• 検索結果がありません。

秋を楽しもう〜みんなが楽しいフラワーまつりにしよう〜

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "秋を楽しもう〜みんなが楽しいフラワーまつりにしよう〜"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

生活単元学習学習指導案

指導者 北広島町立新庄小学校 教諭 芳信 ゆかり 1 日 時 平成26年10月24日(金) 第2校時 2 学 年 第3学年 たんぽぽ学級(知的障害特別支援学級)女子1名 3 単元名 「秋を楽しもう~みんなが楽しいフラワーまつりにしよう~」 4 単元設定の理由 ○ A児は,明るく社交的である。特に下学年には親切で,よく声掛けをして遊んでいる。しかし, 人とかかわる中で相手の気持ちや状況が分からずトラブルになることがある。話合いになっても, 自分の気持ちをうまく言葉で表現できないことがあり,指導者が仲介に入り,気持ちの伝え方を 教えることが多い。また,自分が楽しいことはどんどんしていくが,相手を楽しませることを考 え,実行していくことは難しい。発想が広がりにくく,話すことに関しては語彙や経験が少ない ために,スムーズに言葉が出てこないことが多い。そのため,国語科の授業における言葉集めゲ ームで語彙を増やすよう仕組んだり,朝の会や帰りの会,交流及び共同学習を行う通常の学級で もスピーチの時間を設け,出来事や自分の気持ちを表現する取組をしたりしているが,分かりや すく話すことは課題である。これまでにも散歩に出掛けて,自然の物を使って遊ぶ経験をしてい る。地域に出掛ける学習としては,第3学年になって町探検に行っている。それぞれの場所で「こ こがいいね。」というポイントを見付け,交流及び共同学習を行う通常の学級の友だちなどに分か りやすく紹介することをめあてに活動している。今までは,自然の中にいても,自分から生き物 にふれたり,花や草に興味をもったりということがあまりなかった。町探検の学習以後,最近で は,雲を見て「雲,ちぎれているね。」などと言うなど,季節の移り変わりに少しずつ関心をもち 始めている。 ○ 本単元「秋を楽しもう」は,「秋の町たんけんに行こう」「秋のかざりや遊ぶものを作ろう」「ゲ ーム屋さんのじゅんびをしよう」「『フラワーまつり』をしよう」で構成する。「秋の町たんけんに 行こう」「秋のかざりや遊ぶものを作ろう」は,秋の自然にふれる中で,季節の移り変わりに気付 きやすい。また,秋の物を使って遊んだり作ったりする活動は積極的に取り組みやすい。「ゲーム 屋さんのじゅんびをしよう」は,秋をテーマに全校の友だちを招待する「フラワーまつり」に向 けて,自分のコーナーの準備をしていく内容である。今まで,自分で楽しんできたゲームをみん なが楽しくできるようにするためのやり方やルールを決め,決めたことを分かりやすく説明する 練習をする。それによって,自信をもって,お客となって来てもらう全校のみんなとやりとりが できるようになると考える。「フラワーまつり」では,本番だけではなく,会場づくり・リハーサ ルを他の特別支援学級の児童と一緒に行う。コミュニケーションをとりながら,仲良く協力して いくことで,自分の役割をしっかり果たすことができると考える。 ○ 指導に当たっては,次の2点について力を入れたい。1点目は,選択肢の準備である。他の友 だちが楽しく遊ぶためにどうしたらよいかを考えて決めていくときに,自分からアイデアを発想

(2)

することが難しいことが予想されるので,具体的なイメージをもたせながら児童の考えを引き出 し,選択肢を設定する。具体的なイメージをもたせるために,実際にやってみた後で選ばせるよ うにする。さらに,友だちのことを考え自分でルールを決めたという満足感を味わわせたい。2 点目は,話型を入れた説明ボードの使用である。話型を示すと安心して発表できる。今までも話 型を用いて練習することで自信をもって話すことができていた。自信をもてば,コミュニケーシ ョンをとるときも楽しんでできると考える。そこで,説明ボードを使用して説明の練習をさせる ことで,楽しんで説明できたという達成感をもたせたい。 ○ 本単元の学習において,本校の研究主題のめざす児童を育成するために次の手立てを講じる。 (1)道徳の内容項目との関連 〔主として内容項目2-(1)「礼儀」にかかわって〕 自分のコーナーの説明では,あいさつをして,ていねいな言葉遣いで,はっきりした声で最後 まで決めたことを落とさずに説明をすることが大切になってくる。十分に練習させ,自信をもた せることで楽しくコミュニケーションがとれるようにさせる。 〔主として内容項目2-(2)「思いやり」にかかわって〕 A児は,同学年や上学年の児童とのかかわりでは,自分が楽しむことを優先してしまうときが ある。そこで,相手がどうしたら楽しむことができるのか,自分でやってみたり,指導者と相談 しながらルールを選んだりする中で考えさせ,相手を思いやる態度を育てる。 〔主として内容項目2-(3),「信頼友情」にかかわって〕 「秋の町たんけん」では,特別支援学級の友だちと一緒に秋の地域に出掛け,秋見つけをさせ ることで,発見や感動を共有させ,対話を引き出していく。そして,「フラワーまつり」に向け協 力してがんばっていこうとする気持ちを高める。また,「フラワーまつり」では,会場づくり・リ ハーサルのときから,特別支援学級の友だちと一緒に練習や準備を行わせる。声を掛け合ったり, 自分の役割を果たしたりする場面を設定し,仲よくお互いに助け合っていこうという態度を育て る。 〔主として内容項目3-(2)「自然愛」,4-(5)「郷土愛」にかかわって〕 A児は,1学期から地域の町探検を行っている。本単元の「秋の町たんけんに行こう」で行く 場所は,春に行った所もある。季節の移り変わりを同じ地域で見させ,よいと感じるところ(「い いね」)を見つけさせたり,発見したことを書かせたりすることで,自分たちの住んでいる地域へ の愛着を深めさせたい。また,秋の飾りづくり,遊びを通して,秋の楽しさや季節感を味わわせ る。 (2)研究主題との関連 客として来てもらう全校の友だちのことを考えてルールを決めさせたり,他の特別支援学級の 友だちと協力しながら,「フラワーまつり」をやり遂げさせたりすることを通して,信頼・協力す ることのよさや自己肯定感を味わわせる。 (3)単元後の取組について A児が,「フラワーまつり」で全学年の友だちに楽しんでもらったという経験を思い出し,自信 につなげられるように,写真やポスター等を掲示する。さらに,準備された話型を基にして,全 校朝会での感想発表や,交流及び共同学習を行う通常の学級での朝のスピーチに取り組み自信に つなげていく。

(3)

5 単元の目標(◎生活単元学習の目標 ☆道徳にかかわるねらい) ◎ 「秋の町たんけん」で,秋の景色や木の実などの自然にふれる中で,四季の変化に気付くこと ができる。 ◎ 秋の落ち葉や木の実などを使って,楽しく飾りや遊ぶものをつくることができる。 ◎ ゲームのルール説明時に,決めたことを落とさずに最後まで話すことができる。 ◎ 特別支援学級の友だちと一緒に「フラワーまつり」を開くことにより,友だちと相談しながら 協力して準備などの活動をすることができる。 ☆ 地域の秋にふれる活動を通して,自然豊かな地域への愛着をもつことができる。 【3-(2)】【4-(5)】 ☆ 「フラワーまつり」の準備などを通して,友だちと仲良くし助け合う態度を育てる。【2-(3)】 ☆ 「フラワーまつり」で他の学級の児童と接することを通して,自信をもって,はきはきとした言 葉遣いや動作に心掛けて話し,明るく接する態度を育てる。 【2-(1)】 ☆ 友だちが楽しくできるようにゲームのルールを考えることを通して,相手に対する思いやりの 心を育む。 【2-(2)】 6 指導計画(全15時間 本時11/ 15) 次 指導内容 時 評価規準(方法) 道徳の 内容項目との 関連 第 一 次 「秋を楽しもう」でやっ てみたいことを考えよ う 1 ・ 去年の秋の活動の写真を見て,今年の「秋 を楽しもう」でやってみたいこと考え,発 表している。(発言) 3-(2) 第 二 次 「秋の町たんけん」に行 こう 3 ・ 秋の自然に関心をもち,「たんけんカード」 に記入している。(ワークシート) ・ 落ち葉や木の実などを拾っている。(行動 観察) 3-(2) 4-(5) 第 三 次 秋のかざりや遊ぶもの を作ろう 3 ・ 落ち葉や木の実を使って,どんなものを 作るか,工作の本などを参考にしながら指 導者と一緒に考え,活動を始めている。(行 動観察) ・ 秋のかざりや遊ぶものを自分で考えて作 っている。(行動観察・発言) 3-(2) 第 四 次 ゲーム屋さんのじゅん びをしよう 4 ( 本 時 4 / 4 ) ・ ゲームに必要なものを作っている。(行動 観察) ・ ゲームのやり方を考え,発表している。 (発言) ・ ゲームが楽しくなるように,指導者と相 談しながらルールを決めている。(発言・行 動観察) 2-(2)

(4)

第 五 次 「フラワーまつり」をし よう 1 ・ 友だちと協力して,会場づくりやリハー サルをしている。(行動観察・発言) 2-(3) 2 ・ 分かりやすく説明したり,質問に答えた りして客とコミュニケーションをとってい る。(行動観察・発言) 2-(1) ふりかえりをしよう 1 ・ 「秋を楽しもう」「フラワーまつり」で, 楽しかったことや心に残ったことを発表す ることができる。 2-(1) 7 本時の展開 (1)本時の目標 ◎ ゲームが楽しくなるように,指導者と相談しながらルールを決めることができる。 (2)道徳にかかわる本時のねらい ☆ 「フラワーまつり」に来る友だちが楽しくできるようにゲームのルールを考えることを通して, 相手に対する思いやりの心をはぐくむ。【2-(2)】 (3)準備物 やり方説明ボード,ゲームの準備物

(5)

(4)展開 学習活動 指導上の留意点 (・支援 ☆道徳とのかかわり) 評価(◎生活単元学習 ☆道徳) 導 入 1 既習の詩を音読する。 2 学習の流れを知る。 ・ 大きな声が出るように,指導者と交互 読みをして雰囲気づくりをする。 ・ 学習の流れと予定の時刻を提示し本時 の見通しをもたせる ・ 掲示用模擬時計を見せる。 展 開 3 ゲームの説明の仕方 の復習をする。 ・ 前時に考えた説明を話型にそって説明 すればよいことを知らせる。 4 本時のめあてを知る。 ・ 空欄のあるルール表を見せ,もっと楽 しくするためにルールを考える必然性に 気付かせる。 5 楽しいゲームにする には,どうしたらよいか 考える。 ・ 自分で実際やってみることによって, どうしたらゲームが楽しくなるかを考え させる。カードにやり方を示し,やって みて選ばせる。 ① 30秒間,1分間,時間はどのくらい がよい? ② どんな道具を使ったらよいの? ③ とったものは,全部もらえるの? ④ 全然とれなかったら,もらえない の? ⑤ どうしたら誰が1番か分かるかな? ☆ 友だちが楽しく参加できるかという視 点をもって考えさせる。 ◎ ゲ ー ム が 楽 し く なるように,指導者 と 相 談 し な が ら ル ールを決めている。 (発言・ルール表) ☆ 学校のみんなが 楽しくなるように 考え,ルールを決め ている。(発言・表 情) 6 ルール表をもとに説 明の練習をする。 ・ 自分でルールを決めることができたこ とを肯定的に評価し,「はっきりした声で 伝えよう」という意識付けをする。 7 本番のように,お客さ んを相手にゲームのや り方をシュミレーショ ンする。 ・ 指導者が客になって,説明を聞いてゲー ムをしたり,質問をしたりする。 (参観者に,客の役をしてもらい,後で感 想を聞く。)

め 友だちが楽しくできるようにゲームのルールをきめよう。

(6)

8 板書計画 ま と め 8 振り返りをする。 ・ めあてにそって,振り返りをさせる。 ・ がんばっていたところやよかったとこ ろを評価し,次時の活動へとつなげる。

1ふく習しよう 2やってみよう 3きめよう 4れん習しよう 5せつ明しよう 6ふりかえり

楽しいゲームのルールをきめよう

時間は?

① 30 びょう間

② 1分間

道ぐは?

みんな,えらべる

1年だけ,えらべる

③ きまっている

こんにちは。これから, ゲ ー ム の せ つ め い を し ま す。 ① 時間は, です。 ② 道ぐは, 。 ③ とった物は, 。 しつもんは,ありませんか。 せつ明をおわります。

とったものは?

ぜんぶ,もらえる

1つ,もらえる

もらえない

とれなかった時は?

① もらえる ② もらえない

だれが1ばんか?

① 書いて,知らせる

② 知らせない

参照

関連したドキュメント

存在が軽視されてきたことについては、さまざまな理由が考えられる。何よりも『君主論』に彼の名は全く登場しない。もう一つ

このように、このWの姿を捉えることを通して、「子どもが生き、自ら願いを形成し実現しよう

ヒュームがこのような表現をとるのは当然の ことながら、「人間は理性によって感情を支配

このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた

自閉症の人達は、「~かもしれ ない 」という予測を立てて行動 することが難しく、これから起 こる事も予測出来ず 不安で混乱

   遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば

以上の基準を仮に想定し得るが︑おそらくこの基準によっても︑小売市場事件は合憲と考えることができよう︒

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から