ボールゲームの戦術課題の体系とゲーム学年配当試案 : 「勝つことの工夫」を楽しめる児童の育成を目指して
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(2) 学位論文要旨. ボールゲームの戦術課題の体系とゲーム学年配当試案 一r勝つことの工夫」を楽しめる児童の育成を目指して一.
(3) ボールゲームの戦術課題の体系とゲーム学年配当試案 一r勝つことの工夫」を楽しめる児童の育成を目指して一 専攻 教科・領域教育 コース 生活・健康系(保健体育). 学籍番号 MO2219H. 氏名 北山雅央 1.目的. 本研究では,まず,様々なボールゲームを分類・ 整理し,それらの戦術課題に法則性を見出せるかど うかを検討した.次いで,それぞれの戦術課題を学年 段階に応じて学習できるゲームの学年配当試案を作 成した.さらに,配当試案のうち攻防相乱型シュート ゲームの部分について,その有効性を横断的・縦断. 名)の授業を各1学級について実施した(実践1). 2)5年生:「コンバインドゲーム」の授業を2学級(男子. 46名,女子26名)に実施した(実践2). 3)実践1を行った児童が5年生に進級した時点で「コ ンバインドゲーム」の授業を実施した,なお,これらの 児童は学級編成替えによってrラインポートボール」と 「キックラインポートボール」を経験した児童がほぽ均 等に配分されていた(実践3).. 的授業実践を通して検証した. すなわち,ゲームの本質であるr勝っことの工夫」を. 4)実践2を行った児童が学級編成替えが行われた6. 楽しめる児童の育成を目指した攻防相乱型スモール ゴールシュートゲームに立ち上げるカリキュラム案を. ル」の授業をそれぞれ実施した(実践4).. 作成することが目的とされた.. 年生に進級した時点でrサッカー」とrバスケットボー. 皿.方法. ②実践の条件 5∼10人に編成した課題解決的グループ学習によ る9∼11時間の単元構成で実施した,また,一人の. 1.ボールを使ったゲームを貫く戦術課題の追求. 男性教師(教職経験:20年)が全授業を担当した,. (1)ボールゲームの分類の整理を通して. ③学習成果の測定. これまでに提案されている分類論で,分類の視点 が明確で戦術的であるH.デーブラー(1985)「球技運 動学」,高橋健夫(1994)「ゲームの授業j,佐藤靖. 1)技能的側面. (2001)「みんなが上達するためのドリルゲーム,タスク. ゲーム」,林修・後藤幸弘(1997)「ボールゲーム学習. における教材配列に関する事例的検討」の4つの文. ①集団的技能 単元前に実施した試しのゲームと,単元後に実施 したゲーム大会をVTRに収録し,ゲーム様相を分析 した.なお,4年生と6年生にっいては,学習しなかっ たゲームについてもクラス対抗戦を実施した.. ‘2)ボールゲームの戦術課題の体系化. ②個人的技能 手と足による8の字ドリブル/30秒. (!)で見出された戦術課題を易から難を基準に体系. ピボットシュートによる動作得点. 化した.. ボールリフティングの連続回数/2分. 献を対象にした.. (3)戦術課題の体系と学校体育教材の適合性 戦後の学習指導要領に取り上げられているボール ゲームとその学年配当を整理し,上記体系との適合. 2)情意的側面 「よい授業への到達度調査jに「楽しさ」の項目を加. 性を検討した.. r態度測定」を単元前・後に実施した.. 2.ポールゲームの学年配当試案 これまでに開発されたボールゲームを「戦術」の面 から再評価するとともに,必要に応じてこれに修正を 加え,各学年に主要教材として配列した.. 3.学年配当試案の授業実践を通しての検証 2.で作成した学年配当試案のうち,「攻防相乱型シ ュー ゲーム」のカリキュラム部分を4年生から6年生 に適用した. (1)対象. 1)4年生:rラインポートボール」(男子19名,女子21 名)・rキックラインポートボール」(男子19名,女子19. えたアンケートを毎授業後に実施した.. 3)認識的側面 「戦術行動認識度テスト」を単元前・後に実施した。. 皿、結果ならびに考察. 1.ボールを使ったゲームを貫く戦術課題の追求. 林・後藤の分類論が,すべてのボールゲームを視 野に入れた分類論で,階層が整理され,最も戦術的 な視点で貫かれていることが認められた. また,この分類論から『マトを突く』,『ズレを突く』,. 『ズレを創り出して突く』という三つの大きな戦術的課 題が導き出され,『マトを突く』,『ズレを突く』,『ズレを.
(4) 創り出して突く』の順にその達成が難しくなると考えら. 1・2時間目に多くみられたが,先行学習経験のある. れた.. 群では,ほとんど認められなかった.この相違は,「ラ. さらに,『ズレを突く』については「守るマトの大きさ」. インポートボール」及び「キックラインポートボール」か. を,『ズレを創り出して突く』については「直接妨害の. らrコンバインドゲーム」への発展性に無理のないこと. 有無」と「攻撃の方向性・攻防の切り替えの速さ」を視 点に体系化された。. を示唆していると考えられた.. 戦後の「学習指導要領」等に示されていた64のボ ールゲームは,戦術体系の中にすべて当てはめ得る ことが確認された.また,『マトを突く』ゲームは低学年. に,『ズレを創り出して突く』ゲームは高学年に配当さ. 6年生における「バスケットボール」と「サッカー」の. クラス対抗戦の学習したゲームの攻撃完了率は,rバ スケットボール」学習群は低下し,「サッカー」学習群 は向上した.仲間との関わり率,連係シュート率は両 群ともに向上した.しかし,その伸び率は,いずれも. れていることが認められた.. 「バスケットボール」よりも「サッカー」の方が大きく,先. さらに,rサッカー」と「ドッジボール」は,これまでの8. 行rコンバインドゲーム」学習の有効性はrサッカー」. 回の改訂において,一貫して取り上げられていた.. に対して大きいと考えられた.. 2.ボールゲームの学年配当試案 試案した戦術課題の体系に位置づくゲームを,各 学年の発達段階,施設用具の簡便性、学習指導要 領に示されている内容などを考慮して配当した. すなわち,1年生に『マトを突く』を戦術課題とする 「マト当てゲーム」と,『ズレを突く』を戦術課題とする. r中当てドッジ」を配当した.2年生には,『ズレを突く』. を戦術課題とする「対面型ドッジボール」を配当した. 3年生には,『ズレを突く』を戦術課題とする「フォース アウトハンドベース」,「インサイ」と,『ズレを創り出して. 突く』を戦術課題とする「バウンドバレーボール」を配 当した.4年生には,「タッチフットボール」と「ラインポ. 「ラインポートボール」は「キックラインポートボール」. に比べ攻撃完了率が有意に高かったことから,戦術 課題の達成が易しいと考えられた.また,rバスケット ボール」は,ディフェンスカが向上すればパスワーク プレイだけでなくスクリーンプレイなどの高度な戦術 が必要となるので,「サッカー」よりも戦術課題の解決 法は高度になると考えられた.. したがって,これら5つのゲームの学習順序性は, 「ラインポートボール」→ 「キックラインポートボー. ル」→「コンバインドゲーム」→「サッカー」→ 「バスケットボール」の順がよいと考えられた.. ートボール」,「キックラインポートボール」を,5年生に は「コンバインドゲーム」,6年生には「バスケットボー. lV.まとめ. ル」と「サッカー」を,それぞれ『ズレを創り出して突く』. 1.戦術課題は『マトを突く』,『ズレを突く』,『ズレを創. を戦術課題とするゲームとして配当した.. 3.学年配当試案の授業実践を通しての検証 「キックラインポートボール」学習群の方が,「ライン. ポートボール」学習群よりも,学習後の両学級の対抗 戦の結果に優れ,「キックラインポートボール」の方が,. 戦術学習の汎用性の高いことが示唆された,また,ゲ ーム様相の変化から,「ラインポートボール」,「キック. ラインポートボール」のいずれのゲームも『ズレを創り. 出して突く』という戦術課題の学習に有効であること が認められた.. 戦術行動認識度テストの成績は,両群ともに向上 し,その伸び率はrキックラインポートボール」学習群 の方が有意に高かった.. 5年生における「コンバインドゲーム」の攻撃完了 率,仲間との関わり率,連係シュート率は,rラインポ ートボール」,「キックラインポートボール」の先行学習. 経験のある群の方が,先行学習経験のない群に比ぺ, より高い伸びを示した,. 先行学習経験のない群には,「新しい発見」の記述 内容に「コンバインドゲーム」のルールに関するものが. り出して突く』という3段階の課題を幹に,守りの対象. や方法を視点に加えた7つの課題で体系化された. 2.4年生におけるrラインポートボール」とrキックライ. ンポートボール」の学習は,5年生の「コンバインドゲ ーム」の学習に有効に作用することが認められた.ま た,戦術学習の汎用性は,「キックラインポートボー ル」の方が高いことが示唆された. 3.先行「コンバインドゲーム」学習の有効性は,「バス ケットボール」よりもrサッカー」に対して大きいと考え られた.. 4.戦術学習の発展性から,今回対象とした攻防相乱 型の5つのシュートゲームは,「ラインポートボール」 → 「キックラインポートボール」→ 「コンバインドゲ. ーム」→「サッカー」→「バスケットボール」の順 に配列するのがよいと考えられた.. (本研究の一部は,日本体育学会第54回大会,およ び目本スポーツ教育学会第23回大会で発表した.) 主任指導教官(後藤幸弘). 指導教官(後藤幸弘).
(5) ボールゲームの戦術課題の体系とゲーム学年配当試案 一「勝つことの工夫」を楽しめる児童の育成を目指して一.
(6) 目次. 文献. 1.ボールゲームの分類の整理を通して (1)デブラーの分類論 (2)高橋の分類論 (3)佐藤の分類論 (4)林・後藤の分類論. 2.戦術課題の体系化. 3.作成した戦術課題の体系と学校体育教材との適合性 皿.結果ならびに考察. 1.戦術課題による分類整理 (1〉デブラーの分類論について. (2)高橋の分類論について. (3〉佐藤の分類論について (4)林・後藤の分類論について. 2。戦術課題の系統化. 3.戦後体育教材との適合性の検討 IV.まとめ. 文献. 第皿章小学校期におけるゲーム学年配当試案 1.目的 H.学年配当ゲーム抽出の視点 皿.各学年に配当するゲームの抽出. 1.戦術課題の系統に位置づけるゲームの抽出 2.各学年に配当したゲームの詳細 IV.まとめ. 文献. 第IV章学年配当試案の授業実践を通しての検証 1.目的. H。方法. 1.対象 2,学習過程. 4 4 4 4 4 02 4467799 4 4 4 4 4 ﹁⊥ ﹁⊥. 第n章各種ボールゲームを貫く戦術課題の系統性の追求 1.目的 H.方法. ﹃⊥∩∠. 第1章緒言. ぺ一ジ. 4. 13 13 13 14 14 16 20 21. 23 23 23 23 23.
(7) 3.学習成果の測定 24 (1)技能的側面 24 1)対戦結果及び集団的技能 24 2)個人的技能 24 (2〉認識的側面 24 (3)情意的側面 24 皿.結果ならびに考察 24 1.ラインポートボールとキックラインポートボールの比較(実践1について) 24. (1)技能的側面 24 1)対戦結果及び集団的技能 24. 2)個人的技能 26 (2)認識的側面 26 (3)情意的側面 27 1)到達度調査 27. 2)態度測定 28 2,ラインポートボール・キックラインポートボールがコンバインドゲームに及ぼす影響. (実践1・3について)29. (1肢能的側面 29 1)集団的技能 29 2)個人的技能 30 (2〉認識的側面 30 (3)情意的側面 31. 1)到達度調査 31 2)態度測定 32 3。コンバインドゲームがバスケットボールとサッカーに及ぼす影響(実践2・4について)33. (1)技能的側面 33. 1)対戦結果及び集団的技能 33. 2)個人的技能 34 (2)認識的側面 34 (3)情意的側面 34 1)到達度調査 34 2)態度測定 36. 4.総合考察 37 1V.まとめ 38. 文献 39. 第V章総括 41 第V【章今後の課題 44 謝辞.
(8) 第1章緒言 ロジェ・カイヨワは,「人間,プレイ,ゲーム」の中で. られる.これらの指導の実態は,rルール」,r技術」,. 「遊び(ゲーム)は,自由で任意の活動であり,喜びと. 「戦術」の関係11)をしっかりと押さえた授業実践の少. 楽しみの源である」と述べるとともにr一人一人のプレ. なかったことに起因していると考えられる.. イヤーにとって,ゲームの主眼点は,その分野に自分. すなわち,ゲームの精神や「ルール」,「技術」,「戦. が優れていることを認めさせることである.」,「選手は. 術」の本質ならびに関係を捉えていない授業では,. 定められた制限の中で,またすべてのものに平等に. 「勝つことの工夫」を楽しむことのできる児童・生徒の. 適用されるルールに従ってプレイしなければならない. 育成は難しいと考えられる.. のであり,それがかえって勝利者の優越を結果として. 近年,体育授業でのボールゲーム学習において. 異論のないものにする.」と述べている18).. 戦術学習の重要性が叫ばれ,「ルール」「戦術」「技. すなわち,ゲームとは「楽しさを味わうために,一定. 術」の関係が見直されるようになってきた1〉3〉.しかし,. のルールに基づいて競い合っていく営みそのものを. カリキュラム論にまで踏み込んだ研究は少ない6)10).. 意味し」2),ゲームの本質は,r勝つことの工夫」を楽し. 例えばリンダ・グリフィンは,ボールゲームを4つに. むことにあると言える.. 分類し,それぞれのカテゴリーから代表的な7種目の. f勝つことの工夫」を楽しむとは,ゲームでどのよう. ボールゲームを選出し,ボールゲームの指導プログ. にプレイするかについての計画である「作戦」7)を,勝. ラム17)を提案している.また,それぞれの種目で合計. つための工夫でその有効性が経験的に認められた. 167のゲームが取り上げられている.限られた学校体. 「戦術」4)を活用し,立案することである.また,「作戦」. 育の時間の中では,これらのゲームのすべてを学習. を遂行するために,課題解決のための合理的な身体. させることは不可能である.また,世界に数多くあるボ. 操作の系統である「技術」6)を駆使し,作戦を遂行で. ールゲームすべてを学習させることも困難である.. きるようにすることである.. したがって,ボールゲーム学習のカリキュラムを作. すなわち,r戦術」とr技術」を有機的に結びつける. 成するためには,ボールゲームの全体からr戦術」を. ことが「勝っことの工夫」を楽しむことであると言える.. 捉え,生涯にわたって経験のないゲームにも取り組. ところで,ボールにはゴルフボールやバレーボー. み楽しめる能力を育成できるカリキュラムを立案する. ル,キンボールのように様々な素材を用いた種々の. ことが重要である.. 大きさのボールが存在する.また,ラグビーボールの. また,学習指導要領の小学校高学年の「ボール運. ように球体でないボールも存在する,このボールの多. 動」領域の最近3回の改定13)14)16)においても,「簡. 様性は,ボールの操作方法に多様性を生み,多様な. 単な集団技能を生かしてゲームができる」→rルール. 課題性を生じさせる12).これまで,世界中の多くの. を工夫したり,簡単な作戦を立てたりしてゲームがで. 人々がこの多様な課題の解決に魅了され,ボールゲ. きるようになる」→r簡単な作戦を生かしてゲームがで. ームは,世界中のいたるところで無数のゲームが楽し. きるようにする」と,変化している.このことは,学習指. まれている8).. 導要領においてもrルール」r技術」r戦術」の関係を. ところが,これまでの学校体育におけるボールゲー. 認識した記述がなされるようになりつつあると読み取. ム学習の指導においては,勝つための最良の策とし. ることができる.. てではなく自分がシュートをしたいという欲求を満た. さらに,今回の改訂⑥によって,中学年のボール. すだけのためにドリブルで攻め込む児童・生徒やチ. ゲームの内容が,これまでのような種目名からrバス. ームのみんながボールに触れるためにしぶしぶパス. ケットボール型」「サッカー型」「べ一スボール型」とゲ. をしている児童・生徒を生み出しているように見受け. ームの型として示されるようになった.. 一1一.
(9) これらに加えて今,生涯スポーツや中学校での選. 文献. 択制授業の基礎を培い世界に通用する国際人の育. 1)岩田靖(2000),ボール運動・球技の教材づくりに関. 成が望まれている15)ことは,小学校段階においても. する一考察一r課題ゲーム」論の「戦術中心のアプロ. ボールゲームの総体を学び得るゲーム学習の本質を. ーチ」からの再検討一.体育科教育学研究,17−1:. 突いたカリキュラムを作成する必要があることを示唆. 9−18.. している.. 2)大橋美勝(1995),r学校体育授業事典」,大修館. ボールゲーム学習のカリキュラム作成のためには,. 書店:25.. 種々あるボールゲームのそれぞれの「戦術」と「技術」. 3)岡出美則・吉永武史(1998),イギリスのゲーム理解. を有機的に結びつけるr戦術的課題」を明確にし,そ. のための指導論(TGFU)一戦術学習の教科内容とそ. れらに法則性を見出し,その系統を明らかにする必. の指導方法論検討に向けて一,目本体育学会第49. 要がある.戦術課題の系統が明らかになれば,ボー. 回大会号.. ルゲームを段階的・効率的に指導できるゲームの配. 4)後藤幸弘(1998),ボールゲームにおける判断力育. 列が可能になる,これが達成されれば,技術中心の. 成の適時期について一ラインポートボールならびに. カリキュラムでは不可能なボールゲームの総体を小. バスケットボール学習におけるゲーム様相の学年差. 学校段階で学ばせることができると考えられる.. から一,平成10年度科学研究成果報告書:14−25,. そこで,本研究では,数多くある各種のボールゲー. 5)後藤幸弘・藤本泰弘・松本靖・目笠公則・辻延浩・. ムにおける戦術課題の系統を明らかにするとともに,. 林修(1999),小学校中学年のゲーム領域における過. それぞれの戦術課題を学年段階に応じて学習できる. 渡的相乱型ゲーム教材の開発,兵庫教育大学教科. ゲームの学年配当試案を作成することを目的とした.. 教育学会紀要第12号,48−59.. すなわち,これまでに提案されている球技の分類. 6)後藤幸弘・藤田宏・日高正博・本田弘子(2002),範. 論を対象に戦術課題を抽出・整理し,戦術課題に法. 例学習に依拠した中学校体育科における選択性授. 則性を見出し,体系化しようとした。. 業モデルの提案一攻防相乱型シュートゲームを対象. また,体系化した戦術課題と戦後の学習指導要領. として一,兵庫教育大学研究紀要,22−3:23−32.. に取り上げられているボールゲームとその学年配当. 7)中川昭(1995),球技における作戦と指導,学校体. の適合性を検討した.. 育,48−4:66−69.. さらに,各学年の発達段階,施設用具の簡便性,. 8)中島海(編)(1957),遊戯大事典,不昧堂:東京,. 学習指導要領に示されている内容などを考慮して,. Pp755.. それぞれの戦術を系統的に学ばせるゲームを選択・. 9)林修・後藤幸弘(1995),ゲーム領域における教材. 開発し,各学年に主要教材として配列した.. (学習課題)配列に関する事例的検討一攻防分離型. 最後に,作成したゲーム学年配当試案の中で,4・. から攻防相乱型への移行・発展の有効性一,第2回ス. 5・6年生に適用するのが妥当と考えられた9)「攻防相. ポーツ教育筑波国際研究集会論集:55−66.. 乱型シュートゲーム」の部分について,その有効性を. 10)林修・後藤幸弘(1997),ボールゲーム学習にお. 検討した.. ける教材配列に関する事例的検討,スポーツ教育学. すなわち,横断的・縦断的方法を併用して,4年生. 研究17−2:1−12.. に「ラインポートボール」「キックラインポートボール」5),. 11)林修・後藤幸弘(1998),小学校体育科の「ゲー. 5年生に「コンバインドゲーム」6),6年生に「バスケット. ム」領域における「攻防分離型一過渡的相乱型一攻防. ボール」「サッカー」の学習を行わせ,技能的側面,. 相乱型」過程(積み重ね経験)の教育的意義一エリク. 認識的側面,情意的側面から学習成果を把握し,配. ソンの発達理論を考察視座にして一,目本スポーツ教. 当したゲーム教材の有効性,並びに配列の順序性に. 育学会第19回大会発表資料.. ついて検討した.. 12)目高正博・藤田宏・本多弘子・後藤幸弘(2001),. 一2一.
(10) 体育科としての総合学習プログラムの提案一身体運 動文化の「遊び」「ボール(用具)」「運動(身体操作)」. 「からだ」の内容的側面の検討から一.目本スポーツ. 教育学会第20回記念国際大会論集,521−528。 13)文部省(1977),小学校学習指導要領,文部省印 刷局:東京.. 14)文部省(1989),小学校学習指導要領,文部省印 刷局:東京,102.. 15)文部省(1998),教育内容の厳選と基礎・基本の徹. 底,教育課程審議会答申. 16)文部省(1998),小学校学習指導要領,文部省印 刷局:東京.. 17)リンダ・グリフィン,ステファン・ミッチェル,ジュデ. ィ・オスリン著高橋健夫・岡出美則監訳(1999),ボー. ル運動の指導プログラムー楽しい戦術学習の進め方一, 大修館書店. 18)ロジェ・カイヨワ著,清水・霧生訳(1970),r遊びと 人間」,岩波書店:15.. 一3一.
(11) 第五章各種ボールゲームを貫く戦術課題の系統性の追求 1.目的. 的とした.. ボールゲームの本質は,rルール」によって規定さ. すなわち,これまでに提案されている球技の分類. れた「戦術」とr技術」を有機的に結びつけて「勝つこ. 論を基にそれらから戦術課題を抽出・整理し,戦術. との工夫」を楽しむことにある.. 課題に法則性を見出そうとした.. すなわち,「戦術」を正確に遂行するためには,そ. また,そこで見出された戦術課題の法則性に基づ. れに必要なr技術」を有している必要がある.一方,. いて,すべてのボールゲームを貫くように戦術課題. いくら「技術」に習熟していても,これをゲームの中で. の体系化を試みた.. 生かせるr戦術」を持ち合わせていなければ,「技 術」は無用の長物8)で,ゲームが楽しめなくなる可能. 皿.方法. 性の高いことを意味している1).. 1.ボールゲームの分類の整理を通して. 「戦術」は,勝つための工夫でその有効性が経験. これまでに提案されている様々な分類論の中から,. 的に認められたものである2).また,r技術」は,課題. ゲーム形式に着目し,分類の視点が明確であると判. 解決のための合理的な身体操作の系統である2〉.こ. 断され,特に戦術的な視点が窺える以下の4つの球. の両者を結びつけるということは,「技術」が解決す. 技の分類論4)27)23)5)を対象にした注2).. べき運動課題をr勝つための工夫」であるr戦術課. (1)H,デブラー(1985)「球技運動学」. 題」に直結させることを意味する.. (2)高橋健夫(1993)「これからの体育授業と教材研究. したがって,勝つことの工夫を楽しめる児童を育成. のあり方」. するためには,このr戦術課題jを段階的に指導でき. (3)佐藤靖(2001)「みんなが上達するためのドリルゲー. る小学校段階の6年間を見据えたボールゲームのカ. ム,タスクゲーム」. リキュラムを作成する必要があると考えられる.このこ. (4)林修・後藤幸弘(1997)「ボールゲーム学習におけ. とは,学習指導要領が「運動技能」の側面だけでなく,. る教材配列に関する事例的検討」注3). 「楽しさ」との相互依存的な側面を強調した捉え方へ. これらの分類論の分類項におけるそれぞれの戦. と変化してきた21)ことからも重要であるといえる.. 術課題を抽出整理し,戦術課題に法則性を見出そう. ところで,限定された学校体育の時間の中で,世. とした.. 界中に無数あるボールゲーム注1)のr技術」を学ばせ. 2.戦術課題の系統化. ることは不可能である.しかし,それら無数に存在す. 1.で見出された戦術課題の法則性に基づいて,. るボールゲームに戦術課題を貫く法則性が見出せる. 上記の分類論に取り上げられているすべてのボール. とすれば,ボールゲームの総体を学習させ得る可能. ゲームを貫くように戦術課題を再構築し,体系化を試. 性が考えられる.. みた.. しかし,戦術の体系化を試みた先行研究7)9)10)20)の. 3.作成した戦術課題の系統と学校体育教材の適合. ほとんどは,種目単位に戦術を検討したもので,ボ. 性. ールゲームの全体を視野に入れたものは見当たらな. 戦後の「学習指導要綱」U),「学習指導要領」12)13)14). い.. 15)16)17)18)に取り上げられているボールゲームと試案し. また,カリキュラム作成のためには,戦術の種類と. た系統との適合性からその妥当性を検討した.. 学習の順序性を明らかにする必要がある.. そこで,本章では,種々あるボールゲームの戦術. 皿.結果ならびに考察. 課題に法則性を見出すことができるかどうかを考究し,. 1.戦術課題による分類整理. ボールゲーム全体の戦術課題を体系化することを目. (1)デブラーの分類論について ・4・.
(12) このようなデブラーのボールゲームの分類視点に は,当然戦術的視点も含まれている.したがって,そ. の分類結果は,後述する「戦術行動」による高橋の分 類27)や「動きの形」による佐藤の分類23),「ゲーム様 僥. ’. 伊ヴ. 一 断. ど 瞭 ム . 卿レ. ー. 砂楠. 列連ム. 欝 〔 し. 鳳鍔. 、ソ. ン . 施目. 卜. 以 ゴ カ 例. 直接妨害の有無. 罫 磁ル. 式」による林・後藤の分類5)などの「戦術的視点」が窺 ユ. ’. 攻防の分離の形惣. える分類の結果とも一致する.しかし,佐藤・浦井が r『ゲーム理念』がいかに重要な概念であろうと,それ. は観念的であり,具体性に乏しいので,分類視点に するのは難しいと思われる.」22)と述べているように,. 打撃”スロ薗イング 例=野球・ソフトボール・クリケットなど. 型の球技種目. 守りの有無. ボールゲームの本質が何であるかを具体的に規定 していないので,分類の視点が一つに絞り込まれて いない点に問題が認められる.. 的当て型の 例=ピリヤード・ゴルフ・カーリング・ポーリングなど トライアル球技種目. 図2−1.デブラーの分類法(1985年)と分類の視点. このことは,大分類項の表記にもみられ,「ゴール. 型」が,「ボールを運ぶ目標からその名称を得てい る」4)のに対し,「サーブを伴う打ち返し型」は,このタ. 図2−1は,デブラーの分類法に戦術的な分類. イプのゲームのr敵から打たれてきたボールを失敗し. 視点を書き加え,示したものである.. ないで打ち返すこと」のゲーム様相から名称を得て. デブラーの分類論は,i)ボールゲームを成立さ. いると読み取れる.すなわち,rゴール型」とr打ち返. せている基本的考えと特徴的な諸形態から,rゲー. し型」では,ゲームの形態から動作様式へと分類の. ム理念」というボールゲームの構造を規定する根本. 視点が変わっている.. 概念を導き出し分類していること,H)数多くのボー. さらに,「打撃・スローイング型」という表記は,プレ. ルゲームを分類し,その全体構造が捉えやすいこと,. ーヤー全員に対して求められる課題としてあげてい. iii)身体接触の有無の視点によってゴール型の分類. る「攻撃者としてボールを確実にかつ遠くへ打撃する. を行っていること,を特徴としている.. こと(命中の確実性),および打撃後の走スピード,さ. デブラーは,「それぞれの球技を成立させている. らに防御者としての小球のキャッチングの確実性と. 基本的考え」を「①争奪したボールをゴールやイン. 正確なスローイング」をゲームの目標としていると読. ゴールに運ぶこと,②敵陣でプレーされているボー. み取られる.. ルを敵にとらせないこと,③エンド・ゾーンを奪取す. これらは,技術的な諸要素としても捉えることがで. る前に敵のディフェンスを阻むこと,④敵よりも先に. きる動作様式の視点である.. ボールをインゴールに接触させること,あるいは. また,「ゴール型の球技種目」の下位分類項目の. 各々の球技種目に特有のゴールに的中させること,. r身体接触を伴うものとそうでないもの」は,攻撃に対. などの諸点にある」4)としている。また,ボールゲー. する直接的なr妨害行為の有無」として捉えることが. ムの特徴的な諸形態を「プレーヤー=味方のプレ. できるが,そのことによって生じる戦術的な違いを,. ーヤー=敵のプレーヤー;プレーイング空間二. 読み取ることができない.. 球技用器具」の関連構造で明らかにし,球技の本. 「サーブを伴う打ち返し型」の下位分類項目である. 質を12項目にわたって詳細に特徴づけている注4).. 「シングルスおよびダブルスのゲームとチームゲー. デブラーの分類の視点である「ゲーム理念」は,こ. ム」に関しても「味方どうしでボールを連係するプレイ. のゲームの目的である「球技を成立させている基本. の有無」として捉えられるが,ダブルスとチームが戦. 的考え」と「ゲームの諸形態の関連構造」の二つを結. 術的にどのように違うのかは明確でない.. びっけたものとして捉えることができる.. しかし,たとえば「打撃・スローイング型」の特徴とし ・5・.
(13) て,(i)ゲームの中で敵対する双方のチームの人数. の違いや技術的な失敗に対する修正の難しさ, (五)プレーヤーたちに対する不断の共同思考,(血). 緊張と解緊の交互性がはっきりしている点,の3点を. タッチフットポールなど. 挙げている.. 直接妨害の有無. また「サーブを伴う打ち返し型」の特徴を,(i)格. 連携プレイ型. 闘的な場面が閉め出され,高次の緊張と注意の集. ・蝋鮒畿. 中が非常に長く持続し得ること,(H)高い反射能力が. 要求されるとともにボールや敵の動きの予測が非常. 例=パレーポール・ブレルボール. ドッジボールなどなど. 例=テニス・卓球・バドミントン. スカッシュなど 攻防の分離の形態. に大切であること,また,(血)防御行動と攻撃行動が はっきりと区別できないとまとめている.. 皿 攻守交代系. 例:野球・ソフトポール・. フットペースポール・ハンドベースポールなど. したがって,大分類項目の4つのボールゲーム群 の特徴を構造的に捉えることに関しては非常に示唆. 図2−2.高橋の分類法(1993年)と分類の視点. に富んでいる.. 以上のことから,デブラーの分類論における具体. 「陣取り型」は,より集団的な戦術的意図や企画が実. 的な分類視点は,大分類項目が「直接妨害の有. 現されやすいために戦術行動がよりいっそう大きな. 無」・r攻防の分離の形態」・r守りの有無」と捉えること. 役割を果たすとしている26).すなわち,r戦術課題」. ができ,ゴール型の下位分類項目の視点はr身体妨. を導き出すためには,この高橋のrシュート型」,「陣. 害の有無」,打ち返し型は味方の間でボールを繋ぐ. 取り型」の方がデブラーのr身体接触の有無」の分類. ことができるかどうかという意味での「連係の有無」に. 法よりも適切であると考えられる.. あると考えられる.. r攻守分離系」の下位分類項目であるr連係プレイ. (2)高橋の分類論について. 型」とr攻守一体プレイ型」は,味方のコート内での集. 図2ぞは,高橋の分類法に戦術的な分類視点を. 団的な戦術的組み立てができるかどうかでの分類で. 書き加えたものである.. ある.この点に関しても「戦術課題」を導き出す分類. 高橋の分類法は,i)集団的ボールゲームを戦術. 法としてデブラーの「シングルスおよびダブルスのゲ. 的視点で分類していること,h)大分類項目を攻守の. ーム」とrチームゲーム」の分類法よりも適切であると. 形態によって表記していること,血)「攻守入り乱れ. 考えられる.. 系」の下位分類をrシュート型」とr陣取り型」に分類し. ただ,大分類項目2つ目のr攻守分離系」は空間. ていること,短)「攻守分離系」の下位分類を「連携プ. 的な概念での攻守分離であるのに対して,3つ目の. レイ型jと「攻守一体プレイ型」に分類していることを. 「攻守交代系」は時間的な攻守分離で,どちらも大き. 特徴としている.. く括れば「攻守分離系」のゲーム形態に含まれる概. 集団でのボールゲームを分類したので当然では. 念である.. あるが,デブラーや他の分類論における個人で達成. すなわち,3つの分類項目をこの表記のまま並べ. 的な楽しみのできる「球運び型」のボールゲームは,. ると違和感が感じられ,階層を押さえて再整理する. 位置づけられていない.. 必要があると思われる.. 高橋の分類では,「攻守入り乱れ系」の下位分類. 以上のことから,高橋の分類論における具体的な. 項目は,デブラーのような身体接触の有無ではなく,. 分類視点は,大分類項目が「直接妨害の有無」と「攻. 「シュートゲーム型」と「陣取りゲーム型」に分類されて. 防の分離の形態」と捉えることができ,下位分類項目. いる,この分類法は,攻防の目的(得点の決定法)に. の視点は攻守入り乱れ系がrゴールの形状」,攻守. 着目した分類といえる.高橋は,rシュート型」に比べ. 分離系がr連係の有無」にあると考えられる. ・6・.
(14) (3)佐藤の分類論について. ラーの「身体接触」に対して「身体妨害」と表現され,. 図2−3は,佐藤の分類法に戦術的な分類視点を. より戦術的な「動きの形」を表現している.しかし,サ. 書き加えたものである.. ッカーとバスケットボールが異質なものにされている. 佐藤の分類法注5)は,i)r動きの形」を分類視点と. ところはデブラーと同様で,身体妨害の有無によっ. していること,五)4っの大分類項目は,デブラーと高. て敵陣突破型をさらに分類する方法が戦術的な視. 橋の表記を合わせていること,血)デブラーの「ゴー. 点によるものとは読み取り難い。. ル型」を「敵陣突破型」としていること,iv)バレーボ. さらに,r打ち返し型」・r投・打球型」・「球運び型」と. ールのようなゲームをr攻守分離」ゲームという表記. いう表記は,デブラーのものと変わっておらず,戦術. にしている点を特徴としてあげることができる.. 的な「動きの形」の表記としては必ずしも相応しいと. この佐藤による分類は,戦術に力点をおいた個人. 考えられない.. や集団の動きの現象形態(二動きの形)という視点から,. また,打ち返し型の下位分類項目の「攻守一体」と. ボール運動や球技を分類したもので,大分類の項目. 「攻守分離」は,攻守が一体となった一撃で返すか,. は,r各類型の特性はもとより,戦術上の動きの形態. 攻守が分離していて戦術的な組み立てができるかど. 的な課題j24)を明示している.すなわち,「攻守混合. うかという視点で,この「攻守分離」は高橋の「連携プ. した状況の中で敵陣を突破しゴールする敵陣突破. レイ型」の方がその表記としては適切であると考えら. 型」,「攻守分離の状況で,ネットを挟んで打ち返す. れる.. 打ち返し型」,r攻守交代で投手と打者の対人的な攻. 以上のことから,佐藤の分類論における具体的な. 防の戦術が際立つ投打球型」,「守りがいない状況. 分類視点は,デブラーと同様で,大分類項目がr直. で順次攻撃する球運び型」の4つのボールゲームに. 接妨害の有無」・「攻防の分離の形態」・r守りの有. 分類している.. 無」,次の階層が,r身体妨害の有無」・r連係の有. デブラーのrゴール型jをr敵陣突破型」と表現す. 無」にあると考えられる。. るなど,佐藤の分類項目の名称は戦術的な視点がよ. (4)林・後藤の分類論について. り明確に示されている.この「敵陣突破jという表記は,. 図2−4は,林・後藤の分類法に分類視点と本研究. r戦術課題」を導き出すための重要な視点を示唆し. で考究した戦術課題を書き加えたものである.. ている,また,敵陣突破型の下位分類項目は,デブ. シュートゲr煙伽以ケット膨ル. 耀繋/韓霧il肇. 陶ト雌例:ア刈カンフット求一ル ・ラグビーなど. 翻一 蝦 単数 魔接妨害の有無 ズレを創り出して突く. ハンドボールなど 直接妨害の有無. ポー腫. 鵡:ル倥. B打ち返し(ネット)型. Ra”yType 単・複、攻守一体. 球. 攻防の分離の彫態. 技 1時属的, (時納). C 投。打球(野球)型 守りの有鑑. 丁翫row・A酬肚Type. 例:ソフトポールなど. チーム対抗、攻守交代. 自己責任・達成型ゲーム 例:ゴルフ・ポーリングなど. 守りの有無. D球運び型. Carr川pe 例:ゴルフ・ボーリングなど. 脇力・達成壁鏡和ゲ【ム 例:タクローウォー など. 単、順次攻撃. 図2−4.林・後藤による分類法(2001年)と分類の視. 図2−3.佐藤の分類法(2001年)と分類の視点. 点 ・7・.
(15) 林・後藤の分類法は,i)rゲーム様式」を分類の. 時に行わなければならないということが戦術的な課. 視点としていること,五)階層の整理が徹底している. 題としてわかる表記になっている.また,攻防相乱. こと,iii)各階層で明確に二つに分類されていること,. 型の下位分類である「陣取りゲーム型」「シュートゲー. 拉)球技をまず複数ボール型と単数ボール型に分類. ム型」の分類視点は,「ゴールの形状」と捉えられ,. していること,及び複数ボール型を「自己責任・達成. 「ビッグゴール」か,それとも「スモールゴール」かとい. 型ゲーム」とr協力・達成型親和ゲーム」に分類して. うゴールの大きさからもたらされる攻撃の方向性が重. いること,を特徴としている.. 要な視点として含まれていると読み取られる.. 「ゲーム様式」は,攻防の状況によるゲームの形そ. すなわち,「身体妨害の有無」という視点以外は他. のものを分類しようとするもので,この分類法は戦術. の三つの分類論すべての視点を含み,階層が整理. 的な視点で貫かれていると読み取ることができる.. されている林・後藤の分類論が,最も戦術的な視点. rゲーム様式」は,デブラーのrゲーム理念」にも通. を貫いていると読み取ることができる.. じるボールゲームの本質を見据えた視点である.. したがって,「戦術課題の系統」は,他の3つの分. 林・後藤の分類論で特筆すべきことは,他のどの. 類論も参考に,この林・後藤の分類論から導き出され. 分類論よりも階層の整理が行き届き,分類の視点が. ると考えられた.. 戦術的に貫かれ,その視点もr攻防相乱か攻防分離. また,後藤らは,攻防相乱型シュートゲームにお. か」,「時間的か空間的か」など,二者択一的で非常. ける戦術の本質をrズレを作って突くパスを入れる」と. に明快なことである.. 定義している2).r守りの有無」,r連係の有無」の視. まず,最初の階層で,前述のように「単数ボール. 点に,このr突く」という概念を加えることによって,す. 型」と「複数ボール型」に分けられているのは,他の. べてのボールゲームの戦術課題は,図2−4の右側. 分類論にはみられない特徴である.これは,単に使. に示すようにまとめられると考えられた.. 用するボールの数による分類ではなく,攻防が相対. 相対峙する敵を有する攻防分離型ゲームも相乱. 峙しているかどうか,つまり,「守りの有無」によって直. 型ゲームも広い意味でrズレを作って突くパスを入れ. 接競争か達成を競争するのかを意味し,戦術上非常. る」ゲームに該当する.しかし,本研究では味方どう. に重要な分類視点であると考えられる.. しでボールを繋ぐ連係プレイによってより積極的にズ. 「複数ボール型」の下位分類項目の「自己責任・達. レを創出できるかどうかの視点を重視し,『ズレを創り. 成型ゲーム」と「協力・達成型親和ゲーム」も「個人か. 出して突く』勘という戦術課題群とそれのない『ズレを. 集団か」を具体的な分類視点としたもので他の分類. 突く』戦術課題群に分けた.また,守りのない戦術課. 論では触れられていない方法である.. 題群は『マトを突く』と捉えることが出来ると考えられ. また,r単数ボール型」の次の階層では,r直接妨. た.. 害の有無」を視点として攻防そのものの形態によって. さらに,林・後藤が小学校の教材配列に関してr攻. r攻防相乱型」と「攻防分離型」に分類している.さら. 防分離型」から「攻防相乱型」への移行発展の有効. に,「攻防分離型」は,「攻防の分離の形態」を視点と. 性を提唱している5)・このことは,三段階の戦術課題. して,時間と空間の概念を取り入れることによってより. は,『マトを突く』から『ズレを突く』を経て『ズレを創り. わかりやすく分類されている.. 出して突く』へと発展させるのが妥当であることを示. このように林・後藤の分類論では,r攻守分離系」を. 唆していると考えられる.. さらに一段階階層化することによって,分類の視点を. また,この三段階の戦術課題は,「守るマトの大き. より明確にしている点が特徴といえる,すなわち,. さ」と「直接妨害の有無」,F攻撃の方向性と展開の速. 「連係の有無」を視点とした攻守分離系の「連携プレ. さ」の3つの観点で7つに細分化し,系統化できると. イ型」と「攻守一体プレイ型」の分類は高橋と同様で,. 考えられた.詳細は,次項で論ずる.. 連携ができないことは一度の試技で守備と攻撃を同 ・8・.
(16) 2.戦術課題の系統化. rコートを守るゲーム」は,ゴールに相当するコート. 図2−5は,本研究で試案した戦術課題の系統を示. の中に守りが入り,敵の打ったシュート(ボール)が決. している.. まるのを防ぐことが課題である.このゲーム群は,時. 最下段の『マトを突く』は,「複数ボール型」に属す. 間的に攻守が分離した野球などのゲーム(攻守交代. るゲーム群から導き出された戦術課題である.守る. 型)と空間的に攻守が分離したテニスなどのゲーム. 敵がいないので直接相手と対峙するのではなく,ス. (攻守一体型)に分けることができる.. コアを競い合う達成的な楽しみ方ができるゲームで. 最後の三つ目の段階は,味方どうしで連係して積. ある.. 極的に『ズレを創り出して突く』ことが戦術課題になる. ゴルフのような自己責任型のゲームとサークルパス. ゲームである.『ズレを創りだして突く』ゲームは,サ. のような味方との協力親和型ゲームを含んでいる.. ッカーやバスケットボール等の「攻防相乱型ゲーム」. 『マトを突く』という戦術課題は,ねらったところにボ. だけでなく,バレーボールのような「攻守分離系連携. ールを送るという意味においてすべてのボールゲー. プレイ型ゲーム」に属するボールゲーム群も含まれ. ムに共通する最も基礎的な課題であるといえる.. る.『ズレを創り出して突く』課題は,集団の戦術的な. 第2段階の『ズレを突く』は,「単数ボール攻防分. 動きが勝敗を決定するという点で,他の二つの課題. 離型」に属するゲーム群から導き出された戦術的課. に比べて大きな違いがある.特に「攻防相乱型」のゲ. 題である.相対峙する敵に存在する『ズレを突く』も. ームは,ボールの位置が変化するだけでなく,敵・味. のである.守る側のマトの大きさから,rマトを守る」,. 方が入り乱れて動くため,時々刻々と変化する状況. 「時間的に分離したコートを守る」,「空間的に分離し. にあわせて,ボール保持・非保持に関わらずチーム. たコートを守る」という3つの課題が段階的に設定さ. の全員が的確な状況判断のもとにプレイをしなけれ. れる.. ばならないところに特徴がある。. すなわち,rマトを守る」ゲームは,自分自身がマト. 『ズレを創り出して突く』段階は,直接妨害の有無. となりそれを守るドッジボールが該当する.マト当て. によってコートを守る空間的分離の状況で課題を遂. ゲームやペナルティーキック合戦などのようにゴール. 行するものと,敵の直接的な妨害のある状況で戦術. (マト)を守るゲームもこれに含まれる.. 課題を遂行しなければならないものに分けられる.さ らに,「攻防相乱型ゲーム」は,ゴールの大きさに基. ズレを創り出して突く. づく攻撃の方向性と攻守の切り替えの速さの点から,. ⑦[翻. アメリカンフットボールのようなr陣取り型」とサッカー. ⑥.ア刈鰹ツ舞ポー’レ. などの「シュート型」に戦術課題を細分するのが妥当 と考えられる.. 接妨害の有無. ⑤[巫. すなわち,戦術課題の系統は『突く』を幹にして, 『マトを突く』・『ズレを突く』・『ズレを創り出して突く』に. 連係の有無. 階層化され,『ズレを突く』についてはr守るマトの大. ②巨團. 突く. ズレを突く. 守りの有無. きさ」を,『ズレを創り出して突く』については「直接妨. 害の有無」とr攻撃の方向性・攻防の切り替えの速さ」 を視点に細分した系統が試案できると考えられた.. 3.戦後体育教材との適合性の検討. マトを突く 。ゴルフ. 図2而.戦術課題の系統. 図2略は,作成した戦術課題の系統試案に戦後 の「学習指導要領」や「指導書」に取り上げられてい. たボールゲーム種目を当てはめたものである.戦後 ・9・.
(17) ⑦. 「ラインサッカー」rソフトボール」「ハンドベースボー. ズレを創り出して突く. ル」「フットベースボール」の6種目(◎付記)存在した.. シュート型 ◎バスケットポール(型)◎ポートポール・ハンドポール・陣取りポール ・コーナーボール・エンドボール・フィールドボール・ゴールハイ・キャブテンポール. ⑥. これらのゲームは,i)r攻守ともに連係できるゲ. ◎サッカー(型)◎ラインサッカー・フットポール・(男女別1薗易サッカー. ーム」,五)「守備の連係ができるゲーム」,血)「攻撃. 直接妨害の有無 コートを守る (空聞的分船. ⑤. ・バレーボール(型1. フトバレーポール・ネット. 連係の有無. の連係ができるゲーム」に細分できるが,いずれも連. 携プレイが必要になるボールゲームであることが認 められた.. レ ③. ④. ② 圃. これらのことは,これまでの学校体育において社. 会的行動目標の達成が重視され,集団の結びつき. ドッジボール・方形ドッジボール・円形ドッジボール・自由ドッジポー. ・転がしドッジポール・中当てドッジポール・ポール投げ遊び・追い. を高めるr連携プレイ」の必要なゲームが意図的に取. け球入れ・対列フットポール・対(窮・鴎ポール蹴りゲーム・マト当 (ドッジポール・ゲーム》・シュートゲーム・ボール蹴り遊び. また,これまで中学年に取り上げられているゲーム. 守りの有無. マトを突く ・紅白球入れ・球入れ・球転がし・球けり・球当て・送球競争・球送り・球転がし競争・的当てゲーム. ①. り上げられてきたことを推察させた.. ・ポール投げ・球受け・順送球・投げ渡し(競争・球送り・顧送隊1・キャッチポール・蹴り合い. 手渡し(順送球・球送り》・キックポール・ティーチャーポール・ドリブル競争・対列ポールけり. には若干のばらつきが認められた.しかし,『マトを 突く』ゲームと「マトを守る敵の『ズレを突く』」ゲーム. は,ほとんどが低学年に配当され,一方,「コートを. 図2−6.戦術課題の系統試案と戦後体育教材の適. 守る敵の『ズレを突く』」ゲームと『ズレを創り出して突. 合. く』ゲームの多くは高学年に位置づけられていること が認められた.. の「学習指導要綱」「学習指導要領」「指導書」には,. すなわち,戦後の指導要領に示されているボール. r∼型」という表記の4つの型を含めて64種目のボー. ゲームを通覧すると,林ら5)の提案している攻防分離. ルゲームが取り上げられていた.これら64のボール. 型から過渡的相乱型を経て攻防相乱型に立ち上げ. ゲームは,図2−6に示すように本研究で作成した「戦. る教材編成法の原理の存在していることが認められ. 術課題の系統試案」にすべて当てはめ得ることがで. た.. きた。. 昭和24年の試案の高学年に「陣取りボール」が示. W.まとめ. されているが,これは「陣取りボール」という名前がつ. 本章では,これまでに提案されている様々な分. けられてはいるものの戦術課題の系統から考えれば,. 類論の中から,特に戦術的な分類視点が明確な以. ゴールに向かって攻撃する「シュート型」であった.. 下の4つの球技の分類論((1〉H,デブラー(1985)「球. すなわち,⑥の「陣取り型」に属するいわゆる「アメリ. 技運動学」,(2)高橋健夫(1993)「これからの体育授業. カンフットボールタイプ」のボールゲームは,これま. と教材研究のあり方」,(3〉佐藤靖(2001)rみんなが上. での指導要領等では,まったく取り上げられていな. 達するためのドリルゲーム,タスクゲーム」,(4)林修・. いことが認められた.. 後藤幸弘(1997)「ボールゲーム学習における教材. また,rコートを守る敵のズレを突く,空間的分離型. 配列に関する事例的検討」)を対象に検討し,これら. ゲーム」に位置づくゲームも,昭和24年の試案に示. の分類論に示されているボールゲームを貫く戦術課. されている高学年の「フリーテニス」のみであった.. 題の法則性を見出そうとした.. 一方,これまでの8回の改訂に際し,「サッカー」と. 1.林・後藤の分類論が,すべてのボールゲームを. rドッジボール」の二つのゲームは,名称・学年配当. 視野に入れた分類論で,階層が整理され,最も戦術. の変更はあるが一貫して取り上げられていた.また,. 的な視点で貫かれていることが認められた.. 半数以上に該当する5回以上取り上げられていたボ. 2.集団的ボールゲームを3つに分類した高橋の分. ールゲームは,rバスケットボール」rポートボール」. 類論を除き,検討した分類論は表記に相違はあるが, ・10・.
(18) ボールゲームを攻防相乱型,攻防分離・攻守分離型,. 注. 攻防分離・攻守交代型,複数ボール(的当て・球運. 注1)目高ら6)は,r遊戯大事典19)」にある2540の遊戯. び)型の大きく4つに分類していた.. のうち,何らかの用具を使用する遊戯が48.1%で,. 3.攻防相乱型の下位分類法には,身体接触の有無. そのうち61.5%がボールを使用するもので,ボー. によるものと陣取り型・シュート型という攻防の目的. ルゲームが非常に多いことを報告している.. (得点の決定法)による二っの方法がみられた.. 注2)リンダ・L・グリフィンらの「ゲームの分類システ. 4.攻守分離系の下位分類法は,表記の違いはある. ム」9)やG・シュテーラーらの「よく知られているボール. が,いずれの分類論も一撃で返す攻守一体型ゲー. ゲームの分類」3),関四郎のrコートやゲーム形式など. ムと連係プレイ型ゲームの2つに細分していた.. による分類」25)等の分類論も参考にした.. 5.林・後藤の分類論から『マトを突く』,『ズレを突く』,. 注3)林・後藤の分類論では,当初複数ボール型の. 『ズレを創り出して突く』という三つの大きな戦術的課. 下位分類はなされていなかったが,その後書き加え. 題が導き出された.また,r攻防分離型」からr攻防相. られている,. 乱型」へ移行発展させる教材配列の有効性が認めら. 注4)デブラーの指摘する12項目の球技の本質的な. れていることから,上記3つの戦術課題は,『マトを突. 諸形態は,①球技活動はその活動要求という点から. く』『ズレを突く』『ズレを創り出して突く』の順にその達. みると,非常にきわだった複合的特性をもつ.②す. 成が難しくなると考えられた.. べての体力(運動特性)は概ね同時に必要とされ,. さらに,これらの3つの戦術課題は,r守るマトの大. かっまた発達させられる.③プレー中においては感. きさ」と「直接妨害の有無」「攻撃の方向性と攻防の切. 覚器官の機能に対する要求は大きい.④条件の変. り替えの速さ」によって7つの戦術課題に細分され. 動が非常に大きい。情況の急激な変化は高水準の. た.. 反応力と可動性をプレーに求める.⑤球技における. すなわち,ボールゲームの戦術課題は『突く』を幹. 行動は心理学や運動系の側面から定義されている.. にして,『マトを突く』・『ズレを突く』・『ズレを創り出し. ⑥1箇所に定着せず,空間と時間を合わせて自由に. て突く』に階層化され,『ズレを突く』については「守る. 選び出される奔放な動きはプレーイング活動の特性. マトの大きさ」を,『ズレを創り出して突く』については. である.⑦運動コンビネーションは球技運動系にお. r直接妨害の有無」と「攻撃の方向性・攻防の切り替. ける中心的な現象である.⑧運動の遂行は自分の活. えの速さ」を視点に系統化された.. 動をルールの範囲内で妨害しようとする敵の行為な. 6.戦後の「学習指導要綱」,「学習指導要領」,「指導. いし先取された行動意図に制約されている.⑨プレ. 書」には,64種目のボールゲームが取り上げられて. ーヤーの行動の質および成功は彼自身の技能水準. いた.これらのボールゲームは,本研究で見出され. 以外にも味方のプレーヤーの能力に左右される.⑩. た戦術課題の系統に,すべて当てはめ得ることが認. 球技活動は大きなスペースを使う運動と小さなスペ. められた。. ースを使う運動との交替,および敵の妨害に対処す. 7.学習指導要領等では,『マトを突く』ゲームのほと. るときの大ざっぱな運動と細かな運動との交替によっ. んどが低学年に配当されており,『ズレを創り出して. て特徴づけられる.⑪技術の習熟はその動きが経済. 突く』ゲームの多くは高学年に位置づけられていた.. 的に遂行されていなければならない.⑫球技活動は. また,これまでの8回の改訂に際し,rサッカー」と. とりわけあるプレーヤーの性格のなせる行動の判定. rドッジボール」の二つのゲームは,名称・学年配当. を十分に可能にする.とまとめられる.この12項目の. の変更はあるが一貫して取り上げられていた.. 球技の特徴的な諸形態は,球技とは何かを考究する うえで示唆に富んでいる.. 注5)佐藤らは,これ以前にも中学校指導要領,及び 指導書を中心に,分類試論を提示している21). ・11・.
(19) 注6)タクロー・ウォー:5・6人のプレーヤーが円陣を. 大修館書店:東京.. 形づくり,身体の9つの部位(両足,両膝,両肘,両. 10)松本靖・後藤幸弘(2001),サッカーの攻撃戦術. 肩,頭)を用いて籐で作られたボールを出来るだけ. 系統試案一技能レベルの異なるゲームに現れる戦術. 長く落とさないで空中に保つゲーム.. 行動の分析から一.兵庫教育大学実技教育研究第. 注7)テニスなどの攻防分離・攻守一体プレイ型の. 15号:49−58.. ゲームも相手を戦術的に動かし,『ズレを作って突く』. 11)文部省(1947),学校体育指導要綱.東京書籍:. ことを行うが,味方のチーム内でボールを繋いだ連. 東京.. 係プレイによってズレを創り出すことがないこと,また. 12)文部省(1949),学習指導要領小学校体育編.東. 大きなコートを守るのでズレが存在すること等から本. 京書籍:東京.. 研究では『ズレを突く』ゲームに位置づけた.. 13)文部省(1953),小学校学習指導要領体育科編. 明治図書出版:東京.. 文献. 14)文部省(1958),小学校学習指導要領.明治図. 1)後藤幸弘・松本靖(2001),サッカーにおける楽しさ. 書出版:東京.. と戦術行動にかかわる能力との関係一児童の意識調. 15)文部省(1968),小学校学習指導要領.文部省印. 査とゲーム様相の実態から一,兵庫教育大学研究紀. 刷局:東京.. 要,21−3:41−52.. 16)文部省(1977),小学校学習指導要領,文部省印. 2)後藤幸弘・藤田宏・目高正博・本田弘子(2002),範. 刷局:東京,. 例学習に依拠した中学校体育科における選択性授. 17)文部省(1989),小学校学習指導要領,文部省印. 業モデルの提案一攻防相乱型シュートゲームを対象. 刷局:東京。. として一,兵庫教育大学研究紀要,22−3:24−25.. 18)文部省(1998),小学校学習指導要領,文部省印. 3)Gシュテーラー・1コンツァック・Hデブラー(唐木國. 刷局:東京,. 彦監訳,谷釜了正,長谷川裕,佐藤靖共訳,1993),. 19)中島海(編)(1957),遊戯大事典,不昧堂:東京,. ボールゲーム指導事典,大修館書店:東京,7.. Pp755.. 4)H.デブラー(1985),球技運動学.谷釜了正訳,不. 20)奥山靖彦・渡辺文夫・中西理恵・本宮万記弘・稲. 昧堂出版:東京,31−42.. 垣安二(1992),サッカーにおける3系統の基本的行. 5)林修・後藤幸弘(1997),ボールゲーム学習におけ. 動形態について.目本体育学会第42回大会号:. る教材配列に関する事例的検討,スポーツ教育学研. 745.. 究,17−2:105−116.. 21)佐藤靖・浦井孝夫(1997),「球技」の特性と分類に. 6)目高正博・藤田宏・本多弘子・後藤幸弘(2001),体. 関する研究一中学校学習指導要領の分析を中心に. 育科としての総合学習プログラムの提案一身体運動. 一.スポーツ教育学研究,17−1:1−14.. 文化の「遊び」「ボール(用具)」「運動(身体操作)」「か. 22)同書:9−10.. らだ」の内容的側面の検討から一.目本スポーツ教育. 23)佐藤靖(2001),みんなが上達するためのドリルゲ. 学会第20回記念国際大会論集,521−528.. ーム,タスクゲーム.体育科教育,49−15:20−23.. 7)稲垣安二(1989),球技の戦術系統序説.梓出版. 24)同書:2L. 社:千葉,52−62.. 25)関四郎編著(1976),球技指導ハンドブック,大修. 8)稲垣安二(1997),球技で何を教えるか.体育科教. 館書店:東京,6−8.. 育,25−12:47−50.. 26)高橋健夫(1994),ゲームの授業.体育科教育別. 9)リンダ・グリフィン,ステファン・ミッチェル,ジュディ・. 冊11,42−2:14.. オスリン著高橋健夫・岡出美則監訳(1999),ボール. 27〉高橋健夫(1993),これからの体育授業と教材研究. 運動の指導プログラムー楽しい戦術学習の進め方一,. のあり方.体育科教育,41−4:18−21. ・12・.
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