馬鈴薯に関する生理、生態学的研究 III 二次生長の成因、特に土壤内空気組成分との関係に就いて-香川大学学術情報リポジトリ

Loading.... (view fulltext now)

Loading....

Loading....

Loading....

Loading....

全文

(1)

t 9

馬鈴薯砿閑サる生理、生態学的研究

旺 二次生長の成因、特に土壌内塞気組成分との関係に放いて 中 潤 三 郎

Pl−ySiolog⊥じaland ecologicalstudiesonpotatoplahts

甘Investigationonもhesecondary−grOWthofpotato

tubers,eSPeCiallylnrIelation toair

COmpOnentSin soil

lミ、

JunzabuIトO NAXA (IJaboIatOry OfCIOp Science)

前轍(4)陀於いて罵鈴啓二次生長の成田、主として土壌廉廉の影響に㌧就いて戦債Lたが、更に.土境内 姦気組成分との関係に就いても考究し、2、8の結果を絡たので義昭報償する。本研究実施の時期及び場 所は共忙前報(4)に準するものである。

賛助材料及び方法

〔A〕供 試 材 料 実験材料及び播榎、予措は第2鞘(4)と同じである。 〔B〕育生迭並び軋経過 栽増容儀としてはワグナー・1/2UOOO反植木鉢2個①底部に礫及び砂を約5糎、更に締別した土壌む約 15糎の深さに入れ、5月8日各鉢1・牌宛、覆土約6糎として金粒の健播隆した。肥料は基肥として植木 鉢1個当り硫酸アンモニ■ア5瓦、過燐酸石衣4瓦、硫酸 加盟呈瓦宛む、文題肥として6月9日硫酸7ン′モエア及 び硫酸加農夫々2二瓦宛む施した。播隆後注水口より連日 適宜風塵旅した他l芽掻、培土等の管理は凡て第2報(4) に 厳に7月28日より8月3日迄7日間ケこ亘り.排水口よ り蛇管の下に予め挿入した相子管(内径8粍)に連結し たキツブ装昔により、水素瓦斯を・1株(ⅠⅠ区)に通じた。 水素瓦斯通気腰間及びそれ以後に於いても、地上部の歌 勝抜対照区(Ⅰ区)に比し特に変化ヒ認.めなかった。叉 塊茎のj状態を見るに二、8月3日に於い■てこは繭区共に予審 の形は正常であったが、9月26日にはⅠ工区佐於いては第 1図の如き二次生長が認められた。 第1区Ⅰ9月26日に於伊るⅠⅠ区・○予審及び 孫薯の状態 〔C〕測定試料及び測定法 (a)土壌水分合鹿 田場の表面より探さ約12糎の新から略々∂瓦の試料を・採り、秤量管∼こ入れ恵もに化学天枠上でその重 畳む測定した後、梼氏100魔の乾性音詩申にて・一定患畳になる迄保って、そロ乾燥愚畳む求めた。次いで 乾燥前餞に於ける塵盈差より、乾燥蟄打対する土嚢水分合食履膏分率として表示した。 (b)土壌内基気合畳 兜づトタン袈円銭鍾(直径封糎、高さ25糎、容積11・3立:)の慧む去り、逆位托して土壌中に挿入し、礎 内益嘉を上孔む通じ排除しつ」土賂を充頃し’た。次に之を掘取り正位にして慧豆・施し、パラフィン叩こて 密封した。東北此つ申へ徐々に水を迭入しで、土壌内に含有せられる垂範を適出し、次いで之む、別に

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(2)

10

満水せる水槽申に・水訃充Lて逆位に寵てたイスシリンダ・一内鱒導習、水と遣換せる茎菊の畳を・測定し た。備此の水の中には予め稀塩酸を少量滴下して弱酸性となし遣き、淡酸瓦\斯の吸収を・防止し潅。 (C)土壌内基層蘭成分 前記メスシリンダ←申に掛取せる基窺一一億畳む「ヘンベル」ガスピペット円に採り、該土壌峯気中の 酸素及び袈酸瓦斯各畳む、焦性汲食子酸アルカリ溶液並びに苛性加里溶液に夫々吸収せしめて該蚤を測 定し全容棟申の含量に換算した。 筒塊茎内貯蔵袈水化物並びに.組織D生理的状態に廃す∴る測定試料及び渕忍法は前職(4,3)と同株であ る。 資 験.成 績 免づ土壌水分含量の変化に件ふ土壌内題寮並びに組成分合畳の変イヒを・示すと第1表の如くである。 左表より明かなる如く、水分合盈の

増加に伴ひ.塞武舎畳を減じ、従って

酸素及び茨酸■瓦斯の含量も減少する。 次にⅠⅠ区の土壌中に水素瓦斯を−通じ た際に.於ける、子賓各部の貯蔵親水化 物含量並びに観傾の生理的状態とⅠ区 (対照区)の犬等とを.比較瞼討するに、 革づ瓦斯停止時の8月3日に於いて揉、 夫々第2表及び第3表に示す如き結果を 第1表 土輿水分合最の変化に伴ふ土壌内容鱒並びに組成分 合最の変化(但し‘11.3立0土壌中に於、タる容積) ユつ00 1…2 得た。

第2表8月3日灯於けるⅠ区子膚各部の貯蔵茨フk 第3表

8月3日に於けるⅠⅠ区子薯各部の貯蔵炭水 化吻合最並びに組織の生理的状態 化物合畳並びに組戯の生理的状態 即らⅠ区の子層せ比し、ⅠⅠ区′つ子層忙黎ける還元臍及び澱粉含畳は各部共小であるが、非還元額含盈は 頂茅部に歌心てのみ小である。叉同様昔水分合農場各部共大であるが、搾汁pH憤甘頂芽部仁於いては 舶等しく、中心部汲・年制茅部町於、′」−ては小でちり、アミラー・ゼ作用カは損犀蘭把於・ハてのみ精々大であ る。 第4表、9月り6日ラ:て於才るⅠ区子薯各部⊂∵貯蔵異 筍5表 9月26日に於甘るⅠⅠ区二子濱各部の貯滅 淡水化物合最並びに組磯の生理的状態 水.化吻合蚤並びに雑感言生理的状態 速l非元l濃 蒜l況糖 \粉

〈111ヾ 127.1ユ

(cc) 0.0こi 摺 芽 部 0。01 中 心 部 005 側 芽 却 ヽノ〓︶ 4. 7 丁 2 1わ 6 m9.り上 L ′、■⊥ いり り一 ︶隻 ⋮﹂ Qり J、7 8 て⊥ ヽl nq〟 qり ︵り ′\ 頂 茅 部 邪 部 心 算 中 側 l l ハり の〟 へ.I ︼7 罠リ S ..、ユ l

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(3)

■、 11 第6衣 9月26日に於けるⅠ軍区孫薯各部の貯蔵衆 水化物含量並びに組緻の生葦製的状態 更確,瓦斯停止後54日を・経過Lた9月26日軋於け る両区の予感に鹿いて■見るに(第4表並二び1こ軍5 表参照)、ⅠⅠ区の子薯に於ける還元防食畳は各部共 Ⅰ区匿比し大であるが、非道充顆及び澱粉含盈は頂 井部に於いてのみ大である。又同法ミこ水分舎監及 び搾汁pH慣は各部共大であり、アミタ′−、ぜ作用 カは頂茅部町於いては相等しいが、中心部に於い て特に大である。 礪屈宰.ⅠⅠ区の孫熟こ於け■る各部の状態は第6表 に.示す如くである。

今之をその悶着せるチ薯と比験するに、孫薯に於ける還元膳及び非還元板倉最は各部輿大であるに反

し周粉食盈は各部共に′j、である。丸岡株忙水分含恩は頂茅部に於いてのみ大であり、搾汁pH慣は病茅部 及び中心部に於いては相等Lいが、側芽郡に於いては大であり、アミラ←・ゼ作用カは各部共に大である○ 結

元来馬鈴薯塊茎は収穫直後抹好適の條件■下に於い七も繭芽せず、一一億期間の休眠後始めて:朗芽するも

のである。従・?て栽培上つ目白勺から、隆々なる処理に依ってこ休眠か短縮、乃萱は打破が企図されている

串も亦良く知られた朗である。而してこ此の休眠打破の原理に就いては、今日二つの相反す−る想定が行は

れている。その−L(■Applemahn,1914)(1・3)は塊茎の切断、又は皮部の剥皮ちr:依り、新芽促進を■計るも

ので、をの理由とする所は斯かる処理に依って塊宅に対す−る酸素供給を−大ならしめ、以てJ減算の促進を計

るにある。他方全く之に反し(TboIntOn,1939)(5)収穫直後の塊茎が崩芽しないのは、大気中の酸素演

慶(約20%)が高すぎる篤と、収楼直後の塊茎皮部の酸素透過性が高いに基づくもの七、収穫後の時日経

過に伴ふ周皮の発達に比例して、酸素透過性の減退湛基づき崩芽を見ると謂ふ。その証奄として牧軽直

後の塊茎も2−10%線変の酸素の■下では直ちに朗芽む禿たすてとを挙げて1ハる。両説共打塊茎忙対する

酸素供給量の多寡忙依り繭芽が左右されろものである。

他方膚曲者塊茎二次生長現象は、前報(4)にも述ぐた如く、夏期√〇高遮、乾晩後に凍る多雨に件ふ土

療の過損に應じて歴々発生を見るも0であり、女人償的に斯かる條件を生起して笑際二次生長を起さし

め得る番も亦、前報(4)匠∴報じ・た閉である。而して部分的に成る程虔の熱度に達した塊茎が、上記の條

件の■下に再度活性化して.ニ次生長む為す寄は、休眠塊茎(〇離芽に顆似する現象でしこうる。而し■て:(Thor−

nton,1939)(5)わ云ふが如く、休眠塊茎の繭芽が酸素供給の滞し限に伐って儲塩するものとすれぼ、上

述の盈期の高温、乾燥後に兼る多雨に件ふ過湛は当然二次生長発生の誘因む■なすべきものであって、然

も■直壌の原因は追漁ここ伴ふ土壌湾酸素含量の減退ミでこあると考へるべきであらう。然りとすれば土壌内酸

素合最の滅題芯過漁に依る許り・でなく、全く別歯の方法、例へば土壌一句酸素を水議定擁すること忙依つ

ても惹起せしめ待べきことか予想される。本実験は此の点を明か拝すべく行ったものである。

先づ土壌水分合畳仁変化に伴ネ、土境内基気合恩、並びに組成比⊂変化を∵検するに、第1・表より明か

なる如く、水分含量仁:酎貯なこ伴ひ基東食畳、従って酸素及び炭酸瓦期合貴共に急激に滅逸する審を一明か 妃した。 吹匠ⅠⅠ区の土塊中に水素瓦斯む1週間に五って通じた処∴瓦斯停止時に於いては予審の外観に変北が 見られなかったが、Ⅰ区二に比し演算書紀於いてこのみアミラ←・ゼ作用カが大であるに反し、還元臍、非還

元板倉畳が小であることは注目すべき点である。即ちⅠ区に比し、ⅠⅠ区の頂茅部に於好一る糖分瀾耗の薪

箸なことを示すもので、該離に於い■て朗芽を・見る前兆と見徹される。

瓦斯停止後54日を経過した9月26日に於いて払子薯が崎形む呈して居り、還元軌非違先取及び澱粉

含量が特に演算部に於いてのみ大であることは、子薯より孫薯へ①還元矩移軌に際し、−・部は該部に蓄

稜せられたものと解される。

備孫常に就いて見るに、そ・の附着古る子薯碇此し、賠分合畳は各部共に大であるに反し、澱粉合景は

各部共に∴小であり、子賓よりの糖分の供給やより、孫薯確成熟の過程瓜あると考へられる0

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(4)

12 以上を1質するに、馬鈴潜二次生長現象は串噴水分合景の増加∴又は水素瓦潮ご導入に依り土塊墨気合 恩、従て酸素の液温に基く異常離芽現像に依って惹起され巧ものと解せられる。即ち斯かる異常萌芽組 織中年男に澱粉の蓄積を見る結奥孫蕃を生じ、此処に二次生長を生起するものと思惟されるものであつ て、本実験忙於いても亦前報(・隻)佐報じた二次草長発生の機構を■再び証し得たも(〇で鱒る○

引 用 文 献

(1)Appleman,C・・0・,Maryland Agr・Exp・Sta.Bu7}183,181一望26,1Ulま■ ,Bo亡いGaz.6Ⅰ,265−991墾,■ユ頂6. (筈)中 洞三三郎,香川農事研究報告,1(3)36−′11,1950仙 (4)_∵,香川農大学術轍軋9(1),1−8,19甜・ (6)Thor?tOn・N、・C・りContr・BoyceThompsonInsヒ・}■王0 339−n61>1939・ R占suln占

InthepreviouspaperthewriterhasreportedthefactthatthepaTtially−ripenedprimarytuber

towhich water supplywascheckedpIeViously,SPrOutedhy theincrease of】肥ducing st]gar

SuPPly,aCCOrding tQ thc re7uVeneSCer】Ce Ofshoots underthe condition ofexcessive soilmoiこ

Sturedueto abundantwaterlngtOthesoil爪And,mOreOVer,theacctlmulation ofstarchin{the

tissucsofnew sprout,due tothe abundant translocation of sugar fromlhe prlTPary tuber,

CauSeSthe secondaIy−gIJOWth of th¢pOtatOtl−ber・

Inexteれdi瑠thep‡eSe刀tWO∫kpaI転ularattention wasgユⅧntOaStudナOftheinfluenぐeOf theairco’ntentsin the cul{ativatlng SOilupon the occurrcrrce of secondaly−grOWth of potato

tub毎}S・In ordertoe reduce theDXygen COntentSinthcsoil,the hydrogcn gaswaspassedinto

the・soilinwhichthepotatoplantwascultivated,foraweekduring一hegrowlngPeriod・By 叫istr9atmCnt由opcuIrenCeOfsecondary−grOWth ofthe potato tuhers wasalsoastertained,

Simi1ar1y asinlhe case repori6din theT)reViouspaper・・

Thusthc supplementary evidencewas addedin supportofouIPreVious suggestionthatthis

画e.nomeれOnismueh dependupon the soilaircontents・

The羊eSuit$Obtainedin thepr¢SentWOIkwithrpgard toth占physiologicalbehaviorandthe

Chemicalcomposition ofthc tubcISmaybe sunlmarized as王01lows;

]・The dec‡eaSe Ofthe′0Ⅹygen COntentin thc so…1due†0theincIeaSe Ofthe soilmoisture

OrtO theinterchangeofsoilairwithhydrogen gascausedthedepressionof respiration

rate dftlleprlmaでy mber・

2一・Underhe(Onditionofreduced supply of oxygentothepartial1y−PrlPCnedprimaIyPOtatO tuher,abnoImalsprout】ng O董theapicalbudwasI℃Sultedduetotheincreasebfreducing

SugarCOntentinthevicinityofthebudaccordingtothelowre甲Iration rateoftheprlmary

tubeT・.

3・Theaccumulation of stardlin such tissue$Of the new sprout,due to thcahur)dant

translocation ofsugarhomtheprlmarytuber,CauSedthesec6ndaIy−gIOWthofthepotato

tlユbI℃S.

Updating...

参照

Updating...