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第28章 光の物理 (1/8)

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Academic year: 2021

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光をめぐる諸説

ニュートン(17世紀)は、光はまっすぐ進み、ものに当たると影を作ることから、 発光体は絶えず周囲に向かって光粒子を放射すると主張した。 ホイヘンス(17世紀)は、光は交差しても素通りすることから、宇宙に一様に 存在する媒質(エーテル)の中で起こる波動であると主張した。 干渉現象(ヤング:1801年、フレネル:1816年)や回折現象、偏向現象から、 光の波は横波であることが判明した。 マックスウェル(1861年)は光も電磁波であることを純理論的立場から主張し、 媒質中でおこる現象的波動であると提唱し、ヘルツ(1887年)がこれを実証し た。 フィゾー(1849年)の回転歯車の実験より、光が有限速度であることを実証し た。物質中における光の速さは物質の屈折率に反比例することから、光も波 であることが確認された。 プランクのエネルギー量子説から論を発し、アインシュタイン(1905年)が光 電効果やコンプトン効果から光量子仮説を主張した。

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光の性質

反射 屈折 i r 正反射 乱反射 i = r i r r i i 屈折光線 入射光線 反射光線 入射光線 反射光線 空気 ガラス 光が透明な媒質に直角でない角度で入 射すると、境界面で屈折して進路が曲が る。また、入射光の一部は境界面で反射 する。 入 射 角 反 射 角

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全反射

3本のビームが空気中 から三角形のガラス片 に出入るするとき、屈 折 を す る 。 一 番 下 の ビームはガラスから空 気への1回目の境界面 に当たるとき、入射角 は臨界角を超えている の で 内 面 で 全 反 射 が 起こる。 ダイアモンドは屈折と内面での全反射によって輝 きを生じる。ブリリアントカットでは屈折と全反射 が適切に起こるように、決まった数の大小面が適 当な厚みでカットされている。 このような全反射の性質を 利用して、長距離の光伝播 を可能とした物が光ファイ バーである。

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光の性質

物質はそれぞれ固有の波長の光 を入射すると、その一部が吸収され、 より高いエネルギ状態に励起される。 吸収によって励起された物質は、 保持したエネルギを光として放出す る。発光は蛍光とりん光に分けられ、 発光寿命は蛍光が短く、りん光は長 い。 光が物質と衝突あるいは相互作 用を起こすことで方向や性質が変化 することを散乱という。 ・レイリー散乱 光の波長よりも小さ いサイズの粒子による光の散乱で ある。波長の短い色ほど散乱される ので、青は赤よりも多く散乱される。 ・ミー散乱 光の波長よりも大きいサ イズの粒子による散乱である。雲が 白く見える原因となっている。 吸収と発光 散乱

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光の性質

分散 波長によって屈折率が異なる ため、プリズムを通すことに より、様々な波長の光に分散 させることができる。 光の3原色 青 赤 緑 黄 シアン マゼンタ 光の3原色は赤緑青(RGB)の3つで、 テレビの画面はこの3色で作られてる いるのがわかります。光の3原色を組 み合わせると白となります。また、この 補色(正反対の色)は印刷物などに使 われている3原色となり、この3色を組 み合わせると黒となります。

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ヤングの実験

ヤングの干渉実験は光の波動性 を明らかにしたことで有名である。点 光源からの光を1つ目のスリットを 通して線光源に変換し、これを2つ のスリットを通してスクリーンに投影 すると、スクリーン上に明暗の縞模 様ができるというものである。 光源の波長を、スリット間距離を d、スリットとスクリーンの距離を

と すると、それぞれの光路長S1P、S2P は三平方の定理より、 となる。

x、dに比べて充分に大き いと光路差は、 と近似できる。E1E2がほぼ同じだと 考えると、2つのスリットの2等分点 からスクリーンへの垂線から距離x のところの光強度Iは、 となり、k = 2 / より、 となる。すなわち、干渉縞の間隔は 

/ d で与えられることがわかる。 光源 d

x P S1 S2 2 2 1 ( 2) S P

 x d 2 2 2 ( 2) S P

 x d 2 1 xd S P S P 

1 ( ) cos xd I x   k

2 1 ( ) cos xd I x    

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回折格子

回折格子とは、ガラスの表面に細 かな傷をつけることで狭い間隔のス リットをつけたものである。 1000本/cm m 0 1 2 3 1 2 3 回折格子 m dsinm = md:回折格子の溝の間隔(1/1000 cm) m = 1, 2, 3, ... :光の波長 平面波 回折格子 回折光 d dsinmm dsinmが 波長の 整数倍 強め合う 回折格子 平面波 回折光 d dsinmm dsinmが 波長の 整数倍 +半波長 弱め合う

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回折格子

回折格子の作る干渉縞の間隔は、 dsinm = m より、波長の影響を受ける。例えば、 同じ実験を赤レーザ(650nm)と緑 レーザ(532nm)で行うと、波長の長 い赤レーザの方が干渉縞の間隔は 広くなり、その比は波長の比となる。 白色光を回折格子を通してみると、 白色光に含まれる様々な波長の光 に応じて干渉縞が現れるため、写真 のような虹のような干渉縞ができる。

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薄膜による干渉

油膜の上面と下面で反射した光の波の位相が そろっていると、強め合う干渉が起こり、観測者 にはある角度と油膜の厚さに対して、決まった色 の光だけが見える、2つの反射波の位相がずれ ていると弱め合う干渉が起こる。油膜の厚さは 場所によって変わるので、様々な波長の光がカ ラフルな色で見える。 薄い油膜 水 i r 観測者 位相がそろっている 入射光の波

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760[nm] 380[nm] 450[nm] 550[nm] 650[nm] 太陽光のスペクトル 残りの光はどこへ? 拡散(乱反射) 吸収 透過 反射 だから、黒いものは暖まりやすく、白い ものは暖まりにくい

なぜ色が見えるか

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400 500 600 700 0 20 40 60 80 Chlorophyll a Chlorophyll b 吸収率 [%] 葉身中のクロロフィルが青と赤の波 長の光を吸収し、緑の波長の光を反 射するため 400 800 12001600200024000 20 40 60 80 100 0 20 40 60 80 100 葉の反射率 [%] 水の吸光率 [%] 波長 [nm] 波長 [nm] 0 20 40 60 80 葉の反射率 [%] 500 600 700 800 900 波長 [nm]

植物が緑に見えるのは?

参照

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