財務情報
財務情報 72 過去6年分の財務サマリー 74 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローについての経営陣による検討及び分析 88 財務諸表及びその注記 141 独立監査人の監査報告書(訳文) 参考情報 142 事業等のリスク 目次過去
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年分の財務サマリー
(米国会計基準により作成) 3月31日終了の事業年度1.
主要経営指標の推移
単位:億円 単位:百万米ドル 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2010 総資産 ¥71,378 ¥70,182 ¥75,714 ¥84,305 ¥67,119 ¥55,331 $76,751 株主資本 15,837 13,531 14,927 14,731 13,040 9,349 17,029 株主資本比率(%) 22.2 19.3 19.7 17.5 19.4 16.9 22.2 ROE(%) 10.6 15.1 16.1 15.2 14.3 10.2 10.6 ROA(%) 2.2 2.9 3.0 2.8 2.6 1.6 2.2 有利子負債(グロス) 36,007 37,027 37,098 33,556 31,525 28,401 38,717 有利子負債(ネット) 27,818 31,868 32,476 29,133 26,222 23,760 29,912 Debt-Equity Ratio(グロス)(倍) 2.3 2.7 2.5 2.3 2.4 3.0 2.3 Debt-Equity Ratio(ネット)(倍) 1.8 2.4 2.2 2.0 2.0 2.5 1.8 ワーキングキャピタル 9,920 7,951 9,904 13,103 10,218 8,970 10,6672.
連結損益計算書の推移
単位:億円 単位:百万米ドル 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2010 収益: 商品販売に係る収益 ¥23,366 ¥ 28,333 ¥ 30,407 ¥ 24,950 ¥ 20,796 ¥15,861 $25,125 サービス及びその他の販売に係る収益 5,475 6,783 6,302 5,822 5,018 4,632 5,888 収益合計 28,842 35,116 36,709 30,772 25,814 20,493 31,013 原価: 商品販売に係る原価 18,994 23,429 25,517 20,766 17,377 13,618 20,424 サービス及びその他の販売に係る原価 2,052 2,335 1,847 1,429 1,371 1,244 2,207 原価合計 21,047 25,763 27,364 22,195 18,748 14,862 22,631 売上総利益 7,795 9,352 9,345 8,577 7,066 5,631 8,382 その他の収益・費用: 販売費及び一般管理費 (6,392) (6,544) (6,694) (6,099) (5,158) (4,379) (6,874) 銅地金取引和解金等 ̶ ̶ ̶ 96 (1) 28 ̶ 貸倒引当金繰入額 (198) (175) (111) (80) (147) (129) (212) 固定資産評価損 (47) (147) (135) (98) (124) (295) (51) 固定資産売却損益 98 (4) 35 24 (4) 115 105 受取利息 154 216 283 329 190 146 166 支払利息 (395) (577) (711) (700) (390) (232) (425) 受取配当金 113 146 153 141 104 64 121 有価証券損益 329 45 949 444 418 200 354 持分法損益 761 900 569 703 514 374 819 その他の損益 15 (16) (7) (18) 10 (10) 16 その他の収益・費用合計 (5,563) (6,156) (5,669) (5,258) (4,588) (4,118) (5,981) 税引前利益 2,233 3,196 3,676 3,319 2,478 1,513 2,401 法人税等 618 963 1,198 1,148 807 578 665 非支配持分控除前当期純利益*1 1,615 2,233 2,478 2,171 1,671 935 1,736 非支配持分帰属利益*1 (63) (83) (89) (61) (69) (84) (67) 当期純利益(住友商事(株)に帰属)*1 ¥ 1,552 ¥ 2,151 ¥ 2,389 ¥ 2,110 ¥ 1,602 ¥ 851 $ 1,669 売上高*2 ¥77,672 ¥107,500 ¥114,846 ¥105,283 ¥103,363 ¥98,986 $83,518 *1 2010年3月31日終了の事業年度よりASC810「連結」(旧SFAS第160号「連結財務諸表における非支配持分―ARB第51号の改訂」)を適用しており、表示科目を一部変更しております。 *2 「売上高」は当社及び子会社が契約当事者として行った取引額及び代理人等として関与した取引額の合計であります。これは日本の総合商社で一般的に用いられている指標であり、米 国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づく「Sales」あるいは「Revenues」と同義ではなく、また、代用されるものではありません。3.
連結包括損益計算書の推移
単位:億円 単位:百万米ドル 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2010 当期純利益 ¥1,615 ¥2,233 ¥ 2,478 ¥2,110 ¥1,602 ¥ 851 $1,736 未実現有価証券評価損益増減額 558 (1,093) (1,353) 119 1,524 285 600 外貨換算調整勘定増減額 305 (1,695) (588) 257 460 7 328 未実現デリバティブ評価損益増減額 28 (122) 27 47 (82) (10) 30 年金債務調整勘定増減額 209 (256) (115) ̶ ̶ ̶ 224 包括損益合計 2,714 (932) 449 ̶ ̶ ̶ 2,918 非支配持分帰属包括損益 (81) 20 (54) ̶ ̶ ̶ (87) 包括損益合計(住友商事(株)に帰属) ¥2,632 ¥ (912) ¥ 395 ¥2,533 ¥3,504 ¥1,133 $2,831 (注) 2010年3月31日終了の事業年度より、ASC810「連結」(旧SFAS第160号「連結財務諸表における非支配持分―ARB第51号の改訂」)を適用しており、表示科目を一部変更してお ります。2009年及び2008年3月31日終了の事業年度については組み替えて表示しております。これにより、包括損益の各項目について、2007年、2006年及び2005年3月31日終4.
連結貸借対照表の推移
単位:億円 単位:百万米ドル 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2010 流動資産: 現金及び現金同等物 ¥ 8,138 ¥ 5,114 ¥ 4,568 ¥ 4,368 ¥ 5,220 ¥ 4,539 $ 8,751 定期預金 51 45 54 55 83 102 55 有価証券 53 190 199 173 221 231 56 営業債権: 受取手形及び短期貸付金 2,102 1,886 2,423 2,926 2,650 3,071 2,260 売掛金 12,049 13,040 17,821 17,221 16,461 13,557 12,956 関連会社に対する債権 1,076 1,159 1,093 1,000 983 849 1,157 貸倒引当金 (262) (165) (148) (136) (153) (110) (282) 棚卸資産 6,768 8,401 7,562 7,575 7,052 5,038 7,278 短期繰延税金資産 342 340 393 393 320 392 368 前渡金 685 949 739 556 502 569 737 売却予定資産 ̶ ̶ ̶ 15,164 ̶ ̶ ̶ その他の流動資産 2,117 2,790 2,534 2,281 3,104 2,712 2,276 流動資産合計 33,119 33,748 37,238 51,578 36,443 30,950 35,612 投資及び長期債権: 関連会社に対する投資及び長期債権 9,367 8,934 8,836 5,595 4,695 3,946 10,072 その他の投資 5,228 4,503 6,552 8,338 7,830 5,027 5,621 長期貸付金及び長期営業債権 7,330 7,456 8,328 7,061 6,621 6,208 7,882 貸倒引当金 (245) (331) (221) (284) (407) (457) (264) 投資及び長期債権合計 21,679 20,562 23,495 20,710 18,739 14,724 23,311 有形固定資産(取得原価) 17,974 17,259 15,964 13,717 12,637 11,297 19,327 減価償却累計額 (6,730) (6,707) (5,993) (5,070) (4,442) (4,093) (7,237) 11,244 10,551 9,971 8,647 8,195 7,204 12,090 暖簾及びその他の無形資産 3,929 4,006 3,794 2,555 2,593 1,136 4,225 長期前払費用 708 435 478 474 947 948 762 長期繰延税金資産 254 362 142 116 135 102 273 その他の資産 444 517 596 225 67 267 478 資産合計 ¥71,378 ¥70,182 ¥75,714 ¥84,305 ¥67,119 ¥55,331 $76,751 流動負債: 短期借入金 ¥ 4,534 ¥ 7,922 ¥ 6,251 ¥ 4,619 ¥ 5,396 ¥ 4,122 $ 4,875 一年以内に期限の到来する長期債務 4,813 3,828 4,289 4,165 4,285 4,385 5,176 営業債務: 支払手形 485 637 846 1,079 933 1,017 521 買掛金 9,210 8,304 11,592 11,038 10,709 8,790 9,903 関連会社に対する債務 207 349 267 387 297 183 223 未払法人税等 310 281 374 549 330 202 333 未払費用 914 856 1,015 1,038 930 605 983 前受金 1,131 1,224 1,073 791 905 854 1,216 売却予定資産に関わる負債 ̶ ̶ ̶ 13,293 ̶ ̶ ̶ その他の流動負債 1,595 2,396 1,627 1,515 2,440 1,822 1,715 流動負債合計 23,199 25,797 27,334 38,474 26,225 21,980 24,945 長期債務(一年以内期限到来分を除く) 29,385 28,213 30,120 27,644 24,472 22,137 31,597 年金及び退職給付債務 192 200 141 98 132 118 206 長期繰延税金負債 1,656 1,383 1,893 2,395 2,303 857 1,781 資本: 株主資本: 資本金 2,193 2,193 2,193 2,193 2,193 2,193 2,358 資本剰余金 2,886 2,913 2,910 2,797 2,795 2,389 3,103 利益剰余金: 利益準備金 177 177 177 177 177 177 190 その他の利益剰余金 12,346 11,094 9,431 7,552 5,792 4,426 13,276 12,523 11,271 9,608 7,729 5,969 4,603 13,466 累積その他の包括損益 (1,754) (2,834) 228 2,222 2,138 171 (1,886) 自己株式 (11) (11) (12) (210) (55) (7) (12) 株主資本合計* 15,837 13,531 14,927 14,731 13,040 9,349 17,029 非支配持分* 1,109 1,058 1,299 963 947 890 1,193 資本合計* 16,947 14,589 16,227 15,694 13,987 10,239 18,222 負債及び資本合計 ¥71,378 ¥70,182 ¥75,714 ¥84,305 ¥67,119 ¥55,331 $76,751 * 2010年3月31日終了の事業年度よりASC810「連結」(旧SFAS第160号「連結財務諸表における非支配持分―ARB第51号の改訂」)を適用しており、従来負債の部と資本の部の中間に 分類していた少数株主持分を、非支配持分として資本の部に含めて計上しております。なお、過年度については組替えて表示しております。 (注) 米ドル金額は、2010年3月31日現在の円相場1米ドル=93円にて換算しております。財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローについての経営陣による検討及び分析
当社は、総合商社として、長年培ってきた「信用」、10万社に及ぶ 取引先との関係である「グローバルリレーション」と全世界の店舗網 と事業会社群から構成される「グローバルネットワーク」、また「知的 資産」といった「ビジネス基盤」を活用し、「ビジネス創出力」、「ロジ スティクス構築力」、「金融サービス提供力」、「IT活用力」、「リスク 管理力」、「情報収集・分析力」といった機能を統合することにより、 顧客の多様なニーズに応え、多角的な事業活動をグローバル連結 ベースで展開しています。これらのビジネス基盤と機能を活用し、当 社は多岐にわたる商品・製品の商取引全般に従事しています。当社 は、これらの取引において、契約当事者もしくは代理人として活動し ています。また、当社は、販売先及び仕入先に対するファイナンス の提供、都市及び産業インフラ整備プロジェクトの企画立案・調整及 び管理運営、システムインテグレーションや技術開発におけるコンサ ルティング、輸送・物流など様々なサービスを提供しています。加え て、当社は、バイオテクノロジーから情報通信産業まで幅広い産業 分野への投資、資源開発、鉄鋼製品や繊維製品等の製造・加工、不 動産の開発・管理、小売店舗運営など、多角的な事業活動を行って おります。 当社は、7つの業種に基づくセグメント(事業部門)と、各地域に適 した商品・サービスの開発等に各事業部門と共同で取り組んでいる 国内、海外の2つの地域セグメントにより事業活動を行っております。 業種に基づくセグメントは次のとおりであります。 • 金属事業部門 • 資源・化学品事業部門 • 輸送機・建機事業部門 • 生活産業・建設不動産事業部門 • インフラ事業部門 • 金融・物流事業部門 • メディア・ライフスタイル事業部門 それぞれの事業部門は、戦略目標の設定、経営管理、及びその結 果に対する説明責任に関して、各々が自主性を発揮し、事業活動を 行っています。また、各事業部門にはそれぞれ総括部があり、これ により迅速な意思決定を推進し、また効率的な事業活動を促進してい ます。ビジネス環境がますますグローバル化する今日、当社は、世界 各地に存在する拠点、関係会社、顧客、サプライヤー、パートナー等 のネットワークにより、世界各国で事業活動を営み、事業基盤を拡大 しています。 7つのセグメント及び国内・海外の2つのセグメントは、当社の掲げ る目標に向かい、密接に連携を図り、総合力を発揮することで、より 効率的に事業活動を推進しています。また、当社は、全ての事業部 門と国内・海外拠点に関する情報を収集・連結するためのインフラを 構築し、これによりリスク管理の一元化を推進しています。 なお、昨年4月1日に、化学品・エレクトロニクス事業部門と資源・ エネルギー事業部門を統合し、資源・化学品事業部門を新設しまし た。これにより、業種に基づくセグメントは従来の8セグメントから7セ グメントとなっています。 当期末の当社の連結総資産は7兆1,378億円、連結従業員数は全 世界で72,030人となりました。また、2009年度の当期純利益(住友 商事(株)に帰属)は1,552億円となりました。 本年4月1日には、金融・物流事業部門を発展的に解消し、新産業・ 機能推進事業部門を新設しました。新設後の業種に基づくセグメント は次のとおりであります。 • 金属事業部門 • 資源・化学品事業部門 • 輸送機・建機事業部門 • 生活産業・建設不動産事業部門 • インフラ事業部門 • 新産業・機能推進事業部門 • メディア・ライフスタイル事業部門1.
概観
2.
中期経営計画
当社の中期経営計画に関する以下の説明は、数々の判断、見積 り、前提に基づき算出された今後の見通しに関するものです。なお、 文中における将来に関する情報は、別段の記載がない限り、当連結 会計年度末日(2010年3月31日)現在における当社の判断、目標、 一定の前提または仮定に基づく予想等であり、将来そのとおりに実 現する保証はありません。 当社は、2009年4月、2009年度∼2010年度の2年間の中期経営 計画「FOCUS 10」を策定し、その基本方針に則り、目標達成に向け た取り組みを開始しています。「FOCUS 10」では、未曾有の経済危 機という厳しい外部環境、並びに1999年4月開始の中期経営計画 「改革パッケージ」から2009年3月末終了の「GG Plan」までの10年 造」に改めて取り組むことで、次の10年間を見据えた「新たなステー ジにおける成長シナリオ」を確立し、変化を成長につなげる価値創造 企業を目指します。 そのために、「健全性・効率性を再強化しつつ、価値創造力を高め ることで中長期的な成長を図る」、「ビジネス毎の特性や強みを活か し、多様な道行きを通して全社の成長につなげる」という2つの基本 方針の下、定性面では、「メリハリある成長戦略の着実な実行」、「健 全性・効率性の徹底的な強化」、「価値創造力を高めるための人材お よび組織づくり」に注力していきます。 このような方針の下、本年4月には、全社横断的な視点から新たな 産業分野における事業の開発・推進を行うとともに、専門機能の活用機能推進事業部門を新設し、新事業推進本部、金融事業本部並びに 物流保険事業本部を設置しました。これに伴い、従来の金融・物流事 業部門を発展的に解消しました。 定量目標については、2009年度の当期純利益(住友商事(株)に 帰属)1,150億円、「FOCUS 10」2年平均リスク・リターン10%程度 を掲げています。初年度にあたる2009年度の当期純利益(住友商事 (株)に帰属)は、目標を大幅に上回る1,552億円となりました。また、 2010年度の当期純利益(住友商事(株)に帰属)については、2010 年4月30日時点におきまして、1,600億円と予想しています。
(注)「 FOCUS 10」の「FOCUS」とは、「Future」(中長期的な視点)、「Originality」 (個性・多様性の尊重)、「Core」(太い収益の柱の構築)、「Unity」(総合力の発 揮)、「Soundness」(健全性・効率性の強化)の頭文字をとったものです。これ ら5つに「焦点を絞る」との意味を込め、今回の中期経営計画において特に重視 する価値観を表現しています。
3.
企業環境
4.
連結損益計算書における主要な項目
当期の世界経済は、先進国のみならず新興国にも波及した金融危 機による信用収縮の悪影響により、景況感の悪化と需要減退の悪循 環が続きましたが、主要国が協働してあらゆる政策を発動してきた結 果、中国など新興国を中心に回復に向けた動きが見られました。た だ、金融危機の後遺症や厳しい雇用環境、財政赤字拡大などから回 復の勢いは緩やかなものとなりました。国際商品市況は、リスク資産 への資金再流入や新興国の需要拡大に対する期待などから緩やかに 上昇しました。 国内経済は、円高・デフレ懸念に加え雇用環境が悪化し、設備投資 を中心とした内需の回復も遅れていますが、政府の経済対策効果や 世界経済回復による輸出の増加から緩やかに回復する動きを見せま した。 以下は、連結損益計算書における主要な項目についての説明です。 収益 当社では、収益を、商品販売に係る収益、及びサービス及びその 他の販売に係る収益に区分して表示しています。商品販売に係る収 益としては、以下の取引に関連して発生する収益が含まれています。 • 卸売、小売、製造・加工を通じた商品の販売 • 不動産の販売 • 長期請負工事契約に係る収益 また、商品販売の中には、複数の商品の引渡しと据付けなどのサー ビスを組み合わせて販売する、複数引渡し取引も含まれています。 サービス及びその他の販売に係る収益としては、以下の取引に関 連して発生する収益が含まれています。 • ソフトウェアの開発及び関連するサービス • 賃貸用不動産、自動車・船舶・航空機などの直接金融リース及びオ ペレーティング・リース • その他、商取引の中で、サプライヤーと顧客に対し金融・物流等、 様々なサービスを提供する取引 売上総利益 売上総利益は、以下により構成されています。 • 当社が主たる契約当事者として関与する取引における総利益 • 当社が代理人等として関与する取引における手数料 収益が総額で計上される場合、販売に直接寄与する第三者への費 用または手数料は、商品販売に係る原価として計上され、売上総利 益は、収益の総額から販売に係る原価を差引いた金額となります。当 社はサービス及びその他の販売に係る収益の一部として手数料を計 上しますが、この手数料は純額表示されるため、結果としてサービ ス及びその他の販売が売上総利益に占める比率は、収益合計に占め る比率よりも大きくなっております。当期、サービス及びその他の販 売が収益合計に占める比率は19.0%ですが、売上総利益に占める比 率は43.9%となっています。 貸倒引当金繰入額 貸倒引当金繰入額とは、回収が懸念される営業債権や長期貸付金 に対する見積り引当額です。四囲の状況の変化等により、これらの 債権や貸付金が回収可能であると判断された時には、貸倒引当金の 取崩を計上しています。詳細は、「5. 重要な会計方針̶債権の回収 可能性」を参照願います。固定資産評価損 当社では、グローバルな事業展開を行うため、様々な長期性資産 を保有しています。これらの長期性資産の主なものは不動産、暖簾 及びその他の無形資産です。不動産及び償却対象の無形資産のう ち、公正価値が帳簿価額から著しく下落しているもの等について は、減損テストを実施の上、必要に応じ減損を計上しています。ま た、暖簾及び耐用年数が特定できない無形資産については、少な くとも年1回減損テストを実施の上、必要に応じ減損を計上していま す。詳細は、「5. 重要な会計方針̶ 長期性資産の回収可能性」を 参照願います。 固定資産売却損益 当社は、資産のポートフォリオの戦略的かつ積極的な入替を図って います。その結果、不動産の含み益を実現するために売却する場合 や、価格の下落した不動産を売却する場合、売却損益を計上するこ とになります。 受取配当金 受取配当金には、当社の子会社や持分法適用会社以外で、当社が 株式を保有している会社からの配当金が計上されています。 有価証券評価損 当社の事業活動の一環として、当社は、相応の規模の投資を行っ ています。当社は、これらの投資対象の公正価値が一時的ではない 下落状態にあるとみなされた際には、減損を認識します。詳細は、「5. 重要な会計方針̶市場性のある有価証券及びその他の投資の減損」 を参照願います。 有価証券売却損益 当社は、事業活動の一環として相応の規模の投資を行っており、 これらの投資対象を売却する際に市場性のある有価証券及びその他 の投資の売却損益を認識します。 持分法損益 投資戦略やビジネスチャンスの拡大に関連して、当社は、各セグメ ントで状況に応じ、新規または既存の会社の買収や出資、他の企業と のジョイントベンチャーの結成、または同業他社とのビジネス・アライ アンスの組成を行っています。一般的に、当社は、出資比率が20% 以上50%以下である会社の投資に対し、その持分利益や損失を計上 しています。 売上高 売上高は、当社が任意に開示している項目であり、当社が契約当 事者として行った取引額及び代理人等として関与した取引額の合計 であります。これは、米国会計基準に基づく収益(「Sales」あるいは 「Revenues」)とは異なっていますので、当該売上高を収益と同等に 扱ったり代用したりすることや、営業活動の成果、流動性、営業・投 資・財務活動によるキャッシュ・フローの指標として利用することは 出来ません。売上高の中には、当社が商品の購入を行わない、また は在庫リスクを負わない形で参画している取引が多く含まれていま す。売上高は日本の総合商社において、従来から用いられている指 標であり、同業他社との業績比較をする際の補足情報として有用で あると判断しているため任意に開示しているものです。
5.
重要な会計方針
米国会計基準に基づく連結財務諸表の作成にあたり、期末時点の 資産負債の計上や偶発資産及び偶発債務の開示、並びに期中の収 益費用の適正な計上を行うため、マネジメントによる見積りや前提が 必要とされます。当社は、過去の実績、または、各状況下で最も合 理的と判断される前提に基づき、一貫した見積りを実施しています。 資産負債及び収益費用を計上する上で客観的な判断材料が十分で ない場合は、このような見積りが当社における判断の基礎となって います。従って、異なる前提条件の下においては、結果が異なる場 合があります。以下、当社の財政状態や経営成績にとって重要であ り、かつ相当程度の経営判断や見積りを必要とする重要な会計方針 につき説明します。なお、当社の会計方針の要約は、「連結財務諸 表に対する注記2.重要な会計方針の要約」を参照願います。 収益の表示̶総額(グロス)表示と純額(ネット)表示 第三者との取引において中間的な立場に立って活動することは、 総合商社の特徴的な役割の一つです。収益の認識にあたっては、当 社が「主たる契約当事者」に該当し、結果、収益を総額(グロス)で表 示するのか、あるいは、当社が「代理人等」に該当し、結果、手数料 等の収益のみを表示するのかを判断しなければなりません。この収 益の表示方法の判断に影響を与える事実関係の評価には重要な主観 による判断が入ります。ある取引における当社の収益の表示方法に 関する判断に関して、状況によっては、判断が異なる可能性もありま す。同様に、もしある取引において、当社のリスクや契約上の義務に 変更があった場合には、当該取引及び同種の取引についても、収益 をグロスで表示するか、ネットで表示するかの判断が変わる可能性が あります。当社の全てのセグメントにおける日本の会計慣行に基づく売上高には、本来収益をネット表示すべきものが多く含まれていま す。グロスまたはネット、いずれの方法で表示した場合でも、売上総 利益及び当期純利益(住友商事(株)に帰属)に影響はありません。 ある取引において当社が主たる契約当事者に該当し、その結果、 当該取引に係る収益をグロス表示する要件として、次の指標を考慮し ています。 ①取引の中で主たる義務を負っている ② 全般的な在庫リスク(顧客からのオーダー前のリスクや顧客が返品 するリスク)を負っている ③ 実物在庫の損失リスク(顧客からオーダーを受けた後のリスクや配 送中のリスク)を負っている ④価格を自由に設定する権利を持っている ⑤商品を加工する、またはサービスの一部を行う ⑥サプライヤーを自由に選ぶ権利がある ⑦ 商品またはサービスの詳細(特性・タイプ・特徴)の決定に関わって いる ⑧与信リスクを負っている ある取引において当社が代理人等に該当し、その結果、当該取引 に係る収益をネットで表示するための要件として、次の指標を考慮し ています。 ① 当社ではなく、サプライヤーが取引の中で主たる義務を負っている ②受け取る報酬が固定されている ③サプライヤーが与信リスクを負っている 収益の認識基準 当社の収益の大部分は、(1)所有権の移転、引渡し、出荷、または 顧客の検収に基づき収益を認識する、当社の卸売、小売、製造・加工 業に関連する商品販売に係る収益と、(2)役務の提供が完了した時 点で収益を認識する、サービス及びその他の販売に係る収益とで構 成されています。これらの個別の取引における収益の認識にあたっ ては、特に複雑な判断は必要ではなく、客観的に収益の認識時点を 判断することができます。 特定の長期請負工事契約に関連し、工事進行基準により収益を認 識している場合には、見積総原価に占める実際発生原価の割合を基 礎としてその収益を認識しております。この場合、総原価を適正に 見積る能力が当社に要求されます。工事代金の総額が決まっている 契約において、見積総原価の見直しに伴い見積利益が見直された場 合には、その影響額は、見直しが実施された事業年度の損益として 認識します。また、そのような契約で損失が見込まれる場合には、予 想損失の見積りが可能となった事業年度でその損失を認識すること としています。偶発債務に対しては、特定の契約内容や条件に応じ てそれが明らかになり、見積りが可能となった時点で引当金を計上す ることとしています。 債権の回収可能性 当社は、多様な事業活動をしており、受取手形及び短期貸付金、 売掛金、関連会社に対する債権及び長期債権などの債権を保有して います。これら債権に対する適正な貸倒引当金を維持するため、将 来発生損失の見積りにあたり、過去の損失実績と過去実績の現状へ の調整を考慮するとともに、現在の経済環境や滞留状況、特定の顧 客の財務健全性、産業動向、担保資産価値、及び将来の変動も含め た金利の動向などを考慮しております。当該見積りにあたっては前 提条件の設定や、不確実性を内在する事態に対する判断が要求され ており、当社のポートフォリオ全体の中に潜在する将来の損失発生額 を確実に予想することはできません。長期債権の残高をセグメント別 に見ますと、輸送機・建機事業部門とインフラ事業部門でより多くの 残高を保有しております。 長期性資産の回収可能性 当社では様々な長期性資産を保有しております。当社では、不動 産や航空機、償却対象の無形資産などの長期性資産について、帳簿 価額の回収可能性を損なうと考えられる企業環境の変化や経済事象 が発生した場合には減損テストを行っています。実際に減損の兆候 があるかどうかの判定に際しては様々な見積りや前提が必要となり ます。例えば、キャッシュ・フローが直接的に減損の懸念がある資産 に関係して発生しているのかどうか、資産の残存耐用年数がキャッ シュ・フローを生み出す期間として適切かどうか、生み出すキャッシュ・ フローの額が適切かどうか、及び、残存価額が適切かどうか、などを 考慮しなければなりません。また、暖簾及び耐用年数が特定できな い無形資産について、少なくとも年1回、更に減損の発生が予測され る場合は、その都度、減損テストを実施しております。一方、減損額 の測定においては、入手可能な情報から最適な情報を使用して、公 正価値を測定する必要があります。当社では、減損額の測定におい て、自ら将来割引キャッシュ・フローの測定を実施する場合や、入手 可能な場合には市場価格、または、公正価値として適切と認められ る独立した第三者の鑑定評価額を使用しています。当社では、過去 の経験や社内の事業計画、及び適切な割引率を基礎として将来割引 キャッシュ・フローを見積っています。これらの見積りは、事業戦略 の変更や、市場環境の変化により、重要な影響を受ける可能性があ ります。 市場性のある有価証券及びその他の投資の減損 当社は、有価証券に係る減損の有無について、市場価格が帳簿価 額を下回っている期間及びその程度、市場価格の回復が十分見込ま れるまで保有するに足る当社の財務体力、投資先の財政状態や今後 の見通しなどに基づき、定期的に検討を実施しています。当社では 減損の兆候を識別するために、市場動向や、投資先の業績をモニタ リングしています。市場性のない有価証券について、減損を実施す
る場合、当該有価証券の公正価値は、将来割引キャッシュ・フロー、 またはその他適切な評価方法に基づき測定しています。 繰延税金資産の回収可能性 当社では、繰延税金資産の全部または一部について、回収が不確 実となった場合に、マネジメントの判断により、評価性引当金を設定 することとしています。繰延税金資産の回収可能性の評価にあたっ ては、繰延税金資産計上の根拠となっている将来の一時差異の解消 が見込まれる期間内、または、繰越欠損金の繰越可能期間内に、納 税地において将来十分な課税所得を生み出せるかどうかを評価しな ければなりません。当社では、有利・不利に関わらず、入手可能な全 ての根拠・確証を用いてこの評価を実施しています。評価性引当金 の金額の評価は、見積りと判断に基づいています。納税地での将来 の課税所得に影響を与える当社の収益力に変化があった場合、現状 の繰延税金資産の回収可能性の評価も変わる場合があります。
6. 営業活動の成果
収益 収益は、当期2兆8,842億円となり、前期の3兆5,116億円から 6,274億円(17.9%)減少しました。これは主に、円高により在外子 会社の円貨換算額に目減りが生じたことに加え、北米鋼管事業や欧 州を中心とした自動車・建機事業で需要が低調に推移したことなどに よるものです。 売上総利益 売上総利益は、当期7,795億円となり、前期の9,352億円から 1,557億円(16.6%)減少しました。これは主に、円高により在外子 会社の円貨換算額に目減りが生じたことに加え、北米鋼管事業で需 要が低調に推移したことや、豪州石炭事業で販売価格が下落したこ とによるものです。 販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費は、当期6,392億円となり、前期の6,544 億円から151億円(2.3%)減少しました。これは主に、円高により在 外子会社の円貨換算額に目減りが生じたことなどによるものです。 貸倒引当金繰入額 貸倒引当金繰入額は、当期198億円となり、前期の175億円から 23億円(13.1%)増加しました。これは主に、アジアにおける自動車 金融事業での繰入額増加や、日本航空子会社向け債権に対する貸倒 引当金の繰入があったことなどによるものです。 固定資産評価損 固定資産評価損は、当期47億円となり、前期の147億円から100 億円(67.8%)減少しました。これは、前期において北海油田権益や 米国ペットケア事業The Hartz Mountainにおける暖簾に対する減損 の計上があった一方で、当期は大口の評価損の計上がなかったこと によるものです。 固定資産売却損益 固定資産売却損益は、当期98億円の利益となり、前期における4 億円の損失から101億円改善しました。これは主に、当期において オフィスビル売却に伴う利益計上などがあったことによるものです。 2010 2009 2008 0 2,500 5,000 7,500 10,000 16 12 8 4 0 9,345 8.14 8.70 10.04 9,352 7,795 売上総利益と売上総利益率(売上総利益/売上高)の推移 売上総利益(左軸) 売上総利益率(右軸) (億円) (%) 2010 2009 2008 0 1,000 2,000 3,000 30 20 10 0 2,389 16.1 15.1 10.6 2,151 1,552 当期純利益(住友商事(株)に帰属)とROEの推移 当期純利益(住友商事(株)に帰属)(左軸) ROE(右軸) (億円) (%)受取利息 受取利息は、当期154億円となり、前期の216億円から62億円 (28.5%)減少しました。これは主に、米ドル金利の低下によるもの です。 支払利息 支払利息は、当期395億円となり、前期の577億円から182億円 (31.6%)減少しました。これは主に、米ドル金利の低下によるもの です。 受取配当金 受取配当金は、当期113億円となり、前期の146億円から33億円 (22.8%)減少しました。これは主に、国内上場株式からの受取配当 金が減少したことによるものです。 有価証券評価損 有価証券評価損は、当期191億円となり、前期の226億円から35 億円(15.6%)減少しました。当期は、日本航空優先株式の評価損な どを計上しました。なお、前期は、フジ・メディア・ホールディングス 株式の評価損などを計上しております。 有価証券売却損益 有価証券売却損益は、当期519億円の利益となり、前期271億円 の利益から249億円(91.8%)増加しました。当期は、北海油田の権 益売却やバツヒジャウ・プロジェクトの権益の一部売却等に係る利益 の計上がありました。なお、前期は、エム・エス・コミュニケーション ズの事業再編に伴う株式交換益などがありました。 持分法損益 持分法損益は、当期761億円となり、前期の900億円から138億円 (15.4%)減少しました。ヌサ・テンガラ・マイニングでは生産量の増 加や市況価格の持ち直しにより増益となりましたが、前期において、 ボリビアにおける銀・亜鉛・鉛事業のヘッジ評価に係る戻り益の計上 があったことなどにより、減益となりました。 法人税等 法人税等は、当期618億円となり、前期の963億円から345億円 (35.8%)減少しました。これは主に、税引前当期純利益が減少した ことによるものです。 非支配持分帰属利益 非支配持分帰属利益は、当期63億円の損失となり、前期83億円 の損失から20億円(24.2%)減少しました。 当期純利益(住友商事(株)に帰属) 以上の結果、当期純利益(住友商事(株)に帰属)は、当期1,552 億円となり、前期の2,151億円から599億円(27.8%)減少しました。 売上高 売上高は、当期7兆7,672億円となり、前期の10兆7,500億円か ら2兆9,828億円(27.7%)減少しました。これは主に、円高により在 外子会社の円貨換算額に目減りが生じたことに加え、資源や金属、 輸送機・建機など幅広いビジネスで、需要の減少や価格低下など市 況悪化の影響を受けたことによるものです。
7.
オペレーティング・セグメント
当社は、7つの業種に基づく事業部門、及び国内・海外の地域拠点 を通してビジネスを行っています。 7つの事業部門は金属事業部門、輸送機・建機事業部門、インフラ 事業部門、メディア・ライフスタイル事業部門、資源・化学品事業部 門、生活産業・建設不動産事業部門、金融・物流事業部門から構成さ れております。 これらに加え、当社は、国内及び海外という地域セグメントを通し てビジネスを行っており、これらは「国内ブロック・支社」、「海外現 地法人・海外支店」セグメントとして、当社の連結業績に含まれてい ます。国内ブロック・支社は、業種に基づく事業部門とは異なり、関 西、中部、九州・沖縄での地域事業を管理運営する3つの国内ブロッ クに加え、国内法人及び支社を通してビジネスを行っています。海外 現地法人・海外支店は、米国住友商事といった海外現地法人や海外 支店によりビジネスを行っています。これらのセグメントは、地域の 特性に応じて、様々な取引を行い、また、特定の地域に注力した商品 及びサービスを展開させるため、事業部門と協力してビジネスを行っ ています。こうした場合、収益と費用は、各々の役割に応じて配分さ れます。 当期及び前期の売上総利益、当期純利益(住友商事(株)に帰属) のオペレーティング・セグメント別実績は以下のとおりです。(前期の オペレーティング・セグメントは、組替えて表示しております。)オペレーティング・セグメント別売上総利益の内訳 単位:億円 2009年3月期∼2010年3月期 2010 2009 増減額 増減率 金属 541 864 (323) (37.4)% 輸送機・建機 1,308 1,556 (248) (15.9) インフラ 312 404 (92) (22.8) メディア・ライフスタイル 1,766 1,764 2 0.1 資源・化学品 846 919 (73) (7.9) 生活産業・建設不動産 1,014 1,111 (97) (8.7) 金融・物流 234 268 (34) (12.7) 国内ブロック・支社 351 426 (75) (17.6) 海外現地法人・海外支店 1,536 2,117 (581) (27.4) 計 7,908 9,429 (1,521) (16.1) 消去又は全社 (113) (77) (36) (46.8) 連結 7,795 9,352 (1,557) (16.6)% オペレーティング・セグメント別当期純利益(住友商事(株)に帰属)の内訳 単位:億円 2009年3月期∼2010年3月期 2010 2009 増減額 増減率 金属 91 297 (206) (69.4)% 輸送機・建機 181 293 (112) (38.2) インフラ 128 165 (37) (22.4) メディア・ライフスタイル 164 85 79 92.9 資源・化学品 646 432 214 49.5 生活産業・建設不動産 162 131 31 23.7 金融・物流 2 (16) 18 ̶ 国内ブロック・支社 26 69 (43) (62.3) 海外現地法人・海外支店 229 486 (257) (52.9) 計 1,629 1,942 (313) (16.1) 消去又は全社 (77) 209 (286) ̶ 連結 1,552 2,151 (599) (27.8)% オペレーティング・セグメント別 当期純利益(住友商事(株)に帰属)推移 292 297 91 416 293 181 189 165 128 138 85 164 367432 646 195 131 162 51 –16 2 90 69 26 456 486 229 ’10 ’09 ’08 ’08’09’10 ’08’09’10 ’08’09’10 ’08’09’10 ’08’09’10 ’08’09’10 ’08’09’10 ’08’09’10 –200 0 200 400 600 800 (億円) 海外現地法人・ 海外支店 金属 輸送機・建機 インフラ メディア・ ライフスタイル 資源・化学品 建設不動産生活産業・ 金融・物流 国内ブロック・支社
金属事業部門 当期の売上総利益は、541億円となり、前期の864億円から323 億円(37.4%)減少しました。これは、北米鋼管事業において需要が 低調に推移したことに加え、スチールサービスセンター事業が減益と なったことなどによるものです。当期純利益(住友商事(株)に帰属) は、91億円となり、前期の297億円から206億円(69.4%)減少しま した。 輸送機・建機事業部門 当期の売上総利益は、1,308億円となり、前期の1,556億円から 248億円(15.9%)減少しました。これは主に、船舶事業が堅調に推 移したものの、欧州を中心とした自動車・建機事業において需要が 低迷したことによるものです。当期純利益(住友商事(株)に帰属) は、181億円となり、前期の293億円から112億円(38.2%)減少し ました。 インフラ事業部門 当期の売上総利益は、312億円となり、前期の404億円から92億 円(22.8%)減少しました。これは主に、アジアなどにおいて大型プ ラント工事案件が減少したことに加え、国内の機械・設備取引が低迷 したことによるものです。当期純利益(住友商事(株)に帰属)は、 128億円となり、前期の165億円から37億円(22.4%)減少しました。 メディア・ライフスタイル事業部門 当期の売上総利益は、1,766億円となり、前期の1,764億円に対し ほぼ横ばいとなりました。当期純利益(住友商事(株)に帰属)は、 164億円となり、前期の85億円から79億円(92.9%)増加しました。 これは、ジュピターテレコムやジュピターショップチャンネルが堅調に 推移したことなどによるものです。 資源・化学品事業部門 当期の売上総利益は、846億円となり、前期の919億円から73億 円(7.9%)減少しました。これは、ボリビア銀・亜鉛・鉛事業がコスト 削減や商品市況の上昇により、業績に大きく貢献する一方、豪州石 炭事業において販売価格が下落したことなどによるものです。当期 純利益(住友商事(株)に帰属)は、資産の入替に伴うバリュー実現が あったことなどから、646億円となり、前期の432億円から214億円 (49.5%)増加しました。 生活産業・建設不動産事業部門 当期の売上総利益は、1,014億円となり、前期の1,111億円から 97億円(8.7%)減少しました。これは、バナナ事業は堅調に推移し たものの、市況下落により肥料ビジネスが減益となったことなどによ るものです。当期純利益(住友商事(株)に帰属)は、162億円とな り、前期の131億円から31億円(23.7%)増加しました。これは、米 国タイヤ事業のTBCが堅調に推移したことに加え、オフィスビル売却 によるバリュー実現があったことなどによるものです。 金融・物流事業部門 当期の売上総利益は、234億円となり、前期の268億円から34億 円(12.7%)減少しました。これは主に、金融ビジネスにおいて厳し い事業環境が継続したことによるものです。当期純利益(住友商事 (株)に帰属)は、2億円となり、前期の16億円の損失から18億円改 善しました。これは、日本航空優先株式の減損があったものの、三 井住友ファイナンス&リースの業績が改善したことなどによるもの です。 国内ブロック・支社 当期の売上総利益は、351億円となり、前期の426億円から75億 円(17.6%)減少しました。これは主に、金属関連ビジネスが減益と なったことによるものです。当期純利益(住友商事(株)に帰属)は、 26億円となり、前期の69億円から43億円(62.3%)減少しました。 海外現地法人・海外支店 当期の売上総利益は、1,536億円となり、前期の2,117億円から 581億円(27.4%)減少しました。これは主に、金属関連ビジネス及 び肥料ビジネスが減益となったことによるものです。当期純利益(住 友商事(株)に帰属)は、229億円となり、前期の486億円から257億 円(52.9%)減少しました。
当社は、一般的に、営業活動によるキャッシュ・フローや、銀行借 入、資本市場における社債発行、及びコマーシャルペーパーの発行 等により、資金調達を行っております。当社の財務運営の方針・目的 は、低利かつ中長期にわたり、安定的な資金調達を行うこと、及び十 分な流動性を保持することです。 当社は総額3兆8,774億円の短期借入金と長期債務を有しており、 このうち短期借入金は、前期比3,388億円減少の4,534億円で、内 訳は短期借入金(主として銀行借入金)2,847億円、コマーシャル ペーパー1,687億円となっております。 一年以内に期限の到来する長期債務及びキャピタル・リース債務 4,855億円を含めた当期の長期債務は、前期比2,097億円増加の3 兆4,240億円となっております。このうち、銀行及び保険会社からの 長期借入残高は、前期比2,086億円増加の2兆6,821億円、社債残 高は前期比282億円増加の4,652億円、キャピタル・リース債務を含 むその他の長期債務残高は前期比271億円減少の2,767億円となっ ております。 当社の銀行からの借入の多くは、日本の商慣行上の規定に基づい ています。当社は、このような規定が当社の営業活動や財務活動の 柔軟性を制限しないと確信していますが、いくつかの借入契約にお いては、財務比率や純資産の最低比率の維持が求められています。 さらに、主に政府系金融機関との契約においては、当社が増資や社 債の発行等により資金を調達した際に、当該金融機関から、当該借 入金の期限前返済を求められる可能性があり、また、一部の契約で は当社の剰余金の配当等について当該金融機関の事前承認を請求 される可能性があります。当社は、このような請求を受けたことはな く、今後も受けることはないと判断しています。 詳細は、「事業等のリスク(12)資金の流動性に係るリスク」を参照 願います。 また、当社は、従来より金融市場の混乱等、いくつかの有事シナリ オを想定し、必要な流動性の保持に努めており、当期末時点で以下 の総額1,100百万米ドル、及び4,450億円を上限とする即時に借入 可能な複数のコミットメントライン(短期借入枠)を締結しています。 • 米国及び欧州の大手銀行によるシンジケート団との間で締結した、 1,000百万米ドルのマルチ・カレンシー(円・米ドル・ユーロ建)/マ ルチ・ボロワー(住友商事及び英国、オランダ、米国、シンガポー ルにおける当社子会社への融資)型コミットメントライン • 大手米銀との間に締結した、米国住友商事への100百万米ドルの コミットメントライン • 大手邦銀のシンジケート団による3,300億円のコミットメントライン • 有力地方銀行のシンジケート団による1,150億円のコミットメントラ イン 現時点までに、これらのコミットメントラインに基づく借入はありま せん。また、これらのコミットメントラインには、借入の実行を制限す る重大なコベナンツ、格付トリガー条項などは付されていません。な お、これらのコミットメントラインのほかに、当社は、コミットメントベー スでない借入枠を有しています。 当社は、資本市場での直接調達を目的として、以下の資金調達プ ログラムを設定しています。当期末時点での当社の長期及び短期の 信用格付は、ムーディーズでA2/P-1、スタンダード&プアーズで A/A-1、格付投資情報センターでAA–/a-1+となっております。 • 2,000億円の国内公募普通社債発行登録枠 • 国内における1兆円のコマーシャルペーパー発行枠 • 米国住友商事により設定された、1,500百万米ドルのコマーシャル ペーパープログラム
• 英国のSumitomo Corporation Capital Europe(以下、「SCCE」と
いう。)、オランダのSumitomo Corporation Capital Netherlands、 米 国 住 友 商 事 及 びシ ン ガ ポール のSumitomo Corporation Capital Asiaが共同で設定した3,000百万米ドルのユーロMTNプ ログラム • SCCEが設定した1,500百万米ドルのユーロコマーシャルペーパー プログラム 当期末の総資産は、前期末に比べ1,196億円増加し、7兆1,378 億円となりました。当期は、現預金を3,031億円積み増しました。こ れは、手許流動性を高める事で財務安定性の更なる向上を図るとと もに、ジュピターテレコムの持分買い増しなど新規投資へ備えたもの です。一方で、営業資産は、債権や在庫の回転率改善などへの全社 的な取り組みの結果、減少しました。 株主資本は、当期純利益(住友商事(株)に帰属)の積み上げに加 え、未実現有価証券評価損益が改善したことなどにより、前期末に 比べ2,306億円増加し、1兆5,837億円となりました。この結果、株 主資本比率は22.2%となりました。ネットの有利子負債は、前期末に 比べ4,050億円減少し2兆7,818億円となり、ネットのDebt-Equity Ratio(有利子負債/株主資本)は、1.8倍となりました。 当社は、当期末時点で、第三者に対し1兆4,151億円、関連会社 に対し1,076億円の営業債権を有しています。日本における当社の 営業債権は、通常6ヶ月以内に回収されます。当期末時点の営業債 権に対する貸倒引当金は262億円となっています。一方、当社は、 第三者に対し9,695億円、関連会社に対し207億円の営業債務を有 しています。 当社のワーキングキャピタルは、前期の7,951億円に対し、当期は 9,920億円となりました。
8.
流動性と資金調達
資金調達の内訳 単位:億円 2008年3月期∼2010年3月期 2010 2009 2008 短期 借入金(主に銀行より調達) 2,847 4,711 3,560 コマーシャルペーパー 1,687 3,211 2,691 4,534 7,922 6,251 長期(一年以内期限到来分を含む) 担保付 借入金 2,209 2,219 2,141 社債 262 170 351 無担保 借入金 24,612 22,516 22,947 社債 4,390 4,200 5,408 31,473 29,105 30,847 有利子負債合計(グロス) 36,007 37,027 37,098 現金及び現金同等物並びに定期預金 8,189 5,159 4,622 有利子負債合計(ネット) 27,818 31,868 32,476 総資産 71,378 70,182 75,714 株主資本 15,837 13,531 14,927 株主資本比率(%) 22.2 19.3 19.7 Debt-Equity Ratio(グロス)(倍) 2.3 2.7 2.5 Debt-Equity Ratio(ネット)(倍) 1.8 2.4 2.2 2010 2009 2008 0 5,000 10,000 20,000 15,000 40 30 20 10 0 14,927 19.7 19.3 22.2 13,531 15,837 株主資本及び株主資本比率の推移 株主資本(左軸) 株主資本比率(右軸) (億円) (%) 2010 2009 2008 0 4,000 8,000 12,000 300 200 100 0 9,904 136.2 130.8 142.8 7,951 9,920 ワーキングキャピタルと流動比率(流動資産/流動負債)の推移 ワーキングキャピタル(左軸) 流動比率(右軸) (億円) (%)
以下は、当期及び過年度のキャッシュ・フロー情報となっています(当期の表示に合わせ、過年度の表示を一部組替えております)。 要約連結キャッシュ・フロー計算書 単位:億円 2008年3月期∼2010年3月期 2010 2009 2008 営業活動によるキャッシュ・フロー 5,104 3,488 3,237 投資活動によるキャッシュ・フロー (594) (2,615) (2,981) フリーキャッシュ・フロー 4,510 873 256 財務活動によるキャッシュ・フロー (1,501) (59) 79 現金及び現金同等物に係る換算差額 16 (269) (158) 売却予定資産に含まれる現金及び現金同等物 ̶ ̶ 23 現金及び現金同等物の増減額 3,025 545 200 0 10,000 20,000 40,000 30,000 4 3 2 1 0 32,476 2.2 2.4 1.8 31,868 27,818 有利子負債(ネット)及びDebt-Equity Ratio(ネット)の推移 有利子負債(ネット)(左軸) Debt-Equity Ratio(ネット)(右軸) (億円) (倍) –6,000 –3,000 0 6,000 3,000 3,237 –2,981 256 873 4,510 3,488 –2,615 5,104 –594 キャッシュ・フローの推移 営業キャッシュ・フロー 投資キャッシュ・フロー フリーキャッシュ・フロー (億円) 営業活動によるキャッシュ・フローは、前期の3,488億円に対し、 当期は5,104億円のキャッシュ・インとなりました。これは、各セグメ ントのコア・ビジネスが順調に資金を創出したことに加え、営業資産 が大幅に減少したことによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、前期の2,615億円に対し、 当期は594億円のキャッシュ・アウトとなりました。これは、北海油田 権益保有会社の新規買収や米国において風力発電の権益を取得す るなど戦略的な投資を進める一方で、資産の入替によるキャッシュの 回収も積極的に進めたことによるものです。 この結果、営業活動によるキャッシュ・フローに投資活動による キャッシュ・フローを加えたフリーキャッシュ・フローは、前期は873 億円、当期は4,510億円のキャッシュ・インとなりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、前期は59億円、当期は 1,501億円のキャッシュ・アウトとなりました。その結果、当期末の現 金及び現金同等物は、前期末に比べ、3,025億円増加し、8,138億 円となりました。 当期末時点での当社の期限別の支払債務は、以下のとおりです。 返済年度別内訳 単位:億円 長期債務(注) 解約不能 オペレーティング・ リース 合計 2010年度 4,855 468 5,323 2011年度 5,848 430 6,278 2012年度 4,989 394 5,383 2013年度 3,610 373 3,983 2014年度 4,018 351 4,369 2015年度以降 10,920 1,825 12,745 合計 34,240 3,840 38,080 (注)長期債務には、キャピタル・リース債務が含まれています。
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偶発債務
当社の取引に関連して、顧客の債務に対する保証履行のような偶 発債務を負うことがあります。当社は、世界各国のサプライヤーや 顧客と多種多様な営業活動を行うことにより、営業債権及び保証等 に係る信用リスクを分散させており、これらに関し重大な追加損失は 発生しないものと見込んでいます。 当社は通常の営業活動において、例えば当社が保有する外貨建 債権と見合の債務が円建である場合には為替リスクが生じるなど、 継続的に特定の債権を保有することで不要なリスクが発生すると考 えられる場合には、営業債権を銀行や他の金融機関に売却すること があります。当期末の銀行に対する割引手形(最長期限が2011年で ある、主に輸出取引に伴う割引手形)の残高は1,114億円となってい ます。 当社の当期末における保証に対する偶発債務の残高(最長期限 2035年)は1,563億円で、このうち関連会社の債務に対する保証が 984億円、従業員の債務に対する保証が23億円です。これらの保証 は主に関連会社、サプライヤー、顧客、及び従業員の信用を補完す るために行っているものであり、この他、オペレーティング・リース に対する残価保証も行っています。 残価保証に係る偶発債務(最長期限2015年、残高109億円)は、 輸送機械等のオペレーティング・リース取引において、当該輸送機械 等の所有者に対し、契約上特定された一時点における処分額をある 一定の価額まで保証するものです。実際処分額が保証額を下回った 場合には、契約上の義務が有効である限り、当社は不足額を補填す ることとなりますが、当期末において、対象となる資産の見積将来 価値は保証額を上回っており、従って、これら残価保証に対する引当 金は計上していません。 当社は、長期の資金供与に関する契約(貸付契約及び出資契約) 等を締結しており、当期末における契約残高は、88億円です。 当社は、通常の営業活動において、一部の商品に関して固定価格 または変動価格による長期購入契約を締結し、これらの購入契約に 対しては、通常、顧客への販売契約を取り付けています。当期末の 固定価格または変動価格による長期購入契約の残高は、9,566億円 で最長期限は2025年です。 当期末時点では、資本的支出に対する重要な契約はありません。 上述の契約に加えて、当社のビジネスに関連して、当社は、顧客 の債務に対する保証などの様々な偶発債務を負っています。また、 当社は、訴訟による偶発債務の影響を受ける可能性があります。こ れらの偶発債務に関する詳細は、「9. 偶発債務」及び「10. 訴訟」を 参照願います。当社は、現状においては、それらの偶発債務がもた らす資金需要が重大なものとはならないと判断していますが、仮に 予想に反して、当社が保証を行っている債務に重大な不履行が生じ た場合、また、訴訟の結果が、当社に大きく不利なものであった場合 には、新たに、大きな資金調達が必要となる可能性があります。 当社は、主に、ワーキングキャピタル、新規や既存ビジネスへの投 資や債務の返済のために、将来にわたり継続的な資金調達を行う必 要があります。当社は、成長戦略として買収、株式取得または貸付 による投資を行っており、当期は、有形固定資産等に2,312億円、ま た、その他の投資等に974億円の投資を行いました。当社は、現在、 全てのセグメントにおいて、既存のコア・ビジネス及び周辺分野を中 心に追加投資を検討しています。 しかしながら、これらの投資は、現在、予備調査段階のものや、今 後の様々な条件により、その実施が左右されるものであり、結果的 に実現されない可能性もあります。また当社は、手許の現金、現在 の借入枠や営業活動からのキャッシュ・インで当面必要とされる資金 需要を十分に満たせると考えていますが、それは保証されている訳 ではありません。当社の営業活動からのキャッシュ・インが想定より 少なかった場合、当社は、追加借入の実施、他の資金調達手段の検 討、または投資計画の修正を行う可能性があります。10.
訴訟
当社は事業遂行上偶発的に発生する訴訟や訴訟に至らない請求等を受けておりますが、当社の経営上、重要な影響を及ぼすものはありま せん。2009年10月、財務会計基準審議会は会計基準の更新(ASU) 2009-13を公表しました。ASU2009-13は財務会計基準審議会会 計基準編纂書605「収益認識」における複数の製品及びサービスを 提供する契約に関する収益を個別の会計単位へ配分するための条件 を改訂しており、販売者特有の客観的証拠と第三者が提供できる証 拠のいずれもが入手不可能な場合に、見積り販売価格で収益を配分 することを規定しております。ASU2009-13は2010年6月15日以 降に開始する連結会計年度より適用されます。ASU2009-13の適用 による当社連結財務諸表への影響を現在検討しております。 2009年10月、財務会計基準審議会はASU2009-14を公表しまし た。ASU2009-14は財務会計基準審議会会計基準編纂書985「ソフ トウェア」におけるソフトウェア組込機器製品の収益認識に関する会 計処理を改訂しており、ソフトウェア収益認識基準の対象範囲から機 器製品に関するソフトウェアを除外できるかどうかの指針を規定して おります。ASU2009-14は2010年6月15日以降に開始する連結会 計年度より適用されます。ASU2009-14の適用による当社連結財務 諸表への影響を現在検討しております。 2009年12月、財務会計基準審議会はASU2009-16を公表しまし た。ASU2009-16は旧財務会計基準書第166号「金融資産の譲渡 の会計処理−基準書第140号の改訂」を財務会計基準審議会会計基 準編纂書860「譲渡とサービシング」に編纂したものであり、旧財務 会計基準書第140号「金融資産の譲渡およびサービス業務ならびに 負債の消滅の会計処理」の適格SPEの概念を除外し、また金融資産 のオフバランスに関する要件を変更するとともに、追加的な開示を要 求しております。ASU2009-16は、2009年11月16日以降開始する 最初の会計年度の期首より適用となります。ASU2009-16の適用に よる当社連結財務諸表への影響を現在検討しております。 2009年12月、財務会計基準審議会はASU2009-17を公表しまし た。ASU2009-17は旧財務会計基準書第167号「解釈指針第46号 (2003年改訂版)の改訂」を財務会計基準審議会会計基準編纂書810 「連結」に編纂したものであり、投資持分が不充分であるか、又は支 配的財務持分を有していない事業体について、当該事業体を連結す るか否かを決定するための方法を変更しております。事業体を連結 するか否かについては、事業体の目的、デザイン、並びに事業体の 経済的成果に最も重要な影響を与える活動を支配する能力に基づい て決定しております。ASU2009-17は、2009年11月16日以降に開 始する最初の会計年度の期首より適用となります。ASU2009-17の 適用による当社連結財務諸表への影響を現在検討しております。
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新会計基準
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市場リスクに関する定量的・定性的情報
当社のビジネスは、金利、外国為替レート、商品価格、株価の変動 リスクを伴い、これらのリスクマネジメントを行うため、為替予約取 引、通貨スワップ・オプション取引、金利スワップ・先物・オプション 取引、商品先物・先渡・スワップ・オプション取引等のデリバティブを 利用しています。また、後述のリスク管理体制の下、予め決められた ポジション限度・損失限度枠内で、トレーディング目的のデリバティブ 取引も限定的に実施しています。 金利変動リスク 当社は、事業活動の中で様々な金利変動リスクに晒されています。 コーポレート部門のフィナンシャル・リソーシズグループでは、当社 のビジネスに伴う金利変動リスクをモニタリングしています。特に、 金利の変動は借入コストに影響を与えます。これは、当社の借入の大 部分が変動金利であり、また、都度借換えを行う短期借入金がある ためです。 しかしながら、金利変動が借入コストに与える影響は、金利変動の 影響を受ける資産からの収益により相殺されます。例えば、当社は、 収益が金利変動の影響を受ける自動車金融事業などにも取り組んで います。また、当社は、金利変動リスクをミニマイズするために資産・ 負債の金利を調整・マッチングさせるよう、金利スワップ等のデリバ ティブ取引を利用しています。 為替変動リスク 当社はグローバルなビジネス活動を行っており、当社の営業拠点 の現地通貨以外の通貨による売買取引、ファイナンス及び投資に関 連する為替変動リスクに晒されています。各営業部は、これらの内、 永続性の高い投資等を除いた取引について、主としてフィナンシャ ル・リソーシズグループと社内為替予約取引を行うこと等により、リ スクマネジメントを行っています。フィナンシャル・リソーシズグルー プは会社全体の為替変動リスクをモニタリングするとともに、主とし てヘッジ目的で社外の第三者と為替予約取引、通貨スワップ・オプ ション取引を行っています。商品市況変動リスク 当社は、グローバルな商品市場の主要参加者の一社として、貴金 属、非鉄金属、燃料、農産物等の現物取引を行うとともに、これら市 況商品のデリバティブ取引も活用しています。デリバティブは、主に こうした商品の取引に伴う価格変動リスクをヘッジするために利用し ていますが、厳格なポジション限度・損失限度枠の範囲内において、 トレーディング目的のデリバティブ取引も限定的に実施しています。 また、当社は、市況商品価格の変動の影響を受けやすい鉱物、石油、 及びガスの生産活動を行っています。 株価変動リスク 当社は、戦略的な目的で金融機関や顧客・サプライヤーが発行す る株式等への投資を行っておりますが、これらの株式投資には株価 変動リスクが伴います。これらの株式投資に関しては、継続的なヘッ ジ手段を講じていません。前期末及び当期末における市場性のある 株式の原価、公正価値、未実現損益は以下のとおりです。 市場性のある株式 単位:億円 2009年3月期∼2010年3月期 2010 2009 原価 2,222 2,323 公正価値 3,613 2,827 未実現損益 1,391 504 リスク管理体制 デリバティブや市場リスクを伴う取引を行う営業部は、取引規模に 応じてマネジメントの承認を事前に取得しなければなりません。マネ ジメントは、場合によってはデリバティブについて専門的知識を有す るスタッフのサポートを得て、案件の要否を判断し、当該申請におけ る、取引の目的、利用市場、取引相手先、与信限度、取引限度、損失 限度を明確にします。 フィナンシャル・リソーシズグループは取引の実施・モニタリングに 際して、以下の機能を提供しています。 • 金融商品及び市況商品のデリバティブに関する口座開設、取引確 認、代金決済と引渡し、帳簿記録の保管等のバックオフィス業務 • ポジション残高の照合 • ポジションのモニタリングと全社ベースでの関連取引のリスク分析・ 計測、シニアマネジメントへの定期的な報告(取締役会への半期毎 の報告を含む。) 当社の子会社が市況商品取引を行う際には、上記のリスク管理体 制に沿うことを要求しています。 VaR(Value-at-Risk) VaRは、特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合に おいて、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される最 大の損失額を統計的に計測したものです。当社は、市場に影響され やすい市況商品取引(主に貴金属、非鉄金属、燃料、農産物等)や金 融取引へのリスクを計測するためにVaR計測を用いています。 下表は、当期末、期中毎月末時点の最大・最小・平均のVaRの数 値です。(保有期間は原則3日間) VaR 単位:億円 2010年3月期 当期末 最大 最小 平均 VaR(Value-at-Risk) 49 70 46 56 当社におけるVaR計測では、主として信頼区間99%のモンテカル ロ・シミュレーション法を用いています。VaRは、市場リスクファク ターの変化に関するデータの推移を混合したものであるため、実際 の結果は、上記の算出によるものと大きく乖離する可能性がありま す。当社では、VaR計測手法の正確さを確認するために、定期的に VaRと実際の損益を比較するバックテストを実施しています。最近実 施した2009年12月末時点までの1年間を対象としたテストでは、全 社ベースでみた損益変動額がVaRの範囲内に収まっていることから、 当社のVaR計測モデルは相応に正確な手法であると判断しています。