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専 攻 人 間 教 育 専 攻
子どもにおける戦争と遊び 一戦争玩具に関する調査研究一
コース人間形成コース 指 導 教 員 梶 井 一 暁
氏 名 河 野 恭 平
研究の目的と方法 の学校における軍事教育の歴史変遷と思摺教育との 近代における戦時下での子どもたちは、朝交教育 制度的内容との関係f性と展開について記した。制度 において軍国主義的舵思を培われてい丸また、当 的内容として、
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年代に入ると、大東亜建設審 時のイ苧生は「少国民」と呼ばれ、小学校でも基礎 議会「皇国民ノ教育錬成」具体的方策として、総力 的な軍事訓練を受けるほか、欧米諸国同様に単牌や 戦に対応する戦闘力養成のために、度重なる学生⑤ 軍隊への親近感を抱かせるような教育が行われた。 生徒の修学期間の短縮を答申し、翌年入学者から中本研究は、戦争玩具
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こ着目し調査・検討を行うも 学校が 4靴、高等学校高等科が 2年にそれぞれ短 のである。とくに次のような関心から研究を進める己 縮された。それと同時に高等教育機関の樹茂生に対「学校での学び」としりた公的・制度的なチャンネ する徴騎酋予の特典は取り消され、医・理工系を除 /レによって形成された国民教育とは別に、玩具遊び く学生は一斉入営を命じられた、学徒出陣である。
や映画などの娯楽とし¥った「平素の学び」としり た
1 9 4 5年の「戦時教育令」による学校ごとに組織さ
程的毎日常的なチャンネノレによって、相補的に国民 れる鞘走駒ヨ結成されたっ教育・形成がなされた。制度的な朝交教育とは異な 第二章は、戦争玩具において、四国内の博被雄官に る形で子どもたちの間に流布し、身近にその手に取 所蔵されているものを取り上げてその玩具について られた玩具と、国民教育・形成との関連を明らかに 考察を行った。兵器・軍人に関する玩具ヰ戦争の日 し、相互の関係性について考察を行ったO 常に関する玩具、文学を意識した玩具に分類しそれ
本研究では、特に太平洋戦争時下において億島県 ぞれの特徴を記した。
阿北出身者で主にう同瑚や少女期、幼少期を生き抜 第三章は、阿北地域出身者を対象にした聞き取り いたひとを対象に聞き取り調査を行い、単持や軍隊 調査の内容を男性の遊び、女性の遊び、戦時下の日 に対する実感を経験・記憶から考察することを目 常、学校生活と戦争に分類し、実際に経験した語り 的とし、調査を通じ戦争という環境下にあった生活 の中から考察を行った。聞き取り調査の内容を項目 の事実によりその実態を明らかにしたし、 ごとに取り挙げ、実際に京頚会した語りの中から考察
各章の要点 を行う。一章であげた制度的な過去ではなく、戦争 第一章は、子どもの文化史と教育政策の歴史変遷 という環境下にあった生活の事実で、ある。聞き取り の開系について明ら由記した。子どもの文化史にお の内容は、現在を生きる人たちのものであり、閥}色 いても太平洋戦争が大きな変化について、近代日本 された部分もあるかもしれないが、それらを含めた
- 10 - 戦時下の生活の記憶であり、それらの内容を考察し 子どもが戦争を意識するとし1う点について明らかに
している。
考察
戦争玩具は、聞き取り対象主械である阿北地域で もメンコに=母告や軍艦の絵があるといった点で荷主 淵鶴、された。しかし男性を実践とした内容のもの のみで女性を対象とした戦争玩具の荊主は確認する ことが出来なかった。ただし、それには限定的な状 況が求められる。戦時下においては戦争玩具を使う
といったことができにくいその理由として挙げるの は、戦争自身に問題を苧んでしも。その問題とは、
戦時下には、男性が兵隊として戦地に赴くため、国 内における労働力が低下する。それにより、女性や 子どもが食料や戦争で消費される兵器の製造などの 労働を補わなければならなくなる。 そのために子 どもの平棄における時聞が減少し玩具によって戦争 を身近に意識する要因が減ると考える。日本の太平 洋戦時下においても同じ状況にあったと言える。
また、聞き取り調査を進める中で、玩具とは違っ た形として遊びの内容自体に戦争を意識させるもの カミ複数個荊主した。男性の遊びの中ではメンコやパ イにおいて勝負を行し1勝つことで相手から奪うとい った戦争を意識するもの、女性ではままごとや着せ 替えなどで家庭を意識させるものがあり戦時下にお ける社会の縮図が遊びに形作られていることが分か る。また、女性の遊びで、あっても、おじやみの数え 歌や陣取りといったものにおいて戦果を伝えたもの や戦争を意識させる内容のもので、あった。
学校の教育は、戦争の賛美や軍隊の賛美を行って いるが、多くの場合戦争を体験した子どもは、その
実伏についてまたは、その理由について知るとしり たことはできていなかったと言える。ただ、その中 でも子どもは「御国のために」といった想いを半ば 強制的に、または受動的に植えつけられたと言える。
また、聞き取り調査の結果では、戦時下の学校教 育の時聞が農家を手伝うこと明防空壕を掘ることと
して、生活のために割かれていることが実態として 明らかになった。戦争によって、本来ある学校教育 が失われたことと遊びの中で失われたこととの二重 の喪失があったと言える。
今後の課題
今後の課題については、第一に、本研究の聞き取 り対象者が高齢となっていることが挙げられる。太 平洋戦争を経験した世代の人は多く生きているもの の高齢化しているため、本研究同様の聞き取りを行 う際には時間的制約が生じてしまう。聞き取りと同 じく物に対しても懸念が生じている。所有者が高齢 で逝去された場合所有していた玩具が処分されてし まう恐れが有るためその対策が急点3れる。
第二に、阿北却減以外の地域との比較を行う必要 がある。書籍などでは、他の戦争玩具についても使 用されていたことカヰ留宮、されたため徳島県内や他県 との比較でも同様の違し功~1t督忍できると予想される。
また、地域に制約されず石浪の所蔵に関する調査を 行う必要がある。
第三に、本研究では主に戦時下e戦前の子ども に焦点をあて調査を行ったが、単財j長期を