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より高度な不妊治療を継続し出産に至った女性の体験

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(1)

よ り

高度

継 続

女性

体験

岡永真由美 

美子

且*

村 

郁子

2* 神 戸 市 看 護大 学

1* 神 戸 市 立 中 央 市 民 病 院

≧・ 前 神 戸 市立中央市民 病 院       要   旨  不 妊 治 療 は

ある治 療 段 階で妊 娠に至 らない場 合 は

より高 度な治 療 段 階へ と移 行 する

本研 究 は

不 妊 治療で の ス テ ップア ッ プを しながら治療を 継 続 し

出産に至っ た女性の体験 を 明 らか にす ることを 目的とし た。 便宜 的抽 出法に より高度生殖補 助医療 に よ る治療 後に妊娠

出産

育児 を経験し た 10名の女性に研究協 力を依 頼し た。 対 象は

研 究参加に同 意 を得た

8

名の女 性で ある

調 査は半 構 成 的面接を 実 施し

治 療 を継 続 する女 性の気 持 ちに焦 点 を 当て て該 当 する文 脈 を 抽 出 し

カテ ゴi丿 

と し整 理 した

8名の女 性の不 妊 治 療 期 問は 1

4年で

不 妊 治 療の う ち人 工 授 精は 0

12回

体 外 受 精 は艮

5回の治療を受けて い た。 治療継続を し た女 性は

治療継続に向 けて気 持 ちを自ら引き上げる状況を説 明する 「見通し をっ ける』 『バ ラ ン スを保つ」 「新た な治 療段 階へ の覚悟をか た め る』 『前 治療段 階か ら の解 放感」

そ の

方で治療継 続に伴い落ち込ん で いく気持ち を説明す る 「月経ごとのち込み』『治 療継続へ の躊 躇』 「現段 階治 療眼界を認識する』とい うカテ ゴ リ

分類できた

その背 景 には 「女 性の気 持 ち を尊 重して くれる夫の存 在 』があっ た

治療の倫 理 性と挙 児へ の希 望の間でゆれ る 「治 療 継 続へ 躊 躇 』

治 療か ら時 間を経 過 し た女 性であっ ても未だ語れ ない体 験であ る

看 護 者は

生 活者と して の女 性を尊重 す る と共に

不 妊治療 継続へ の躊躇や治療の倫理性に直面し た際の カッ プルの決定を支え る看護ケアの可能性を検討する こ と が課 題で あ る

ド;女 性

不 妊

治 療 継 続

高 度 生 殖 医 療

1

緒 言   矢 内 原 ら (

1999

)の調 査によると

全 国で

28.

5

万 人が不妊治療を受けて い る と推 計さ れ

全 出生児数の 約 120名に 1名は体 外受精に関 連し た生 殖 技 術 を受け た子どもと考え ら れ てい る。 不妊 症に は

娠 し ない原 発 不 妊と

過 去に妊 娠

分 娩の経 験の ある婦人 が その妊娠しない態になっ た続発性 不妊に分け ら れて いる (日本 産 婦 人科学会

1997)。

組の夫婦が 妊 娠 する に は, 配偶 子形成, 排 卵, 受精, 着床そして 妊娠の維持とい う過 程が必要で ある

これ らの過程の どこか が中断される ことに よっ て不妊状態に な るが その原 因は そ れ ぞ れの夫 婦によっ て多 様 性が ある。   例 え ば

Hendersho ら (1982)は

女 性の年 齢 と妊 娠期待 度との関 連に着 目し た。 彼 らの調 査によると

避 妊 を しない態での 1年後の妊娠期待度は, 20 歳 代は 80%前後で あるが

30 歳代後半は 50%に低下し ていた。 年齢に注 目するのであれば, 我が国の夫 婦の 初 婚 年 齢が 1990年に夫 28

4歳

妻25

g

歳で あっ た と ころ

2003 年に は夫29

4 歳

妻 27

6 歳と男女 と も上 昇 傾 向に ある (厚 生 統 計 協 会

2005)。 よっ て過 去 13 年間の夫婦初婚 年齢か ら, カ ッ プ ル ごと の妊 娠に至 る確率は低下して い る こと が推測で き る。 さ らに

結 婚から第

子 出生まで の期 間が 1990年は 1

66年であ

たところ

2003 年に は 2

00 年と延 長傾向にあること か ら (厚 生 統 計 協 会

2005)

子を出産する年齢 はよ高齢化して い る。  不妊治療は

あ る治療段 階で妊 娠ら ない場合

高度な治療段 階へ と移 行 す

荒 木 ら (

2003

療 段 階には配 偶 子 操 作は精 子の み と す る

般不妊治療 と, 卵ま たは胚の操 作 を含 む 高 度 生 殖 医 療の 2種 類を 提 示し た。 具体 的には

般不妊治 療には, タ イ ミング 療法, 次いで タイ ミン グ療 法と排 卵 誘 発 剤 併 用

人工 授精 (Anificial Insemination by Husband

以降 AIH とす

る)が ある。 そして高度 生 殖 医 療 (

Assisted

 

Reproductive

Technology

以降 ART と す る)に は体外で の配 偶 子 操 作 を する体 外 授 精 が ある

各 治 療 段 階は夫婦にとっ て

子どもを産む

と いうお互いの意思と, 治療継続 に関する決 定を再確 認 しあ う機会といえ る。 高 度な治 療段階へ の ス テッ プア ッ プに至る女性は

今まで の治 療に失望 感 を持つ もの の 階の治 療には妊 娠へ の期 待や不 安を抱き

さ らに治療を継続する か否かの 選 択 を迫 られてい る

 

A

病 院 産 婦人科 外来に あ る不妊 相談室 (2000 年 9 月よ り相談業務開始 )で は 不 妊 治 療にお け る新た な 治療段階へ の移行 (以降

治療ステ ップア ップとする)

(2)

Kobe City College of Nursing Kobe  City  College  of  Nursing

24

  神戸市 看護大学紀要  Vol

10

2006 時 期に注 目 し

治 療の情 報 提 供 と同 時に

女 性や家 族 の治療へ 戸 惑いや 不安 を表 出で き る よ う相談を受け て い る。 これ まで

体 外 受 精を体 験 して い る女 性の気 持ちに焦点を当て 治療へ のり組み や心 理的ス トレ ス

夫婦間治療へ の姿 勢にっ い て明ら かに さ れて き た (

Olshansky

,1987

Olshansky

,1988

;森 ら

,1994

; 森 ら1996;岸 田, 1996;千 葉ら, 1996;陳ら, 1999)。 しか しなが ら

治 療ス テッ プア ッ プ前 後の女 性の体 験 に焦点を当て て記述し た研究は少ない。 そこ で本研究 で は より高 度な不 妊

i

治療ヘ テ ッ プ ア ッ プ しなが ら, 治療を継続し

出産に至っ た女性の体験を明らかにす ることを 目的 と した。

ll

方   法   研 究デザ インは

高 度 生 殖 補 助 医 療による治 療 後に 妊 娠

出産

育児 を経験し た女性の 体験

女性の りを通 して帰 納 的に探 索 する質 的記 述 研 究で ある。 不 妊治療女性は, 治療経過 中の不安が強く, 治療へ の焦 燥感を持ちっ っ 治療を継 続して い ること

悲観的な妊 娠へ の見 通 しをする等

とて も複雑な心 理状態である (森ら

1994)。 ま た

女 性は外 来で の治 療を継 続して いる ため

治 療 中の研 究 参 加へ の意 思 決 定は困 難であ る と予測した。 そのた め, 高度生殖 補助医療の結果妊 娠し た女 性に

よ り高 度な不 妊

i

治 療に ステッ プ ア ッ プ した前後の体 験を語っ て いた だくことに し た。   対 象 者 は

B

県 在 住の過 去

2

年 以 内に

A

病 院での高 度 生殖補 助医療の結果 妊娠し

出産 し た女 性 10 名を便 宜 的サ ンプリングによっ て抽 出 した

研 究 協 力 者と知 り合う手続き と して, 不妊相 談室担 当の外来 看護師よ り

抽 出された女 性に研 究 内容と力の依頼を 文書で 行っ た その際

研究者によ る面接へ の協力も依頼し た。  デ

タ収集は

研究協力の 承 諾を得た 8 名の 女性に 半構成 的 面 接 方 法に て行っ た

主 な面 接 内容は

  治 療ステ ッ プア ップ時の気持ち

  女性が感じ たス テ ッ プア ッ プ時のパ

トナ

の気 持ち,   印象に残っ た治 療段 階へ の気 持

  治療にみ切るにっ た きっ か け等 と した

面 接 場 所 および時 間 帯は

協力者の 宅 で希望す る時 間帯に行

た。 デ

タ収 集 期 間は

2003 年

2

月 か ら

6

月であっ た

面 接 内容は許 可 を 得て録 音 お よびメモを とり逐語録と し た。   逐 語 録は

よ り高 度な不 妊 治療にステ ッ プ ア ッ プ し な が ら も治 療 を 継 続 す る女 性の気 持 ちに焦 点 を 当て て

該 当 する文 脈 を 抽出し た

治 療ステッ プ に は

,一

般 不 妊 治 療で の基 礎 体 温お よ び排 卵 誘 発剤に よ る タ イ ミン グ法か らAIH へ , AIH からART とに分類される。 まず

そ れ ぞ れの女 性にとっ て これ らの治療 段階にお ける気 持 ちの ゆれや

新 た な治 療 段 階へ の決 断に到っ た き

かけにまっ わ る語 り

の ま ま に取 り上げ た

次に

女 性 個々 の各 治 療 段 階 および

治 療 全 体の 体験か らス テ ッ プァ ッ プ時全般の特有な規則 性や プロ セス に注目した さらに

同様の治 療 段 階にある他の 女性の言葉と対比さ せ ることによっ て

カテ ゴ リ

と して整 理 した。  本研究の協力者

過去の ス テ ッ プア ッ プ時の気持 ちや場 面 を 思い起こすため

印 象に残っ た場 面 前 後の 状況が不鮮 明に な りやすい そのため, デ

タの信頼 性を確 保 する手

Jr

頂と して

研 究 協 力 者の語 りにあ る背 景を理解する ために

治 療 当 時の状 況や研 究 協 力 者の 言 動を

協 力 者の許 可を得て

不 妊 相 談 記 録を参 照し た。 ま た その際 関わっ た外来看護 師と共に, ステ ッ プ ア ップ前後の女性のお か れ た状況の理解を深め た。 抽 出されたカ テゴ

不 妊 女 性の看 護に

5

年 以 上 携 わ る看 護 師

2

名と カテ ゴ リ

当性を検討し た。   倫 理 的配 慮 と して

調 査 前に文 書にて研 究 目的

研 究参加

途 中辞退の自由, 秘 密の保持, 不参 加

途中 辞 退で あっ て も

現 在および将 来の治 療や看 護ケ ア に 影響が無い こ とを保 障し

署 名に よ る研究 参加の 意 を 得 た

文 書によ る研 究 趣 旨の説 明には

宛 名 書 き し た返信用封筒を同封し

1ヶ月 後をめ ど に同意 する か どうかの返 答 を依 頼 し た

研 究 参 加に同 意を得た女 性 に は

再度

口頭で の説明 を実施し た。 調査前に神戸 市看護 大学 倫理 委 員 会の承 認を得た (2002 年

7

9

日)。 皿

.結 

1.

属 性  面接調査に協力を得た女性

8

力者と した (表 )

協力者の治 療 開 始年 齢

25

34 歳

不妊 治 療期 間 は

1〜4

平均 治 療 期 間は

1

10

ヶ月であっ た。 面 接 時 間は25

IlO分で

平 均70分で あ

た。 不妊 原 因は

機 能 性 不 妊 3名

卵 管 閉 塞

4

男 性 不 妊

1

名 で あっ た。 AIH は0

12回

 ART は1

5回であっ た。 協力 者

8

名の うち 5名は月 経 不 順や下 腹 部 痛を主 訴と

(3)

より高 度な不 妊 治 療を継 続し出産 に 至っ た女 性の体験    25 表 研究協力 者の属 性 治療開 始 年    齢 治 療 期 間   (月) 人 工 授 精   (回) 体 外 受 精   (回) 婦人科手術歴 不 妊 原 因 A27 16 3 3 約5年前に他 院で不妊治療。 治 療 中断後妊 娠し

自然 流 産 機 能性不妊 B33 18 5 3 右卵巣 腫瘍摘出 機 能性不 妊

C34

24 4 1 結婚後 す ぐに近医で不妊治 療するが

中 断 両側卵 管閉塞 D30 48 12 5 腹 腔 鏡 下 卵 管 癒 着 剥 離 機 能 性 不 妊 E31 12 な し 2 第

子 不 妊

子 宮 外 妊 娠 卵 管 狭 窄 F25 18 3 1 チ ョ コ レ

ト嚢 腫, 両 卵巣 腫蕩 摘 出, 片側卵 管開 口術 子宮 内膜症 片 側 卵 管 閉 塞

G32

24 7 3 な し 乏精子 症 日 2930 +他 院 ll 3 腹 腔 鏡 卵 管 鏡 両 側 卵 管 狭 窄 して過去に婦人科受 診 経験が あっ た 8名の う ち2 名 は挙 児 を希 望 し過 去に他 院で の不 妊 治 療 を試 み た もの の 妊娠にらず治療を中断し てい た。

2 .

カテ ゴ リ

の抽出   8名の性が各 治 療 段 階で ス テ ッ プア ッ プ し な が ら も治 療 を 継 続 する気 持 ちに焦 点 を 当て て検 討 した とこ ろ

『見通 し をっ ける』 『バ ラ ン ス 月 経ご と の強い落 ち込み』 『治療継続へ の躊躇 』『現段階治療の 限界を 認識する』 『新た な治療 段階へ の覚悟をか た め る』 「前 治 療 段 階からの解 放 感 』 『女 性の気 持 ち を尊 重 し て く れ る夫の存在の 8っ のカテ ゴ リ

が抽 出さ れ た。 文 中の 『 』 はカ テゴ リ

ー,

女 性の言 葉へ の研 究 者の足説明は ()でし た。  

2 − 1

) 見 通し をつけ る  全て の女性は受診まで に1

6 年間基礎体温に よっ て妊 娠の タイ ミング を 図っ ていた。 婦 人 科 受 診 を す る に あ た り

治 療に はAIH を含め た生殖 補 助技術が 必 要で あろ うと予 測して いた た め

治 療 全 般へ の抵 抗 感 に関連 する気持ちは ほ と ん ど無かっ た と述べ る女性が い た。   人工授精は ね

すっ と受け入れ たん です

本とか もちょっ と読 んでた んですけ ど。 こうい うの も し なくちゃ いけな いや ろ う なっ み たいな感じで (

D

:タ イミング か らAIH)

 マ イ ナスイメ

ジは無か っ た ん だ け ど (受 診が)遅 れ た だ けで。

番 最 初 (産 婦 人 科に) 行っ た時 点で

(妊 娠は) 無 理ですっ て言わ れ る か

体 外 受 精し ま しょ か

て言わ れるか

そうい も りで行

た んですよ。

・・

6年 間 出来なかっ た ので

(医 師から治 療を)どうしま す かっ て言わ れ た け ど タ イ ミング は飛び 越 して下さいっ て言っ た ん ですよ

人工授精か ら

だ い ぶ ん基 礎 体 温っ け た り と か してたので。 わ ざ わ ざ病 院に行っ て

ま た 同 じことする の もなって い うの もなっ て い うのが あ

たの で (

G

:タ イ ミ ング か らAIH)

 私の年 齢も

今 逃した ら

生子 ど もが出来ないっ て

危機 感が あっ たんだ と 思 うん ですよ。 私の場 合は

卵 管 がだめっ ていわ れてたから

卵 管 を使 う人工授 精の場 合 は

むりや ろな

て。 臼分の中で

たぶ ん ばつ 印。 っ て 思っ て た か ら

AIH の結果に は

あん ま り期 待もし な かった し

がっかりも な かっ た か な (C :AIH か らART )Q  2

2)バ ラ ン スを保つ  治療 中は

特定の相談者を身近にもっ 女性が多かっ た。 しか しな が ら妊 娠できな かっ た辛 さへ の対 処 は

代替療法や食事や 運動に よっ て健 康 増 進に心が け る

不 妊に関 する本 やインタ

ネッ トな どで情 報 収 集 する な ど, で き る だけ自ら解決し, 自己コ ン トロ

ルが取 り戻せ る ように努 力して いた

さ らに治 療 結 果へ の期 待をで き る だ け低く お さ えて治療を継 続する女性もい た。  鍼灸を してい て思っ たん です け ど

そ れ自体が ね

効 い て るか どうか な んて

はっ きりと は わ か ら ないけ ど。 不妊治療で ない

ぜ ん ぜ ん 関係ない

違う ところ ですよ ね。

  体の緊張とか ね あるか ら

そ うい うのが取 り 除け る

。…

  ぜんぜん関係 無い人で

しかも体 をわ かっ てい る人だ か らこ そ

自分と大事な橋 渡し。 (E :タ イミ

(4)

Kobe City College of Nursing Kobe  City  College  of  Nursing

26  神 戸 市 看 護 大 学 紀 要  Vol

10

2006 ングか ら排 卵誘 発 )  これ した ら (妊娠 )で きるか なっ て言 う期 待が30% く らいあっ て

他は先 生頑 張っ て も らわ なっ て

…  不 妊 治 療を し ん どい っ て思っ たことはな かっ たん ですよ。 し ん ど いっ て思 っ た ら負ける よ うな気が して。 自分が努 力しても ど うに も な らん ことってあるわ あ と か

  ス トレ ス を感じ た ら その都 度や め よ うっ て自分で言い聞か せて。 (A :AIH か らART )  

2 −3

) 月 経 ご との強い落 ち込 み  女 性なりに見 通 し をっ 療であっ て も

月 経 前 の妊 娠へ の期 待と緊 張感の高 まりの繰り返しに よっ て

次第に追い詰め られ る気持ちに なっ てい た。 治 療経過 で

手 術によっ て不 妊 原 因を解 決で き た と期 待を高め た女 性は

月経前の緊張感 をよ り強く感 じて い た。   手 術して

卵 管も (癒 着も とれて)き れい に した か ら ということで

こ れでやっ と み た い な感じで思っ た んで すよ。 そ こか ら しん ど かっ たです ね。

  高温期のね

あの辺がすご く しん どくて。 体 温が下がっ て いるの に

これ は 絶 対 違 うっ て

も う

回 測っ た り と か お か しい ですよ ね。 寝れ な かっ た

次の日の朝が怖 くて

生 理が 来る ん じゃないかっ て。 微 妙な神経 が も うす ごい行っ て るんで しょ うね

こ の辺 (下 腹 部)にね。 (D :AIH か ら ART)  

2 −4

) 治 療継続へ の躊 躇   女 性は人 工 的な妊 娠 や 治 療へ の後 ろめた さ や 治 療 継 続にむけて選択余地を残せ な い苦し い思いを抱えて いた。 そ の結 果

治 療 継 続に躊 躇し な がら も

主 治 医 から治 療限界の引導を 渡さ れ ない限り は治 療を中断す る とい う選 択にいた れ ない気 持 ち もあっ た

 (治 療を)やめる 勇気が無か っ たですね

やめない とい け ないという自分がいた んです け ど

身体は や め た方が 楽な んだけ ど, 精神的に は

やめる ともっ と辛い, 続け てい る方が ま だ ま し

みたいな ね。

  何か原 因が あっ たらね え

例えば先 生から

可 能性 がほとん ど ない とか 言わ れ る と か

そ う言わ れ た らや めてた と思 うん です け ど (B :AIH か らART )  努 力して ど う に か な る ものな ら

どんな努 力で も す る け どね

そ う じゃないか らね

待 た な きゃい け ない。

こ のま まず うっ と暗い気 持ちのま まい るの か なあっ て

赤ちゃん を手に抱く

抱か な い と い うよりは

自分の踏 ん切り がっ け ら れ る ん だ ろ う か とい う

。 …

    納 得いか ない ま まずっ と人生 を 過 ご して いくんだろ うか というの が

,一

番怖かっ たですね

治 療 自体 が 苦 しいん じゃない んですね

孤 独 感が

番苦 しい。 話して も話して も, 結 局自分だか ら。 それが

番苦し い 。 拭い去れ な い ん です

流産 した人で さえ も羨ま しかっ た (E:タ イ ミング か ら排 卵 誘発剤

D

 

2 −5

)現段 階治 療の限界を 認識す る   女 性は妊 娠できな かっ た結 果 を 重 ね

心 身の緊 張 は 極限に達 して い た。 妊娠で き ない事実を突きっ け ら れ た女 性は

負い 目や引 け 目を感じ自 らを追い詰め

現 段 階治療の限界を認識せざるを得な い状況にあっ た   体 外 受精を し よ う か

て時に先 生 か ら 「F さ ん

ぱいいっ ぱいや と思うから (治療 を)や めるか

次のス テッ プ を考え た方が え え」っ て言わ れて 主人も 「俺も いっ ぱい いっ ぱいやなと思て て

今日 (先生から今後の 治 療の こと を)言わ れへ ん かっ た ら俺の 方か ら言お う と 思っ てた。 後で

人で も病 院 来て先 生に相談しよと思

てた」っ て 私を まん中に挟ん で ふた りで

その時初め て病 院で泣 きそうになりま し た ね

(F :AIH か らART  生 理が来る前っ て

お腹が ちょ っ と痛くなっ た り とか 徴 候が あっ たん ですね

尿 検 査 して もら う まで に

今 回 も あ かんわっ て いうのが

ずっ と続いてた か ら 何か あ る日 突 然

診 察室の扉の前で

あ あし ん どっ て思っ た ん です よ

先生何か

も う

ちょ っ と疲れて き た んです け どっ て言っ た ら

そ れ やっ た ら

次のステッ プ に進 む か みたいな 感 じで。 延々と続ける こと自体にね

精 神的に 疲 れてたん で。 若け れば。 も う ちょ っ と頑 張っ た のかも しれ ないど。 (G :AIH か らART)  

2−

6

) 新 た な治 療 段 階へ の覚 悟 を 固 め る   医師か ら体外受精をする必 要性を持ち出さ れ た際に 絶 望, 動揺し, シ ョ ッ クをう けるもの の

治 療 継 続に むけて気持ちを切りか えていた。 女性によっ て は経済 的 側面か ら, 回数を決めて体 外 受 精に臨 む者 と

1,2

回の治 療で妊 娠で き る と楽観的な予 測を す る者がいた。 ま た

治 療 当 初 か ら人 工 的 な 治 療へ の抵 抗 感 や 後 ろめ た さ を感じっ っ 治療を継 続して い る女性も い た。   苦労せ ずにとい う か

目然に で きるだろう と思っ てた んですけど

タイ ミング治 療でな かなか出来な くて

,…

(5)

それ まで

AIH と か

 ART とかで も

人工的な ものはす るっ もりはない と

ア ン ケ

ト に は答え て た ん ですよ。 (医 師よりだ らだ らす る か

人 工 的にね

切 り替 えて い っ た方がい いように言わ れ たの で

は じ めて真 剣に考え た んです

悪いところ は も う取っ た し

可能性 的に は難し く ない ん で

と言わ れた の で

じゃ あ

それで っ て。 そ の時は

確 信があっ たんで進めて もら お う と思っ て人工 授 精に は踏み切れ たん です けど。 (B ;タ イ ミン グ か ら AIH) よ り高度な不 妊治療 を継続し出産に至った女 性の体 験   27 く らいは。 だ か ら

体 外 受精 をし よ うといわれたときに は

何かこう

すっ き りした というか

体 外 受精

え え えって悩 む時期な ん だろ う けど

(H :AIH か らART )  何か あ る 日

突然

診 察室の扉の前で

ああ

しん どっ て思っ たん です よ

, …

    あ あ

しん どっ て思っ た 時 点 で

もう何か

次っ て

ステ ッ プア ッ プ して。 次 頑 張る みたいな。 気 持ちで。 先 生を とて も信頼していたので, それでお願い しま すっ てい う感じ

(G ;AIH か らART )  体 外 受 精とい うのは

ず うっ と上の話で

私に は関係 ないとい うか。 本を読ん で ても

体外 受 精の とこ ろ は読 んでな か った く らい。 体 外 受 精の ことを聞い た ときに

涙がすごいでちゃ

て。 とうとうこ こまで来て し まっ た か み た い な感 じで の

シ ョ ッ ク と

あ ま り人 前で泣い た り と か は しないんです け ど ね。

  体外受精も

1

回や れ ばできるみた い な感じで思っ て た ん ですね。 (D :AIH か らART )   体 外受精の費 用と か も聞いて, も う頭に最後まで入 れ てたん で

体 外 受 精しようっ て

。 …

   こ こ や っ た ら○ 万く らい って

そ れ で で き るんやっ た ら1回 やっ てみよ か

て。 他人の ものを使 うっ て訳じゃ ない し

手 助 けが な か っ た ら出来へ ん のんやっ た ら手 助け をして も らっ た 方がい い しっ て言う考えです。 (A :AIH か らART )  

2 −

7 )前治療段階か らの放感  高 度 生殖医療の必要 性を予測していた女性は

医師 か ら体 外 受 精 を 切 り出 され た 時に

治 療その ものへ の 抵 抗 感は な く

現 在の治 療へ の解 放 感や安 堵に似た気 持ち を述べて い た。   先生に そ れ (ART )を言わ れ た時も私も主人も抵 抗は な かったです ね。 やっ ぱ り き た かっ ていう感じ やっ た み たい です 主人は。 先 生に任せ たものを私 も まだ や ろうと い う意欲が あ る ん やっ た らい い か な 先生 か ら言わ れ た 瞬 間にハ イ じゃ次

1

み た い な

他の人が受ける よ うな体 外受精とい う言葉にシ ョ ッ ク は な かっ たです ね。 う ん全 然。 (F :AIH か らART )  2

8) 女 性の気 持ち を尊 重し てくれる夫の存 在  4 名の女性は

不 妊状態 を 疑い 自 らの判 断で婦 人 科 受 診 を して いた。 医 療 従 事 者か ら

不妊の原 因 や検査 にっ い て説 明 を受け

夫 婦で治 療に取り組 む必 要 性 を 再認識する女性もいた。 全て の女性は

治療の主導権 は自分にあっ たと明言し 夫は協力 的で女 性の気 持 ち を尊 重して いた。 夫は

治 療 説 明時に は 必 ず同席を し

夫 婦で治 療に臨 む 姿 勢であっ た。 夫の態 度へ の受 け止 め方は

杯の気 配 りに感謝する, 男女 間の相違な の で これ 以 上は夫に は期 待 し ないな ど

個人 差が あっ た。  わ かりき れるとい うこ と は無いと は 思 う け ど。 生理 が 来て

晩 中泣き明かすような時が あ れば

ずっ と背 中を さ すっ て くれ ま した ね。

  男女間の相 違とい うか

認識できな い部 分っ て い う のが

感じ取っていた か ら。 彼にわ かっ て も らお う と か

そ うい うこ とは思 わない よ うに しました。

    出 来ないな らで き ないなりに, 出 来た な ら出来た なりに, やっ て いけ ばい い と いうタ イ プ の人な の で

私が決 定した物 事に対して の危険 率と か ね

体に対す る危険 率と か

子どもたちに対する危 険 率 とか

そ う いっ た ことは

必 ず 彼は

医 師に確 認 するな り

勉 強し た り し た け ど

必 ずしてま し た ね (E)

 私の気 持ち を第

に して くれ たのが

経済 的な こ と と か も後 回し に し て

続け た い んだっ た ら も う

とことん や るっ て いう感じでね。 協 力し て くれ た というか (

B

Iv

.考  察

  自分の中で決めて たというか

先 生に は悪い ん です け ど, AIH は無理 や と 思 う と, 自分の中でね。 排 卵 障害が あっ て

卵 管鏡で も

もうひ とっきっ ち り通ら ん かっ た っ て言わ れ たの で

だめちゃ う か あっ て

最後の

1

2

1.

ステップアッ プしな が ら も治療を継 続した女性の   気 持 ち 本研究は

8名の女 性の タ イ ミング治 療 か ら高 度 生

(6)

Kobe City College of Nursing Kobe  City  College  of  Nursing

28

  神戸市看 護 大 学 紀 要 vol

10

2006 殖医 療 までの各治療ステッ プア ッ プ を しな が らも治療 継続を す る気持ちに焦点を当て

『見通 し をっ け る』 「バ 』 『月 経ご と落 ち 込 み』 『治 療 継 続へ の躊躇」 『現段階治 療限界を認る』「新た な治療段 階へ の覚 悟を固め る』『前 治療段 階からの解 放 感』 そして, 治療全般を通 して 『女 性の気持ちを尊 重して くれ る夫の存 在 』の

8

カテ ゴ リ

を抽 出 した

これらの カテ ゴ リ

は 「女性の気 持 ちを尊重して く れ る夫の存 在』を背景に置 き

『月経ご との強い落 ち込 み 』『治 療 継続へ の躊躇』 『現段階治療の限界を認識す る』とい う落ち込んで い く気 持ちにありな が ら も

『見 通 しをつ ける』 『バ ン ス を 保つ 』 『新な治療段 階へ の覚悟を 固め る』『前治療段 階か らの解 放 感 』と い う引 き上 げる気 持 ちに よ っ てステッ プ ア ッ プ し な が ら治療を継続し た女 性の体 験が明ら か に なっ た (図)。  長 期にわ たり不 妊 治 療 を継 続 する女 性の心 理状態に は, 治 療の 結果へ の期待が高ま る

方で

月経毎に追 いっ め ら れ

希 望と失 望が繰 り返される状 況にある (

Olshansky

1988; Blenner, 1990 ; 森ら

1994 ; 森ら

1996; 岸田

1996)。 そ して

女性は固 有の対 処 行 動 を とる ことに よ っ て自己コ ン トロ

ルを取り戻 す努 力を して い る こと が明 ら か に な っ てい る (Olshansky

1987; 岸田

1987; 陳ら

1999)。 本研 究におい ても女 性は

落 ち込んで い く気 持 ちに対 し 『見通し をっ 『バ ラ ン ス を保っ こと に よっ て 自 己コ トロ

ルを試みて いた

その

方で

女 性は ス テッ プア ッ プ しな が らも治療を継続す る際に は

人工 的な妊 娠に対 する治 療へ の倫 理性を 『治 療 継 続へ の躊 躇』 『新た な治療段 階へ の覚 悟を固め る』の で迷い つ つ

次の治 療 段 階へ 気 持 ち を い で いた。   本研究の協力者は

基礎体温に よっ て 自らの 化を見っ め

治 療にまつわる情 報 収 集か ら

自分に必 要 な治療へ 見通 しを 立て て婦人科 受診を しいた。 女 性 が 自分に必 要と考え る治 療は

前 向 きに

気 持ち の抵抗は ほ とんど な く取り組め て いた。 し か しな が ら

治 療経 過が長びくにっ れ夫を含め た特定の相談 者に頼 るば かり で は なく 「妊 娠へ の期 待を自ら

30

%に抑え るA」な ど

で き る だ け落ち込み か ら

コ ン トロ

ル感 を取り戻 すよ うに努 力 して いた

これ らの対 処 法 は

岸田 ら (1987)が抽出し た対処 行動の

治療 全 般 を 通 した情 報 収 集で具 体 的 な解 決 方 法 を模索する こ と に共通す る態度で あ っ た さ ら に治療継続に向け   B 図 ス テップアップ を しなが らも治療を継続 する女 性の気持ち

(7)

て のバ ラン ス を取ろうとする態度は, 森ら (1994)が 指摘した

高不 安群ほ ど治療に積極 的

悲観 的な見 通 しを する

側 面 と もいえる。  本研 究 協 力者の女 性 全 員が

治療の主導権は自分に ある と明 言し

すべ て の夫は女 性の意 思 を 尊 重 し協 力 する姿勢であっ た 不妊原 因を男性 因子と診断された 協 力 者は 1名の みで あっ た。 その た め不 妊 原 因に よ っ て 治療に関する意 思決 定の方向性に伴う心身の負 担 度は女性に偏 ら ざ る を得ない状で あ る。 阿 部 ら (1999)は

治 療に対 し

妻 が 納得で きる まで とい う 夫が40

4% と

治療か ら

歩引い た状 態であ る と示 唆 している。 本研究協力者の多くが女性主体の不妊治療 と なっ た た め

夫は消 極 的な態 度とい うよりも

妻の 意 思 を尊 重 し見 守るとい う態度になっ たのであろう。 夫は 『月経ごとのち込み』

r

妊 娠で き ない 自分 を追い詰める』 妻を見守 り

心 理 的

経済 面で の サポ

トに努めて い た。 こ の ことは夫婦が相互に思いを推し は かり

夫 婦 間のバ を保 治 療 継 続 き上 げる気 持ちの

助と なっ て い た と考え る 2

治 療継続をする 女性へ のケア   女性は

各治療段 階で治療を継続するか どうかの迷 いや

妊 娠で きるかの安 を感 じていた。 その

方で 女性なりの治療へ の 見 通し をっ

療にか う気持 ちに集中さ せ ることで

ス テッ プア ッ プしなが ら治 療 を継続してい た。 Goffman (19631石 黒

2001)は

親 密な間 柄に しか影 響を及ぼ さ ない

会 的に認め ら れ ないス ティグマ の

っ と して妊 を挙げ

アイ デンティ ティへ の影 響 を指 摘 した。 例 え ば 『治 療 継 続へ の躊 躇』 として 「やb る勇気が な かっ た 体は や め た ほ う が楽 だけど

精 神 的に はや めるともっ と辛い (B)」 と語っ ていた。 この気 持ちは, 小 笹 (1995)が

指摘 する よ う な

妊 娠に至ら ない自責 感やシ ョ ッ クを感じつ つ

倫 理 的側面で の戸 惑いの気持ちに共通 する とも考え ら れた。

B

さんは

治 療 当初 か ら人 工 的 な妊 娠へ の抵 抗 を 感 じな が ら, 治療 継続を選択せ ざ る を得ない葛 藤と 常にき あい

さらに医 療 従 事 者に自分の気 持 ち を 打 ち明け る余裕の な い ま ま

治療継続してい る状況で あっ た。  最 も女性の近に いる外来看護 師は

個々 の女 性の 不 妊 体 験や治 療の意 味づけは

何 か

あるいは何に影 響さ れてい るの か を

日々の関わりから把握するこ と がで きる

森 ら (

1997

)は

不 妊 治 療 を 受 ける女 性や より高 度 な不 妊 治 療 を継 続し出産に至った 女性の体験    

29

家族へ の看護者と して のか か わ り と して 談に 医師と女性をっ な ぐ

協働を示し た 。 女性と家族

医 師 と外 来 看 護 師が チ

と し

納 得の できる治 療へ の選択を支え

女 性を中 心と し た ケァ と は何かを 常に 問い続 け ること が必 要で あ る

不 妊 患 者 支 援のた めの ガ イ ド ラ イン 2001 )で指摘する よう}こ 月経周 期に 基づ く治 療を余 儀なくさ れる女 性であっ て も

地域で 日常生活を営む社会の

である。 女性と関わる時間 は 限 られて い て も

外来看 護 師 は

生 活者と して の 性と向 き合うこと

治 療 継続に関 する自己 決 定 を 支え ること

女 性や治療に来院する夫婦との対話を促す こ と, 緊張感の解 放にっ ながるエ ン パ ワ

メ ン トを 視 に入れ ることで

外 来 看 護ケア の質の 向上を目指すこ とがで きる。  本 研究の 隈界と して

サンプ リン グのに伴う, カテゴ

般 化に課 題がある

不 妊 治 療 中の女 性 は

心 理的な不 安定さと自尊心の低下した状態におか れてい る。 その ため

倫 理 的 な配 慮から治 療 を継 続 す る女性を対象者と せ ず

過去

2

年以内に高 度 生 殖 医 療 に よっ て妊 娠

育 児を して いる女 性 を対象者と し た。 今後は対象施設と対 象人数を増やし, カ テゴ リ

の飽 和化にむ けて さ ら な るデ

タ の蓄 積が必要で ある。  治 療の理性と挙児へ の望ので ゆれる

r

治 療継 続へ の躊 躇 』

治療か ら時間を経過し た女性で あっ ても

未 だ語 れ ない体 験で もある

今 後はス テッ プア ッ プ しな が ら も不妊治 療を継続する カッ プル へ の治 療継 続へ の躊躇や治 療の倫理性に直面し た際の カッ プル の 決定を支え る看 護ケアの可能性を検討するこ とが 課 題 である。

V ,

結  論  

8

名の不 妊 治 療を経 験 した女 性が

タイ ミ ング治 療 か ら高度生殖 医療まで の各治療ス テ ッ プア ッ プを しな が ら も治 療 を継 続 した 体 験 を検 討 した。 治 療 継 続に向 けて気持ち を自ら引き上 げる状 況を説明する 『見通 し をつ け る 』『バ ン ス を 保っ』『新たな治 療 段 階へ の覚 悟を か た め る』「前 治療 段階か ら の解 放感』とい う カ テゴ

抽 出で きた

その

で治 療 継 続に伴い ち込んで い く気 持ち を説明 する 『月経ご とのち 込み』『治療継続へ の躊 躇』『現段階治 療の限 界 を 認 識 する』とい カテ ゴ リ

に分類で きた。 これ らの背景 に は 『女 性の気 持 ち を尊 重 して くれる夫の存 在 』があっ

(8)

Kobe City College of Nursing Kobe  City  College  of  Nursing

30  神戸市看 護 大学紀 要 Vol

10

2006 た。 謝

 辞

 本 研 究にご協 力 頂 き

さ ま ざ ま な体 験 を丁寧に語っ て くだ さっ た

8

名の女 性の皆 様に心より感 謝 申し上 げ ま す。 本 研究 の

Fifth

 Intemational Nursing

Research Conference(Japan Academy  ofNursing  

Science

で発 表 した。 本 研 究は

平 成

14

年 度神戸市看護大学

共 同研究費 (臨 床 )の助 成を受けて行っ た もの の

である

Blenner

J

L

(1990): Passage through infertility treatment: a

 stage theory

 IMAGE

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8

Gof且nan

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Olshansky

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 ity treatment

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  医 学 書 院

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不妊の検 査  と治 療の プロ セ ス

ー,

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家 族に関 す る認 識 を 構 成 す る因 子の分  析

厚生省心 身 障 害研 究 「不 妊 治 療のあ り方に関 する研 究」  平 成8年度研究報告書:13

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(受付 :2005

11

3  ;受理 :2006

1

31

(9)

'

ikofi-ittg7<E7awtdezzttLN]deecSof:t(・Eoasge

3'1

Infertile

Women's

Experienees

Who

Have

Continuously

Reeeived

Reproduetive

Treatment,

of

Whieh

Medieal

Teehnique

Steps

Up,

and

Finally

Sueeeeded

in

Deliveranee

'

Mayumi

OKANAGA,

\umiko

Fujishima",

Ikuko

KITAMURA""

Kobe

City

College

of

Nursing,

"Kobe

City

General

Hospital,

'*Ex

Kobe

City

General

Hospital

'

Abstraet

When fertilitytreatment doesnot work as planed and the wornen donot coneeive at a certain point,furtherstep

up treatment

is

given tothem. Thisstudy aims toexplore infeTtilewomen's experiences in regard of continuous

undergoing to

ART

CAssisted

Reproductive

Treatment}

for

which medieal techniquesgradually step up.

Ten

women

who have experienced pregnaney, delivery,and childbearing after going through ART

(Assisted

Reproductive

TreatmenO were seleeted with the expedient sarripling method. The subjects were eight women who agreed te cooperate with our study, Semi-constitutiveinterviewwas performed and women's emotional feelingsduring the treatment were mainly observed, and theresults were categorized.

Theirlengthof treatment ranged from one to fouryears,the frequencyforArtificialInseminatienby Husband ranged

from

Ototwelvetimes,and thefrequencyforinvitro fevtilizationduringART ranged from one tofivetimes.

From theirstories who had continuous treatrnent,we categorized emotional contradictions]

''harrrionizing

anticipation

of eonception'`, i'maintaining

emotional ba]anee,i'''learning to

aceept new treatment,iiand 'ireleasing the distressto

have step up treatmenti' were ones they necessarily managed. On the other hand, they explained anxieties of

"attacks

of depressionaccompanying eaeh menstruation,'i i'wavering

emotion and' indecisivenessover eontinuation of

treatment,''and `'realization of

limitations

of treatment,''Also tenderness of theirpartner's supportive attitude

influencedthem effectively,

As

for

''indecisiveness

over continuous treatment,''which was caused

by

wavering

feelings

between ethics of fertilitytreatment and anticipation, she stillwas not able totalk about it,even though having

succeeded indeliverance.The findingssuggest thatnurses and midwives should respect women knowing they are

usually eentered inthe family, Moreover,nurses and midwives should learnhow toapproach thecouple who are

confronting ethical issuesingoing through the treatment, and should tryhard terespect a couple's choice.

参照

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