学生演劇の拠点が復活
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「早稲田小劇場どらま館」
起工イベント
鈴木忠志さんトークショー 「演劇の社会的使命」 5月8日(木) 16:30∼ 早稲田大学小野講堂学生の栄誉をたたえる
小野梓記念賞 早稲田学生文化賞
総長招待 学生の集い
“食堂のおばちゃん”が作家に転身
山口 恵以子
“未経験”から“日本一”へ
ラクロスに捧げた4年間の熱い日々
2014年 社会科学部 卒業 柳田 諒
2014年 スポーツ科学部 卒業 忠平 裕司
2014年 スポーツ科学部 卒業 左官 佑樹
2014.
4.21
第1333
号Information
先輩に乾杯
ぴーぷる
授業期間中 毎週月曜日発行
バックナンバーはWebサイトにて
http:
//
wasedaweekly.jp
早大生
応援誌
特集
WASEDA VISION150
STUDENT COMPETITION
決勝大会開催
!
2014年3月17日(月)、小野講堂にて「Waseda Vision 150 Student Competition 2013」の決勝大会が開催されました。当コンペ
ティションが開催されるのは昨年に続き2回目。エントリー 37チーム(参加学生約120名)の中から2次予選までを勝ち抜いた8チームが出場
し、熱のこもったプレゼンテーションを繰り広げました。ここでは、鎌田薫総長、出井伸之評議員会長らによる厳正なる審査を経て、栄えある
賞を受賞したチームおよび、そのプレゼンテーション内容を紹介します。
文化構想学部 2年 石井 大嗣
創造理工学部 2年 神山 紘樹
人間科学部 2年 山本 一馬
政治経済学部 4年 鈴木 章文
発表テーマ:「新時代の教育事業へ」 新たな教育の潮流であるMOOCsとSPOCという二つのアイデアを基に、新たなポ ータルサイト「Super Waseda Net(SWAN)」を設置。誰でも参加が可能で、能 動型の授業が受講できるWeb講義を発信し、授業公開率100%を目指す。【審査委員特別賞】 惜しくも入賞を逃したチームにも審査委員特別賞が授与されました →「ともひろズ」「パブリシャン」「malio」「Incendies」「ワセモン」 【奨励賞】 2次予選で敗退したチームの中から奨励賞が選出されました→「FLASh」「チーム地球市民」「Team KESENNUMA」
政治経済学部 2年 鎌田 沙由美
政治経済学部 2年 荒井 翔央
政治経済学部 2年 赤司 奈緒子
金賞受賞
「学芸の杜」
先進理工学部 4年 神村 有里
基幹理工学部 4年 西山 洋子
先進理工学部 4年 深井 実紅
基幹理工学部 4年 上道 寛子
発表テーマ:「理工ガールズ倍増計画」 早稲田全体の女子学生比率を50%に増やすため、最も女子学生比率の低い理工学 部に着目。文理選択前である中学3年生と高校1年生の女子学生を対象に理工系の 魅力を伝え、長期的に理系女子比率の底上げを図っていく。 発表テーマ:「Web番組 早稲田の杜」 早稲田の魅力を学外に効果的かつ積極的に発信するため、学生、大学、校友の三者 の連携を基に、学生が主体となり、学生目線で作り上げる「Web番組早稲田の杜」 を開設する。コンテンツは、早稲田で行われる豊富なイベントやサークル活動、授 業、研究の紹介など。YouTubeやUstreamの既存の早稲田アカウントを使い、“早さ” “分かりやすさ”“覚えやすさ”を兼ね備えた番組を継続的にリリースする。銀賞受賞
「早稲田理工ガールズ」
銅賞受賞
「Team Education×Innovation」
「Student Competition」とは
2012年、早稲田大学は20年後の創立150周年(2032年)を見据え、アジア のリーディングユニバーシティとしての地位を築くための中長期ビジョン 「Waseda Vision 150」を策定しました。その一大プロジェクトに、大学の主 役である学生の皆さんが積極的に関わるべく設立されたのが、この「Student Competition」です。「Waseda Vision 150」に関連する項目から自由にテー マを選び、具体的な施策を大学側に提案。その内容とプレゼンテーションス キルを競います。なお、本大会の運営費は早稲田大学校友会および早稲田大 学デジタルキャンパスコンソーシアム(DCC)よりご支援いただいています。早稲田大学 総長 鎌田 薫
総長より講評
どのチームもプレゼンテーション能力が非常に高 く、やる気に満ちあふれた提案ばかりでした。自分た ちの手で大学をより良くしていこうという意欲がひし ひしと伝わり、総長としてとても頼もしく思います。 今回の受賞の有無にかかわらず、直ちに実現すべきも のについては、学生たちと協力し合いながら早急に実 行に移していく所存です。最後に全ての参加チームに 敬意とお礼を申し上げます。ありがとうございました。 学部、学年は決勝大会開催時点のもの 大学に対して伝えたい思いを存分に表 現することができ満足しています。早 稲田の良さを追求する中で、自分たち の“早稲田愛”もさらに深まりました。決勝大会開催
!
W
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isio
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150
STUDENT COMPETITION
学生も教員も職員も“目の離せない早稲田”をもっと発信し ていくべきだと思わせる、とても刺激的な提案だった。マス コミに強い早稲田ならまだまだできることがあるはず。大学 側としても、とても勉強になった。 まさにてこ入れすべき問題点をきちんと捉えた提案だった。 プレゼン技術はもちろん、オフラインとオンラインをうまく 混ぜ合わせた戦略も見事。強いて言うなら、「それを私たち がやります!」というインパクトがあればさらに良かった。 今、まさに大学側も同じような試みを模索しているので、ぜ ひ一緒になってプロジェクトを推し進めていただきたい。将 来的には、企業が学生の活動記録をサイト内で閲覧できるよ うにし、就職活動に活用することも視野に入れている。金賞
銀賞
銅賞
審査員
より
審査員
より
審査員
より
動き始めた早稲田の未来
学生演劇の拠点が復活!
「早稲田小劇場どらま館」建設開始
「学生の提案が実現する!(2012年度奨励賞受賞)」
決勝大会ゲスト審査委員第1回金賞受賞「チームわせ女」
齋藤 由佳さん(2012年度卒業)
第1回「Student Competition」後の早稲田について語る
「早稲田小劇場どらま館」の概要
「早稲田小劇場どらま館」起工記念イベントのお知らせ
鈴木忠志さんトークショー「演劇の社会的使命」 5月8日(木) 16:30∼18:00 (開場16:00) 早稲田大学小野講堂 ¥無料(申し込み方法はWaseda-netメールにお送りします) 「早稲田小劇場どらま館」起工記念トークショー http://www.waseda.jp/student/ 「早稲田小劇場」の生みの親である鈴木氏をお招きしてのトークショーを開催しま す。小劇場がそれほど多くなかった1960年代に、自分たちで一から活動の場をつく りあげることには相当の覚悟とエネルギーが必要だったはずです。その力の源泉に あったのはどのような思いだったのでしょうか?当日は新しい「早稲田小劇場どら ま館」への期待や、大学が小劇場を持つことの意義についてもお話しいただきます。 早稲田演劇が新たな一歩を踏み出す貴重な機会にぜひ奮ってご参加ください! 新しく建設される「早稲田小 劇場どらま館」は、地上3階建 てで、劇場の入り口は2階に あり、入り口前は待合スペー ス(テラス)となります。1 階には、楽屋、事務室、トイレ、 売店、2階は劇場ホール(70 席が設けられ、車椅子用1席) で3階が劇場ホールの吹き抜 け、調整スペースとなる予定 です。審査委員長
橋本 周 司 副総長(理工学術院教授)
少人数の勉強会「Study Group」と、交流の場「Wスペース」の設 置を提案し、昨年の当コンペティションで金賞を受賞。 理工学術院長などを歴任。理事会での担当業務は、学事統括、教務、 研究推進、学生、文化推進、経営企画。橋本
前回金賞を受賞した齋藤さんにも
審査員として参加していただきました。
いかがでしたか?
齋藤
1
年前、すごく緊張しながら舞台
に立ったことを思い出しました。あれか
ら
1
年しかたっていませんが、早速さま
ざまなプロジェクトが具体的に動きだし
ているそうですね。昨年の「チーム・シ
アター早稲田」の提案がきっかけで「ど
らま館」が復活すると聞きましたが。
橋本
今まさに建て替え工事の真っ最中
です。正直、大きな組織だと何をするに
も時間がかかるものですが、せっかく皆
さんからいただいた提案を無駄にはでき
ませんから、すぐ実現できそうなものに
ついてはどんどん実行に移すよう心掛け
ています。
齋藤
こんなにスピード感を持って大学
を強引に引っ張るくらいになってほし
い。大学の主役はやはり学生ですから。
齋藤
学生に関することで言えば、大学
生のうちにしかできないこと、例えば部
活やサークル、ゼミなどに打ち込める環
境づくりを大学側にはぜひお願いしたい
です。就職を意識したインターン活動も
いいですが、それだけでは画一的な学生
ばかりになってしまう。早稲田の魅力は
何といっても学生の多様性だと思います
ので。
橋本
そうですね。さまざまな視点を持
った学生にたくさんコンペに参加しても
らって、その様子を見学した企業がスカ
ウトに来る仕組みができたら私として
は面白いと思います。「この学生が欲し
い!」なんて。将来的にそんなコンペに
育てていけたらと思っています。
が取り組んでくれるとは思ってもいませ
んでした。学生の声に真
しん摯
しに耳を傾けて
くださっているのを強く感じます。
橋本
昨年のコンペで齋藤さんは「
W
ス
ペース」の設置を提案してくれましたよ
ね。話をしてもいい図書館とか、飲食が
できる図書館とか。大学もそういった環
境整備の必要性を感じていますから、齋
藤さんたちの提案を参考にしつつ、同じ
趣旨のプロジェクトを進めています。
齋藤
それは楽しみですね。こんなふう
に学生が意思表示できる場があり、実際
にその提言によって大学が少しずつ変化
していく─。今年の提案にも今後の早
稲田の在り方のヒントがたくさんあった
ように思います。
橋本
さらに欲を言えば、学生がアドバ
イザーになるのではなくて、もっと大学
早稲田小劇場どらま館の完成予想図早稲田キャンパスに沿った南門通りには、現在世界的に活躍されている演出家・鈴木忠志氏
をはじめとする劇団早稲田小劇場が建設した同名の劇場がありました。
「早稲田小劇場」は当時
の小劇場運動の中心的な劇場として数々の名作を世に送り出し、訪れた人々に大きな影響を与
えました。その後、建物の契約終了に伴い、鈴木氏は富山県利賀村に本拠地を移し、劇場は「早
稲田銅鑼魔館」として民間の貸劇場として運営されるようになると学生劇団の発表の場として
長年親しまれてきました。残念ながら耐震強度不足により
2012
年
10
月に一度その幕を閉じまし
たが、この度、
2012
年度の
Student Competition
で奨励賞を受賞した「チーム・シアター早稲田」
の提案がきっかけとなり、跡地に「早稲田小劇場どらま館」として新しい劇場が建設されること
になりました。
2014
年
5
月から建設を開始し、
2015
年
3
月に完成予定です。完成後は主として公
認サークルの演劇の場として活用されることになります。
解体前の早稲田文化芸術プラザどらま館Information
小野梓記念賞
──学生に授与される最も権威と伝統ある賞──
毎年、学術や芸術、スポーツなどのさまざまな分野で大勢の早大生が活躍しています。その中でも特に抜群の成果や顕著な業績を挙げた
と認められる学生に対して、その栄誉をたたえ、さらなる活躍を願うため、早稲田大学は学生褒賞制度を設けています。ここでは、「小野梓
記念賞」「早稲田学生文化賞」の概要や受賞者の声をご紹介するとともに、これらの学生を中心に、総長が自ら招待して、その成果や業績
をたたえる「総長招待学生の集い」の模様をお届けします。
「小野梓像」(會津八一記念博物館蔵) 岡吉枝作 カンヴァスに油彩 79.7 59.5cm 制作年不詳「学問の独立」を建学の精神とし、大隈
重信を助けて早稲田大学の創立に貢献し
た小野梓は、建学の母と称されています。
小野梓は、その後の学園の隆盛を見るこ
となく、創立後わずか
3
年余で
33
歳の若
さで亡くなりましたが、彼が唱えた「学
問の独立」は、建学の精神を表した「早
稲田大学教旨」にも明記され、今日に至
るまで脈々と受け継がれています。
小野梓の功績を記念し、建学の精神を
顕揚することを目的に、
1958
年に創設
された小野梓記念賞は、学生に授与され
る最も名誉ある賞です。学術、芸術、ス
ポーツの三部門において、それぞれ優れ
た成績を収め、模範となるべき学生の栄
誉をたたえています。
受賞者には副賞として、大隈重信の人
生
125
歳説にちなんで重さ
125g
の金メダ
ルが授けられています。
中央に小野梓を象徴する像がギリシ
ャ 風 に 浮 き 彫 り さ れ、 縁 に ラ テ ン 語
で
VASEDA VNIVERSITAS
・
PALMA IN
MEMORIAM AZVSA ONO
(早稲田大
学小野梓記念賞)と刻まれています。
さらに
1994
年度より、三賞の選考範
囲には属しませんが、小野梓記念賞を授
けるに値すると認められる成果や業績を
挙げた学生に対して特別賞を贈呈してい
ます。
小野梓記念賞について
記念メダルについて
デザインは早
稲田大学の今井
兼次名誉教授が
考案し、日展審
査委員でもある
木村珪二東京教
育大学教授が彫
刻しました。
直径5.5cm、厚さ5㎜、重さ125g の金メダル小野梓記念賞
早稲田学生文化賞
総長招待
学生の集い
学 生の栄 誉
をたたえる
過去の受賞者
氏名・団体名 鎌田薫 菅野重樹 沖 清豪 伊藤学[小説] 早稲田大学交響楽団 山田梨沙[小説] 阿部智里[小説] 瀬古利彦[陸上] 太田章[レスリング] 荻原健司[スキー] 荻原次晴[スキー] 八木沼純子[スケート] 渡辺康幸[競走] 村主章枝[スケート] 荒川静香[スケート] 中野友加里[スケート] 渡部暁斗[スキー] 受賞名 学術賞 芸術賞 スポーツ賞 (個人) 受賞年度 1972年 1985年 1992年 1995年 2000年 2005年 2012年 1978∼79年 1979年 1988年、1990∼91年 1992年 1992年∼93年 1995年 2002年 2002年 2005∼06年、2008年 2008年 氏名・団体名 竹澤健介[競走] 斎藤佑樹[野球] 大石達也[野球] 桜井美馬[スケート] 星奈津美[水泳] 渡部善斗[スキー] 大迫傑[競走] 庭球部 競走部 ラグビー蹴球部 野球部 乙武洋匡 石川直樹 環境ロドリゲス 佐藤真海 受賞名 スポーツ賞 (個人) スポーツ賞 (団体) 特別賞 受賞年度 2008年 2010年 2010年 2010年、2012年 2010∼12年 2010年、2012∼13年 2011年、2013年 1987∼89年、1992∼93年、2001∼02年、 2005∼13年 1984年、1993∼95年、2010年、2013年 1965年、1970∼71年、1973∼74年、1987年、 2005年、2008年 1974年、2007年、2010年 1999年 2001年 2002年 2003年 個人や団体の業績は学生部Webサイトをご覧ください。 http://www.waseda.jp/jp/global/guide/ono/バレーボール部(男子)は、2013年度に開催された 第66回秩父宮妃賜杯全日本バレーボール大学男子選 手権大会において、61年ぶりの優勝という大変輝かし い成績を収めました。 創部以来82年の歴史を有する早稲田大学バレーボ ール部は、6人制バレーを日本に紹介するなど、日本の バレーボール界で主導的な役割を果たしてきました。 マスコミでも大きく取り上げられた今回の優勝は6人 制になって初めてのものであり、早稲田スポーツの基 本精神を十分に発揮した卓抜した成績であると認めら れました。 仮想通貨や他者との社会的関係を基本メカニズムと し、ユビキタスコンピューティングとゲームの技術を 融合することによって、コミュニティー全体の行動を 望ましい方向へナビゲートする画期的なソーシャルメ ディアサービスを提案。 この研究成果は、より良い社会の実現に向けて生活 の質の向上を大幅に改善する可能性を提供するものと して、世界的に高い評価を受けていることが卓抜して いると認められました。
小野梓記念賞の授与式は毎年
3
月、卒
業式の中で執り行われます。
3
月
25
日(火)・
26
日(水)の
2
日間に
わたって学部・研究科ごとに計
5
回挙行
された卒業式では、個人や団体[学術賞
8
件、芸術賞
1
件、スポーツ賞(個人)
23
件、
スポーツ賞(団体)
10
件]が表彰され
ました。
各回とも、
3,000
名を超える卒業生や
保護者、家族などの来場者や大勢の来賓・
教職員が見守る中、総長から賞状が授与
されると、その功績をたたえて、早稲田
大学交響楽団による「早稲田の栄光」が
厳かに演奏され、会場からは惜しみない
拍手が送られました。
果敢に挑戦して目覚ましい業績を挙げ
たことにより、早稲田の杜で過ごす最後
の日を飾る卒業式で最高の舞台に立った
Micro-Crowdfunding : Achieving a Sustainable Society Economic
and Social Incentives in Micro-Level Crowdfunding
(マイクロクラウドファンディング:細粒度レベルのクラウドファンディングを利用した経済的・社会的インセン ティブを介した持続可能社会の達成)
基幹理工学研究科 博士後期課程 1年 坂本 瑞季
群馬県出身 県立前橋女子高等学校卒業
学術賞
DEW
受賞者の声
2013年度の受賞者一覧はP.6をご覧ください。 http://www.waseda.jp/jp/global/guide/ono/創造理工学研究科 修士課程 1年 高橋 良 爾
長崎県出身 青雲高等学校卒業
現代の技術により、終わりに対する情感を光の雫に 例え、儚はかなさを表現した照明器具です。 黄金律を使用した形状面のデザインを採用していま す。水を循環させる機構のデザインも行っており、マ イクロポンプによって押し出された水がLEDライト の隙間から染み出ることでレンズの代わりとなり、線 香花火が落ちる瞬間を眺めるときのような儚さを感じ 取ることができるよう工夫されています。 照明器具という日常で使用するものに情緒的な表現 を結実させた点と、国際的にも高く評価されているこ とが卓抜していると認められました。芸術賞
第22回オリンピック冬季競技大会 ノルディック複合 団体 5位
2012 FIS ワールドカップ個人16戦(ノルウェー) ノルディック複合 3位 2012 FIS ワールドカップ世界選手権個人16戦(イタリア) ノルディック複合団体 4位 2013 FIS ワールドカップ(フィンランド) ノルディック複合団体 3位 2013 FIS ワールドカップ(ドイツ) ノルディック複合団体 6位スポーツ科学部 4年 渡部 善斗(スキー部)
長野県出身 県立白馬高等学校卒業
研究成果が認められたことは大きな自信になりま した。副賞の金メダルを手にした時は、物理的な 重みとともに、これまで懸命に取り組んできた歳 月の重みも実感できました。現状に甘んじること なく、今後とも精進していきます。 4年間、スキーと向き合い続けられたことを誇り に思います。しかしまだまだ夢の途中です。目標 としている世界のトップとの差を埋めるために、 これを新たな出発点として、世界に通用する選手 になれるよう努力していきます。 ロシアのソチで開催された第22回オリンピック冬 季競技大会ノルディック複合(団体)で5位入賞に大 きく貢献。加えて、2012年から2014年にかけて開催 されたワールドカップ2季4大会において、個人で3位 に入賞し、団体での3位、5位、6位入賞にも大きく貢献 したことが卓抜していると認められました。スポーツ賞
(個人)第66回 秩父宮妃賜杯
全日本バレーボール大学男子選手権大会 男子優勝(61年ぶり)
バレーボール部(男子)
2013年度主将:吉村 康佑
スポーツ科学部 4年 長崎県出身 県立佐世保南高等学校卒業 当時小学生だった私が訪れた陶器メーカーの工房 には、何百もの失敗作が山積みされていました。 不安になると、その時の風景が「私にはまだ失敗 が足りないのだ」と勇気付けてくれます。作品制 作を続けて良かったと感じています。 「心技体全ての面において学生日本一になる」と いう目標を立てて1年間練習に励んだ結果、61年 ぶりに日本一の称号を得ることができました。新 たにバレーボール部の歴史を塗り替えることがで きて良かったです。スポーツ賞
(団体)受賞者の顔は皆、喜びに満ちあふれてい
ました。
司会の笹倉和幸学生部長から、鎌田薫
総長は
1972
年度の学術賞受賞者である
ことと、受賞者には、副賞として、大隈
重信の「人生
125
歳説」にちなんで重さ
が
125
gの金メダルが授与されることが
告げられると、会場からは「おお∼っ」
という感嘆の声が沸き起こりました。
授与式の模様
写真提供:早稲田大学スキー部 写真提供:アフロ小野梓記念賞
2013
年度受賞者
氏名・団体名 横手康二 永島育 大久保文哉 坂本瑞季 石田航星 加藤聖也 三上貴仁 瀧庸平 高橋良爾 古谷純平 田川翔太 向川桜子 鬼澤大真 松本潮霞 柳田諒 須賀航平 石井友梨 西田順風 遠藤豪 大石綾美 大坂昴 大迫傑 桂拓也 加藤廉也 北川隆之介 忠平裕司 ディーン ロドリック元気 野澤啓佑 深谷皇 宮沢大志 山口大貴 渡部善斗 庭球部 漕艇部 競走部 スキー部 スケート部 バレーボール部 ハンドボール部 フェンシング部 軟式庭球部 ソフトボール部 受賞名 学術賞 芸術賞 スポーツ賞 (個人) スポーツ賞 (団体) 受賞理由論文名: A new axiomatization of the weighted Shapley value (重み付きシャープレイ値の新しい公理化) 論文名:アブデュルハミト二世と世紀転換期のオスマン帝国 論文名: Reaction Automata(反応オートマタ)
論文名: Micro-Crowdfunding:Achieving a Sustainable Society through Economic and Social Incentives in Micro-Level Crowdfunding
(マイクロクラウドファンディング:細粒度レベルのクラウドファンディングを 利用した経済的・社会的インセンティブを介した持続可能社会の達成) 論文名:内装間仕切壁におけるボード材の割付図と加工図の最適化に関する研究 論文名:東北地方太平洋沿岸地域における伝承表現と集落構成研究 ─岩手県田野畑村の津波減災から─ 論文名:沿岸災害の現地調査と津波流体運動による海岸堤防の被災機構 論文名: IT取引に関する会計・監査上の問題点の考察∼IT不正の実務対応∼ 作品名: DEW 業績:2011・2012 日本学生トライアスロン選手権大会優勝(2年連続) 第11回ユニバーシアード競技大会トライアスロン 6位 業績:第79∼81回全日本学生テニス選手権大会男子シングルス優勝(3年連続) 業績:第91回全日本スキー選手権大会アルペン女子SL 優勝 業績:第27回ユニバーシアード競技大会フェンシング男子フルーレ個人 7位 業績:第24・25回全日本女子ウエイトリフティング選手権大会 63㎏級優勝(2年連続) 業績:第6回 APLUアジアパシフィック選手権大会ラクロス男子優勝 業績:第6回 APLUアジアパシフィック選手権大会ラクロス男子優勝 業績:第67・68回三笠宮賜杯全日本学生ソフトテニス選手権大会女子ダブルス優勝 (2年連続) 業績:第26回ユニバーシアード冬季競技大会クロスカントリー男子リレー 4位 業績:第48・49回全日本学生室内テニス選手権大会男子ダブルス優勝(2年連続) 業績:第38∼40回全日本大学選手権大会女子シングルスカル優勝(3年連続) 2013 World Rowing U23 Championships 女子軽量級シングルスカル 3位 業績:2011・2012 全日本学生選手権男子グレコローマン96㎏級優勝(2年連続) 2012 明治杯全日本選抜選手権大会男子グレコローマン96㎏級優勝 業績:第26回ユニバーシアード競技大会男子10000m優勝 業績:第68回天皇賜杯全日本ソフトテニス選手権大会男子ダブルス優勝 業績:第27回ユニバーシアード競技大会男子水球競技 6位 業績:2013 アジア選手権大会男子フルーレ団体 2位 業績:第6回 APLUアジアパシフィック選手権大会ラクロス男子優勝 業績:第30回オリンピック競技会男子やり投げ 10位 第96回日本陸上競技選手権大会男子やり投げ優勝 業績:第81・82回日本学生陸上競技選手権大会男子400mハードル優勝(2年連続) 第27回ユニバーシアード競技大会男子400mハードル 6位 業績:FINAワールドカップ東京2012 男子200mバタフライ 3位 業績:第22回オリンピック冬季競技大会クロスカントリー男子リレー 16位 同 クロスカントリー団体スプリント 13位 2013 FISワールドカップクロスカントリー団体スプリント 6位 業績:第6回 APLUアジアパシフィック選手権大会ラクロス男子優勝 業績:第22回オリンピック冬季競技大会ノルディック複合団体 5位 2012 FIS ワールドカップ個人16戦(ノルウェー)ノルディック複合 3位 2012 FIS ワールドカップ世界選手権個人16戦(イタリア)ノルディック複合団体 4位 2013 FIS ワールドカップ(フィンランド)ノルディック複合団体 3位 2013 FIS ワールドカップ(ドイツ)ノルディック複合団体 6位 業績:第59∼67回全日本大学対抗テニス王座決定試合男子団体優勝(9年連続) 第42∼49回全日本大学対抗テニス王座決定試合女子団体優勝(8年連続) 業績:第36∼40回全日本大学選手権大会 女子総合優勝(5年連続) 第39・40回全日本大学選手権大会 女子舵手付きクォドルプル優勝(2年連続) 第91回全日本選手権大会 女子舵手付きクォドルプル優勝 業績:第97回日本陸上競技選手権リレー競技大会 4 100m男子リレー優勝 第97回日本陸上競技選手権リレー競技大会 4 400m男子リレー優勝 業績:第85∼87回全日本学生スキー選手権大会女子総合優勝(3年連続) 同 クロスカントリー女子リレー優勝(3年連続) 第91回全日本スキー選手権大会クロスカントリー女子リレー優勝 同 男子リレー優勝 業績:第85・86回日本学生氷上競技選手権大会スピードスケート男子チームパシュート 優勝(2年連続) 業績:第66回秩父宮妃賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会男子優勝(61年ぶり) 業績:第56回高松宮記念杯全日本学生ハンドボール選手権大会男子優勝(25年ぶり) 業績:第62回日本学生フェンシング王座決定戦男子フルーレ団体優勝 第53回全日本大学対抗選手権大会男子フルーレ団体優勝 業績:第66・67回全日本学生選手権大会男子団体戦優勝(2年連続) 第66・67回全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会女子団体戦優勝(2年連続) 業績:第47・48回全日本大学ソフトボール選手権大会男子優勝(2年連続) 所属・学年 経済学研究科修士課程 2年 文学部 4年 教育学研究科博士後期課程 3年 基幹理工学研究科博士後期課程 1年 創造理工学研究科博士後期課程 3年 創造理工学研究科修士課程 1年 創造理工学研究科博士後期課程 3年 会計研究科修士課程 2年 創造理工学研究科修士課程 1年 政治経済学部 4年 教育学部 4年 教育学部 4年 社会科学部 4年 社会科学部 4年 社会科学部 4年 先進理工学部 4年 人間科学部 4年 人間科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 スポーツ科学部 4年 所属・学年は2014年3月のもの
早稲田学生文化賞
──課外活動の功績をたたえ、学生に授与される──
総長招待
学生の集い
──さらなる飛躍を願い、総長から激励される──
2013
年度受賞者
所属・学年 政治経済学部 3年 法学部 3年 文化構想学部 2年 文化構想学部 3年 文学部 3年 教育学部 2年 基幹理工学部 4年 創造理工学部 4年 創造理工学部 4年 先進理工学部 4年 社会科学部 2年 社会科学部 4年 スポーツ科学部 2年 創造理工学研究科修士課程 2年 創造理工学研究科修士課程 2年 創造理工学研究科修士課程 2年 創造理工学研究科修士課程 1年 創造理工学研究科修士課程 2年 先進理工学研究科修士課程 2年 受賞理由The 37th All Japan Student's Assembly 2位 第5回「海の日」懸賞論文最優秀賞 第39回全日本ライフセービング選手権大会 オーシャンウーマン 3位 クリケット 2013年度日本年間最優秀女子選手賞 第43回ホノルル市長杯全日本青少年英語弁論大会大学の部 2位 第29回高円宮杯日本武道館書写書道大展覧会毛筆の部日本武道館理事長賞 第58回全日本学生競技ダンス選手権大会タンゴの部優勝 第65回毎日書道展前衛書の部 U-23 毎日賞 ARCASIA Student Competition 日本代表選出
東京国際ディアボロ競技会2013 スペシャリストクラス・3ディアボロ部門優勝 第25回フィンスイミング日本選手権大会男子400メートルビーフィン優勝 第3回コーフボールアジア選手権 4位
CMAS Games 2013 KAZAN 日本代表選出
SFFDH international architecture competition for students 佳作
第29回 2013釜山国際建築大展奨励賞 第18回世界テコンドー選手権大会日本代表選出 2014 ジェサップ国際法模擬裁判日本国内予選総合優勝 第6回模擬仲裁日本大会(Vis Japan 2013)ウエストロー・ジャパンカップ優勝 WFDF 2013 世界 U-23 アルティメット選手権大会 23歳以下日本代表選出 2013 日本学生トライアスロン選手権観音寺大会女子団体戦優勝 第28回全日本学生ライフセービング選手権大会女子総合優勝 第44回山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト最優秀賞 氏名・団体名 有賀啓佑 岡本健太郎 大山玲奈 柳田舞 石川茉耶 市川佳奈 森谷安幸 小野山賀恵 石津翔太 田中俊 鈴木信裕 牟田尚礼 宮腰美里 風間健 稲葉秀行 渡辺めぐみ 菅野正太郎 清水岳 牛木章友 小野講堂で行われた表彰式にて総長を囲んで記念撮影
早稲田学生文化賞は、学生の課外活動
で特に優れた成果を挙げた個人または団
体を顕彰しています。
2013
年度は、合
計
22
件(
15
名の個人と
7
つの団体)に授
与されました。
3
月
20
日(木)に小野講堂で執り行わ
れた表彰式では、鎌田薫総長より賞状が
3
月
20
日(木)正午、大隈ガーデンハ
ウスにて、総長招待
学生の集いが開催
されました。
総長招待
学生の集いは、小野梓記念
賞や早稲田学生文化賞の受賞者(個人な
らびに団体)をはじめ、さまざまな分野
で目覚ましい活躍や素晴らしい体験をし
た学生、大学の取り組みや活動に大きく
貢献した学生を鎌田薫総長が招待して、
その成果や業績、功労をたたえ、各人の
さらなる飛躍を願うことを目的として、
毎年
3
月に開催されています。
2013
年度
は総勢
213
名の学生が招待されました。
総長の祝辞に続いて紙屋学生担当理事に
よる乾杯の後、大変和やかな雰囲気でス
タートした会は、多様な分野で活躍する
授与され、総長、紙屋敦之学生担当理事、
笹倉和幸学生部長と一緒に記念撮影が行
われました。
また、受賞した個人や団体の名前と功
績は、学生会館内に設置された早稲田学
生文化賞の記念プレートに刻まれ、長く
その栄誉がたたえられます。
所属・学年は2014年3月のもの 過去の受賞者は学生部Webサイトをご覧ください。 http://www.waseda.jp/student/gakusei/gakuseibunkasho.html 国際法研究会[代表:大場賢史(法学部 3年)] 法学部久保田隆ゼミ[代表:吉森翔平(法学部 3年)] アルティメット同好会ソニックス[代表:倉持直人(文学部 4年)] トライアスロンチームノースウエスト[代表:松枝愛子(商学部 3年)] ライフセービングクラブ[代表:阿南藍子(商学部 4年)] ハイソサエティ・オーケストラ[代表:鈴木孝宜(基幹理工学部 3年)]学生同士の交流の場として活気に満ちあ
ふれていました。最後に、学生たちのさ
らなる飛躍を願い、応援部の指揮の下、
全員で肩を組み「早稲田大学校歌」を熱
唱して幕を下ろしました。招待者には角
帽のシルエットに早稲田大学の校章を入
れた記念の特製ストラップが贈呈されま
した。
こ
ど
ん
ん
な
な
授
ゼ
業
ミ
!
?
私たちが普段目にしている机を
「これは机だ」と認識するとき、私
たちの意識の中では一体どのような
ことが行われているか、あなたは考
えたことがありますか?
「哲学演習
7
」では、近代プロイセ
ンの哲学者イマヌエル・カントの主
著である『純粋理性批判』の「超越
論的弁証論 」を中心に読み、冒頭
に書いたような「認識 」について、
議論を交わしています。担当教員の
御
み子
こ柴
しば善
よし之
ゆき教授は、カント哲学の研
究者で、とても博識で優しい先生で
す。演習は、発表者があらかじめ決
められた担当箇所を発表し、その後
質疑応答を行う、という形式で進み
ます。途中、議論に詰まったときに
は、御子柴教授が話の道筋を修正し、
分かりやすい身近な例を挙げながら
説明してくださるので、非常にあり
がたいです。
この演習の特徴は「リピーターが
多いこと」であり、かくいう私もリ
ピーターの一人です。哲学コースで
は好きな演習を重複履修することが
できるためこのようなことができ
るのですが、私と同じように
2
年生
から履修し続けて今年で
3
回目、と
いう
4
年生も少なくないと思います。
読み進める部分は毎年少しずつ変わ
るので、何回履修しても新たな気付
きが生まれ、それが意欲へと変わっ
ていきます。
やる気のある仲間たちと共に、
じっ
くりカント哲学に浸れるこの時間が、
毎週とても楽しみでたまりません。
カントの『純粋理性批判』を読む
哲学演習7
(ドイツ哲学/近代哲学)
文学部 4年
松尾 由夏
熱心に指導してくださる御子柴教授 担当者発表中の教室の様子 第333回豚丼は、甘辛いたれで焼いた豚肉
をご飯に載せた、北海道十勝地方発
祥の郷土料理です。北海道では豚丼
のたれはどこのスーパーにも置いて
あり、テレビ
CM
も流れているので、
道民にとって豚丼はなじみ深い料理
です。私も北海道にいたころは市販
のたれを使ってよく食べていて、上
京してからも簡単なのでよく作りま
す。豚肉は厚切りがお薦めです。
豚丼は、
1933
年にある大衆食堂
がうな丼からヒントを得て開発した
とされています。開拓時代、豚を連
れて入植したことが北海道での養豚
の始まりで、その名残から今も豚肉
はよく食べられています。
十勝地方といえば、畑作や酪農な
どで有名ですが、豚丼もぜひ試して
みてください。
たれを作る。鍋に砂糖大さじ1、水大さじ1 を入れ、茶色くなるまで加熱する。 ❶に少量の熱湯を加えて色止めし、しょう ゆ大さじ2、砂糖大さじ1、酒大さじ1を加え、 茶色い小さな泡ができるまで煮詰める。 豚肉を一口大に切る。 ❶北海道十勝地方発祥の豚丼
❷ ❸ ❹Hokkaido
食
卓 か ら
地 域 の
作り方
材 料
〈 1人分〉 ❹に❷のたれを加えて 絡め、火が通るまで焼 く。 ❺ 丼にご飯を盛り、豚肉を載せてたれを掛け て完成。 ❻商学部 4年
佐藤 広基
(北海道学生稲門会)
フ ラ イ パ ン に 油 を 引 き、豚肉を焼き目が付 くまでさっと焼く。 100g 大さじ2 大さじ1 少量 大さじ2 大さじ1 適量 丼1杯分 ●豚肉(バラでもロースでも可) ●砂糖 ●水 ●熱湯 ●しょうゆ ●酒 ●油 ●ご飯先輩
に
乾杯
さまざまな分野で
活躍する卒業生の
インタビュー
★ ★ ★ ★ ★ ★★ ★ ★ ★昨春、戦時下の上海を舞台に財閥令嬢
の恋愛を描いた『月下上海』が、良質な
長編エンターテインメント小説に与えら
れる「松本清張賞」に輝いた。作者は
40
代から作家を目指し、食堂で働きな
がら執筆活動を続けた
50
代の女性。物
語性に富んだ経歴に世間は沸いた。
「当時は、方々で『食堂のおばちゃんが
苦節
25
年で夢をかなえた』と書かれま
した。実際には苦労も挫折もありません
よ。私の人生には『物語を創る』という
糸があり、それを引っ張り続けたら賞に
たどり着いた。それだけの話ですから」。
作者の山口恵以子さんは淡々とした口
調で当時を振り返った。
良質な物語に囲まれ
感性を養った10代
創作というライフワークに出合ったの
は幼少期。当時の趣味は、漫画や映画の
サイドストーリーを考えることだった。
「好きな作品に出合うと、自分も登場さ
せて新たな話を創ったりする。こうした
空想が現在の創作活動の原点です」。
漫画、小説、映画といった物語に囲ま
れて育った
10
代前半。キャンパスに程近
い早稲田松竹や高田馬場パール座などの
名画座に通い、感性を磨いてきた学生時
代。多彩なエンターテインメント作品に
触れてきたことが想像力を豊かにした。
“想像”を“創造”に変え始めたのは大
学
3
年のとき。漫画家を目指し作品を出
版社に持ち込んだ。「ストーリーは面白
いが、絵が下手過ぎる」。編集者は手厳
しかった。悔しくて就職した後も絵の訓
練に励んだが、仕事との両立は酷過ぎた。
再び創作に向き合ったのは
30
歳を過
ぎたとき。スクール情報誌でシナリオ学
校が目に留まり、脚本家を目指して入学。
学校修了後、講師の紹介でプロット作成
の仕事を始めた。
「
1
日で原稿用紙
30
枚、
3
日で
100
枚を書
くこともありました。チャンスをつかむ
には量をこなすしかなかったんです」。
派遣で働きながらプロットライターを
続けて約
10
年。脚本を書くチャンスは
数回訪れたが、全て不運で流れてしまっ
た。気付けば
40
代前半。脚本家として
デビューするのは難しいかもしれない。
次のステージとして、自然と小説家に目
が向いた。
等身大の努力を継続し、
作家としての道を切り開く
正直、自信はあった。人生を懸けて磨
いてきた想像力と構成力を生かせば、必
ず小説家として通用する。必要なのは執
筆活動に打ち込める環境だけ。迷いを断
った山口さんは、
44
歳のとき、安定し
た収入と時間を得るため食堂に転職。執
筆活動に打ち込むための支えを確保し
た。そして
2011
年、運命の出合いが訪
れる。新聞のテレビ欄で偶然見掛けた「上
海の伯爵夫人」というタイトルに物語の
着想を得た。以前から温めてきた若い芸
術家夫婦の物語と組み合わせ、半年かけ
て『月下上海』を創作。松本清張賞選考
委員の北村薫氏に「他を圧倒した横綱相
撲」と言わしめる出来栄えだった。
受賞を機に複数の出版社から声が掛か
り、この春から作家活動に専念する。「こ
れでただのおばちゃんですね」と笑いな
がらも、「必ず作家として商品価値を高
めてみせる」と強い決意も口にする。ブ
レない強さの秘
ひ訣
けつを教えてほしいとお願
いすると、こんな言葉を贈ってくれた。
「人間、等身大の自分で
100
%の努力を
すると、ダメでも諦めがついて次に進め
る。逆に、格好悪いと思って努力するこ
とから逃げたり、背伸びをして本来の力
を出し切れなかったりすると、必ず後悔
する。後悔は心をむしばむから絶対にし
ないでほしい。格好悪いことから逃げず、
等身大で全力を尽くしてください」。
シンプルながら事の本質を突いたメッ
セージ。自分と向き合い、戦い続けてき
た人の言葉だからこそ重みがある。
“食堂のおばちゃ
ん”が作家に転身
作家
山口 恵以子
1959年生まれ。1985年早稲田大学第二文学部卒業。大学卒業後、宝飾関係の 職場で働きながら、創作活動に励む。33歳のとき、「松竹シナリオ研究所」に入 学。同学修了後、プロットライターとして活動し、後に作家に転身。2013年、『月 下上海』(文藝春秋)で松本清張賞を受賞し、気鋭の作家として注目を集める。 「もうひとつの天職」という食堂の仕事も今春退職 撮影場所:ソラトニワGINZA(松屋銀座屋上)Information
私たち早稲田大学フィルハーモニー
管絃楽団、通称「早稲フィル」は、早
稲田で唯一のインカレオーケストラサ
ークルです。主な活動は、毎年春と冬
の定期演奏会をはじめ、早稲田祭公演
や近隣の小学校での音楽教室、室内楽
演奏会などで、昨年度は茨城県日立市
での公演も行いました。
「自分たちのやりたい音楽をやる」が
モットーの早稲フィルの魅力は、多様
な学生とトレーナーにあります。イン
カレなのでさまざまな大学から学生が
集まり、早大生はもちろん、近隣の女
子大生から医大生、音大生、美大生ま
で、いろんな学生が一緒に音楽をつく
っています。また、プロ奏者であるト
レーナーが各楽器に付いてくださって
います。トレーナーによる指導の頻度
は高く、熱心かつ的確な指導によって
私たちを上達へと導いてくれます。
オーケストラというものは、よく社
昨年末には日立シビックセンターで公演を行いました会の縮図だといわれます。数々の楽器
がそれぞれの個性を生かしながら、い
わば分業によって一つの音楽をつくり
上げます。そのような活動の中では個
性同士がぶつかってしまうこともあり
ますが、それを通じて質の高い社会勉
強ができていると感じます。そして、
奏者同士の音が調和したとき、何にも
代え難い幸せを感じます。私は中学で
楽器を、高校でオケを始めましたが、
そういうオケの魅力は早稲フィルでよ
り強く感じるようになりました。
オケは誰もが参加できます。舞台上
で、あるいは客席で。ぜひ一度、演奏
会に足をお運びください。
団体区分 学生の会 ジャンル 音楽(オーケストラ) 構成人数 138人(男女比1:2)何をしてるの?
公認サークルの活動紹介!
創設 1979年 活動日時 火・金・土18:00∼21:30 活動場所 学生会館地下練習室、都内公民館早稲田大学
フィルハーモニー管絃楽団
幹事長政治経済学部 3年 宮本 華弥
「自分たちのやりたい音楽」を
追求しています。
早稲田大学では、学生の実態を把握するために毎年5月に学生生活調査を実施しています。今年度
は5月19日(月)から6月9日(月)にかけて実施します。対象者は約1万4000人の学生で、対象者には
Waseda-netメールでお知らせします。ここでは、学生生活調査の実施を前に、過去の調査結果を基
に、早大生の今と昔を比較してみます。
あなたの回答が大学を支えます
5月19日(月)
∼6月9日(月)
0% 0%∼50% %学生生活調査にご協力ください!
早大生の授業の出席率は?
20% 40% 60% 69.9 80% 14.4 19.6 9.1 16.5 5.0 14.2 1.6 6.9 42.8 51%∼70% 71%∼80% 81%∼90% 91%∼100% 【出席率】 【学生数の割合】 ■ 2013年度 ■2003年度2003
年度と
2013
年度学部学生の授業出席率を比較してみると、
2013
年度の
8
割以上の出席率は
84.3
%で、
2003
年度の
62.4
%よりも
21.9
%増加しています。また、
50%
未満の出席率が
2003
年度は
6.9
%
に対して、
2013
年度は
1.6
%と
5.3
%減少しています。学年別で比較す
ると、特に
3
年次の差が顕著で、
2003
年度の
8
割以上の出席率は
57.6
%でしたが、
2013
年は
81.9
%と
24.3
%出席率が増加しています。
この結果には学生の気質や社会情勢の変化など、さまざまな要因が
考えられますが、主なものとして、
2000
年にオープン教育センター(現
グローバルエデュケーションセンター)が開設され、学部の垣根を越
えたオープン科目が豊富に提供されたことにより、学生が興味のある
分野の科目を履修できるようになったことが考えられます(ちなみに
全学オープン科目は
2014
年度現在約
3,500
科目《科目クラス》設置さ
れています)。また、
2001
年からは学生授業アンケートが開始され、
学生の評価を基に教員が授業の質を高める工夫をしていることなども
要因として考えられます。
コラム退試合は、社会人王者と日
本一を懸けた一世一代の大
勝負だった。その一戦から
数カ月がたつにもかかわらず、「今で
も悔しいです。早稲田のユニホームを
着てチームメイトと共に日本一になり
たかった」と無念さをかみしめる左官
さん。今春に卒業したばかりの元ラク
ロス部主将だ。全日本選手権決勝の直
前に行われたゲームで学生日本一の座
を手にし、満を持して社会人王者の
FALCONS
に挑んだが、本来の力を発
揮できずに惜敗。ここ一番での経験の
差を痛感させられた一戦だった。
念願の日本一にはあと一歩届かなか
ったものの、学生日本一に輝き、多く
の選手が
U-22
日本代表に選出されて
いるラクロス部。しかし驚くことに、
その部員のほとんどが大学入学時まで
ラクロス未経験者だという。「大学か
ら始めても本気で“日本一”を狙える
のがラクロスの魅力です。僕の場合、
それがラクロス部入部の決め手になり
ました」と、元副主将の忠平さん。ま
た、エースとしてチームをけん引した
をどのように見ていたのだろう。「下
級生に厳しく指導するのではなく、ま
ず
4
年生が模範となるように、日々の
練習から真剣に取り組みました。する
と徐々にチームの意識が変わり始め、
本気で日本一を目指そうという雰囲気
がチーム内に生まれました」。
結果、大学までラクロス未経験者だ
った
3
人の壮大な夢は、惜しくもあと
一歩のところで破れてしまった。しか
しその果たせなかった夢は、それぞれ
社会人チームに活躍の場を変えて、今
後も追い続けていくそうだ。ラクロス
という一生の宝物と出合い、濃密な学
生生活を過ごした左官さん。新入生へ
のメッセージにもその実感がこもって
いる。「
4
年間を通して本気で取り組め
る何かを見つけてほしいと思います。
“日本一”を狙う機会なんて、ほとん
どの人が人生最初で最後の経験になる
はずですから。ラクロス部は、初心者
はもちろん、多様なバックグラウンド
を持った学生が所属しているので、そ
の選択肢の一つとしてラクロスを選ん
でくれたらとてもうれしいです」。
柳田さんは「僕も高校までは野球部に
所属していました。忠平も野球部でし
たし、左官はサッカー部。もちろん高
校時代も本気で部活動に取り組んでい
ましたが、エースでなければ
4
番でも
なかった。だから大学では、自分がキ
ープレーヤーとして試合を決められる
ようなスポーツをしたいと思ってラク
ロスを始めました」と、入部当時を懐
かしそうに振り返る。
それぞれの熱い思いを胸にラクロス
を始めた左官さんたちは、入部早々、
先輩たちの力を借りて
2
年連続で学生
日本一に。ところが、自分たちが主力
となった
3
年次には、まさかの地区予
選敗退に沈む。通常であれば
3
年次の
学年リーダーがそのまま主将に繰り上
がるのが部の伝統だったが、「もう一
度日本一を狙えるチームにしなけれ
ば」と決意した左官さんは、一部員だ
ったにもかかわらず、自ら主将に立候
補。涙ながらにラクロスへの思いを語
り、チームメイトからの信認を得た。
そんな主将を副主将の立場から支えた
忠平さんは、共にまとめ上げたチーム
“未経験”から“日本一”へ
ラクロスに捧げた4年間の熱い日々
2014年 社会科学部 卒業 柳田 諒(左) 2014年 スポーツ科学部 卒業 忠平 裕司(中) 2014年 スポーツ科学部 卒業 左官 佑樹(右)1
2
3
やなぎだ・りょう 東京都出身。早稲田実業学校卒業。最近、 サミュエル・スマイルズの『自助論』に感銘を受ける。 さかん・ゆうき 千葉県出身。私立市川高校卒業。元主将。 趣味の釣りは、35cmのカレイを釣り上げるほどの腕前。 ただひら・ゆうじ 埼玉県出身。県立松山高校卒業。元副主 将。読書好き。お薦めは『ジェノサイド』(高野和明著)。 全日本ラクロス大学選手権大会では、関西地区1位の神戸大 学を破り学生日本一に オフには旅行やキャンプを楽しむ ことも。共に過ごす時間がチームワークを高める 緊張感漂 う練習風景。真剣な表情でミーティングに参加する選手たち 社会人王者から得点を奪う忠平選手。“地上最速の格闘球技” と呼ばれるラクロスのシュートは、時速150kmを超える引
I[}.
早稲田大学
ラクロス部
第586回活躍
する早大生を紹介
最近、早稲田大学出身の理系の若手研究者に関す る記事がマスコミをにぎわせている。私は、関係者 ではなく、関連の報道を丹念にフォローしているわ けでもないが、研究・教育に従事する者としていろ いろ考えさせられた。この場を借りて3点ほど雑感 を▼研究論文では、ミスが防御力を削ぎ、攻撃力の 精彩を鈍らせることもある。学界、ひいては社会に 対して影響力の強いアイデアであればあるほど、論 文にする際には、十分な精査を要しよう▼ただ、萌 芽的研究には、不確実さがつきものであるし、研究 手法の未熟な駆け出しの時期の素朴なひらめきが、 後の大きな研究成果につながることもある。このよ うな不確実さや未熟さは一切許されないものであろ うか。この点、アイデアの斬新さ尊重に傾く米国と、 論証の手堅さ尊重に傾く職人気質のわが国では、態 度が異なるようである▼最近はIT技術の進化が目ま ぐるしい。私が大学院生のころは、インターネット 上にクオリティーの高いテキスト情報が豊富に提供 されているという時代ではなく、その切り貼りで学 術論文レベルの文章を構成するということは考えに くかった。現在では、やろうと思えば誰でもできる ようになっていて、学生諸君は学部時代から、それ を前提とした倫理教育を受けるようになっている。 そのはざまの世代に事故が多いようである。研究で は最先端の事象に触れることが通常である。なれば こそ、研究倫理には、過去の事例から作られたマニ ュアルの順守という態度ではなく、モラルの確立が 求められていよう。(N.A.)