在宅医療先進地域情報フェスタ 2014先進地域から学ぶ在宅医療推進と地域包括ケアの取組み 〜平成24年度以前に取り組みを開始した地域の3年後の姿を学び、自らの地域の未来を描く〜
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(2) 1.はじめに 平成 24 年度に厚生労働省が掲げた「在宅医療・介護 2012」時期を同じくし、在宅医療推進にむけて 専門部署として活動を開始した当部がこの 3 年間の政策展開と各地域の大きな変化を肌で感じながら、 各地域と共に在宅医療推進や地域包括ケアシステムに構築にむけて取組んできた。 平成 24 年度には在宅医療推進に関し様々なご意見を頂きつつ、多くの方の興味関心につながること は難しかった社会の空気が感じられていたが、年度を超えるごとに明らかな変化が生じ、意見の在り様 も変化してきていることを実感しており、超高齢社会の行く末に対する不安や対策の必要性を関係者内 外に関わらず感じられる現実があることも認識している。 この 3 年間、国の掲げる政策とともに走り続けた当活動を改めて考える中で、とても重要なキーワー ドに気づき、可能性を感じることができた。それは「人材の力」と「人と人が作り出す相互支援関係の 可能性」である。 日本は戦後、敗戦からの復興をめざし、多くの人材を生み出し、多くの産業と技術革新による可能性 への挑戦し取組み続け、その結果として高度経済成長を生み、先進国と呼ばれるまでの社会を実現し た。そのことで医療や保健、福祉、教育、インフラ整備など暮らしを量的に豊かにすることを実現し、 世界有数の長寿国となる夢をかなえることができた。 その後、日本は多くの高齢者が暮らす国となり人口減少社会に至っている。このことから、現在日本 は大きな社会の転換期にあることを認識し、今後は未来にむけて質的な発展にむけて取組む必要性があ ると感じている。 限られた人や資源が、本質的に最も優先順位の高い支援やサービスを提供できる環境を作り、すべての 地域が、自分達で情報を得て、そして選択し、自律した意思決定の上で地域の未来を作っていくことの 必要性を感じている。 在宅医療推進に関わる時間の中で、地域包括ケアシステムを構築するために最も重要な力、大きな財 産は「人材」であることを確信した。各地域で構築されたヒューマンネットワークの強さを再認識し、 全国規模でそれぞれの地域がつながり、学び、そしてまた各地域に情報をフィードバックできる時間を 持ちたいと考えた。 大きく社会が変わろうとしている中で、必ず人の力によってもたらせる質的な発展があり得ると信 じ、互いに学び合、自らもそれぞれに高めることの重要性を認識できる場の提供を実現したいと思った ことが、今回の企画の最も強い動機である。. 2.企画の概要 日時. :平成 27 年 3 月 1 日(日) 13 時から 17 時 45 分. 場所. :日本ガイシフォーラム レセプションホール 〒457-0833 愛知県名古屋市南区東又兵ヱ町 5 丁目 1 番地の 16. 傍聴参加対象者: 地域包括ケアシステム構築に関わる方々、在宅医療推進に関わる方々、 医療・介護・福祉関係者 など 参加費 :無料 2.
(3) 参加者 :傍聴者、関係者、協力者併せて 約 620 名 プログラム: プログラム構成 :本会場 第 1 部 基調講演 第 2 部 シンポジウム 第 1 会場 コーディネーター 田中由利子(副看護部長) 前半【病院が支える地域医療】/ 後半【行政が紡ぐ多職種連携】 第 2 会場 コーディネーター 福田耕嗣(精神科 医師) 前半【医師を軸とした連携よる面展開】/ 後半【都市型多重的地域連携】 第 3 会場 コーディネーター 木ノ下智康 前半【イノベーション to 在宅医療】 / 後半【過疎地域の安心を支える在宅医療】 ホワイエ 理学療法師の視点から適切な福祉用具の活用に関する実演説明 栄養士の視点から適切な介護食・嚥下食に関する実演説明. 3.
(4) 3.開催までの活動要約 企画運営について 開催時期を当初は 2014 年内の開催にむけて調整をしていたが、他事業との調整や会場の手配、関係 者との調整などにより年度末での開催となった。 場所は資金や運営側のスタッフ数の問題もあり、定員 1000 名を超える規模の会場や複数会場での同 時開催が難しいと判断したこととにより、今回の会場に決定した。 第1部 各地域の方々が直接足を運び、政策の話を聞くという行動がとても重要であると考え、平成 27 年度 は介護保険の改正により、在宅医療・介護連携推進事業が市町村自治体の取組みとして位置づけらえる こと、医療政策においても平成 27 年度より都道府県による地域医療構想の策定が進められるという大 きな変化を見据え、政策面からの情報発信の場としてプログラム化をした。 第2部 平成 24 年度 在宅医療連携拠点事業など、今までに構築されたヒューマンネットワークから経年的 な在宅医療推進に取組む地域の方々に協力を呼びかけ、当企画の趣旨に賛同していただけた方々にシン ポジストとして登壇していただいた。 当センターの把握している限りでは、今後の見通しがつかないこと、評価の視点が定まっていないこ とから自治体として在宅医療推進や多職種連携、在宅医療・介護連携推進など地域包括ケアシステムの 構築に向けた重要な取組みに踏み込みにくいという自治体からを多数把握していた。 そのことを踏まえ、24 年度以前より在宅医療推進に取組んできた地域における地域変化に関する蓄積 されたプロセス情報の発信や、平成 27 年度から自治体が段階的に取り組むことになる在宅医療・介護 連携推進事業に向けて、参考になる情報(事業開始前の動き、活動前の予習情報、評価や進捗管理の方 法、経年的な変化や実績等)をできる限りわかりやすく情報発信してもらえるように依頼した。 また、会場内ではできる限り傍聴者からの質問に対応してもらうことも事前に依頼し、3 つの会場を いつでも移動ができるように設計し、全国規模の交流の場となるようにした。 4.感想 年度末の開催であったことから、ご協力いただくにあたり手続き上の難しさが多々あり、参加してい ただいた方や協力していただいた方には一部負担をかける結果となった。 今回の企画は、これから取り組む人と今まで取り組んできた人がフラットな空間で交流できるように したいという空間設計の意図があった。 全国規模の在宅医療などの企画では今までにはあまり見られない形であり、演者・傍聴者がフラットな 空間の中で情報の受け渡しができるようにという企画時からの狙いがあり、その狙いは十分会場設計に 反映ができた。 実際にその空間の中で、情報発信者と情報受容者の間には圧倒的な情報量の違いがあることから、もっ と講義形式で開催してほしいという意見があった反面、間近で演者の顔を見ながら話を聞けたことでこ れからの取組みに生かせるような気がするという意見も多数いただいた。 4.
(5) 厚生労働省委託事業であった平成 24 年度、25 年度多職種協働による在宅チーム医療を担う人材育成 事業では、都道府県リーダー研修という統一した研修スタイルを全国の在宅医療推進リーダーが都道府 県内の各地域でさらに広げて展開するという事業スタイルであったが、全国の状況を把握すると都道府 県や市町村ごとに随分、大きくその研修スタイルや内容が変化していた。 全く同じ地域が存在しないことから『地域特性に応じた』という言葉が多用されている今日では、全 国に向けた情報発信の場においても多様な形態の場を設定し、多様な情報を積極的に発信し続けていく ことも、地域のさらなる多様性と可能性を推進することにつながるのではと感じた。 今回、新たな企画意図とねらい、空間の作り方に挑戦することができたということが、当部としても 新たな気づきと経験を得る貴重な時間となった。 全国各地の活動を見学させて頂く中で、 『地域包括ケア』はその地域の可能性に対する期待の形であ り、また地域自らが望む形で地域を作っていく過程であるように感じた。. 図のように、ケーキをデコレーションするようなイメージに近いように感じた。 どのような材料が地域にあり、どのような地域を作っていくのか、その仕上がりは無限に多様性が広 がっていくのではないかと感じた。 以前から関わりのある地域からの発表ばかりであったが、斬新な情報が豊富で参加者の多くに有益な 情報を提供できたと考える。 時間と共に新しいアイデアと実践がさらにその地域で作られ、地域の力、暮らしの質を高めていける ということを強く実感できた学びの場になったと感じた。 5.
(6) 5.謝辞 今回の企画にあたり、多くの方々に多大なご尽力を賜りましたことを謹んで御礼申し上げます。 本企画は企画考案の段階より、大きな社会変化の中において「平成 24 年度在宅医療連携拠点事業」に 関する企画において様々なご意見を頂き、又、企画段階から紆余曲折が見られました。その中での企画 実現に向けた原動力は、全国各地域でこれからの地域づくり、在宅医療推進に取り組まれる方々の活躍 とメッセージとつながりでした。 超高齢社会を迎え、未来に向けて生きていくために日本で暮らす私たち全てに「量」から「質」への パラダイムシフトが求められる中、災害や大きな社会変化に暮らしを支えられる可能性があるとするも のは「人のつながり」であると考えました。 そのことから、急速な社会変化に応じ走り続けた在宅医療推進事業の中で、全国の心を同じくして取 組む方々とのつながり、さらにつながりが広がるような顔の見える場でそれぞれの地域で育まれた実績 を学び合う機会が必要なのではないかと考え、本企画の実現にむけ進むことと致しました。 年度末の大変忙しい時期の開催に至ったにも関わらず、600 名という予想以上の多くの方々から傍聴 のご参加登録、ご講演のご協力をいただくことができましたことは、この上ない喜びであり、各地域の 人同士のつながりを求める思いを確認することができました。 変化し続ける社会の中で、その地域を思い発展し続ける地域において「人材の力、人と人とが生み出 す限りない可能性」について大きな感動と刺激を受けております。 このような機会を実現させていただきました、厚生労働省よりご講演頂きました春日様、奈倉様、シ ンポジストとしてご登壇頂きましたシンポジストの皆様、当センターの部局の皆様へ心より厚く御礼申 し上げます。 末筆なりましたが、今回の企画実現において助成を頂きました、公益財団法人. 在宅医療助成 勇. 美記念財団様へ重ねて厚く御礼申し上げます。 以上. 6.
(7) 資料 1:チラシ. 7.
(8) 資料 2:プログラム(当日配布資料). 8.
(9) 資料 3:当日配布資料 第 1 部 基調講演 【在宅医療・介護連携推進事業について】. 9.
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(12) 第 1 部 基調講演 【在宅医療推進における今後の方向性】. 12.
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(18) 第 2 部 シンポジウム 第 1 会場 コーディネーター 田中由利子(副看護部長) 前半【病院が支える地域医療】 、 後半【行政が紡ぐ多職種連携】. 18.
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(53) 第 2 会場 コーディネーター 福田耕嗣(精神科 医師) 前半【医師を軸とした連携よる面展開】 、 後半【都市型多重的地域連携】. 53.
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(78) 第 3 会場 コーディネーター 木ノ下智康 前半【イノベーション. to 在宅医療】、 後半【過疎地域の安心を支える在宅医療】. 78.
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2.会合の総括並びに今後の取組みについて 今回の会合では、これまで
<研究の背景と目的>
・各拠点病院が有する地域包括ケア病床・病棟の有効活用ができるように議論できた。
1)調査方法 本調査は、2014 年
十分とは言えない。在宅医療を知らない人、興味はあるが詳しくは知らない人など、幅広
この地域保健委員会の場で私どもが提唱したの