑道天井面 廃棄体内部、廃棄体上面、廃棄体側面

発熱量 Case1 Case2

廃棄体表面温度 29.5℃ 39.7℃

空気温度との差 +1.5℃ +11.7℃

廃棄体表面温度 37.4℃ - 空気温度との差 +9.4℃ - 30W/体

120W/体

土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月)

‑8‑

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参照

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