捻挫について
理学療法士 中田宏樹
捻挫について
12/02/04今日の流れ
§
捻挫とは?
・足の解剖から捻挫の定義まで
§ 捻挫の受傷起点 § 救急処置 § 長期的観点から見た捻挫 ・再損傷予防 22捻挫について
12/02/04足の解剖
33 脛骨 距骨 踵骨 腓骨44
捻挫について
足の解剖
足の解剖
55捻挫について
前距腓 踵腓 後距腓 12/02/04足の運動学〜背屈と底屈〜
66
足の運動学〜外反と内反〜
77
捻挫とは
骨と骨を繋ぐ可動部関節周辺部位の損傷、
関節を包む関節包や骨と骨を繋ぐ靭帯及び
軟部組織(内臓・骨以外の総称)を損傷した
状態を指す。
要するに…ひねったりした後の痛いやつ
88捻挫について
12/02/04足首の捻挫
足首の場合の捻挫は足の外側の靭帯の損傷が 9割以上 外側靱帯 ・前距腓靭帯 ・踵腓靭帯 ・後距腓靱帯 99捻挫について
12/02/041100
捻挫について
今日の流れ
§ 捻挫とは? ・足の解剖から捻挫の定義まで§
捻挫の受傷起点
§ 救急処置 § 長期的観点から見た捻挫 ・再損傷予防 1111捻挫について
受傷起点
つまずいたり… ぶつかったり… ジャンプの着地だったり… 1122捻挫について
12/02/04なんで外側の靱帯損傷が多い?
①外側の靱帯は弱い ②足の動きの問題 ③骨の問題 1133捻挫について
12/02/04①外側の靱帯は弱い
強度対決
内側靱帯(三角靱帯)
VS
外側靱帯(前距腓・踵腓・後距腓靱帯)
WINNER 内側靱帯!
1144捻挫について
12/02/04靱帯の総面積
内側>外側
1155
捻挫について
②足の動きの問題
1166小指
親指
親指
小指
足先を下に向けると(底屈) 自然と小指側が下がる捻挫について
外側靱帯は底屈・内反で受傷
底屈:足先を下に向ける運動
内反:小指側を下に向ける運動
1177捻挫について
12/02/041188 親指 小指 小指 親指
捻挫について
12/02/04③骨の問題
§ 外反した場合は骨によって運動が止まりやす い § 外反と比較し、内反した場合は骨で運動は止 まりにくい 1199捻挫について
12/02/042200
外果
内果
外反した場合は骨で運動が止まりやすい
捻挫について
骨折について少し
…
2211
捻挫について
骨折について少し
…
2222
捻挫について
内側の捻挫について
§ 内果の下側に圧痛があれば三角靱帯損傷を 疑う。 § 内側靱帯は強靭なため、内果の剥離骨折や 腓骨骨折を生じることが多い。 2233捻挫について
12/02/04三角靱帯損傷は
サッカー選手に多い
2244
捻挫について
内側捻挫の骨折
2255
捻挫について
今日の流れ
§ 捻挫とは? ・足の解剖から捻挫の定義まで § 捻挫の受傷起点§
救急処置
§ 長期的観点から見た捻挫 ・再損傷予防 2266捻挫について
救急処置
足が痛い
捻ったみたいやけど、まずどうする?
2277捻挫について
状態の判断
&RICE
(
PRICE
)処置
12/02/04足の捻挫とその他障害
2288
捻挫について
成長期特有の骨折
§
若木骨折
成長期の子供において、骨が大人のように
硬くないため、完全に折れてない状態で骨
折をすることがある
§
骨端線損傷(骨端線骨折)
成長線での骨折
成長障害を伴うことも
…
2299捻挫について
12/02/04骨折と捻挫の見分け方
§ 早期 断裂した靱帯部分の圧痛=靱帯損傷(捻挫) 踵などを叩打し、内果や外果へ疼痛が波及=骨折 § 腫脹がみられてくると… 捻挫と骨折の判別は基本的に困難 捻挫でも骨折でも 医療機関の受診は必要 3300捻挫について
12/02/04捻挫の救急処置で大事なこと
①損傷靱帯の保護
②炎症反応の抑制
③機能低下の防止
3311捻挫について
12/02/04①靱帯の保護
§
基本的に安静にすること
§ ギプス… どんな環境でも確実に損傷靱帯の保護が可能 固定期間は8〜10週、6週、3〜1週と様々。 徐々に短縮されている傾向 靱帯や腱の修復過程では生理的な関節の動きが治癒を促進する捻挫について
3322②炎症反応の抑制
靭 帯が損傷すると、靭帯と周囲の関節包を 通る血 管が切断されるため出血が起こる。↓
出血と腫脹を最小限に抑える
3333捻挫について
12/02/04PRICE処置
Protection:保護 Rest :安静 Ice :冷却 Compression:圧迫 Elevation:挙上 Protection:保護 捻挫であれば、靱帯にストレスを加えない状態での固定や管理 3344捻挫について
12/02/04PRICE処置
§ これらの初期介 入のうち、出血を抑えるのに最も 重要な処置は おそらく圧迫である。 § 冷却処置の主な作用は痛 みを抑えることである。 § 捻挫をしたら直ちに PRICE処置を開始し、以後 24~48時間圧迫を継続すれば、靭帯損傷による 出血や腫脹を大幅に 抑えることができる。 3355 FIFA医療評価研究センター捻挫について
12/02/04圧迫
まずは… シンプルに… ただ純粋に…手で圧迫する
。
そして弾性包帯などでの圧迫を行う 3366捻挫について
12/02/04包帯での固定の前に
…
スポンジやガーゼを損傷部位付近(外果周囲)に当 てる より圧迫が可能となり腫脹の抑制が可能 3377捻挫について
12/02/04固定のポイント
§ 足関節底背屈中間位で巻く § 巻き始めは包帯を折って 三角を作るとほどけにくい § 足の外側を上げる 12/02/04 3388アイシング
3399
捻挫について
アイシング
アイシングを作る時のポイント
①ビニール袋に氷を詰める ②袋の中の空気を抜く(冷却効果のムラをなくす)時間
15~20分(感覚がなくなるまで)当て、感覚が戻っ てくるまで休憩する。 感覚が戻ってくるともう一度アイシングを行い、休 憩する。この繰り返し 4400捻挫について
4411 ①ビニール袋に氷を詰める ②患部にあった形状に並べる ③袋の中の空気を吸い出す(冷却効果のムラをなくす) ④縛る
捻挫について
アイシングの作り方
12/02/04圧迫と冷却を同時に行う
4422
湿布について
湿布っていいの? 温湿布と冷湿布がある。 温湿布はあっためる作用 冷湿布は冷やす作用 やから急性期でも冷湿布ならいいよ〜 これほんま? 4433捻挫について
12/02/04冷湿布の成分
§
メントール
…
冷感を引き起こす
TRPM8と呼ばれる受容
体活性化チャネルを刺激。実際の冷却効
果はない。また、局所血管拡張作用
§
カンフル
…
血行促進作用や鎮痛作用、消炎作用
§
ハッカ(ミント)
…
すーっとする
4444捻挫について
効果は疑問
12/02/04ではいつまでが急性期?
§ 急性炎症期は受傷直後から72時間 § 増殖期は6週間(損傷部位が肉芽組織へと変化) § 成熟期は数ヶ月(肉芽組織が瘢痕組織に置き換わる) § 修復靱帯のリモデリングの全過程には6〜12ヶ月 4455捻挫について
12/02/04今日の流れ
§ 捻挫とは? ・足の解剖から捻挫の定義まで § 捻挫の受傷起点 § 救急処置§
長期的観点から見た捻挫
・再損傷予防
4466捻挫について
捻挫は再発する?
§ 1回以上捻挫したこ とがある人が足関節を捻挫 するリスクは、過去に捻 挫したことのない足関 節の5倍である。 § また、そのリスクは捻挫したのが最近であるほ ど高 い。 § 足関節捻挫から6~12ヵ月後までの捻挫率 は、 過去に捻挫したことがない足関節の10倍近 く高 い。 4477捻挫について
12/02/04捻挫の再発
なぜ再発するの? →関節が不安定になってしまったため 原因 ①靱帯が緩んでいる ②足関節周囲筋の筋力低下 ③関節固有感覚の低下 4488捻挫について
12/02/04関節が不安定になる原因
①靱帯が緩んでいる
読んで字のごとし②
足関節周囲筋の筋力低下
主に腓骨筋群の筋力低下 腓骨筋=外反筋(足の小指側を上に上げる) 4499
捻挫について
12/02/04腓骨筋
5500
捻挫について
腓骨筋は足の小指側を上に上げる作用=外反
関節が不安定になる原因
③
足関節固有感覚の低下
§ 靱帯には固有受容器(ゴルジ腱受容器とパチ ニ小体、自由神経終末)が存在し、関節の運 動方向を検出。 § 靱帯損傷によってこの受容器の働きが低下す る 5511捻挫について
12/02/04関節が不安定になる原因
要するに…固有受容器の働きの低下により、足
の感覚が鈍ってるため、バランスが
取りにくくなった状態
5522捻挫について
固有受容器がとんでもないほど敏感な 赤ちゃんならば…捻挫にいい運動
5533
タオルギャザーによる
足の指のトレーニング
捻挫について
ゴムバンドによる腓骨筋トレーニング捻挫にいい運動
5544 ボールを踏んだり転がしたりして 足固有感覚のトレーニング捻挫について
12/02/04まとめ
§
捻挫は内反して受傷する場合が9割
§
早期の処置がその後の状態を大きく左
右する
§
早期の処置は
PRICE処置が重要
§
圧迫は腫脹を抑制する
§
捻挫は癖になりやすい
§
よって軽い捻挫と侮らず、医療機関への
受診は行うべきではないか?
5555おまけ
5566
その他障害
§ 突き指…基本的にPRICE処置 § オスグッド…大腿四頭筋のストレッチ § 有痛性外脛骨…足底板(扁平足の改善) § 腰椎分離症…ハムストリングスのストレッチ 5577捻挫について
12/02/04オスグッド病
12/02/04