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2. 食道癌に対するPhotodynamic therapy(PDT)の有用性と縦隔炎の合併例の検討(第11回群馬食道疾患談話会)

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第12回群馬食道疾患談話会

日 時:平成 22年 3月 5日 場 所:マーキュリーホテル 代表世話人:桑野 博行(群馬大院・医・病態 合外科学) 当番世話人:森 昌朋(群馬大院・医・病態制御内科学)

一般演題>

1.乳癌術後13年目に発症した食道気管瘻の1例 加藤恵理子,下山 康之,小柏 剛 土田 浩之,保坂 浩子,新井 和子 市川 武,佐藤 賢,河村 修 森 昌朋 (群馬大院・医・病態制御内科学) 草野 元康 (群馬大医・附属病院・光学医療診療部) 中田 ,戸谷 裕之,長岡 りん 吉成 大介,須納瀬豊,竹吉 泉 (群馬大院・医・臓器病態外科学) 新井 基展,坂元 一葉,佐野 孝昭 小山 徹也 (群馬大院・医・病理診断学) 横尾 英明 (群馬大院・医・病態病理学) 87歳, 女性. 74歳頃, 近医外科にて左乳癌の乳房切除 術を施行. 81歳頃まで再発・転移は認めなかったがその 後は受診していなかった. 2009 年 1月上旬より飲食後に 咳嗽・嘔吐が出現, 近医にての GIF では異常を指摘され なかった. その後徐々に症状が悪化し, 当科受診. 食道運 動障害を疑い食道内圧検査を行ったところ中部食道に高 圧帯を認め, 水嚥下時に咳嗽を認めたため食道造影を 行った. 中部食道に約 2cmにわたる狭窄と食道気管瘻を 認めため精査・加療目的に当科入院となった. GIF では 粘膜表面に明らかな異常は認めないものの, 切歯より 25cmに食道狭窄を認めた. 乳癌の腫瘍マーカーの NCC-ST-439 は 327.8U/ml (正常値<7) で高値であった.胸部 CT では食道と気管 岐部を巻き込む腫瘤性病変を認め, FDG-PET/CT で同部位に集積を認めた. EUS では食 道右前壁側の壁肥厚を認め, 腫瘍の浸潤が疑われた. EUS-FNA による細胞診では腺癌が疑われ (class IIIb), 免疫染色ではエストロゲンレセプターが陽性を示した. なお, FDG-PET/CT にて上行結腸に高集積を認めたた め CF を行ったところ横行結腸肝彎曲に 1型腫瘍が疑わ れたが生検では Group 3 tubulovillous adenoma, high

gradeであった. 細胞診の結果, 乳癌手術歴, NCC-ST-439 上昇より乳癌食道転移と診断し, クエン酸タモキシ フェンによるホルモン療法が開始された. 胸部 CT にて 食道と気管 岐部を巻き込む腫瘤性病変の大きさに変化 を認めなかったが,治療開始 8ヵ月後 秘の悪化・嘔吐に て入院. 腹部 CT にて上行から横行結腸の著明な拡張と 横行結腸脾彎曲部の狭窄と腹水貯留を認めた. 減圧目的 で回腸に人工肛門造設術を行った. 術後全身状態の悪化 を認め癌性腹膜炎にて死亡した. 病理解剖を行ったため その肉眼所見を含めて報告する. 2.食道早期癌に対する ESD 治療の経験 ―適応拡大症例も含めて― 田中 成岳,宮崎 達也,鈴木 茂正 酒井 真,宗田 真,桑野 博行 (群馬大院・医・病態 合外科学) 【目 的】 食道癌は自覚症状を伴った進行癌で発見され ることが多かったが, 近年, 検診の普及や特殊光などの 内視鏡診断機器の開発がすすみ, 比較的早期に発見され る症例が増加してきている. これら早期癌に対して, 一 括切除可能な内視鏡的粘膜下層剥離術 (ESD) が広まり つつある. そこで, 今回当科で経験した食道癌 ESD 施行 症例を retrospectiveに検討したので報告する. 【対象と 方法】 対象は 2004年から 2009 年 12月までに当科で ESD を行なった食道癌患者 28名, 32病変. 性別は男性 26名,女性 2名.平 年齢 66.1歳 (41-82歳).癌占拠部位 は Ce: 3例, Ut: 4例, Mt: 10例, Lt: 6例, Ae: 1例で あった. 肉眼型は 0-Ⅰ型 : 2例, 0-Ⅱa型 : 6例, 0-Ⅱb 型 : 15例, 0-Ⅱc型 : 9 例であり, 病変の大きさは長径平 28.9mm (3-90mm, 中央値 26mm), 短径平 18.2mm (4-40mm,中央値 18mm) であった. ESD は初期には内 視鏡室において施行していたが, 現在は手術室にて全身 麻酔管理下に施行している. 【結 果】 32病変中 27症 例で一括切除が可能であった (84.4%). また, 32例中 3 例で粘膜挙上が不完全であり,APC による焼 と術後に 放射線療法の追加治療を行った. 手術手技時間は平 で 101 Kitakanto Med J 2011;61:101∼102

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174.3min (40-470min,中央値 142mm),出血はほとんど認 めなかった. 偶発症は全症例中 5例に認め, その内訳は 縦隔気腫が 4例, 胸水貯留と筋層損傷が各々1例ずつで あった. また, 縦隔炎などの重篤な合併症は認めず, 術後 入院期間は平 7日 (2-15日, 中央値 6日) であった. 病 理学的検索では, 相対適応に相当する深達度 m3以深の 症例を 5例に認め, 脈管侵襲に関しては ly(+) 症例を 3 例,ly(+) v (+) 症例を 1例認めた.なお,局所病変の評 価においては, 現在のところ再発を認めていないが, 粘 膜挙上が困難であった症例 1例に頸部リンパ節再発をき たしており, 追加で郭清術を施行している. 【結 語】 早期食道癌に対する ESD は比較的侵襲が小さく, 根治 性に加え確実な組織診断も得られる手技と えられる. 今後も安全性に留意し, なる症例の蓄積を行いたいと える. 3. 期食道癌に対する高線量率腔内照射併用放射線治 療 石川 仁,高橋 夫,河村 英将 水上 達治,田巻 倫明,加藤 弘之 村田 和俊,江原 威,今枝 真澄 安藤 謙,吉本 由哉,中野 隆 (群馬大院・医・腫瘍放射線学) 【目 的】 高線量率腔内照射併用放射線単独療法を施行 した I 期食道扁平上皮癌の治療成績を検討した. 【方 法】 対象は 1997年から 2007年に群馬大学および群馬 県立がんセンターで治療した 35例 (男性 30例, 女性 5 例) とした. 年齢の中央値は 70歳 (49∼86歳) で m癌 6 例, sm癌 25例で, 放射線治療の選択理由は手術拒否 5 例, 手術不適応 30例であった. 放射線治療は原則として m癌に対しては外部照射 56Gy/28fr, sm癌には 60Gy/ 30fr施行し,その後に腔内照射 9Gy/3frを追加した.全症 例の観察期間中央値は 40か月 (7∼120か月) であった. 【結 果】 22例が生存中で 3例が原病死, 10例が他病 死であり,全症例の 5年粗生存率・5年原病生存率はそれ ぞれ 47%, 85%であった. 再発は 8例に認められ, m癌 1 例,sm癌 7例にみられ,そのうち,初回再発部位は 7例が 局所再発 (照射野内 5例,照射野外 2例),1例が肺転移で あり, 全症例の 5年局所制御率は 75%であった..局所再 発 例 に 対 し て の 救 済 治 療 は 手 術 : 2例, EMR : 2例, APC : 2例, PDT1例がそれぞれ行われ 5例が救済され た. 晩期有害事象として食道潰瘍は 1例 (3%) に認めら れ, 以前に行ってきた低線量率腔内照射の発生率 (21%) と比較して低かった. 【結 語】 高線量率腔内併用放 射線治療は手術不適応 I 期食道癌に対して有効な根治療 法であると えられた. 第 12回群馬食道疾患談話会 102

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