玄英訳﹃分別縁起初勝法門経﹂︵大正巻十六、八三七’ 八四四︶、および、この異訳である達磨笈多訳﹃縁生初勝 分法本経﹄︵大正巻十六、八三○’八三七︶は漢訳としての ① み現存し、﹃成唯識論﹄に五箇所言及される以外に、イ ンド佛教史上に登場した形跡は、現時点では報告されて
﹃分別縁起初勝法門経国三必﹄
l経量部世親の縁起説I
四 三 二 一 戸 資 〔3〕〔2〕〔1〕料 篇問題の所在
世親の﹃縁起経釈食酎辱︶﹄ ﹃阿毘達磨集論倉e﹄の縁起説まとめ
﹄﹃扇の﹁十二支縁起説﹂和訳 崔弓αチベット語訳の回収 ︼由碧琶における崔冒らの引用例 いない。しかし、この経典が、﹁縁起の解釈についても 新たな展開を示し、唯識思想史からも注目すべき﹂もの であることはすでに指摘されており、本稿でも考察する ように、インド佛教において重要な経典の一つであった ことが知られる。本稿では、従来その性格の十分に明ら松田
和
信
﹃成業論︵因巴﹄において、世親は﹁思によって心相 続が車習せられて、そこに功能の差別が生じ、その功能 ③ ・種子の転変する差別から当果を生起する﹂という経量 部説に立場を置き、業果の問題を説明しているが、その 細部については経量部内部でも種々に見解が分かれ、世 親はその種々の説を、滅尽定有心無心説にかんする議論 を通して、世親自身の所属する経量部の一派の考え方へ 原典形態を考察する一助としたい。 部分とともに掲げ、漢訳としてのみ現存するこの経典の 、のご︾民望尋における引用例の抜き書きを両漢訳相当 典の中心部分の玄英訳よりの和訳、およびこの経典の 若干の考察を加える。なお﹁資料篇﹂として、この経 にし、さらに峨伽行派へと推移していったと思われる︶の上で いて経量部へ傾斜した後、﹁成業論﹄においてその立場を鮮明 二支縁起解釈について、世親の思想的変遷︵﹃倶舎論﹄にお 確かな位置付けを試みるとともに、そこで述べられる十 いは言及に基づいて、そのインド佛教史上におけるより に伝わる世親造﹃縁起経釈︵閑尋︶﹄における引用ある かにされていなかったこの経典について、チ、ヘット語訳
一問題の所在
と導いている。つまり世親は、滅尽定においても減する ことなく、浬藥に至るまで連続してゆく異熟識︵a凰冨︲ 且副g︶Ⅱアーラャ識の存在を認め、その異熟識の中に、 当果を生じるための種子︵且色︶が保持されると考えるの ④ である。この点について世親は次のように説明する。 ︹問︺では︵滅尽定においても︶心を有することを どのようにして認めうるのか。︹答︺ある経量部の 人の認めていることと同様である。︹問︺ある経量 部の人はどのように認めるのか。︹答︺一切の種子 のある異熟識︵a目冨︲且目巨騨日の目畠︲且騨冨目︶は結 生︵頁四房隣目。宮︶より始めて、それぞれの生︵茜ロ日凹昌︶ において間断なく︵日3口33日︶、種をなる異熟因に よって種をなるものとなり、浬藥に至るまで連続し 続けるものである︵ので、その人は︶その︵滅尽定 の︶時に死なないのである。それ故、その状態は ﹁心を有する﹂と言われるのである。.⋮:以下省略。 右の引用中の﹁ある経量部の人、云々﹂という一句に 対して、スマティシーラは次のように極めて注目すべき ⑤ 注釈を施している。 ﹁ある経量部の人の認めていることと同様である。﹄ とは、︵ある経量部の人が認めている如く︶同様に 41︵滅尽定においても︶心を有すると認める、と文章 を補う。そしてこの︵文章︶によって、アーチャー ルャ︵Ⅱ世親︶の考えておられる主張が示されたの 、、、、 |である。﹃ある︵経量部の人︶﹄とは、﹃分別︵縁起︶ 、、、、、 初勝法門︵経︶﹄を考察する人々という意味である。 ここでスマティシーラは、﹁ある経量部の人﹂の考え 方が世親自身の主張に外ならないことを示した後で、そ の経量部が所依としている﹃分別縁起初勝法門経﹄とい う一経典を掲げているものと思われる。ではこのスマテ ィシーラの注釈︵周吻旬︶のチベット語訳においてロミ、○萱 きぐ員もSミミ&ミsS、ざ鳶aes萱。きめ野鼠書含亀量電&葛の と訳され、器睡忌︲鼠狩菖︲e鄙言彊︲§s、曽邑もミ菖冒とでも 還元しうる経典は、いかなる内容を持ち、その経名の意 味は何かという点について、その漢訳に基づき少し述べ ておく。まずこの経典の内容についてであるが、縁起の 十二支分の中で、何故﹁無明﹂が最初に説かれるのかと いう比丘の質問に対して、世尊が﹁無明﹂つまり﹁初め のもの︵員芒には十一項目よりなる﹁殊勝点︵ミ静冨︶﹂ があることを提示し、それぞれの殊勝点を順次﹁分別 ⑥ ︵ミミ舟曇︶﹂してゆくという形で本経は構成されている。 従って、十二支﹁縁起﹂の中の﹁初めのもの︵無明︶﹂の 殊勝点Ⅱ﹁初勝含畠︲三鳶へ一︶﹂を﹁分別︵ごミ身倉︶﹂すると いうことがこの経名︵玄葵訳︶の意味であり、達磨笈多訳 ⑦ の経名もこれに準ずると考えられるのである。かつて山 ⑧ 口益博士もこの蜀吻目の一語が、世親の所属する経量部 のある一派の名称を示すものであるとして、重大な関心 を示されたが、博士はこの奇妙な語がこの経典を意味す るものであるとは読み込んでおられないために、この語 ⑨ の重要性を指摘するに止まられたのである。 ではここでスマティシーラは何の脈絡もなくこのよう な経名を持ち出したのであろうか。そうではない。十分 な理由があるのである。本稿第二節で述べるが、世親に は﹃縁起経釈︵刷尋︶﹄という著作があり︵チベット語訳 のみ現存︶、その中でこの経典は重要な位置を占めている のである。さらにこの経典に説かれる縁起説は、これも 後で述べるが、種子説と異熟識説とによって理論づけさ れており、肉いのこの一節と大きくかかわり合うのであ る。、習昏におけるこの経典の引用あるいは言及からは、 この経典の経名は、還元した形で提示すると、堂登︲ e詠鴎aIe尋琴画msI匂爵雪国少﹂J℃器堅ミー己詠鴎SIG尋琴割叱sla署急喜ごa︲ 曹連ごsとも、あるいは単に器浬登︲鼠笥鼠︲己忌言噌とも 題されているが、本稿では器聖忌︲ご詠嚥鼠︲eさ言駕︲ぃミミ
﹃成唯識論述記﹄の記述によると、世親には﹃縁起論﹄ あるいは﹃十二因縁論﹄なる著作のあることが知られる ⑪ が、実際、チベット大蔵経の中には、世親の﹃縁起経釈 ︵閑尋︶﹄なる論害が徳慧の複注︵例尋旦と共に収めら ⑫ れている。これはチベット語訳の分量でいうと、﹃摂大 乗諭世親釈﹄に匹敵する程のかなり大部なものであり、 ⑬ その約十分の一程度の梵文断片が公表されている。 この、切尋によって注釈される﹃縁起経﹄とは、漢 訳﹃雑阿含経﹄第二九八経︵大正巻二、八五ab︶、および これの単訳経典である玄奨訳﹃縁起経﹄一巻︵大正巻二、 五四七b’八a︶に相当するものであり、梵文原典も﹃雑 阿含﹄所収のものについては中央アジアで、単訳のもの ︵淫﹃扇︶という名称を便宜上用いる。 以上の如く民吻自のただ一つの語句を通して、我々の 視野には槌ヨ針なる一経典が現われるに至ったのであ るが、ではこの槌ご燭は世親の思想的変遷の上で、い かなる役割を果たしたのであろうか。次にそのことを解 明するために、我々は、世親自身の著作に言及される 淫ヨ厨の引用例を見てゆかねばならない。
二世親の﹁縁起経釈魚由尋︶﹂
⑭ はインドで発見され校訂出版されている。これにはチ等ヘ ット語訳もあり、それによると原題は汁、雲、ミミさ農ミミⅡ ⑮ 、詞言登︲e琴言習Iミミ風&︲の曽冒︵、い﹄冨爵︶であるが、こ の場合の昌字とeご冨駕の意味は堅弓気吻の経名とは異 なり、画忌とは十二支縁起の総論含量風亀︶を指し、どきⅡ ⑯ 訂糧とはそれの各論︵薑貫風倉︶を指す。従ってこの経名 の意味は﹃縁起の総論と各論とを説く経典﹄ということ であろう。、国曾の論名はチ↑、ヘット語訳によると器、§Ⅱ 罰ご昌雪尋震ざミミデご忌言増︲畠員風sであるが、本稿では 梵文断片中に見い出される論名、ミミ急畠ミミ葛§︲ミⅡ 画ざ旨︵、碧智︶に従うことにしたい。 さて、、曽昏において、世親は、、煙弓酎をどのよう に解釈しているかという点であるが、その最も注意すべ き箇所は第三﹁識支﹂の解釈である。つまり、吻煙弓夕飼 における﹁﹃行を縁として識あり﹄という場合の識とは ⑰ 何か。六識身である。﹂という経文に対する世親の解釈 は、その中の﹁六識身﹂という語が、実はアーラャ識Ⅱ 異熟識を密意︵煙g君圖冨︶するものであるとして、その アーラャ識の存在論証にその大部分があてられているの である。そして驚く籍へきことに、その論証は民吻におけ る異熟識説導入の所述と共通するだけでなく、その部分 43の肉、の所述のほとんどが、望昏中に.︿ラレルな形で 見い出されるのである。そして、吻尋の説明は閃いの 所述を含んで、さらに詳細である。この、望昏のアーラ ⑱ ャ識説については、別な機会に詳細を発表したいが、こ のアーラャ識説は琉伽行派の諸文献に現われるアーラャ 識説とは異なり、肉mの異熟識説と同様、八識説は述、へ られず、経量部的色彩を帯びたものである。 さて本稿で問題にしている怪ヨ由はこの識支の解釈 の中、アーラャ識の存在論証の末尾に次のように言及さ ⑲ れる。 ﹃分別︵縁起︶初勝法門︵経︶﹂の中にも、﹃行を縁 として識あり。﹄という場合のこの︵識︶がこれ︵ア ーラャ識Ⅱ異熟識︶に外ならないと説かれている。 ﹃験伽師地︵論︶﹄と﹃解深密︵経この中にも、そ れぞれの句で説かれている。大徳化地部のアビダル マの法門の中にもこれと同じものが説かれている。 ⑳ 以上のように、理証と経典および論書とを通してア ーラャ識︵の存在︶が証明された。 ⑳ この中で世親は﹄ヨ由と並列的に﹃琉伽師地論﹄と ﹃解深密経﹄の名称を出しているが、このことは、の尋 が大乗的立場に立つものであることを意味するものでは ない。これは丙切における﹃解深密経﹄の引用に対して、 山口博士が﹁世親は解深密経を、彼の論題の解明の為に もち出しているのであって聖教量として用いているので はない。﹂とするラモート博士の説を考慮するのと軌を ⑫ 一にしているのであって、、曾智の立場は、民のと全く 同じであることがこの、の辱の﹁識支﹂の解釈を通して 知られるのである。一方、晴射辱において重要な位置を 占めるのは右の引用中最初に言及された槌ヨ耐である と考えられるが、、曾守において、延弓ヨ由はこの部分以 引 外に五箇所で引用され︵本稿末尾の資料篇2参照︶、そのほ 厄 かなお一箇所で言及される︵次に述へる︶が、それによっ て知りえるのは、世親は、殉当昏において、の煙ご園を 注釈しながらも、その十二支縁起解釈は次に引用するよ ⑳ うにまったく崔ヨ肉に基づくのである。 さてその怪ご臼を援用しての世親の十二支縁起解釈 は、、望昏において、次のように提示される︵なおこの部 分は説一切有部の十二支縁起解釈に対する反論の形で述べられ ⑳ る︶。 この十二支︵縁起︶の説明によって、要約すれば、 何が説かれるのか。﹃分別︵縁起︶初勝法門︵経︶﹄ に基づいて理解される如くのことが要約して説かれ
業をそれ︵愛を縁とする取︶によって﹁有﹂となす ある。⑤その︵愛を縁とする取︶によってどのよう 受の種子︶によって、そこに生じた﹁受﹂を縁とす のは何か。識の中で成長するそれ︵名色l受︶の種 時に、生ぜしめられるからである。その引かれたも ⑳ 子、それがその引かれたものである。㈱︵その引か 引かれるのか。後有の﹁名色 ﹁行﹂によってである。②どのように引かれるのか。 識の中に習気が顯習されることからである。③何が る寺へ美ごで↑める○ れたものは︶何によって生ぜしめられるのか。上述 縁起説によって︶説かれるのである。 その時の苦悩は何かというそれらのことが どのように生じ、⑥その生じるこ に生じるのか。識︵ る﹁冠︽﹂ の如くの順序に従って、先に引かれたもの︵名色I であって、それらは、所応のままに、順次に、また同 かれ、またその引かれたものは、仙何によって、⑤ ⑩何によって引かれるのか。﹁無明﹂を縁とする I つまり、の何によって、⑨どのように、⑧何が引 その︵愛︶を縁とする﹁取﹂によってで 識の中に習気とし一 や、J 、六処。触・受﹂と,刀 こは何であり、⑦ しことが︵十二支 L安住する︵その︶ あるのであり、取の特殊性によって保持されている ⑳ 習されているが故に、識の中には多種の業の習気が ことからである 死﹂である。なぜなら愛しい若さと命が壊れるが故 に。 ﹁無明﹂を縁とする﹁行﹂によって引かれ、﹁愛﹂ を縁とする﹁取﹂によって生じることは、どのよう にして明瞭になるのか。なんとならば、︵四︶諦を 見る時には、後有を引くことはないのである。聖な る諦に対する明知︵ぐ菖乱︶が生じるからである。ま た雛食した阿羅漢には先に引かれたものはあるけれ ども後有は生じないのである。 ⑳ 以上の意味を包括するための五偶。 ︹第一偶︺何によって、どのように、何が引かれ、 その︹引かれたものを︺生ぜしめ、その時の苦悩は 何か。それらのことが十二の支分をもって説かれる。 ⑦その︵生じることが︶ある時の苦悩は何か。﹁老 ものである名色等の、未来における﹁生﹂である。 言われる。⑥その生じることは何か。その引かれた 生ぜしめるところのもの、それがここでは﹁有﹂と ︵が故に︶、それによって、それより、第二に後有を 。なぜなら、種々なる行によって軍 45
︹第二偶︺仙二︵無明・行︶によって、③一支︵識︶ によって、③四種︵名色l受︶によって、④二︵愛 ・取︶によって、⑥一︵有︶によって、⑥一︵生︶ 、、、、、 によって、⑦一︵老死︶によって、七つの意味を説 いたのである。 ︹第三偶︺④︵四︶諦を如実に知らないが故に、業 によって、③心に窯習されるが故に、③四支が順次 に引かれ、その種子が成長するが故に、 ︹第四偶︺仙受によって生じた愛より取が生じるこ とによって、引かれた如くに生じ、⑤その窯習され た業が現前し、 ︹第五偶︺伺生ぜしめられるのは﹁生﹂であり、⑦ その時の老死は苦悩である。なんとならば、︵四三諦 を見れば、引かれることなく、愛を離れれば、︵後 有が︶生じることなし。 右の引用中、傍線で示した部分は、﹁中辺分別論﹄安 ⑱ 慧釈の所述と完全に一致する箇所である。これは﹃中辺 ⑳ 分別論﹄第一章第十一偶後半句中の﹁七種の雑染﹂に対 する第二の解釈にあたる部分で、﹁また七種の因の説明 によって、引くこと︵騨駕層︶と生じること︵幽冒旨目算g とを相とする二種の縁起が説かれたのである云々・﹂と いう語で始まるが、これは、安慧が雨飼尋を知っていた ことの一つの証拠であり、安慧はこの、m辱の文章を そのまま自分の注釈中に取り込んでいるのである。 以上のように、世親は、縁起の十二支分を﹁七つの意 味﹂に区分し、識中に薫習された後有の種子が当果を生 じる様態を説明している。つまり、無明から受に至る七 支を通して、後有である名色・六処・触・受の種子が識 の中に窯習されることを説き︵以上は七つの意味中、第一’ 三の項︶、愛から生に至る四支を通して、その名色等の 後有が現成することを説き︵以上、第四’六の項︶、その結 果として苦悩があることを老死の支分によって説く︵第 七項︶。そしてこの世親の十二支縁起解釈は、右の引用 の最初に示されるように、崖﹁扇の縁起説に基づいてい るのである。その﹄﹃﹃ぬの内容は、第一節で示したよ うに無明の十一種の殊勝点を説くことにあるが、その中 で、第四﹁等起殊勝﹂が煙く扇の中核を形成し、そこ でこの経典独自の十二支縁起説が展開される。この縁起 説は﹁能引所引﹂および﹁能生所生﹂の二種の縁起に分 けられ、前者によって種子を薫習することが、後者によ ってその種子より後有を現成することが説かれる。その J 具体的内容については、本稿末尾の資料篇1に譲るが、 に
以上、腿﹁﹁いの十二支縁起解釈、およびそれを﹁七つ の意味﹂に分割して整理する、曾守での世親の解釈を 述曇へてきたが、この縁起説は有部所伝のいわゆる﹁三世 両重の因果﹂とは明らかに異なり、﹃成唯識論﹄第八巻 に代表される﹁二世一重の因果﹂と非常に近い関係にあ るように思われる。この二一世一重説﹂が明言されるの は、恐らくは、﹃阿毘達磨集論倉g﹄およびそれに対す ⑪ る注釈︵魁切望︶が最初であると思われる。崖のでは、十二 支縁起の支分の要約として、十二支を能引・所引・能生 ・所生の四つに分類するが、この分類は前述の煙ご必の 分類と同じであり、﹃成唯識論﹄もその一部を変更して 受けついでいる。怪物ではその分類が示されるだけであ るが、それに対する堅の恩の解釈は、、尋の解釈と多 くの共通点を持つものである。その部分を和訳すれば以 ⑫ 下の如くである。 起説の要約とでも言いうるのである。 のである。従って、右の引用は世親による煙くくいの縁 して取り上げ、自らの十二支縁起解釈の根拠としている この二種の縁起説を、世親は、吻尋おいて七項目に区分
三﹁阿毘達磨集諭se﹄の縁起説
無明等に分割される十二の支分をさらにまとめれ ば、能引の支分等の四支分となる。そしてこれだけ が流転︵分︶の説明として示される。つまり、因 の時に仙何によって引かれ︹能引︺、②何が引かれ ︹所引︺、果の時に、⑧何によって生じ︹能生︺、帥何 が生じるのか︹所生︺、というこれら︵四︶支分によ って、そのすべてが説明されると理解すべきである。 その中、⑩﹃能引の支分は無明と行と識とであ る。﹄未来の生を生ぜんがために、︵四︶謡に対する ⑬ 無知に先行される業によって心が重習されるが故に。 ②﹃所引の支分は名色と六処と触と受とである。﹄ その心が頭曹されることによって、名色等が未来に 前後に所依となる順序で生ずるために、︵名色等の︶ 種子が成長するが故に。 ③﹃能生の支分は愛と取と有とである。﹄欲︵界︶ 等の愛︵景箇︶をいまだ断じていないことによって、 欲︵界︶等において、妙行と悪行というあり方に対 する愛楽︵恩威︶に先行される欲負︵。盲目四︲乱盟︶に よって、取を有する識がある時に︵の。圃尉目。且副月 轆自︶、命終の状態において、果を与えんがために、 ⑭ 欲貧に随順するいずれかの業の習気が現前するが故 イワ 士 Iに。 ㈹﹃所生の支分は生と老死とである。﹄そのよう ⑮ なあり方によって、異った業の習気が現前する時、 ︵六︶趣︵四︶生等の区分に分けられたいずれかの 衆同分中に、引かれたままに名色等が生じるが故に。 この崔吻および担い国の十二支縁起解釈は﹄﹁﹁のと 同様に、十二支分を能引等の四項目に分割した上で、﹁能 引所引︵無明l受︶﹂によって後有の存在である名色等の 種子が識に窯習されること、つまり﹁因﹂のあり方を説 明し、﹁能生所生︵愛l老死︶﹂によってその種子より後 有が現成すること、つまり﹁果﹂のあり方を説明する。 そしてこのような縁起説を世親は、m尋において、さら に七項目に分割して説明しているのである。従ってこの 縁起説は、今述令へたように有部の三世にわたる十二支解 釈とは異り、ある一つの生存において作した業︵行︶が心 相続に種子として重習され、それが次の生存において果 として生じるという、本稿の最初に述雫へた瞬吻の異熟識 説と共通の内容を持つことになるのである。 従って﹄ヨらの縁起説は琉伽行派の文献に現われる 縁起説と共通のものであると思われるのであるが、一方 において槌﹁﹃いでは﹁四諦十六行相﹂によって無明の 内切の異熟識説に対する民切目のただ一つの語句を出 発点として、煙司﹃のおよびそれを援用して十二支縁起説 ⑯ 対治を説明し、また言冨言︲量蔚一畠︲曹ミご畠︾曽雷言︲ の§ミミミ急︲菖鼠§富s︲のミミといった先行する阿含経典 ⑰ を引くなど、説一切有部の影響も色濃く残されている。 また前提となっていることは、この経典は大乗のもので はなく、あくまで経量部のもの、つまり小乗経典として j 分類されるものなのである︵資料篇3も参照せよ︶。そして て この堅﹁﹃いが、スマティシーラの述べるように、異熟 識説を立てた経量部の一派、つまりその時点での世親の 所依の経典であるというなら、このことは、山口博士の ﹃成業論﹄研究の結論ともいえる﹁成業論は、世親が大 乗教としての琉伽唯識説を知り、それによって影響もせ られながら、まだ大乗教への転回の機会をもっていなか ⑱ った思想史的な位置に位したときのもの﹂という世親の 立場が槌﹁﹃の自身にそのまま反映されているとも言い うるのではなかろうか。そしてこの立場は堅弓弓吻を援 用しつつ、の﹄﹃こめを解釈した、里弩の思想的立場で もあるのである。
四まとめ
を解釈する、吻辱の所説を紹介した。そして本稿での 考察を通して知り得たことは、従来全く等閑に附されて きた隆司﹁ぬが、大乗へ推移する直前にあった世親の属 する経量部の一派の所依の経典であるということであり、 それを援用する、吻尋も同様の立場の著作であるとい うことである。 本稿では睡ヨらおよび、曾昏の一部を紹介するにと どめたが、世親の思想的変遷を考察する上でこの両者は 今後とも詳細に研究される今へきものである。従って本稿 が今後の研究に対して序論となれば幸いである。
略号
︵怪﹁気④器崔登︲己武男国︲ご尋琴詞叱&︲の詞雪邑 ︵堅い︶挺守量包寄亀ミミslのミミ藍8国篁邑 ︵延切画乞睡守量包寄邑ミミ︲旨ミ薫Ra登皇︲ミー魯廷& ︵国︵ぬ︶器﹄︵宮費葛やal凰凰凰豈 ︵吊尉切目︶器堵バミ、量s︲亀&畠言さ静詞 ︵もの縫弓g扇︶器、︾、ミョご畠ミミー巷画包斡急︲亀g割ぬ急︲ミミ風邑︲ 、尋量、s ︵もめ尋︶、畠菖冒閨ミミ菖爵︲ご旨導首 ︵器、き、昌司雪国鼠ご曽巷割馳副畠︲忌惠割恥&︲鼠鼠風亀︶ ︵もめ尋月︶鵜、ミミ畠ミミ尋量員︲ご員專員︲罰訂 L●f、で、申 ︵器、黄畠勤ご亀的sミミ、画副斡忌!こさ琴割ぬ畠i昌一亀鼠畠︲ ︽﹃寄画︶ c鬮琴尋︶鶚弓恩§菖︲g冒富Iご首專冒 註 ①経名は出さないが、﹃述記﹄において﹃縁起経﹄の経文 とされる。これが﹃分別縁起初勝法門経﹂を指すことは、 勝又俊教﹃佛教における心識説の研究﹄︵山喜房・昭鎚︶七 九’八一頁に詳しい。 ②桑山正道。袴谷憲昭﹃玄葵﹄︵大蔵出版・一九八一︶二七三 頁。 ③山口益﹃世親の成業論﹄︵法蔵館・昭羽︶二一、四二、一 五九頁、および同﹁成業論の原典に対する一疑問﹂︵﹁佛教 学セミナー﹄訓号︶一四二’三頁。 ④テキストは山口前掲害末尾二○’一頁。博士の和訳は同 書一九○’一頁参照。 ⑤丙の凋弔.&・︺z○.訊圏宮︾ら言。︲﹃﹄山口博士の和訳は 前掲書一九二頁参照。 ⑥各資料間のくぎ自彊と菖昏自魑の混用は、本稿では ぐ号園盟に統一した。 ⑦玄英訳の﹁縁起﹂、笈多訳の﹁縁生﹂という語はいずれ も菅、ミミ景亀ミミ菖昏の訳に相違ないが、チ、、ヘット語訳 引j 資料︵資料篇23参照︶における引用例がす尋へてこの語を欠 KE くことからして、この語は漢訳者の付加であると考えられ つく︾。 ③この語は、佐藤密雄﹃大乗成業論l佛典講座型﹄︵大蔵 49出版・昭邑二○七頁にも山口博士の和訳のままの形で用い られている。なおこの語は﹄風月中であと一箇所言及され る︵山口前掲書一九八頁参照︶。 ⑨山口前掲書一九四頁、註⑧参照。博士は、§魯営を 動忌ではなく鷺員首言亀と還元しておられるが、この語が ﹁無明﹂を意味すること、および崔冒由と儲由崔﹃ごいの 経名の不思議な一致︵本稿第二節参照︶という点に筆者は関心 を引かれる。現存文献中に﹁無明﹂を司畠と言い替えた用 例を確認できないのが残念である。なお拙稿﹁憩箇。尋§︲ ミーミ︲こきミョにおけるアーラャ識とマナスの教証につい て﹂︵﹃印佛研﹄三○巻二号、一六○’一頁︶参照。 引 ⑩資料篇2参照。 f ⑪﹃述記﹄︵佛教大系本︶第一巻一三八頁、第四巻一二二頁 参照。 ⑫、望寮飼且・︾z○・段g︸n百ムー目⑫”﹄ロa・ゞ窓場も宮. 弓r臼騨﹃ゞもめ辱涜同呂・︾嵐。、忠君ゞら旨.ごP“l鵲豐。︾チ 、ヘットの伝承では、防辱は世親の八論害の一つに数えら れる︵袴谷憲昭﹁珈伽行派の文献﹂講座大乗佛教㈹l唯識思想’ 六九頁︶。 ⑬の.月月g﹄︽↑炉再紺冒①昇時○日目①埠胃騨箇3日ロg且②︲ く勧丙宮司具く易巨富ロ巳昌。ご目ざ号冒さ員旦暮、配ミミ 欝量嘗暫ミミ︵こぎ︶弓ふ旨ふ圏﹄以下本稿で引用した 部分はこの断片中には含まれない。 ⑭﹃雑阿含経﹄所収分については、。、岸乞騨冨︾蜀昏罫ミー ュ唖屋︶窪惠酎錆切蔓菫患勿邑園乏ミヨ亭窪のミベ逗雲ご量︶︵国①引冒︺、旨い②ど隅︶や 局下霞]玄葵訳﹃縁起経﹄については、z胃普啄冒︾讐管へ︲ 、 思罫営言言のヨミ.︵冒且3m﹄ごg︶の第二部︵弓.旨l漣︶に z・勺.。g胃騨ぐ胃陣の出版︵悪錆一ミ萱園野鼠員〆〆、Z。、馬ゞ 筆者未見︶に基づいて掲載。なお配員騨営曽ご尋§恩ミい︾ zo・弓ゞ噌皀ご山后にも同様に掲載。両経が同本であるこ とは、漢訳を見る限り判然としないが、両梵文テキストを 比較すると明瞭である。ただし前者は﹃雑阿含経﹄に組み 込まれている関係上、序分等は省略されている。袴谷氏の 指摘にさらにこのことを補足す尋へきである︵前掲﹃玄奨﹄二 六六’七頁︶。 ⑮同8・﹄zoゐ弓・冒巨.畠旨﹄l届号峰・]・弓号]○]品がこ のチ、、ヘット語訳テキストを出版している。︽︽シ買○冒印cp z己習闘3日jぐ口匡ゆゞ]駒護国包萱怠艶黛畠風︶︵国①鳥①扁誤らご︶ cc苗 毛や.画吟、’四陰P ⑯蜻由辱皆陰︾︵以下本稿では団呂・︾の頁数のみを示す。︶ 高田仁覚﹁縁起の初分に関する世親と徳慧の解釈﹂︵﹃印佛 研﹄七巻一号六九頁︶参照。高田博士のこの論文中に紹介さ れる︵七五頁︶﹁琉伽師地論者﹂なる表現︵、竺曹留哩﹄費冨ミ さ旨爵ご貝冒営農曹冒甑鵜曽長ミミ急冨一量言︶は、向 井亮氏の聡伽行派の学派名の考察︵﹃三蔵﹄一五三号︶に一つ の根拠を与えるかもしれない。なお高田博士には闘辱の 無明の解釈を紹介する論文もある︵﹃印佛研﹄↓ハ巻一号所収︶。 高田博士のこの二つの論文、およびフラウワルナー博士の 部分訳︵目の、言︵︶“§ミ雨︵冨埠員へ琴房薑ミの︾園①己旨﹄忌引﹄ 層.お︲患︶以外に怜明尋に対する研究を筆者は知らない。 ⑰、胃壱鼻旨邑・皇︶.扇宍煕屋日且︾宅罵. ⑬その概略については﹃印佛研﹄証巻に発表の予定。
⑲詞吻尋誤豆︲。. ⑳もめ辱匂によると︵扇曾舎︲辱︶、﹁経典﹂とは﹁滅尽定に入 った人左は身行減せず、云有﹂という経典であり、﹁諭書﹂ とは﹁大徳化地部の法門﹂を指す。 ⑳これ以外にも﹁無明﹂の解釈において長文が引用される 食射辱口唾1局騨岸︶。国富倖秒。宮qP2・︾やg吟昌l弔邑罰 電.届︺大正巻三○、三二二blCに相当する部分。ただし 最初の一文を引用した後、残りを省略して紹介している。 ⑳山口前掲害二○及び三十三頁。 ⑳つまり、雫、員昼邑陶s菫農尋副急忌︲ミミミ増︲駒曽昌を怪島︲ ご爵“急︲豊9月s︲昌胃↑で解釈するという、いささか語呂合 わせのようなことになるのであるが、両経の経名の不思議 な関係は何らかの意味があるのであろうか。 ⑳怜飼辱呂騨坐︲盛. ⑮この部分に対する、吻辱句は︵鵠目﹄︲“︶、﹁成長する後 有の名色と六処と触と受との種子という意味であって、そ れはまた、アーラャ識中で行によって成長するそれの種子 であると理解すべきである﹂と述べる。この縁起説では名 色から受のみが、成長するまでの人間存在の各段階を意味 。 する。資料篇2の引用例⑩︵チゞヘット語訳部分︶を参照。 に ⑳﹁第二に﹂という語が何を意味するか理解できない。後 述の﹃中辺分別論﹄安慧釈にはこの語は現われない。この
。−
語を含めてこの第五の項は難解である。資料篇1の腱三房 f の対応箇所を参照のこと。 @以下の五偶は引用ではなく世親の自作偶であろう。 陪酎辱匂によると︵蹟g“以下︶、第一偶で総論し第一層以下 で各論すると述零へる。内容的にはまさに上述の七項目を要 約するもの。 ⑳仏国色目樹巨og且.﹄旨ミミ冒ミミミ舟昌訂.︵z侭○苗. ご瞳︶やら︾﹃.届lに息.卸○.門口o2①具︾﹄書割ごミミミⅡ 一・吾到沁邑の・窪彗忌︾琴、吻篁顎蜀計員︵○④﹄○口寺詐四︾︺や四四︶勺,四m︾一?芦吟1く 笥菖ふ︾山口博士の和訳﹃中辺分別論釈疏﹄六三1く四頁参 照。次に梵文を示しておく。還元された部分は山口本に従う。 、四口井口ロロロ︲ロの庁plp時。①恥①口凹己巨国凹Hgぐ早く胃・ロ伊ロ己HP汁削ずぐ四m四I 卜 ・IF く 甘昌口庁も帥邑四宮己禺pQ四H恥拝伊痘一脚戸、①己騨l︸い]畠四再○ず津︺]巳胃ご汁圷は︲ 。.F D︲F 冒四丙、四口抄恥○⑪陣一汁四庁禺酔舜や①℃pI﹄Pぽい騨冒煙一︶もHP武詐罰色めいHごロ汁も脚Ⅱ cいい国騨印四℃庁秒ご岸]胃Ppm四月ロ月色伝廿四廿一︵]︶罰①口酔丙樫も函四庁① ロ凹巨①ロ四一︵、︶Jq4 シ ご陣、陣目ゆく伊望いぼ四mぐゅ丙ゆ員冒騨ごpの汁①口騨ご彦四ぐ引丙四局四口画庁 ぐ①色pロ山員︺も剴騨武庁望四、︺画含常習︺@件も四国p画庁四、すむH④庁望の望①ロ○︻︶四Ⅱ ン− ●” Hぐ四H計くい計①ぐゆ庁彦つ庶詐鱒︲戸馬一己P①ごゆ く 巡 ○四望印倖圃1国○ぬpHロ 宍︶芦ゆく芦斥凹罵口唇四国︺四lHpも四鐸︺也四。−脚罰“、命四口口唇目いロ四吋の○与司①含四国山 、 隠ゆ時価什四]ぽいP昌砂丙脚H四一]]罫ごpPp①ウユ四︲己○唖い唇脚旦 叩・やJlhl ずぽ四句ぐP汁脚昇動冒背P昇﹃ゆめ陣国、口四斤一︵四︶]自己]脚汽樫冠壁四汁① t 苗ヰく①日ロ唱冒43句ぢゅ国圃白閏昌司冒岬ご GJL●01 口]望煙冒の、昌目⑫屏脚H脚p、ごロ勝四国扇丙蝕HOは一︵函︶ 丙①眉沙屏凰ロゴ凹みのゆく]Qぐ皿.ldH沙すぐ四qm昌彦 の﹄q凸LくトLL・
百脚○壁︺丘冒︺時ぐ吋洋拝一︵ご ’四ヶロ旨胃片ごH苛威︲]沙丙鞘貝冒四伝宅秒揖肖○四ヴロ時P固い四茸伝一念四m晋営門樫もⅡ 計画、、﹃い︵吟︶︾利①口凹︺pご︼旨くH寸匪門︵、︶国四行宮酔ウロ酔昌胃く門庁は伝一︵⑤︶ ︵画︶胃P庁豈少﹄縦料︶壁騨什①︵い︶︾国○○”〆樫吊︶︾国計①︷画寸帛︶H①包色︼叩恥四口回庁 ]肉四庁ぽゆ昌庁①口酔ずぽ胃]胃ぐぃHご国↓郡の詐四のくゆく胃]国四巳① 。■0二11. ︵吟︶庁pQ①剣④]昌脚︸流巴口庁抄冒︼丙①画聖降昌ロ﹄Ⅱ ■4F。 45JI C■b 汁蝕のくゅ肖廿○四ぐゆ四口旨︺ゆく四﹄口 dpHぐ酔丙巴己・斤倒Q昌彦、庁吊︶色ロロ四胃ご L︲ 。.催 41’ 恥騨昌、厨回H四日 ー 斥 自 秒 の 、 曹 巴自
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本稿第二節で、、吻尋︸の十二支縁起解釈が聖ヨらの縁起説に基づくものであることに注意し、それを七項目に分 割する鬮尋の解釈について述、へたが、ここでその刷尋の解釈と対応する、嶌厨の所述を、玄英訳に基づき、 笈多訳を参照しつつ和訳しておく。この部分は第一節で述べたように建国あの所述の主題である無明の十一種の殊 勝点のうち、﹁等起殊勝﹂の前半に相当する。和訳にあたっては、その所述を刷辱の解釈に従って七項目に分割し、 玄英訳を上段に付す︵大正巻十六、八三八alc︶。 以下に本稿での論述を補足するために三部よりなる資料篇を掲げる。作成にあたっては、漢訳資料の取り扱いにっ J いて、大谷大学大学院・加治洋一氏の全面的協力を得た。特に資料篇1の現代語訳は、全く同氏の研究成果に負うも 吃 のであることを記しておきたい。 〔1〕 ′ 、 資 l ﹄﹃﹁あの﹁十二支縁起説﹂和訳 料 篇 L−ノ 『 ー 心 、くう
復言。世尊。云何無明等起殊勝。世 尊告日。謂此無明、或愚当来苦諦所 摂後有自体、或愚現法苦諦所摂已得 自体。如是愚者、或有能引所引縁起、 有能生所生縁起。此二縁起即以愚於 於当来現法自体、無明作等起縁。 復言。世尊p云何能引所引縁起。世 尊告日。第一、無明縁行、行縁識、 識縁名色、名色縁六処、六処縁触、 ② 触縁受。是名能引所引縁起。 復言。世尊。云何能生所生縁起。世 尊告日。第二、無明縁受、受縁愛、
※十二支縁起の概説
① また︵比丘が︶尋ねる。世尊、無明の等起殊勝とは何ですか。 世尊がお答えになる。来世の苦諦に摂められる次に取る生存について人を 愚昧にさせるのがこの無明であり、或は現在の苦諦に摂められる今得ている 生存について愚昧にさせているのもこの無明である。この愚かさによって能 引所引の縁起があり、能生所生の縁起がある。この二種の縁起がつまり来世 と現世の二つの生存について愚昧にさせるのであり、それは皆、無明が等起 の縁となっているのだ。 また︵比丘が︶尋ねる。世尊、その能引所引の縁起とは何ですか。 世尊がお答えになる。先ず、無明を縁として行があり、行を縁として識が あり、識を縁として名色があり、名色を縁として六処があり、六処を縁とし て触があり、触を縁として受がある。これが能引所引の縁起である。 また︵比丘が︶尋ねる。世尊、では能生所生の縁起とは何ですか。 ③ 世尊がお答えになる。第二には、無明を縁として受があり、受を縁として (A) (B) ﹁能引所引の縁起﹂︵総論︶ ﹁能生所生の縁起﹂︵総論︶復言。世尊。・云何名為第一無明与其 能引所引縁起作等起縁。世尊告日。 謂有一類、愚於当来後有自体即便発 起後有希求。由愚所生後有希求便於 後有見勝功徳。若於現法執著可愛不 可愛境、邪分別故造非福行。彼於資 具生貫著故。或於怨憎生順志故。及 彼相応不能決了功徳過患。放逸愚故 造斯悪行。即於後世所有過失不能思 惟、不能解了行相。無明能作如是非 福行縁。若於後有見勝功徳、或見出 離便造福行或不動行。彼依教法或依 謂法発起思択及修習故、能造斯行。 応知如是思択修習雌在善心。然不如 愛縁取、取縁有、有縁生、生縁老死。愛があり、愛を縁として取があり、取を縁として有があり、有を縁として生 ④
是名能生所生縁起。があり、生を縁として老死がある。これが能生所生の縁起である。
そこで︵比丘が︶尋ねる。世尊、どうして先ず無明が能引所引の縁起にと って等起の縁となるのですか。 世尊がお答えになる。例えば、来世に取る次の生存について愚昧である者 であれば、次の生存に対して願望を起すものである。この愚かさによって惹 き起された次の生存に対する願望に基づいて、彼は次の生存中に何かとても 好ましい事があると考える。しかし現在の目前の快不快の対象に囚われてい る以上、それは誤って分別している訳だから非福行を造ることになる。何故 なら、彼は財物に対して貫著するからであるし、怨憎する者に対して瞑志の 心を起すからである。その上彼は、功徳と過患をそれぞれ正しく認知するこ とができず、怠け者で愚か者であるからその悪行をなす。つまり彼は、次の 生存が包含する欠点や禍いについては、それを思い浮今へることもできず、ま してその詳細を認識できはしないのである。このように、無明は以上の如き 非福行の縁となっている。 (A)ノ (1) ﹁能引所引の縁起﹂︵各論︶ 何によって引かれるのか。︹無明・行︺ 55如是非福福不動行障擬対治与六識身 倶生倶滅、能於現在已得生滅異熟識 中安置諸行三種習気。由此方便摂受 後有新生種子。 擬覆蔵故。 於後有見勝功徳艤覆蔵故、及見出離 理作意思惟。故是後有愚療所引。謂 摂受後有新種子故、於当生中所起後 有所摂名色六処触受次第而生。此名 色等於現已得異熟識中但起因性、未 有果性。是故但名所引縁起。 或は次の生存中に何か好ましい事があるだろうと考えた上で、出離を考え て福行や不動行を為すかも知れない。彼は教法や講法に随って思択し修習す るから、確かにその行を為すことはできるだろう。しかしそのような思択や 修習は善心に基づいたものではあっても、真如に適って作意し思惟したもの ではない。つまりそれは次の生存に関する愚癖によって引き起されたもので ある。次の生存に何か好ましい事があると考えるのも凝に覆蔵されているか らであり、出離を考えるのも癖に覆蔵されているからなのだ。 次の生存で新たに芽を出す種子を摂受しているから、来世に生起する次の 生存に於て、そこに摂められる名色、六処、触、受は順序正しく生じるので ある。この名色等は現在得ている異熟識の中では、ただ単に因としての性質 のみを起し、まだ果としての性質は持っていない。それ故これを所引の縁起 以上述べた如き非福行と福行と不動行の三種の対治される、へき障凝は、六 識身と倶に生じ倶に減して、現在得ている生滅する異熟識の中に、それ等諸 左の行の三種の習気を安置する。こう云う方法で、次の生存で新たに芽を出 す種子を摂受するのである。 (3) (2) 何が引かれるのか。︹名色l受︺ どのように引かれるのか。︹識︺
復言。世尊。云何名為第二無明与其 能生所生縁起作等起縁。世尊告日。 謂有一類、愚於現在已得自体、於六 触処為縁生受、便起味著。由味著故、 希求当来如是類受。由希求故、於追 求時便起於取。楽受所起愛為縁故、 発生欲取。言欲取者、謂於諸欲妄分 別負。此為上首、此為前行、便有欲 界一切煩悩。若復以其苦受為縁、生 無有愛。厭離倶行、非理所引厭離相 応依止此愛。不正方便求無有時即便 作等起縁。 如是名為第一無明与其能引所引縁起 次いで︵比丘が︶尋ねる。世尊、どうして第二には無明が能生所生の縁起 にとって等起の縁となるのですか。 世尊がお答えになる。例えば、現在得ている生存について愚昧である者が 六触処に縁生の受を起こせば、彼はそれに味著する。味著するから、来世に それと同類の受を期待する。期待するから、その求めた時に至ったら取を起 す。楽受によって起された愛を縁とするから欲取を生じる。この欲取と云う のは、つまり諸々の欲望の対象に対して妄りに分別する負のことである。こ れを上首として、換言すればこれを先行するものとして、欲界の総ての煩悩 が存在するのである。 ⑤ 或は楽受ではなく、苦受を縁とした場合には無有愛を生じる。これは厭離 と言われる。 以上の如くにして、第一に無明は能引所引の縁起にとって等起の縁となる とのみ言弓/のである。 (B)' (A)" (4) ﹁能生所生の縁起﹂︵各論︶ 何によって生じるのか。︹愛・取︺ ﹁能引所引の縁起﹂の結語 57
彼由如是愛為縁取、先得種種行所軍 習異熟果識、名為有取。彼由如是取 所摂受、先所積集行等種子若彼彼処 諸愛未断、即彼彼処功能現前、能生 後有。由彼行等能有当生、能令生有 将入現在。故説名有。由彼取力行等 愛為縁取、及無色界愛為縁取。 由此諸色無色煩悩及彼諸見名有色界 無色界煩悩転時発起色界無色界取。 界愛或無色愛便得生処。彼於色界或 為縁取。若離欲負、或離色負、彼色 諸見及与欲界一切煩悩、名有欲界愛 此取為所依不離欲貧而命終者、由此 依悪見。由此義故名愛縁取。若即以 発起出離悪見定期悪見、及此二種所 彼は右の如き愛を縁とする取によって、既に種々様々な行に異熟果識を重 習されている。これが取が存在すると云うことである。彼はこのような取に 摂受されているから、以前に積集した行等の種子や様々な場合に起した諸々 の愛は未だ断滅しておらず、即ち様々な時と場合に応じて、その働きが現前 して次の生存を生じるのである。この行等によって来世の生涯がある。つま ⑦ り生有を将いて実際に存在させるから、︹この行を︺有と言うのだ。何故な る時には、即ち出離悪見と定期悪見の二種を起し、それ等がそれぞれ依止す のであるから、この愛に依止する。つまり正しい方便を通さずに無有を求め と倶行する。しかし確かに厭離と相応してはいるが非理によって引かれたも ⑥ る悪見を起すことになる。右の如き意味で愛を縁として取があると言うので ある。この取を所依として欲界の負を離れない儘で死んだら、この四種の悪 見と欲界の一切の煩悩とによって八欲界の愛を縁とする取が存在する。この 場合、もしも欲界の負を離れたとしても、彼の色界の愛が生じるし、或は色 界の負を離れたとしても、無色界の愛が生じて存在する。そこで彼が色界或 は無色界で煩悩を起せば、その時、色界或は無色界の取を起すのである。つ まりこの諸々の色界無色界の煩悩及び先程の諸々の悪見によって、色界の愛 を縁とする取、無色界の愛を縁とする取が存在するのである。 (5) どのように生じるのか。︹有︺
如是名為第二無明与其能生所生縁起以上の如くにして、第二には無明は能生所生の縁起にとって等起の縁とな
為等起縁。るのである。
註①﹁如是我聞一時薄伽梵・・・⋮﹂とこの経を始め、﹁時薄伽梵説是経已⋮⋮聞佛所説皆大歓喜信受奉行﹂と結ぶ以外、玄英訳は 主格呼格を問わず一貫して﹁世尊﹂を用いる。一方達磨笈多訳は﹁如是我聞一時婆伽婆:⋮・﹂の後、導入部で数ケ所﹁世尊﹂ Jj を用い、﹁彼等比丘於世尊説.::﹂とこの経を終える他は総て﹁比丘白佛大徳⋮・・佛言比丘⋮⋮﹂の形を取る。資料篇23の Ef チ書ヘット語訳資料もこの形を支持するので、この形の方が原典に近いかと思われるが、比丘からの佛への尊称として﹁大徳 冒騨§ご首﹂が使われているのはこの経典の所属について一つの問題を提供する。 生既生已、先起時分変異名老、於最 後辺命尽名死。由是故名生縁老死。 生起。由此義故名有縁生。 以是為縁、従此命終、先所引発漸次 成有。 ら、取の働きによって行等が有を成立させるからである。 ﹁生﹂が生じてから、先ず時の経過に随って変異するのが老であり、最後 の瞬間に命が尽きるのが死である。このことから生を縁として老死があると 言われる。 これ︵有︶を縁とし、これに基づいて命終すると、それ迄に引き摂められ ていた︹当に生ず尋へきもの︵名色l受︶︺が漸次生起する。この意味で有を縁 として生があると言われる。 (B)" (7) (6) ﹁能生所生の縁起﹂の結語 その時の苦悩は何か。︹老死︺ その生じることは何か。︹生︺ 59れによって、 なお若干注意すべき点を述べておく。引用例仙はただ一文が引用されるのみであるが、一文置いた次の部分も煙﹁爵 に一致するので併せて取り上げる。引用例②はもm煙国司の十八句よりなる﹁老﹂の説明を五項目に分類し直したも の。引用例⑥は詞切辱では⑤に連続するが、﹄忌扇両漢訳では間に別の文章が入るので分離して掲げる。 ﹁lノ ○ム rl皇 本稿第二節で︽ せておきたい。︸︲ になるC ②漢訳に於ける十二支縁起の定形的表現。これは勿論サンスクリットであれば四邑身菩国ご昌騨、凹冒爵習目3日“冒愚冒四︲ ご凹冨昌昌冒騨口騨日.ぐ]]ロ四口g3q昌騨日ロ四日関屋冨目・⋮⋮と言う冒冒ぐ国冒の表現であり、。︿1リでも事情は同じである。 これ等に一致させて読み下すなら﹁無明の縁もて行あり、行の縁もて識あり、云々﹂とでもせざるを得まい。実際この経典中 に、チベット訳から想定する限りサンスクリットが十二支縁起を述べるものと同形の困昌m5Hg国辱葛四日ぐ﹄君鯉口P目と言う 引 形であると考えられる箇所があるが︵資料篇3参照乱それを玄葵は﹁行是識縁﹂と訳している。このことからすればこう読み下 喧 すのも一法かと思われるが、しかしこの読みはいかにも苦しい。同じ箇所を達磨笈多が﹁行縁於識﹂と訳しているように、 ﹁縁﹂を動詞に読む方が漢文としては自然なようであるが、ここでは、背後にあるサンスクリットを予想して訳しておく。 0 0 ③達磨笈多訳の﹁無明縁中﹂は﹁無明縁受﹂に訂正。八三一頁a二三。 ④宮本に従う。 。 ⑤達磨笈多訳の﹁若復新受為縁﹂は﹁若復苦受為縁﹂に訂正。八三一頁b二三。 ⑥同右八三一頁、b二六﹁依亦有二合為四種﹂の割註あり。 ⑦同右八三一頁C八﹁説彼行為有﹂によって補う。 で槌ョ由が、吻尋に五箇所引用されることを述べたが、ここにその部分を抜き出し、両漢訳と対照さ ○これは漢訳にのみ現存する淫ヨ由の原典形態を考察する上で重要な意味を持つものと思われる。こ 、︲J 資料篇3の園望辱の引用例と併せて、煙ヨ釘全体の約十分の一をチベット語訳として回収すること rIL ﹄﹃﹃mチベット語訳の回収 l
復言。世尊。云何次第生身生相。世尊告日。於二其最初一有二下種生聿従レ此無間有二漸増生や従レ此無間有二出胎生圭従 此無間有二漸長生や既成長已受二用言説一能得二等生壬如レ是品類名二次第生毛 復言。世尊。此属し誰生。世尊告日。蔬界処生都無し有し我。所以者何。以二諸説等漸増長一故其性無常。即無常法有二此 ︹玄英訳八三九Cl八四○a︺ 復言。世尊。如し是四種生身之相由二生老死一有二何差別や世尊告日。即此四種生身之相若次第生若属し彼生若如レ是生。 応し知是名二生身生相や ロ﹄。ご]芦岸四計昏℃ロ四国mも四冒芦自昌。。四雪、N自顕のQ四国の丙昌①HpOロ①QQHpm︵一四国|H①いも煙Q鱒ロー豚彦︹︶嵐ず四一昌日巨庁の彦凹国勧﹄。。○ 岸四局巴圏渕のご色︵苛旨昌昏Q]伝肖印丙昌①ご凶ゴ昌胃昇巴岳畠。一旦思芦口も四﹃ロ函も酋禺ず胃的屋○m画①いいのppm的○|計H国群目で四、己の彦冒︸胃一Hp計堅]四国 。m①巴○画旦凹mHp四国﹄己四ヶ、ロ﹄底︼Hロォめぽ巴︺画]Q丙冠昌堅内宮①ご煙口目凰口︺己妙函四ご唱印堅汽冠①一︺蝕Q山口一、凹画の丙昌①け四・四口豈 b色書、○言ごm冒侭量亀量、&費昏ご貝、忌萱ご鼠。の号︵器煙忌︲亀腎農︲忌罫鍔邑︲のミミ︶旨のび8日]目目黒旦閉庶冨の︵庁岸閏 |凰再目も四mP己唱の⑳屏司①ご醇国]⑳ゆず○ロウ誌四ヶもゆぽ一の庶割①ご四Q画ロ|Q①昏営壱○m含ロ。①冒目口も彦巴づぃゴ]の斥琶①︸︶険。⑳口一 旦①昏芦昏○函庁ロヴ︽齢凹のも四]登め両目①ざ四。四コ|Q①百]伝○ぬ命匡昏も丘2ヶいぼ﹄の丙胃①ずゆQ四国一壱]︺ゴ①]口凹ゆざ画印のも︺凶OQQm昌一庁彦四 の働四ロppmも四陣]○ずも画昏﹄の穴︺N①ぴぃの命①旦昌胃も四昏旦尉印丙昌①ず四宮︺ppOlの丙﹃のび四目鱒画”四画の丘①ロ騨一己丘ロ画己○口騨国一 戸ロpHロの。pロー巴六割①目︺○岸5。H,口霞尉口の里内国①ご四国]冒館冒一ごQp函口目四目ロ︺国○|g昏回も]日日胃のロ①ロ画一も百出ロ己○]凹め○顕のも四 画︶ ぽも声①﹄ず四片言いH○ず凹昏﹂も]︲声]胃HOl国己吋計凹独も色色妙︺︺⑳H○mm﹄。ご画コも○昏目Qご凹国、厨。四ローロロの今己四m計ロ﹃○・号︺P﹃ぬ唇P、 ご騨宮o丘○ぬ酌己首画も煙巨罰貰]もロ首H|呂昌H国吸℃凹印汽昌①づゅ回匙め戸︺訓①ウ凹冒ロロ○|抄︶も.。ご画己四. 引用例仙弓.8.9画。︲罵口.の︹]︾ら餌澤︲鱈︶ 61
生相手 復言。 比丘白し佛。大徳。所し有四 生彼出生中生相如し是応し知。 b§ず、O宮ご唖零侭宰、謹騒ミ、ミ骨暫昌、s︵器怪登︲鼠狩畠︲昌喜舟&︶厨の鴨ppm宅PQ哨切﹄日戸Q四四鳥﹃①ずゅH屋ゅ日も色冨冨 も○画目。丙望﹄計のけ①冠○国めめ目ぽい目pHご煙のご昌凹のもゆぽ目吊︶]︼○口のも四吋ロ四目ご︲︸︺四﹄画四口再﹄.”四mもゆめ]︺の、︸︶目色昏○|ロ○国印もpHロ四房ロ も画﹄.蝕昌魚切丙Hゆめ唇も丘○口のも四口﹄ず割賦己pQ騨国再冒Q○mm目ロH固いす﹄得︺豈冠胃尉○|]この己屋○画のも秒・昌芦ロゥ]]ず、。四目のゆ︵]煙吾 、↑︶ の計○ずのQ四画ご胃Q○mぬく匡Hも凹唇芦吊︶ロ﹃胃員︶|]P⑫己ロ○口⑳己四国鹿の舛肖鱒ワ曾冒印]ロQご画]ロヴ四口ゆ口一旦ご口四の埼函○口も四言﹄]口ゆ く胃昌も煙昏︼も彦望﹄HRO|﹄山国印己四国画mQp国営︺四mロ頤吊︺四一︺の]︺︺pQpmpm己○局”︺激pHもP一︺]も彦園旨叶○|昏二巨函己沙邑四︸口印冒冒︵]ロロ Jゴ ロ﹂ 包口mpm己酌昏一も彦︾卦HH○一言函H○一︶pご色黒二六ぽ煙尉ご塑岸︶局詐の目も凹昏﹄胃︺ロ]︼HHOl胃目色屏詞﹄]︺画、①の吋四ご門口︾○口の己四ロ四国。H騨昌も画 、 函のぽゆ冒己煙昏一くゅ。ごロ昌昌民尉○|]︵︶]ごゆめ毛︺﹃○Q言︶旨○口のも凹目]︼○ず目色・﹄煥罠○﹄ぎめ印固く○包め]︺四国も色﹄皀己︸﹄閨旨全四国|罠庁、①ロロ﹄○g四コ Q”Pごずゆ昏肖目C一筆国。冒四烏声空目︺、C煙Q旨四印建︺酌ロ︺⑱○四八一・戸]○口⑳胃冒一“一︶罰CQ己騨一二黒︶]肖冒胃色蝕昏一二︶沙己己○ぬ闇屋函砿C酌pH冒襲ロ扇 無常故。及命根力限量時住亦為二無常所謬生故。 彼次第増長生。彼増長已能得一二受二用世俗生圭此次第生復誰所し生。衆界入生而無し有し我。何以故。五衆等増長遷流以 比丘白し佛・大徳。出生之相次第而生当何所し似。佛言。比丘。彼初下し種即当し有し生。彼次第増長生。彼次第出胎生。 ︹達磨笈多訳八三二c︺ 丘白し佛。大徳。所し有四種出生之相与望生老死一有二何差別却佛言。比丘。彼四種出生之相随二次第一生若生随二相似一 世尊。云何而生。世尊告日。由二命根力一有二暫時住一分限法故其性無常。即無常法如レ是而生。 引用例②弓.巴ゞ弓騨。︲豆.ロ.且︲ら︶域19m一画︶
︹達磨笈多訳八三二Cl八三三a︺ 比丘。彼四種出生之相時分破壊即作二五種衰悪一説名為膨老。 比丘白し佛・大徳。何者是五種衰悪。佛言。比丘。一者髪衰悪。髪壊離し色故。二者依衰悪依調身也。肉処色力衰悪故。 三者業衰悪。語時上気喘息故。住時曲如二牛背曲一故坐時向し前重し身故。行時按レ杖故。意智繋縛及念弱少故。四者受 用衰悪。於二現在衆具中一受用下劣故。於二諸遊戯所し可レ喜中一皆不二受用一故。於二色根自境界中一不二疾行一不し及行故。 五者命根衰悪。寿尽死近及少縁死不二堪忍一故。 ︹玄英訳八四○a︺ 即此四種生身之相時分変異応し知能作二五種衰損一説名為し老。 復言。世尊。云何名為二五種衰損圭世尊告日。一者鬚髪衰損。以二彼鬚髪色衰壊一故。二者身相衰損。形色唐力皆衰損故。 三者作業衰損。発し言気上喘息遮急身戦棹故。住便催曲以二其腰背皆無力一故。坐即低屈身煽弱故。行必按レ杖身虚劣故。 凡所二思惟一智識愚鈍念憎乱故。四者受用衰損。於二現資具一受用劣故。於二戯楽具一一切不レ能二現受用一故。於二諸色根所 行境界一不し能二速疾明利而行一或不レ行故。五者命根衰損。寿量将尽隣二近死一故。遇二少死縁一不二堪忍一故。 ごCOごH叩く四Q己○Q①Q画函昌Q①岸沙胃.ずい四口島︺器旨①、ご壗宕︵﹄go|煙︶己.旨の.ご甸・のゆめ碕禺︶. ︵]四国鰹ウ四︵]囚ご画①一︺画Q四国ロ○]昌声︶いぼ﹄H穴︶﹃の画○口画耐四。計の“、討邑冨四ロロ﹄再庁︶侭︵︶口吊︶、伝昌もロ冒肖胃・○|門ぬゆの℃凹琶笥胃.ロ曾鐡口叩Hゆロの HPロ函自望口﹄﹂⑳員匡的の塑雫]ず霞崗Hm冒口ごPQ四目︺弓ごH函胃ロケ凹岸昌己曰く胃H○|のH○四函巨旦ずゅ口己○吊︺岸胃○胃宮の弔国ロ﹄計呉﹄①国四・℃騨 63
Cs署、○萱ご︸毎ご侭一言至言、§、意篁員、亀︵誰豈︽︲員狩昌︲急喜画雫芦︶医の。m①巴○ごQpmm]皇①胃︶四宮日賦]届国目︵]吋冒四目串︶画 どの丘営む○。①︵]いぬ働竺。]凹一︺︶○丘︺ご凹岸昌閂︲pご弁ロロゥ罰の岸︶ゆHロ四国︺で秒口閂苣函︶a今もpH禺崖函己pHごくいの庁①|H・の○m印も、﹄局陛ご画 Q⑳ロ|民巨凹Hgの○四の己pH鰹ご魚Q四﹄言|鰹ご妙︸芦﹄HPpm﹄尉巨計めぽ四国動員]QP轡一国︺秒HQmOmのも四吋底○け一毒︶四口﹂昌胃Pロ胃も臼Hgご望①岸︶璽 幽︶ L q四国一閂.Qの○ぬのも鯨H陛一︺四声︺Hppp胃吊︶四H・ヴョのご色旦四︺︺|ロロの口︺沙昌冒︺黒︶ゆ口四冒目ロロの望︼鰹ず騨昏OlQm①の胃○号QpmQ①﹄功蝕 ごPゴ︺皿﹃四口”﹄員背骨釦ロ四自動昌旦目目冒口印]四mH冒四浸口己鱒料.m①切己⑳ウ吋四﹄印冒肖口唇芦吸己四口四画一Qずゅ画も○mNp函の○曾︺吋昌蝕口︺のご口諄︺もmH 、 的冒口吋己四]四印昌函も四局ず︾Np伝○のロ①の函の二]国切計①一旦の。ゆぬ画甘陛岸︶凹毒﹄H己煙員︶ぬ局凹ロのHpm︾目己.吊︶秒ご○ロも○・の。四m四一。○冒 す再四目もP冒口国○のロ①のご旦○QQo’四︶勺.鰹ずい. ︹玄英訳八四○a︺ 即於二此四生身相中一復有二六種死差別相韮一者究寛死。二者不究寛死。三者自相死。四者不究寛死分差別相。五者究 寛死分差別相。六者時非時死。応し知此中自相死者謂識離し身色根滅没差別之相。加レ是名為下生身相中名色等相由二生 老死一而有巾差別卸 生之相与二生老死一有二此差別↓ ︹達磨笈多訳八三三a︺ 比丘。於二彼四種出生相中一亦有二六種死差別や応し知。一者尽寛死。二者不尽寛死。三者自相死。四者不尽寛死分。五 者尽寛死分。六者非時時死。比丘。於レ中自相死者識於二身中一移出二別分一及色根減没。如し是応し知。比丘。名色等出
引用
例 j めい︵弓.①e︾回、亀︲ロ︶ロ”①p︾鞆つゆ﹃’ず画︶転。我総説為二一切流転却 復言。世尊。是何処転。 ︹玄装訳八四二alb︺ 復言。世尊。云何無明作業殊勝。世尊告日。応し知無明略有二二種所作事華秀一者無明普能造二作一切流転所依事業屯 二者無明普能造二作一切寂止能障事業や復言。世尊。何等名為二一切流転壬世尊告日。若是処転、若是事転、若如し是 。§割、○意Gごme員叱葛、ミミ、急黄さ建鼠、争言Scの討罵︾、︸ミミ電、忌書②︵鈴睡暑︲皇狩農︲ミ罫詞恥圏さ琴畠ミ冨亀もs這画旦亀︶毎めど、四口 一m。○唇的冨芦Hロ匙︺四丘]四の○mのも凹胃ご﹄、の①己四国p印すH合砂四国︺砂計の函印こごめ己騨一Q輯の釦]g︺Q四顕昌]QOHp煙呂ロ四国頤吊︶P癒當]画の]︺﹄ “迅 昌︺煙口︺己四mロ]のの冒科﹄”もpHず昌四の汁①|員︺四口︺己酋計旨四計巨の○四。Q口唇一こいも四口﹄禺詐の国ゆず罰︼口で四昏邑]色のop国函胃﹄冒昌四国函も画 今凹働一門ロ塑口胃も四計丘画口︺の○画QQp胃。○歯も凹昏﹄一︺煙周︵]巨頤○○口も⑳ロ]昌臼の。凹口ロ○|ご計の宮口己幽昌]騨国︺も駒命ぽゅ胃・口の○四。。p旨]匡胆 色︶ も四函四国印丘①pp−Qmの④]○口︵]いい函四口]色壱一口”己四Q四コ|”印口唇]自銅も⑳。四口一︺一巨詐pHご一国函も四的詐の|国ユ﹄ご営国︺画ご]も凹 誹︸胃四ご臼印○四口色口唇一口”も騨望胃。匡○’ず計のロゴも四噸四R︺目四一二肩、○①ロ画一旦輌①の]○画・P”ず。四m計pHロ凹凶口己四吋H計○mもPQpの一四 剣〆 。︶ ぽ一口ぬい○|ご詐印口邑己四噸⑳国嶽一口”︵︺①pp−Qm①印]○口。四mごQPm叶巨玩旦の]邑冠色印昌色。。p画己丘︶訓一伝一切詳罰①旨︺○面①QQO|ご汁いロョ も四]﹄岸pH伝一口頭C①国p−Qmの印]○国。⑳ぬげ。⑳、函轟口思口四HpもpHH鈴○m固い。ゆ口]○ぬも四吋目○口のの匡門計○ぬも妙]四の。⑳R﹄民ロハ員口 でpH関口]ロも沙昏筒円”﹃ロ口唇︺ロmも煥唇○|ご計のロロも画国︺四国]勺四計匠僧固めの色QQp]Qom己凹ぬゆ画の写①ロ四一。”①、]9日Q四”胃昌QoH pmH己凹胃昌も画命丘四昌扇○四Qqp冒口○mも凹口觜HppHpも四ずの面︼の命①|]・○ぬ固い昏昌吋庁の。。p画一]○○mむぃ伝]Q口肖]ぬの己四Q凹胃︾|﹄。○ぬ も四宮智。旨一息①ロも四色色。|国︹函宅凹巨昏ごH四mずこ昏唱ロゴも閉弄くゅ。甘口ご○’四︶同昏Q、巨頭も画.亘同ロ.目oロ①Q言ゴ○. ﹁5用例四宅.且︾忌豆︲扇四一︺一︶.且:巨一︺拳1局曾豈︶ 世尊告日。於二三世処や由二我分別毛復言。世尊。是何事転。世尊告日。内外六処。由二我取 FD f
執や復言。世尊。云何而転。世尊告日。諸業異熟相続流転。由二我分別一由二邪分別壬 復言。世尊。云何名為二一切寂止毛世尊告日。一切寂止略有二四種や一者寂r止所依。二者寂止所縁。三者寂止作意。四 者寂止果成。是名二無明作業殊勝や ︹達磨笈多訳八三五a︺ 比丘白し佛・大徳。何者是無明作業殊勝。佛言。比丘。略説無明有二二種業壬応し知。一者一切諸種発転与二作依止業一 者無明。二者一切諸種背転与二作障磯業一者無明。 比丘白し佛・大徳。何者是一切諸種発転。佛言。比丘。若処転生、若転生、如転生。是為二一切諸種発転韮 比丘白し佛。大徳。何処転生。佛言。比丘。流転道中。以二自我分別一故。 比丘白し佛。大徳。何法転生。佛言。比丘。内外諸入。以二自我摂取一故。 比丘白し佛・大徳。云何転生。佛言。比丘。業之与二報相続一発転。以二自我分別及邪分別一故。 比丘白し佛・大徳。何者是一切諸種背転。佛言。比丘。略説四種背転。所謂一者背転依止。二者背転挙縁。三者背転 思念。四者背転果成。比丘。此是無明作業殊勝。 ︵一①。耳包]四⑩︸内︾﹃︽割匡雫︺冒冒、つめ︸︶四一P⑫︵︶泥砂一︶p皆一計印]︺.一頭顕一二︵︶冒一︺軸計、二]己、貞一︶[庁、四国︺印︵︺①恥の口己釦晨︶四一房︶︽︺叩ロロ︸︶色国胃昌ロ︺計︸戸己i−. ’、 ]︺画昏︼己]︺言○mい︺ロ四国張一︶酌一︶↓ず︾識①一︶時い、鮨鯉口“]︾①]︺騨一︵]ぬ①秒一○コQPm。]酋昌、己、↑ご一]ご○ご○ぬい一︵﹀彦○⑫一︿く一弓]一画]庁]胃二三 骨︶色ご罠己旨竜○mの畳﹄冒帛︶“﹄全P.|H賑︶制一。]]の昌己○二︶一○彦○印目肉︶﹃芦﹄国一口再]︺ロロ毛色ご]尼岸︺︶﹃○m唾と]ロも凹芦‘︾﹃酉ロー︺]庁色一︶蛍Hご︶邑一︺○’ 一︺合“ロ]︺帛︶騨冒馬一目恥もP]三﹄ロ︵︺旨︵握唱︵︺旨○叩丙昌一ロ昼員冒詐ロー﹄舅﹄︶P言自己岸戸︾﹃C砿鉱宕再座時一隣如α|竺娠①鉱]CR︺Q鱈鮠︵﹂ず煙己君︺一国塵 引用例⑤︵両&﹀畠幽翫l電ゞ□且.﹄届騨。Iご︶
比丘白し佛・ 広法悪対や 是故説名二勝法悪対毛 ︹達磨笈多訳八三五a︺ 比丘白し佛・大徳。何者是無明悪対殊勝。佛言。比丘。勝法悪対無明及広法悪対無明。此二応し見。 比丘白し佛。大徳。云何勝法悪対無明。佛言。比丘。其五根中以レ此摂取以レ此和合。所謂慧根。彼之悪対則是無明。 故説名三障二擬広法や 復一一言。世尊。如何無明障二磯広法や世尊告日。言広法一者聞所成智、思所成智、修所成智。障二砿此一者即是無明。是 ︹玄英訳八四二b︺ 復言。世尊。云何柿 復言。世尊。如何征 故説名三障二擬勝法や 民ロ四目︺、戸︶昌冒P己自画“彦旦冒巨一一︶の]四口ご凹胃砂一]︶激ゆず四底へ一昌邑一斤︶品会い口帛︶四局ご︶討四ごゆめ計①|昏旦芦弄色印計①い①“月伊ご戸く棹。ず巴︺b○昏○ |Q①昏昌ロー嵩目建︺ロロも四唇﹄もぼく○m⑪ロ﹄ロ︺四目的毛い]﹄ロ計①|Qの印国凹口gpOmm芦○宮○の炭昌肖胃、ロ﹄員︾陣︺ロロも四琶骨むけ︶6函の異︺①の 一︺琶色昏○’ず︲厨巨冒忌︶四一﹄]庁四吋罠叩く四○口①ロも○ロ︺○ご○の丙]]禺巨目︼昌陣︺pご]︺煙︸渭昌己ロ胃○mの貝﹄沙ご頤も四﹄四mの一旦四①の]○口Qいぬ陣戸○m もp]由の一︺胃ロロヶpロ四国一ずの沙民巨の烏︶騨昌Pのウく自画ごpQmplずゅ叩○域邑もp﹄凹めど﹃pごずい画﹂恥①砂吊︶ゆ言目目]目ロ︺庁ロロ国も四昏昌も]︺]○mの 口]画冒娠帛︶四︺﹄巨什○|︹一︵︺“]]凹禺”﹀﹃Pop①口も○伝一c彦○唾屏昌一詫巨﹄門口庁丘口邑も四伝一己旨︶﹃C函鞭“]﹄①α一︺︶討凹伝Cl 大徳。云何広法悪対無明。佛言。比丘。所し有聞体智、思体智、修体智。彼之悪対則是無明。是故説名二 云何無明障磯殊勝。世尊告日。応し知。無明障二砿勝法一障二礦広法圭 如何無明障二礦勝法や世尊告白。言二勝法一者能摂二五根一命二其和合屯所謂慧根。障二砿此一者即是無明。是 67