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はじめに 日本赤十字社では 国内で製造販売されている静注用人免疫グロブリン製剤は全て 5% 製剤であったことから 患者への循環負荷の軽減及び投与時間の短縮等の理由により10% 製剤の有用性は高いと考え Grifols Therapeutics Inc. が保有する Gamimune N, 10% S

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2015 年 4 月改訂(第 2 版) − 医薬品の適正使用に欠かせない情報です。使用前に必ずお読み下さい。− 製造販売元

新医薬品の「使用上の注意」の解説

【禁 忌】

(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者

【原則禁忌】

(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必

要とする場合には慎重に投与すること)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 特定生物由来製品 処方箋医薬品注)

血漿分画製剤(液状・静注用人免疫グロブリン)

注)注意−医師等の処方箋により使用すること

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はじめに

日本赤十字社では、国内で製造販売されている静注用人免疫グロブリン製剤は全て 5%製剤 であったことから、患者への循環負荷の軽減及び投与時間の短縮等の理由により 10%製剤の有 用性は高いと考え、Grifols Therapeutics Inc.が保有する「Gamimune N, 10% S/D」の製造技術 を導入し、「日赤ポリグロビンN5%静注製剤」の剤型追加に係る医薬品として、2012 年 8 月、国 内献血血液を原材料とするpH4 処理酸性人免疫グロブリンの 10%製剤(販売名:日赤ポリグロビ ンN10%静注5g/50mL、日赤ポリグロビンN10%静注10g/100mL)の製造販売承認を取得しました。 本冊子では、本剤の投与により発現する副作用とその対策など、投与に際して注意すべき重 要事項について記載しました。 本剤の適正使用の一助となれば幸甚に存じます。 なお、2012 年 10 月、日本赤十字社の血漿分画事業部門と旧株式会社ベネシスが統合し、一般 社団法人日本血液製剤機構となり、本剤の製造販売承認を承継しております。

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【効能又は効果】 〈効能又は効果に関連する使用上の注意〉 【用法及び用量】 〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉 【使用上の注意】 1.禁忌 2.原則禁忌 3.効能又は効果に関連する使用上の注意 4.用法及び用量に関連する使用上の注意 5.慎重投与 6.重要な基本的注意 7.相互作用 8.副作用 9.高齢者への投与 10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 11.小児等への投与 12.臨床検査結果に及ぼす影響 13.適用上の注意 【添付文書冒頭記載】 参考資料 表 1 ポリグロビンN5%の承認時まで及び使用成績調査での副作用等発現状況 表 2 日赤ポリグロビンN5%の使用成績調査での副作用等発現状況

目  次

3 3 3 3 5 5 5 5 6 7 9 12 13 15 16 16 16 17 18 19 21

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【効能又は効果】

【用法及び用量】

1.低又は無ガンマグロブリン血症 2.重症感染症における抗生物質との併用 3. 特発性血小板減少性紫斑病   (他剤が無効で、著明な出血傾向があり、外科的処置又は出産等一時的止血管理を 必要とする場合) 4.川崎病の急性期(重症であり、冠状動脈障害の発生の危険がある場合) 本剤は、効能又は効果に応じて以下のとおり投与する。なお、直接静注する場合は、 きわめて徐々に行うこと。 1.低又は無ガンマグロブリン血症に使用する場合: 通常、1 回人免疫グロブリンGとして 200~600mg(2~6mL)/kg体重を 3~4 週間隔 で点滴静注又は直接静注する。患者の状態に応じて適宜増減する。 2.重症感染症における抗生物質との併用に使用する場合: 通常、成人に対しては、1 回人免疫グロブリンGとして 2,500~5,000mg(25~ 50mL)を、小児に対しては、1 回人免疫グロブリンGとして 50~150mg(0.5~ 1.5mL)/kg体重を点滴静注又は直接静注する。症状に応じて適宜増減する。 3.特発性血小板減少性紫斑病に使用する場合: 通常 1 日に、人免疫グロブリンGとして 400mg(4mL)/kg体重を点滴静注又は直接 静注する。なお、5 日間使用しても症状に改善が認められない場合は、以降の投与 を中止すること。年齢及び症状に応じて適宜増減する。 4.川崎病の急性期に使用する場合: 通常 1 日に、人免疫グロブリンGとして 200mg(2mL)/kg体重を 5 日間点滴静注又 は直接静注、もしくは 2,000mg (20mL)/kg体重を 1 回点滴静注する。なお、年齢 及び症状に応じて 5 日間投与の場合は適宜増減、1 回投与の場合は適宜減量する。 〈効能又は効果に関連する使用上の注意〉 ( 1 ) 重症感染症において抗生物質との併用に用いる場合は、適切な抗菌化学療法 によっても十分な効果の得られない重症感染症を対象とすること。 ( 2 ) 川崎病に用いる場合は、発病後 7 日以内に投与を開始することが望ましい。 〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉 ( 1 ) 急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある。(低又は無ガンマグロブ リン血症の患者には注意すること) ( 2 )投与速度 1 ) 初日の投与開始から 30 分間は 0.01~0.02mL/kg/分で投与し、副作用等の異

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常所見が認められなければ、0.03~0.06mL/kg/分まで徐々に投与速度を上 げてもよい。2 日目以降は、前日に耐容した速度で投与することができる。 2 ) 川崎病に対し 2,000mg(20mL)/kgを 1 回投与する場合には、基本的には 1 ) の投与速度を遵守することとするが、目安としては 6 時間以上かけて点滴静 注とすること。 ( 3 ) 低又は無ガンマグロブリン血症の用法及び用量は、血清IgGトラフ値を参考 に、基礎疾患や感染症などの臨床症状に応じて、投与量、投与間隔を調節す る必要があることを考慮すること。

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【使用上の注意】

1.禁忌(次の患者には投与しないこと) 2. 原則禁忌( 次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合に は慎重に投与すること) 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 〈解説〉 本剤の再投与により再度ショックが誘発されるおそれがあることから設定し ました。 〈解説〉 本剤の再投与により再度過敏症が誘発されるおそれがありますが、過去に発 現した過敏症が重篤でない場合、治療上の有益性が危険性を上回ると考えら れれば慎重に投与する必要があります。 本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者 3.効能又は効果に関連する使用上の注意 ( 1 ) 重症感染症において抗生物質との併用に用いる場合は、適切な抗菌化 学療法によっても十分な効果の得られない重症感染症を対象とするこ と。 ( 2 ) 川崎病に用いる場合は、発病後 7 日以内に投与を開始することが望ま しい。 〈解説〉 ( 1 )について:    重症感染症に対しては抗菌薬が第一選択薬であり、静注用人免疫グロブ リン製剤は抗菌薬のみで十分な効果が得られない場合に使用されるべき との観点から、より一層の適正使用を図るため設定しました。 ( 2 )について:    人免疫グロブリンは川崎病の冠動脈障害(冠動脈瘤)形成防止に有効であ り、4~6 病日で投与した場合に冠動脈障害発生が低く、9 病日以降に投 与すると効果が落ちるとされているため記載しました1) 《参考文献》 1 )薗部 友良:日本小児臨床薬理学会雑誌 2000;13(1):63−68

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4.用法及び用量に関連する使用上の注意 ( 1 ) 急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある。(低又は無ガンマ グロブリン血症の患者には注意すること) ( 2 ) 投与速度 1 ) 初日の投与開始から 30 分間は 0.01~0.02mL/kg/分で投与し、副作用 等の異常所見が認められなければ、0.03~0.06mL/kg/分まで徐々に投 与速度を上げてもよい。2 日目以降は、前日に耐容した速度で投与す ることができる。 2 ) 川崎病に対し 2,000mg(20mL)/kgを 1 回投与する場合には、基本的に は 1 )の投与速度を遵守することとするが、目安としては 6 時間以上 かけて点滴静注とすること。 ( 3 ) 低又は無ガンマグロブリン血症の用法及び用量は、血清IgGトラフ値 を参考に、基礎疾患や感染症などの臨床症状に応じて、投与量、投与 間隔を調節する必要があることを考慮すること。 〈解説〉 ( 1 )について:    静注用人免疫グロブリン製剤の急速投与により、血圧降下を来すことが 報 告 さ れ て い る こ と か ら 設 定 し ま し た。USP DI (United States Pharmacopeial Dispensing Information)2)には急速に注射すると副作用を

起こす可能性があると記載されています。 ( 2 )について:    Nydeggerら3)によると、静注用免疫グロブリン療法で起きる副作用は通 常投与開始1 時間以内に起こっており、副作用を低減させる一つの方法 として投与速度の低減を挙げています。 ( 3 )について:    日本では難病(特定疾患)の「原発性免疫不全症候群」に対する診断・治 療指針4)において「血清IgGトラフ値を 500mg/dL程度に維持することが 望ましい」と記載されており、また、文献5)においても「投与直前の血清 IgGトラフ値を 500mg/dL以上に保つようにIVIG投与量の増減を図る」 とし、さらに感染症や臨床症状により「適宜投与量を調節することが重 要である」と記載されています。そのため、目標血清IgGトラフ値を設 定することはできないものの、投与量や投与間隔の目安として血清IgG トラフ値を参考にすることは有用と判断され、低又は無ガンマグロブリ ン血症における「用法及び用量に関連する使用上の注意」として設定し ました。 《参考文献》

2 ) USP DI (United States Pharmacopeial Dispensing Information):IMMUNE GLOBULIN INTRAVENOUS (HUMAN) 1998;1624−1628

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4 ) 原発性免疫不全症候群に関する調査研究班;診断・治療指針(医療従事者向け) [平成20年5月23日更新]:難病情報センターホームページ(http://www.nanbyou.or.jp) 5 )宮脇利男:血液フロンティア 2007;17(1):31−37 5.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) 〈解説〉 ( 1 )について:    IgA 欠損の人は先天的にIgA を作らないことから、体内にヒト由来の IgAが入るとこれを異物(抗原)として認識し、抗IgA 抗体が産生される 可能性があります。現在の静注用人免疫グロブリン製剤は微量のIgA を 含んでおり、それを投与することによって抗原抗体反応に基づくアレル ギー反応を来すおそれがあります6) ( 2 )について:    これまで静注用人免疫グロブリンの投与により急性腎不全を来したとす る報告がされていることから、平成 7 年 9 月 1 日付厚生省薬務局安全課 事務連絡に基づき設定しました7~ 13) ( 3 )( 4 )について:    静注用人免疫グロブリン製剤(intact 型)の大量療法症例において、脳梗 塞・心筋梗塞等が発現したとする臨床報告が国内、国外で報告されてい ることから設定しました。   ○ 梗塞・塞栓症状の発現の要因を考察している文献では、静注用人免疫グ ロブリン(IVIG)大量療法では、次の要因が考えられるとしています。 ( 1 ) IgA欠損症の患者[抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすお それがある。] ( 2 ) 腎障害のある患者[腎機能を悪化させるおそれがある。] ( 3 ) 脳・心臓血管障害又はその既往歴のある患者[大量投与による血液粘 度の上昇等により脳梗塞又は心筋梗塞等の血栓塞栓症を起こすおそれ がある。] ( 4 ) 血栓塞栓症の危険性の高い患者[大量投与による血液粘度の上昇等に より血栓塞栓症を起こすおそれがある。] ( 5 ) 溶血性・失血性貧血の患者[ヒトパルボウイルスB19 の感染を起こす 可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う 重篤な全身症状を起こすことがある。] ( 6 ) 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者[ヒトパルボウイルスB19 の感染 を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を 起こすことがある。] ( 7 ) 心機能の低下している患者[大量投与により、心不全を発症又は悪化 させるおそれがある。]

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   ①血液(血漿・血清)粘度の上昇    ②血液粘度の上昇と心臓への過負荷による血栓形成    ③血小板数の増加    ④赤血球と赤血球の凝集及び赤血球の血管への沈着増加   ○ IVIG 大量療法で梗塞・血栓症発現に留意すべき患者として次の患者が あげられています。    ① 血管障害又はその既往の患者(虚血性疾患、心臓血管障害、脳血管障 害など)    ②高齢者    ③血管障害を有する高齢者(アテローム性動脈硬化など)    ④ 血栓形成の危険性が高い患者(血栓塞栓症、鎌状赤血球症、凝固能が 亢進している状態の患者など)    ⑤ クリオグロブリン血症、モノクローナルグロブリン血症、高リポ蛋白 血症を有する患者 ( 5 )( 6 )について:    血液凝固因子製剤、アンチトロンビンⅢ等の投与によりヒトパルボウイル スB19に感染したとの報告があります14~16)。また、他の血漿分画製剤中 にもヒトパルボウイルスB19のDNAが検出されたとの報告があります17)    ヒトパルボウイルスB19 は、エンベロープ(脂質膜)が無いため有機溶 媒/界面活性剤処理での不活化が難しいこと、熱に強く加熱による不活化 は容易ではないこと、ウイルス粒子が直径 18~26nmと小さく、膜(フィ ルター)による除去が困難であることなど、現在の製造工程での不活化・ 除去が困難です。    一般に、人がヒトパルボウイルスB19 に感染すると、感染は一過性で自 然治癒すると理解されていますが、溶血性・失血性貧血の患者、免疫不 全患者、免疫抑制状態の患者、妊婦等に感染した場合は重篤な症状を起 こす可能性が否定できません。このことから平成 8 年 11 月 11 日付厚生省 薬務局安全課事務連絡により、血漿分画製剤の「使用上の注意」に記載し ました18) ( 7 )について:    2g/kgの単回投与において、容量負荷に伴いうっ血性心不全の発現や増 悪がみられる可能性があるため設定しました。   〈参考〉     静注用人免疫グロブリン 1g/kg/日の 2 日投与で心不全がみられたとの報 告があります19) 《参考文献》 6 )北村 聖 他:Biotherapy 2002;16(5):467−476 7 )Schifferli, J. et al.:Lancet 1991;337:457−458

8 )Ahsan, N. et al.:Arch. Intern. Med. 1994;154(17):1985−1987 9 )Pasatiempo, AMG et al.:J. Rheumatol. 1994;21(2):347−349 10)Stewart, R. R. C.:Vox Sang. 1993;65(3):244

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11)Donat, B.:J. Intern. Med. 1992;232(42):376 12)Tan Ersin:Arch. Neurol. 1993;50(2):137−139

13)Cantu, T. G. et al.:Amer. J. Kidney Dis. 1995;25(2):228−234 14)Santagostino, E. et al.:Lancet 1994;343:798

15)Yee, T. T. et al.:Br. J. Haematol. 1996;93:457−459 16)Mosquet, B. et al.:Therapie 1994;49:471−472 17)Saldanha, J. et al.:Br. J. Haematol. 1996;93:714−719 18)厚生省薬務局:医薬品副作用情報No. 141, 1997;7−9 19)嶋田恵子 他:Prog. Med., 2000;20(7):1376−1379 6.重要な基本的注意 <患者への説明> 本剤の使用にあたっては疾病の治療における必要性とともに、本剤は採血 から製品化にいたるまで、感染症の伝播を防止するための種々の安全対策 を講じているが、ヒトの血液を原料とすることに由来する感染症伝播等の リスクを完全には排除できないことを患者に説明し、患者の理解を得るよ う努めること。 〈解説〉 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第 68 条 の 21 において、特定生物由来製品を使用する際には、製品の有効性及び安全 性、その他適正な使用のために必要な事項について、患者さん又はその家族 の方々に説明を行い、理解を得るよう努めることが求められております。こ れに基づき、平成 15 年 5 月 15 日付厚生労働省医薬局長通知により定められた 生物由来製品の添付文書の記載事項に従い記載しました。 ( 1 ) 本剤の原材料となる血液は、問診等の検診により健康状態を確認し た国内の献血者から採血し、梅毒トレポネーマ、B型肝炎ウイルス (HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV−1及 びHIV−2)、ヒトTリンパ球向性ウイルス1型(HTLV−1)及びヒトパル ボウイルスB19についての血清学的検査及び肝機能(ALT(GPT))検 査に適合したものである。さらに、HBV−DNA、HCV−RNA及びHIV− RNAについてのプールした試験血漿を用いた核酸増幅検査に適合して いるが、当該血液に核酸増幅検査等の検出限界以下のウイルス等が混 入している可能性が常に存在する。そのため、原料血漿を6カ月間以 上貯留保管して安全性が疑われる血液を極力排除している。 また、製造工程では、コーンの低温エタノール分画法によりウイルス を除去・不活化し、有機溶媒/界面活性剤※処理、pH4の条件下での液 状インキュベーション処理によりウイルスを不活化している。    本剤には上記のような各種検査やウイルスの除去・不活化などの安全

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対策を講じているが、投与に際しては、次の点に十分に注意すること。    ※有 機 溶 媒 : リン酸トリ−n−ブチル     界面活性剤 : コール酸ナトリウム 1 ) 血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19 等のウ イルスを完全に除去・不活化することが困難であるため、本剤の投与 によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に 観察すること。 2 ) 現在までに本剤の投与により、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病 (vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程におい て異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等 の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への 説明を十分に行い、治療上の必要性を十分に検討の上投与すること。 ( 2 ) ショック等重篤な副作用を起こすことがあるので、注意して使用し、 経過を十分に観察すること。特に小児等に使用する場合には投与速度 に注意するとともに、経過を十分に観察すること(<用法及び用量に 関連する使用上の注意>を参照)。 ( 3 ) 本剤は抗A及び抗B血液型抗体を有する。したがって血液型がO型以外 の患者に大量投与したとき、溶血性貧血を起こすことがある。 ( 4 ) 本剤による特発性血小板減少性紫斑病の治療は原因療法ではなく対症 療法であることに留意すること。 ( 5 ) 小児の急性特発性血小板減少性紫斑病は多くの場合自然寛解するもの であることを考慮すること。 ( 6 ) 川崎病の患者における追加投与は、本剤投与における効果不十分(発熱 の持続等)で症状の改善が見られない等、必要と思われる時のみに行う こと(本剤の追加投与に関しては有効性、安全性は確立していない)。 〈解説〉 ( 1 ) 1 )について:     ヒトパルボウイルスB19(B19)は小児に好発する伝染性紅斑(リンゴ病) の原因ウイルスであり、また、一般的に健常人での感染は一過性で予後 良好とされています。しかし、溶血性・失血性貧血患者が感染した場合 には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を、免疫不全患者・免疫 抑制状態の患者が感染した場合には、持続性の貧血を、また、妊婦が感 染した場合には、胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)を起こすこ とが知られています。     血液凝固因子製剤等の投与によるB19 感染の報告はされていますが、免 疫グロブリン製剤投与によるB19 伝播の報告はありません。しかし、現 在の血漿分画製剤の製造工程では、B19 等の物理化学的処理に耐性であ るウイルスを完全に除去・不活化することが困難であることから、1 )の 項を全ての血漿分画製剤の「使用上の注意」として設定しています。

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≪参考≫ 本剤についての感染症関連検査の実施状況(2015 年 4 月現在) 検査項目 原料血液(献血血液) 原料プール血漿 最終製品 個別検体 プール検体 梅毒 梅毒トレポネーマ抗体 HBV HBs 抗原 HBc 抗体 HBV-DNA HCV HCV 抗体 HCV-RNA HIV HIV − 1/2 抗体 HIV − RNA HTLV − 1 HTLV − 1 抗体 ヒトパルボ ウイルス B19 B19 抗原 B19 − DNA 肝機能 ALT

HAV HAV − RNA

HEV HEV − RNA

( 1 ) 2 )について:     血漿分画製剤の製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告が あるものの、理論的なvCJD等の伝播リスクを完全には排除できないこと から、全ての血漿分画製剤の「使用上の注意」として設定しています。 ( 2 )について:    本剤に含有されるたん白質が生体に抗原として認識されることにより抗 体が産生され、2 回目以降に投与された場合に抗原抗体複合体が産生す ることによりショック等が発現することがあるので、投与開始後の経過 を十分に観察する必要であることから設定しました。 ( 3 )について:    ABO式血液型について、人は自然抗体として次のような血液型抗体を生 まれつき保有しています。 血液型 保有する血液型抗体 血液型 保有する血液型抗体 A 型 抗 B 抗体 AB 型 なし B 型 抗 A 抗体 O 型 抗 A 抗体、抗 B 抗体    これらの血液型抗体は、IgGとIgMに属し、例えば、A型の人はIgG型の抗 B抗体とIgM型の抗B抗体の両者を保有しています。このうち、IgM型の 抗体は静注用人免疫グロブリン製剤の製造工程で排除されるため、静注 用人免疫グロブリン製剤中にはほとんど混入しませんが、IgG型の抗体は そのまま製剤中に残存することになるため、静注用人免疫グロブリン製 剤には、抗A及び抗B抗体を主とする抗赤血球抗体が含有されています。    したがって、静注用人免疫グロブリン製剤をO型以外の患者に投与する と、理論上、直接クームス試験の陽性化及び溶血性貧血を来すおそれが

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   抗A抗B抗体による溶血は、基本的には投与量に比例して進行するものと 考えられ、静注用人免疫グロブリン製剤の大量投与により溶血性貧血を 来した症例が報告されていることから設定しました。 ( 4 )について:    ITP患者に人免疫グロブリン製剤を投与した後 4 週で判定した結果、血 小板数の増加効果は一過性である症例が多かったとの報告があることに より記載しました20) ( 5 )について:     一般に小児に発症する急性ITPは 6 カ月以内に自然治癒するものが約 80%を占めるといわれていることから設定しました21) ( 6 )について:    IVIG投与開始後24~48時間で解熱傾向及び白血球数、好中球数、CRP値 の低下がみられない不応例が急性期患者の15~25%程度に存在すること が報告されています22)。現時点ではIVIGの追加投与がもっとも多く行わ れていますが、その基準、投与方法等が確立されていないことから、安易 な追加投与は控え、効果が不十分(発熱の持続等)で、症状の改善がみら れないなど必要と判断される場合にのみ行うよう注意を促すため設定しま した。 《参考文献》 20)正岡 徹 他:日本化学療法学会雑誌 2000;48(3):199−217 21)藤沢康司:血液フロンティア 2004;14(12):1983−1991 22)佐地 勉 他:日本小児循環器学会雑誌 2004;20(1);54−62 7.相互作用 【併用注意】(併用に注意すること) 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 非経口用生ワクチン 麻疹ワクチン おたふくかぜワクチン 風疹ワクチン これら混合ワクチン 水痘ワクチン等 本剤の投与を受けた者は、生ワクチン の効果が得られないおそれがあるので、 生ワクチンの接種は本剤投与後 3ヵ月以 上延期すること。また、生ワクチン接 種後14日以内に本剤を投与した場合は、 投与後 3ヵ月以上経過した後に生ワクチ ンを再接種することが望ましい。なお、 特発性血小板減少性紫斑病、川崎病に 対する大量療法(200mg/kg以上)後に生 ワクチンを接種する場合は、原則とし て生ワクチンの接種を 6ヵ月以上(麻疹 感染の危険性が低い場合の麻疹ワクチ ン接種は 11ヵ月以上)延期すること。 本剤の主成分は免疫抗 体であるため、中和反 応により生ワクチンの 効果が減弱されるおそ れがある。 〈解説〉 人免疫グロブリン製剤中には、原料血漿の供血者が保有している各種病原微 生物に対する免疫抗体が含有されています。したがって、本剤に含有される 免疫抗体によって、生ワクチンの効果が干渉されることが考えられます。 筋注用人免疫グロブリンを投与すると麻疹ワクチンに対する抗体反応が低下 することが知られており、このことは静注用人免疫グロブリン製剤でも同様 ⎧ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎩ ⎫ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎭

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の作用を示すことが考えられます。 生ワクチンの接種は、免疫グロブリン製剤投与の 14 日前、又は免疫グロブリ ン製剤投与後 3ヵ月後に行うよう米国CDC(疾病管理センター)で推奨されて います。もし、生ワクチン接種後 14 日以内に免疫グロブリン製剤を投与しな ければならない場合には、免疫グロブリン投与 3ヵ月後に生ワクチンを再接 種するよう推奨されています。 静注用人免疫グロブリンの大量療法(200mg/kg以上)後に生ワクチンを接種 する場合は、原則として生ワクチンの接種を 6ヵ月以上延期する。麻疹感染 の危険性が低い場合の麻疹ワクチン接種については、抗体検査が陰性化して も、微量の抗体の残存があった場合に、弱毒化した麻疹ワクチンウイルスの 感染を不完全に阻止するなど通常と異なった免疫反応を起こす可能性がある ことなどから、11ヵ月以上延期するのがよいとされています。しかし、これ は本人に感染の危険がなければという前提条件がついており、最終的には流 行状況を的確に把握して、いかに個人を保護するかを考慮して、接種時期を 決定する必要があります23~27) なお、厚生労働省ホームページに掲載されている予防接種ガイドラインによ りますと、不活化ワクチンについてはガンマグロブリン投与患者も接種可能 とされており、不活化ワクチンとの相互作用は特段無いものと考えられます。 《参考文献》 23)CDC:MMWR 2011;60(RR−2) 24)薗部友良:小児内科 1994;26(11):1929−1933 25)木村三生夫 他:予防接種のてびき(近代出版)第 13 版 2011;112 26) Grabenstein, J. D.:Ann. Pharmacother. 1990;24:67−81 27) Siber Georg:J. Pediat. 1993;122(2):204−211

( 1 )副作用の概要 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施して いない。 (参考) ポリグロビンN(5%製剤:バイエル薬品株式会社)の承認時及び使用成 績調査での調査症例 5,260 例中 269 例(5.11%)に副作用(臨床検査値の 異常変動を含む)が認められた。効能又は効果別の副作用発現率は低又 は無ガンマグロブリン血症※※2.60%(2/77)、重症感染症における抗生 物質との併用 3.85%(135/3,510)、特発性血小板減少性紫斑病 10.86% (29/267)、川崎病 8.30%(95/1,144)であった(再審査終了時)。 ※※ 「通常、成人に対しては、1 回人免疫グロブリンGとして 2,500~ 5,000mgを、小児に対しては、1 回人免疫グロブリンGとして 50~ 150mg/kg体重を点滴静注又は直接静注する。症状に応じて適宜増 減する。」に従って投与された際の副作用発現状況である。 なお、川崎病の急性期を対象とした使用成績調査における副作用の発 現率は8.97%(78例/870例)で、そのうちショック0%(0例0件)、ショッ ク又はショックが疑われる症例(チアノーゼ、血圧低下等)0.23%(2 例 8.副作用

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また、川崎病の急性期の再審査期間中に報告された自発報告において、 出荷量あたりの重篤な副作用の発現例数は4.9例/1,000kg(7例8件)で、 そのうちショック 0.7 例/1,000kg(1 例 1 件)、ショック又はショックが 疑われる症例(チアノーゼ、血圧低下等)1.4 例/1,000kg(2 例 2 件)で あった。 〈解説〉 本剤(10%製剤)においては副作用発現頻度が明確になる臨床試験又は製造販 売後調査等は行っておりません。なお、剤型の異なるポリグロビンN5%製剤 のこれまでに集積している副作用等については、参考資料の承認時まで及び 使用成績調査での副作用等発現状況を参照下さい。 ( 2 )重大な副作用、その他の副作用 ( 1 )重大な副作用 1 )ショック、アナフィラキシー(0.1~5%未満): ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察 を十分に行い、呼吸困難、頻脈、喘鳴、胸内苦悶、血圧低下、脈 拍微弱、チアノーゼ等が認められた場合には、直ちに投与を中止 し、適切な処置を行うこと。 2 )肝機能障害、黄疸(0.1~5%未満): AST(GOT)、ALT(GPT)、Al−P、γ−GTP、LDHの著しい上昇等 を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分 に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 3 )無菌性髄膜炎(頻度不明): 大量投与により無菌性髄膜炎(項部硬直、発熱、頭痛、悪心、嘔 吐あるいは意識混濁等)があらわれることがあるので、このよう な場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 4 )急性腎不全(頻度不明): 急性腎不全があらわれることがあるので、投与に先立って患者が 脱水状態にないことを確認するとともに、観察を十分に行い、腎 機能検査値(BUN、血清クレアチニン等)の悪化、尿量減少が認 められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、 急性腎不全の危険性の高い患者においては、適宜減量し、できる だけゆっくりと投与することが望ましい。 5 )血小板減少(頻度不明): 血小板減少を起こすことがあるので、観察を十分に行い、このよ うな場合には、適切な処置を行うこと。 6 )血栓塞栓症(頻度不明): 大量投与例で、血液粘度の上昇等により、脳梗塞、心筋梗塞、肺 塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓塞栓症があらわれることがある

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9.高齢者への投与 〈解説〉 ( 1 )について:    高齢者に対する一般的注意として設定しています。 ( 2 )について:    静注用人免疫グロブリンの大量療法において脳梗塞・心筋梗塞等が発現 したとする症例が報告されています。静注用人免疫グロブリンの大量療 法で梗塞・血栓症発現に留意すべき患者として、血管障害又はその既往 の患者、高齢者、血管障害を有する高齢者などがあげられていることか ら設定しています(「慎重投与」( 3 )( 4 )の解説を参照)。 ので、観察を十分に行い、中枢神経症状(めまい、意識障害、四 肢麻痺等)、胸痛、突然の呼吸困難、息切れ、下肢の疼痛・浮腫 等の症状が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行 うこと。なお、血栓塞栓症の危険性の高い患者においては、適宜 減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。[「慎重 投与」( 3 )( 4 )及び「高齢者への投与」( 2 )の項参照] 7 )心不全(頻度不明): 主として川崎病への大量投与例で、循環血漿(血液)量過多によ り心不全を発症又は悪化させることがあるので、観察を十分に行 い、呼吸困難、心雑音、心機能低下、浮腫、尿量減少等が認めら れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、心 機能の低下している患者においては、適宜減量し、できるだけ ゆっくりと投与することが望ましい。[「慎重投与」( 7 )の項参照] ( 2 )その他の副作用 副作用の種類 0.1 ~ 5%未満 0.1%未満 頻度不明   過 敏 症 注) 発熱、発疹 そう痒等 蕁麻疹   血  液 好中球減少、 好酸球増多 溶血性貧血   そ の 他 頭痛、嘔気 注) このような症状が発現した場合には投与を中止し、適切な処 置を行うこと。 ( 1 ) 一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察し ながら慎重に投与すること。 ( 2 ) 一般に高齢者では脳・心臓血管障害又はその既往歴のある患者がみら れ、血栓塞栓症を起こすおそれがあるので、患者の状態を観察しなが ら慎重に投与すること。

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10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 11.小児等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を 上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全 性は確立していない。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19 の感染の 可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、 胎児死亡)が起こる可能性がある。] 低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。 〈解説〉 一般に、人がヒトパルボウイルスB19 に感染すると、感染は一過性で自然治 癒すると理解されています。しかしながら、妊婦等に感染した場合には次の ような重篤な症状を招く可能性があることから、血漿分画製剤の「使用上の注 意」に記載しています(「慎重投与」( 5 )( 6 )の解説の項をご参照ください)。 ・妊婦 流産、胎児水腫、胎児死亡を起こすことがあ る。 ・溶血性、失血性貧血の患者 発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起 こすことがある。 ・免疫不全患者、免疫抑制状態の患者 持続性の貧血を起こすことがある。 〈解説〉 静注用人免疫グロブリン製剤の低出生体重児、新生児に対する安全性は確立 していないことから設定しました。 12.臨床検査結果に及ぼす影響 本剤には各種感染症の病原体又はその産生物質に対する免疫抗体が含まれ ており、投与後の血中にこれら免疫抗体が一時検出されることがあるので、 臨床診断には注意を要する。 〈解説〉 免疫グロブリン製剤の多くは、各種感染性の病原体又はその産生物質に対す る免疫抗体が含まれています。そのため免疫グロブリン製剤の投与を受けた 患者が免疫抗体陽性になる可能性があることに関して昭和 63 年 6 月 16 日薬安 第64号に基づいて、免疫グロブリン製剤の「使用上の注意」に追記されました。 本剤投与後、一過性に各種感染性の病原体又はその産生物質に対する免疫抗 体陽性となる可能性がありますので、投与後の臨床診断にはご注意願います。

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13.適用上の注意 ( 1 )調製時: 他剤との混合注射を避けること。 ( 2 )投与時: 1 )不溶物の認められるもの又は混濁しているものは使用しないこと。 2 )凍結した溶液は使用しないこと。 3 ) 残液は細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。[本剤は細菌の 増殖に好適なたん白であり、しかも保存剤が含有されていないため。] 4 ) 静脈内投与に際し、薬液が血管外に漏れないよう注意すること。[乳幼 児において、点滴静注時に血管外へ漏れ、投与部位を中心に皮膚潰瘍、 皮膚壊死があらわれた例が日赤ポリグロビンN5%で報告されている。] 〈解説〉 ( 1 )について:    たん白製剤は至適pH、等電点等があり生物活性にpHや電解質の影響を受 けやすい性質があります。本剤を他の注射剤と混合した場合、配合変化 を起こすおそれがありますので他剤との混合注射を避けるようお願いし ます。 ( 2 ) 1 )について:     生物学的製剤基準において添付文書等で「不溶物のあるものは使用して はならない」旨表示するよう規定されております。本剤はたん白製剤で あることから、投与に先立ち不溶性異物、混濁の有無につきまして目視 でご確認いただきますようお願いいたします。 ( 2 )2 ) 3 )について:     たん白製剤共通の注意事項として記載しました。 ( 2 ) 4 )について:     日赤ポリグロビンN5%静注を川崎病の急性期に使用し、点滴漏れにより 投与部位を中心に皮膚潰瘍、皮膚壊死があらわれた乳幼児の症例が報告 されました。本事象は、投与に際し、薬液が血管外に漏れないように注 意していただくことで回避できると考えられることから、注意喚起を図 るために記載しています。

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【添付文書冒頭記載】

本剤は、献血による貴重な血液を原料としている。採血時における問診等の検診、採血血 液に対する感染症関連の検査、製造工程におけるウイルス除去・不活化等の安全対策を講 じているが、ヒトの血液を原料としていることに由来する感染症伝播等のリスクを完全に は排除できない。疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、必要最小限の使用にとどめる こと(「使用上の注意」の項参照)。 〈解説〉 平成 15 年 5 月 20 日付医薬安発第 0520004 号(生物由来製品の添付文書記載要領について)に基 づき特定生物由来製品につきましては、添付文書本文冒頭に段抜き枠囲いで、感染症伝播のリ スクに関する全般的な注意事項を簡潔に記載しております。

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参考資料

表 1  ポリグロビンN5%の承認時まで及び使用成績調査(低又は無ガンマグロブリン血症・重症感染症・ ITPについては 1991 年 6 月 28 日~1997 年 6 月 27 日の合計、川崎病については 1997 年 4 月 22 日~ 2001 年 4 月 21 日)での副作用等発現状況【バイエル薬品株式会社実施】       適応 低又は無ガン マグロブリン 血症 重症感染症 ITP 川崎病 その他 合  計 調査症例数 77 3510 267 1144 262 5260 発現件数 4 290 44 137 20 495 発現症例数 2 135 29 95 8 269 発現率(%) 2.60 3.85 10.86 8.30 3.05 5.11 副作用等の種類 件数 発現率(%) 件数 発現率(%) 件数 (%)発現率 件数 発現率(%) 件数 発現率(%) 件数 発現率(%) 皮膚・皮膚付属器系 1 1.30 8 0.23 4 1.50 8 0.70 0 0 21 0.40 発   疹 0 0 5 0.14 3 1.12 4 0.35 0 0 12 0.23 瘙   痒 1 1.30 0 0 1 0.37 0 0 0 0 2 0.04 蕁 麻 疹 0 0 2 0.06 0 0 2 0.17 0 0 4 0.08 紅   斑 0 0 1 0.03 0 0 2 0.17 0 0 3 0.06 膨   疹 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 丘   疹 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 筋・骨格系 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 関 節 痛 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 中枢・末梢神経系 1 1.30 2 0.06 6 2.25 1 0.09 0 0 10 0.19 頭   痛 0 0 1 0.03 5 1.87 1 0.09 0 0 7 0.13 舌 し び れ 1 1.30 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0.02 頭   重 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 振   戦 0 0 1 0.03 0 0 0 0 0 0 1 0.02 自律神経系 1 1.30 1 0.03 0 0 0 0 0 0 2 0.04 流   涙 0 0 1 0.03 0 0 0 0 0 0 1 0.02 顔 色 不 良 1 1.30 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0.02 消化管系 1 1.30 0 0 4 1.50 2 0.17 0 0 7 0.13  嘔   気  1 1.30 0 0 3 1.12 1 0.09 0 0 5 0.10  悪   心  0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02  嘔   吐 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 心・血管(一般)系 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02  血 圧 低 下 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 血管(心臓外)系 0 0 1 0.03 0 0 1 0.09 0 0 2 0.04  静 脈 炎  0 0 1 0.03 0 0 0 0 0 0 1 0.02  アレルギー性紫斑病 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 呼吸器系 0 0 2 0.06 1 0.37 1 0.09 0 0 4 0.08 頻 呼 吸 0 0 1 0.03 0 0 0 0 0 0 1 0.02 鼻   漏 0 0 1 0.03 0 0 0 0 0 0 1 0.02 咳   嗽 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 呼 吸 困 難 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 気管支喘息 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 一般的全身系 0 0 3 0.09 11 4.12 5 0.44 0 0 19 0.36 発   熱 0 0 1 0.03 11 4.12 3 0.26 0 0 15 0.29 胸部不快感 0 0 1 0.03 0 0 0 0 0 0 1 0.02 胸部圧迫感 0 0 1 0.03 0 0 0 0 0 0 1 0.02 熱   感 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 低 体 温 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 顔 面 潮 紅 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 適用部位 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 注射部発赤 0 0 0 0 1 0.37 0 0 0 0 1 0.02 発現件数小計 4 17 31 20 72 発現症例数小計 2 2.60 13 0.37 21 7.87 19 1.66 55 1.05 調査症例数 77 3510 267 1144 262 5260

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      適応 低又は無ガン マグロブリン 血症 重症感染症 ITP 川崎病 その他 合  計 件数 発現率(%) 件数 発現率(%) 件数 発現率(%) 件数 発現率(%) 件数 発現率(%) 件数 発現率(%) 肝臓・胆管系  GOT上昇  0 0 75 2.14 4 1.50 27 2.36 5 1.91 108 2.05 GPT上昇  0 0 72 2.05 4 1.50 20 1.75 5 1.91 104 1.98 γ−GTP上昇  0 0 27 0.77 0 0 1 0.09 4 1.53 32 0.61 血清トランスアミナーゼ上昇 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 Al−P上昇  0 0 36 1.03 0 0 1 0.09 1 0.38 38 0.72 LDH上昇  0 0 23 0.66 1 0.37 3 0.26 1 0.38 28 0.53 ビリルビン値上昇 0 0 6 0.17 1 0.37 0 0 1 0.38 8 0.15 肝機能障害 0 0 1 0.03 0 0 23 2.01 0 0 24 0.46 泌尿器系  BUN上昇  0 0 9 0.26 0 0 1 0.09 0 0 10 0.19 血中クレアチニン上昇 0 0 6 0.17 0 0 0 0 0 0 6 0.11 尿中白血球増加  0 0 1 0.03 0 0 0 0 0 0 1 0.02 尿 円 柱 0 0 1 0.03 0 0 0 0 0 0 1 0.02 顕微鏡的血尿 0 0 1 0.03 0 0 1 0.09 0 0 2 0.04 尿蛋白陽性 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 代謝・栄養系   尿   糖  0 0 2 0.06 2 0.75 1 0.09 0 0 5 0.10 血清総蛋白上昇 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 赤血球系 ヘモグロビン減少 0 0 0 0 0 0 1 0.09 1 0.38 2 0.04 赤血球減少 0 0 1 0.03 0 0 0 0 1 0.38 2 0.04 貧   血* 1 0 0 3 0.09 0 0 1 0.09 0 0 4 0.08 直接クームス陽性 0 0 0 0 0 0 3 0.26 0 0 3 0.06 白血球・網内系  白血球増多* 2 0 0 4 0.11 1 0.37 12 1.05 1 0.38 19 0.36 白血球減少* 3 0 0 2 0.06 0 0 15 1.31 0 0 16 0.30 汎血球減少 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 血小板・出血凝血系 血小板減少 0 0 3 0.09 0 0 0 0 0 0 3 0.06 血小板増多 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 抵抗機構系  CH50上昇  0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 血清補体価低下 0 0 0 0 0 0 1 0.09 0 0 1 0.02 * 1:赤芽球癆 1 件を含む * 2:幼若白血球の出現、好塩基球増多、リンパ球増多、白血球増多、好酸球増多、単球増多 * 3:白血球減少、好中球減少(器官別大分類は発現症例数として記載)

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表 2 日赤ポリグロビンN5%の使用成績調査での副作用等発現状況【日本赤十字社実施】    〈調査期間〉    ・重症感染症における抗生物質との併用 2009 年 10 月 1 日~2012 年 1 月 31 日    ・特発性血小板減少性紫斑病 2009 年 10 月 1 日~2012 年 1 月 31 日    ・川崎病の急性期 2009 年 10 月 1 日~2012 年 1 月 31 日    ・低又は無ガンマグロブリン血症 2010 年 10 月 1 日~2012 年 3 月 31 日 重症感染症 ITP 川崎病 低・無ガンマ 合計 調査施設数※ 1 147 54 100 48 347 調査症例数 785 134 721 154 1,794 副作用等の発現症例数 29 7 46 5 87 副作用等の発現件数 45 12 56 13 126 副作用等の発現症例率(%) 3.69 5.22 6.38 3.25 4.85 副作用等の種類※ 2 副作用等の種類別発現症例(件数)率(%) 血液およびリンパ系障害 2(0.25) 1(0.75) 1(0.14) 1(0.65) 5(0.28) *貧血 2(0.25) 1(0.75) 1(0.65) 4(0.22)  血小板減少症 1(0.14) 1(0.06) 代謝および栄養障害 2(0.25) 1(0.14) 3(0.17) *高カリウム血症 1(0.14) 1(0.06) *低蛋白血症 1(0.13) 1(0.06) *高アミラ−ゼ血症 1(0.13) 1(0.06) 神経系障害 4(2.99) 3(0.42) 7(0.39)  頭痛 3(2.24) 1(0.14) 4(0.22)  非感染性髄膜炎 2(1.49) 2(0.28) 4(0.22) 眼障害 1(0.14) 1(0.06) *眼窩周囲浮腫 1(0.14) 1(0.06) *結膜充血 1(0.14) 1(0.06) 心臓障害 4(0.55) 1(0.65) 5(0.28) *徐脈 3(0.42) 3(0.17)  チアノ−ゼ 1(0.65) 1(0.06) *洞性徐脈 1(0.14) 1(0.06) 血管障害 1(0.14) 1(0.65) 2(0.11) *高血圧 1(0.14) 1(0.06)  ショック 1(0.65) 1(0.06) 呼吸器、胸郭および縦隔障害 1(0.13) 1(0.06)  呼吸不全 1(0.13) 1(0.06) 胃腸障害 1(0.13) 1(0.75) 3(0.42) 5(0.28) *下痢 1(0.13) 1(0.06)  悪心 1(0.14) 1(0.06)  嘔吐 1(0.75) 2(0.28) 3(0.17) 肝胆道系障害 10(1.27) 3(2.24) 8(1.11) 1(0.65) 22(1.23)  肝機能異常 6(0.76) 2(1.49) 7(0.97) 1(0.65) 16(0.89)  肝炎 1(0.13) 1(0.06)  高ビリルビン血症 1(0.13) 1(0.06)  肝障害 3(0.38) 1(0.75) 1(0.14) 5(0.28) 皮膚および皮下組織障害 2(0.25) 14(1.94) 16(0.89)  薬疹 1(0.14) 1(0.06) *多形紅斑 2(0.28) 2(0.11)  そう痒症 1(0.14) 1(0.06)  発疹 3(0.42) 3(0.17)  全身性皮疹 1(0.13) 1(0.06) (*)皮膚壊死 1(0.14) 1(0.06)  蕁麻疹 1(0.13) 6(0.83) 7(0.39)

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副作用等の種類※ 2 副作用等の種類別発現症例(件数)率(%) 腎および尿路障害 1(0.13) 1(0.06)  腎不全 1(0.13) 1(0.06) 一般・全身障害および投与部位の状態 1(0.75) 6(0.83) 7(0.39) *低体温 3(0.42) 3(0.17)  発熱 1(0.75) 3(0.42) 4(0.22) 臨床検査 15(1.91) 1(0.75) 10(1.39) 4(2.60) 30(1.67) 心血管系検査(酵素検査を除く) 1(0.65) 1(0.06)  血圧低下 1(0.65) 1(0.06) 酵素検査NEC 5(0.64) 1(0.65) 6(0.33)  血中乳酸脱水素酵素増加 1(0.13) 1(0.65) 2(0.11)  血中アルカリホスファターゼ増加 4(0.51) 1(0.65) 5(0.28) 血液学的検査(血液型検査を含む) 3(0.38) 1(0.75) 3(0.42) 1(0.65) 8(0.45)  好酸球数増加 1(0.13) 1(0.06)  血小板数減少 2(0.25) 1(0.65) 3(0.17) *白血球数減少 1(0.75) 1(0.14) 1(0.65) 3(0.17) *血小板数増加 2(0.28) 2(0.11) 肝胆道系検査 12(1.53) 7(0.97) 1(0.65) 20(1.11)  アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加 5(0.64) 3(0.42) 1(0.65) 9(0.50)  アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 5(0.64) 4(0.55) 9(0.50)  γ−グルタミルトランスフェラーゼ増加 5(0.64) 1(0.65) 6(0.33)  トランスアミナーゼ上昇 1(0.14) 1(0.06)  肝酵素上昇 2(0.28) 2(0.11) 腎尿路系検査および尿検査 2(0.25) 2(1.30) 4(0.22)  血中尿素増加 1(0.13) 1(0.65) 2(0.11)  尿中ブドウ糖陽性 1(0.65) 1(0.06)  尿量減少 1(0.13) 1(0.06) *使用上の注意から予測できない副作用等。(*)は使用上の注意に反映済み。 ※ 1:調査施設数は契約単位(診療科別)ごとに集計した。 ※ 2: 副作用等の種類は、「ICH国際医薬用語集日本語版(MedDRA/J)」(Ver.14.1)に基づき、器官別大分類(SOC)に 分類し、さらに「臨床検査」については高位グループ用語(HLGT)に分類し、基本語(PT)で記載した。なお、 SOC及びHLGTの集計は症例数で行い、PTの集計は件数で行った。 安全性評価対象 1,794 例中、副作用等発現症例は 87 例であり、副作用等発現症例率は 4.85%でした。適応 症別の副作用等発現症例率は、重症感染症における抗生物質との併用 3.69%(29/785 例)、特発性血小板減 少性紫斑病 5.22%(7/134 例)、川崎病の急性期 6.38%(46/721 例)、低又は無ガンマグロブリン血症 3.25% (5/154 例)でした。主な副作用は、肝機能異常 16 件(0.89%)アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加 9 件(0.50%)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 9 件(0.50%)、蕁麻疹 7 件(0.39%)、γ−グ ルタミルトランスフェラーゼ増加 6 件(0.33%)、肝障害 5 件(0.28%)、血中アルカリホスファターゼ増加 5 件(0.28%)でした。

表 2 日赤ポリグロビンN5%の使用成績調査での副作用等発現状況【日本赤十字社実施】     〈調査期間〉     ・重症感染症における抗生物質との併用 2009 年 10 月 1 日~2012 年 1 月 31 日     ・特発性血小板減少性紫斑病 2009 年 10 月 1 日~2012 年 1 月 31 日     ・川崎病の急性期 2009 年 10 月 1 日~2012 年 1 月 31 日     ・低又は無ガンマグロブリン血症 2010 年 10 月 1 日~2012 年 3 月 31 日

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