1.地震直後,視聴率は下がった
地震直前の午後 2 時 45 分,ビデオリサーチ 関東地区の調査対象の590 世帯(関東 1都 6 県と静岡県の一部)のうちテレビを視聴してい たのは164世帯,27.8%だった。590 世帯には 4 歳以上の視聴者が 1,558人いる。午後 2 時 45 分にはこのうち196人がテレビを視聴してい たことが分かっている。その内訳は男性 72人, 女性 124人。60 歳以上の年齢層が 99人とほ ぼ半 数を占めていた。 午 後 2 時 46 分 50 秒, NHK 総合は国会中継の中で「緊急地震速報」 を伝えた。ほどなくして関東地方でも大きな揺 れを感じる。午後 2 時 48 分17 秒にNHKはテ レビ・ラジオ全 8 波すべての放送を緊急報道 に切り替えた。栃木県や茨城県では震度 6 強, 都内でも震度 5 強の非常に強い揺れが観測さ れた。 毎分ごとに記録されたデータを見ると視聴 率は午後 2 時 47分から50 分にかけ,いったん 下がる。テレビを視聴していた世帯を合計した 総世帯視聴率は27.8%(164世帯)から4.4ポ イント下がり,23.4%(138 世帯)となった。こ 本誌 5月号と6月号で「東日本大震災発生時・ テレビは何を伝えたか」を主題に3月11日と12 日の2日間のNHK 総合と在京民放キー局の緊 急災害報道の概要と分析を報告した1)。本稿で は,3月11日の本震発生時刻から12日午前0 時 までの間,視聴者はどのようにテレビを視聴し たのか,ビデオリサーチ社の視聴データに基づ いた分析を試みた2)。 東日本大震災では関東でも津波や地震に よる被害が発生し,公共交通機関が運転を 見合わせたことで多数の帰宅困難者が出るな ど,視聴率の調査世帯にも震災の影響が予想 された。そのため,視聴分析には世帯視聴率 を利用するのが一般的だが,今回は世帯視聴 率とともに個人単位のデータを活用し 3月11日 の視聴行動をより具体的に調べることにした。 また,関西地区や名古屋地区ではこの日の震 災報道がどのように視聴されたのか,NHK 総 合を中心に同じ方式の視聴率調査が実施され ている3 地区3)の視聴行動の分析も行った。 本稿は各放送局の視聴率の比較分析を目的 とするものではないことをあらかじめお断りし ておく。3月11日,東日本大震災の緊急報道は
どのように見られたのか
メディア研究部(メディア動向)瓜 知生
の数値はこの間にテレビの電源を入れた世帯と 切った世帯を差し引いた数値である。1分単位 でテレビの電源を切った世帯(停電なども含ま れると思われる)の割合を調べてみると,46 分 →47分では0.7%,47分→48 分では0.6%,48 分→49 分では6.0%,49 分→ 50 分では4.5% だった。単純に合計すると11.8%(70 世帯)と なり,2 時 46 分にテレビを視聴していた世帯の 4割以上になる。
2.視聴率と帰宅困難者
午後 2 時 50 分以降になるとテレビの電源を入 れる世帯が増え始め,分刻みで視聴率が上昇, 総世帯視聴率は午後 3 時 00 分には37.1%に達 した。同じ時刻の前 3週4)平均 27.8%と比較す ると10ポイント近く高い。自宅にいて地震が発 生するまでテレビを見ていなかった人たちが電 源を入れたと思われる。 最大震度4が観測された名古屋地区と最大 震度が 3だった関西地区では視聴傾向が関東 地区とは違っているかどうかを比較するため, 地震発生直前の午後 2 時30 分から翌朝 5時ま で,関東・関西・名古屋の3地区の総世帯視聴 率の推移を図1にした。 関東地区ほど大きな揺れが観測されなかっ た関西地区と名古屋地区では,地震直後に大 幅に視聴率が下がるという現象は起こらず,視 聴率はすぐに上がり始める。午後 3 時 00 分の 関西地区の視聴率は37.0%に上昇,関東地区 と変わらない。名古屋地区では午後 3 時13分 には関東地区を大きく上回る50.3%まで上昇し ている。 3地区を比較するとこの日の関東地区の最も 高い総世帯視聴率は60.3%(午後 9 時 54分ほ か)で,関西地区の71.2%(午後 9 時14分), 名古屋地区の75.3%(午後 8 時 54分ほか)より 10ポイント以上も少ない。 関東地方では地震による被害が各地で発生 し,太平洋沿岸には大きな津波が押し寄せた。 東京電力によればこの日,関 東 1都 6 県と山梨 県・静岡県 富士川以東の全事業地域で最 大405 万軒が停電した5)。JR や私鉄,地下鉄が運転を見合 わせた影響で公共交通機関を 利用して通勤,通学している 人たちは外出先で足止めをさ れ帰宅困難者となるなど,視 聴記録装置が設置された世帯 にも何らかの影響があったこ とが推察される。そこで通勤 している人たちのテレビの視 聴状況を調べるために,関東 地区で調査対象となっていた 0 10 20 30 40 50 60 70 80 午 後 2 時 30分 3 時 00分 4 時 00分 5 時 00分 6 時 00分 7 時 00分 8 時 00分 9 時 00分 10時 00分 11時 00分 午 前 0時 00分 1 時 00分 2 時 00分 3 時 00分 4 時 00分 5 時 00分 (%) 75.3(8 時 54分ほか) 71.2(9 時 14 分) 60.3 (9 時 54分ほか) 関東(N=590) 関西(N=598) 名古屋(N=600) 図 1 3 地区の総世帯視聴率(毎分,3 月 11 日〜 12 日) (ビデオリサーチ)590 世帯 1,558人の中から自営以外の職業に 従事している685人を選び,分析した。 11日午後 2 時 30 分から翌日の午前 5 時まで の毎分視聴率の推移をみると図 2 のように午 後 7 時から午後 11時 30 分ころまでの時間帯 で前 3 週の平均を下回っていた。次に,この 時間帯にテレビを視聴していた人数を調べた。 午後 7 時から午前 0 時までの 間に1分以上テレビを視聴し たのは11日には685人中347 人,50.7%だった。前 3 週の 平均 67.8%より17ポイント低 かった。関西地区と名古屋 地区の自営以外の職業に従 事している人の午後 7 時から 午前 0 時までの視聴の有無 を3月11日と前 3 週を比較す ると関西では4 ポイント,名 古屋では6 ポイント,3月11 日のほうが高かった。 関東地区の3月11日午後7時から12日午前0 時までの個人視聴データを男女年層別に分け, テレビ視聴の有無を前3週と比較した(表1)。 この時間にテレビを視聴した人は,男性50 代で は24ポイント,女性30 代では20ポイント減少し たほか,40 代は男性女性ともに16ポイント減少 し男性 70歳以上も13ポイント減少している。視 聴データからは,大きな被害に見舞われた東北 のみならず関東でも,地震や津波の直接的な被 害に加え,公共交通機関の運転見合わせや停 電などの影響で自宅のテレビを視聴できなかっ た人たちが相当数にのぼったことが分かった。
3.大幅に増加した視聴時間
関東地区で自宅のテレビを見ることができた 世帯はどのように東日本大震災の報道に接した のだろうか。大地震直前の3月11日午後 2 時 30 分から12日午前0 時までの視聴動向を関西・ 名古屋地区との比較を交えながら分析した。 関東地区で11日午後 2 時30 分から12日午 前5時(視聴データの集計は午前5時から翌日 3 月 11 日 前3週の平均 増減 男性 4 ~ 19 歳 60 70 ▲ 10 女性 4 ~ 19 歳 58 72 ▲ 14 男性 20 代 43 49 ▲ 6 女性 20 代 49 58 ▲ 9 男性 30 代 48 54 ▲ 7 女性 30 代 57 77 ▲ 20 男性 40 代 48 63 ▲ 16 女性 40 代 69 85 ▲ 16 男性 50 代 46 69 ▲ 24 女性 50 代 72 87 ▲ 15 男性 60 代 65 76 ▲ 11 女性 60 代 74 85 ▲ 11 男性 70 歳以上 74 87 ▲ 13 女性 70 歳以上 78 84 ▲ 5 世帯 77 90 ▲ 13 個人全体 60 73 ▲ 13 表 1 関東地区で午後7時〜午前0時に1分以上テレビを 視聴した人の割合(%) (3 月 11 日, N=男性 4 ~ 19 歳 142,男性 20 代 88,男性 30 代 120,男性 40 代 120, 男性 50 代 99,男性 60 代 114,男性 70 歳以上 93 女性 4 ~ 19 歳 117,女性 20 代 90,女性 30 代 117,女性 40 代 116, 女性 50 代 103,女性 60 代 114,女性 70 歳以上 125,世帯 590, 個人全体 1,558 N= 前 3 週, N=男性 4 ~ 19 歳 141,男性 20 代 85,男性 30 代 119,男性 40 代 117, 男性 50 代 97,男性 60 代 115,男性 70 歳以上 97 女性 4 ~ 19 歳 114,女性 20 代 89,女性 30 代 117,女性 40 代 116, 女性 50 代 100,女性 60 代 115,女性 70 歳以上 125,世帯 587,個人全体 1,547) 0 5 10 15 20 25 30 35 40 午 後 2 時 30分 3 時 00分 4 時 00分 5 時 00分 6 時 00分 7 時 00分 8 時 00分 9 時 00分 10時 00分 11時 00分 午 前 0時 00分 1 時 00分 2 時 00分 3 時 00分 4 時 00分 (%) 3 月 11 日(N=685) 前 3 週(N=675) 図 2 有職者(自営を除く)の毎分視聴率(関東地区) ■3 月 11 日が低い (ビデオリサーチ) (ビデオリサーチ)の午前5時までの24 時間サイクルを基本に行わ れている)までの間,テレビをつけていた世帯 の割合は86.1%と前 3週の平均 92.6%より6ポ イント低い。その一方で,テレビをつけていた 世帯の平均視聴分数は前 3週の330.3分から 431.1分へ100 分以上増えている。 4歳以上の調査対象者1,558人のうちこの時 間にテレビを見た人の平均視聴分数を比べると 前 3週の210.4分から300.1分とおよそ90 分増 加している。そこで1時間に1分以上視聴した 人の中でまるまる60 分間テレビを見続けた人た ちの割合を調べ,前 3週と比較した(表2)。午 後7 時台から11時台までのどの時間帯でも3月 11日が上回った。自宅でテレビを視聴できた人 は,大震災の緊急報道を長い時間視聴してい たことを示している。 11日午後 2 時30 分から12日午前5時までの 世帯別の視聴時間の分布を比較したところ(図 3),もっとも特徴的だったのは8 時間以上テレ ビを見た世帯の割合が前 3週の平均19.4%から 36.9%に増え,6 時間以上視聴した世帯を合計 すると53.8%と半数を超えることである。その 結果,総世帯視聴率は前 3週の平均 35.4%か ら,42.7%と7ポイント上がった。この日,テレ ビを視聴した世帯の数は減少したが,各世帯 での視聴時間が増えたことで総世帯視聴率は 上昇した。 午後 2 時30 分から12日午前5時までの関東 地区の総世帯視聴率の動きを前 3週の動きと毎 分ごとのデータで比較した(図4)。地震発生直 後から午後7 時までは11日のほうが高めに推移 する。しかし,午後7 時以降,午後 10 時30 分 ころまでは前述したように自宅でテレビを見るこ とができない人がいたために前 3週の平均が上 回っている。 午後 11時以降になると,下がり方は前 3週よ りもなだらかで,午前 3 時32分に最低視聴率 18.1%を記録した後,再び上昇し始め,午前5 時ころには30%近くに達している。関西地区と 名古屋地区でもこの日の視聴時間は大幅に増 加した。午後 2 時30 分から12日午前5時まで の各世帯の平均視聴時間は関西地区が 406.8 分(前 3週平均 345.5 分),名古屋地区は428.1 分(前 3週平均 346.3分)と関東地区の431.1分 とあまり変わらない時間量だった。 60 分間視聴 (A) 視聴(B) (A)/(B)1分以上 午後 7 時~ 8 時 (%) 3 月 11 日 25 44 57 前 3 週 21 50 42 午後 8 時~ 9 時 3 月 11 日 28 46 62 前 3 週 24 51 48 午後 9 時~ 10 時 3 月 11 日 26 47 56 前 3 週 22 50 44 午後 10 時~ 11 時 3 月 11 日 21 45 48 前 3 週 20 46 43 午後 11 時~ 12 時 3 月 11 日 18 39 47 前 3 週 12 37 33 表 2 60 分間テレビを視聴した人の割合(関東地区) 図 3 世帯別 視聴分数 (関東地区:午後 2 時 30 分〜翌日午前 5 時) (3 月 11 日 N=1,558)(前 3 週 N=1,547) 3 月 11 日のどの時間帯も前 3 週より高い (ビデオリサーチ) (ビデオリサーチ) 1 分以上視聴(%) 平均視聴分数 3 月 11 日 86.1 431.1 前 3 週平均 92.6 330.3 視聴なし 1 分∼1 時間未満 1∼2 時間未満 2∼3 時間未満 3∼4 時間未満 4∼6 時間未満 6∼8 時間未満 8 時間以上 前 3週 平均 3月11日 36.9 16.9 12.0 5.9 5.4 13.9 4.2 19.4 18.3 23.9 10.5 7.1 7.4 6.1 7.4 4.6 8 時間以上 4∼6 時間未満 3∼4 時間未満 2∼3 時間未満 1∼2 時間未満 1分∼1時間未満 6∼8 時間未満 (%) (N=590) (N=587)
4.視聴行動はふだんと変わったのか
東日本大震災が起こった3月11日,各放送 局とも定時番組を休止して緊急報道体制を敷 いた6)。 視聴者はどの放送局がどのような放送内容を 伝えようとしているのか,あらかじめ知ることは できない。自分が今,もっとも知りたい情報はど の放送局が伝えているのか,それを知るために は頻繁にチャンネルを切り替えるか,インターネッ トによる情報に頼るしかなかったと思われる。 人々のチャンネル選択行動にはふだんと違いが あったのだろうか。 1分ごとのデータを記録するビデオリサーチの システムには数秒単位のチャンネルの切り替え は記録されない。そこで視聴行動の概要をつ かむために以下のような集計をした。 午後7 時から午前0 時までを1時間単位に区 切り,1時間の間にいくつのチャンネルを見たの か,その割合を調べてみる。1つのチャンネル を1時間見続けた視聴者もいれば,頻繁にチャ ンネルを切り替えた視聴者 もいるはずである。この集 計では,地上波のNHK 総 合・NHK教 育・日 本 テレ ビ・テレビ朝日・TBS・テレ ビ東京・フジテレビの7つの チャンネルと「その他のチャ ンネル」という分類の中から 実際に視聴者が選択したす べての組み合わせデータが 得られる。この日は地震発 生から終日,NHK教 育を 含め震災関連の緊急放送を 続けたため,上記の7つの チャンネルを選択した人はすべて震災報道を視 聴したことになる。本稿の目的は震災報道の視 聴傾向を知ることにあることから「その他のチャ ンネル」と1つのチャンネルだけを視聴した場合 には1チャンネルを視聴したグループに加えるこ とにした。たとえば「その他のチャンネル」とそ れ以外の3つのチャンネルを視聴した人は3つ のチャンネルを視聴したグループに入れること になる。 視聴したチャンネル数によるグループ分けは 1 ~ 4チャンネルと5チャンネル以上にした。少 ないチャンネルを視聴したのか,たくさんのチャ ンネルを視聴したのか,大きな傾向をつかむこ とが目的のため,5つのチャンネル以上を視聴 した人をさらに細かくグループ分けすることは しなかった。表の作成にあたっては,時間ごと の視聴者数が変動することから1時間の間に1 分以上テレビを視聴した全員に対して各グルー プの視聴者がどれだけの割合を占めているかを 示す「構成比」を使用することにした。 表 3 は関東地区の3月11日の午後7 時台と8 図 4 総世帯視聴率の比較(関東地区) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 午 後 2 時 30分 3 時 00分 4 時 00分 5 時 00分 6 時 00分 7 時 00分 8 時 00分 9 時 00分 10時 00分 11時 00分 午 前 0時 00分 1 時 00分 2 時 00分 3 時 00分 4 時 00分 5 時 00分 午 後 2 時 30分 3 時 00分 3 時 30分 4 時 00分 4 時 30分 5 時 00分 5 時 30分 6 時 00分 6 時 30分 7 時 00分 7 時 30分 8 時 00分 8 時 30分 9 時 00分 9 時 30分 10時 00分 10時 30分 11時 00分 11時 30分 12時 00分 12時 30分 午 前 1 時 00分 1 時 30分 2 時 00分 2 時 30分 3 時 00分 3 時 30分 4 時 00分 4 時 30分 (%) 3 月 11 日(N=590) 前 3 週(N=597,3 月 4 日) (ビデオリサーチ)時台を前 3週と比較したものである。4つない し5つ以上のチャンネルを視聴した人の割合は 増えているが,1つのチャンネルだけを視聴し たという人の割合にはそれほど大きな変化はな く,2つのチャンネルを視聴した人の割合は減っ ている。 今回のように,緊急事態に対応するため各放 送局が番組を変更,あるいはニュース枠を拡大 した例としては2001年9月11日の同時多発テロ がある。世界貿易センタービルに最初の1機が 突入したのは午後 9 時 45 分。この日,各局は 深夜まで事件関連の放送を続けた。本誌 2002 年3月号では,この同時多発テロの緊急報道に ついて詳細な視聴行動の分析を報告している7)。 その中で視聴率変動の激しさを分析し,午後11 時から午前1時までの間に視聴者が見たチャン ネル数を調べている。本稿では同じ方法で2001 年9月11日の午後11時台の1時間のチャンネル 選択行動を関東地区と関西地区で調べ(名古屋 地区では同じ方式の視聴率調査が始まっていな かった),3月11日のデータと比較した(表4)。 同時多発テロの際には1つないし2つのチャンネ ルを視聴した人の割合が今回の大震災より少な く,4つないし5つ以上のチャンネルを見た人の 割合が多いことから視聴行動の変化は今回の 大震災より大きかったということができる。
5.関東・関西・名古屋の視聴傾向
~ NHK 総合 3 地区比較~
震災報道はどのように視聴されたのか。本震 が起こった午後 2 時 46 分から総世帯視聴率の カーブがピークを越え50%以下まで下がる12日 午前0 時までのNHK 総合の関東・関西・名古 屋の3地区の毎分視聴データを3つの角度から 取り上げ,比較分析を行った。 最初に視聴率の高低,次に1分単位の視聴 率の差を調べた。そして最後に刻々と変化す る視聴率の動きと放送内容の関連を探った。 高視聴率の分析 視聴率を調べる際に,最初に興味を抱くのは 視聴率の高低である。3地区で一番世帯視聴率 が高くなった時刻を調べると3地区とも異なって 表 3 視聴したチャンネルの数(関東地区:1分以上 構成比) 表 4 同時多発テロと東日本大震災 視聴チャンネル数の比較(構成比) 視聴 チャンネル数 1 2 3 4 以上 その他5 午後 7時~ 8時 2 月 18 日 43 31 16 5 2 3 2 月 25 日 44 30 16 6 2 4 3 月 4 日 45 31 14 6 2 3 3 月 11 日 42 23 13 10 8 3 午後 8時~ 9時 2 月 18 日 43 29 14 5 3 6 2 月 25 日 44 36 11 4 3 3 3 月 4 日 41 33 16 5 3 3 3 月 11 日 46 26 13 7 6 3 ■3 月 11 日が低い ■3 月 11 日が高い (ビデオリサーチ) 2001 年 9 月 11 日 (%) 視聴 チャンネル数 1 2 3 4 以上 その他5 午後 11 時 ~ 12 時 関東関西 34 29 20 19 15 16 13 15 16 18 2 2 (関東 N=1,778 関西 N=1,652) 2011 年 3 月 11 日 視聴 チャンネル数 1 2 3 4 以上 その他5 午後 7 時 ~ 8 時 関東地区 42 23 13 10 8 3 関西地区 37 27 17 12 5 3 名古屋地区 38 24 15 11 7 4 午後 8 時 ~ 9 時 関東地区 46 26 13 7 6 3 関西地区 43 19 16 12 7 3 名古屋地区 39 26 14 11 7 3 午後 9 時 ~ 10 時 関東地区 42 24 14 10 7 3 関西地区 41 23 16 8 8 3 名古屋地区 42 22 15 9 8 4 午後 10 時 ~ 11 時 関東地区 50 17 13 7 8 4 関西地区 43 22 16 8 6 5 名古屋地区 50 20 15 7 5 3 午後 11 時 ~ 12 時 関東地区 48 22 12 8 8 2 関西地区 45 19 13 10 8 5 名古屋地区 50 16 10 8 11 4 (関東と関東,関西と関西で比較)■3 月 11 日が低い ■3 月 11 日が高い (ビデオリサーチ) (N=1,576) (N=1,575) (N=1,574) (N=1,558) (%) (関東 N=1,558 関西 N=1,607 名古屋 N=1,758)いることが分かった。関東地区は午後7時26 分 の22.2%,関西地区は午後7時 03分の21.2%, 名古屋地区午後 8 時38分と39 分の26.0%であ る。次に上位10 位までの時刻を調べた。 ところが上位10 位でも3地区が一致する時点 は1つもなかった。そのため,さらに設定を緩 め午後7 時から午後 10 時 59 分までを1時間単 位に分け各地区の視聴率上位10 位で調べてみ た。時間の区切り方で順位が変わることがある ので30 分時間をずらしたグループを別に作り両 方で3地区の上位10 位が一致する時点を探し た。しかし結果はゼロだった。1時間の中の高 視聴率上位10 位を条件にしても同じ時刻(=同 じ放送内容)で3地区とも視聴傾向が一致する という現象は起こっていなかった。 続いて低い視聴率について午後 7 時から午 後 10 時 59 分まで同様に調べところ,唯一午 後 8 時10 分から16 分までの 7 時点が 3 地区と も8 時台の低視聴率 10 位以内に入っており傾 向が一致した。 このように3地区の視聴率の高低に重なりが 少ないのはNHK 総合だけかどうかを確認する ためフジテレビと系列局の関西テレビ,東海テレ ビについて調べてみた。するとNHK 総合同様 に最高視聴率の時刻は3局とも異なっていた。1 時間単位で見ると高視聴率では午後 9 時10 分・ 11分・12分,午後 10 時30 分・31分の5時点が 一致し,低視聴率では午後 8 時34分と午後 9 時 59 分の2 時点だけが一致していた。NHK 総 合の3地区と同様にフジテレビ系列でも3地区 の傾向はそれぞれ違っているようである。 毎分の視聴率差の分析 次に1分ごとの世帯視聴率の変動を見てみ る。放送を見ていて内容に不満がなければ視 聴は継続し,満たされなくなるとほかのチャン ネルに移動するのが一般的である。時々刻々の 視聴率の変化は各チャンネルへの視聴世帯の 流入と流出の差である。その差を視聴者の反 応の大きさと仮定して分析作業を行った。 毎分ごとに視聴率はどれだけ変動したのか, 本震直後の午後 2 時 47分から午前0 時までの 1分ごとのデータを調べた。時点数は553であ る。どれだけの視聴率差を設定するかは分析の テーマに関係する。今回は3地区の関係を調べ ることが目的のため,サンプルの数が多くなるよ う±0.5%以上にしてみた。調査した結果,該当 する時点は関東地区のNHK 総合では553 時点 中186時点,関西地区は210 時点,名古屋地区 は235時点だった。この中から3地区とも一致 する時点を探すと22 時点でわずか 4.0%だった。 また,3地区で時刻が一致していても視聴率差 のプラスとマイナスが逆という時点が 16あった。 視聴率差についてもフジテレビ系列局の傾向を 調べた。±0.5%以上の時点数は,フジテレビ 185時点,関西テレビ222 時点,東海テレビ255 時点だった。3地区とも一致する時点は25時点 で4.6%(3局全部が緊急報道に切り替わったの は午後 2 時 53分のため時点数は547)とNHK 総合と変わらなかった。視聴率差のプラスとマ イナスが逆の時点も15と変わりがなかった。 このように視聴率の高低と視聴率差の分析 からは,今回の東日本大震災の3月11日の視 聴動向については3地区に共通するような顕著 な傾向を見出すことはできなかった。以上の分 析結果を前提に視聴率の動きを見る。 視聴率「ポイント」の分析 図 5 は一 定のル ール8)で,NHK 総合の関 東,関西,名古屋地区それぞれの世帯視聴率
が上昇から下降ないしは下降から上昇に転じた 「ポイント」を抜き出したものである。この図 の3 地区のグラフからこれまで見てきた視聴率 の高低と視聴率差の傾向が 3 地区で一致しな かったのは視聴率の動きが地域によって異っ ていたからであることが分かる。 午後 2 時台から4 時台の動きを見ると関東地 区と名古屋地区では本震直後の3 時前に視聴 率が 10%を超えるが関西地区で10%を超える のは1時間後の3 時 55 分だった。名古屋地区 では 3 時31分に15.5%まで上昇したあと,少 しずつ下がり始め 4 時 07分には 9%まで低下す る。しかし,関東地区では 3 時32分に14.9% だった視聴率が変動しながら徐々に上がり4 時 06 分には19.5%まで上昇した。その時間に NHK 総合で放送していたのは津波が釜石や石 巻などの東北沿岸に押し寄せ,仙台・名取川 沿いの住宅地や農地を飲み込む様子だった。 関東・関西の視聴者は強い関心を持ったが, 名古屋の視聴者はほかのチャンネルに移って いった。 3地区の視聴率が比較的同じ傾向の動きを見 せているのは午後7 時 50 分から8 時20 分にか けてである。この間の放送内容を視聴率の動 きとともに整理してみた。 NHK 総合では午後7 時 47分すぎから官房長 官の会見が放送されていた。会見では福島第一 原発の原子炉を冷却する非常用電源がすべて 使えなくなり総理大臣が初めて原子力非常事態 宣言を出したことが発表され,関東地区 21.0% (7 時 50 分と52分),関 西地区19.9%(7 時 52 分),名古屋地区 25.3%(7 時 54分)の高い視 聴率を記録するが,会見の放送が終わると3地 区とも視聴率が下がり始める。7 時 53分45 秒 ころから59 分30 秒まで原発関連の記者の解説 や情報を伝えたのち,8 時 04分まで地震と津 波に関する情報と注意が繰り返された。関東地 区の視聴率を見ると7 時 52分の21.0%が 59 分 0 5 10 15 20 25 30 2 時 47分 午 後 3 時 00分 3 時 30分 4 時 00分 4 時 30分 5 時 00分 5 時 30分 6 時 00分 6 時 30分 7 時 00分 7 時 30分 8 時 00分 8 時 30分 9 時 00分 9 時 30分 10時 00分 10時 30分 11時 00分 11時 30分 (%) 15.3 15.5 19.5 14.7 17.1 18.1 25.2 25.3 26.0 23.2 8.4 21.0 14.7 18.0 12.0 6.9 9.0 8.3 10.8 関東(N=590) 関西(N=598) 名古屋(N=600) *3 地区とも官房長官会見の放送後,低下 *8 時 13 分から20 分まで続いたゲストの解説の途中から回復 *その後,名古屋だけ「まとめのVTR」放送で急上昇 *関東・関西が上昇し,名古屋が低下 *東北沿岸に押し寄せる津波の模様を伝えた ※全ポイントの放送内容は表 5 ∼ 7 で説明 (官房長官会見) (まとめVTR) (名取川沿いの津波) (ゲスト解説の途中) (視聴率データ:ビデオリサーチ) 図 5 視聴率の「ポイント」グラフ
には18.0%,8 時 00 分には16.3%まで下降し, 10 分まで16%台が続く。その間,8 時 04分か らほぼ 2分間,NTTによる電話とブロードバン ドの災害用伝言板立ち上げなどの情報を伝え, 06 分からは原発がある福島県大熊町役場に電 話で津波の被害や避難所の状況を聞いた。09 分からは福島局のアナウンサーがいわき市小名 浜の避難所の様子を電話で報告。そして,13 分から20 分すぎまでゲストによる詳細な地震と 津波の解説が続いた。視聴率はその間の15 分 から16 分にかけて,関東 地区14.7%(8 時16 分),関西地区15.6%(8 時16 分),名古屋地区 18.0%(8 時15 分)と決して低い視聴率とは言え ないがが,7 時 50 分台と比較すると4 ~ 7%低 下した。この8 時10 分から16 分にかけては前 述したように3地区で低い視聴率の時点が一致 した唯一の時間帯だった。 そして8 時17分,ゲストの解説が続いてい る途中から視聴率が 3 地区とも急に上がり始 め,解説が終了する8 時 20 分すぎには関東地 区 17.8%(8 時 21分), 関 西地区 18.4%(8 時 21分),名古屋地区 24.5%(8 時 22 分)と数分 で3 ~ 6%上昇した。 ところが,このあと3地区の視聴率は図 5の ように再び違った動きを始める。関東地区と関 西地区は午後 9 時まで16 ~ 19%の間を上下す るが,名古屋地区は23%以上の高視聴率が続 き,8 時38 分にはこの日最高の26.0%まで上昇 した。 視聴率の変動は1局の放送内容だけで決ま るものではなく,他局の放送が関係してくる。3 月11日は地上波の系列全局が東日本大震災関 連の緊急報道を放送しているというふだんにな い状況だったが,NHK 総合だけ見ても視聴率 は3地区3 様の動きを示していた。
6.視聴率の変動要因の分析
地域によって異なる視聴率のグラフの中に少 しでも共通する視聴傾向や地域の特性を見つけ ることができないか。そう考えて作ってみたの が表5 〜表7である9)。地区別に図 5の視聴率 が変動する「ポイント」別の放送内容を整理し たものである。表の左側には地震発生時から 午前0 時までの「ポイント」の放送内容が時間 順に並んでいる。視聴率が相対的に「高いポ イント」と「低いポイント」が交互になっており, 白地の行が視聴率の「高いポイント」,グレー 地の行が「低いポイント」を示している。表の 右側の一覧表は「ポイント」ごとに1分間の放送 内容を項目別に整理・分類したものである10)。 まず,全体的な傾向から見てゆく。 関東地区(表 5)では午後 2 時 46 分から午 前 0 時までの間に「高いポイント」と「低いポイ ント」を合わせ49 のポイントがあった。関西地 区(表 6)では 59,名古屋地区(表7)では69 だった。前述した視聴率差±0.5%以上の時点 数と同じように関東地区が少なく名古屋地区が 多い傾向が確認できる。 なぜ,地区によってポイント数が違っている のか。名古屋地区で「ポイント」が多いのは図 5 の午後4 時台や7 時台のように小刻みに視聴率 が上下しているからである。 午後 3 時 58 分と午後4 時 01分の放送内容を 見ると「宮城県名取川沿いの津波・記者解説」 で同じある。時間が隣接していて放送内容が ほぼ同じなのに視聴率が 1%以上変動する例 はほかにも午後7 時 21分と22分の「女川原発 火災情報」や午後 9 時 01分と03 分の「地震発 生時からの各地のVTR」や午後 10 時 29 分と 32分の「仙台局からの情報」などがある。この視聴率の小刻みな変動は東海テレビで も見られ,放送内容によるチャンネルの選択だ けではなく,チャンネルの替え方にも地域によっ て特性があるように思われる。 視聴率の高低や差で見たように3 地区共通 の時点は少ないが,2 地区だけの関係で「ポイ ント」を見てゆくと一部の限られた時間帯では 共通する視聴率の動きが確認できる。午後4 時台の関東地区と関西地区では4つの「ポイン ト」の時間が一致している。さらに「ポイント」 の放送内容を確認してゆくと前後に1,2分, 時間がずれていても放送内容と視聴率がほぼ 同じという例がみつかった。そのような「準一 致ポイント」まで含めたところ,各地区の表の 左端の印のように「ポイント」の重なりがあり, 視聴傾向が似ていることが分かった。 午後7 時台の関西と名古屋,午後 8 時台の 関東と関西,午後 10 時台の関西と名古屋で3 つ以上の「ポイント」が一致している。その一 方で,午後 5 時台には一致する「ポイント」が なく,3 地区の共通性は少ない。 最後に表 5 ~7の右側の項目一覧表につけ たマークの数にはどのような傾向があるのかを 見た。 3地区にそろってマークが多いのはキャスター による「映像の説明」である。その多くで津波 の到来や地震による火災の模様をキャスターが 映像の切り替えに合わせて臨機応変に伝えてお り午後 6 時までに集中している。 表 6の関西地区の項目一覧表で地震直後か ら午後4 時までを見ると「映像の説明」のマー クは視聴率の「高いポイント」,「地震や津波の 情報」のマークは「低いポイント」という傾向が ほかの地区より鮮明である。スタジオから各地 の自治体の関係者に電話で被害や状況を問い 合わせる「電話による取材」は数こそ多くない が 3地区すべてで「低いポイント」に見られる。 名古屋地区では午後7 時台から9 時台にマーク がついている「まとめ映像」はすべて視聴率が 20%を超えていることから名古屋地区の視聴者 には「まとめ映像」が視聴のプラス因子だった と見ることができる。 また,「ゲストや記者などの解説」のように多 くのマークがついているが,地区や時間によっ て視聴率が「高いポイント」と「低いポイント」 の両方に分散して明確な判断ができない項目も あった。 以上のように放送内容と視聴率の関係につ いては,若干の関連性を見ることはできたが際 立った傾向を見出すことはできなかった。
7.おわりに
東日本大震災が起こった3月11日,各放送 局は広範囲に及んだ災害の全貌をとらえきれな いままに総力を挙げて緊急報道に取り組み,多 くの視聴者が長時間にわたりテレビを見続け た。今回の震災で関東地区では相当数の人々 が自宅のテレビを視聴できない状況にあったこ とが分かった。 人口が集中する大都市圏で大きな災害が起こ り,今回以上の深刻な事態となったとき,人々 が必要とする緊急情報をどのように伝えるのか, 放送の内容のみならず情報伝達の仕組みにつ いても検討が必要である。 今回のように系列局を持つ地上波すべてが 長時間にわたり緊急報道を行ったことは少ない ことから本稿ではこれまであまり行われたことのない3地区の視聴率の比較分析を行ってみ た。どのような傾向が見えてくるか予測がつか なかったが,視聴傾向が一致する点は少なかっ た。それでもある時点を取り出してみると傾向 が一致する場面もあったが,仮説を立てるには 至らなかった。 今後,視聴率と放送内容の関連,地域の視 聴傾向の特性について事例研究を重ねるととも に,大災害や大事件の際の報道の特徴や視聴 行動の分析を深めてゆきたい。 (うり かずなり) 注: 1 )メディア研究部 番組研究グループ「東日本大震 災発生時・テレビは何を伝えたか」『放送研究と 調査』2011 年 5 月号,「東日本大震災発生時・ テレビは何を伝えたか(2)」同 6 月号 2) ビデオリサーチ社が関東・関西・名古屋 3 地区で 行っているのは PM(ピープルメータ)というシス テムによる調査方法で家庭内の最大 8 台のテレ ビで視聴状況を個人別に記録できる。調査対象 は世帯内の 4 歳以上の家族全員。 3) 3 地区の調査対象エリアは以下のとおり。関東地 区:東京都(島部を除く)・神奈川県・茨城県・ 栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・静岡県(熱海 市・伊東市) 関西地区:大阪府・兵庫県の 8 市 1 郡・奈良県 の 10 市 4 郡・京都府の 9 市 4 郡・滋賀県の 4 市・ 和歌山県の 1 市 名古屋地区:愛知県の 35 市 6 郡 3 町・岐阜県の 14 市 5 郡 2 町・三重県の 5 市 2 郡 2 町 4)前 4 週との比較が一般的だが 2 月 11 日が祝日に あたり,平日の金曜日とは視聴傾向が異なるため 2 月 18 日,25 日,3 月 4 日の前 3 週と比較した。 5)「平成 22 年度 数表でみる東京電力」によれば 契約口数の合計は平成 21 年度末で 2,862 万口。 6)前掲 注 1)参照 7)原由美子・重森万紀・鈴木祐司「その夜,人々は テレビをどう見たか~ 9.11 同時多発テロの視聴 行動分析」『放送研究と調査』2002 年 3 月号 8) 図 5 の「ポイント」は毎分視聴率が上昇から下降, ないし下降から上昇に転じた時点の中から視聴率 の差がプラスあるいはマイナス 1%以上になった 時点を選び出したものである。1 分単位で 1%以 上の変動が連続すると 1 分ごとに「ポイント」を 設定することになる。また,1 分で 1%以上の上昇 (下降)があってもさらに上昇(下降)が続くと途 中では「ポイント」を設定せず,1%以上の反対 の動き(下降ないし上昇)に変わった時点が「ポ イント」となる。 視聴率の差を 1%以上ではなく 1.5%以上あるい は 2%以上とした場合のポイントを予備的に確認 してみたが,ポイント数が少なくなることが分かっ たために視聴率差 1%以上を基準とした。 視聴率の変化は,ほかの局から流入してきた世 帯とほかの局に流出した世帯の差である。ほかの 局から合計 2%の世帯が流入し,ほかの局に合 計 1.9%流出した結果,視聴率が 0.1%上昇する というように,視聴率の表面上の変化はわずかで も背後にある視聴者の動きは小さくない。 9)ビデオリサーチの視聴データは毎分 00 秒に調査 対象者が選択していたチャンネルが記録される。 午後 7 時 01 分の視聴率は午後 7 時 01 分 00 秒 のデータが集計されたものであるからその時刻よ り前に選択したチャンネルの記録である。そのた め,視聴者の判断基準となるのは毎分 00 秒直 前の 1 分間の放送内容ということになるが,視聴 者がどのタイミングでチャンネルを切り替えたの かを知ることはできない。そこで本稿では,ポイ ントごとに直前の 1 分間の主な放送内容を抜き出 し,内容の分類・類型化を行った。類型化は震 災の報道内容をもとに行ったもので厳密な定義に 基づいてはいない。放送画面には警報が出てい る地域の地図,大画面あるいは小画面の現場映 像,逆L字画面の情報,各地の震度の字幕など 複数の映像情報が常時表示されているが,本稿 では視聴のガイドとなる音声による情報に着目し た。そして音声情報が発信される場所別に整理 して大分類を①東京(キー局)スタジオ,②中継, ③系列局(地域局)スタジオの 3 つとした。さら にそれぞれの場所から発信される内容に応じて 項目を整理した。 この日の放送では宮城県上空のヘリコプターから の中継映像について東京のスタジオにいるキャス ターが説明するという場合とヘリコプターに同乗 したリポーター(取材者)が報告する場合の両方 があった。スタジオのキャスターと現場からの報 告の表現には隔たりがあることから項目を「映像 説明」と「報告」と別にした。また,画面では 港に押し寄せる津波を見せているが音声情報は 映像に即したものではなく,地震の被害や各地 に出されている大津波警報を読み上げる場合は, 音声で伝えられる情報をその「ポイント」の放送 内容とすることにした。 1 0)「ポイント」を個別に調べてゆくと 1 分の間に複 数の項目が放送されているケースがかなりあるこ とが分かった。一覧表では 1 分間の項目数に応 じて一覧表のマークを変えた。視聴率が「高いポ イント」は 1 項目「○」,2 項目「◇」,3 項目「▽」。 視聴率が「低いポイント」は 1 項目「●」,2 項目 「◆」,3 項目「▼」で表記した。
表 5 NHK 総合・ 関東地区:視聴率の「高いポイント」と「低いポイント」 東京スタジオ 中継 地域局 地震・津波情報・注意喚起 東北の情報 東北以外の諸情報 交通・電気など生活情報 映像説明(中継映像・VTR) ゲスト・記者などの解説 電話による取材・報告 まとめ(パッケージ)映像 報告・東北 報告・東北以外 会見や官庁・記者席など 地域の情報 映像説明(中継・VTR) 時刻 視聴率 放 送 の 内 容 東ー名ー西 14:47 2.0 国会中継中の 46 分 50 秒に「緊急地震速報」 ● 14:59 13.9 津波の予想到達時刻と高さ ○ 15:19 11.4 大船渡港の津波 避難呼びかけ→釜石港の津波 ● 東ー西 15:23 14.7 釜石市の津波→小名浜港の津波→釜石市→小名浜港 ○ 15:29 12.0 地震情報繰り返し・各地の震度 注意喚起 ● 15:32 14.9 埼玉県の被害情報 大津波警報・津波警報追加地域 ◇ ◇ 15:33 13.9 津波警報 追加地域読み上げ・津波の高さ ● 15:38 15.8 都内上空:九段会館で天井崩落 地震情報繰り返し ◇ ◇ 15:40 14.7 大津波警報の地域 到達時刻・高さ 郡山で道路陥没情報 ◆ ◆ 15:44 15.8 上空から仙台市内の住宅街 ビル火災 ○ 東ー西 15:49 14.7 石巻港の津波→大津波警報の地域→(キャスター交代) ◆ ◆ 16:06 19.5 気象庁会見(小画面)→名取川沿いの津波 大津波警報の地域 ▽ ▽ ▽ 16:10 17.5 大津波警報(小画面) 注意喚起 ● 東ー西 16:15 19.0 ゲスト:地震・津波解説 茨城・千葉にも津波の可能性 ○ 東ー西 16:27 15.3 全国各地の津波予想到達時刻と高さ ● 東ー西 16:33 16.9 観測されている各地の津波の高さを記者が説明 ○ *東ー名 16:50 14.4 原発・異常事態で 10 条通報→記者 制度説明→八戸港 ▼ ▼ ▼ 東ー西 16:58 17.1 首相会見 官房長官会見 ○ 17:19 13.1 八戸市役所と電話 記者の地震・津波解説 ◆ ◆ 17:32 14.7 苫小牧港上空・津波→ゲスト解説→仙台上空・火災 ◇ ◇ 17:34 13.6 記者 津波の注意→白河市・久慈市・首都圏の被害 ▼ ▼ ▼ 東ー名ー西 18:10 18.1 首都圏 帰宅困難者への注意 町田市の被害→仙台局 ◇ ◇ 18:21 16.1 原発の状況 原子力安全・保安院が確認中 ● 18:37 18.1 気象庁会見(小画面) 津波注意報 余震について ◇ ◇ 18:40 16.9 ゲスト解説 検潮所の記録なし→警報解除に遅れ ● 東ー名 18:59 22.0 気象情報 19:08 19.8 仙台駅前から報告 交通機関の運休 避難所の混雑 ● 東ー名 19:26 22.2 23 分から地震発生時からの各地のVTR映像 ◇ ◇ 19:44 19.0 42 分から仙台市対策本部と電話 首都圏の停電情報 ◆ ◆ *東ー名ー西 19:50 21.0 47 分すぎから官房長官会見 原発の緊急対応について ○ 東ー西 20:16 14.7 13 分すぎから 20 分すぎまでゲストの解説 ● 東ー西 20:21 17.8 全国各地の津波観測情報 栗原市役所から電話報告(アナウンサー) ◇ ◇ 20:27 16.4 品川の渋滞・帰宅する人々の映像 首都圏の施設開放情報 ◆ ◆ 20:40 18.3 仙台市の対策本部から記者の電話報告 ○ *東ー西 20:45 17.1 八戸市の避難所から報告 映像は駐車場と校舎の出入り口 ● 20:57 19.3 地震情報繰り返し 東北新幹線・緊急停車中の乗客情報 ◇ ◇ 21:02 16.8 (0分~ 18 分まで総まとめ)地震・津波情報繰り返し 検潮所のデータ届かず ◆ ◆ 21:14 20.5 (0分~ 18 分まで総まとめ)首都圏・甲信越の被害 鉄道の運行情報 ▽ ▽ ▽ *東ー名ー西 21:31 17.1 29 分ごろから茨城県災害対策本部に電話 ● 21:49 20.0 46 分から都内・帰宅困難者のまとめ VTR ○ 東ー名 22:03 15.8 原発関連・避難指示,官房長官会見内容→地震情報 ◆ ◆ 22:26 17.8 徒歩で帰宅する人々 ・品川付近上空→千代田区内の渋滞映像 ○ 22:42 14.6 気象情報→仙台市内荒浜地区に 200 ~ 300 人の遺体・繰り返し ● 東ー名ー西 22:45 16.4 各地に到達した津波情報 大津波・津波警報の地域 ○ 東ー名ー西 22:50 13.6 (46 分ころから原発情報) 原発周辺の避難場所 記者解説 ● 22:56 15.6 仙台局から被害情報(中断)→大津波警報の追加 ◇ ◇ *東ー名ー西 23:46 11.5 北海道大樹町役場に電話 津波・被害の状況 ● 23:56 14.2 首都圏の被害情報・茨城,千葉,都内,栃木など ○ 東ー名 23:59 12.7 気象情報 <表の見方> □ 相対的に視聴率が「高いポイント」 ■ 相対的に視聴率が「低いポイント」 ポイントが (東=関東,西=関西,名=名古屋 *印は「準一致」ポイント) 一致する地区 マークの分類 ○/●・・1 分間に 1 項目 ◇◇/◆◆・・1 分間に 2 項目 ▽▽▽/▼▼▼・・1 分間に 3 項目 (視聴率データ:ビデオリサーチ)
時刻 視聴率 放 送 の 内 容 表 6 NHK 総合・ 関西地区:視聴率の「高いポイント」と「低いポイント」 東京スタジオ 中継 地域局 地震・津波情報・注意喚起 東北の情報 東北以外の諸情報 交通・電気など生活情報 映像説明(中継映像・VTR) ゲスト・記者などの解説 電話による取材・報告 まとめ(パッケージ)映像 報告・東北 報告・東北以外 会見や官庁・記者席など 地域の情報 映像説明(中継・VTR) 東ー名ー西 14:47 1.2 国会中継中の 46 分 50 秒に「緊急地震速報」 ● 15:04 7.2 石巻市河口付近→東京 台場の黒煙 ○ 15:14 4.7 大津波警報の地域 注意喚起→仙台局から気仙沼港の映像説明 ◆ ◆ 東ー西 15:23 9.7 釜石市の津波→小名浜港の津波→釜石市→小名浜港 ○ 15:26 6.9 大津波警報の地域・津波が観測された地域 注意喚起 ● 15:34 9.7 予想される各地の津波の高さ 気仙沼港の津波 ◇ ◇ 15:41 8.0 気仙沼市の地震被害情報 津波→東京・中央区上空・人々の様子 ▼ ▼ ▼ 15:46 9.7 釜石港・引く波→気仙沼港・引く波,流れる物 ○ 東ー西 15:49 8.7 石巻港の津波→大津波警報の地域→(キャスター交代) ◆ ◆ 東ー西 16:15 14.5 ゲスト:地震・津波解説 茨城・千葉にも津波の可能性 ○ 東ー西 16:27 12.0 全国各地の津波予想到達時刻と高さ ● 東ー西 16:33 14.9 観測されている各地の津波の高さを記者が説明 ○ 16:46 11.9 記者・避難の注意喚起 青森の避難指示・勧告 ● 東ー西 16:58 13.9 首相会見 官房長官会見 ○ 17:00 12.9 火災(仙台市 南方向)説明 仙台市の被害情報・火災など ◆ ◆ 17:08 14.0 記者解説・首都圏関連・震度 注意喚起など ○ 17:28 11.5 記者・キャスター 避難時の注意点→全国の鉄道情報 ◆ ◆ 17:44 14.7 「緊急地震速報」(福島・茨城) 強い揺れに警戒 ○ 17:52 12.7 記者解説・ 警報つづく・夜間の注意→東北の停電情報 ◆ ◆ 17:55 14.2 ゲスト・津波への警戒継続→東北・関東の人的被害→東北の被害 ◇ ◇ 18:00 12.7 東京メトロ運転再開まで時間・新幹線運転見合わせ ● 18:07 14.2 町田市上空から駐車場の被害→渋谷駅周辺の混雑 ○ 東ー名ー西 18:10 13.0 首都圏 帰宅困難者への注意 町田市の被害→仙台局 ◆ ◆ 18:16 17.4 渋谷駅周辺の混雑 外出者の待機呼びかけ 鉄道不通 ◇ ◇ 18:32 15.6 神奈川・埼玉の情報→気象庁会見(小画面) ◆ ◆ 18:53 19.9 JR 東北・首都圏の全列車運休 待機呼びかけ ○ 18:57 18.2 釧路港の津波→新幹線など交通情報 外出者待機・津波警戒 ▼ ▼ ▼ 名ー西 19:03 21.2 大津波警報・津波警報の地域 地震情報 鉄道情報 ◇ ◇ 19:18 18.9 地震発生時からのまとめ VTR 開始(郡山・茨城空港・仙台・気仙沼)~ ● 名ー西 19:21 20.1 VTR つづき 各地の津波・被害→女川原発火災情報(資料映像) ▽ ▽ ▽ *名ー西 19:31 17.4 各地の鉄道不通・乗客を乗せたままの新幹線情報 ◆ ◆ 19:37 20.4 仙台市対策本部に電話中→「緊急地震速報」(東北・関東・新潟) ○ 19:46 17.6 新宿駅前から報告→仙台駅から報告 鉄道運休など ◆ ◆ *東ー名ー西 19:52 19.9 47 分すぎから官房長官会見 原発ほか ○ 東ー西 20:16 15.6 13 分すぎから 20 分すぎまでゲストの解説 ● 東ー西 20:21 18.4 全国各地の津波観測情報 栗原市役所からの電話報告(アナウンサー) ◇ ◇ 20:30 16.2 東京駅から報告 →地震・津波情報繰り返し 壊滅的被害 ▼ ▼ ▼ 名ー西 20:38 18.6 まとめ VTR 続き 自衛隊・海上保安庁 救助・・漂流情報など ◇ ◇ *東ー西 20:44 16.1 大船渡病院・体育館の避難所→八戸市の避難所 ● 20:52 19.1 災害用伝言ダイヤル・ブロードバンド伝言板の情報 ○ 21:16 14.4 (0分~ 18 分まで総まとめ)首都圏・全国の鉄道情報 航空情報 ◆ ◆ 21:24 16.1 日立市 避難所の小学校から報告・体育館内 停電中 ○ *東ー名ー西 21:31 13.0 29 分ころから茨城県災害対策本部に電話 ● 21:42 15.1 39 分すぎから津波警報・注意報の地域追加の情報 ○ 21:43 14.0 仙台空港に多数が孤立→空港関係者に電話(通話なし)→新宿駅 ◆ ◆ 名ー西 21:52 16.4 大船渡市の行方不明者情報 ○ 22:08 12.4 05 分から 10 分までゲスト解説・巨大津波のメカニズム ● 22:12 13.4 人的被害情報など→相馬市役所から報告 ◇ ◇ *名ー西 22:30 10.5 仙台局から被害状況 気仙沼市の火災ほか ● *名ー西 22:33 12.9 仙台局から 自衛隊に救援要請 震度7栗原市の被害 ○ *名ー西 22:39 10.7 八戸市の避難所(中学校)→東京スタジオ 若林区の遺体情報 ◆ ◆ 東ー名ー西 22:45 12.5 津波の到達情報 大津波・津波警報発表地域の説明 ○ 東ー名ー西 22:50 9.9 46 分ころから原発情報 原発周辺の避難場所 記者解説 ● 22:58 11.5 大船渡市の避難所から報告 →盛岡局から被害情報 ○ 23:10 8.4 品川付近 帰宅を急ぐ人々→千代田区の渋滞と通行人 ◆ ◆ 23:23 11.0 気仙沼の火災映像(自衛隊撮影)についてゲストと ○ *東ー名ー西 23:46 8.0 北海道大樹町役場に電話 津波・被害の状況 ● 名ー西 23:49 9.2 気仙沼市の火災(自衛隊撮影)を解説委員が解説 ツイッター情報 ○ 23:58 7.0 大津波警報・津波警報の地域→大船渡の火災 津波注意喚起 ◆ ◆ <表の見方> □ 相対的に視聴率が「高いポイント」 ■ 相対的に視聴率が「低いポイント」 ポイントが (東=関東,西=関西,名=名古屋 *印は「準一致」ポイント) 一致する地区 マークの分類 ○/●・・1 分間に 1 項目 ◇◇/◆◆・・1 分間に 2 項目 ▽▽▽/▼▼▼・・1 分間に 3 項目
時刻 視聴率 放 送 の 内 容 時刻 視聴率 放 送 の 内 容 表 7 NHK 総合・ 名古屋地区:視聴率の「高いポイント」と「低いポイント」 東京スタジオ 中継 地域局 地震・津波情報・注意喚起 東北の情報 東北以外の諸情報 交通・電気など生活情報 映像説明(中継映像・VTR) ゲスト・記者などの解説 電話による取材・報告 まとめ(パッケージ)映像 報告・東北 報告・東北以外 会見や官庁・記者席など 地域の情報 映像説明(中継・VTR) 東京スタジオ 中継 地域局 地震・津波情報・注意喚起 東北の情報 東北以外の諸情報 交通・電気など生活情報 映像説明(中継映像・VTR) ゲスト・記者などの解説 電話による取材・報告 まとめ(パッケージ)映像 報告・東北 報告・東北以外 会見や官庁・記者席など 地域の情報 映像説明(中継・VTR) 東ー名ー西 14:47 2.8 国会中継中の 46 分 50 秒に「緊急地震速報」 ● 14:56 15.3 大津波警報(小画面) 注意喚起 ○ 15:01 13.5 津波観測情報・大津波警報(小画面) 注意喚起 ● 15:03 15.2 地震発生時の仙台駅前・屋上カメラ→津波観測情報(全画面映像) ◇ ◇ 15:11 11.7 地震情報繰り返し →台場・ビル火災→津波観測情報 ◆ ◆ 15:25 14.8 津波の釜石港 地震情報・大津波警報 繰り返し ◇ ◇ 15:28 13.5 気仙沼港の津波→大津波情報 注意喚起→釜石港 ◆ ◆ 15:31 15.5 銚子港の津波→気仙沼港の津波 ○ 15:58 9.3 宮城・名取川沿いの津波・記者解説 ◆ ◆ 16:01 10.3 名取川沿いの津波・映像説明 記者解説 ◇ ◇ 16:07 9.0 名取川沿いの津波 映像説明→ ゲスト解説(小画面) ◆ ◆ 16:14 12.8 宮城・沖から押し寄せる津波 ゲスト解説・茨城・千葉の津波要警戒 ◇ ◇ 16:18 11.5 津波で浸水した名取川流域→ゲスト解説・津波の規模→大洗港 ◆ ◆ 16:21 13.5 津波の仙台空港・上空から 映像説明 ○ 16:35 9.2 大津波警報情報 津波の到達地域・到達予想時刻 ● 16:38 10.3 気仙沼の避難者情報・各地の停電情報 ◇ ◇ 16:41 8.3 相馬市上空から津波で浸水した地域・住宅炎上 記者解説 ◆ ◆ 16:46 9.8 記者・避難の注意喚起 青森の避難指示・勧告 ○ *東ー名 16:51 8.3 八戸港の津波→福島第一原発「非常事態の通報」→記者解説 ◆ ◆ 17:02 12.3 苫小牧港上空 記者解説・広域の津波→八戸市の津波 ◇ ◇ 17:12 11.0 記者解説・津波への警戒 栃木・岩手の人的被害 ▼ ▼ ▼ 17:38 13.7 気象庁が M8.8 に再修正→ 記者・ゲスト解説・広範囲で岩盤崩壊 ○ 17:45 10.8 字幕「東北で強い地震」→「震度 5 強 福島浜通り」ほか地震情報 ● 17:56 14.2 東北各地の人的被害 首都圏の被害情報 ◇ ◇ 18:04 12.3 地震情報 気象庁が「東北地方太平洋沖地震」と命名 余震情報 ● 東ー名ー西 18:10 14.8 首都圏 帰宅困難者への注意 町田市の被害→仙台局 ◇ ◇ 18:25 12.5 通信各社の安否情報運用 通話自粛・外出者に冷静な行動よびかけ ● 18:29 15.2 白河市の土砂崩れ 茨城・千葉の人的被害 渋谷駅上空 ▽ ▽ ▽ 18:34 13.5 気象庁会見(小画面)余震の揺れに要警戒 M8.8 について ● 18:46 19.8 停電地域の再通電による火災注意よびかけ 6時半現在の被害情報 ▽ ▽ ▽ 18:47 18.7 東北の人的被害 映像は津波後の大船渡 ● 東ー名 18:59 24.8 気象情報 19:01 23.2 釧路市 津波に浸かった施設→ 地震情報 ◆ ◆ 名ー西 19:03 25.2 大津波警報・津波警報の地域 地震情報 鉄道情報 ◇ ◇ 19:09 21.2 仙台駅前から現場報告→新宿駅から現場報告 ◆ ◆ 名ー西 19:21 23.2 VTR つづき 各地の津波・被害→女川原発火災情報(資料映像) ▽ ▽ ▽ 19:22 22.0 女川原発火災情報つづき 災害対策機関の被害・福島県庁ほか ● 東ー名 19:26 23.2 23 分から地震発生時からの各地の VTR 映像 ◇ ◇ *名ー西 19:30 21.0 地震による全国の鉄道への影響 ● 19:36 23.7 32 分すぎから宮城・福島上空からの津波被害の VTR(キャスター説明) ○ 19:40 22.7 釧路市 津波で浸水した商業施設 津波注意喚起 ◆ ◆ 19:42 24.0 41 分すぎから津波のまとめ VTR 映像 釜石港→宮古港 ○ 19:43 22.5 仙台市対策本部に再度電話 (仙台市の被害情報) ● *東ー名ー西 19:54 25.3 47 分すぎから官房長官会見 原発の状況と緊急事態宣言 ○ 20:15 18.0 13 分からゲストの解説・地震の規模 津波の被害(20 分まで) ● 20:22 24.5 21 分ころから震度7の栗原市役所から電話報告(アナウンサー) ○ 20:24 23.5 栗原市役所からの電話報告つづき→都心大渋滞・通行人 ◆ ◆ 名ー西 20:38 26.0 まとめ VTR 続き 自衛隊・海上保安庁 救助・・漂流情報など ◇ ◇ 20:53 22.8 東京メトロ一部で運転再開 地震情報 仙台空港に 1,100 人孤立 ▼ ▼ ▼ 20:59 24.5 気象情報 21:01 23.0 (0分~ 18 分まで総まとめ)地震・津波の情報 ◆ ◆ 21:03 24.0 (0分~ 18 分まで総まとめ)東北以外の津波,各地の警報情報 ◇ ◇ 21:11 20.8 (0分~ 18 分まで総まとめ)茨城・千葉の地震・津波による人的被害 ◆ ◆ 21:13 22.0 (0分~ 18 分まで総まとめ)神奈川・埼玉・栃木・群馬の被害情報 ◇ ◇ *東ー名ー西 21:30 16.8 茨城県災害対策本部に電話取材 人的・物的被害・ライフライン ● 名ー西 21:52 23.2 大船渡市の行方不明者情報 ○ 東ー名 22:03 17.5 原発関連・避難指示,官房長官会見内容→地震情報 ◆ ◆ 22:14 19.7 八戸市の避難所の駐車場から現場報告 ○ *名ー西 22:29 16.5 仙台局から 火災の遠景・市内荒浜地区で死体多数 ◆ ◆ *名ー西 22:32 19.7 仙台局から被害情報 市内荒浜地区に 200 ~ 300 人の遺体 ○ *名ー西 22:40 17.0 仙台市荒浜地区に 200 ~ 300 人の遺体情報繰り返し→気象情報 ● 東ー名ー西 22:45 18.7 津波の到達情報 大津波・津波警報発表地域の説明 ○ 東ー名ー西 22:50 14.7 46 分ころから原発情報 原発周辺の避難場所 記者解説 ● 23:01 17.5 56 分から大船渡市の避難所からの報告→盛岡局から被害情報 ◇ ◇ 23:26 10.8 大津波・津波情報 気仙沼市の火災(自衛隊撮影)映像 東北被害情報 ▼ ▼ ▼ 23:36 14.2 函館市の津波 記者解説・夜間の注意よびかけ 津波観測ができない ◇ ◇ *東ー名ー西 23:45 12.0 八戸港の映像 →北海道大樹町役場に電話 ◆ ◆ 名ー西 23:49 13.2 気仙沼市の火災(自衛隊撮影)を解説委員が解説 ツイッター情報 ○ 東ー名 23:59 11.8 気象情報 (視聴率データ:ビデオリサーチ) <表の見方> □ 相対的に視聴率が「高いポイント」 ■ 相対的に視聴率が「低いポイント」 ポイントが (東=関東,西=関西,名=名古屋 *印は「準一致」ポイント) 一致する地区 マークの分類 ○/●・・1 分間に 1 項目 ◇◇/◆◆・・1 分間に 2 項目 ▽▽▽/▼▼▼・・1 分間に 3 項目