教
舜
記
『金
剛
界
口
傳
鈔
』三
巻
に
つい
て
布
施
浄
明
教舜記 『金 剛界口傳 鈔』三巻につ い て (布 施)概
略
東
密 で は 十 八 道 の後
に 金 剛 界 を修
す る の が 習 い で あ る 。前
回 ま で の 研 究 に よ り 、 『 播 鈔 』 の 性 質 が 見 え 、 そ の 重 要 性 を 改 め て 認 識 し た と こ ろ で あ る 。 加 行実
修 の 理 解 を深
め る た め に 必要
な 聖 教 と し て 憲 深 口 決 教 舜 記 『 金 剛 界 口伝
鈔 』 三 巻 を 中 心 に し て 金 剛 界次
第
の 成 立 に つ い て 概略
を 述 べ 、 そ の 構 成 内 容 に つ い て 考察
し 、 『 播 鈔 』 に 憲 深 の 口 伝 が ど の よう
な 形 で記
さ れ て い る か 紹 介 し な が ら 、憲
深
が ど のう
よう
な 視 点 で 教舜
に 伝 授 し た か を 検 証 し た い と 思う
。現
在
の と こ ろ 『 十 八道
口伝
鈔 』 二 巻 に な ら い 智積
院
蔵 十 冊本
を底
本
と し そ の 入 力 作業
、 書 き 下 し、 引 用 文献
の 整 理 を終
え て い る 。 底本
は 三 巻 本 で、 上巻
は 上 堂 観 〜 成 仏 ま で 、 中巻
は 道場
観
〜 金剛
鈴
ま で 、 下 巻 は 大 供 養 会 〜印
佛 等 で あ る 。 対 校 本 は 、静
栖
寺
蔵 三 巻 本 、 高幡
山 金 剛寺
蔵
三 巻本
、 成 田 山新
勝
寺 図書
館 蔵 三 巻 本 、 大 正 大 蔵 二巻
本
で あ る 。 大 正 本 上 巻 は 上 堂観
〜 成 仏 、 下巻
は道
場観
〜 印佛
等
で あ る 。 デ ー タ は 、 上 巻 は 嬲 m × 悃 x6 、94
頁
。 中 巻 は 斷 x 墹 ×4
、80
頁
。 下 巻 は 盥 皿 × 齢 ×4
、50
頁
で あ る 。 一57
一智 山学 報第五十七輯 一
次
第
の変
遷
幸
心 流 で は伝
授 に は 金 剛界
・ 胎 蔵 界 と も に 元 呆 (4
5
119
9
∩ フ ) 撰 の 『 金 剛 界 念 誦 私 記 』 ( 『 広 次 第 』 ) を 用 い 、 実 修 に は 成賢
() の 『 金
剛
界 念 誦 次 第 』 ( 『 都 督 次 第 』 ) を 用 い る の が 習 い で あ る 。 金 剛界
次
第 は 野 澤 共 に 不 空 訳 『 金 剛 〔 ユ ) 頂 蓮 華 部 心 念 誦 儀 軌 』 一 巻 ( 以 下 『 蓮 華 部 心 軌 』 ) を 所 依 と し て 作 成 さ れ て い る 。 も と を た ど れ ば 十 八会
十 万頌
と い ( 2 ) わ れ る 膨 大 な 『 金 剛頂
経 』 であ
る 。 こ の部
分 訳 と し て 金 剛 智 訳 「 金剛
頂 略 出 念 誦経
』 四 巻 や 、 不 空 訳 「 金 剛 頂 一 切 ( 3 ) 如 来 真 実 摂 大 乗 現 證 大 教 王経
』 三 巻等
を 用 い ら れ て い る 。 し か し 、 こ れ ら は行
法 と し て 用途
に 達 し て い な い た め 、 こ れ を儀
軌 ( 法 )化
し た の が こ の 『 蓮 華部
心 軌 』 で あ る 。 こ れ は 金剛
界 五 部 の 内 、 蓮華
部 に つ い て 儀 軌化
さ れ た も ( 4 ) の で あ る 。 頼 瑜 の 『 金 界 発 恵抄
』 に 、 「 私 に 云 く 、 娑 婆 世 界 の 衆 生 は 殊 に 阿 弥 陀 佛 に於
い て 宿 縁 深厚
の 故 に 、 蓮 華 部 に就
い て 修 行 を 勧 む る なり
。 こ れ に よ り 顕 教経
論 の 中 に の み 西 方 に勧
む る に あ らず
。 真 言 の 経軌
に ま た極
楽 を 勧 め る が 故 に 、 蓮 華部
に 依 り て念
誦
の 軌 則 を造
る な り 。 故 に 五 相 成身
に 弥 陀 定 印 に住
し 、 心 月 輪 に 八葉
の 蓮華
を 観 ず 。 良 に 以 ん あ り 」 と 説く
。 蓮 華 部 は 西 方 証 菩 提 に し て 、 金 剛 界 も ま た 修 生 に し て 証 菩提
を 目 的 と す る 。 つ ま り 金 剛 界 曼 荼 羅 の 智 を証
す る に 西 方 阿 弥 陀 の 三 昧 に 住 す る こ と が 肝 要 と さ れ る 。宗
祖
大 師荊
ー 跚) は 一 覧 表 の 通 り 、 こ の 「 蓮 華 部 心 軌 』 に 一定
の 行 法 次 第 を 加 え 金 剛 界 根 本 次 第 で あ る 『 金 剛 ( 5 ) 界黄
紙
次 第 』 を編
成 さ れ た 。 ま た宗
祖御
作 と し て は 、 『 無盡
荘
厳 蔵次
第
』 一 巻 ( 一 説 に は 宗 祖 撰 、 一 説 に は 宗 叡 撰 、 一 ( 6 ) 説 に は 玄 静 撰 ) や 、 『金
剛 界 大儀
軌 』 二 巻 宗 叡 ( 跚脳 ) を 撰 述 さ れ て い る 。 宗 祖 以 降 に は 、 実 慧 ( 鰯 − 嬲 ) が 『 金 ( 7 ) ( 8 )
剛
頂
瑜
伽 蓮 華 部 大儀
軌 』 二 巻 を 編 じ た り 、 真済
(D
D
O16
8
8
) が 『 五 部 肝 心 記 』 一 巻 を 編 じ 、 さ ら に益
信
( 跏 − 螂 ) が寛
一58
一教舜記 『金剛界口傳鈔』三巻につ い て (布施) 平
法
皇 に 授 け た め に 編 じ た 『 金 剛 頂 経蓮
華
部
心念
誦次
第尊
法
』 八巻
( 圓 城 寺 八 巻 次 第 ) 、 「 四 巻 次 第 』 や 、寛
平
法
皇 の 『 金 剛 頂 経 蓮 華部
心 念 誦 次 第 』 二 巻 等 が あ る 。( 9 ) ( 10 )
幸
心 流 に お い て重
要
な次
第
は 、神
楽
岡 長 慶 ( 跚 − 蜘 頃 ) が撰
し た 『 金剛
界
念 誦 私記
』 や 、 石 山 内 供 淳 祐 ( 説 − 鰡 )( 11 ) 撰 『 金
剛
界
念 誦 次第
私
記 』 二 巻 、 『 四 巻 本 』 、 『 六 巻 本 』 で あ る 。 こ れ ら を手
本 に し て 編 成 さ れ た の が 元 呆 の 『 広 次そ つ
第
』 で あ る 。 『広
次
第 』 と呼
ば れ る 所 以 は 、 後 に 成 賢 が師
勝覚
の 兄 太宰
の 帥 圓 静 ( 字 知 寂 ) の 入道
資
実 の為
に 、 元 呆 の 次 第 を簡
略 に 編成
し な お し た も の を 「 帥 」 の 唐名
が 「都
督
」 と い う こ と か ら 『 都 督次
第 』 と呼
ば れ 、 ま た簡
略
さ れ た と いう
こ と か ら 『略
次 第 』 と呼
ば れ る 。 こ の 呼称
に 対す
る 名称
と し て 『 広 次第
』 と 呼 ば れ る こ と は 広く
知
ら れ て い る と こ ろ で あ る 。 『 広次
第
』 と 『 略次
第
』 と は 大 差 は な い が 、 相 違 を あ げ る な ら 羯磨
会
、 三昧
耶 会 、 大 供養
会 、 四 印会
を 省略
し 三 印 羯 言 で 結 誦す
る 点 で あ る 。細
か く は 道場
観
が 簡 略 さ れ て い る等
で あ る 。 醍 醐諸
流 は み な こ の 次 第 を 用 い て行
ぜ ら れ て い る 。 し か し 現 在 は 『広
次
第
』 で の伝
授 は な さ れ て い な い 。『 金 剛 頂 一 切 如 来 真
実
摂 大乗
現
證 大 教 王経
』 三 巻 『 金 剛 頂 略出
念 誦 経 』 四 巻等
←『 金
剛
頂
蓮 華 部 心 念 誦儀
軌 』 ←宗
祖 『 金 剛 界 黄 紙次
第
』 ・ 『 無 盡荘
厳蔵
次
第 』 ・ 『 金 剛 界 大 儀軌
』実
慧 『 金剛
頂 瑜 伽蓮
華
部 大儀
軌 』 ・真
済 『 五 部 肝 心記
』 ←益
信
『金
剛
頂
経 蓮華
部
心 念 誦 次 第尊
法 』 ・ 寛 平法
皇
『 金 剛 頂経
蓮華
部 心 念 誦 次第
』 一59
一智山学 報 第五十七輯
長 慶 『 金 剛 界
念
誦
私 記 』 ・ 石 山 内 供 淳 祐 『 金 剛界
念 誦 次 第 私 記 』 ( 二 巻 ・ 四 巻 ・ 六 巻 ) ←元 呆 『 金 剛 界 念 誦 私 記 』 ( 『 広 次 第 』 ) ←
成 賢 『 金 剛 界 念 誦 次 第 』 ( 『 都 督 次 第 』 ) 次 に
幸
心 流 に ま つ わ る 口 訣 類 を あ げ る と 、 ま ず 元 呆 が 『 金 剛界
九 会 密 記 』 一 巻 を 撰 し た り 、 興 教大
師
覚
鑁
( 備 ) が 『 金 剛 界 沙 汰 』 を 記 し た り と 様 々 な 口 訣 も 記 さ れ る よう
に な っ た 。 さ ら に 五 大 院安
然 ( 繃 − 鵬 ) が東
密
台 密 の 諸 師 口 説 を 引 証 比 較 し た 『 金 剛 界 大 法 対受
記 』 を 記 し 、 こ れ も様
々 な 口 決 類 に 引 用 さ れ 、東
密 の行
法 が伺
い 知 る こ と が 出 来 る 重 要 な資
料 で あ る 。 成賢
門 下 憲 深 は 、 頼 瑜 や 教舜
等
に 伝 授 を な し 、 そ れ ぞ れ が 記 録 書 を 示 し た が 、 頼 瑜 の 『 野 金 口 決鈔
』 は 正 し く 元 杲 の 『 広 次 第 』 で の 伝授
で あ っ た 。 そ の こ と は 首 次 第 か ら も推
察 さ れ る 。 し か し 、 教 舜 の 記 録 は 、 元 呆 の 『 広 次 第 』 と淳
祐 の 『 石 山、 一 巻 次 第 』 を 合 わ せ た伝
授 で あ っ た よう
に見
受 け ら れ る 。 そ の 理 由 は 、曼
奈 羅 建 立 に お い て 一 印会
を 加 え た 六 会建
立 法 で あ る か ら で あ る 。 こ れ は 後 に 述 べ る こ と にす
る が、 金 剛 界 次 第 は 、 金剛
界
九 会曼
荼
羅 諸 尊 を 拝 む 法 で、 十 八 道 を よ り 丁寧
に 構 成 さ れ た も の で あ る 。 一60
一 二次
第
の構
成
金 剛 界 念 誦次
第
は 、前
に も 述 べ た と おり
、 『 蓮華
部
心 軌 』 を 元 に構
成 さ れ て い る 。 そ の 基 軸 は 九会
を 建 立 し 、 金 剛 界 曼荼
羅 の 三 十 七 尊 を 拝 す る こ と を 主 眼 と す る 。 こ の建
立 方 法 に 四 会、 五 会 、 六 会 の 区 分 が あ る 。 四会
建
立 と は教 舜記 『金 剛界口傳 鈔 』三巻につ いて (布 施) 成 身
会
・羯
磨会
・ 三 昧耶
会 ・ 供 養会
で あ る 。 五 会 と は 、 前 の 四 会 に 一 印 会 を加
え 、 六会
は さ ら に 口伝
を も っ て 四印
会
を 加 え る も の で あ る 。四 会
建
立 … … … …成
身
会 ・ 羯磨
会 二 二 昧 耶 会 ・ 供養
会五 会 建 立 … … … … 成
身
会
・ 羯磨
会
・ 三昧
耶 会 ・ 供 養 会 ・ 一印
会
六 会 建 立 … … … … 成
身
会
・ 羯 磨会
・ 三昧
耶
会 ・供
養会
. 一印
会
. 四 印 会 ( 口 伝 ) 『 金 剛 界黄
紙 次第
』 … … … 四会
建 立 ( 四 種 大 印 を 供 養 会 に 攝 受 す る ) 『 神 楽 岡次
第
』 … … … … … 五 ( 六 ) 会 建 立 ( 口 伝 で 一 印 会 を 加 え る ) 『 石 山 次 第 』 … … … … … … 亠 ハ 会 建 立 『 広 次第
』 … … … … … … … 四 会 建 立 ( 四 種 大 印 を 供 養 会 に 攝 受 す る ) 『 野 金 口決
鈔 』 … … … … … 五会
建 立 ( 成 身 会 ・ 羯 磨 会 ・ 三 昧 耶 会 ・ 供 養 会 . 四 印 会 )61
『 金 剛界
口伝
鈔 』 … … … … 六会
建
立 次第
中 振 鈴 の後
に 「 成身
会 了 」 と あ る 。 こ の 成 身 会 と は 、 い わ ゆ る 九会
曼
荼
羅 の 中 心 の 成身
会
( 羯 磨 会 ) で は なく
、 曼 荼 羅 全 体 を意
味 す る 会 で あ る 。 醍醐
で は 中 心 の成
身
会 を羯
磨 会 と称
す る の が習
わ し で あ る 。 元 呆 の 『 金 剛 界 ( 12 ) 九会
密
記 』 に は 、 「 成身
会
と 言う
は 、総
じ て 九 会 成 身義
を 説 く 品 名 な り 。 九会
数内
に は 非ず
」 と あ る 。憲
深
の御
口 は 、 『播
鈔
』 に 、 「 問 う 、成
身
会 と は 、 そ の 意 如 何 。 答う
、 成 身 会 と は 、 惣 じ て 九会
の身
の 儀 を 説く
品 の 名 な り 。 謂く
、行
者
は 五 相 の観
を 用 い て 、 果 位 の曼
荼
羅 を 成 就 せ ん が 為 に 修 行 門 に 入 る儀
式
を 成 身会
と名
つ く 。故
に 、 延命
院 の 意 は 、 成 身 一会
の 内 に於
い て 九 会 の品
を 分 つ 。 全 く 九 会 の 内 に は非
ず
云 云 」智 山学報第五十七輯 羯
磨
会 は羯
磨 身 を描
い た 曼 荼 羅 と いう
意 味 で 、 成 身 会 と は 金 剛 手 菩 薩 が 大 日如
来
の 教 示 に よ り 五 相 成 身 観 を修
し 成 佛 し た 姿 を 描 く が 故 に こ の 名 があ
る 。 従 っ て こ こ で 「 成身
会 了 」 と は 九 会 総称
の 意 で あ り、 行者
が 一 会 ご と の 段 階 を 行 じ 、 根 本 た る 羯 磨 身 を 成就
し た と いう
解
釈 で あ る 。 次第
を 九会
そ れ ぞ れ に 配 当 す る こ と に つ い て 『 金剛
界
九 会 ( 13 ) 密 記 』 に 、 「 降 三 世 尊 は 弓 箭 を持
つ 。 極 喜 三 昧 耶 は こ の 厭 離 心 を射
る 大 悲 の 箭 な り 。 極 喜 三昧
耶 と いう
は こ れ 降 三 世 三 昧耶
会 な り 。彼
の 三昧
耶身
変
じ て 降 一. 一 世 羯 磨 身 と 成 る 。 三 世 怨 敵等
を 降伏
す る 儀 な り 。菩
提 大 欲 円満
は 大 悲 種 と 成 る 。 い わ ゆ る 大 欲 大楽
不 空 身 は 理 趣 会 と な す 。 こ の 故 に 理 趣 釈 は 大 楽 不 空身
真 言 十 七 字 を 以 て 理 趣 会 十 七 尊種
子 と な す 。 次 に 五 相 成身
に 至 っ て自
身
に 浄 月 輪 を 観 ず 。i
中
略 ー 唯 其 の 一 尊 は 智 拳印
に 住 す 。 こ れ 一 印 会 な り 。 四 佛 加持
は こ れ 四 印会
なり
。 次 に 宝 冠 繋 鬘 を奉
ず 。 こ れ 供 養 の 儀式
な り 。即
ち 供養
会 と な す 。 現 智身
見 智身
四 明 陳 三昧
耶 に 至 り微
細 の 行 相有
り 。 こ れ 微細
会 な り 。 次 に 道 場 観 に 至 り如
来
拳 印 を 観ず
。 先 づ 種 子 を 観 じ 、 変 じ て 三 昧 耶身
と 成 る 。 こ れ 三 昧 耶 会 なり
。 次 に そ の 三昧
耶 身 を観
じ 、 変 じ て 羯磨
身
と 成 る 。 こ れ 羯磨
会 な り 。 然 れ ば 即 ち 成 身会
と 言 う は こ れ 九 会 成 身 儀 を 説 く 品 の 名 な り 。 九 会其
の 一 に は あ ら ざ る な り 」 と 説 き、 九会
全 体 を 成 身 会 と し 、次
第
中 の 極喜
三昧
耶
か ら 振鈴
ま で を 九 会 に 配 当 し て い る 。 整 理 す る と 次 の 様 に な る 。極
喜 三昧
耶 − 降 三 世 三 昧耶
会
一62
一教舜記 『金 剛界口傳鈔』三巻につ い て (布施)
降
三 世 大法
欲
輪 世 2 三 昧 耶 召 罪 催 罪 業 障除
2 降 三 世 羯 磨会
提
除 不
心 空身
3 妙 観察
智
五 相成
身
諸 佛加
持
四 佛 加持
3 理 趣 会 4 一印
会 四佛
甲冑
結冑
金剛
拍 四印
会 拍 繋 灌鬘 頂
6 現智
身
1
供養
会 一63
一智山学 報第五十七輯 見 智 四 明 成 佛 道 場 観 道 場 観 振
鈴
微
細 会 ( 卒 塔 婆 と な る )Illl
三 昧 耶 会 ( 塔 婆 変 じ て 〜 ) 9
羯
磨 会 こ れ は 、曼
荼 羅 の 考 え方
か ら す る と 、 上 転 門 ( 従 因 至 果 ∀ を 意 味 す る 。 行 者 が修
法 を作
し菩
薩 の位
を 獲 得 し な が ら 、 最終
佛
果
を 得 よう
と 志 す 、 即 ち 降 三 世 三昧
耶会
か ら各
会 の 尊 を 拝 し な が ら 羯 磨会
に 至 り 成佛
を 完 成 す る方
法
で 、 金 剛 界次
第
中 の 極 喜 三 昧 耶 か ら 振鈴
ま で が そ れ に 配 当 さ れ る と いう
。 降 三 世 三 昧 耶 会 は じ め に 極喜
三 昧 耶 は 降 三 世 三 昧 耶 会 に 配 当 さ れ る の は 、 降 三 世 三 昧耶
会 は 、 降 三 世 の 意 業 を 標 示 す る 三昧
耶
形 の 曼 荼 羅 で 、 『 播鈔
』 に 憲深
口 と し て 、 「 上 の普
賢 三昧
耶 の 時 、 既 に本
有
の普
賢
を 顕 得 す る が 故 に 、 今 は 大悲
深 重 の箭
を も っ て厭
離菩
提
の 心 を 射 て 、 悦意
歓 喜 す る な り 云 云 」 と い い 、 さ ら に 『 檜 尾 口 決 』 に は 、 「 極喜
三 昧 耶 と は 、 こ の 印 を作
し て真
言 を 誦 す る に 由 り 、 法 界定
に 入 る な り 。 諸佛
は定
よ り 出 て 行 者 を 加被
し 、 如来
は喜
楽
し 、行
者 は ま た 厭 離 の 心 を 捨 て歓
喜 す る 故 に 極喜
と 名 つ く 」 と 説 く 。 行 者 に 内在
す
る 三毒
煩 悩 を厭
離 す る た め に 降 三 世 明 王 の 慈 悲行
に よ り 調 伏 さ れ る 。 こ れ に よ り 本 有 の普
賢
一64
一教舜記 『金 剛界口傳 鈔』三 巻 につ いて (布 施〉 菩
薩
を 顕 現 し、 こ の印
言 に よ り法
界
定
に 入 る こ と が 示 さ れ て い る 。 こ よ り法
界定
す
な わ ち 金 剛 界曼
荼 羅 に 入 る こ と を意
味
す る 。降 三 世 羯 磨 会
次
に降
三 世 、 蓮華
三 昧 耶、 法輪
を降
三 世 羯磨
会 に 配 さ れ る 。 降 三世
は 『 播鈔
』 に 、 「 『 ( 14 ) 生 起 』 に 云丸
普 賢 と な す と い え ど も ・而
も 慈悲
の 行儀
は 魔 界 を伏
し 難 き 故 に堕
一 世 忿 怒 の印
を 結 ん で 魔 界 を 降伏
す る なり
云 云 」 と あ る 。前
の 極 喜 三昧
耶
に お い て 行者
は 普賢
身 に 成 っ た が 、 利 他 に 趣 く慈
悲 行 を な す と き 魔 界 に お そ わ れ る故
に こ の印
言
を 結 誦 し 降伏
す
る の で あ る 。 次 の 蓮華
部 三昧
耶 は 、 『 播鈔
』 に 「 ( 15 ) 『 軌 』 に 云文
次
に 金 剛 蓮 を結
べ ・ 二 羽 金 剛 縛 に し て檀
恵 禅 智 を 竪 て よ ・ 蓮花
三 昧 耶 を も ・ て 蓮 花部
転輪
の 主65
宰 に 成 る こ と を得
る と文
り 」 釈 尊 が法
輪 を 転 じ た よう
に 、 行 者 も 忿 怒 身 を獲
得
し た の で 、衆
生 に 法 を説
く転
輪 王 と な る 為 に こ の印
言 を 結 誦す
る 。 次 に 法輪
は 『 播鈔
』 に 、 ( 16 ) 「 『 生 起 』 に 云く
、 既 に 忿 怒 王 と成
れ ば 転輪
王 と な る に 堪え
た り 。 故 に 次 に 蓮 花 三昧
の 契 を 結 べ 。転
輪 主 宰 は能
く 二乗
の 厭 離 菩提
の 心 を破
る が故
に 、 次 に 法輪
印
を 結 べ 云 云 」 と あ る 。行
者
は 転 輪 主宰
と な り、 二 乗 の 菩薩
が 利他
行
に 趣 く こ と を 厭 離す
る 心 を 破 す為
に こ の印
言 を結
誦 す る 。降
三 世 羯 磨会
は如
来 の 智恵
を 以 て 難 調 の衆
生 を 忿 怒 形 に て 調伏
す る会
で あ る故
に こ の 三次
第
は 配当
さ れ る 、理 趣 会 次 に 、 理 趣
会
は 、 大欲
か ら 成 菩 提 ま で に 配 さ れ る 。 理 趣 会 は 煩 悩 即 菩 提 を表
現 す る 会 で 、 衆 生 本 有 の 煩 悩 を そ の智山学報第五十七輯 ま ま 肯 定 し 、 衆 生 救 済 を 目 的 と
す
る佛
の 意 志 と 同 等 と と ら え る 。 即 ち 『 播鈔
』 に 、 「 『 軌 』 に 云 く 、 大楽
不
空身
の 印契
は 上 に 同 じ 。普
く 諸 の 有 情 に 速 に 是 の 如 き の 地 を 證 し め ん と 願う
な り 。 瑜伽
を修
行
す る者
は ま さ に か く の ご とく
の 心 を 発 す べ し 。衆
生 を 成 就 し 巳 っ て 、 次 に ま さ に 一 切 を 召 じ て自
ら 大染
智 を 成 す べ し 。 菩提
の 大 慾 を 満 た し て 、 円 に 大 悲 の種
を 成 す 。 ー 中略
i
『朗
澄 』 云く
、 普 く 諸 の有
情 に 速 に か く の ご とく
の 地 を證
し め ん と 願う
と は 、 前 の 大慾
大 菩 提 心 地 を 一 切衆
生 に 證 し め ん と 願 う な り 。 次 に ま さ に 一 切 を 召 じ る べ し と は 、 石 山 内供
の 義 は 自 身 、普
賢
と 成 っ て余
の 十 六尊
の種
子 を 召 じ る を 、 → 切 を 召 じ る と 云う
な り 。 私 に 云 く 、 次 に ま さ に 一切
を 召 じ る べ し と は 下 の 召罪
の 印 明 を 指 す な り 。 謂 く 大 菩 提 心 を 発 し 、 一 切衆
生 の 悪業
煩 悩 を 召 集 し て 摧 罪 の 印 を 結 ぶ 。 一時
、 摧破
し て 自 ら 大慾
大 染大
菩
提 を成
し 、 無 上 菩提
願 を證
し め る な り 。 ま た こ れ 大 日 経 の 三句
の 法 門 な り と文
り
」 と あ る 。 石 山淳
祐 の 意 と し て 、前
の 会 で 自 身 は普
賢
菩 薩 と なり
、 衆 生 の 煩悩
を 集 め 、摧
破 す る 行為
を 自身
の喜
び と す る 意志
の 大 楽 不 空身
であ
る と解
し て い る 。 つ まり
、 金 剛薩
堙 を 中 心 に 欲触
愛 鬘 、香
華
燈 塗 ( 内 の 四 供 養 ) 、嬉
鬘
歌
舞 ( 外 の 四 供 養 ) 、 鉤索
鎖鈴
( 四 攝 ) の 十 七尊
の 働 き に よ り 衆 生 を悟
り の 世 界 に 引 き 入 れ る の で あ る 。 一 印会
次 に 五 相 成身
観
は 一 印 会 に 配 当 さ れ る 。 五相
成 身観
は 、即
身 成 佛 を 完 成 さ せ る観
法
で あ っ て 、行
者 は 自 ら の菩
提
心 を 如 実 に 観 じ 、 本 来清
浄 で あ る こ と を 悟 り 、 そ の 心 を退
す
る こ と な く 堅 固 に し 、 こ の 身 と こ の菩
提 心 が 一体
であ
る こ と を 観 じ 、 佛 と自
身
が 同 一 で あ る こ と を 観 じ る の であ
る 。 『 播 鈔 』 に 、 「御
口伝
に 云く
、 通 達 菩提
心 は 本有
の菩
提 心 、 修菩
提 心 は 修 生 の 菩 提 心 な り 。 已 上 二種
の菩
提 心 は 心 月 輪中
に 種 子 を観
ず る なり
云 云 。中
略
ー
成 金 剛 心 そ の 義 如何
。御
口 伝 に 云 く 、 こ の 心 月輪
中 に 本尊
の 三摩
耶 形 を観
る な り 云 云 。1
中略
−
御
口伝
に 云 く 、 已 上 二種
の 金 剛 は 第 三 成 金 剛 心廣
斂 の観
な る故
に 第 三 の 攝 なり
云 云 。f
中
一66
一教 舜記 『金 剛界口傳 鈔 』三巻につ い て (布 施)
略
ー
証 金 剛 身 そ の 意 如何
。答
う
、 御 口伝
に 云 く、自
身
す な わ ち 本尊
の 三摩
耶身
と な る なり
云 云 。−
中
略−
佛
身円
満
そ の 意 如 何 。 答 う 、御
口 伝 に 云 く 、 自 身 す な わ ち 本尊
羯
摩 身 と 成 る な り 云 云 」 とあ
る 。 即 ち第
一 第 二 は 種子
観
、 第 三 第 四 は 三 形 観、 第 五 は 尊 形観
であ
る 。行
者 は 前 の 段 階 で煩
悩 を 摧破
し 、佛
と な る こ と を 一 心 に 願 っ た の で 、 こ こ で菩
提
心 を展
開 し 生 佛 一 体 の 境 地 を 現 証 す る の で あ る 。 一 印 会 は 一尊
の 大 印 ( 尊 像 ) を 三昧
耶 形 で 示 す会
で あ る か ら 五相
成 身観
は 一 印 会 に 配 さ れ る の で あ る 。四
印
会
次
に 四 佛 加 持 は 、 四印
会 に 配当
さ れ る 。 『 播鈔
』 に 、「 御 口 伝 に 云 く 、 上 の
佛
身
円 満 の 時 自 證 の 成道
究 極 し 了 ぬ 。故
に、今
は本
有 本 覚 の 諸 佛 は 新 成始
覚
の佛
を加
持
し て 、 不 二 冥
會
な ら し む る 。 こ れ 五相
成身
の 至 極 な り 。故
に 諸佛
加
持 を も っ て第
五 の佛
身 円満
の 重 に攝
属 す るな り 云 云 」 と あ る 。 四
印
会 は成
身
会 、 三 昧 耶会
、 微 細会
、 供 養 会 の 四 会 を 合 わ せ た 会 で 曼 荼 羅 を 観 す る に堪
え ざ る 者 の為
に 説 く会
で あ る 。 『 播鈔
』 にあ
る よう
に、 先 の 五 相 成 身観
に お い て行
者 は 本尊
身 と な り 、 さ ら に 古 佛 の 四 佛 、 新 佛 の 如 来 を加
持 し て 四智
を 堅 固 にす
る た め に 、 四佛
加 持 を 修 す る 。 灌頂
に お い て 、 受 者 は 小 壇 所 に お い て こ の 印 明 を結
誦 し 加持
さ れ る 。 供養
会
次 に 五
佛
灌
頂 、 四 佛繋
鬘 、 甲冑
、 結冑
は供
養
会 に 配 さ れ る 。 『播
鈔 』 に は 、「 御 ロ 伝 に 云 く 、 自 證 成 道 の 後 に 新 佛
古
佛 を加
持 し て 冥 會 既 に 了 。今
の 五 佛 の智
水
を も っ て 新 佛 の頂
に灑
ぐ
。す な わ
ち
潅 頂 の 儀 式 な り 。故
に 遍 照尊
の印
を 寶 冠 の印
と 習 う な り 。 印 は す な わ ち 寶 冠 の形
なり
。 輪 王 の 即位
には 冠 を
も
っ て 先 と なす
。 今 五佛
潅
頂 も か く の ご と く 五佛
の 寶 冠 を授
け 、 依 報 の荘
厳 を 成す
なり
云 云 」 一67
一智
ll
亅学報 第五 十七輯 と あ る 。 供 養 会 は 行 者 が 諸尊
の 姿 を な し て そ の事
業
を 体 現す
る 会 で あ る 。 四 佛 加持
に より
四智
を 獲 得 し た の で 、 さ ら に 五 佛 灌 頂 の 印 明 を 結 誦 す る こ と に よ り 巳 成 の 五 佛 が 新佛
五 智 の 寶 冠 を 授 け る 。 四佛
繋
鬘 は先
の寶
冠 に 鬘 を繋
ぎ荘
厳 す る 義 で あ る 。 甲冑
は如
来 の大
悲 心 を 起 こ し 甲 冑 を 被り
魔 界 を 降伏
し 衆 生 に利
益
を な す義
で 、 結 冑 は そ の 甲 冑 を 紐 で 結 ぶ義
で あ る 。 こ の 五 佛 灌頂
、 四佛
繋 鬘 、 甲 冑 、 結冑
に よ り 、 已 成 の 如 来 が新
佛
に 対 し、 如 来 の 形 相 と内
証 を 説 き 示 し新
佛 た る行
者 を 供 養 す る位
で あ る が故
に 供 養 会 に 配 さ れ る 。微 細 会 次 に 現 智
身
、 見 智身
、 四 明 、成
佛
は 微 細 会 に 配 さ れ る 。 微 細 会 は 三 十 七 尊 の 金 剛 微 細 な る 智 慧 を表
す 会 で 、 『 播 鈔 』 に、 「御
口 伝 に 云 く 、観
念 は次
の 口 伝 を 用 い る べ し 。 印 は 外 縛 し て禅
智
を 並 べ 立 て 三 び 召 い て 後 に 二 大指
を掌
中 に 入 て 、召
に 随 て 動 せ ざ れ 。明
各
一 返 。想
え 我 が前
一 肘 の 問 に 現ず
る所
の 金 剛薩
堙 を自
身 に 召 入 し て 、 不 二 冥 合 せ し む 意 な り 。 現 智 、 見 智等
は 自身
薩 堙 と 観 ず る 故 に 、行
者 の 心 中 に 観 ず べ し と いえ
ど も 、今
は 初 心 の修
行
に 約 し て 、 先 づ 身 の前
に 観 じ て 後 に 自 身 に引
入 す る な り 。 凡 そ 五 相 成身
は 理法
身
を 成 し、 今 の 現智
、 見 智 は智
法身
を 成 す 。す
な わ ち 自受
用 身 な り 。 下 の 道 場観
は 他受
用身
を 成 す なり
。 意 は 上 の 五相
成 身 の時
、 既 に 理法
身
成道
を 唱 へ 、 今 現 智 、 見智
の 時 に 智 身 の 正覚
を 成 し て 、次
に 道 場 観 の 時 は 他 受 用身
と し て 須弥
頂
に 往 詣 し て 、 自身
より
三 十 七 尊 を 流 出 し て事
業 成 就 の真
言 を説
く な り 云 云 」 と あ る 。 即 ち 五 相 成身
観 よ り 拍 掌 に 至 ま で 行 者 の 自 性身
( 理 法 身 ) を 現 証 す る 次 第 で 、 現 智身
は 金 剛薩
捶 ( 智 法 身 ) を 自身
に 引 入 し 現実
化
す る 次 第 で あ る 。見
智身
は 理 智 不 二 冥 合 し た 法身
が 自 身 に 引 入 さ れ た こ と を 観 見 す る義
で あ る 。 四 明 は 自 身 に 引 入 さ れ た 理智
不 二 冥 合法
身
を 堅 固 に す る た め に 修 し 、 成佛
( 陣 三 昧 耶 ) 自 身 が 完 全 に 理 智不
二 薩 墟身
に な っ た こ と を 証す
る位
で あ る 。 一 一教 舜記 『金剛界口傳鈔』三巻につ い て (布施 )
三 昧 耶 会 次 に 道 場
観
の ( 卒 塔 婆 と な る ) ま で は 三 昧 耶会
に 配 さ れ る 。 三昧
耶 会 は 、 成 身 会諸
尊
の徳
を 慓 幟 す る 三昧
耶
形 を 描 い た 会 で あ る 。 ま た 、 道 場 観 は 五 種 の 印言
よ り成
立 す る 。即
ち 、 大 羯磨
印 、 大海
、 金 亀 、寶
山 の 四種
は 器 界観
を 表 し 、最
後
の 如 来拳
印 は種
三 尊 を観
じ る の で あ る 。 『 播鈔
』 に 、 「 先 ず 大羯
磨
印 と は事
業成
就
の 表 示 なり
。 謂 く 理 智自
証 の 位 より
他受
用 と 為 っ て 須 弥 頂 に 往 詣 し て 両部
の曼
荼
羅儀
式
を 説 く を 道 場観
と 云う
。 こ れ す な わ ち 大 日 如 来 事業
成 就 の 至 極 な る 故 に 、 先 ず羯
磨印
を 結 び 観 想 す る な り 云 云 」 初 め に大
羯
磨
印 を 結 ぶ に は 「 御 ロ 伝 に 云く
、 凡 そ 諸尊
の 道 場 観 は 異説
不 同 なり
。 或 は 心 前 に観
じ或
は 心 月 輪 に観
じ 或 は 壇 上 に観
ず
。 ま た 直 に種
子
三 形 等 を観
じ 、 先 ず宮
殿 ・ 器 界 ・所
座 等 を 観 じ て 、 そ の 上 に種
子 ・ 三形
・ 羯磨
身
等
を置
く 。 こ れ す な わ ち 儀軌
・ 本 経 の異
説 に依
っ て 諸尊
の 観 念 は広
略 不 同 な り 。 そ の広
観
の 次第
は 「略
出 経 』 に 見 え た り 。 彼 の 説 相 の 大旨
は 今 の 次第
の 如 く 、 先ず
器 界等
を 観 じ 次 に 宮殿
等
を観
じ て依
報 の荘
厳 を 尽す
な り 。 所詮
彼 の 経説
を 以 て 道 場観
の 本 と 為 す べ し 。 も し し か ら ば 、 諸尊
法
に も委
細
に 之 を観
ず
べ き と い え ど も 、 た だ 諸尊
の 『 儀 軌 』等
に 広 き を 恐 れ略
に付
い て こ れ を 説 く が故
に 彼 の所
説 に任
せ て こ れ を観
じ こ れ を 行 ず る な り 。 能く
能 く こ れ 等 の次
第
を 得 つ れ ば 、 意 の 諸 説 は 全 く相
違 な し な り 云 云 」( 17 ) と 前 置 き し 、 器 界
観
を 示 す 大 海 、 金 亀 、 寶 山 に つ い て 、 『蓮
華 部 心 軌 』 の 、 「 次 に 応 に 大海
と 八 功 徳 の水
と を 想う
べ し 。 上 に 金 亀 を想
え 。 七 金 山 が囲
繞 せ り 。 想 え 山 の 間 に 河 が あ り 、 皆 八功
徳
水
に 成 り種
子 を想
い 兼 ね て哈
と 鑁 と鉢
曜 と を 誦 ぜ よ 」 と い う 文 を引
用
し て い る 。憲
深 の 御 ロ は 、 一69
一智 山学 報第五十七輯 「 こ の 印 は 大
海
の 形 を作
り
顕 す な り 。 二 中 指 等 内 に 刄 え た る は水
波 の 形 か 云 云 亀 は水
陸
自 在 の 類 な り 。 今 の佛
性 の 金 亀 は 生 死 大 海 よ り涅
槃 彼岸
に お い て 水 陸 自 在 な り 。 ま た す な わ ち 生 死 涅槃
一 際 な る を 以 て 宗 の 根 本 と為
す 表 示 か 。 一 . 大 の 右 を 以 て 左 を 押 し 縛 に 入 れ る は こ れ す な わ ち 内 縛 の 様 なり
。 こ れ妙
高
山 王 の 印 な り 。 形 はす
な わ ち 彼 の 山 を表
す 云 云 」 つ ま り 、前
の 成 佛 ま で で 行 者 は 理智
不 二 の 薩 堙 身 と な り 、 こ の 道 場観
に お い て 心前
に 大 海 す な わ ち 鐵 園 山 の ま わ り の 大 海 に 生 死 涅槃
に 浮 遊 す る 金 亀 が 、佛
性 を求
め よう
と妙
高
山 を は る か に 望 む と い う 世界
観 を表
す の で あ る 。 成 賢 の 『 都 督次
第
』 に は こ の 印 言 は 省 略 さ れ、 観 想 文 の み で あ る 。羯 磨 会 次 に
道
場
観
の ( 塔 婆 変 じ て 〜 ) は 羯 磨 会 に 配 さ れ る 。今
こ の宮
殿観
等 は 『 略 出 経 』 ・ 「 教 王 経 』等
の 意 に 依 る か 。 寶樓
閣
と は 、 法 界 塔 婆す
な わ ち 自 心 の 金 剛 寶蔵
な り 次 に宮
殿 を 建 立 し 、 そ の 上 に 本尊
を 観 じ る で あ る 。 即 ち種
三尊
を置
く の で あ る 。 次 に 『播
鈔
』 に、 「 『檜
尾 記 』 に 云 く、次
に 文 の 入声
解 脱観
照 般 若 理 と は 、 口 決 に 云 く 、 観 声 の 所 因 は 、 咽 喉 従 り 生ず
る 所 に し て 、 か く の ご と く 重 々 次 々 な り 。観
声
の 所 因 は 最 極 に し て 、 本 不 生 よ り 起 こ る 。0
触
声
は 法 の 本 不 生 の 理 を知
る が故
に 、 心 入声
般若
を言
う なり
。 証声
の 上 に着
す る所
無 け れ ば、 本 不 生 の 理 を 知 り て 、 般 若 の 理 を観
照 す 。般
若 の 理 と 言う
は 、 こ れ 無 所着
の 理 な り と 文 り 。 朗 澄 の 云 く 、次
に 、鈴
は 他 受 用 と為
し て鈴
菩
薩 の 三摩
地 に 入り
、 三 密 の 法 門 を 説 き 、 一 切衆
生 の 長 夜 の 睡 眠 を 驚 覚す
意 、 振鈴
の 口伝
な り 云 云 」 振鈴
に い た り 九 会 ( 成 身 会 ) を満
足 す る こ と に な る 。 こ れ 以 降 は 三 十 七尊
の 印 明 を 結 誦 し 威 儀 作 法 を表
す
。 何 故 に ( 18 )成
身
会 を 了 し た の に さ ら に 羯磨
会
等
を修
す る の か に つ い て 、 『金
界 発 恵 抄 』 に 、 一 一教 舜 記 『金 剛界口傳 鈔 』三巻につ いて (布 施) 「 前
義
の 意 は成
身
会 を 総 じ て 九 会 成身
の 儀 を 説 く 。 然 る に 未 だ彼
の 九会
諸尊
各
印 言等
を 明 か さず
」 と 頼 瑜 は 説 明 し て い る 。 『 播鈔
』 に は 、 「 御 口伝
に 云く
、 二手
外 縛 し て 掌 を 開 い て 、 二 大 ・ 二 小 の端
を柱
え て 偃 け 立 て て 、 身 に 向 か い て 心 に 当 て て こ れ を 安 く 。凡
そ 、 羯磨
会 の 意 は、 上 の 成身
会 に於
い て 自 証 顕 得 の 成 佛 既 に 了 り 、 彼 の果
徳
の 上 に 威 儀作
法 を 顕 す は 、今
の会
の 意 な り 。 最 初 に 羯磨
印 を 結 ぶ は 、 こ れ す な わ ち 一 会 の 大宗
を表
示 す る なり
。 こ れ を 思う
べ し 」 と あ る 。 『 蓮 華 部 心軌
』 ・ 『 石 山次
第 』 ・ 『 神楽
岡 次第
』 ・ 『 広 次 第 』 も 羯磨
会 、 三 昧 耶 会 、 供 養 会 、 四 印 会 を 丁寧
に修
す る よう
次第
に な っ て い る が 、 成賢
の都
督次
第
は羯
磨
会
、 三昧
耶
会 、 供 養 会 、 四印
会 を統
合
し 、 三印
羯 言 に て修
す よう
に な っ て い る 。 本 軌 で あ る 『 金 剛 頂 蓮華
部 心 念 誦 儀軌
』 の構
成 は成
身
会 、羯
磨 会 、 三 昧 耶 会 、 大 供 養会
、 四 印 会 の 五会
建 立 で あ る 。宗
祖 大師
の 『黄
紙 次第
』 も 同 じ で あ る 。 し か し 、 『 石 山 二巻
次
第
』 お よ び 『神
楽 岡 次 第 』 は 六 会 建 立 で あ る 。 『 石 山 四巻
次 第 』 、 『 石 山 六 巻 次第
』 も 「成
身
会 了 」 と い う 文 言 は 見 あ た ら な い が 、 確 か に 六 会 建 立 に な っ て い る 。 こ れ ら を 元 に作
成 し た 元 呆 の 『 広 次 第 』 は 、 一 印会
を加
え ず 五 会 建 立 に な っ て い る 。 し か る に こ の 次 第 を も と に 憲 深 が 頼 瑜 に伝
授
し た の は こ の 次第
通 り で あ る 。 し か し 、 教 舜 に 授 け た の は 『 播 鈔 』 に 、 「 御 口伝
に 云 く 、 一 印 会 の有
無 は 諸 師 の 異 説 不 同 な り 。所
謂 、 今 の 『 次第
』 に は こ れ を 除 き 、 『 石 山 四 巻次
第
』い わ に は こ れ を
載
せ た り 。 両 師 共 に そ の 謂 れ あ り て 、末
資
の取
捨 に 及 ぶ べ か ら ず 。 し か り と い え ど も 今 は 師 説 の 口 伝 を 以 て こ れ を 用う
る こ と も っ と も 宣 し い か 。 『 延 命 院次
第
』 に 於 い て も 一印
会 を 入 れ た る 本 あ り こ れ を 思 う べ し 」 と 記 さ れ て い る 。 つ ま り、 一 印会
を 次第
に 挙 げ る か否
か に つ い て 、憲
深 の 口 説 は 、 淳 祐 、 元 呆 両 師 の次
第
に 異説
は あ る が 、 石 山 の次
第
に は 一 印 会 を挙
げ、 元 呆 の 次第
に は挙
げ る 本 と挙
げ ざ る 本 が あ る と いう
。 さ ら に 『播
鈔 』 に 、 一71
一智 山学報 第五十七輯 「 後 日 の 『 御 日 記 』 に 云
く
、 一 印会
の事
、 『 延命
院 次第
』 に 於 い て有
無 不 定 な り 。當
流 の 『 次第
』 に は 既 に こ れ な し 。 四印
会 に 譲 る か 。 愚 案 に 云 く 、 「本
尊 加 持 は す な わ ち 一印
会 か 。 別 し て 立 つ る べ か ら ざ る か 」 と 、幸
心 流 で は こ の 一 印会
を 加 えず
、 四 印 会 に 摂 入 さ れ る の で は な い か と 憲 深 は 述 べ て い る 。 因 み に 益 信 の 『 金 剛 頂 蓮 華部
心 念 誦 次 第 法 』第
七 巻 に は 、 四 印会
の 後 に 「 大 日智
拳 印 明 を 出 し て 、 四 処 を印
す
る こ れ 一 印会
な り 」 と 一印
会 を 出 し て い る 。三
教
舜
記
『金
剛
界
口
伝
鈔
三
巻
』に
つ いて
次 い で 、 成 賢 門 下 で あ る 報 恩 院憲
深
に は 、 付 法 に多
数 あ る が 、 そ の 中 で も 特 に 頼 瑜 は 憲 深 口 の 『 四 度 口決
』 ( 『 甲 鈔 』 ) を 記 し 、 現在
に 至 る ま で 憲 深 以来
の幸
心 流 行 法 を伝
え 、 四 度 に渡
っ て こ の 『 甲 鈔 』 の 口 決 に より
実
修 さ れ て い る の で あ る 。 同 時 期 に 同 付法
の 教舜
は 、 同 じ く憲
深
口 の 『 四度
口 伝 鈔 』 ( 『 播 鈔 』 ) を 記 し た 。 こ の 『 播鈔
』 は実
修 よ り 行法
の 内 容 を 明 ら か に 示す
も の で 、 『 金 剛 界 口 伝鈔
』 も 、 数 多 く の文
献
を 引 用 し そ の奥
旨 を伝
え て い る 。 こ の 両 口 決 は幸
心 流 聖 教 に数
え ら れ 、伝
授
の 際 に 依 用 さ れ て き た 。当
然 な が ら 、 こ の 『 金 剛 界 口 伝鈔
』 も 、 元 呆 の 『 広 次 第 』 を 元 に し た 憲 深 の 伝 授 記 録 で あ り 、 そ の 内 容 は 『 金 剛 頂経
蓮 華 部 心儀
軌 』 を 中 心 に 展 開 さ れ て い る 。 こ れ を宗
祖 大 師 が 次第
に ま と め ら れ 、 こ れ を 基 本 に 、淳
祐
の 『 石 山 次 第 』 や 長 慶 「神
楽 岡 次 第 』 が つ く ら れ た 。 『 広次
第 』 は 『 石 山 四 巻 次 第 』 、 長 慶 『神
楽 岡次
第 』 を 底 本 に撰
さ れ た よ う であ
る が 、 『播
鈔
』 で は 、 『 石 山 四 巻 次 第 』或
い は 『 石 山 六 巻 次 第 』 を 引 用 し 、 『 神楽
岡 次 第 』 の こ と に つ い て は 一 切 ふ れ て い な い 。 そ れ ば かり
か 、 石 山寺
北坊
の 住 侶文
泉 房 朗 澄 律 師面
1
) の 『 口 決 』 を 多 く 引 用 し て い る 。 ま た 、 曼 荼羅
の 建 立 法 に お い て も成
身 会 、 羯 磨 一72
一会
、 三昧
耶
会 、供
養
会 、 四 印 会 、 一 印会
の 六会
建 立法
で あ る 。 こ れ は 『 石 山 次 第 』 も 『神
楽
岡 次 第 』 も 同 じ で あ る が 、 元呆
の 『 広次
第
』 は 五 会 建 立法
で あ る 。 頼 瑜 の 『 野 金 口決
』 は ま っ た く こ の 次 第 そ の も の で あ る 。 し か る に 、 教 舜 の受
け た 伝 は 、 元 呆 の 次 第 を 元 に 、 『 石 山 次第
』 を 意 識 し た伝
授 で あ っ た よう
に見
受 け ら れ る 。四
ま
と
め
教舜 記 『金剛界ロ傳鈔』三巻につ い て (布施) 金 剛 界次
第
の所
依
は 『 蓮 華 部 心 儀 軌 』 で あ る 。 し か し 次 第 と し て構
成 さ れ て は い な い が 、 曼 荼 羅 建 立 の構
成 は 四 会 建 立法
で あ る 。宗
祖 の 『 黄 紙 次第
』 も 四 会建
立法
で あ る 。 元呆
の 『 広 次 第 』 は 、 長慶
の 『 神 楽 岡 次 第 』 を 底 本 と し 、 石 山淳
祐
の 『 石 山 次第
』 を 参 照 し て作
ら れ た 。 『 神楽
岡
次 第 』 、 『 石 山 二 巻次
第 』 は 六 会 建 立 法 で あ る 。 『 石 山 四 巻 次 第 』 、 『 石 山 六巻
次 第 』 に は 「 成身
会了
」 と いう
一文
は な い が 、 六 会 建 立法
で あ る 。 元呆
の 『 広 次 第 』 は 、 供養
会 の 惣 印 と し て 四印
会 を 攝 受 し て い る 形 で 、 あ え て 四印
会 と 出 さ な い 四 会 建 立 で あ る が 、 憲 深 の 口 伝 は 『 播鈔
』 に 「 四 種 大印
は 四種
曼茶
羅
で 四印
会
と いう
」 ま た 、=
印
会
は 四 印 会 に 譲 る か 」 、 あ る い は 「 元 呆 の 次第
に も 一印
会 を加
え る も の と 加 え な い も の が あ る 」 、 「當
流 の 次 第 に す で に な し 」 と いう
こ と か ら す れ ば 、 『 広 次 第 』 は 成 ・ 羯 ・ 三 ・ 供 ・ 四 ( 一 ) の 五 会 建 立 と いう
こ と に な る 。 で あ れ ば 憲 深伝
の 『 甲 鈔 』 は 、 ま さ に こ の 元 呆 の 『 広 次 第 』 で の伝
授
で あ る こ と が認
め ら れ る 。 し か し 、教
舜
の 『 播鈔
』 に は は っ き り と 一 印 会 を加
え た 六 会 建 立 で の 伝 で あ る 。 元呆
の 次第
を 用 い る の が 幸 心 流 の伝
授 習 い で あ る が 、 お そ ら く 、 『 石 山 四 巻 次 第 』 を 意 識 し た 伝 授 で あ っ た よう
で あ る 。 そ の 証 と し て勝
賢 の 口説
を記
し た と さ れ る 文 泉 房朗
澄 律 師 記 『 諸尊
口 決鈔
』 を 多 く 引 用 し て い る 点 で あ る 。 こう
し た 状 況 も お そ ら く 幸 心 流 で 『 甲鈔
』 を 重 ん じ、 『 播 鈔 』 を 参 考 に す る と いう
習 い に な っ た の で あ ろう
。 一73
一智 山学報 第五十七輯 注 (
1
) 正 蔵18
巻 跚 ・ 中 (2
) 正 蔵18
・ 跚 ・ 中 (3
) 正 蔵18
・ 胼 ・ 上 (4
) 正 蔵79
・88
・ 中 (5
) 弘 全2
・ (6
) 弘 全4
・ 輔 (7
) 弘 法 大 師 諸 弟 子 全 上 巻 ・ 1 (8
) 正 蔵78
・37
(9
) 後 半 生 に 貞 慶 と 改 名 。 栄 海 撰 『 儼 避 羅 抄 」 十 八 巻 に 、 「 長 慶 公 は 両 部 を 尊 師 に 受 け 、 尊 師 は 真 然 僧 正 に 受 け 、 真 然 は 大 師 に 受 け 奉 る 」 ( 大 日 佛 全52
、 躙 ) と あ る 。 ( 10 ) 大 師 相 承 の 本 流 次 第 と し て 小 野 方 安 流、 勧 流 、 随 心 院 流 で 用 い ら れ る 。 範 俊 の 頃 ま で は 元 呆 の 次 第 を 用 い て い た が 、 厳 覚 よ り 以 降 こ の 次 第 を 用 い る よ う に な っ た 。 作 者 長 慶 が 神 楽 岡 に 住 し た こ と か ら 『 神 楽 岡 次 第 』 と も い う 。 ( 11 ) 中 院 流 に お い て 伝 授 用 と し て 用 い ら れ る 。 ( 12 ∀ 正 蔵78
・ 71 ・ 下 ( 13 ) 正 蔵78
・ 71172 要 略 ( 14 ) 『 金 剛 界 次 第 生 起 』 正 蔵 75 ・ 跚 ・ 上 ( 15 ) 『 金 剛 頂 蓮 華 部 心 念 誦 儀 軌 』 正 蔵 18 ・ 細 ・ 上 ( 16 ) 『 金 剛 界 次 第 生 起 』 正 蔵 75 ・ 枷 ・ 上 ( 17 ) 正 蔵18
・ 跚 ・ 中 ( 18 ) 正 蔵79
・ 憫 ・ 上 一74
一教舜記 『金 剛界口傳鈔 亅三巻につ い て (布施) 〈 キ ー ワ ー ド 〉 金 剛 界 、 播 抄、 広 次 第 、 六 会 建 立 一 75 一
智 山学 報第五 十七輯 『 蓮 華 部 心 軌 』 宗 祖 『 黄 紙 次 第 』 元 呆 「 広 次 第 』 成 賢 『 略 次 第 』 「 教 舜 鈔 』 頼 瑜 『 野 金 口 決 鈔 』 第 一 荘 厳 行 者 法 第 一 荘 厳 行 者 法 第 一 荘 厳 行 者 法 第 一 荘 厳 行 者 法 第 一 荘 厳 行 者 法 X 1 上 堂 観 ヒ 堂 観 上 堂 観 上 堂 観 上 堂 観 X 2 無 能 勝 観 至 道 場 門 観 至 道 場 観 至 道 場 門 観 至 道 場 門 観 × 3 開 門 開 道 場 門 開 堂 戸 開 道 場 門 開 道 場 門 観 X 4 壇 前 普 礼 壇 前 普 礼 壇 前 普 礼 壇 前 普 礼 壇 前 普 礼 X 5 辨 供 辨 供 辨 供 辨 供 辨 供 X 6 着 座 着 座 普 礼 着 座 普 礼 着 座 普 礼 着 座 普 礼 X 7 塗 香 塗 香 塗 香 塗 香 塗 香 X
8
三 密 観 三 密 観 三 密 観 三 密 観 三 密 観 X9
浄 三 業 浄 三 業 浄 三 業 浄 三 業 浄 三 業 X10
佛 部 三 昧 耶 佛 部 三 昧 耶 佛 部 三 昧 耶 佛 部 三 昧 耶 佛 部 三 昧 耶 X11
蓮 華 部 三 味 耶 蓮 華 部 三 味 耶 蓮 華 部 三 昧 耶 蓮 華 部 三 昧 耶 蓮 華 部 三 昧 耶 X 12 金 剛 部 三 昧 耶 金 剛 部 三 昧 耶 金 剛 部 三 昧 耶 金 剛 部 三 昧 耶 金 剛 部 三 昧 耶 × 13 被 甲 護 身 被 甲 護 身 被 甲 護 身 被 甲 護 身 被 甲 護 身 X 14 加 持 香 水 加 持 香 水 加 持 香 水 加 持 香 水 加 持 香 水 × 15 加 持 供 物 加 持 供 物 加 持 供 物 加 持 供 物 加 持 供 物 X 16t 字 観 ミ 字 観 t 字 観 建 字 観 t 字 観 浄 地 印 η 浄 地 浄 地 浄 地 浄 地 浄 地 浄 身 印 18 浄 身 浄 身 浄 身 浄 身 浄 身 X 19 浄 三 業 浄 三 業 浄 三 業 浄 三 業 浄 三 業 X 20 佛 部 心 三 昧 耶 佛 部 心 三 昧 耶 佛 部 心 三 眛 耶 佛 部 心 三 昧 耶 佛 部 心 三 昧 耶 X 21 蓮 華 部 心 三 昧 耶 蓮 華 部 心 三 昧 耶 蓮 華 部 心 三 昧 耶 蓮 華 部 心 三 昧 耶 蓮 華 部 心 三 昧 耶 × 22 金 剛 部 心 金 剛 部 心 金 剛 部 心 金 剛 部 心 金 剛 部 心 × 23 後 被 甲 後 被 甲 後 被 甲 後 被 甲 後 被 甲 観 佛 24 観 佛 観 佛 観 佛 観 佛 観 佛 × 25 金 剛 起 金 剛 起 金 剛 起 金 剛 起 金 剛 起 ×26
礼 大 日 礼 大 日 本 尊 普 礼 礼 大 日 本 尊 普 礼 一76
教舜記 『金剛界口傳鈔』三巻につ い て (布施 ) 四 礼 金 剛 持 大 印 X 五 悔 × X 広 大 観 勝 悉 地 印 XX × 金 剛 眼 印 金 剛 合 掌 金 剛 縛 開 心 門 入 智 合 智 普 賢 三 摩 耶 極 喜 三 昧 耶 降 三 世 蓮 華 三 昧 耶 法 輪 大 欲 大 楽 不 空 身 召 罪 摧 罪 浄 業 障 27 四 礼 28 金 持 大 印 29x30 五 悔 31 五 大 願 32x 第 二 結 界 法 33 四 無 量 観 34 勝 願 35 大 金 剛 輪 36 金 剛 獗 37 金 剛 墻 第 三 荘 厳 道 場 法 38 金 剛 眼 39 金 剛 合 掌 40 金 剛 縛 41 開 心 42 入 智 43 合 智 44 普 賢 三 昧 耶 45 極 喜 三 昧 耶 46 降 三 世 47 蓮 華 三 昧 耶
48
法 輪49
大 欲 50 大 楽 不 空 身 51 召 罪 52 摧 罪 53 業 障 除 四 礼 金 剛 持 遍 礼 X 五 悔 五 大 願 X 第 二 結 界 法 四 無 量 観 勝 願 大 金 剛 輪 金 剛 獗 金 剛 墻 第 三 荘 厳 道 場 法 金 剛 眼 金 剛 合 掌 金 剛 縛 開 心 入 智 合 智 普 賢 三 昧 耶 極 喜 三 昧 耶 降 三 世 蓮 華 三 昧 耶 法 輪 大 欲 大 楽 不 空 身 召 罪 摧 罪 業 障 除 四 礼 金 剛 持 遍 礼 表 白 ・ 神 分 ・ 祈 願 五 悔 ・ 勧 請 五 大 願 普 供 養 三 力 第 二 結 界 法 四 無 量 観 勝 願 大 金 剛 輪 地 結 四 方 結 第 三 荘 厳 道 場 法 金 剛 眼 金 剛 合 掌 金 剛 縛 開 心 入 智 合 智 普 賢 三 昧 耶 極 喜 三 昧 耶 降 三 世 蓮 華 三 昧 耶 法 輪 大 欲 大 楽 不 空 身 召 罪 摧 罪 業 障 除 四 礼 金 剛 持 遍 礼 啓 白 五 悔 五 大 願 × 第 二 結 界 法 四 無 量 観 勝 願 大 金 剛 輪 金 剛 掘 金 剛 墻 第 三 荘 厳 道 場 法 金 剛 眼 金 剛 合 掌 金 剛 縛 開 心 入 智 合 智 普 賢 三 昧 耶 極 喜 三 昧 耶 降 三 世 蓮 華 三 昧 耶 法 輪 大 欲 大 楽 不 空 身 召 罪 摧 罪 業 障 除 四 礼 金 剛 持 遍 礼 啓 白 五 悔 五 大 願 X 第 二 結 界 法 四 無 量 観 勝 願 大 金 剛 輪 金 剛 獗 金 剛 墻 第 三 荘 厳 道 場 法 金 剛 眼 金 剛 合 掌 金 剛 縛 開 心 入 智 合 智 普 賢 三 昧 耶 極 喜 三 昧 耶 降 三 世 蓮 華 三 昧 耶 法 輪 大 欲 大 楽 不 空 身 召 罪 摧 罪 業 障 除 一77
一智 山学報第五十七輯 成 菩 提 心 定 中 礼 佛 通 達 菩 提 心 修 菩 提 心 成 金 剛 心 X × 證 金 剛 身 佛 身 円 満 諸 如 来 加 持 四 佛 加 持 五 佛 灌 頂 四 佛 繋 鬘 甲 冑 結 冑 金 剛 拍 現 智 心 見 智 心 四 明 陳 三 昧 耶 印 大 海 金 亀 寶 山 寶 楼 閣 X × 小 金 剛 輪 54 成 菩 提 心 55 妙 観 察 智 56 通 達 菩 提 心 57 修 菩 提 心 58 成 金 剛 心 59 広 金 剛 60 斂 金 剛 61 證 金 剛 身 62 佛 身 円 満 63 諸 佛 加 持 64 四 佛 加 持 65 五 佛 灌 頂 66 四 佛 繋 鬘 67 甲 冑 68 結 冑 69 金 剛 拍 70 現 智 心 71 見 智 心 72 四 明 73 成 佛 74 道 場 観 75 大 虚 空 蔵 76 × 第 四 勧 請 法 成 菩 提 心 妙 観 察 智 通 達 菩 提 心 修 菩 提 心 成 金 剛 心 広 金 剛 斂 金 剛 證 金 剛 身 佛 身 円 満 諸 佛 加 持 四 佛 加 持 五 佛 灌 頂 四 佛 繋 鬘 甲 冑 結 冑 拍 掌 現 智 心 見 智 心 四 明 成 佛 道 場 観 大 虚 空 蔵 小 金 剛 輪 第 四 勧 請 法 成 菩 提 妙 観 察 智 通 達 菩 提 心 修 菩 提 心 成 金 剛 心 広 金 剛 斂 金 剛 證 金 剛 身 佛 身 円 満 諸 佛 加 持 四 佛 加 持 五 佛 灌 頂 四 佛 繋 鬘 甲 冑 結 冑 拍 掌 現 智 心 見 智 心 四 明 成 佛 道 場 観 大 虚 空 蔵 小 金 剛 輪 第 四 勧 請 法 成 菩 提 妙 観 察 智 通 達 菩 提 心 修 菩 提 心 成 金 剛 心 広 金 剛 斂 金 剛 證 金 剛 身 佛 身 円 満 諸 佛 加 持 四 佛 加 持 五 佛 灌 頂 四 佛 繋 鬘 甲 冑 結 冑 拍 掌 現 智 心 見 智 心 四 明 成 佛 道 場 観 大 海 金 亀 寶 山 如 来 拳 印 七 処 加 持 大 虚 空 蔵 小 金 剛 輪 第 四 勧 請 法 成 菩 提 妙 観 察 智 通 達 菩 提 心 修 菩 提 心 成 金 剛 心 広 金 剛 斂 金 剛 證 金 剛 身 佛 身 円 満 諸 佛 加 持 四 佛 加 持 五 佛 灌 頂 四 佛 繋 鬘 甲 冑 結 胄 拍 掌 現 智 心 見 智 心 四 明 成 佛 道 場 観 大 海 金 亀 寶 山 宮 殿 及 本 尊 観 七 処 加 持 大 虚 空 蔵 小 金 剛 輪 第 四 勧 請 法 一
教舜記 『金剛 界口傳鈔』三巻につ い て (布施) X × 啓 請 開 門 啓 請 伽 陀 観 佛 海 会 百 八 名 讃 四 明 金 剛 拍 × X × × 舞 拳 語 咲 喜 剛 観 大 羯 振 xx 閼 ・ ・.… 薩 自 日 磨 鈴
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” ° ’ ” 空 宝 燈 歌 牙 因 幢 愛 ・生 ・ ・ ・ … 金 ・ 伽 77 寶 車 輅 78 請 車 輅 79 小 金 剛 輪 80 啓 請 81 開 門 82 啓 請 伽 陀 83 観 佛 海 会 84 百 八 名 讃 85 四 攝 86 金 剛 拍 第 五 結 護 87 不 動 結 界 88 虚 空 網 89 金 剛 炎 90 大 三 昧 耶 第 六 供 養 91 閼 伽 92x93 蓮 華 座 94 振 鈴 95 羯 磨 会 法 法 XXX 啓 請 開 門 啓 請 伽 陀 金 剛 王 百 八 名 讃 四 明 拍 掌 第 五 結 護 法 不 動 結 界 金 剛 網 金 剛 炎 大 三 昧 耶 第 六 供 養 法 閼 伽 五 部 百 字 明 蓮 華 座 振 鈴 ( 以 上 成 身 会 畢 ) 羯 磨 会 X × X 啓 請 開 門 啓 請 伽 陀 金 剛 王 百 八 名 讃 四 明 拍 掌 第 五 結 護 法 不 動 結 界 虚 空 網 火 院 大 三 昧 耶 第 六 供 養 法 閼 伽 × 蓮 華 座 振 鈴 ( 以 上 成 身 会 畢 ) 三 十 七 尊 印 言 × × X 啓 請 開 門 啓 請 伽 陀 金 剛 王 百 八 名 讃 四 明 金 剛 拍 第 五 結 護 法 聖 不 動 結 界 金 剛 網 金 剛 炎 大 三 昧 耶 第 六 供 養 法 閼 伽 × 蓮 華 座 振 鈴 ( 以 上 成 身 会 畢 V 羯 磨 会 大 日 ・ 阿 男 ・ 宝 生 ・ 観 自 在 王 ・ 不 空 ・ 金 剛 薩 堙 ・ 王 ・ 愛 ・ 喜 ・ 寶 ・ 光 ・ 幢 ・ 咲 ・ 法 ・ 利 ・ 因 ・ 語 ・ 業 ・ 護 ・ 牙 ・ 拳 ・ 喜 ・ 鬘 ・ 歌 ・ 舞 ・ 香 ・ 華 ・ 燈 ・ × X × 啓 請 開 門 啓 請 伽 陀 金 剛 王 百 八 名 讃 四 攝 金 剛 拍 第 五 結 護 法 聖 不 動 結 界 護 身 金 剛 網 金 剛 炎 大 三 昧 耶 第 六 供 養 法 閼 伽 × 蓮 華 座 振 鈴 〔 以 上 成 身 会 畢 ) 羯 磨 会 大 日 ・ 阿 男 ・ 宝 生 ・ 観 自 在 王 ・ 不 空 ・ 金 剛 薩 堙 ・ 王 ・ 愛 ・ 喜 ・ 寶 ・ 光 ・ 幢 ・ 咲 ・ 法 ・ 利 ・ 因 ・ 語 ・ 業 ・ 護 ・ 牙 ・ 拳 ・ 喜 ・ 鬘 ・ 歌 ・ 舞 ・ 香 ・ 華 ・ 燈 ・ 一 79 一智 山 学報 第五 十 七輯 x 慧 忍 法 具 明 後 前 右 左 後 前 五 大 鉤 香 喜 業 法 寶 薩 無 大 三 十 塗 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ … 佛 供 ・ ・ ・ … 竓 量 日 昧 六 ・