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参 考 図 書 紹 介
熱帯 ・亜熱帯 ア ジアの養蜂 は トウヨウ ミツバ チで
Kevan. P 1995 The Asiatic Hive Bee:Apiculture.Biology and Role in Sustainable DevelopmentinTropicalandSubtropicalAsia. Enviroquest,Ltd.,Ontario. 316 PP.ISBN:0 -9680123-0-2(価格未定) 本書 は 「熱帯および亜熱帯 アジア養蜂研究協 会における トウヨウ ミツバチ養蜂の振興 に関す る会議」 という1988年2月に開催 された会議 の論文集である.会議 については出席 した当研 究施設 の小野正人講師による報告 が本誌9巻2 号 に掲載 されているので参考 いただきたい. この会議の主催 は会場 となったマ レー シアの マ レーシア農業大学 とカナダのゲルフ大学で, 発起人であるゲルフ大学 のケバ ン教授がその時 発表 された 37編 の論文 を取 り込んで この一 冊 にまとめている.開催か らすでに9年 の歳月が 経 ち,その間, ケバ ン教授 に出会 うたびに進行 状況を知 らされなが ら,長 く刊行 を待 ち望んで いたが,最近 よ うや く手元に届 いた. 外観 は,途上国の研究者や養蜂普及 にかかわ る人 々にも入手が可能 なように, ペーパ ーバ ッ クで,紙質 も必ず しもよいとはいえないが, コ ス トを下 げるためマ レー シアで行われた印刷 は 比較 的良好 で,刊行 に こぎっ けるまでの カナ ダ ・マ レー シア間のや りとりに費やされた時間 と努力が忍ばれ る. 内容的には,第 1章 「アジアの養蜂の歴史」 に始 まり,第2章 「トウヨウ ミツバチの生物学 的基礎」か ら,第3章 「遺伝,育種,交配」,第 4章 「養蜂植物,採餌,花粉媒介」,第 5章 「病 害 と防除」,第6章 「養蜂管現 経済学,ハチ ミ ツ生産」 までの各章 には, トウヨウ ミツバチ養 蜂 にかかわ る事象が多面 的かつバ ランスよ く配 置 されている. ニュース欄 に掲載 した玉川大学 関係者 の論文 も2,3,5章 に計 4報採録 されて いる.一部の論文 は,養蜂 という観点か らは学 術 的す ぎるとい う感 も否 めないか も しれな い が,図表や写真 も多用 され,興味をひきやすい ように構成 されている.最後の第
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章 「養蜂振 興」では, きわめて有意義で,実際的な議論が 展開 され,熱帯 ・亜熱帯 ア ジアの養蜂での トウ ヨウ ミツバチの利用の意義 について理解を深 め ることがで きる. 当時,青年海外協力隊の一員 としてネパ ール での トウヨウ ミツバチ養蜂 の普及 に係わ ってい た私 には,会議 その ものの開催 自体非常 に誇 ら しく思えた. またこのよ うな会議を開催す ると いうところまでアジアの養蜂が注 目され,有意 義 な ものであると考え られていることは,現場 で ミツバチと,あるいはどち らか といえば養蜂 事業を進 める母体事業 の役人 との悪戦苦闘を続 ける毎 日であ った身 には, いずれ力強 い追 い風 になるであろ うと期待で きるものであ った.会 議録がネパ ールでの任期中に手元 にあ ったな ら ば,人を説得 して回 るのに役 に立 ったろうし, 自分 も トウヨウ ミツバチ養蜂 に もっと入れ込ん でいたことだろ う. もっともそ うだ った ら,今 で もかの地 にいたか もしれない. しか しこの9年 はあ ま りに長 い.Beekeep-43
参 考 図 書 紹 介
ing& Development誌の主幹であるブラッ ド ベア博士 も同書の書評で,編者の努力に敬意を 表 しなが らも 「-やや熟成期間が長 い-」 と記 している.この9年間にアジアの養蜂は大 きく 動 いた.会議か ら