1つの嵩上げの組み合わせから避難成功率を求める場
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(2) 2‑055. 土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月). が離散変数で表される最適問題の解探索に有効と考え. 嵩上げ量許容量を低くしたなら、どれだけ早く避難を. られるからである。. 開始すればよいかがみてとれる。実際嵩上げ量許容量 は氾濫原内のハード対策にあたり、避難開始時刻の差. 3.. 適用と考察. は広い視点でみればソフト対策の効果とみてとれる。. 前節で示したアリゴリスムを名古屋市の新川流域に、 適用した際の解の改善プロセスを図1に示す。図は縦. 嵩上げ量と避難開始時間と避難成功率との関係(破提点1つ) 0.8. 軸に避難成功率、横軸にGAの世代数累計をとったも. 0.7. 0.6. 3750000 嵩 上 げ 量 (m ^3). のである。矢印を付けた部分で氾濫条件を更新してい る。図1では氾濫源内の嵩上げ制約量を 250 万m と 3. し破堤時から 15 分後に避難したときの避難成功率の 推移を示したものである。このケースでは 700 世代ま で計算をしている。また本研究ではGAの初期集団の プール数は 30 個用意して計算を進めているので、本. 0.8972. 0.836. 0.6699. 0.5471. 0.9324. 0.8474. 0.7652. 0.6542. 0.5384. 0.8972. 0.8068. 0.6591. 0.4919. 0.4383. -30. -15. 0 (分後). 15. 30. 2500000. 1250000. 0 -45. 来ならば 700×30=21000 回の氾濫計算を行う必要が. 0.9838. 45. あるのだが、提示したアルゴリズムを用いることで7 回のみの氾濫計算しか行っておらず、氾濫計算負荷を セーブしつつ解探索が行われている様子が伺える。. 図2 嵩上げ量と避難開始時刻による避難成功率. 0.8. 4.. 0.7. 結論. 0.6 避 難 0.5 成 0.4 功 0.3 率 0.2. 算をしなくてはならない問題に対して、氾濫計算をセ. 0.1. ーションレベルで問題を解くことができた。そして求. 本研究では、考えられる代替案に対して逐次氾濫計. ーブするアルゴリズムを提案することで、ワークステ. 0 0. 200. 400 世代数累計. 600. 解アルゴリズムが近似的であれ、妥当性をいうことが. 800. できた。また、氾濫原内のハード対策とソフト対策の 効果の定量的な関係を示すことができた。しかしなが ら本研究で考えている不確実性は非常に少なく、今後. 図1. は人の洪水に対する価値観や破堤場所による越流水深. 嵩上げパターンの探索過程. 等の様々な不確実性を考慮していく必要がある。また、 氾濫原内における嵩上げ量許容量を 3 段階設定し、 避難成功率の値の精度をあげるためにはより正確な避 避難開始時刻を 5 種類に分け、合計15ケースの氾濫. 難過程と氾濫条件を得なくてはならないので、氾濫原. 原嵩上げ最適化問題を解いた結果を図2に示す。縦軸. をコンピューター上により具体的に再現することが必. に嵩上げ量許容量、横軸に避難開始時刻をとり、最大. 要である。. の避難成功率をプロットしたものである。ただし、破 堤個所は1箇所のみの結果である。この図からハード 対策とソフト対策の効果の関係性を読み取ることがで きる。つまり例えば同じ避難成功率 0.8 を得るために. ‑110‑.
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