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(1)

平成13 年度経済産業省委託事業

平成13年度繊維産業活性化対策調査

(アジア繊維産業戦略連携推進事業(消費流通実態調査分)

報告書

平成

14 年3月

株式会社 三菱総合研究所

(2)

目  次

第1章 繊維製品のライフサイクルフローの把握 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.1

1.1 製造量の把握 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.1 1.2 流通量の把握 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.6 1.3 使用量の把握 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.11 1.4 リユース・リペア量の把握 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.16 1.5 処理・処分量の把握 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.19 1.6 リサイクル量の把握 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.27 1.7 家庭における繊維製品のリユース・リペア・処分等の実態把握 ・・・・・・・・・・・・1.33 1.8 ライフサイクルフローのまとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.44

第2章 流通段階での衣料品在庫の実態把握 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.1 2.1 衣料品の生産・流通フロー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.1 2.2 衣料品の在庫処分に係わる状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.6 2.3 衣料品製造・販売業者へのアンケート調査結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.7

第3章 繊維産業における製造工程くずの実態把握 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.1 3.1 調査の設計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.1 3.2 調査結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.3 3.3 拡大推計結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.13 第4章

繊維製品リサイクル及び環境に配慮した繊維製品に関する事例調査

 ・・4.1

〈参考資料〉

 1.衣料品製造・販売業における消費流通実態に関するアンケート調査票 ・・・・・・・・・参.1 2.繊維・繊維製品製造業における繊維系廃棄物・副産物発生実態に関する        アンケート調査票 ・・・・参.5

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第1章 繊維製品のライフサイクルフローの把握

 ここでは、繊維製品のライフサイクルフローの数値の根拠を整理する。なお、繊維製品の区分 については、製造量の統計調査を行っている日本化学繊維協会に準拠し、①衣料品、②家庭用品 (寝具類等)、③インテリア用品(カーテン、カーペット等)、④産業用品の4つに分類すること とした。 1.1 製造量の把握  繊維製品の国内生産量の統計としては、日本化学繊維協会の統計値がある。しかし、この統計 は、以下のような条件を有しているため、実質の製品重量の把握には、いくつかの推計が必要で ある。 ① 衣料品以外は、繊維消費量ベースのもので、製造工程屑等の副産物になる分も含まれて いる。 ② 衣料品と家庭用品については、内需に限定したもので、輸出品の分は含まれていない。 ③ 衣料品では、ハンカチ、帽子、ネクタイ等一部製品が調査対象外となっている。 (1)衣料品 日本化学繊維協会の統計によると、衣料品の1999 年の繊維消費量および生産点数は、表 1.1-1 示すとおり、合計で2,731 百万点、395,189tである。 ただし、この統計では、表 1.1-1 の(注2)に示した品目は調査対象外となっているため、調 査対象外の品目のうち、繊維消費量が多いと考えられるハンカチ、帽子、ネクタイについては、 工業統計表(品目編)、全日本帽子協会資料を基に重量を推計した。3品目の製品重量合計は、表 1.1-2 に示すように 6,302tとなった。 表1.1-2 ハンカチ・帽子・ネクタイの国内生産重量推計(1999 年) (出所)ハンカチ、ネクタイ点数は工業統計表、帽子点数は、工業統計表の帽子出荷額に平均単価を掛けて 算出。平均単価は、全日本帽子協会組合員の布帛、毛糸、フェルト、サーモニット製帽子の販売単価。 単位重量はそれぞれ、実測値を基に設定。 また、日本化学繊維協会の統計分(表 1.1-1 の品目)については、輸出分が含まれていないた め、後述する「衣類及び衣類付属品」の輸出品量5,790tからハンカチの輸出量 41tとネクタイ の輸出量16tを除いた 5,733tを加算することとした。 以上の結果をまとめると、衣料品の繊維重量は、407,224t(=395,189t+6,302t+5,733t) となる。なお、繊維消費量のうち、リサイクル繊維である反毛4,225t(靴下類 45t、手袋 4,180 t)が含まれている。 品目 出荷額 (百万円) 平均単価 (円/点) 点数 (千点) 単位重量 g/点 重量 (t) ハンカチ 203,508 15 3,053 ネクタイ 6,290 55 346 帽子 33,564 1,156 29,037 100 2,904 合計 6,302

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表1.1-1 衣料品の繊維消費量および生産点数(1999 年実績、一部 94、97 年値) (注1) *印の項目は 1994 年、☆印の項目は 1997 年に調査を打ち切っているため、それらの数値は 1999 年実 績ではなく、調査最終年の実績値である。 (注2) 以下の品目は調査対象外となっている。 ・ スポーツウエア(女学生用ブルマ、体操ハーフパンツ、紅白はちまき、フィッシングウエア、マリンウエア、サイク リングウエア、ライダーウエア、レーシングウエア、スノーボードウエア、ベンチウォーマーコート、騎手服) ・ 乳児用(よだれかけ、ケープ、ママコート、亀の甲、子守帯、おむつ) ・ 和装類(甚平、棉入絆天、ちゃんちゃんこ) ・ 寝装衣(バスロープ) ・ ワーキングウエア(野良着、ブラスバンドパレード制服、ガールスカウト制服、スポーツ団体役員選手用制服、キャ ディ用ウエア、レジャーランドウエア) ・ 紳士用、婦人用、子供用(ケープ、マント、ベスト、ポンチョ) ・ その他衣料(ハンカチ、ネクタイ、帽子、作務衣、法衣袈裟、装束、舞台衣装、介護用布おむつ、介護用おむつカバ ー、介護用失禁パンツ) (出所)日本化学繊維協会『衣料用繊維消費量調査(内需用)報告書1999 年実績』2000 年 千点 トン 千点 トン kg/点 紳士服 43,776 27,417 40,835 25,684 0.63 オーバーコート類 1,670 1,624 1,581 1,540 0.97 礼服 1,961 3,565 1,818 3,288 1.81 背広 9,184 8,433 8,587 7,884 0.92 ジャケット・ブレザー 3,418 1,835 3,163 1,696 0.54 スラックス 27,543 11,960 25,686 11,276 0.44 婦人服 188,581 83,225 181,578 79,919 0.44 オーバーコート類 10,736 10,412 10,670 10,272 0.96 スーツ 11,543 8,771 10,559 8,086 0.77 ワンピース 28,401 17,772 25,820 16,277 0.63 ジャケット・ブレザー 9,734 4,792 10,051 4,915 0.49 ブラックフォーマル 2,950 2,423 2,918 2,386 0.82 スカート 58,341 19,631 59,722 20,147 0.34 スラックス 25,010 8,738 22,925 8,041 0.35 ブラウス・シャツブラウス 41,866 10,686 38,913 9,795 0.25 子供服 80,159 24,429 75,840 22,799 0.30 ☆乳児衣服 72,345 7,363 72,575 7,415 0.10 スポーツウェア 73,267 24,794 67,768 22,929 0.34 スキーウェア 2,536 1,270 2,016 1,009 0.50 女子水着 10,640 1,459 9,900 1,359 0.14 トレパン・トレシャツ 36,598 15,600 34,440 14,710 0.43 その他スポーツウェア 23,493 6,465 21,412 5,851 0.27 ワーキングウェア 69,494 31,657 60,580 27,916 0.46 制服 3,985 4,125 3,970 4,111 1.04 女子事務服・白衣 22,177 9,438 21,060 8,981 0.43 ファッションユニフォーム 10,300 3,684 8,500 3,013 0.35 作業服・作業シャツ 33,032 14,410 27,050 11,811 0.44 ジャンパーブルゾン類 5,813 1,855 5,573 1,786 0.32 紳士ドレス・スポーツシャツ 51,701 13,006 46,810 11,734 0.25 ニットシャツ 81,868 16,179 67,790 13,433 0.20 横編製品 52,082 19,571 45,113 16,905 0.37 紳士横編製品 10,768 4,659 9,530 4,121 0.43 婦人横編製品 37,175 13,654 31,920 11,666 0.37 子供乳児横編製品 4,139 1,258 3,663 1,118 0.31 学生服 18,147 8,559 17,482 8,243 0.47 ☆肌着 487,629 50,481 487,629 50,481 0.10 ☆パジャマ・ガウン 17,845 8,603 17,845 8,603 0.48 ☆靴下類 1,096,099 31,803 1,096,099 31,803 0.03 ファンデーション 76,740 3,221 73,600 3,058 0.04 ☆手袋 227,828 11,007 227,828 11,007 0.05 *スカーフ・ショール・マフラー 14,315 971 14,315 971 0.07 *☆その他衣料 131,469 28,952 131,469 28,952 0.22 洋装裏地 25,530 21,551 合計 2,789,158 418,623 2,730,729 395,189 0.14 1998年 1999年

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(2) 家庭用品  家庭用品とは、1)ふとん綿・地、2)こたつ掛敷、3)毛布類、4)シーツ・カバー類、5)雑品を指し ている。なお、4)シーツ・カバー類には、マットレス・クッション側地が含まれており、5)雑品 には、衣料芯地、タオル類、手芸・手編糸、傘地、風呂敷、ベッド類などが含まれる。  日本化学繊維協会では、家庭用品については、表 1.1-3 に示すとおり、生産点数、㎡数、原糸 消費重量の調査を行っており、繊維消費重量は、259,608tである。 表1.1-3 家庭用品の繊維消費量および生産点数、生産㎡(1999 年実績) (注)タオルケットは毛布類に含む (出所)日本化繊協会『家庭用・インテリア用・産業用繊維消費量調査報告書1999 年実績』2000 ただし、これは内需に限定したものであるため、これに、後述する輸出品量 3,046tを加算す る必要がある。また、第3章の推計結果から、家庭用品(わた寝具・毛布・タオル)の副産物発 生量11,699tを除くこととした。 以上の結果をまとめると、家庭用品の繊維重量は 250,955t(=259,608t+3,046t−11,699 t)となる。 (3) インテリア用品  インテリア用品とは、1)カーペット、2)人工芝、3)カーテン、4)椅子張り地、5)壁クロス、6)イ ンテリア小物、7)その他を指している。 日本化学繊維協会の統計によると、インテリア用品の国内生産量(輸出分含む)は、表 1.1-4 に示すとおり、繊維消費量ベースで197,118tである。 表1.1-4 インテリア用品の繊維消費量(1999 年実績) (出所)日本化繊協会『家庭用・インテリア用・産業用繊維消費量調査報告書1999 年実績』2000 生産点数 (千点) 生産㎡ (千㎡) 原糸消費量 (t) 一点当たり 原糸消費量 (kg/点) ふとん綿・地 ふとん綿 − − 77,231 − ふとん地 36,053 136,071 19,491 0.54 座布団地 2,214 3,102 437 0.20 1,240 3,912 1,076 0.87 15,760 7,502 38,035 2.41 シーツ 22,366 71,351 11,115 0.50 カバー類 36,012 73,474 10,258 0.28 雑品 衣料芯地 − 94,245 6,490 − 手芸手編糸 − − 3,798 − タオル類 − − 62,315 − 傘地 17,955 23,390 2,120 0.12 その他 − − 27,242 − 合計 − − 259,608 − 毛布類 こたつ掛敷 家庭用品 シーツ・カ バー類 (t) 原糸消費量 繊維消費量 その他繊維 カーペット 107,807 12,933 94,874 人工芝 3,934 460 3,474 カーテン 42,815 173 42,642 椅子張り地 33,670 0 33,670 壁クロス 941 21 920 インテリア小物 14,696 2,559 12,137 その他 9,414 13 9,401 合計 213,277 16,159 197,118

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 なお、同協会では、繊維消費量を、化合繊(合成繊維、化繊)、天然繊維、その他繊維という素 材ごとに把握しており、このうち「その他繊維」には、特紡、反毛の他、ガラス繊維やフィルム 繊維が含まれ、「その他繊維」におけるこれらの内訳が不明であることから、ここでは「その他繊 維」分を除いた量を繊維消費量としている。    第3章で推計したインテリア用品(じゅうたん・カーペット、カーテン)の副産物発生量は、 13,573tである。これら製品の副産物平均発生比率(副産物発生量/繊維消費量の平均)9.4%を、 残りのインテリア用品(椅子張り地、壁クロス、インテリア小物、その他)の副産物発生比率に 代入した場合、残りのインテリア用品からは、5,252tの副産物が発生することになる。 この合計 18,825 tを繊維消費量から除くと、インテリア用品の繊維重量は 178,293t(= 197,118t−18,825t)となる。 (4)産業用品 産業用品とは、1)タイヤコード・ベルト、2)網綱類、3)重布類、4)袋・包装材、5)縫製用、6)不 織布・フェルト、7)細幅織物・製紐類・レース用、その他を指している。 日本化学繊維協会の統計によると、産業用品の国内生産量(輸出分含む)は、表 1.1-5 に示す とおり、繊維消費量合計で672,075tである。 表1.1-5 産業用品の繊維消費量(t:1999 年実績) (出所)日本化繊協会『家庭用・インテリア用・産業用繊維消費量調査報告書1999 年実績』2000、     ガラス・フィルム繊維推計量は、「その他繊維」の量に下記表1.1-6 の比率を掛けて推計  なお、インテリア用品の場合と同様に、繊維消費量の素材別内訳の中で、「その他繊維(231,549 t)」には、特紡、反毛の他、ガラス繊維やフィルム繊維が含まれており、これらの内訳が不明で うち、その他 繊維 うち、ガラス・フィ ルム繊維推計量 タイヤコード 73,561 0 0 73,561 ベルト類 17,904 1,141 1,141 16,763 44,443 200 138 44,305 32,348 4,906 4,906 27,442 袋・包装材 袋類 12,574 11,295 11,295 1,279 ベール梱包布 1,162 1,162 1,162 0 結束材 12,295 6,473 6,473 5,822 縫製用 縫い糸 13,254 0 0 13,254 ファスナー 6,695 0 0 6,695 423,377 166,711 131,220 292,157 18,556 766 572 17,984 カーエアバッグ 7,726 0 0 7,726 安全ベルト 9,347 0 0 9,347 自動車内装材 53,441 31,660 31,660 21,781 畳用資材 5,565 835 835 4,730 ホース類 11,947 0 0 11,947 合皮基布 3,900 0 0 3,900 電気資材 6,225 4,688 4,688 1,537 濾過布 5,634 200 200 5,434 寒冷紗 3,061 1,337 1,337 1,724 スリングベルト 740 0 0 740 コンピューターリボン 652 0 0 652 スクリーン 604 0 0 604 研磨布 1,263 0 0 1,263 タバコフィルター 33,860 0 0 33,860 その他 67,743 175 175 67,568 合計 867,877 231,549 195,802 672,075 原糸消費量 繊維消費量 タイヤコー ド・ベルト 網綱類 重布類 不織布・フェルト 細幅織物、製紐類、レース用 産業用その 他

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ある。しかし、同統計の1995 年実績では、「その他繊維」の内訳が表 1.1-6 のように把握できる ことから、1999 年の「その他繊維」に占めるガラス繊維及びフィルム繊維の比率が、1995 年当 時と同じであると仮定し、ここでは「原糸消費量(867,877t)」から「ガラス繊維及びフィルム 繊維推計量(195,802t)」を除いた量を繊維消費量としている。 表1.1-6 産業用繊維製品の「その他繊維」の消費量(1995 年実績) (出所)日本化繊協会『産業用繊維消費量調査報告書1995 年実績』1996 第3章で推計した産業用品(網/綱、フェルト・不織布、レース地※細幅織物・製紐類・レース用に該当) の副産物発生量は43,206tである。これら製品の副産物平均発生比率(副産物発生量/繊維消費 量の平均)8.7%を、残りの産業用品(タイヤコード・ベルト、重布類、袋・包装材、縫製用、そ の他)の副産物発生比率に代入した場合、残りの産業用品からは、27,640tの副産物が発生する ことになる。 この合計 70,846tを繊維消費量から除くと、産業用品の繊維重量は 601,229t(=672,075t −70,846t)となる。 縫製 用 合計 ガラス繊維 605 − 74 − − 160,585 399 1,848 163,511 フィルム繊維 − 100% 180 69% 5,593 100% 21,836 100% − 71 79% 377 75% 5,385 100% 33,447 その他(反毛等)− 80 31% − − − 43,452 21% 264 25% − 43,797 合計 605 100% 260 100% 5,667 100% 21,836 0 204,108 100% 1,040 100% 7,233 100% 240,754 不織布・フェ ルト 細幅織物、 製紐類、 レース用 その他 産業用 タイヤコー ド・ベルト 網・綱類 重布類 袋・包装材

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1.2 流通量の把握  流通量のうち、輸出入量については、財務省『貿易統計』の輸出入データを積み上げることで、 把握することができる。また、このデータと1.1の製造量データとから、内需量も把握するこ とができる。 (1) 衣料品 ①輸出入量  衣料品の輸出入量は、財務省『貿易統計』の 61 類−62 類の合計として把握することができる。 1999 年の衣料品の輸出入量は、表 1.2-1 に示すとおり、輸出量が 6,860t、輸入量が 767,330t である。なお、ここでは、中古衣料を合計から除いており、その輸出量は69,707t、輸入量は 3,761 tである。 表1.2-1 衣料品の輸出入量(1999 年) (出所)財務省『貿易統計』 なお、図1.2-1 に示した 1990 年以降の衣料品輸入重量をみると、アジアからの輸入量が増大し ており、2000 年には、1990 年の 3.4 倍に相当する 928 千tが輸入されていることがわかる。こ のうち、中国からの輸入が、812 千t(87.5%)を占めており、また、1990 年以降、アジア全体 からの輸入量と中国からの輸入量がほぼ並行に増加していることから、この増加をもたらしてい るのが中国からの輸入量の増加によるものであることがわかる。 図1.2-1 アジア及び中国からの衣料品輸入量の推移 (出所)経済産業省『繊維品輸入実績表』各年版 HSコード番号 品名 単位 輸入数量 輸出数量 61-62 00 000 衣類及び衣類付属品 KG 757,706,323 5,789,828 6503 00 000 フェルト製の帽子 KG 11,228 167 6504 00 000 帽子 KG 815,377 631 6505 10 000 ヘアネット KG 2,654 560 6505 90 010 帽子(編物製) KG 2,392,207 6505 90 090 帽子(レース、フェルト他) KG 3,837,499 6505 90 100 帽子(編物製) KG 6505 90 900 帽子(レース、フェルト他) KG 6506 10 000 安全帽子(革製及び毛皮付き) KG 1,037,807 6506 10 100 安全帽子(革製及び毛皮付き) KG 1,230 6506 10 200 安全帽子(革製及び毛皮付きを除く) KG 1,686,430 6506 91 000 帽子(ゴム製又はプラスチック製) KG 11,809 6506 91 200 帽子(ゴム製又はプラスチック製) KG 616,787 6506 92 000 帽子(毛皮製) KG 3,589 6506 99 000 帽子(その他) KG 2,092 6506 99 100 帽子(革製及び毛皮付き) KG 39,031 6506 99 200 帽子 KG 161,268 6507 00 000 帽子用すべり革他 KG 56,641 16,994 合計 KG 767,330,264 6,859,888 6309 00 000 中古衣類その他の物品 KG 3,760,828 69,706,658 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 (年) (千 t) アジア中国

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② 内需 国内生産量と輸入量及び中古衣料輸入量を合算し、輸出量を差し引くと、1999 年の衣料品の内 需合計は、1,171,455t(=国内生産量 407,224t+輸入 767,330t+中古衣料輸入 3,761t−輸 出6,870t)となる。  一般的には、内需に占める輸入品の割合は8割程度と考えられているが、ここで推計した重量 ベースでは、65%(=767 千t/1,171 千t)と低い。そこで、表 1.2-2 に示すように、日本化学 繊維協会の調査品目を対象に、国産内需(繊維消費量ベース)と輸入品の点数を比較してみた。 表によると、衣料品全体では、点数ベースでも輸入品比率は64%であるが、種類別にみると、80% 以上、90%以上の品目もあり、紳士服と婦人服の合計でみると、点数ベースで 79%、重量ベース で76%となった。 表1.2-2 衣料品種類別の国産内需及び輸入量(1999 年) (注)網掛けをしたファンデーション、その他衣料については、貿易統計で一部点数量が把握されて いない品目があり過少となっている。 (出所)国産内需は、日本化学繊維協会『衣料用繊維消費量調査(内需用)報告書1999 年実績』2000 年、輸入量は、財務省『貿易統計』 千点 トン 千点 トン %(点数) %(重量) 紳士服 40,835 25,684 269,582 141,464 87% 85% オーバーコート類 1,581 1,540 71,055 45,397 98% 97% 礼服 1,818 3,288 背広 8,587 7,884 5,734 7,100 40% 47% ジャケット・ブレザー 3,163 1,696 7,074 5,018 69% 75% スラックス 25,686 11,276 159,750 68,607 86% 86% その他 25,969 15,343 婦人服 181,578 79,919 584,914 196,428 76% 71% オーバーコート類 10,670 10,272 59,864 35,052 85% 77% スーツ 10,559 8,086 6,517 4,383 38% 35% ワンピース 25,820 16,277 40,082 11,602 61% 42% ジャケット・ブレザー 10,051 4,915 13,113 6,384 57% 57% ブラックフォーマル 2,918 2,386 スカート 59,722 20,147 54,499 16,025 48% 44% スラックス 22,925 8,041 146,341 48,251 86% 86% ブラウス・シャツブラウス 38,913 9,795 156,400 34,327 80% 78% その他 108,098 40,405 子供服 75,840 22,799 ☆乳児衣服 72,575 7,415 40,975 4,214 36% 36% スポーツウェア 67,768 22,929 460,868 151,076 87% 87% スキーウェア 2,016 1,009 1,170 1,521 37% 60% 女子水着 9,900 1,359 2,324 424 19% 24% トレパン・トレシャツ 34,440 14,710 その他スポーツウェア 21,412 5,851 457,375 149,130 96% 96% ワーキングウェア 60,580 27,916 制服 3,970 4,111 女子事務服・白衣 21,060 8,981 ファッションユニフォーム 8,500 3,013 作業服・作業シャツ 27,050 11,811 ジャンパーブルゾン類 5,573 1,786 紳士ドレス・スポーツシャツ 46,810 11,734 569,330 115,878 92% 91% ニットシャツ 67,790 13,433 横編製品 45,113 16,905 紳士横編製品 9,530 4,121 婦人横編製品 31,920 11,666 子供乳児横編製品 3,663 1,118 学生服 17,482 8,243 ☆肌着 487,629 50,481 183,500 17,293 27% 26% ☆パジャマ・ガウン 17,845 8,603 86,525 39,269 83% 82% ☆靴下類 1,096,099 31,803 949,681 26,359 46% 45% ファンデーション 73,600 3,058 307,350 16,453 81% 84% ☆手袋 227,828 11,007 1,126,187 34,087 83% 76% *スカーフ・ショール・マフラー 14,315 971 24,482 2,550 63% 72% *☆その他衣料 131,469 28,952 278,223 12,634 68% 30% 洋装裏地 21,551 帽子 9,624 195,515 合計 2,730,729 395,189 4,881,618 757,706 64% 66% 紳士服・婦人服 222,413 105,603 854,497 337,892 79% 76% 国産内需 輸入 輸入品比率

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(2) 家庭用品 ① 輸出入量  財務省『貿易統計』によると、1999 年の家庭用品の輸出入量は、表 1.2-3 に示すとおり、輸出 量が3,046t、輸入量が 180,024tである。 表1.2-3 家庭用品の輸出入量及び内需量(t:1999 年) (注1)国内生産の内需用のマットレス・ベッドは、カバー類及び雑品に含まれるため表中の国内生産量は、輸出 分のみである。 (注2)タオル類の輸出入品目番号は、5802.11、5802.19、6302.60 とした。 (注3)貿易統計において、次の製品は、繊維 100%ではない、あるいは単位が重量でない統計値であるため、以 下の換算を行った。 傘地(雑品の一部):繊維輸出入t=傘輸出入合計t×5%、傘輸出入合計t=傘輸出入合計(DZ)×12×0.5kg/NO×5% 一部の玩具(雑品の一部):繊維輸出入t=輸出入合計t×50% マットレス・ベッド:繊維輸出入t=マットレス・ベッドリネン等輸出入合計t×75% (注4)国内生産(繊維重量)は、国内生産量から第3章の家庭用品製造に伴う副産物発生量 11,699tを除いた 数値である。品目別では、わた寝具分5,713tを、「ふとん棉・地」、「こたつ掛・地」、「シーツ・カバー類」 から、国内生産(繊維消費量)の比で案分して除いた。また、毛布類からは 4,803t、雑品からは 1,183 tを除いた。 (出所)国内生産(繊維消費量)中の内需分は、日本化学繊維協会 『家庭用・インテリア用・産業用 繊維消費量調査報告書1999 年実績』2000 年。輸出入量は、財務省『貿易統計』 ② 内需  家庭用品の内需は、表1.2-3 に示すように、合計で 427,933tであり、うち、ふとん 138 千t、 こたつ掛・敷1千t、毛布類34 千t、シーツ・カバー類 68 千t、雑品 178 千t(うちタオル類 112 千t)、マットレス・ベッド9千tである。 (3) インテリア用品 ① 輸出入量 1999 年のインテリア用品の輸出入量は、財務省『貿易統計』によると、表 1.2-4 に示すとおり、 輸出量が2,204t、輸入量が 29,249tである。 輸 入 国内生産(繊維重量) 内 需 輸 出 推計値 ふとん綿・地 45,851 92,763 236 138,379 こたつ掛・敷 0 1,025 0 1,025 274 33,482 250 33,506 シーツ・カバー類 47,469 20,634 291 67,812 雑品 77,706 102,458 1,676 178,488 うちタオル類 51,170 61,919 787 112,302 マットレス・ベッド 8,723 593 593 8,723 180,024 250,955 3,046 427,933 毛布類 合計

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表1.2-4 インテリア用品の輸出入量及び内需量(t:1999 年) (注1)貿易統計において、カーペットと椅子は、繊維100%ではない統計値であるため、以下の換算を行った。 カーペット:繊維輸出入t=輸出入合計t×25% 椅子張り地:繊維輸出入t=椅子輸出入合計t×5% (注2)国内生産(繊維重量)は、国内生産量から第3章の家庭用品(カーペット、人工芝、カーテン)製造に 伴う副産物発生量と、それを基に推計した残りのインテリア製品の副産物発生量を除いた数値である。 (出所)国内生産(繊維消費量)は、日本化学繊維協会 『家庭用・インテリア用 ・産業用繊維消費量 調査報告書1999 年実績』2000 年。輸出入量は、財務省『貿易統計』 ② 内需  家庭用品の内需は、表1.2-4 に示すように、合計で 205,338t、うち、カーペット 94 千t、人 工芝3千t、カーテン45 千t、椅子張り地 38 千t、壁クロス 0.8 千t、インテリア小物 16 千 t、その他9千tである。 (4) 産業用品 ① 輸出入量  1999 年の産業用品の輸出入量は、財務省『貿易統計』によると、表 1.2-5 に示すとおり、輸出 量が241,873t、輸入量が 153,037tである。  なお、表中の「自動車本体」は、国内製造の統計では、カーペット、不織布・フェルトなどに 含まれているが、貿易統計では別項目となっているため、輸出入の内訳に加えた。 ② 内需  産業用品の内需は、表 1.2-5 に示すように、合計で 512,393t、うち、タイヤコード・ベルト 23 千t、網綱類 49 千t、重布類 25 千t、袋・包装材 13 千t、縫製用 18 千t、不織布・フェ ルト259 千t、細幅織物・製紐類・レース用 29 千t、その他 131 千tである。 輸 入 国内生産(繊維重量) 内 需 輸 出 推計値 カーペット 9,697 85,350 634 94,413 人工芝 0 3,125 0 3,125 カーテン 6,252 38,942 19 45,175 椅子張り地 8,446 30,519 1,402 37,563 壁クロス 59 834 115 778 インテリア小物 4,796 11,001 35 15,762 その他 0 8,521 0 8,521 合計 29,249 178,293 2,204 205,338

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表1.2-5 産業用品の輸出入量及び内需量(t:1999 年) (注1)貿易統計において、次の製品は、繊維 100%ではない、あるいは単位が重量でない統計値であるため、 以下の換算を行った。 タイヤコード:繊維輸出入t=タイヤ輸出入合計t×3.7% + 自動車輸出入合計t×0.2%、        自動車輸出入合計t=輸出入合計(NO)×1,000kg/NO×0.225% ゴム加工等(重布類の一部):繊維輸出入t=輸出入合計t×50% テント(重布類の一部):繊維輸出入t=輸出入合計t×80% ビーチパラソル(重布類の一部):繊維輸出入t=輸出入合計t×5% 落下傘(重布類の一部):繊維輸出入t=輸出入合計t×80% フェルト製カーペット(不織布・フェルトの一部):繊維輸出入t=輸出入合計t×25% 履物(産業用その他の一部):繊維輸出入t=輸出入合計t×30%、 輸出入合計t=輸出入合計(DZ)×12NO/DZ×0.6kg/NO×30% 自動車本体:繊維輸出入t=自動車輸出入合計t×1%、 自動車輸出入合計t=自動車輸出入合計(NO)×1,000kg/NO×0.976% (注2)国内生産(繊維重量)は、国内生産量から第3章の産業用品(綱/網、不織布・フェルト、レース地)製 造に伴う副産物発生量と、それを基に推計した残りの産業用品製造時の副産物発生量を除いた数値である。 (注3)「自動車本体」の国内生産量は、「産業用その他」に、自動車内装材、カーエアバッグ等として含まれる ため、「0」としている。 (出所)国内生産(繊維消費量)は、日本化学繊維協会 『家庭用・インテリア用 ・産業用繊維消費量 調査報告書1999 年実績』2000 年。輸出入量は、財務省『貿易統計』 輸 入 国内生産(繊維重量) 内 需 輸 出 推計値 タイヤコード・ベルト 12,062 82,464 71,430 23,096 網綱類 10,690 43,387 4,896 49,180 重布類 9,890 25,054 9,573 25,371 袋・包装材 6,449 6,483 179 12,753 縫製用 0 18,213 0 18,213 不織布・フェルト 46,825 251,701 39,483 259,043 細幅織物、製紐類、レース用 17,873 16,152 5,175 28,851 産業用その他 46,609 157,775 73,248 131,135 自動車本体 2,639 0 37,889 -35,250 合計 153,037 601,229 241,873 512,393

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1.3 使用量の把握  使用量(業務用と家庭用の区分、市中蓄積量等)については、統計データがないため、各繊維 製品ごとに、既存調査文献等を基に推計を行った。 (1) 衣料品 ① 内需の出荷先 衣料品の国産内需の家庭用と業務用の割合について、表1.1-1 のワーキングウエア向けの割合約 7%(=27,916t/395,189t)を業務用と捉えると、家庭用が約 93%、業務用が約7%となる。 この割合が輸入品にも当てはまると仮定すると、家庭用内需が1,089,716t(中古衣料輸入 3,761 tは全量家庭使用と仮定)、業務用内需が81,739tとなる。 ② 使用年数  日本アパレル産業協会が2000 年 10 月に実施したアンケート調査によると、家庭での衣料品保 有量は、約270 点(成人女性用 113 点、成人男性用 89 点、子供用 68 点)である。 同調査は、表1.3-1 に示す衣料区分でアンケートしたものであるが、表 1.1-1 に示した1点当た りの繊維消費量を参考に、この品目区分ごとの繊維重量を仮定すると、一世帯当たりの平均保有 重量は101.3kg/世帯となり、これに 1999 年の全国世帯数 44,923 千世帯を掛けると、家庭での保 有総量は4,552 千t(=101.3kg×44,923 千世帯)となる。 これは、身の回り品(靴下類、ファンデーション、手袋、スカーフ類、その他衣料、洋装裏地)・ ワーキングウエアを除く衣料品内需(表1.1-1 参照)254 千tと、同区分の衣料品輸入量 628 千t の合計882 千tの 5.2 倍(5.2 年分)に相当する。 表1.3-1 一家庭における衣料品保有量の推計結果 (注1) ここでは、靴下、スカーフ等の身の回り品は含まない。 (注2) 和服の実質繊維量は、着物本体を想定し、男性用 1kg/点、女性用 1.2kg/点と仮定した。  (出所)品目、品目例、アパレル保有量は、日本アパレル産業協会「アパレルリサイクルの実態調査 報告」『季刊ジャイク』No.79 品目 品目例 アパレル 保有量 (点/家庭) 仮定繊維 消費量 kg/点 アパレル保 有重量 (kg/家庭) 大人用(男性) 重衣類 コート類 5 0.97 4.9 外衣 上下服 10.9 0.92 10.0 上衣類 9.3 0.54 5.0 ズボン類 13.4 0.44 5.9 中衣 シャツ類 24.1 0.25 6.0 内衣 肌着・下着類 25.6 0.1 2.6 和服 着物 1 1 1.0 89.3 35.4 大人用(女性) 重衣類 コート類 7 0.96 6.7 外衣 上下服 10.2 0.77 7.9 上衣類 14.9 0.49 7.3 スカート、スラックス類 21 0.35 7.4 中衣 シャツ類 22 0.25 5.5 内衣 肌着・下着類 32.1 0.1 3.2 和服 着物 6.2 1.2 7.4 113.4 45.4 子供用(男女) 重衣類 コート類 4.2 外衣 上下服 4.1 上衣類 9.2 スカート、スラックス類 14.3 中衣 シャツ類 16.3 内衣 肌着・下着類 19.5 和服 着物 1 68.6 0.3 20.6 合計 271.3 101.3 小計 小計 小計

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(2) 家庭用品 ① 内需の出荷先  家庭用品の主な用途は、家庭の他、業務用では、病院、ホテル等である。このうち、ふとん(家 庭用品内需の32%)、毛布類(同8%)、タオル類(同 26%)について、家庭用と業務用の比率を 検討した。  まず、ふとんについては、全日本わた寝装品製造協同組合・日本羽毛寝具製造協同組合『廃棄 ふとんの回収システム構築のための調査研究』(1999 年 2 月)によると、家庭用消費が 88%、業 務用消費が12%である。  次に、毛布については、日本毛布工業組合へのヒアリングによると、業務用が2∼3割、家庭 用が7∼8割であった。なお、業務用途で需要の大きいものとして、病院、ホテルの他、自治体 の災害備蓄用がある。ここでは、家庭用75%とする。 タオルについては、日本タオル工業組合連合会へのヒアリングによると、業務用と家庭用の区 分は不明であるが、内需の7∼8割が贈答用と考えられていることがわかった。また、タオルに ついて、総務庁の『家計調査年報』と『小売物価統計調査年報』を基に、家庭購入比率を推計し たところ、表1.3-2 に示すとおり、家庭用の購入比率は 17%となった。なお、『家計調査年報』で は贈答品の出費は「交際費」に含まれている。 これらの結果から、贈答用の大半が家庭で消費されるとし、これに自家用の購入比率分を加え るとタオルの9割程度は家庭で消費されているものと考えられる。   表1.3-2 毛布類、タオル類の家庭用比率の推計 (注1)年間総支出額は、年間支出金額に世帯数 46,811,712(1999 年 3 月 31 日)を掛けて推計。 (注2)一枚当たり重量は小売物価統計調査年報の調査対象タオルの重量の中央値67.5g/枚を用いた。 (出所)年間支出金額(円/世帯)は、総務省『家計調査年報』1999 年。平均価格(円/枚)は、総務省 『小売物価統計調査年報』1999 年。  以上の結果を基に、残る家庭用品のうち、シーツ・カバー類、輸入マットレス・ベッドは、ふ とんの割合(家庭用 88%)と同様であると仮定し、タオル類以外の雑品は、タオル類の割合(家 庭用 90%)と同様と仮定すると、家庭用品全体の家庭用内需は 375,795t(=ふとん 122,675t +毛布25,130t+シーツ・カバー類 59,675t+雑品 160,639t+マットレス・ベッド 7,676t)、 業務用内需は52,138tとなる。 ② 使用年数  家庭用品のうち、ふとん、毛布については、消費者へのインターネットアンケートにより、処 分までの使用期間を尋ねた(図 1.7-9 参照)。これによると、使用期間として最も多かったのはふ とんでは15∼20 年未満、毛布では5∼7年未満であった。それぞれ、選択肢の中央値を選択者数 を用いて加重平均すると、ふとんは8年、毛布は7.2 年となる。 (3) インテリア用品 ① 内需の出荷先  インテリア用品の主な出荷先は、家庭の他、業務用では、病院、ホテル、オフィス、学校等で ある。インテリア用品内需の 50%を占めるカーペットの出荷先については、カーペットの種類か ら推計することができる。表 1.3-3 にカーペットの種類別内需と、その家庭用・業務用の内訳を示 す。 ここで、表中の家庭用比率は、(社)日本インテリアファブリックス協会のヒアリング結果から、 年間支 出金額 年間総支 出額 平均価格 年間購 入枚数 一枚当た り重量 家庭用消 費推計量 内需合計 家庭用購 入比率 円/世帯 百万円 円/枚 千枚 g/枚 t t % 2040 95,496 334 285,891 67.5 19,298 113,485 17%

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アキスミンスター、ウイルトンは家庭用、ニードルパンチ、ボンデッド、その他は業務用に振り 分けた。また、タフテッド、フックドラグについては、家庭用と業務用が混在しているため、表 1.3-4 に示したインテリア・データ・バンクの用途別生産量を基に、家庭用比率を 55%と設定した。 また、基布の家庭用比率は、パイル全体の比率と同じであると仮定した。その結果、家庭用は内 需の47%であり、業務用は 53%となった。 表1.3-3 カーペットの種類別内需とその需要先(1999 年)(t) (出所)国産量は本章1.2 で推計した国産繊維重量を素材別の繊維消費量比(日本化学繊維協会資料)で案分、輸 出入は財務省『貿易統計』、家庭用と業務用の内訳は、(社)日本インテリアファブリック協会ヒアリング、表 1.3-4 を基に作成 表1.3-4 タフテッドカーペットの用途別生産量(2000 年)及びその家庭用/業務用比率 (注)各種マット類は、50%家庭用、50%業務用とした。 (出所)(社)インテリア・データ・バンク『IDB カーペット年鑑 2001』を基に作成  カーペットに次いで、内需の大きいカーテンについては、(社)日本インテリアファブリックス 協会へのヒアリングによると、家庭用が7∼8割、業務用が2∼3割である。カーペットに比べ て業務用の割合が少ないのは、カーペットが自動車用(タフテッド、ニードルパンチ)や催事用 (ニードルパンチ)などの需要が大きいためである。したがって、他のインテリア用品の需要先 は、カーテンと同様と仮定し、これらの家庭用内需を75%、業務用内需を 25%とすると、インテ リア用品全体の家庭用内需は127,724t(=カーペット 44,530t+その他 110,925×75%)、業務 用内需は77,614tとなる。 ② 使用年数 (社)日本インテリアファブリックス協会へのヒアリングによると、カーテンの使用年数は、 家庭用では8∼10 年程度、業務用では病院が主にリースで5年程度、ホテルが7年程度とのこと であった。また、カーペットについては、家庭用は不明であるが、業務用はホテル、レストラン で3∼5年、オフィス用は建築物が改築、解体されるまでではないかとのことであった。 一方、1.7 に示しているインターネットアンケート結果(図 1.7-9 参照)によると、家庭による 使用年数で最も多かったのは、カーテンで3∼5年、カーペットは3年未満であった。それぞれ、 用途 種類 繊維投 入量t 比率 家庭用 ロール家庭用 6,220 ピースラグ 14,530 簡易敷物 8,935 電気カーペット 3,805 45% 家庭/業務 各種マット類 8,155 業務用 ロール業務用 3,330 タイルカーペット 14,560 自動車用オプション 5,330 自動車用ライン 3,605 55% 合計 68,470 100% 国産① 輸入② 輸出③ 内需 ①+②-③ 家庭用 比率 家庭用 業務用 タフテッド 56,142 フックドラッグ 1,536 3,024 550 60,152 55% 33,084 27,069 アキスミンスター 408 ウイルトン 1,958 3,644 37 5,973 100% 5,973 0 ニードルパンチ 13,605 ボンデッド 27 その他 70 3,028 47 16,683 0% 0 16,683 基布 11,604 11,604 47% 5,473 6,131 合計 85,350 9,697 634 94,413 47% 44,530 49,882 パ イ ル

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選択肢の中央値と選択者数を用いて加重平均すると、薄手のカーテンが5.9 年、厚手のカーテンが 6.5 年、カーペットが 4.9 年となった。 (4) 産業用品 ① 内需の出荷先  産業用品のほとんどは業務用であるが、産業用品の内需の45%を占める「不織布・フェルト」(表 1.2-5 参照)には、表 1.3-5 に示すように家庭用として利用されるものも多い。 「不織布・フェルト」の用途別の需要量は不明であるが、図 1.3-1 に示すように、不織布の用途 別生産量をみると、衣料用4%、生活関連用(カイロ、たわし、障子紙、カレンダー、クッキング ペーパー等)21%となっている。この割合が「不織布・フェルト」の内需に占める家庭用の割合 と同等であるとし、その他を全て産業用とすると、家庭用内需が64,761t(=不織布・フェルト内259,043t×25%)、産業用内需が 447,632t(=512,393t−64,761t)となる。  なお、表 1.3-5 の詳細用途例から、産業用内需のうち相当量が自動車用途に使用されていると考 えられる。自動車用途のうち自家用車分は家庭用内需とも言えるが、廃車後は産業廃棄物扱いで あるため、ここでは自動車用途は全て産業用とした。 表1.3-5 産業用品の用途詳細 産業用品 詳細用途例 タイヤコード・ベルト 乗用車、コンベア、事務機器用ベルト 網綱類 漁網、防球ネット、建築用ネット、工業用ロープ 重布類 帆、トラック用幌、建築用、テント、土木シート、フレコンバック、カジュ アルバック 袋・包装材 食料袋、飼料袋、郵便袋、土のう袋、ベール梱包布、農業用結束材 縫製用 縫糸、ファスナー 不織布・フェルト 防水シート、工業用フィルター、血液フィルター、衣料用中綿、ウエッ トティッシュ、おむつ、防虫カバー、障子紙、クッキングペーパー 細 幅 織 物 、製紐類、 レース用 リボン、織ネーム、紐 産業用その他 カーエアーバッグ、チャイルドシートベルト、ホース類、合皮基布 (注)網掛けした用途は、家庭用の内需があると考えられるもの (出所)日本化繊協会『家庭用・インテリア用・産業用繊維消費量調査報告書 1999 年実績』2000 等 より作成 図1.3-1 不織布の用途      (出所)経済産業省『繊維統計年報1999』2000 年 医療・衛生用 23% 生活関連用 21% 土木・建設・農 業・園芸用 12% 産業用 28% 衣料品 4% その他用 12%

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② 使用年数 産業用製品のうち、主な製品の使用年数を表1.3-6 に示す。このうち、自動車については、年々 使用年数が長くなってきている。また、タイヤについては、自動車保有台数と廃タイヤ発生量か ら推計したが、製品寿命としても3年・30,000km が一つの目安となっている。 また、漁網については、3年の間に、所有者やメーカーがリペアを繰り返しながら使用されて いる。 表1.3-6 主な産業用製品の使用年数 *1 保有車両台数:7,458 万台(日本自動車整備振興会連合会)、廃タイヤ発生量 101 百万本(日本自動車タ イヤ協会)(1999 年) 使用年数 出所 乗用車 9.63 (財)自動車検査登録協力会調、1999年 トラック 9.84 バス 12.64 タイヤ 3 保有車両台数×4/廃タイヤ発生量 *1 漁網 3 日本製網工業組合ヒアリング 陸上網 4∼5 フラットヤーン 1∼2 日本フラットヤーン工業組合

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1.4 リユース・リペア量の把握  ここでは、繊維製品のリユース・リペアの状況を把握するために、衣料品について、フリーマ ーケット、リサイクルショップ、リペア・リメイク業者における流通量の推計を行った。  また、その他の繊維製品のリユースの取組として、ふとんの打ち直し量についても情報を収集 した。   (1) 衣料品のリユース量の推計 ①インターネットアンケート結果からの推計 本章 1.7 に詳細を示したインターネットアンケートによる衣料品の譲渡、リサイクルショップ での売買、バザー・フリーマーケットでの売買、及びリペア量をまとめたものを図1.4-1 に示す。 インターネットアンケートの結果を拡大推計すると、リペアは約22 千t、譲渡は約 66 千t、 リサイクルショップの流通量が約 16∼17 千tとなり、バザー・フリーマーケットへの持ち込み が約39 千t、バザー・フリーマーケットからの購入量が約 14 千tとなった。 なお、バザー・フリーマーケットへの持ち込み量と購入量に約25 千tの乖離があるが、これは、 特にバザーに持ち込まれたもののうち、一般消費者に売れなかったものが、家庭へ持ち帰られた り、故繊維回収業者へ引渡されるためと考えられる。 図1.4-1 リユース・リペア量の推計結果(詳細は本章 1.7 参照) ②店舗数等からの推計  リサイクルショップ、リペアについては、古着販売事業者やリペア・リメイク事業者の全国店 舗数、一店当たりの取扱量などから、推計を行った。  まず、リサイクルショップについては、「第3回繊維製品3R推進会議資料」で報告された推計 取扱高を表1.4-1 に示す。  輸入については、2001 年貿易統計の数値で 4,427t、故繊維業者経由は、故繊維業者ヒアリン グ結果によるもので2,000t、店頭買取は、店舗数、想定取扱高から試算されたもので 14,957t、 合計は21,384t(61,097 枚)となっている。 消 費 者 譲渡約66 千t リサイクルショップ 約 17 千t 約 16 千t バザー・ フ リ ー マ ー ケ ッ ト 約 39 千t 約 14 千t リペア約22 千t 約 25 千t 繊維回収選別業者等

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表1.4-1 古着販売店、リサイクルショップの取扱量推計結果 (出所)第3回繊維製品3R推進会議資料、2002  一方、リペア業者については、表 1.4-2 に示すように、タウンページでは、仕立て直し、あな かがり、かけはぎといった業種で登録されている。 表1.4-2 タウンページ登録リペア業者数 しかし、表 1.4-3 に示す三大都市(東京、大阪、名古屋)及び札幌、福岡から無作為に選んだ リペア業者への電話ヒアリング結果によると、大半の業者が3つの業種を兼業していることがわ かった。そこで、リペア・リメイク業者の総数は、3業種のうち最も店舗数の多い仕立て直し業 の事業者6,400 店と仮定すると、電話ヒアリングによる一店舗当たりの平均取扱枚数 618 枚/月か ら、全国の総取扱枚数は47,488 千枚(6,400 店×618 枚×12 月)となる。一方、電話ヒアリング による一店舗当たりの月間売上は平均1,290 千円であり、これを基にリペア業界の市場規模を推 計すると約991 億円(=1,290 千円×12×6,400 店)となった。  なお、ここで推計した総取扱枚数に、インターネットアンケートでのリペア衣料の一枚当たり 平均重量0.43kg/枚を掛けると、リペア重量は 22,319t(=47,488 千枚×0.43kg/枚)となる。 表1.4-3 リペア業者の取扱量等ヒアリング結果  ①②の推計結果を比較すると、リサイクルショップについては、1千tほど差があるが、これ はアンケートの統計誤差や店舗数や販売額の推計誤差によるものと考えられる。一方、リペアに ついては、ほぼ同量の結果となった。    以上の結果から、リペア約22 千t、譲渡約 60 千t、リサイクルショップ(店頭買取)約 16 千t、バザー・フリーマーケット約39 千t(持ち込み)、約 14 千t(購入)とした。

仕立て直し

かけはぎ

あなかがり

6,400

794

410

重量(t) 枚数(千枚) 輸入 4,427 12,649 故繊維業者経由 2,000 5,714 店頭買取 14,957 42,734 合計 21,384 61,097 札幌 A社 東京 B社 大阪 D社 大阪 E社 福岡 G社 福岡 H社 平均的リペア 取扱い点数 (点/店・月) 618 平均的リペ ア代金(円 /点) 2,350 店舗当たり売 上 (千円/店・月) 1,290 全国年間リ ペア点数 (千点/年) 47,488 全国のリペア 業界売上(百 万円/年) 99,072 150 2,000 300 270 2,000 540 650 2,600 1,690 175 2,000 350 465 4,000 1,860 2,000 1,500 3,000 リペア取扱点数(A) 平均的リペア代金(B) 月間売上(A×B) (点/月) (円/点) (千円)

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(2) ふとんの打ち直し・リフォーム量の推計  全日本わた寝装品製造協同組合へのヒアリングによると、販売枚数に対する打直し等枚数の割 合は、年々減少傾向にあり、現在では1割以下と考えられている。そこでここでは、この割合が 5%程度と仮定し、年間の打ち直し・リフォーム重量を推計すると、8千t(=ふとん販売枚数 25,146 千枚×0.05×6.5kg/枚)となる。 なお、ここでふとん販売枚数は、日本寝装新聞社の推計枚数(日本寝装新聞社『寝装・インテ リアマネジメント2000』2001 年)である。

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1.5 処理・処分量の把握  ここでは、一般廃棄物と産業廃棄物の区分ごとに、繊維製品等から排出される繊維成分の処理・ 処分量の推計を行った。 (1)一般廃棄物としての処理・処分量 家庭で使用された繊維製品は、一般廃棄物として排出される場合、一部の市町村で古着・古布 等の名称で資源として回収されている事例はあるものの、衣料品や比較的小さな寝具、インテリ ア用品は可燃ごみとして、大型の寝具、インテリア用品等は、粗大ごみとして排出されている場 合が多い。 図 1.5-1 に示すように、可燃ごみ、粗大ごみなどの区分での収集量は統計があるが、これらに 含まれる繊維の量の統計はない。そこで、一般廃棄物に含まれる繊維量を、「可燃ごみ等」と、「粗 大ごみ」に分けて、以下のような推計を行った。 図1.5-1 一般廃棄物の処理状況(1997 年度) (出所)環境省『一般廃棄物処理事業実態調査』1999 年度 ①可燃ごみ等に含まれる繊維量の推計  表1.5-1 に大都市の焼却対象ごみの組成分析結果を示す。表中6都市の繊維の平均比率は3.38% である。これを可燃ごみ等に含まれる繊維比率であるとして、図 1.5-1 に示した、全国の粗大ご み以外の自治体処理ごみ合計(図中①∼⑤+⑦)の合計49,159 千tに掛けると、粗大ごみ以外の 一般廃棄物に含まれる繊維重量は1,662 千t(=49,159 千×0.0338)となる。  なお、ここで用いた環境省の組成分析の比率は、湿重量ベースであるため、生ごみ等と同じ区 分で収集された繊維類は水分を過剰に含んでいることが予想され、実際の繊維重量よりもやや過 大になっている可能性がある。また、自治体処理ごみ合計には、事業系一般廃棄物も含まれてい るため、この算定方法では、事業系一般廃棄物の繊維比率も3.38%と仮定していることになる。 処理残渣の埋立 1,765(4,835) 焼却施設からの 資源化量 90(248) ① 混合ごみ 7,259(19,889) ② 可燃ごみ 29,759(81,533) ③ 不燃ごみ 3,930(10,767) ④ 資源ごみ 2,384(6,530) ⑤ その他 116(318) ⑥ 粗大ごみ 1,424(3,900) ⑦直接搬入ごみ 5,711(15,646) ⑧ 自家処理量 617(1,691) ⑨団体集団回収量 2,515(6,890) 最 終 処 分 場 焼却施設 41,086(112,563) 粗大ごみ処理施設 2,986(8,181) 粗大ごみ処理施設以外 の資源化等を行う施設 2,264(6,204) 高速堆肥化施設 54(149) その他 1,501(4,113) ⑪焼却 39,490(108,191) 処理残渣の焼却 1,596(4,372) 処理残渣の埋立 5,908(16,186) 資源化量合計 3,345(9,166) ⑫焼却以外の 中間処理施設 6,806(18,647) 中間処理に伴う 資源化量 766(2,098) 1,202(3,293) 18(50) 1,269(3,477) 資源化量 単位:千 t/年・( )内は t/日 ⑩ 直 接 埋 立 収集ごみ+直接搬入ご

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表1.5-1 焼却ごみの組成(%:湿重量ベース) (出所)(財)日本環境衛生センター『FACT BOOK 廃棄物基本データ集』2000 ② 粗大ごみに含まれる繊維量の推計 粗大ごみに含まれる繊維量は、粗大ごみの種類別収集個数を把握している自治体事例を基に、 千人当たりの収集量、又は千世帯当たりの収集量を推計し、これに、全国の総世帯数を掛けて、 全国で収集されている粗大ごみ量を推計した。  表 1.5-2 に本調査で用いた自治体の粗大ごみ収集個数データを示す。ここで、用いている5都 市のごみ区分は、表 1.5-3 に示すとおりであり、毛布、座布団等の比較的小型の寝具については、 可燃ごみとして収集されていることがわかる。この収集区分を踏まえて、表 1.5-4 のように、各 都市の寝具類、カーペット類の収集個数を整理した。 表1.5-2 粗大ごみとして収集された繊維製品の収集個数事例 (出所)各都市事業概要等資料 表1.5-3 各都市のごみ収集区分と繊維製品の対応 (出所)各都市清掃事業概要等資料およびヒアリングにより作成 東京都区部 横浜市 武蔵野市 戸田市 前橋市 (平成11年度) (平成11年度) (平成11年度) (平成11年度) (平成12年度) 個  数 個  数 個  数 個  数 個  数 ふとん 410,402 9,781 毛布 1,048 ふとん・毛布 22,774 ふとん・座布団 12,136 ふとん・マットレス 91,977 マットレス 1,224 1,593 3,941 ベッドマット 39,715 1,327 スプリングマットレス 14,086 444 じゅうたん 5,883 カーペット・じゅうたん 34,076 2,635 3,688 敷物 102,932 粗大ごみ以外の分別の種類 寝具類、カーペット類のごみ区分 東京都 区部 ●可燃ごみ●不燃ごみ●資源(古 紙・びん・缶)●ペットボトル ・ふとん、マットレス、カーペット類は粗大ごみ ・毛布、座布団は可燃ごみ(30cm3以上は粗大ごみ) 横浜市 ●家庭ごみ●資源ごみ(缶・び ん・ペットボトル)●使用済乾電 池●動物の死体 ・ふとん、マットレス、カーペット類は粗大ごみ ・毛布、座布団は、45Lの家庭用ごみ袋に入れば家庭ごみ、入ら なければ、粗大ごみの寝具として排出 武蔵野市 ●燃やせるごみ●燃やせないごみ ●有害ごみ●資源物(缶・びん・ ペットボトル・その他プラスチッ ク容器・古紙・古着 ・ふとん、毛布、マットレス、カーペット類は粗大ごみ ・座布団は燃やせるごみ又は粗大ごみ ・古着は、布類(資源ごみ)だが、大量に廃棄する場合は粗大ご みとなる。 戸田市 ●燃えるごみ●燃えないごみ・ ペットボトル●資源ごみ(缶・び ん・布類・紙類) ・ふとん、座布団、マットレス、カーペット類は粗大ごみ ・ただし、わたが入ってるもので、ごみ袋に入る大きさのもの は、燃えるごみとして排出 ・毛布類は布類(資源ごみ)として排出。布類の収集量は317t/ 年(H11年度) 前橋市 ●可燃ごみ●不燃ごみ●資源ごみ (缶・びん・ペットボトル)●危 険ごみ●使用済み乾電池 ・ふとん、毛布、マットレス、カーペット類は粗大ごみ ・座布団等その他寝具は、45Lの指定ごみ袋に入れば可燃ごみ、 入らなければ粗大ごみ 札幌市 仙台市 東京都(区部) 横浜市 名古屋市 京都市 1999 1999 1999 1999 1999 1999 31.7 36.6 50.9 37.81 40.83 32.7 3.3 3.3 3.6 3.15 3.92 3.0 7.9 1.0 9.0 − 4.81 0.8 0.2 0.1 0.00 0.9 16.3 5.7 11.54 14.8 1.0 0.7 0.4 1.25 0.67 2.3 0.8 0.1 2.6 陶器 土石 3.77 40.1 39.2 29.9 27.47 34.33 39.2 2.1 1.7 − 6.54 2.28 1.7 調査都市 調査年度 紙 繊維 木・竹・草・わら ゴム・皮革 プラスチック 金属 ガラス 厨芥 その他 陶器・土石 13.6 0.4 0.2 0.3 2.26 17.73 1.62 2.0

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表1.5-4 各都市の種類別繊維製品粗大ごみ収集個数と人口・世帯数 * 横浜市の「ふとん・毛布類」は、実際は「ふとん・マットレス」であり、これが全量ふとんであったと仮定 (出所)各都市清掃事業概要等資料  ふとん、毛布、マットレス類の収集量は、人口と比例関係にあり、カーペット類の収集量は、 世帯数と比例関係にあると考え、表 1.5-4 を基に、ふとん、毛布、マットレス類は、千人当たり の収集個数を、カーペット類は、千世帯当たりの収集個数を算出した。結果は、表 1.5-5 に示す とおり、ふとんが45.7 枚/千人、毛布が 8 枚/千人、マットレス類が 5.3 枚/千人、カーペット類が 28 枚/千世帯となった。   表1.5-5 種類別繊維製品粗大ごみの収集原単位  さらに、この原単位を基に、各繊維製品の廃棄個数及び、廃棄繊維重量を以下のように推計し た。 1) ふとん ふとんについては、表1.5-6 に示すように、①ふとんの収集原単位を、②全日本わた寝装品製 造協同組合調査結果を基に種類別に按分し、③種類別収集個数原単位を算出した。さらに、③に ④種類別の一枚当たり重量を掛け、⑤種類別の千人当たり収集重量を算出した。  家庭から自治体に廃棄されるふとんの総枚数は、③の合計値から羽毛ふとん分(0.5 枚/千人) を除いた45.2 枚/千人に、総人口 125,860,006 人(H11.3.31)を掛けて算出し、それに含まれる 繊維重量は、⑤の合計値から羽毛ふとん分(4.4kg/千人)を除いた 294.6kg/千人に、総人口 125,860,006 人(H11.3.31)を掛けて 37.1 千tとした。 東京都区部 横浜市 武蔵野市 戸田市 前橋市 (平成11年度) (平成11年度) (平成11年度) (平成11年度) (平成12年度) 個  数 個  数 個  数 個  数 個  数 ふとん・毛布類 410,402 91,977 10,829 12,136 22,774 ふとん 410,402 91,977 9,781 12,136 不明 毛布 0 0 1,048 0 不明 マットレス類 39,715 15,413 1,668 1,593 3,941 カーペット類 102,932 34,076 2,635 3,688 5,883 人口(H11.3.31) 7,884,822 3,351,612 130,376 103,308 282,861 世帯(H11.3.31) 3,753,311 1,365,676 63,565 42,456 104,173 収集個数計 対象人口 個数/千人 ふとん 524,296 11,470,118 45.71東京区部・横浜・武蔵野・戸田 毛布 1,048 130,376 8.04 マットレス類 62,330 11,752,979 5.30 参考:カーペット類 149,214 11,752,979 12.70 収集個数計 対象世帯数 個数/千世帯 カーペット類 149,214 5,329,181 28.00 5都市 備考:サンプル 備考:サンプル 武蔵野 5都市 5都市

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表1.5-6 家庭から廃棄されるふとんの枚数および繊維重量の全国推計 2) 毛布・マットレス類・カーペット類  毛布・マットレス類・カーペット類については、ヒアリング結果等から一枚当たりの重量を設 定し、自治体への廃棄枚数と、繊維重量を推計した。それぞれの自治体への廃棄重量は、表 1.5-7 に示すとおり、毛布が1.6 千t、マットレス類が 1.9 千t、カーペット類が 8.4 千tとなる。  以上の結果から、家庭から排出される寝具類、カーペット類等の繊維量は、52 千t(=ふとん 37.1 千+毛布 1.6 千+マットレス類 5.2 千+カーペット類 8.4 千)となる。  なお、厳密には、前述したように毛布等は、可燃ごみとして相当量廃棄されていると考えられ るため、ここで算出した繊維量と①の可燃ごみ等に含まれる繊維量とは、一部重複する。 ①ふとんの収集原単位:枚/千人 45.7 ②廃棄ふとんの種類別比率(全日本わた寝装品製造協同組合調査結果) 掛けふとん 敷ふとん こたつふとん 合計 全 体 40.0 54.4 5.6 100.0 綿 18.0 37.5 0.9 56.4 ポリエステル 16.2 4.2 4.7 25.1 羊 毛 0.4 1.5 0.0 1.8 羽 毛 0.9 0.2 0.0 1.1 綿混紡 3.5 8.5 0.0 12.0 羊毛混紡 0.7 1.6 0.0 2.4 反 毛 0.4 0.9 0.0 1.3 ③廃棄ふとんの千人当たり種類別収集個数:枚 掛けふとん 敷ふとん こたつふとん 合計 全 体 18.3 24.8 2.6 45.7 綿 8.2 17.1 0.4 25.8 ポリエステル 7.4 1.9 2.2 11.5 羊 毛 0.2 0.7 0.0 0.8 羽 毛 0.4 0.1 0.0 0.5 綿混紡 1.6 3.9 0.0 5.5 羊毛混紡 0.3 0.7 0.0 1.1 反 毛 0.2 0.4 0.0 0.6 ④ふとんの種類別原単位:kg/個(ふとんメーカーヒアリング) 掛けふとん 敷きふとん 綿 7 9 合 繊 1.8 3.5 羊 毛 2.25 2.75 羽 毛 10.5 -⑤ふとんの千人当たり収集重量:kg/千人 掛けふとん 敷ふとん こたつふとん 合計 全 体 88.6 203.6 6.8 299.0 綿 57.6 154.1 2.9 214.6 ポリエステル 13.3 6.7 3.9 23.9 羊 毛 0.4 1.8 0.0 2.2 綿混紡 11.1 35.2 0.0 46.2 羊毛混紡 0.7 2.1 0.0 2.8 反 毛 1.2 3.7 0.0 4.9 羽 毛 4.4 - 0.0 4.4 注)こたつふとんの原単位は掛けふとんのものを用いた。また綿混紡、羊毛混紡、   反毛の原単位はそれぞれ綿、羊毛、綿のものを用いた。 ⑥全国のふとん(羽毛除く)の自治体への廃棄量 個数(千枚/年) 5,690 重量(t/年) 37,078 千人当たり収集個数

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表1.5-7 家庭から廃棄される毛布等の枚数および繊維重量の全国推計 ①収集原単位の単位は、毛布・マットレスが枚/千人、カーペット類が枚/千世帯である。 ②毛布の原単位は、泉州毛布工業組合ヒアリング結果、マットレス類の原単位は、メーカーヒア リング結果、カーペット類の原単位は、面積当たり重量を日本カーペット協会資料等より0.7kg/ ㎡と設定し、一枚当たり平均面積をカーペット等メーカー製品カタログ等により平均的なサイズ (江戸間6 帖:9.2 ㎡)と仮定し、算出した。 ③、④を算出する際に用いた人口は125,860,006 人、世帯数は 46,811,712 世帯(H11.3.31:住民 基本台帳)である。 (2)産業廃棄物としての処理・処分量  繊維が産業廃棄物として排出される場合、排出品目としては、「繊維くず」又は「廃プラスチッ ク類」となる。廃棄物処理法上の定義では、各品目に含まれる廃繊維の内容は表 1.5-8 に示すと おりである。 表1.5-8 廃棄物処理法上の廃繊維の位置付け 産業廃棄物の統計としては、環境省『産業廃棄物排出・処理実態調査』があり、製造業等に限 定して実態を調査したものとして、(財)クリーン・ジャパン・センター『データベースシステム 構築調査』がある。総量については、これらを用いて推計を行った。また、産業廃棄物のうち、 製造工程から発生する産業廃棄物については、第3章に詳細を示している拡大推計結果と、これ を基に、第3章の調査対象外であった品目からの発生推計量をまとめた。 ① 環境省調査結果を基にした推計 環境省『産業廃棄物排出・処理実態調査』の最新公表値(1998 年度)によると、表 1.5-9 に示 すとおり、繊維くずの発生量は88 千tである。一方、廃プラスチック類の一部である合成繊維く ずの量は、廃プラスチック類の内訳データがないため不明である。 品目 廃繊維の内容 廃 プ ラ ス チック類 ・ 事業活動に伴って発生する合成繊維屑(シュレッダーダストに含まれる繊維 もこれに含まれる) 繊維くず ・ 建設業の事業活動(工作物の新築、改築、増築)に伴って生じた繊維屑 ・ 繊維工業(衣服その他の繊維製品製造業を除く)から生ずる天然繊維屑 ・ PCB が染み込んだ繊維屑 ①収集原 単位 ②一枚当た り重量 (kg/枚) ③自治体へ の廃棄枚数 (千枚/年) ④繊維重量 (t/年) 毛布 8.04 1.6 1,012 1,619 マットレス類 5.30 7.8 667 5,206 カーペット類 28.00 6.4 1,311 8,388

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表1.5-9 産業廃棄物の種類別発生量(1998 年度) ※各種類の産業廃棄物排出量は四捨五入してあるため、合算した値は合計値と異なる場合がある。 (出所)環境省『産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成10年度実績)』 そこで、表1.5-10 に示すように、(財)日本環境衛生センターが調査した産業廃棄物(農業、 鉱業分を除く)に占める合成繊維くずの組成分析割合0.12%を、産業廃棄物(農業、鉱業分を除 く)総量295,183 千t(=408,490−農業分 92,973−鉱業分 20,334)に掛けて、合成繊維屑量を 推計すると、354,220tとなり、廃繊維の合計は 442,220tとなる。  このうち、天然繊維くずについては、再生利用率が64%であることから、処理・処分量は 31,680 tとなる。一方、合成繊維くずの再生利用率は不明である。 なお、この発生量とその内訳の中には、定義上は、製造工程くずや、業務用の廃品に含まれる 繊維として、シュレッダーダストの他、業務用に使用された衣料品、家庭用品、インテリア用品 の廃繊維も含まれている。 表1.5-10 繊維の産業廃棄物の発生量及び処理・処分量 (出所)発生割合は、(財)日本環境衛生センター『FACT BOOK 廃棄物基本データ集 2000』、発生 量、再生利用率は、環境省『産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成10年度実績)』 *1:産業廃棄物(農業、鉱業分を除く)に占める発生割合で、(財)日本環境衛生センターが実施し た7県(1998年度)の平均値 *2:廃プラスチック類、うち合成繊維の発生量は、産業廃棄物(農業、鉱業分を除く)量 295,183 千 t(1997 年度)に*1の発生割合を掛けた量 排出量 (千t) 割合 (%) 排出量 (千t) 割合 (%) 燃え殻 2,407 0.6 1,990 0.5 汚泥 196,172 47.3 188,933 46.3 廃油 3,245 0.8 2,828 0.7 廃酸  3,113 0.8 2,641 0.6 廃アルカリ 2,010 0.5 1,913 0.5 廃プラスチック類 7,567 1.8 5,848 1.4 紙くず 2,063 0.5 2,380 0.6 木くず 6,754 1.6 5,964 1.5 繊維くず 68 0.0 88 0.0 動植物性残渣 3,132 0.8 3,968 1.0 ゴムくず 69 0.0 55 0.0 金属くず 6,353 1.5 8,272 2.0 ガラスくず及び陶磁器くず 5,704 1.4 4,992 1.2 鉱さい 17,893 4.3 19,423 4.8 がれき類 56,993 13.7 56,709 13.9 動物のふん尿 93,706 22.6 92,678 22.7 動物の死体 109 0.0 109 0.0 ばいじん 7,496 1.8 9,701 2.4 合計 414,854 100 408,490 100 平成9年度 平成10年度 種類 発生割合 % *1 発生量 t *2 再生利 用率% うち再生利 用量 t うち処理・処 分量 t 88,000 64 56,320 31,680 1.774 5,236,546 24 1,256,771 3,979,775 うち合成繊維 0.12 354,220 − 不明 不明 442,220 不明 産業廃棄物種類 繊維くず(天然繊維) 廃プラスチック類 合成繊維+天然繊維

表 1.1-1 衣料品の繊維消費量および生産点数(1999 年実績、一部 94、97 年値) (注1) *印の項目は 1994 年、☆印の項目は 1997 年に調査を打ち切っているため、それらの数値は 1999 年実 績ではなく、調査最終年の実績値である。 (注2) 以下の品目は調査対象外となっている。 ・  スポーツウエア(女学生用ブルマ、体操ハーフパンツ、紅白はちまき、フィッシングウエア、マリンウエア、サイク リングウエア、ライダーウエア、レーシングウエア、スノーボードウエア、ベンチウォーマーコート、騎
表 1.2-4 インテリア用品の輸出入量及び内需量(t:1999 年) (注1)貿易統計において、カーペットと椅子は、繊維 100%ではない統計値であるため、以下の換算を行った。 カーペット:繊維輸出入t=輸出入合計t× 25 % 椅子張り地:繊維輸出入t=椅子輸出入合計t×5% (注2)国内生産(繊維重量)は、国内生産量から第3章の家庭用品(カーペット、人工芝、カーテン)製造に 伴う副産物発生量と、それを基に推計した残りのインテリア製品の副産物発生量を除いた数値である。 (出所)国内生産(繊維消費量)は、
表 1.2-5 産業用品の輸出入量及び内需量(t:1999 年) (注1)貿易統計において、次の製品は、繊維 100%ではない、あるいは単位が重量でない統計値であるため、 以下の換算を行った。 タイヤコード:繊維輸出入t=タイヤ輸出入合計t×3.7%  +  自動車輸出入合計t×0.2%、        自動車輸出入合計t=輸出入合計(NO)×1,000kg/NO ×0.225% ゴム加工等(重布類の一部) :繊維輸出入t=輸出入合計t× 50 % テント(重布類の一部) :繊維輸出入t=輸出入合計t×80
表 1.4-1 古着販売店、リサイクルショップの取扱量推計結果 (出所)第3回繊維製品3R推進会議資料、2002  一方、リペア業者については、表 1.4-2 に示すように、タウンページでは、仕立て直し、あな かがり、かけはぎといった業種で登録されている。 表 1.4-2 タウンページ登録リペア業者数 しかし、表 1.4-3 に示す三大都市(東京、大阪、名古屋)及び札幌、福岡から無作為に選んだ リペア業者への電話ヒアリング結果によると、大半の業者が3つの業種を兼業していることがわ かった。そこで、リペア・リ
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