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そ こで本研究では、トンネル切羽前方の地層可視化技術であ

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Academic year: 2022

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(1)平成17年度土木学会関西支部年次学術講演会. 第Ⅲ部門. 大深度、大口径立坑掘削における弾性波による3次元切羽前方探査 関西大学大学院. 学生員. ○高橋. 関西大学工学部. フェロー. 楠見. 重行 晴重. 1. はじめに 現在わが国では高レベル放射性廃棄物の地層処分計画に 伴い、処分試験場において地下 1000m に達する大深度・ 大口径立坑トンネルの建設が進められている。大深度にお. 受振器. 立坑. ける施工は複雑かつ困難になることが予想され、切羽前方 の地山状況を正確に把握することは必要不可欠である。そ こで本研究では、トンネル切羽前方の地層可視化技術であ. ★ 振源. る等走時面によるイメージング手法 1)2)を利用して、地層 角度の定量的な評価を行い、切羽前方探査技術の向上を試 みた。 2.等走時面によるイメージング手法. 地層境界面. 図‐1 はイメージング手法の基本概念を示したものであ 図‐1. り、反射点は振源から受振器までの反射波の走時と到着時. 等走時面によるイメージング. 間の積が一定の軌跡上、つまり振源と受振器を焦点とする 楕円体の表面上にあるということを表している。これによ. Z. X. り、複数の振源と受振点による記録を組み合わせることで、. 反射点. これら楕円体群の共通接面として反射面を検出することが できる。図‐2は 3 成分受振器を用いた重み付けの基本概. 受振器. 念を示しており、3 方向からの振幅値の相対的な大きさか. Ay. Ax. ら受振器に伝播してきた波動の伝播方向をベクトル化がで. Az. 振源. き、そのベクトルに応じて重み係数を与えることで真の反. Y. 射点を強調することが可能となる。 図‐2. 3.地層角度の推定方法. 3成分受振器による重み付け. 通常のトンネル掘削現場における弾性波探査では、施工 条件から受振器は側壁配置のみと制限されてしまうが、立. 立坑. Y. 坑掘削現場では横坑に比べ、受振器を自由に配置すること が可能となる。これを利用して、本研究では地層傾斜角度. X. Yr−Ys. の三次元数値評価を行った。地層の傾斜角度を推定するに. ★S(Xs,Ys,Zs). あたって、振幅値の足し合わせを行ったイメージング領域 における最大振幅値を持つ座標 Pc の抽出を行う。図‐3 は地層の傾斜角度推定の概念図である。3成分受振器によ. 地層境界面. Zr−Zs. って反射波の方向が特定されていることから、最大振幅値 を持つ座標は振源 S から出た波と反射面が垂直に交わる反. θ1 Z. Xr−Xs. θ2 Maxpoint: Pc(Xr,Yr,Zr). 射点であると考えられる。地層境界面がトンネル軸と垂直 に交わる場合、図‑3の直線 SPc はトンネル軸の延長線上に 存在することになる。このことから、直線 SPc がトンネル Shigeyuki TAKAHASHI, Harusige KUSUMI. III - 22. 図‐3. 地層角度の推定方法.

(2) 平成17年度土木学会関西支部年次学術講演会. 立坑. 軸の延長線からどれだけ傾斜しているかを2軸で捉えるこ とによって、地層境界面の傾斜度の推定が可能になると考 えられる。このことから式(1) 、(2)を用いて直線 SPc が. 150m θ1. θ2. zx 面上、zy 面上でそれぞれ何度傾斜しているかが推定可能 である。 地層 境界 面. zx面上での推定傾斜: θ1=arctan(Zr‑Zs/Xr‑Xs). (1). 150m. zy面上での推定傾斜: θ2=arctan(Zr‑Zs/Yr‑Ys). Y. X. (2). Z. 4.シミュレーション結果 本研究で用いたシミュレーション地盤モデルと振源・受 振器配置が図‑4、図‑5である。地層境界面は ZX 方向にθ 1、ZY 方向にθ2 傾斜させており、受振器はトンネル側壁周. 図‐4. シミュレーション地盤モデル. X. 辺に4個ずつ、計24個配置した。傾斜角度θ1 およびθ2. Z. の値を変化させ、計4パターンの地盤モデルで上節に示し た地層角度の推定方法の検証を行った。4パターン全ての. 立抗 (φ=6.5m). イメージング結果から得られた地層角度が表‑1 である。こ. 5m 5m 5m 5m 5m 10m. れらの結果よりモデル地盤と非常に近い精度の良い値が得 られていることから、本研究で提案した定量的評価手法の 妥当性が示された。 5.まとめ 本研究は、地層傾斜角度の定量的推定方法を提案し、立 坑掘削現場を想定したモデル地盤に適用した。その結果、 地層の傾斜角度を正確に把握することができ、本手法の妥. 地盤モデル パターン 1. パターン 2. θ1:60° θ2:60°. パターン 3. θ1:80° θ2:70°. パターン 4. θ1:90° θ2:70°. 受振器. 振源・受振器配置. 地層傾斜度推定結果. 地層傾斜度 最大振幅値座標(m). θ2:80°. 5m 5m. 振源. 図‐5. θ1:60°. y. (X,Y,Z)=(75,75,10). 当性が確認された。 表−1. X. (62,79,32). (65,86,28). (70,84,34). (75,83,32). arctan. 推定傾斜度. 誤差. arctan(22/13). 59.42°. ‑0.58°. arctan(22/4). 79.70°. ‑0.30°. arctan(18/10). 60.95°. 0.95°. arctan(18/11). 58.57°. ‑1.43°. arctan(24/5). 78.23°. ‑1.77°. arctan(24/9). 69.44°. 0.56°. arctan(22/0). 90.00°. 0.00°. arctan(22/8). 70.02°. 0.02°. 参考文献 1) 芦田. 讓、松岡俊文、楠見晴重:弾性波の 3 成分受振によるトンネル切羽前方の高精度イメージング、土. 木学会論文集、No.680、Ⅲ-55、pp123-129、2001.. 2)楠見晴重、芦田譲、松岡俊文、野口哲史、佐野信夫、伊熊俊幸:破砕帯が連続した岩盤におけるトンネル 切羽前方探査の適用、土木学会論文集、NO.743、Ⅲ-64、pp229-pp234、2003.. III - 22.

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