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第1章から第 2 章では、問題の提起・先 行研究の調査を行っている

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Academic year: 2021

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Ⅱ. 審査結果の要旨

高千穂大学大学院 教授・論文審査主査 新 津 重 幸

本論文は、企業(組織)と消費者(生活者)が接触する接触点(コンタクトポイント)

を研究領域に設定し、経営学における戦略論や組織論・マーケティングにおける広告論 やプロモーション理論のそれぞれの視点から研究がなされ、その要件や因子の効果・影 響度を実証しているものである。

本論文の構成は、9 章から構成されている。第1章から第 2 章では、問題の提起・先 行研究の調査を行っている。これらにより企業と消費者の接触点について整理と問題点 を把握している。先行研究では研究視点が異なることによる相違を整理しながら、各モ デルにおける特性や有効範囲について明らかにしている。第 3 章から第 4 章では、問題 点・先行研究に対する考察、モデルの提起を行っている。先行研究では実証研究が積み 重ねられていないため、有効性を十分に示していないことを指摘している。このような 問題点に対して、論文では事業組織主体の分類モデルを提起し、その有効範囲である幅 広い産業や商品カテゴリーを包括しながら、その有効性を第 5-8 章にてそれぞれ検証し ている。第 5 章から第 8 章では、モデルを構成しているそれぞれの部分について、因子 分析を行っている。企業と消費者のコンタクトポイントの発生要件を、企業側のヒト、

モノ、情報属性と消費者側の消費者(生活者)と消費者の所属するコミュニティによる 直接接触と間接接触としている。加えて、接触による効果として購買行動の促進と関係 性の構築への影響度をそれぞれ明らかにしている。第 9 章ではまとめ・研究課題を提示 している。提起している事業組織主体の分類モデルの有効性、有効範囲、そして限界に ついてまとめている。

本論文は、以下の 2 点で評価することができる。

①コンタクトポイントの要件の整理。第 2 章では先行研究を踏まえながら、企業は企 業側におけるヒト、モノ、情報属性が、消費者の消費者側における消費者(被ターゲッ ト)、所属しているコミュニティと直接・間接接触することによってコンタクトポイン トが発生することを包括的に整理している。第 5 章から7章では直接、第 8 章では間接 接触について実証している。

②コンタクトポイントの因子効果・影響度の分析。第 3 章ではコンタクトポイントの 効果についてモデルを構築し、第 5 章から第 8 章にかけて有効性を検証している。第 5 章と第 6 章では単体の効果・影響度による購買促進行動を実証している。第 7 章では結 合効果・コンタクトフィールド効果・関係性の構築への影響について実証している。

これらによってモデル全体の有効性を示している。今までコミュニケーション戦略手 段を個別に論じてきたものはあるが、個別の要素を統合的にどのように機能するかにつ いてモデルは構築されてこなかった。本論文はコンタクトポイント影響因子を、実証調 査結果による数式モデルを構築しながら有効性を示している。

以上により、本論文は学術的に高い価値を有し、また経営学とマーケティングに跨る 研究領域に貢献するところである。よって本論文は、博士(経営学)高千穂大学大学院 の学位論文として価値があると認める。

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