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「在宅医療を推進するための患者・家族および在宅医への意識調査およびモデル提言」

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Academic year: 2021

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(1)在宅助成勇美記念財団 2013 年度(前期)一般公募 「在宅医療研究への助成」 報告書. 在宅医療を推進するための 患者・家族および在宅医への意識調査およびモデル提言. 申請者名 野崎 英夫 所属機関・職名 一般社団法人 Medical Studio 代表理事 提出年月日 平成 26 年 9 月 1 日. 1.

(2) 目. 次. 第1章. 研究の目的 ............................................................................................................... 3. 第2章. 研究手法および経緯 ................................................................................................. 4. 第1節. 調査の設計............................................................................................................ 4. 第2節. 研究会の開催 ........................................................................................................ 5. 第3章. 研究報告 ................................................................................................................... 6 書面調査 ............................................................................................................... 6. 第1節 第1項. 調査の目的 ........................................................................................................ 6. 第2項. 調査方法 ........................................................................................................... 6. 第3項. 回答者プロフィール ............................................................................................ 6. 第4項. 職務内容に関する認識 ...................................................................................... 7. 第5項. 行動スタイル .................................................................................................... 10. 第6項. 自身のこと ........................................................................................................ 15. 第7項. 小括 ................................................................................................................. 18 対面調査 ............................................................................................................. 19. 第2節 第1項. 調査の目的 ...................................................................................................... 19. 第2項. 調査方法 ......................................................................................................... 19. 第3項. 回答傾向 ......................................................................................................... 19. 第4項. 小括 ................................................................................................................. 22 インターネット調査................................................................................................ 24. 第3節 第1項. 調査の目的 ...................................................................................................... 24. 第2項. 在宅医療経験に関する生活者意識調査 ........................................................... 24. 第3項. 在宅医療に関する医師意識調査 ...................................................................... 35. 第4章. 考察および提言....................................................................................................... 48. 2.

(3) 第1章. 研究の目的. 人口構成が変わり、産業構造が変わり、そして疾病構造が大きく変化している現代におい て、医療は、社会保障システム(公助)として病院で病気を治すというだけではなく、生きること の知恵として、助け合い、支えあう(共助)ことにより健康を保全する生活モデルの側面を強調 することが各方面から期待されている。同時に、在宅医療の社会的役割はかつてないほどに 大きくなっている。そして、在宅医療の担い手をさらに増やし、来たる在宅医療の時代に備え る必要も学識者等から指摘されている。 しかしながら、どのような医療者が在宅医療を支えているのか、どのような医療者を増やす 必要があるのか、そして、求められる在宅医療の担い手をどのように増やすことができるのか、 に関する研究は、未だ開発途上である。そこで、本研究では、前述の疑問に応えるべく、医 療者や生活者に対する意識・実態調査を重ね、在宅医療の担い手を増やすための方策を検 討するものである。. 3.

(4) 第2章. 研究手法および経緯. 第1節. 調査の設計. 本研究は、下記の 3 つの調査から構成される。 ① 在宅医療に見識や実践経験のある医療者に対する書面調査 ② ①調査を深掘りするための対面調査 ③ 生活者および医療者に対するインターネット調査 どのような医療者が、在宅医療をはじめとするプライマリ・ケアの現場で活躍をしているのか、 その特性や資質、価値観やキャリアパスなどに光を当てる書面調査は、在宅医療等の現場 に詳しい有識者 3 名からの推薦による 63 人に 14 ページにわたる質問票を送付し、うち 54 人から有効回答を得た。調査票の設計には、企業におけるジェネラル・マネジャーやリーダ ーの特性を分析する手法を採用し、現在活躍している医療者がどのような人物であり、どのよ うな生い立ちで今日に至るのか、を明らかにしている。 併せて、54 人の回答者のうち先進的に在宅医療等に取り組んできた 20 人を抽出し、医療 者が持つ特性や資質はどのように形成されてきたのか、どのような契機が現在のキャリア形成 に寄与しているのか、生い立ちに焦点をあてて対面調査を実施した。書面調査と同様、過去 や現在において、どのようなことに取り組んできたのか、という事実よりも、その背景にある意 図や理由、動機等を具体的に聞き出すことにより、在宅医療の担い手のロールモデルとして 対外的に見せていくとともに、担い手を増やすための方策を検討する際のヒントとすることを 目的とした。 さらに、インターネット調査を活用し、生活者および医療者に対する定量調査を行った。生 活者に関しては、家族として関わった在宅医療に満足しているグループ 309 サンプルと、満 足していないグループ 309 サンプルに同じ質問を投げかけ、満足度と医療者の振る舞いに 関係性が存在するか、存在するとすれば、どのような医療者を生活者が求めているのか、を 実体験から調査した。医師に関しては、在宅医療に取り組んでいる、もしくは、これから取り組 む意向を持つ医師 309 サンプルに対して、在宅医療に関わる前後段階における心理的、社 会的障壁を明らかにし、生活者調査と併せて、求められる医療者が在宅医療で活躍するた めの課題を明らかにした。. 4.

(5) 第2節. 研究会の開催. 本研究は、一般社団法人 Medical Studio の「コミュニティ医療デザイン研究会」および本 調査の研究メンバーとその進捗を共有し、内容等に関して助言を受けた。「コミュニティ医療 デザイン研究会」は、同法人が不定期に開催するメンバーを固定しない多職種によるテーマ 型研究会で、本調査に対する助言を受けることで、本研究者に不足している視座や示唆を 与えることを狙いとした。開催日と議論の概要および参加者人数は、下記の通りである。*印 が「コミュニティ医療デザイン研究会」として開催したものである。 ① 2013 年 8 月 13 日(火)19:00~21:00 於: Medical Studio 会議室 8 名が参加し、書面調査の設計及び対象者の議論を行った。 ② 2013 年 8 月 28 日(水)19:00~21:30 於: Medical Studio 会議室 書面調査の内容及び人選に関する議論を行った。8 名が議論に参加した。 ③ 2013 年 9 月 15 日(日)16:30~18:30 於: iriya plus café@カスタム倉庫(入谷) 29 名が参加した研究会において、書面調査の狙いと調査票案に関する意見交換を行 った。また、一部参加者には、調査票案を持ち帰っていただき、回答していただくこと で、調査票の最終調整を行った。 ④ 2014 年 1 月 22 日(水)19:00~20:00 於: Medical Studio 会議室 書面調査の一部回答を見ながら、分析の切り口を探るとともに、対面調査における質 問事項を議論した。7 名が議論に参加した。 ⑤ 2014 年 8 月 3 日(日)14:30~17:30 於: Medical Studio 会議室 * 13 名が参加し、書面並びに対面調査の結果を見ながら、在宅医療等で活躍する医療 者の姿やその担い手をさらに増やすための方策を議論した。. 5.

(6) 第3章. 研究報告. 第1節. 書面調査. 第1項. 調査の目的. 先駆的に在宅医療等、プライマリ・ケアの現場で活躍している医療者たちが、どのような価 値観で医療と向き合い、実践しているのか、また、どのような特性や資質を持っているのか、 どのような生い立ちで現在に至っているのか、を明らかにすることを目的に設計、実施された。 本調査では、ジョン・コッターの『ビジネス・リーダー論』(原著『ザ・ゼネラル・マネジャー』)や ヘンリー・ミンツバーグ『マネジャーの実像』(原著『マネジャーの仕事』)等、経営学者たちが 採用したジェネラリスト分析のフレームワークを参考に、全人的(ジェネラル)な医療を提供す る医師像を明らかにする。 第2項. 調査方法. 本調査方法は、下記の通り。 . 方 法:. 郵送による留置き法. . 期 間:. 2014 年 1 月-2 月. . 対象者:. 複数の有識者から推薦された在宅医療等プライマリ・ケアの担い手. . 送付数:. 63 名. . 回答数:. 54 名(回収率 86%、目標回収数 50 名). 第3項. 回答者プロフィール. 下記に、回答者のプロフィールを示す。これは、今後、日本の医療界においてモデル的存 在になりうるタイプの異なる医療者を複数の有識者から推薦いただいた 63 名の属性と一致 する傾向であり、日本の在宅医療等の現場における一般的な傾向を反映するものではない ことに留意が必要である。また、回答者には医師と看護師が含まれている。 1)性別および年齢 54 名の回答者の属性は、男女比で約 8:2、回答時の平均年齢は、47.1 歳だった。 《性別》. 《年齢》. 6.

(7) 2)所属組織と組織の総人員数 診療所や病院に勤務する医療者が回答している。. 3)勤続年数と勤務先が変わった経験. 変わった経験はな い 2%. 一度変わった 11%. 現在の勤務先の勤続年数の平均は、「11.1 年」で、医療専門職 になってからの年数の平均は、「22.6 年」だった。勤務先が変わっ 三度以上変わっ た 70%. た経験は、右図の通り。 第4項. 二度変わった 17%. 職務内容に関する認識. 職務内容に関して、下記の通りの回答を得られた。 1) 「仕事」と「活動」の境界線 「仕事」を「生計を立てるために指示され、もしくは自認して担当する行動および作業」と定 義し、「活動」を「「仕事」に関連して、あなたが自発的に取り組む諸行動」と定義した場合、医 療者は、どこまでを「仕事」と考え、どこから先を「活動」と考えるのか、境界線を探った。 全般的な傾向としては、診療や治療、看護のほか、患者・家族のケアに関連する直接的な 業務のほか、ケアを提供するためのチーム・マネジメントまでを「仕事」と捉え、地域での人的 ネットワークの拡充や街づくり活動への貢献、専門知識や技術の習得などは、「活動」と捉え ている傾向があった。 ※比率は仕事としても活動としても行っていない人を除いた、回答者数を母数に集計. 7.

(8) 2) 「仕事」とは何か 「あなたにとって「仕事」とは何ですか?」という自由記述に対しては、ほとんどの回答者が 医療行為(医師、医業、かかりつけ医、町医者など)を示す表現を記載していたが、一部には 街づくりに関連する表現をあえて採用した回答があった。(下図は回答の一部). 8.

(9) また、「あなたの「仕事」や「活動」における信念は何ですか?」の設問に対しては、他者へ の貢献を強く意識するコメントが多い一方、自らの意思や志、充実感を重視するコメントや、 自らの限界を意識する信念を記述する回答者もいた。(下図は回答の一部). 3)「仕事」の地理的範囲 現場の医療者が、どの程度の地理的範囲を意識して「仕事」をしているのか、を探るため、 「仕事」を行ううえで、意識している範囲と、そこに自信が在住しているかをたずねた。回答者 のおよそ 6 割が、「市区町村」を意識している、ことが分かった。また、回答者自らが意識する 地理的範囲に、在住している割合は 75%だった。. 4) 「仕事」や「活動」にかける時間 回答者は、どの程度の時間を「仕事」や「活動」に費やしているのか、を明らかにするため 「仕事」や「活動」にかける時間を、週平均でたずねた。「仕事」と「活動」の境目が回答者に寄 り異なることが予測されたため、ここでは「仕事」と「活動」の総計を平均値として聞いている。 回答者の半数以上が、週平均 70 時間以上、と答え、およそ 7 割の回答者が、週平均 60 時 間以上費やしていることが判明した。 9.

(10) また、「活動」の傾向を把握するために、 2013 年一年間に、下記の例示事項に関 して、年何回程度参加したか、をたずね たところ、平均して、回答者は月 1 回以上 の何らかの「活動」に関与していることが 分かった。一人当たりの平均は、年 15.3 回だった。 第5項. 行動スタイル. 回答者は、現在何に情熱を注ぎ、何に悩んでいるのか。また、どのようなマネジメント・スタ イルを持ち、どのような人的ネットワークを保有しているのか、をたずねた。 1)情熱を持って取り組んでいること 下記の事柄に対して、どの程度情熱を傾けて取り組んでいるのか、との問いに対して、「患 者・家族の信頼を得ること」や「病苦を取り除く・軽減すること」、「生活の質を改善」することな ど、直接的なケアに関する事柄が高く、次いで、「多職種の連携・調整力を強化すること」、 「職場や住民からの信頼を得ること」、「医療専門職人材を育成すること」が挙げられた。. 10.

(11) 2)役に立ったスキル、心構えなど 次に、「仕事」や「活動」において、過去に役に立ったと感じるスキルや態度などを聞いた。 「聞き上手」、「バランス感覚」、「柔軟性」や「好奇心」、「率直さ」、「共感する能力」、「人の考 え方に偏見がなく寛容なこと」、「人脈が豊かであること」、「協働志向・参加志向」などが、高 い順に指摘された。. 11.

(12) 併せて、周囲との関係性で「役に立っている」ことを下記の選択肢で質問した。. 12.

(13) 3)人的ネットワークの広さ 「仕事」もしくは「活動」において、所属組織の外に相談や協力できると考える専門家を該 当するだけ選択して回答してもらった結果、全ての回答者が 1 人以上「いる」と回答したほか、 1 人あたりの相談・協力先は「19.9 項目」(選択肢は、42 項目)だった。. 4)悩んでいること 人的ネットワークに関連して、関係性において悩んでいることとその程度をたずねたところ、 「所属組織内部の人間関係」や「他の医療機関との関係性」など、同業種との関係性に悩ん でいる傾向が見られた。また、回答者の 7 割近くが「自らのタイム・マネジメント」に悩んでいる、 と回答している。. 13.

(14) 5)マネジメント・スタイル それぞれ種類の異なるマネジメン ト・スタイルを表現する三択から、自 信の感覚に近いものを選択してもら ったところ、全体的に実践を通じて経 験を蓄積し、情熱をもって組織として 仕事を成し遂げる志向を持っている ことが分かった。ミンツバーグが明ら かにした企業におけるジェネラル・マ ネジャーに近似した傾向である。. 14.

(15) 6)仕事の仕方 「仕事」に限定し、その「しかた」を二 択から選択してもらうことで、仕事の流 儀を明らかにする設問では、人間志向 で、非公式的、チームやプロセス、質 重視の長期志向に立っている傾向が 見られた。. 第6項. 自身のこと. 現在の姿を形成した要因を探るため、生い立ちに関連する質問をした。 1)ロールモデルの存在 「目指したいと思う模範となる存在であり、そのスキルや具体的な行動を学んだり模倣したり する対象となる人材」とロールモデルを定義し、その有無と対象者を聞いた。85%の回答者 が「いる」と回答し、最も影響を受けたロールモデルに最初に出会った平均年齢は、25.5 歳 だった。ロールモデルとして認識をしているのは、「同業種の知人」、「両親や兄弟、親族や配 偶者(の合計)」が多かった。. 15.

(16) また、ロールモデルから最も影響を受けたことを、自由記述で回答してもらったところ、下記 のような傾向が見られた。. 2)両親の職業 回答者の父親、母親が「医療従事者」である(だった)か、「非医療従事者」である(だった) か、をたずねたところ、父親の 7 割、母親の 9 割が「非医療従事者」だった。医師全体におけ る両親の職業分布は把握していないが、他の医療職よりも両親が非医療従事者である割合 が相対的に高い印象を受けた。 父親. 母親. 医療従事者. 29.4%. 9.5%. 非医療従事者. 70.6%. 90.2%. 3)現在の満足度 下記の項目に関して、現在の満足度を回答してもらったところ、所属組織に関する満足度 が、相対的に低いことが分かった。また、生活様式や生活全般への満足度も、相対的にやや 低い傾向があった。. 16.

(17) 4)ストレスや身体の状態 「仕事」や「活動」における緊張やストレスを 5 段階評価でたずねたところ、1 割弱の回答者 がとても強い緊張やストレスを抱えていることが分かった。また、身体の状態も、1 割程度の回 答者が、「悪い」と回答した。. 5)今後取り組みたいこと 最後に、今後取り組みたいことを自由記述で記載していただいた。一例は、下記の通り。 相対的に「街づくり」に関連する記述や、「ケアの持続性」、「教育」に分類できる記述が多い 印象があった。. 17.

(18) 第7項. 小括. 本書面調査は、有識者から推薦された在宅医療等のプライマリ・ケア領域に先駆的に取り 組んでいるある種の業界リーダーを対象としたものであり、この傾向が、今後の医療者のある べき姿を表現するとは限らない。しかしながら、同業界を牽引してきた医療者が持つ特性や 資質、価値観やスタイルは、次に続くべきものに対して大きな示唆を与えるものと考える。本 書面調査で明らかになった傾向は、下記のようにまとめる。 (1) 越境性 回答者の多くは、診療や治療、患者・家族のケアを「仕事」として捉え、それに完結す ることなく、ケアを提供するためのチーム・マネジメントまでを「仕事」に含んでいるほか、 地域での人的ネットワークの拡充や街づくり活動への貢献、専門知識や技術の習得など も、それに不随する「活動」として自認し、取り組んでいる様子が確認された。 それは、「仕事とは何か」の自由記述の設問に対して、「まちづくり」や「地域づくり」、 「教育」などが多く見られたことや、「仕事および活動」に対して週平均 60~70 時間以上 費やして取り組んでいることからも見て取ることができる。配偶者の存在や理解が、役に 立っている、と答えていることからも、回答者が公私の境目を曖昧にして精力的に自らが 信ずる「仕事」や「活動」に取り組んでいることも分かった。 (2) 外向性 「仕事」もしくは「活動」において、所属組織の外に相談や協力できると考える専門家を 42 項目列挙し、該当するだけ選択して回答してもらった結果、1 人あたりの相談・協力先 は「19.9 項目」だった。また、それほど人的ネットワークが広いにもかかわらず、外部関係 機関との関係性には、強い悩みを回答しなかったほか、「仕事」のしかたに関しても、「オ ープン」や「遠心力」、「チーム重視・協力志向」などが高い傾向があった。 (3) 柔軟性 「仕事」や「活動」において、過去に役に立ったと感じるスキルや態度などを聞いたとこ ろ、「聞き上手」、「バランス感覚」、「柔軟性」や「好奇心」、「率直さ」、「共感する能力」、 「人の考え方に偏見がなく寛容なこと」、「人脈が豊かであること」、「協働志向・参加志向」 などが、高い順に指摘された。「仕事」のしかたについても、変化重視を志向する傾向が あった。 総じて現状に対する満足感は強い。自身の暮らしや生活様式、ストレスや健康状態に関し ても、相対的に満足している傾向が見て取れた。ただし、回答者が認識している課題は、自 身のタイム・マネジメントと組織内の医療者との関係性の構築が特によく指摘されている。. 18.

(19) 第2節 第1項. 対面調査 調査の目的. 「どのような人が在宅医療等のプライマリ・ケアの現場で活躍しているのか」に関して特性や 資質に着目をして調査をした前述の書面調査の結果を受け、さらにその生い立ちを明らかに することを目的に、書面調査に回答した 54 人のうち 20 人に追加の対面調査を実施した。こ の対面調査により、「なぜ今日の姿になったのか」を明らかにし、在宅医療の担い手を増やす ための方策につなげる。 本対面調査では、主に下記の 4 つの問いに絞って聞き取りをした。 ① いま自分が信じることは? ② いまの自分を形成したこととは何か? ③ 人生のターニングポイントは何か? ④ 自分を道具にたとえると何か? ①および②の質問により、医療者がどのように今日の信念に至ったのか、③の質問により、 そこに至るために乗り越えた困難や課題と、その乗り越え方を把握することを目的にした。最 後の④は、医療者がどのような機能を地域の中で果たそうとしているのか、の意識を明らかに するために聞いたものである。 第2項. 調査方法. 本調査方法は、下記の通り。 . 方 法:. 対面によるヒアリング調査. . 期 間:. 2014 年 7 月-8 月. . 対象者:. 書面調査に回答した 54 名のうち 20 名. . 場 所:. 取材対象者が指定した場所. 第3項. 回答傾向. ① いま自分が信じることは? 医療者として、何を信念として持ち行動しているのか、をたずねたところ、下記の点に分類 できる回答を得た。人と協働しながら、患者・家族の願いを叶える、もしくは、地域の健康を支 える志向が強かった。 ア) 他力本願、チーム志向 「自分でできないことは人の力を借りる」、「医者にできないことは、多い。だから多職 種で取り組む」、「まちづくりは、医師だけではできない」、「みんなでワイワイやるのが楽 19.

(20) しい」など、協働志向の発言が多くあった。 イ) 貢献意欲 「自分が褒められるより、地域の人たちが“自分たちがやった”と言ってほしい」、「地 域に貢献したい」、「医療を通じて地域に貢献する」、「医師として健康を地域で支える 人間でありたい」、「人のためになるのが自分に嬉しい」等、地元への貢献意欲を表現 する発言のほか、「患者・家族の願い事を叶えるのが仕事」、「患者の生活の中に答え はある」、「できるだけ不幸にしない」、「できることを出し惜しまない」、「ニーズによって 自分を変化させることが大事」、「自分がどこでどのように役立つ人間なのかを考えてい る」等、ニーズ志向の発言が多くみられた。 ウ) 省察的実践家 「考えすぎないが、考えもなく何かをしない」、「7 割がた良いと思えたら前進する」、 「よく考えて正しいと思ったら、それを貫く」等、考えてから行動する、しかし慎重になり すぎない姿勢も聞こえてきた。その背景には、「失敗とは思わない」、「大変とは思わな い」など、楽天的な発言もあった。また、「いまに関心を持ち、違和感を持つことが大事」、 「(自分は)好奇心が強い」等、常に地域生活に目を配る習慣も聞くことができた。一方 で、「医療というプロフェッショナリズムにこだわりすぎると、患者や住民は“難しい”と言 って理解してもらえなくなる」や、「“普通”でありたい」など、専門職化しすぎることに自 省的である発言も一部にあった。 ② いまの自分を形成したこととは何か? 現在の自分を形成している要因を振り返ってもらったところ、幼少期の親族の死、医学部入 学前に出会った医療者、親族からの勧めや先輩医師たちからの指摘等が影響していること が分かった。 具体的には、「小 6 の時の祖母の死」、「高 1 で祖父が亡くなった時に、何もできなかったこ とが悔しかった」、「高校 2 年生の時の祖母の死」など近親者の死や、「中高時代に祖母宅か ら通学したことで、高齢者の老いに理解があった」等の影響を指摘する回答があった。 また、「親族から賞賛されていた開業医の大叔父」や「高校時代に下宿した開業医の叔父」 の他、「病弱だった幼稚園の頃にお世話になった小児科医を見て、“何でも治せる医者にな りたい”と思った」や、「高校生時代の塾の先生から“いろいろな疾病を観る医師は面白いかも」 と言われた回答者のほか、医学部入学後に出会った刺激的な先輩たちからの影響で、総合 診療や家庭医学を志した経緯を語る人も少なからず存在した。. 20.

(21) その他、「父から“世のため人のために働け”と言われてきた」ことや、「中学校の担任から八 方美人と言われ、自分を変えたいと思った」、「研修医時代に先輩から“傾聴が下手”と言わ れ、すぐに臨床心理士に教えを請いに行った」のほか、他人の役に立つことを嬉しく感じたこ とに自覚的であるから、医療の道を歩んだ事などを聞くことができた。 ③ 人生のターニングポイントは何か? 多い傾向は、何らかの苦難や試練、対立が、現在の価値観を形成することに大きな影響を 与えた、という回答であった。所属機関の中や外の医療関係者や、場合によっては住民や患 者との対立や軋轢が主な事象で、それに対して、患者にとって何か最善なのか、を考え続け たことで、気持ちが楽になったとの発言もあった。 その他、医療とは直接的に関係しない住民やいわゆる社会的弱者との個人的な出会いに 影響を受けた発言もあった。「自らの役割や進むべき方向性がはっきりした」や、「自分と違う 世界をリアルに実感した」や、「“情けは人のためにならず”を体現するグループに出会い、そ んな活動が拡がったらいいと確信した」等のコメントには、地域における医療の存在意義を再 考する機会が、大きな気づきになったことを示している。 「3 ヶ月悩むうちに、正解のない世界があってもいい、と気づいていった」や「“できることを できるだけ”とつぶやいたことで、気が楽になった」、「本気で考え、話し合ったことで、人に “手放す”ことを覚えた」など、考え抜かなければならない局面をこえたとき、ふと肩の力が抜 けた経験を教えてくれている。類似したコメントとしては、「“生活における医療の課題”と言っ ている限り、住民の相談は病気や健康を意識した内容になってしまう」、「医師という看板さえ 外して、在宅医療を生活のツールとして使ってもらうプロフェッショナリズムが必要」や、「医者 の立場で言っていることは、医療に興味のある人しか聞かないことに気づいた」等、地元住民 からの反応が、自らが抱いていた医療像に違和感を覚える契機になったことを示唆してい る。 ④ 自らを道具にたとえると何か? 取材した 20 人が、地域における自らの役割をどのように認識しているかを理解するため、 「自らを道具にたとえると何か」という問いをしている。 患者・家族との関係性に着目をして、誰かの力になる「黒子」、他の人がみえホットできる灯 であり、そこにあることで安心してもらえる灯としての「常夜灯」や、甘くてあると楽しいが、いつ かは溶けてなくなるという主旨での「あめちゃん」、あると何でもできて便利な「アーミーナイフ」 や、難しい世界と思われる医療にユーザーフレンドリーな入り口を提供するとともに、アプリを 入れることでその役割をその人仕様に変えられるという意味での「スマートフォン」、患者・家 21.

(22) 族が持つ文脈や背景を読み取り、ある程度の仮説を持って見ると、見えにくいものが見えてく る、という主旨での「感度の悪いエコー」、引っ張れば伸びて、曲がったところも測ることができ る「メジャー」のほか、納豆菌等に例える回答もあった。 住民や行政、医療のつなぎ役としての「USB ハブ」や、凹凸を見極めてつなぐことで、新し い流れや力が生まれるという意味で「アダプター」、人と人、コミュニティをつなぐ「翻訳機」の 役割を強調する例えや、自然の力(患者や仲間の力)でまわしてもらう「水車」、患者を生活者 として捉え、街づくりを推進するために発信する「拡声器」等、医療者の「つなぐ」役割を意識 する回答があった。 さらには、「開けにくい中身をちょっと手伝って開けやすくする、でもその存在をえばること なく、小さくたためる」という意味での「シリコンキャップオープナー」、「普段は出しゃばらない けど、生活に不可欠。手元にないと何も見えないし、日常に潤いを与えてくれる」という意味 での「メガネ」、最も下で支え、ビートを作る楽器「ティンパニー」のほか、軽トラックやシステム キッチン等、医療の役割を再定義しようとする回答もあった。 総じて患者・家族の主体性を尊重し、生活にまで手を差し伸べ、支えようとする比喩が多く、 提供者側の論理での医療から、利用者側の視点から医療を捉え直す意識が強い印象を受 けた。 第4項. 小括. 本対面調査は、在宅医療等を先駆的に取り組んできた医療者が、「なぜ今日の姿になった のか」を明らかにするとともに、ある種のロールモデルとして発信することを目的に実施した。 その結果、今日を形成している要因は、大別して下記の 3 つに集約することができる。 (1) 早期の暴露 自らの方向性に影響するような近親者の死や、自らの特性を見極める体験を医学専 門教育の前にしている可能性があり、それを思い起こす、もしくは、それがなくても、大学 時代に在宅医療等のプライマリ・ケアの領域に身を置く意義を教示される機会があること は、担い手を増やす上でも重要なことの一つだと考える。 (2) 医療者からの働きかけや問いかけ 他の職業に比べて相対的に社会に対する貢献欲求が高いことが想定される医療業界 において、「誰のための医療なのか」、「医療とは何を目指すものなのか」という本質的な 問いを投げかけ、議論するような働きかけが、キャリアパスに影響を与えていることも確認 された。単に「地域」や「現場」をリアルに体験できるような機会を設定するだけではなく、 22.

(23) そこから何らかの刺激を受け取れる教育的な仕掛けは有用な方策の一つと考える。 (3) 非医療者との出会い 行政や住民等、医療現場だけにいては出会い、協働することのない人たちとの出会い と、その関係性の中での試練や“修羅場”のようなものが、医療者の医療観を住民目線に 変える可能性が、対面調査の中で確認された。総じて、対面調査で聞いたのは、地域の 健康コンダクターとしての医療者であり、つなぎや後押しをするというコーディネーター的 役割を意識した発言であった。それを発言した多くの回答者が、住民やいわゆる社会的 弱者と出会い、真剣に議論してきたことが、視野や発想を広げる、もしくは、無理に入っ ていた力を抜く効果を持っていたように推察する。 なお、本対面調査で取材した 20 人のストーリーは、後日編集し、本人確認後に Medical Studio のホームページにて掲載することで、先駆的に在宅医療等に取り組んできた医療者 たちから、不安や悩みを抱え、在宅医療等に踏み出すことを躊躇している医療者への道しる べになることを期待している。. 23.

(24) 第3節. インターネット調査. 第1項. 調査の目的. 在宅医療等に先駆的に取り組んできた医療者に対する書面及び対面調査により、どのよう な人が在宅医療等を担っているのか、そこに至る経緯や契機とは何か、を検討してきた。一 方で、生活者が在宅医療にどのような医療者を求めているのか、また、在宅医療者を増やす に際し、何が障壁になっているのか、を医師に聞くことを目的に、インターネット調査を実施し た。 具体的には、過去 2 年以内に家族として在宅医療を経験したことのある生活者 618 人に対 して、最も印象に残っている在宅医療の経験の満足度を聞き、高満足度グループと低満足 度グループに対し、医療者の振るまいや態度から差異を探る生活者調査を行った。併せて、 在宅医療を現在提供している、もしくは、現在提供していないが、今後提供していきたいと考 えている医師 309 人から、在宅医療を提供する前段階での不安や、患者・家族との望ましい と考える関係性を調査した。各インターネット調査の結果は、医療者への書面調査と生活者 調査の内容と比較することを想定し、設計されている。 第2項. 在宅医療経験に関する生活者意識調査. 1)調査方法 本調査は、2014 年 8 月にインターネット調査会社マクロミル社に依頼し、実施した。事前 調査では、同社の介護パネルに登録している 30,000 サンプルを対象に、「2 年以内に自宅 で同居している(していた)家族のいずれかが、在宅医療サービスを受けたことがあるか」及び その満足度をたずねた。この場合、家族を「両親、義父・義母、祖父・祖母、配偶者や兄弟、 子どもなどを含む」と定義し、在宅医療サービスを「通院困難な患者が過ごす自宅などに医 療者が訪問して提供する、医師や看護師など医療者による医療行為」とし、「ヘルパーによる 在宅介護サービスのみの場合は、含まない」と定義した。また、満足度については、「あなた が同居している(いた)家族が受けた在宅医療サービスに対するあなた自身の満足度を、10 段階で 10 を「大変満足している」、1 を「全く満足していない」として、最も近い番号を一つ選 択」してもらい、10~7 を高満足度グループ、6 以下を低満足度グループに分類した。なお、 複数人・回経験がある場合は、最も印象的な一つを念頭に回答するように注釈を付けた。 その結果、16,533 サンプル回収時点で、高満足度グループから 789 サンプル、低満足度 グループから 709 サンプルの回収があり、この両サンプルを本調査の対象と定めた。 本調査では、次項の設問 10 問の回答を求め、それぞれ回収目標数の 300 サンプルを超 24.

(25) えたところで、高満足度グループ 309、低満足度グループ 309 の回収を得て、本調査を終了 し、その結果を報告するものである。 2)調査結果 各設問の回答結果は、比較しやすいように高満足度グループと低満足度グループを区分 して掲載する。特記がない限り、各 n 数は 309 サンプルで、グラフの表記は「%」である。 ア) 回答者属性 在宅医療を受けている(いた)患者が、在宅医療を受け始めた年齢を 70 歳以上とする 回答が 80%を超えたほか、在宅医療を開始する前に、「入院をしていた」(38.2%)、「通 院していた」(45.3%)と 80%以上が何らかの医療にかかっていた一方、14.2%が「医療 を受けていなかった」も 14.2%存在した。 Q1: 在宅医療を受けてい る(いた)患者が、在宅医療 を受け始めた年齢は、次の どの層に当てはまります か?(SA). Q2:在宅医療を受けている(いた)患者が、在宅医療を開始する前は、どのような状況でしたか? (SA). 25.

(26) Q3:在宅医療を開始してか ら現在まで、もしくは終了す るまでは、通算どの程度の 期間ですか?(SA). Q4:在宅医療に来ている(いた) 医師は、在宅医療を受ける前か らの担当医でしたか?(SA) ※担当医とは「入院もしくは通院 で継続的に診察、治療を担当 する主治医を指す」との注釈を 付けて質問した。 イ) 満足度 医療職に焦点を当て、医師と看護師にどの程度満足しているか聞いたところ、高満足度グ ループでは、概ね医師、看護師に対して満足しているのに対し、低満足度グループでは、4 人に 1 人程度が「満足していない」と回答し、医療者の対応が満足度に影響を与えていること が判明した。 Q5:在宅医療を受ける患者と同居する(していた)、あなたから見た印象をうかがいます。在 宅医療を担当した下記医療職に対して、それぞれどの程度満足していますか。複数の担当 者がいた場合は、職種別の総合的な印象をお聞かせください。(SA) 《医師》. 26.

(27) 《看護師》. それぞれの満足度の要因を探るため、医師、看護師それぞれに対する印象を「はい」「いい え」で回答してもらった。医師に対する回答傾向は、下記の通り。多くの項目が、満足度に影 響を与えるものであることが判明したが、とりわけ高満足度グループが「はい」と回答し、低満 足度グループが「いいえ」と回答したことで差異が相対的に大きいのは、「相談する機会」と 「必要な施設や情報を提供し、紹介してくれた」だった。. 27.

(28) 28.

(29) 次に看護師に対しては、下記の傾向だった(Q7)。Q5 で「この職種の担当者はいない」と 回答した人を除いて、高満足度グループの n 数は 289、低満足度グループは n=288 である。 看護師に関しても、医師と類似した回答傾向を示した。. 29.

(30) 30.

(31) ウ) 医師の能力や性質 在宅医療を提供していた医師(医師に限る)を、家族としてどう観ていたのかを下記の設問 によって明らかにしようとした。行動と性質に別けて聞いた結果は、下記の通りである。 全体的な傾向としては、高満足度グループは、ほぼ全ての項目において、低満足度グル ープを上回る傾向で回答している。高満足度グループでは、「患者や家族の話をよく聞く」、 「これからの方針や見通しを提示してくれる」、「ものごとを総合的に見る」、「どんな質問にも 答えてくれる」の項目が相対的に高く、ジェネラリズムが満足度に有効であることを推察させ る。. 31.

(32) Q8:あなたから見て、在宅医療に来ている(いた)医師は、どんな行動をとる人だと思います (ました)か?当てはまる選択肢を全て選んでください。(MA). 続いて、医師の性質・個性を家族がどのように見ていたのか、高満足度グループと低満足 度グループで比較しながら検討する(次ページグラフ参照)。 とりわけ、高満足度グループに高い回答傾向は、「人やその人の考え方に対して、偏見が なく寛容」、「柔軟性が高い」、「人を支援する姿勢がある」、「バランス感覚がある」、「率直さ」 など、患者・家族との向き合い方に関する評価が高い。 この問いは、54 人から回答を得た前述の書面調査でもしているものである(12 ページ参 照)。「「仕事」や「活動」において、過去に役に立ったと感じるスキルや態度とは何か」との問 い方に対して、回答が多い項目は順に、「聞き手上手」、「バランス感覚」、「柔軟性」、「好奇 心」、「率直さ」、「共感する能力・感情移入する能力」、「人の考え方に偏見がなく寛容なこと」、 「協働志向・参加志向」と続いていた。概ね、高満足度の生活者(家族)と医療者の認識が合 致している傾向が見てとれる。 Q9:あなたから見て、在宅医療に来ている(いた)医師は、どんな性質・個性をもつ人だと思 います(ました)か?当てはまる選択肢を全て選んでください。(MA). 32.

(33) 最後に、在宅医療を担当した医師が、いわゆる総合診療医であるかをたずねたところ、高 満足度グループの 68.3%が、それに該当すると回答し、低満足度グループの 26.5%がそれ に該当しないと回答し、前述の医師の能力や性質と併せて考えると、総合診療が患者家族 の満足度に影響を与えている可能性を示唆している。 33.

(34) Q10:在宅に来ている(いた)医師は、患者の主要な症状だけでなく、原則すべて診察・治療 していましたか。(例えば、消化器系の病気で在宅医療を受けている患者の、突発的な皮膚 の湿疹かゆみ、怪我など). 総合的に本インターネット調査から判明した在宅医療を体験した家族から見た、在宅医療 サービスに関する満足度の傾向と、その要因は下記の通りである。 . 在宅医療を受ける前に医療を受けていたか、在宅医療を受ける前の医師と在宅医療の 担当医が同じか否かは、満足度に大きな影響を与えない。. . 在宅医療を担う医師や看護師の姿勢は、満足度と連関性が認められる。. . 「相談しやすいか」、「相談する機会が多いか」や、「必要な施設や情報を提供し、紹介し てくれた」などが特に満足度に影響を与えているが、おしなべて、対応の早さや、不安や 要望を聞き、それを尊重してくれたか、また、診察・治療等に関する説明のしかたや、患 者・家族の生活への配慮の有無が、満足度を高める要因であることも確認した。. . その結果、家族が医療者の行動・態度として評価しているのは、「患者や家族の話をよく 聞く」、「これからの方針や見通しを提示してくれる」、「ものごとを総合的に見る」、「どん な質問にも答えてくれる」などのジェネラリズムにつながる点であることも判明した。これ は、54 人からの書面調査において医師が「役に立ったスキル」と回答した結果と符号す る傾向である。また、在宅医療の担当医が、総合診療のできる医師のほうが、満足度が 高いことも、それを裏付ける傾向と理解できる。. . 関連して、性質・特性に関しても、「人やその人の考え方に対して、偏見がなく寛容」、 「柔軟性が高い」、「人を支援する姿勢がある」、「バランス感覚がある」、「率直さ」など、 患者・家族との向き合い方に関する評価が高い。. 34.

(35) 第3項. 在宅医療に関する医師意識調査. 1)調査方法 本調査は、2014 年 8 月にインターネット調査会社マクロミル社に依頼し、実施した。事前 調査では、同社の医師パネルに登録している 5,000 サンプルを対象に、「現在、医師として 働いており、在宅医療サービスを提供しているか、関心を持って提供したいと考えている」か をたずねた。その結果、977 サンプル回収した時点で対象者として 421 サンプルが出現した ため、これを本調査の対象と定めた。 本調査では、次項の 10 問の回答を求め、回収目標数 300 サンプルを超えた 309 サンプ ルの回収を得て、本調査を終了した。 2)調査結果 各設問の回答結果は、事前調査において「現在在宅医療サービスを提供している」グルー プと、「関心を持って提供したいと考えているグループ」を別けて掲載する。前者は 162 サン プル、後者は 147 サンプルで、合計 309 である。グラフの表記は「%」である。 ア) 回答者の問題意識 現在、在宅医療サービスを提供している医師の勤務体系は、病院が多く(63.0%)、次 いで開業医(22.8%)に対し、今後在宅医療サービスを提供したいと考えている医師の 80.3%は病院勤務医で、開業医は 9.5%にとどまる。病院勤務医の中で在宅医療に対 する関心が高い傾向を見て取れる。 在宅医療を始める前の印象では、今後提供する医師の 42.9%が「これまでとは全くこ となる未知なる領域」と回答している一方、現在提供している医師の 72.8%は、提供前か ら「これまでの延長にある想像できる領域」と回答しており、今後提供したい医師に比べて 心理的障壁は低かったものと推測される。 また、在宅医療に関わろうとする契機をたずねたところ、「患者や家族からのニーズ」や 地域医療のため」という回答には、差異なく高い回答を集めている一方、「必要、必然、 意義があると思った」や「時代の流れ、医療の変化」には、今後提供したいと考えている 医師が相対的に多く回答しており、意義を感じて関心を持っていることが分かった。 Q1:あなたの現在の勤務体制はどのようですか。(SA). 35.

(36) Q2:あなたの地域における現在の在宅医療の必要性をどのように捉えていますか。(SA). Q3:在宅医療を始める前の、在宅医療の印象をうかがいます。次の選択肢から、最もあなた の気持ちに近いものを 1 つ選んでください。(SA). Q4:あなたは、在宅医療を始める決意をしたのは、どのようなきっかけからですか。該当する 選択肢を全て選んでください。※在宅医療を始める前の回答者は、今後取り組んでいこうと 思ったきっかけや理由としてお答えください。(MA). 36.

(37) イ) 不安心理 「在宅医療を始めるにあたって、あなたはどの程度不安を感じました(感じます)か。 「5」を「すごく不安を感じた(感じる)」、「1」を「全く不安を感じなかった(感じない)」の 5 段 階から 1 つずつ選んでください」(Q5、SA)として、在宅医療を提供する前に、どのような 心理的障壁があったのか、具体的に 20 項目でたずねた。 その結果、現在提供している医師と今後提供したい医師に共通して不安を感じていた (いる)事項は、「24 時間対応できる体力があるのか」や「外来中心でも多忙なのに、在宅 医療を始めて患者をまわせるのか」という自身の提供体制の課題だった。この 2 項目に加 えて、両者の差が比較的大きい項目は、「これまでの専門性とは異なる領域を学びなお す時間と労力をかけられるか」や「自分の能力で十分な医療を提供できるのか」、「在宅 医療を始めて悩んだときに、相談する相手がいるのか」という能力開発に関するものだっ た。. 37.

(38) 38.

(39) 39.

(40) 40.

(41) さらに、在宅医療を既に提供している医師のみに、前述の Q5 の 20 項目の不安要素のう ち、「取り越し苦労だった」と思われるものを指摘してもらった(n=162、MA)が、顕著に大きな 傾向は現れなかった。. 41.

(42) ウ) 医師の能力や性質 在宅医療を経験した生活者向けのインターネット調査と同様の設問を医師にたずねた。 設問は、「在宅医療に必要な能力とは何だと思いますか。次の中から該当するものを全 て選んでください。」(MA)というものである。 在宅医療をこれから提供したいと考える医師は、「聞き上手」、「ものごとを総合的に見 る能力」、「チームメンバーと連携する能力」、「患者・家族との連絡の取りやすさ」や「観察 能力」、「説明責任を果たすこと」、「できないことをできないと言うこと」を回答する傾向が あるうえ、現在、在宅医療を提供している医師よりも相対的に高い回答をしている。「聞き 上手」と「ものごとを総合的に見る能力」は、両者とも高い傾向がある一方で、「話し上手」 や「ビジョンを提示する力」、「どんな質問にも答える力」は、前述の高満足度グループが 評価していたにも関わらず、低い評価をしていることが判明した。. 42.

(43) 《参考:生活者調査の結果》. 続いて、「Q8:在宅医療に必要な特性や資質は何だと思いますか(MA)」をたずねたとこ ろ、今後提供していく考えの医師が回答した傾向と、前述の在宅医療を家族として経験した 生活者のうち、満足度が高いグループの傾向と概ね合致していることが分かった。さらに言え ば、先に実施した 54 人の先駆的医療者に対する特性調査で得た回答傾向とも、概ね同じで 43.

(44) ある。特に、低満足度グループが、高満足度グループよりも低い回答傾向を示し、低満足の 一因になっていることが想定された「人を支援する姿勢」について、現在在宅医療を提供して いる医師から低調な回答を得たことは、注目したい。. 44.

(45) 《参考:生活者調査の結果》. 次に「在宅医療を始めるにあたり、必要な支援策とあなたが考える選択肢を全て選んでく ださい(Q9、MA)」という問いに対しては、学び直しのニーズと地域での顔の見える関係構築 に対する期待が示されている。また、地域住民に対して、在宅医療という選択肢を啓発した いニーズが、これから在宅医療を始めたいと考えるグループから示された。. 45.

(46) 最後に、「あなたは、あなたの知人の医師や友人の医師に、医師として在宅医療を提供す ることを勧めますか(Q10、SA)」に対しては、下記の通り両論存在することが判明した。 「勧める」と回答した医師が挙げる理由(自由記述)には、「やりがいがあるから」、「時代の要 請だから」、「本人や家族にニーズがある」、「外来では体験できないことが多い/医者として 一度は経験しておくべき」、「人を診る醍醐味がある」、「人のいきざまを長く見ることができる」 等があった。一方で、「勧めない」とする理由には、「時間の拘束が長い」、「負担が大きい/ 面倒だから」、「誰でもできるわけではないから」、「体力がしんどいから」、「向き不向きがある から」や「国民の理解がまだ十分ではない」等を挙げられている。「どちらでもない」には、「人 それぞれ」や「向き不向きがあるから」、「医師の価値観次第」、「先行きが分からないから」、 「生半可ではできないから」等が挙げられた。. 46.

(47) まとめると、医師に対する意識・実態調査により、本インターネット調査に限っての傾向は、 下記の通り理解できる。 . 病院勤務医のほうが、在宅医療を始める意欲が強い傾向にある。. . 在宅医療を今後提供していきたいと考える医師は、患者・家族のニーズが高まっている こと、時代的必然として在宅医療の意義を認識しているものの、在宅医療を「これまでと は全くことなる未知なる領域」と認識している傾向が強く、心理的障壁が高いことが推察 できる。. . 在宅医療を提供している医師と、今後していきたい医師が共通して不安に感じているの は、「24 時間対応できる体力があるのか」や「外来中心でも多忙なのに、在宅医療を始 めて患者をまわせるのか」という自身の提供体制である。. . 一方、今後提供したいと考える医師が不安を相対的に感じているのは、「これまでの専 門性とは異なる領域を学びなおす時間と労力をかけられるか」や「自分の能力で十分な 医療を提供できるのか」、「在宅医療を始めて悩んだときに、相談する相手がいるのか」と いう能力開発であった。一方で、既に在宅医療に取り組んでいる医師から、提供体制や 能力開発に関して、始めてみたらそれは「取り越し苦労だった」との強い傾向がないこと から、実践においての課題であることが推測できる。. . 地域の医療資源等との連携や看取りや病状の急変への不安は、不安要素として強く指 摘されることはなかった。. . 今後の在宅医療に対する支援ニーズは、学び直しと地域での顔の見える関係構築、そ して、住民への在宅医療の啓発であった。. 47.

(48) 第4章. 考察および提言. 本研究では、「どのような特性や資質、生い立ちを持った人が在宅医療等のプライマリ・ケア の現場を先駆的に担っているのか」を書面調査で明らかにし、「なぜ今日の姿に至ったのか」 を対面調査で分析しようとした。さらに、そのような医療者が活躍するとされている在宅医療を 経験した家族からみて、どのような医療者が需要されるのか、評価されるのか、をインターネッ ト調査で分析を試みたほか、在宅医療に参入する際の障壁を医師向けのインターネット調査 によって明らかにすることで、今後さらに社会的要請が強まる在宅医療の担い手育成に示唆 を提供する試みである。 ここまでで判明した要点を再掲すると、下記の通りである。 書面調査(63 人中 54 人回収) どのような特性や資質、生い立ちを持った 人が在宅医療等の現場を担っているのか?. 対面調査(54 人中 20 人に取材) +. 彼らは、どのように今日のキャリアが形成 されてきたのか?. (1)越境性/外向性. (1)キャリア早期の暴露や経験.  . 公私に及んで「まちづくり」まで越境 人的ネットワークの拡大・拡張. . . 開放形の協働型チーム・マネジメント. . 近親者の死や重要人物の示唆. (2)医療者先輩からの働きかけ 印象的な出会いや働きかけ. (2)柔軟性. (3)非医療者との出会い. . . . 聞き上手、バランス感覚、柔軟性や好. 生活の現場での患者や住民等との. 奇心、誠実さなどを志向. 出会い、場合により衝撃的な体験や. 変化を厭わないプロセスを重視. 意見対立. ↑ |上記(2)と下記が合致 ←-左上(1)と下記(2)が合致---+ ↓. ↓. ネット調査(高/低満足度各 309 人生活者). ネット調査(309 人医師). 医師の態度や行動は、生活者の在宅医療. 医師が在宅医療に参入する際に解決す. の満足度にどのように影響しているのか?. べき課題や障壁とは何か?. (1)満足度に影響する要因. (1)在宅医療を始める動機. . 相談しやすさや情報提供・紹介. . . その他、話しを聞く、見通しを示す、総. (2)在宅医療を始める障壁. 患者ニーズと社会的意義. 合的に見る、どんな質問にも答える等 (2)評価される医療者像. . 「未知なる領域」の心象. . 提供体制と学び直し. . 総合診療型医療者(医師・看護師). . 専門職との顔の見える関係性. . 偏見がなく柔軟性ある支援する医療者 48.

(49) 書面調査で明らかになった医療者としての特性や資質が、生活者からの支持されたほか、 今後在宅医療を提供したい医師からも有用性が指摘されたことは、今後の在宅医療におけ る人材像の議論につながるものと期待される。 なお、書面調査や対面調査、医師向けのネット調査等を中心に 今後、在宅医療を担う医 療者を増やすための方策として、本研究をもとに「コミュニティ医療デザイン研究会」にて議論 した内容は、下記の通りである。 【1】 対話による議論の深化及び思考の刺激 . 何らかの問題意識や原体験を持って医学を志し、就職していく医療者が、日々の多忙さ で置き去りにされる問題意識を定期的にリマインドされるような仕掛け. . 誰のためのどのような医療であるべきなのか、に関する職場内外からの働きかけや問い かけと地域における顔の見える関係構築を兼ねた場づくり. . 住民ニーズの変化を医療現場に戻す機運醸成. →具体的には、多職種交流型の対話イベントや、職場・地域における多職種勉強会、オフサ イトの研究・研修会、住民や多職種との対話の場、インターネットによるロールモデル等の情 報発信等が考えられる 【2】 教育による働きかけ強化 . 在宅医療等への“学び直し”もしくは“学びほぐし”. . 仲間で考え、現場に戻しアクションを促す学びのデザイン. . できないことを見極め、できる人に依頼するある種の“限界”や”つなぎ”教育. →具体的には、多職種による研修システムと学び合うためのコミュニティづくり、さらには医療 者のための社会科学系の再教育が考えられる 今後は、本研究の申請者が所属する一般社団法人 Medical Studio において、上記の各 種施策を検討し、できる限り実現できるようまい進していくものである。 なお、関係各位のご協力により、書面・対面調査を始め、インターネット調査を 2 本実施す ることができた。本研究により、在宅医療等を担う医療者の特性や生い立ちを明らかにすると ともに、今後求められる医療者像を確認することができた。しかしながら、本研究が対象とした 医療者が、先駆的に取り組んできたいわゆる業界リーダーであり、今後、さらに多くの医療者 が在宅医療に関わるためには、より標準化されたモデルを模索する必要もある。また、在宅 医療における医師の多職種や住民に対する影響も今回の調査では、その範疇に入れること はできなかった。“健康コンダクター”としての役割をさらに解明することを、今後の課題として 指摘したい。 49.

(50) 謝辞 在宅医療助成勇美記念財団の助成金により実現したことを記し、感謝の意を表する。 以 上. 50.

(51) 資. 料 ①. 書 面 調 査. 51. 調 査 票.

(52) ■まず、あなたの現在の所属組織についておたずねします。 【Q1】あなたが直接所属する組織の種別に最も近いものを 1 つだけ○を付けてください。 1.病院. 5.在宅介護事業所. 2.診療所. 6.介護関連施設(特養・老健・有料老人ホーム等). 3.訪問看護ステーション. 7.行政(自治体). 4.地域包括支援センター. 8.その他(具体的に: ). 【Q2】あなたが直接所属する組織の総職員数(非正規職員含む)を 1 つだけ○を付けてください。 1.10 人未満 2.10 人以上 100 人未満 3.100 人以上 300 人未満 4.300 人以上 500 人未満 5.500 人以上. 【Q3】あなたが直接所属する組織における勤続年数を教えてください。. 年. か月. ■あなたの職務内容に関しておたずねします。 以降の設問では、次のように定義します。 「 仕 事 」:生計を立てるために指示され、もしくは自認して担当する行動および作業 「 活 動 」:「仕事」に関連してあなたが自発的に取り組む諸行動 「職務内容」:「仕事」と「活動」の総称 【Q4】あなたの「仕事」は何ですか?ご自身の言葉で自由に書いてください。. 52.

(53) 【Q5】下記の選択肢は、あなたにとっての「仕事」ですか?「活動」ですか?それぞれの選択 肢に「仕事」もしくは「活動」に○を付けてください。いずれにも該当しない場合は、空欄のま ま残してください。直感的にお答えください。 行 動. 「仕事」と認識. 「活動」と認識. 1. 診察・治療. ○. ○. 2. 看護・介護. ○. ○. 3. 訪問診療・訪問看護・訪問介護. ○. ○. 4. 看取り. ○. ○. 5. 調薬調剤. ○. ○. 6. 患者・利用者の健康管理. ○. ○. 7. 患者・利用者の家族の健康管理. ○. ○. 8. 患者・利用者の服薬管理・服薬指導. ○. ○. 9. 患者・利用者への相談や保健・健康指導. ○. ○. 10. 患者・利用者の家族への相談や保健・健康指導. ○. ○. 11. 患者会やセルフヘルプ・グループへの支援・助言. ○. ○. 12. チームの構築や調整、維持. ○. ○. 13. チームメンバーのエネルギーの活性化・動機づけ. ○. ○. 14. チームメンバーの成長支援・人材育成. ○. ○. 15. チームメンバーの人事考査や処遇決定. ○. ○. 16. プロジェクトやケースの調整・交渉や進捗管理. ○. ○. 17. 所属組織のスポークスパーソン、対外的窓口業務. ○. ○. 18. 所属組織の経営. ○. ○. 19. 所属組織内の人的ネットワークづくり. ○. ○. 20. 所属組織外の人的ネットワークづくり. ○. ○. 21. 所属組織の事務作業(経理や庶務など). ○. ○. 22. 専門領域に関する学術的調査・研究. ○. ○. 23. 医療・看護に関する専門知識・情報の収集. ○. ○. 24. 医療・看護以外に関する専門知識・情報の収集. ○. ○. 25. 地域住民への健康増進のための教育・啓発活動. ○. ○. 26. 地元医師会の諸活動. ○. ○. 27. 学術学会の諸活動. ○. ○. 28. 行政の政策・制度立案への参加(委員会活動含む). ○. ○. 29. まちづくりや地域おこしなどへの関与・参画・協力. ○. ○. 30. 地域の困り事や変化に関する情報収集. ○. ○. 53.

(54) 【Q6】Q5の選択肢 1~30 のうち、あなたが「仕事」と認識しているものの中から、最も中心的 な「仕事」を 3 つまで選んで、番号を記入してください。. 【Q7】あなたが「仕事」を行うにあたって、常に意識している地理的範囲はどこまでですか。 1 つだけ○をつけてください。 1.全国. 2.都道府県. 3.市区町村. 4.中学校区. 5.それ未満の単位. 【Q8】Q7で選択した地域に在住する人数はどの程度ですか。1 つだけ○をつけてください。 1.3 千人未満. 5.5 万人以上 10 万人未満. 2.3 千人以上 1 万人未満. 6.10 万人以上 30 万人未満. 3.1 万人以上 3 万人未満. 7.30 万人以上 70 万人未満. 4.3 万人以上 5 万人未満. 8.70 万人以上. 【Q9】Q7で選択した地域に、あなたは在住していますか。1 つだけ○をつけてください。 1.している. 2.していない. ....... 【Q10】あなたは、「仕事」と「活動」に対して、合計で 1 週間に何時間程度費やしていますか。 過去 6 ヶ月程度を振り返って、最も近い選択肢を 1 つ選んで○をつけてください。 1.30 時間未満. 4.50 時間以上 60 時間未満. 2.30 時間以上 40 時間未満. 5.60 時間以上 70 時間未満. 3.40 時間以上 50 時間未満. 6.70 時間以上. 【Q11】あなたは昨年一年間で何回下記を行いましたか。およその数字でお答えください。 1.組織内外での講演・講師・学会発表. 回/年. 2.会議・会合・委員会(組織内は除く). 回/年. 3.受講者としての研修・勉強会. 回/年. 4.飲食をともなう会合や懇親会. 回/年. 5.親睦旅行・親睦レクリエーション. 回/年 54.

(55) 【Q12】「仕事」もしくは「活動」において、所属組織の外にあなたが相談や協力できると考える 専門家はいますか?下記の選択肢で該当する番号すべてに○をつけてください。 1. 医師. 22. 身体障害者福祉司・知的障害者福祉司. 2. 歯科医師. 23. 介護支援専門員・介護相談員. 3. 看護師. 24. 生活指導員・精神保健福祉相談員. 4. 薬剤師. 25. 健康推進委員. 5. 保健師. 26. がん専門相談員. 6. 助産師. 27. 健康運動指導士・健康運動実践指導者. 7. 理学療法士・作業療法士などリハ職. 28. 民生・児童委員. 8. 栄養士・管理栄養士. 29. 児童相談員・児童指導員・児童福祉司. 9. はり/きゅう師・柔道整復師など. 30. 青少年育成委員会役員. 10. 消防士・救命救急士. 31. 保護司. 11. 警察官. 32. 自治会・町会役員. 12. 臨床心理士などカウンセラー職. 33. 保育士・幼稚園教諭. 13. 医療ソーシャルワーカー. 34. 教諭・特別支援学校教諭. 14. 産業カウンセラー・キャリアカウンセラー. 35. 大学教員・関係者. 15. 弁護士. 36. PTA 関係者. 16. 行政書士・司法書士. 37. ボランティア・コーディネーター. 17. 社会保険労務士. 38. NPO 経営者. 18. 税理士・公認会計士. 39. 企業経営者. 19. 中小企業診断士. 40. 行政職員. 20. 社会福祉士・精神保健福祉士. 41. 議員・議会関係者. 21. ケアマネジャー. 42. 報道機関関係者. ここまでで全体の 1/3 が終了しています (次ページへ続く). 55.

(56) 【Q13】あなたは、下記の事柄に対して、どの程度の情熱を傾けて取り組んでいますか。各項 目について、1~5 から最も当てはまる番号を 1 つ選択して○をつけてください。. ま っ た く 傾 け て い な い. あ ま り 傾 け て い な い. ど ち ら で も な い. 多 少 傾 け て い る. と て も 傾 け て い る. A 患者・利用者の病苦を取り除く・軽減すること. 1. 2. 3. 4. 5. B 患者・利用者の良い看取りをすること. 1. 2. 3. 4. 5. C 患者・利用者の生活の質向上に貢献すること. 1. 2. 3. 4. 5. D 患者、利用者、その家族からの信頼を得ること. 1. 2. 3. 4. 5. E 職場の仲間からの信頼を得ること. 1. 2. 3. 4. 5. F 地域の住民からの信頼を得ること. 1. 2. 3. 4. 5. G 地域の健康指標を改善すること. 1. 2. 3. 4. 5. H 多職種の連携・調整力を強化すること. 1. 2. 3. 4. 5. I 医療専門職人材を育成すること. 1. 2. 3. 4. 5. J 自身の専門性を向上させること. 1. 2. 3. 4. 5. K 自身の報酬の向上やキャリアアップすること. 1. 2. 3. 4. 5. L 自身が関わる事業を拡大すること. 1. 2. 3. 4. 5. M 雇用を創出すること. 1. 2. 3. 4. 5. N 政策や制度の変革のために活動すること. 1. 2. 3. 4. 5. O 地域住民の生活満足度を向上させること. 1. 2. 3. 4. 5. P 地域住民の社会参加度を向上させること. 1. 2. 3. 4. 5. Q 地域住民の暮らしの不安を軽減すること. 1. 2. 3. 4. 5. R 地域住民の生きる力や自尊心を高めること. 1. 2. 3. 4. 5. S 地域住民の自立に対して貢献すること. 1. 2. 3. 4. 5. 56.

(57) 【Q14】下記の資質のうち、あなたの「仕事」や「活動」において、過去に役立ったと感じるもの すべてに○をつけてください。 1. 勇気. 20. カリスマ性. 2. 献身的姿勢. 21. 情熱. 3. 好奇心. 22. 人々を鼓舞する力. 4. 自信. 23. ビジョン. 5. 率直さ. 24. エネルギー、熱心さ. 6. 振り返りを重んじる姿勢. 25. 陽気であること、楽観的であること. 7. 洞察力. 26. 野心. 8. 人の考え方に偏見がなく寛容なこと. 27. 粘り強さ、不屈の精神、熱意. 9. 革新性. 28. 協働志向、参加志向. 10. 聞き上手. 29. 愛嬌. 11. 話し上手. 30. 人を支援する姿勢. 12. 人脈が豊かであること. 31. 共感する能力、感情移入する能力. 13. 情報通であること. 32. 安定志向. 14. 観察能力. 33. 公正さ. 15. 思慮深さ、賢明さ. 34. 説明責任を果たす姿勢. 16. 分析的・客観的であること. 35. 倫理的であること、誠実であること. 17. 行動志向の決断力. 36. 一貫性. 18. 積極性. 37. バランス感覚. 19. ものごとを統合する能力. 38. 柔軟性. ここまでで全体の 1/2 が終了しています (次ページへ続く). 57.

参照

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