大成建設 CSR報告書
2 0 0 6
0609・25000・S・Nお問合せ先 社長室 経営企画部 CSR推進室
〒163-0606 東京都新宿区西新宿1-25-1 TEL:03-5381-5003
E-mail:[email protected] URL:http://www.taisei.co.jp Cert no. SGS-COC-1808 大成建設は、1994年度から環境に対する取り組みを「環境報告書」とし て、2004年度からは環境だけではなく社会に対する報告も含め、「環境・社 会報告書」として発行してきました。2006年度からはCSR(企業の社会的 責任)に関する大成建設の考え方や取り組みをお伝えするため「CSR報告 書」としました。 その中で、ステークホルダーの皆様から大成建設のCSR活動に関するご意 見を伺うために「ステークホルダーダイアログ」を開催しました。 また、昨年の報告書の「第三者保証報告書」の提言の中で、特に「ネガティブ 情報の開示」について改善を心がけ、社員全員に実施したアンケートをもと に「見やすくする」「技術報告に偏らない」ことにも心がけました。 ■対象組織 大成建設株式会社(ただし、海外作業所におけるパフォーマンスデータは含ま ない)を対象とし、グループ会社(関係会社)の取り組みについても掲載しました。 ■対象期間 2005年度(2005年4月1日∼2006年3月31日)ただし、一部の情報に つきましては、2006年6月までの最新情報も含めて報告しています。 ■参考ガイドライン
・GRI(Global Reporting Initiative)「サステナビリティ・リポーティング・ ガイドライン2002」 ・環境省「環境報告書ガイドライン(2003年度版)」 本報告書の第三者の意見については、昨年までの株式会社中央青山サステナ ビリティ認証機構(CASCert)による「第三者保証報告書」を、以下の通りに 変更しました。 ・ CASCertによる環境情報に関する保証 ・一橋大学大学院教授谷本寛治氏による報告書全体に対する意見(上記を含む) 企画・編集 CSR 報告書 2006 編集会議事務局 編 集 協 力 株式会社 想アソシエイツ デ ザ イ ン UJI PUBLICITY イ ラ ス ト 福井 満 発 行 2006年9月発行(次回発行予定:2007年8月) 編集方針 大成建設はチーム・マイナス6%に参加しています。 http://www.team-6.jp
大成建設は、昨年までの『環境・社会報告書』に代わり、今年から『CSR報告書』を 発行することとしました。発行元年にあたり、大成建設の果たすべき社会的使命や コンプライアンスに対する取り組み姿勢等について、社長の葉山莞児が、環境関連 分野などでご活躍されている佐藤泉弁護士と対談しました。
■
安心安全な社会基盤づくり、競争力ある産業基盤づくりに貢献します。
■
談合・調整行為など信頼を損なう行為を行わず、コンプライアンスを徹底します。
■
若い人たちにも魅力溢れる会社を目指します。
大成建設株式会社企業としての社会的責任を果たし、
社会から信頼される
企業づくりを推進します
長
社
談
対
社 長 対 談 [ 企 業 と し て の 社 会 的 責 任 を 果 た し 、 社 会 か ら 信 頼 さ れ る 企 業 づ く り を 推 進 し ま す ] 2 2 大成建設CSR報告書 2006 222 大成建設CSR報告書 2006 2 佐藤 :2006年の大成建設のCSR報告書 の発行にあたって、ぜひトップとしてのご意 見をお伺いしたいと思います。 まず、建設業は最近、公共事業が非常に 縮小している中で、耐震偽装の問題や談 合の問題が起こりました。こういうマイナス のイメージが続いている中で、改めて、今 後の建設業の社会的使命についてお聞 かせいただけますか。 葉山 :建設業の役割は、国づくり、まち づくりを通して国民の安心安全の基盤を つくること、日本経済の持続的な発展や国 際競争力の向上に必要な基盤をつくる こと、さらに地域振興に必要な色々な基盤 をつくるというものだと思っています。 佐藤 :それは、時代を問わず一貫した使 命ということでしょうか。 葉山:使命そのものは昔から変わっていな いと思っていますね。これは、我々建設業に 携わる者としましては、胸を張って言えるこ とだと思っています。しかし、近時、建設業 に対する一般の方からの見方が、厳しくな ってきていると感じます。それは何故か。仕 事・事業そのものの多くは大変評価するに 値するけれど、仕事が決まる過程での、特に 入札契約制度にまつわる慣行が、透明性・ 公正性・競争性に欠けると見られて、それが 批判の対象になっていると思っています。 佐藤 :戦後何もない時代から、今まで遮 二無二に、安全・快適な家を、あるいは快 適な道路を、国民は求めてきました。しか し、現在では人口も減り始めており、インフ ラとしては一応行き渡ったという時代では ないでしょうか。また、自然保護、景観保 全、住民参加などが求められています。 そこで、現在、国民が求める建設業のあ り方というのは、以前とは変わってきてい るのではないかと思うのですが。 葉山 :必要なものを、厳選しながら、どう 進めていくか、という時代であることは間違 いないですね。といって、社会基盤は十分 かといわれれば、そんなことはないんじゃ ないかと。まだまだ、先ほど申し上げた、 安心・安全のためだとか、日本経済の持続 的発展や国際競争力の向上のために、必 要な事業と見れば、これで十分だとは思 っていませんね。 佐藤 :まだまだ足りないとおっしゃる点は 確かにあると思うんですけれども。 では、どのように、建設業が社会的使命を 果たしていくのでしょうか。 葉山 :事業そのものは、やはり、厳選し て、皆さんのコンセンサスを得ながら進め ていくことが必要です。ただ、我々建設業 者のあり方と建設事業のあり方とは少し区 別して考えていいと思っています。 最近、日建連と土工協で、欧米等におけ る社会資本の整備状況の調査に行ってき ましてね。どこの国も財政的に豊かな国 はないのですが、十年先二十年先を見越 して、何が必要か厳しく選別した上でかな り思い切った事業をやっているんですね。 それに比べて日本は、財政難という一側面 からだけ社会基盤整備、社会資本投資と いうものを見て、どんどん縮めていく。私か ら見ますと、基盤整備に関しては、まさに先 人の遺産で食いつないでいるんではない か、こういうことをやっていると、早晩、行き 詰ってしまうのではないか、と不安ですね。 佐藤:建設業の抱える問題の1つに、民間 工事・公共工事を問わず、発注者側の計画 にかなり大きな問題があるように思います。建 設業には、発注者の計画を実現するという 側面がありますが、その結果の建造物は発 注者だけでなくて地域住民も、あるいは国民 全体に大きな影響を与えます。建設業は、そ の両者の間に立つという難しい側面がある ように思うのですが、いかがでしょうか。 葉山:我々にとってのステークホルダーとは、 社員、株主、お客さんだけでなく、周りに住 んでいる方だとか、直接には利害関係のな い国民全体とかを、考えなくてはいけないと 思っています。それから、時代時代のニー ズの変化というものに留意する必要がある と思います。安く、早く、どう造るか、という ことが要請された時代もありましたが、今は 環境に配慮しないプロジェクトはないという 時代になった訳ですから。例えば、地域の みなさんから水と親しむ護岸を求められた り、また、景観にマッチした橋を提案したり、 発注者にそういう考えを申し上げるのも、 我々の役目の一つだと思います。 佐藤 :発注者側とそれ以外の方々の利 害を、計画段階から、着工、完成、さらに 利用時点まで、広い視野をもってどううま く調整していくかが難しい問題ですね。 葉山 :大変難しいですね。お金がない時 代には、少ないお金で必要なものを造らな いといけないし、ゆとりが出来る、あるいは必 要なものが完備されてくると、今言われたよ うなことも加味してということになるでしょうし。 声の大きい人は色々なことを言う一方で、そ うではない人はサイレント・マジョリティーとい うこともあります。意見を戦わすことだけ で、うまく落としどころがきまるかというもん でもないですね、現実にはね。そこのとこ ろをどう調節していくのかということは、こ れからもどんどん出てくる課題でしょうね。 佐藤 :建設業は、大都市だけでなくて、 日本全国に広く就業者がいらして、その 方々が地域の活性化や地域の環境保全 を担っていらっしゃると思います。地域活 性化のための、大成建設の取り組みは何 かございますか。 葉山 :地域に対する還元はとても重要だ と認識しています。地域の人々に活躍し てもらい、また、地元の資機材を使うとい う意味では、我々は結構還元しています よ。6割以上を地域で調達しているという データもあるくらいですから。
ステークホルダーへの対応にも配慮しています
建設業の社会的使命は様々な「基盤づくり」です
信頼回復のためにコンプライアンスを
徹底。談合・調整行為は一切行いません
佐藤 :建設業として、コンプライアンスを 徹底するために、どうしたらよいのでしょう か。過去の不祥事は、仕事の取り方、ま た契約の仕方のシステムがうまく機能して いないということなのでしょうか。 葉山 :そもそも、建設業が、何故、問題 を起こしているかと言えば、入札契約制度 に関する問題に尽きると思っています。 我々建設業に長く従事する人間、或いは 発注者側にある人たちも、社会基盤整備 はこうあるべきだ、事業はこういうものをや らないといけない、と熱く議論しているつ もりですし、必要に応じて情報発信もして いるのですが、なかなか素直に受け止め てはもらえません。 その最大の原因は、我々建設業に携わる 人間あるいは建設業そのものが、国民か ら信頼されていないんじゃないか、魅力が ないんじゃないか。そういうところを正さ なければ、いくら正しいと思っていることを 言っても、世の中は、なかなか素直に受け 止めてくれないんじゃないか。こういう思 いで、コンプライアンスの徹底、談合・調整 行為は一切止めよう、後戻りは絶対にしな いぞ、と今年から更に強調して言い始め ているわけです。 だからこそ、制度面でも、こういうところは 変えて下さいよということを、土工協でも個 人でも、盛んに言ってるわけです。 入札契約制度に関する問題を取り除いて いけば、我々の言っていることがかなり素 直に受け止められるようになるのではと思 っているのですがねえ。 佐藤 :入札契約制度改革は、どうすれば 実現されていくのでしょうか。 葉山 :入札制度改革をするなんて本当で すか、とよくいわれますけれども、基本的 には、コンプライアンスを徹底していくこと、 談合調整行為を絶対やらないという決意 にかかっていますね。 それと同時に、様々な制度も変えるべき ところは、変えてもらう。そのための検討 はしていますし、既にいくつかの課題は発 注者側に投げかけています。 佐藤 :そうしますと、社内のコンプラ イアンスの向上ということだけではな くて、業界全体と発注者側を巻き込 んで制度改革をしていくということで すか。 葉山 :ええ、そうですね。建設業と いうのは、50万を超える業者を抱えて おり、大小の幅が物凄く大きいのです。 受注額が1兆円を超える会社があれ ば、数百万円しかない会社もありま すし、仕事の難易度にしても、職人 さんの技能に頼る仕事から、最先端 の技術を駆使しなければ出来ない仕事 もあるんです。 ところが、一般の人が自分の目で私どもが やっているような仕事、ダムやトンネル、地 下鉄或いは橋梁や堤防とかを、直接見る 機会は、殆どないんですよ。 ですから、我々の実際にやっている現場 を見てもらって、いかに安全とか環境面、 あるいは工程とかを考えながら、整然と仕 事をしているかを見てもらう。それによっ て私どものクラスの建設業にもっと深い理 解を持ってもらうことが必要なんです。そ のために、土工協で、「100万人の市民現 場見学会」という取り組みをやっています。 今やっている仕事が完成したら、それが皆 さまのためにあるいは国のために、どう役 に立つのかを説明しながら、同時に建設 事業、あるいは公共事業に対する理解を 深めてもらうというようなことを、これからも 粘り強く、末永くやろうと思っています。 佐藤 :そうすると、御社とかがリーダーと して引っ張っていくということですか。 葉山 :規模によりある程度棲み分けを 考えていかないといけない、それと同時 に、それぞれのグループを律する法も少し ずつ変えていくべきではないかと思います。 同じような規模や仕事に取り組む会社と は同じ考えで、リーダーシップをとるべきだ と思うし、やっぱり当社には当社にふさわ しい仕事をすべきだと思っていますよ。 以前、新入社員の面接をした時のことで すが、なぜ大成建設を希望したんだと聞 くと、答えは建築系も土木系の人間も同じ です。ああいう大きな仕事をしてみたいだ とか、大きな超高層を造りたいだとか、大 きなダムを造ってみたい、トンネルを掘って みたいだとか、やはりこういう会社に入ら ないと出来ない仕事に携わりたいと全員 言うわけですよ。 現実にはそうばかりも言ってられません が、我々の建設技術を以て、もっともっと 世界の建設事業に貢献する仕方があると 思っています。 佐藤 :確かに、規模の大きいところと小 さいところでは、取り組みの方法は異なる かもしれません。しかし、サプライチェーン という観点から見ると、単独で企業活動を している建設会社はない訳で、結び付き の強弱はあるにせよ、かなり系列化されて いるのではないでしょうか。 葉山 :我々の系列化に入っている会社 とそうでない会社とがあります。 佐藤 :そういう意味では、大成建設のコ ンプライアンスというのは、いかに会社の サプライチェーン全体にコンプライアンスを 普及させていくことかと思うのですが。 葉山 :大成建設と一緒に仕事をやる、つ まりサプライチェーンに属するところは、ど こに行っても同じ姿勢で仕事をするよう教 育し訓練しているつもりです。社 長 対 談 [ 企 業 と し て の 社 会 的 責 任 を 果 た し 、 社 会 か ら 信 頼 さ れ る 企 業 づ く り を 推 進 し ま す ] 4 4 大成建設CSR報告書 2006 4 佐藤 :御社は積極的に海外事業を展開 されていますが、海外でのお仕事というの は、色々な意味で非常に難しいことと思 います。海外でも、開発規制があったり、 自然保護団体や地域住民の反対があった りすると思うのですが、開発と環境保全と いう点はいかがですか。 葉山 :日本の建設企業が海外事業を行 う場合、欧米先進諸国においての割合は 非常に小さいんですね。 やはり発展途上国といわれるところ、ある いは、ある程度発展してはいるが、原油の 値が上がっているので今のうちに色々整 備しておこうというような国での仕事が多 いものですから。 佐藤 :自然環境保護というよりも、むしろ 開発、インフラ整備の必要性が優先すると いうことですか。 葉山 :そう言えると思います。ただ、最 近、中東のアラブ首長国連邦ドバイの海底 トンネル建設現場では、わが社の技術セ ンターから、各種の技術開発を共同でし ましょうと持ちかけて、現地パートナー企 業と一緒に、海藻移植実験などを実施し ています。このように、私たちの持ってい る技術を活用した様々なご提案をし、また 研究をしている最中なんです。 佐藤 :開発途上国では現地の組織や制 度等がなかなか成熟していないなど、コ ンプライアンス的にも難しい点が多々あ ると思うのですが、その点はいかがでし ょうか。 葉山 :当社では企業行動憲章で「現地 の法令を遵守し、文化や環境を尊重しま す」と定めています。この行動憲章は、ホ ームページでも公開し、世界各地の社員 が読み込んでいます。 そのうえで、各国の事情に配慮した指導 を行っています。米国ではセクハラに気を 付けるとか、イスラム教諸国では事務所や 作業所に礼拝のための場所を必ず設ける とかですね。 それから、今も段階的にやってはいるんで すが、赴任前の研修が大変重要だと思い ます。2ヵ月位かけて、言語、特に英語で すが、赴任する国の文化・歴史・生活習 慣や風俗をみっちりと勉強しておけば、赴 任後の業務遂行や生活において、その国 でのコンプライアンス責任をスムーズに果 たしていくことができる筈です。 さらには、将来の海外事業を担う幹部の 育成という目的を明確にした海外留学や 研修の実施も考えています。 佐藤 :建設業は、人間の歴史上、ある 意味でずっと尊敬されてきた産業であり、 また高度な技術というものを担ってきた産 業ですよね。世界的にも、健全な建設技 術の伝承のための人材の育成ということ は、どの国でも期待されていることではな いでしょうか。 葉山 :人材の育成をするために、やはり 能力のある人間が建設業を志してくれな いといけないと思っています。そのために は、建設業が信頼されて、魅力ある産業 にならなければ、いけないと思っています。 そういう意味では、新入社員の獲得には 大変力を入れないといけないと思っていま すし、若い有能な学生を迎え入れるとい うのは、いい仕事を受注するのと同様に、 我々の会社にとっても、業界にとっても大 切なことだと思っています。 ですから、魅力ある会社は、若い人たち が是非入りたい、是非仕事をしたい、一生 そこで皆と一緒に過ごしたいと思われな いといけないと思ってるんですね。 魅力というのは時代とともに変わってきて いますよね。社会的責任はしっかり果たし ているとか、質実剛健だとか、人から後ろ 指を指されることはないとか。 特に最近は、一点でも非の打ち所がある と、魅力が消し飛んでしまうというのがよ くある話ですから。そういうことにならな いように、こまごまと気を配りながらと思っ ています。 会社の中でも大いに談論風発してです ね、皆でわいわいと盛り上がっていくとい うような会社にしないといけないと思って いるんですよ。 佐藤 :今日のお話で、建設業界というの は、非常に公共性の高い産業だと改めて 感じました。と同時に、いろいろな難しい 課題を抱えていることが良くわかりました。 ありがとうございました。
海外事業においてもコンプライアンスに取り組んでいます
■弁護士 ■日本弁護士連合会公害対策・ 環境保全委員会委員 ■日本大学法科大学院講師 ■環境省中央環境審議会臨時委員 ■経済産業省産業構造審議会 臨時委員佐藤 泉
氏
優秀な若者が働きたいと思うような
魅力ある会社、業界にしたいと思っています
■基本的な考え方 企業として持続的な発展を図り、社会から の信頼を獲得するために、経営における意 思決定の迅速性、的確性、公正性及び透 明性を確保することを、コーポレート・ガバナ ンスの基本的な方針としています。 ■コーポレート・ガバナンス体制 取締役会・監査役・監査役会・会計監査 人を設置し、さらに経営上の意思決定・監 督機能と業務執行機能を分離し各々の活 性化を図るため執行役員制度を導入して います。 取締役会を構成する、取締役14名のうち 社外取締役を2名とし、社外の立場から経 営の公正性・客観性を監視する体制として います。また、取締役会には重要案件別の 事前審議機関として、財務委員会、CSR 委員会等の委員会を設置しています。 監査部は、内部監査規程に基づき、経営 活動全般にわたる管理・運営制度及び業 務の遂行状況を監査しています。 監査の独立性及びグループ全体の監査体 制の強化を図るため、5名の監査役からな る監査役会を設置し、会計監査人及び監 査部との緊密な連携の下、監査を実施し ています。
コーポレート・ガバナンス
■基本的な考え方 「人がいきいきとする環境を創造する」とい う経営理念の下で、建設業を中核とする 企業活動を行い、安全で快適な社会基盤 と生活環境の整備を通じて社会に貢献し、 企業として持続的に発展することを目指し ています。 この目的達成のために、企業倫理の確立 をはじめとする企業としての社会的責任を 果たし、社会から信頼される企業づくりを 推進していきます。 ■CSR推進体制 2004年9月、それまでの倫理委員会をCSR 委員会に改称し、CSR全般に関する取締 役委員会と位置付けました。CSR委員会 は、現在、取締役6名(委員長は代表取締 役副社長)で構成され、「企業行動憲章」・ 「役職員等行動規範」等CSR活動に関す る基本諸方針を審議し、それら諸方針の 遵守状況を把握しています。 また、社長の諮問機関として、技術委員 会・中央安全衛生委員会・地球環境委員 会・業務改革推進委員会が設置され、そ れぞれが個別の課題(技術開発・安全衛 生・環境保全・労働環境改善)について、審 議し、社長に答申しています。 さらに、CSR活動を全社的に統括・推進する 組織として社長室にCSR推進室を設置し、 CSR委員会の事務局機能を果たすととも に、CSRに関する社内の取り組み状況の 調査や啓発活動、グループ各社に対する CSR関連諸規程の展開等を行っています。CSR
大 成 建 設 の C S R
1 適切な品質管理や先進技術の開発等を通じて、建設生産物・関連サービスの品質の確保と向上に努めます。 2 工事の施工にあたっては安全第一主義を徹底します。 3 環境保全のための取組みを推進し、良好な環境の創出に寄与します。 4 地域社会との良好な関係を構築し、良き企業市民として社会の発展に貢献するよう努めます。 5 海外事業においては、現地の法令を遵守し、文化や慣習を尊重します。 6 人種、宗教、性別、国籍、社会的身分、身体上の理由等による差別をせず、人権を尊重します。 7 働きやすい職場環境の確保と社員やその家族のゆとりと豊かさの実現に努めます。 8 反社会的勢力・団体に対しては毅然とした態度で臨みます。 9 政治、行政との健全かつ正常な関係を保ちます。 10 公正、透明、自由な競争を旨として企業活動を行います。 11 株主をはじめ、広く社会に対して正確な企業情報を適時・適切に開示します。 (2004年4月制定) 企業行動憲章 CSR推進体制 コーポレート・ガバナンス体制6 大成建設CSR報告書 2006
CONTENTS
大 成 建 設 の C S R / 会 社 概 要 / 目 次 商 号 :大成建設株式会社 (英文名 TAISEI CORPORATION) 設 立 :1917年(大正6年)12月28日 資 本 金 :1,124億円(2006年3月31日現在) 本 店 :東京都新宿区西新宿一丁目25番1号新宿センタービル 電話 03(3348)1111(大代表) 従 業 員 数 :9,465名(2006年3月31日現在) 代 表 者 :代表取締役社長 葉山 莞児 事 業 内 容 :1.建築工事、土木工事、機器装置の設置工事、その他建設工事 全般に関する企画、測量、設計、監理、施工、エンジニアリング、 マネージメント及びコンサルティング 2.地域開発、都市開発、海洋開発、宇宙開発、資源開発、エネルギ ー供給及び環境整備に関する事業並びにこれらに関する調査、 企画、設計、監理、エンジニアリング、マネージメント及びコン サルティング 3.不動産の売買、賃貸、仲介、保守、管理、鑑定及びコンサルティング等 4.住宅の設計、監理、施工及び販売 等 事 業 所 数 :本社、支店 14ヶ所(国内) 事業本部 2ヶ所(国際、住宅)、技術センター 国内営業所等 68ヶ所 海外営業所 13ヶ所 子 会 社 :連結子会社 48社(2006年3月31日現在)会社概要
社長対談 「企業としての社会的責任を果たし、 社会から信頼される企業づくりを推進します。」 大成建設のCSR 会社概要/目次 For a Lively World∼人がいきいきとする環境を創造する∼ 特集:お客様や地域社会の安全と 事業継続のために∼地震リスクへの取り組み∼ 特集:新たな環境価値創造に向けて ∼エコモデル・プロジェクト∼ 株主・投資家向け情報 企業倫理・コンプライアンス 安全・衛生 品質の確保と向上 雇用・人事制度 市民・社会への貢献 情報の開示と管理 環境経営活動の実績と目標 環境の取り組み全体像 マテリアルフロー 環境配慮設計 作業所の省エネ・省資源 建設廃棄物対策 有害物質等の管理・法規制への対応 環境技術と応用展開 オフィスの省エネ・省資源 グループ企業・専門工事業者の環境活動 環境会計 ステークホルダー・ダイアログ 大成建設のCSRを問う ∼期待と課題∼ 外部表彰 大成建設「CSR報告書」第三者意見
環境面の取り組み
1 5 6 7 9 11 13 15 18 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 44 45 47 49 53 54 川口1丁目1番第一種市街地再開発事業施設 建築物等建設工事(埼玉県川口市) フィリピン セブ南海岸道路 第3工区 (橋梁工事)(フィリピン共和国セブ市) 高速電気軌道第8号線地下鉄線路および緑橋 停留場工事(6工区)(大阪府大阪市) 戸建住宅(パルコン) T邸新築工事(宮城県黒川郡) ■主な完成工事社会面の取り組み
8
「人がいきいきとする環境を創造する。」という経営理念のもと、大成建設は安心・安全な街づくり、国づくりに人と技術でお応えして まいりました。これからも皆様と共に考え、歩み、豊かな未来を築いて行きたいと願っております。
耐震ネットは地震対策に関する公開ソリュ ーションサイトです。BCMの視点に立った、 様々な情報を提供することでユーザーの 取り組みをサポートします。メールマガジン の配信も行っています。 地震・洪水・台風などの自然災害、火災、テロ など多様な脅威が、事業の継続性に与える 被害・影響(ビジネスインパクト)の分析から、事 故・災害による損失を最小限に抑える「減災計 画」、迅速・確実な「復旧計画」、そのための 「資金計画」までに及ぶ計画立案と実現の 仕組みづくりをBCM(Business Continuity Management:事業継続管理)といい、BCM のベースとなる計画のことをBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)といいます。 特に日本では多大の損失を招くであろう「地 震リスク」への取り組みが重要になっています。 過去100年、地球全体で起きたマグニチュー ド7以上の10%は日本および日本近海で起き ています。最近のたび重なる大規模地震は、 地震対策の見直しを多くの企業に迫ってお り、BCMへの関心や取り組みが活発にな っています。
特集:お客様や地域社会の安全と事業継続のために
∼地震リスクへの取り組み∼
◆補強計画診断 耐震補強への素早い意思決定を支援するための精度の高い診断です。 ◆BCP策定支援 災害発生時に事業継続上で必要な事項 るチェックリストをベースに「日本版BCPガ イドライン」に沿ったBCPを短期間(1∼2 大成建設は ・コストパフォーマンスの高い耐震技術 ・高い性能の耐震技術 ・付加価値のある耐震技術 をバックボーンに、ユーザー視点での課題解 決を提供することで、建物と都市の耐震性 向上に貢献しています。 ◆微振動制御が可能な免震システム (Mic免震) 従来、両立が困難と言われた生産時の微 振動制御と免震の両方を可能にした世界 初のシステム。地震発生時の災害リスクを 大幅に低減し、お客様の事業継続をサポ ートします。平時の支援
揺れに耐える耐震
適切な部材とその配置によ り強度とねばりで地震に耐えます。 揺れから免れる免震
地盤と建物の間に装置を 設置し地震が起きてもそ の揺れを伝わりにくくします。 揺れを制する制振
建物に設置された装置が 地震や強風による建物の 揺れをコントロールします。 富士通(株)三重工場(Mic免震) 7∼10日 3週間∼1カ月程度 (費用は1/3∼1/2程度) 2カ月以上 予 備 診 断 耐 震 診 断 補 強 設 計 意 思 決 定 意 思 決 定 診 断 費 用 建物強度 基本補強計画 概算費用 建 物 強 度 補 強 費 用 補強計画診断意思決定の支援
WEBでの情報提供
耐震・免震・制振の技術
事前計画の策定支援
◆耐震ネット10 大成建設CSR報告書 2006
社会経済活動の基盤を支える総合建設会社としての責務を果たすため、
平時には、各種情報提供や耐震・免震・制振の技術を開発・提供し、
災害時には、建設生産物の維持・復旧に努め事業継続に貢献します。
特 集 地 震 リ ス ク へ の 取 り 組 み 【行動指針】 ・役職員とその家族の生命および身体の安全確保ならびに会 社施設等の被害の最小化に努めます。 ・救援活動・社会資本の復旧活動に全面的に協力します。 ・施工中の建設生産物の倒壊等による近隣地域への二次災害 の発生を防止し、地域の方々の安全確保を図ります。 ・国、地方自治体および企業等の施設、特に大成建設施工の 建設生産物の被災状況を迅速に把握し、応急措置および適 切な復旧活動に協力します。 ・災害等のリスクに強い企業となることを目指し、事業継続 計画を常に見直し、改善していきます。 (2005年11年1日制定) パソコン 表示システム 携帯メール 配信システム 警告灯 点灯システム 電光掲示板 表示システム 緊急館内放送 システム災害時の対応
◆大成リアルタイム地震防災システム ・気象庁の緊急地震速報と独自の地震動 予測技術を利用し、地震の大きな揺れが到 達する前に対象地点での震度と到達時刻 を推定し、その情報をパソコン表示システム や警告灯など様々な方法で伝達します。 ・主要動が到達する前に警告を出すことが 可能なので、予め状況に応じたマニュアルを 作成し、事前に訓練を行うことにより、いざと いう時の安全性を高めることができます。 ・大成建設では、これまでに培ってきた地震 振動予測技術、建物の応答予測技術をも とにマニュアルの作成や効果的な利用方法 についてご提案いたします。 大規模災害や事故等が発生した場合でも、 大成建設は、社会経済活動の基盤を支え る総合建設会社としての責務を果たすため に、事業活動の重要な機能を継続させ、さ まざまな建設生産物の価値の維持または復 旧に努めるとともに、国、地方自治体および 企業等の事業継続に貢献します。 内閣府公表の「東京湾北部地震」が休日 の未明に発生した場合を想定、首都圏に おいて大規模災害発生後48時間以内を 目標に顧客支援(得意先施設の被災状況 の確認)に向かう体制として、一都四県に 地区拠点を設定し、約4,500人の要員を 配置しています。 被 災 状 況 の 確 認 応 急 的 復 旧 工 事 第1次復旧体制 目標24時間 第2次復旧体制 目標48時間 目標48時間 第3次復旧体制 目標2週間 第4次復旧体制 目標1カ月 1カ月∼3カ月 災害発生 BCPの発動(震度6弱以上自動発動) 社員と家族の安全確保(安否確認システム) 災害対策総本部の設置 平常運用への切替開始・平常業務体制の回復 通常体制による 施工中物件の作業開始 恒 久 的 復 旧 工 事 指定された地区拠点に集合 人命救助 インフラ・公共 構造物の 応急措置 施工中物件 元施工物件(重要業務)) 二 次 災 害 防 止 被 害 の 修 復 ▼直前の情報提供
災害時における事業継続に
関する方針
社内体制
ゼロエミ 環境環境境配慮慮設計 施工段階 設計段階での取組み 大成建設はライフサイクルにわたるCO2排 出量の削減、3R(リデュース、リユース、リ サイクル)の推進、生態系保全等の環境配 慮を全支店のプロジェクト・作業所で行って います。中でもエコモデル・プロジェクトは大 成建設が設計・施工を手がける代表的な プロジェクトです。 エコモデル・プロジェクトでは環境配慮の 取り組みを多方面から分析評価し、積極 的に採用しています。ここで得られた好事 例は全国の作業所に水平展開する予定 です。エコモデル・プロジェクトを推進する にあたり、2005年6月に作業所での取り組 み方法を手引きとしてまとめ、社内に公開 しました。エコモデル・プロジェクトの目標 値を右表に示します。なお、2006年4月現 在、エコモデル・プロジェクトは、全国で建 築15、土木10の作業所で実施しています。
エコモデル・プロジェクトの概要
札幌支店の鳥崎川橋梁工事では、押出し工法※ で用いる手延べ桁に当社開発の超高強度繊維 補強コンクリート「ダクタル」を採用しました。 このダクタル製手延べ桁を、架設完了後も本設桁 として利用し、省資源化を図りました。 また、仮設ケーブルの本設利用、パレット・PC鋼線 ドラムの再利用、木製型枠材料のチップ化を進め るなど3Rを推進し、産業廃棄物を当社の平均的 な橋梁工事の約40%程度となる12t/億円まで削 減しました。 CO2の削減に関しては、押出し工法に以下の2つ を実施しました。q桁の製作はハウス内で行い、コ ンクリートが硬化するまでの期間中の保温効果を 高め、省エネを図りました。wクレーン車の代りに CO2排出量の少ない門形クレーン(電動式)を採 用しました。 この結果、施工段階のCO2排出量はこの工事で は18t-CO2/億円となり、当社の橋梁工事のCO2排 出量平均値を約20%程度下回る数値となりました。エコモデル・プロジェクト事例
(鳥崎川橋梁作業所) 環境課題 エコモデル・プロジェクトの目標値 環境配慮設計 BEE値(右ページ参照)1.5(Aランク)以上 (エコシート・CASBEEの活用) ゼロエミッション 建築5%以内、土木3%以内*1 CO2リダクション プロジェクトごとの目標値設定*2 その他の取り組み 地域環境貢献等 *1 汚泥を除く *2 <建築>自社設計施工の場合90年度省エネビル比20%以上減 <土木>工種ごとのCO2発生原単位の5%削減特集:新たな環境価値創造に向けて
∼エコモデル・プロジェクト∼
当社の札幌支店新社屋のプロジェクトです。「スー パー・エコモデル・プロジェクト」として位置付けられ、 環境に十分配慮した計画と共に、次世代オフィス として当社の最新技術を盛り込んでいます。 オフィスの明るい執務空間を作る太陽光採光シス テム(T-ソレイユ)により自然光を取り入れ、自然換 気も行える高機能吹き抜け空間(エコボイド)を設 けています。構造は高い耐震安全性と長寿命建 築を実現する知的制振システム(TASMO)を採 用しています。また、寒冷地に適した外断熱工法 と高遮熱断熱ガラスを全面採用し、躯体蓄熱、外 気冷房、フリークーリング、床全面吹出し空調など を合理的に組合わせ、北国の気候を活かしなが ら大幅な省エネルギー性と快適性の両立を図る 空調(北国空調)を実現しました。 ■CO2リダクション 省エネ設計により、建物使用段階でのCO2排出量は、 約33%削減(1990年省エネ適用ビル比)されると予測 されています。 ■ゼロエミッション ①リデュース(発生抑制) プレカットの推進により現場でのロス発生を低減 (ALC板、ボード、他) 省梱包化対応 PC化の推進 仕様変更(耐火被覆⇒耐火塗装等)により廃棄物を低 減 ②リユース(再利用) 既存地下外周壁の山留壁への有効利用 既存耐圧盤を新規耐圧盤下部の地業として有効利用 ③リサイクル(再資源化) 廃棄物の7分別を実施 現場で分別出来ないものは、処分業者の施設内で改 めて分別を行いリサイクルを推進 ■環境配慮設計 CASBEE評価はSランク(4.5)です。(オフィス部分) 12 大成建設CSR報告書 2006 特 集 エ コ モ デ ル ・ プ ロ ジ ェ ク ト
エコモデル・プロジェクト事例(大成札幌ビル)
いつまでも「人がいきいきとする」地球環境を保ちたい。
大成建設の一つ一つの取り組みはその思いに繋がっています。
最 終 処 分 率 4 . 7 % * 光と自然風を取り込むエコボイド 太陽光集光システム (1次反射板) 知的制振システム(TASMO) のオイルダンパー *2003年度の札幌市の建設業の最終処分率:19.2%(平成17 年3月 札幌市環境局)株主・投資家の皆様との
コミュニケーション
国内の機関投資家・アナリストの皆様に 対しては、中間決算時、期末決算時の年 2回の説明会を開催しています。決算説 明会は社長自ら出席し、業績・経営戦略 に関する説明および質疑応答をさせて いただいています。 決算説明会以外にも、スモ ールミーティング、個別の説 明会(ワンオンワンミーティン グ)、注目案件や当社の最 新技術をご理解いただくた めの作業所見学会を実施し ています。 また個人の投資家や海外の 投資家の皆様に対しては、 ホームページ上にデータブ ックやアニュアルレポートを 和文・英文それぞれ掲載し ています。 こうした株主・機関投資家の皆様との日々 のコミュニケーションを通じてお寄せいただ いたご質問や関心事については、毎月「I Rレポート」として経営陣をはじめ幹部社員 にフィードバックし、常に市場を意識した企 業戦略・企業活動に活かしております。 0 100 200 300 400 500 経常利益 2005 2004 2003 2002 2001 (億円) (年度) 398 337 433 339 456 0 3000 6000 9000 12000 15000 建築工事 土木工事 開発事業等 2005 2004 2003 2002 2001 (億円) (年度) 226 3,004 12,051 213 2,999 12,070 487 2,620 12,038 736 3,848 14,256 655 2,905 14,154 8,821 8,858 8,931 9,672 10,594 0 3000 6000 9000 12000 15000 建築工事 土木工事 開発事業等 2005 2004 2003 2002 2001 (億円) (年度) 239 2,729 12,414 191 3,213 12,401 422 3,040 12,326 691 2,794 13,502 513 3,409 14,010 9,446 8,996 8,864 10,017 10,088 ※詳細データについては、大成建設ホームページ「投資家向け情報」⇒「財務情報(一覧)」をご覧下さい。 受注高(単体) 売上高(単体) 経営利益(単体)世界の代表的な
SRIインデックスに
組み入れられています
近年、財務的 見地からだけ でなく、法令 遵 守 や 社 会 貢献といった 観点から企業を 評価・選別し、安 定的な収益を目 指 す「 社 会 的 責 任 投 資( S o c i a l l y Responsible Investment)」が注目され ており、海外では現在6つのインデックス があります。 大 成 建 設 は 海 外・国 内 の 代 表 的なSRIインデッ クスに 組 み 入 れ られている日本 で数少ない建設 会社の一つです。 DOW JONES FTSE 社長以下経営陣による決算説明会 大成建設が組み入れられているSRIインデックス SRIインデックス名Dow Jones Sustainability Index 設立 1999年1月 FTSE 4 Good 設立 2001年10月 MS-SRI 設立 1998年3月 設定機関 Dow Jones社(米) FTSE社(英) モーニングスター社(日本) 選定企業 日本企業 建設会社 317社 36社 当社のみ 656社 122社 当社ほか2社 150社 150社 当社ほか3社 内 内
株主・投資家向け情報
大成建設の企業価値について、株主・投資家の皆様からの 適正なご評価をいただくことを目的に、タイムリーかつ的確 な情報提供に取り組んでいます。14
社 会 面 の 取 り 組 み
企業倫理・コンプライアンス
コンプライアンス体制/コンプライアンス教育安全・衛生
安全衛生管理体制/安全成績品質の確保と向上
品質管理体制/アフターケア雇用・人事制度
多様な人材の育成・活用/働きやすい職場環境市民・社会への貢献
芸術・文化支援/大成建設自然・歴史環境基金情報の開示と管理
情報開示方針/情報セキュリティ体制 15 18 19 21 23 25 14企業倫理・
コンプライアンス
コンプライアンスの確立が経営の根幹であることを深く 認識し、社会の要請に応えるために、全社を挙げて、企業 倫理の確立及びコンプライアンスの徹底に取り組みます。 「企業行動憲章」に定めた企業の社会的 責任を果たすために、「役職員等行動規 範」において、役職員の一人ひとりが業務 を遂行するにあたり、また個人として行動 する上で、法令等を遵守するとともに、社 会的良識をもって行動するなど役職員が遵 守すべき基本的規範を定め、全役職員へ の周知徹底を図っています。 とりわけ、独占禁止法遵守、インサイダー取 引、政治献金、情報・知的財産の管理な ど、重要性の高い分野については個別の 規程を定め、さらなる浸透を図っています。行動基準
防衛施設庁広島防衛施設局発注工事をめぐる 競売入札妨害事件で、社員が刑事処分を受け、 大成建設は国土交通省から中国地方5県の公共 土木工事に関し、営業停止処分を受けました。 大成建設は、これまで企業倫理の確立及びコンプライアンス徹底に努め てきたにもかかわらず、右のような公共工事入札に関する法令等に違反 する事態が生じたことを厳粛に受け止め、従来からの施策に加え、内 部統制システムにおけるコンプライアンス整備に関する次の基本方針に 基づき、より一層の企業倫理の確立及びコンプライアンスの徹底に努め てまいります。 ■取締役は、コンプライアンスの確立が経営の根幹であることを深く自覚 し、率先して誠実に企業行動憲章、役職員等行動規範等を遵守する。 ■社外有識者を加えたコンプライアンス委員会を設置し、法令等遵守体 制の整備及び役職員等への遵法意識の浸透・定着を図る。 ■監査部は、コンプライアンスと合理性の観点から、経営活動の全般にわ たる管理・運営の制度及び業務の遂行状況について内部監査を行う。コンプライアンスのさらなる徹底について
防衛施設庁発注工事をめぐる 競売入札妨害事件 新潟市発注の土木・建築工事をめぐる談合事 件につき、排除勧告を受け入れ、公正取引委 員会から同意審決を受けました。 新潟市発注の土木・建築工事をめぐる 排除勧告審判事件16 大成建設CSR報告書 2006 大成建設は、コンプライアンスがCSRの基 底を成すものであり、また大成建設にとっ て目下の最大・喫緊の課題であると認識 し、既存のCSR委員会とは別個に、外部 有識者も参画する社長直轄の特別の委員 会として「コンプライアンス委員会」を、2006 年6月1日付で新設しました。 コンプライアンス委員会は、法令等遵守体 制の強化のための具体的施策の提言、法 令等遵守体制の改善のための課題の指 摘等を行います。 今後、コンプライアンス委員会の提言を中 心に様々な施策を実施し、役職員のコン プライアンス意識の更なる向上、法令等を 遵守する業務体制の確立など、法令等遵 守体制を確立・強化して参ります。 また、コンプライアンス委員会の事務局機 能を担うとともに、法令等遵守の浸透・定 着を推進するための核となる専任組織と して、法務部にコンプライアンス室を新設 しています。 さらに、通常の業務ラインとは別に、社員 が利用する「企業倫理ヘルプライン」や社 外からの通報窓口を設け、社内規範や法 令等の抵触のような重要情報が経営層に 直接伝わり、即時に対応できる体制をと っています。この通報制度を利用した通報 者が不利益な扱いを受けないことは、社 内規程に明記しています。 「役職員等行動規範」をはじめとするコン プライアンス関連諸規程に違反する行為が あった場合には、事実関係を審査の上、 社内規程に則って厳正な懲戒処分を行い ます。なお、同種の懲戒事案の再発を防 止するために、当該懲戒処分の内容等に ついては、原則、社内に開示しています。
社内体制・制度
社 会 面 の 取 り 組 み 企 業 倫 理 ・ コ ン プ ラ イ ア ン スグループ企業のコンプライアンス経営の推進
大成建設は、グループ企業と一体となっ て、社会的責任を意識した事業活動を推 進しています。そのために、グループ運営 に関する基本規程を定め、グループ企業 に対する業務監査、法務業務担当者連絡 会、グループ会社訪問、及び新法等の説 明会などにより、各社のコンプライアンス体 制の確立、社内規程の整備、社員教育の 支援を行っています。2005年度は、グルー プ会社のコンプライアンス関係規程の整備 状況を調査し、規程の制定・改正などの 整備の支援を行っています。今後グルー プ全体としてのガバナンス及びコンプライ アンス体制の確立に向け、双方向のコミ ュニケーションを深めて参ります。 コンプライアンス推進体制本社コンプライアンス講習会の風景 役職員の一人ひとりにコンプライアンスを周 知徹底させるため、建設業にかかわる主 な法的分野について守るべき事柄を具体 的かつわかりやすく説明した「コンプライア ンスはやわかり」を作成しました。また、特 に独占禁止法については、「独占禁止法 遵守マニュアル」を作成していますが、今 回の独占禁止法の改正を受け、2006年1 月に第4版となる改定版を作成するととも にパンフレットとして「建設業独占禁止法 早わかり」を発行配布しています。これら テキストを、広く役職員に配布・社内ウェ ブサイトに掲載するとともに、社内研修に おいて積極的に活用しています。特に 2005年度は、法務担当社員及び弁護士に よるコンプライアンス講習会を全社横断的 に約160回にわたり実施しました。今後 は、イントラネットを利用したタイムリーなコ ンプライアンス情報の提供の他、全役職員 を対象により一層効果的な研修を実施し て参ります。
コンプライアンス教育
「コンプライアンスはやわかり」 「独占禁止法遵守マニュアル」 「建設業独占禁止法早わかり」 ■ 「コンプライアンス通信」の発行 コンプライアンス室では、役職員に対 し、新聞、雑誌などでとりあげられた コンプライアンスに関する話題を、分か りやすく解説し、情報提供することを 目的に「コンプライアンス通信」を発行 しています。大成建設は、体系的・組織的に実施する 「TAISEI OHSMS」(大成労働安全衛生 マネジメントシステム)を安全衛生管理の基本 とし、「安全第一主義」により、働く人々が安 心できる安全衛生環境の向上と整備に努 め、社会からも信頼と共感をもって受け入れ られる企業を目指しています。 この方針のもと、大成建設従業員並びに関 係する専門工事業者がそれぞれ培った管 理技術と安全に対する熱意を結集し、全員 参加による安全衛生管理活動を積極的に 展開しています。 次の3つの具体的な取り組みを実施し、災害 防止に努めています。 1.「TAISEI OHSMS」の継続的改善を 実施しています。特に、実効ある内部 監査の実施や「墜落災害防止」を重点 とした作業所パトロールの強化を図っ ています。 2.社員安全衛生環境節目教育実施計画 により社員の安全衛生環境教育を実施 しています。 3.工事施工に関係する全国約1万社の専 門工事業者による「安全衛生環境協力 会」を組織し、大成建設と一体化した 活動を実施しています。大成建設も、 協力会活動を積極的に指導・支援し、 「『声かけ運動』あ・わ・て・な・い」や 「うっかり災害防止体操」等を推進し、 安全意識の高揚を図っています。 1.「事故・災害の撲滅」 2.「第三者災害の防止」 3.「安全衛生水準の向上」 18 大成建設CSR報告書 2006
安全衛生方針
「安全衛生方針」に基づき、年毎に重点的 に取り組む事項を示す「安全衛生管理方 針書」を本社で策定し、それに基づき支 店・作業所で「安全衛生管理計画」を作成 し、実施・運用しています。また、「内部監 査」「リスクアセスメント」の結果に基いてシ ステムを見直し、翌年の「安全衛生管理方 針書」へ反映させています。 ※「リスクアセスメント」とは、危険または有害要因 を抽出、特定し、それを除去または低減する適切な手 段を特定することです。労働安全衛生マネジメントシステム
︵ リ ス ク ア セ ス メ ン ト ︶ 本 社 支 店 作 業 所 安 全 衛 生 方 針 目 標 重 点 実 施 事 項 重 点 管 理 事 項 重 点 危 険 作 業 ・ 危 険 作 業 の 特 定 実 施 計 画 実 施 ・ 運 用 シ ス テ ム 教 育 計 画 ・ 実 施 情 報 周 知 専 門 工 事 業 者 指 導 作業所安全衛生管理計画 実 施 ・ 運 用 工 種 別 施 工 計 画 の 作 成 施工要領・作業手順書の確認 災 害 防 止 協 議 会 工事・安全衛生環境打合せ会 関係請負人・労働者の把握 場 内 巡 視 記 録 ・ 保 管 事 故 災 害 へ の 対 応 竣 工 安 全 衛 生 方 針 作 業 所 長 中 央 安 全 委 員 会 支 店 安 全 委 員 会 記 録 ・ 保 管 内 部 監 査 作業所パトロール システムの見直し 事故調査委員会 災害調査分析 〔安全衛生管理方針書〕 〔施工・安全衛生計画書〕 法 的 及 び そ の 他 要 求 事 項 整 備 危 険 又 は 有 害 要 因 の 特 定 及 び 実 施 す べ き 事 項 の 特 定 社 員 ・ 専 門 工 事 業 者 の 意 見 反 映 2 1.5 1 0.5 0 2001 2002 2003 2004 2005 1.79 1.77 1.78 1.85 1.61 1.611.77 1.04 0.72 0.7 0.8 0.64 0.51 全産業度数率 建設業度数率 当社 度数率 (年)労働災害防止に対する
取り組み
社 会 面 の 取 り 組 み 安 全 ・ 衛 生安全成績
過去5年間の建設業の労働災害発生度数率 は、1.5前後で推移しています。 大成建設の災害発生度数率は、労働安全衛生 管理の徹底により2005年には0.51となり、建設 業平均と比べて約3分の1と低く、業界トップレ ベルを維持しています。安全・衛生
大成建設では、「TAISEI OHSMS」と名 づけた労働安全衛生マネジメントシステム を全社展開しています。 「TAISEI OHSMS」基本フロー図顧客や社会に対し、高品質の建設生産 物・関連サービスを効率的かつ継続的に提 供することは、当社の重要な使命です。こ の使命を果たすために、4つの行動指針に 従って企業活動を遂行しています。
品質方針
品質の確保と向上
適切な品質管理や先進技術の開発等を通 じて、建設生産物・関連サービスの品質 の確保と向上に努めています。 全社的な各部署の役割と責任を明確にした 「品質マネジメントシステム」は、1996年、業界に 先がけてISO9001の認証を取得しました。施 工段階だけでなく、建物引渡後のアフターサ ービスも含めて組織的な品質管理を継続し、 お客様に対する品質保証を達成しています。 大成建設では、品質管理活動を具体的に 遂行するために必要な実施要領・標準類を 随時整備し、社会的要請に適切に対応で きるよう努めています。最近では、「室内空 気汚染対策」、「アスベスト対応の手引き」 等を発行し、役職員の教育を行っています。品質管理体制及び支援体制(建築事業)
設計者・工事監理者 品質管理計画書 施工管理計画書 施工管理計画書 総合施工計画書 サブコントラクター※ 施工要領書等 施工図・制作図 サブコントラクター※ 施工要領書等 施工図・制作図 技術情報提供 設計計画支援 技術指導 施工計画支援 図面検討会 施工計画検討会 品質/安全パトロール 品質/環境システム監査 社内中間検査・社内完成検査 質疑・応答 定例会議 中間検査・竣工検査 確認・承認 建 築 主 大成建設本社技術支援部門 大成建設○○支店施工支援部門 営業推進本部 FM推進部 安全・環境推進室 建築部 建築本部 設備本部 設計本部 技術センター エンジニアリング本部 安全・環境本部 建築室 技術・品質管理室 積算室 設備室 施工者 大成建設株式会社 ○○支店 ○○工事作業所 技 術 支 援 施 工 支 援 【行動指針】 1.高品質で性能に優れた建設生産物を提供するため、先進的で社会のニーズを先取りした技術 の研究・開発を推進する。 2.建設生産物・関連サービスの提供にあたっては、契約内容や法令・基準等に従って、顧客の要求 事項を誠実に実現する。 3.長期にわたって建設生産物の品質や性能の維持・向上を図るため、建設生産物のライフサイク ルを通して必要な各種のサービスを提供する。 4.建設生産物・関連サービスの品質維持・向上を確実なものとするため、品質マネジメントシス テムを継続的に維持・改善する。 (2005年7月1日制定) ※サブコントラクター・・・・専門工事業者20 大成建設CSR報告書 2006 ●アフターサービス 「大成建設の家」は、お引渡し後、10年間に 5回の定期点検をはじめとしたアフターサー ビス体制を整えています。また、「パルコン」 「空間王」のいずれもメンテナンス契約条件 付きで20年保証制度を実施しています。 ●お客さまコミュニケーション 大成建設では、お客さまとの親密なコミュ ニケーションを図るため、定期的に情報誌 「パルライフ」を刊行しています。また、お客 さまからのお問い合せにお答えするため、 「お客さまフリーダイアル」を開設するととも に、「「大成建設の家」専用ホームページ」 からも情報を発信するな ど、お客さまに安心な暮ら しを提供するサービスに 心がけております。 ●「大成建設の家」構造チェックシステム 「パルコン」「空間王」ともに、実大実験な どで確認された性能値に基づいて、オリ ジナルの構造安定性確認ソフトを開発し ています。これを用いて、すべてのお客さ まの個別プランに対し構造チェックを行い、 耐震性能等を確認しております。 パルコン3階建実大実験 社 会 面 の 取 り 組 み 品 質 の 確 保 と 向 上 他 TEL・FAX等 緊急時 インターネット 本社・支店 営業部 カスタマーセンター ビルオーナーズ倶楽部 お客様担当営業マン 24時間対応 インターネットサービス 窓口 本社リニューアル部 地域CSセンター 本社 FM推進部 本社・支店 建築部 点検・診断 定期点検支援 改修計画支援 診断支援 建物経歴カルテ作成 アフターケア・営繕工事 改良・改修工事 維持管理支援 施設管理システム(CAFM) 長期修繕更新計画 ライフサイクルコスト(LCC)削減 計画策定 固定資産登録支援 他 建物診断機関 建築専門工事業者 設備専門工事業者 メンテナンス業者 設備保守管理 清掃 保安警備 廃棄物処理 植裁管理 建 築 主 大 成 建 設 施設の竣工後は、お客様の様々なご要望に応じて、本社・支店が一体となり地区CS センターを中心にして、迅速にアフターサービスを含めたアフターケアを致します。
竣工後の品質維持(アフターケア)
「大成建設の家」の品質保証(戸建住宅事業)
「大成建設の家」アフターサービス お引き渡し以降 10年目以降 20年目以降 20年延長保証期間(メンテナンス条件付きの場合) 随時巡回期間 3 カ 月 定 期 点 検 1 年 定 期 点 検 2 年 定 期 点 検 5 年 定 期 点 検 10 年 定 期 点 検 お 客 さ ま コ ミュ ニ ケ ー ション ●「大成建設の家」専用ホームページ ●お客さまフリーダイヤル ●お客さま向け定期情報誌「パルライフ」 住まいの情報誌 「パルライフ」 ※「パルコン」および「空間王」には飛散の恐れのある吹付けアスベスト建材は一切使用しておりません。雇用・人事制度
大成建設は、多様な人材の育成・活用に取 組み、働きやすい職場環境と、社員のゆと りの実現に努めています。女性・高齢者等が
働きやすい環境の整備
■女性が働きやすい職場環境の整備に 取り組むとともに、採用数を増やしてい ます。 ■再雇用制度により高年齢者の雇用を拡 充しています。 ■障害のある方が働きやすい環境を整備 し、定着を図っています。人権問題への取り組み
■社内組織「人権啓発推進委員会」を設 けて、人権尊重の精神を浸透させる取 り組みを行っています。 ■社員教育体系の中に人権研修を組み込 み、入社時のほか年次ごとに集合研修 を実施しています。 ■東京人権啓発企業連絡会に加盟して、 社外の人権啓発活動に参加しています。 ■セクハラ、パワハラ等の問題に対応する ために、社内に苦情・相談窓口を設け ています。 2004年 2005年 2006年 女性基幹職全体人数 80名 116名 146名 女性新卒採用人数 1名 15名 17名 再雇用社員数 61名 102名 139名 障害者雇用率 1.57% 1.72% 1.81% (4月現在) ■育児休業の期間を「子が2才に達するま で」に延長しました。(法定以上) <計画の内容> ①男性のための配偶者出産休暇(有給)の導入 ②育児のための短時間勤務制度の拡充 ・・・子が小学校3年生まで(法定以上) ③ 年次有給休暇の取得率向上仕事と家庭の両立支援
2003 2004 2005(年度) 育児休業取得者数 17名 12名 22名 取得率 81% 80% 100% (育休取得者数/出産者数) ※2006年度に男性2名が育児休業を取得済み。 作業所で働く女性技術社員 研修風景 ※上記のうち①②は2006年4月に実施済み。 ■次世代育成支援対策推進法に基づく 「一般事業主行動計画」を策定し、実 施中です。社員のゆとりと安心のための制度
■年次有給休暇の他にも休暇制度を設け、 取得を促しています。 ■社員が心身共にゆとりを持って、安心して働ける環境を作るために、 全社キャンペーンを展開して労働時間の短縮に取り組んでいます。 ①リフレッシュ休暇(1∼2週間) 勤続10年・20年・25年、満55才 2005年度取得実績 ・・・ 771名 ② 節目休暇(年5日まで) 外勤者の異動時や工程節目 2005年度取得実績 ・・・ 2,950名 ■ボランティア・自費留学のための休職制度があります。 ■傷病時の休暇と給与を保障しています。 ■柔軟な労働時間を実現するための 制度を導入しています。 ① リバイバル休暇(保存有給休暇)・・・最長80日 ② 長期療養のための休職 ・・・最長3年8ヵ月(有給) ① フレックスタイム制 ② 変形労働時間制 ③ 専門業務型裁量労働制 ④ 半日休暇制度 ■4つのメンタルヘルスケアの推進に 取り組んでいます。 ① EAPによる専門家の指導(2001年から) ② 産業医と人事担当者が連携して保健指導 ③ 全社の管理職を対象として集合研修を実施 ④ 社員・家族に対してEAPへの気軽な相談を 呼びかけ22 大成建設CSR報告書 2006 研修風景
社員の育成プランと
資格取得支援
■社員一人ひとりの成長段階に合わせ て、多彩な人材育成を実施しています。 ■技術者資格[1級建築士・1級施工管理 技士・技術士等]の取得を、全社をあげ て支援しています。(社内講習会開催・ 受験料等の費用支援等) ■海外建設事業を積極的に展開するた め、社員の英語コミュニケーション能力 アップを図っています。(常設英会話講 習・英語集中講座等) ■社員の自己啓発を支援しています。 (講習会・通信教育等) 社 会 面 の 取 り 組 み 雇 用 ・ 人 事 制 度公正な人事評価
社員のキャリアアップ支援
社員本人の意欲・希望を重視しながら適 材適所の配置をはかり、キャリア形成を支 援しています。 会社と社員が充分にコミュニケーション をとることにより、社員が自分の能力を最 大限に発揮できる環境を整え、会社の活 性化を促します。 ① 目標管理制度で、一人ひとりの目標を明 確にします(年3回の上司面接)。 ② 上司同士が話し合って評価基準のレベル を合わせる会議を開催しています。 ③ 評価結果は本人に開示し、上司が説明して います。 ④ 昇進・昇級は、評価結果に基づいて決定し ます。 ① キャリア選択制度 (FA制度) ② 社内公募制度 ③ 進路選択制度 ・希望する業務・部署を 申告登録。登録データ を参考にして異動配置。 ・社内イントラネットに 募集掲示 ・地域限定職への転換 ・高年齢社員の再就職支援 研修体系の概要 経験を積みながら 専門能力を伸ばす段階 (32才まで) キャリアプランを選択し 専門能力を更に深める段階 (33才以降) ・導入研修 ・人権研修 ・OJT(日常業務の中で指導員がマンツーマン教育) ・部門別の専門研修 ・選択研修(本人が選んだ社外講習等の費用を会社が負担) ・国際要員研修*1 ・社外派遣研修*2 ・マネジメント研修*3 ・コア人材研修*4 ■雇用の概況 10,000 5,000 2002 2003 2004 2005 2006 (人) (年度) 男 性 10,404 10,048 9,748 9,561 9,465 8,960 8,679 8,421 8,300 8,244 1,444 1,369 1,327 1,261 1,221 女 性 従業員数の推移 (3月現在) 新卒採用数 (2006年) 158人(男性141人 女性17人) 平均勤続年数 20.4年(男性20.7年 女性18.4年) 平均年齢 43.4才(男性43.8才 女性40.2才) 平均年収 912万円 労働組合 大成建設社員組合 (ユニオンショップ) *1:将来の国際部門を担う人材を公募選抜 *2:高度専門知識修得のため国内外の企業・大学に派遣 *3:管理職のためのマネジメントスキル研修 *4:将来の経営革新を担うビジネスリーダーの早期育成■日本フィルハーモニー交響楽団のベー トーベン第九交響曲「合唱つき」演奏会 年末恒例のベートーベンの交響曲第九 番。大成建設は日本フィルハーモニー 交響楽団の第九演奏会に88年から毎 年協賛しています。 ■世界のお巡りさんコンサート ニューヨーク市警察、パリ警視庁など海 外6カ国の警察音楽隊と日本の警視庁・ 4県警の音楽隊が、日本各地でコンサー トを開催しています。10年目を迎えるこ の演奏会に、大成建設は第1回から協賛 を続けています。 ■「ギャルリータイセイ」の運営 近代建築の巨匠ル・コルビュジエの油 彩・デッサン等200点以上を所蔵する大 成建設は、コルビュジエの造形活動を多 角的に紹介することを目的に常設ギャ ラリー「ギャルリータイセイ」で年4回の 展覧会を開催しています。 土木技術を駆使し人びとの暮らしを 支えた偉人を紹介。 土木が果してきた役割と彼らの志の 高さを表したこの作品は、未来を担 う若い人達の指針になるものと評価 されました。 第47回科学技術映像祭 文部科学大臣賞 2004年10月23日の新潟県 中越地方を震源とする大型 地震の災害に対して会社及 び役職員より、30,000千円 を新潟県へ寄付しました。 感謝状 新潟県中越大震災災害義援金