127 pp.125-128,2010〕 昨年 3 月,日本を代表する 5 名の植物ウイルス学者の共 著による「植物ウイルス学」が朝倉書店から刊行された. 1898 年のタバコモザイクウイルスの発見とウイルスの概 念の確立をあげるまでもなく,植物ウイルス研究がウイル ス学および植物病理学のみならず,生化学,分子生物学や 生物物理学の発展に果たして来た役割は大きい.植物ウイ ルス病研究の過程で,古くは昆虫と植物を宿主とするウイ ルスが発見され,最近では RNA 塩基配列特異的な遺伝子 発現制御機構(RNA サイレンシング)の存在が明らかにな った.ショ糖密度勾配遠心法が開発され,コムギ胚芽由来 無細胞タンパク合成系が広まった.in vitro 転写 RNA を 用いた RNA ウイルスの逆遺伝学の確立がウイルスゲノム 構造と機能の研究を発展させ,出芽酵母を宿主とするウイ ルス複製系は宿主複製因子の探索を理論化した.農学部の ある大学では必ずと言っていいほど「植物ウイルス学」や 「植物ウイルス病学」が開講されている.にもかかわらず過 去 20 年余に渡って「植物ウイルス学」をタイトルとした日 本語の教科書は発行されてこなかった.何故だろう.遺伝 子組換え技術が植物ウイルス学研究分野に浸透し,ウイル スゲノム解析や逆遺伝学の利用が一般化し,一方で組換え 植物の作出技術と宿主植物ゲノムの解読が進み,新知見の 論文数が急激に増加し,どのタイミングで教科書を出した らいいのか,判断が難しくなってしまったことも理由の一 つとして考えられるかもしれない.今回出版された本書は, 正に満を持しての待望の一冊と言える. 総ページ数は 200 ページ弱で,A5 版のコンパクトな体裁 だが,中身は濃い.全体は 13 章に分かれ,植物ウイルスの 研究史から始まり,病徴,精製と定量,粒子構造,分類学, ゲノム構造と発現,複製機構,移行と伝染様式,感染植物 の応答,診断方法,防除方法など,植物ウイルス学以外の ウイルス学に携わる研究者にも関心を持たれる章立てとな っている.さらに植物に固有の環状小分子 RNA 病原であ るウイロイドについても一章がもうけられている.現状の 植物ウイルス研究分野では,唯一,発現ベクターへの応用 に関する記述が不十分なくらいである. 内容は刊行時での最新情報が数多く含まれている.特に 分類学,複製機構,宿主 RNA サイレンシングとその抑制 因子,宿主抵抗反応等では,研究の現状を知るには最適な 情報源となる.一方,各章の末尾にリストアップされた参 考文献は総説が多く,原著の引用文献はあまり多くない. 最新情報であるほど議論の余地のある仮説も含まれるため, 原著に当たってみたいと思う読者もいるだろう. 海外では本書とほぼ同時期に英国の Roger Hull による Comparative Plant Virology 第 2 版 が Academic Press か ら刊行されている.若い読者には本書と合わせ読むことに より,最新の植物ウイルス学の知識をより一層深めること が出来ると思う. 本書が植物ウイルス学を学ぶ多くの日本人学生に読まれ, 数多く残された未解決課題に果敢に取り組む若手研究者が 育つことを願う. 東京大学アジア生物資源環境研究センター 白子幸男
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Ranunculaceae Ranunculaceae セリバオウレン Coptis japonica (Thunb.) Makino var.. dissecta
1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020. 30 25 20 15 10
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そこで生物季節観測のうち,植物季節について,冬から春への移行に関係するウメ開花,ソメ
★代 代表 表者 者か から らの のメ メッ ッセ セー ージ ジ 子どもたちと共に学ぶ時間を共有し、.