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知的障害児を対象としたサマースクールの意義 -保護者を対象としたアンケート調査-

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Academic year: 2021

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(1)Title. 知的障害児を対象としたサマースクールの意義 −保護者を対象とした アンケート調査−. Author(s). 細谷, 一博. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 61(1): 147-153. Issue Date. 2010-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2293. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第61巻 第1号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.61,No.1. 平成22年8月 August,2010. 知的障害児を対象としたサマースクールの意義 一保護者を対象としたアンケート調査−. 細 谷 一 博. 北海道教育大学函館枚障害児臨床教室. TheSignificanceofSummerSchooIIntendedfor ChildrenwithIntellectualDisabilities: ResultsofaParentalQuestionnaire. HOSOYA Kazuhiro. DepartmentofSpecialEducation,HakodateCampus,HokkaidoUniversityofEducation. 概 要 本研究は,「’09サマースクールin函館」に参加した知的障害児の保護者を対象に「長期休業中における 余暇活動に関する実態調査」を実施した。本稿では,実態調査の中で保護者のサマースクールに対する受け 止め方やニーズを明らかにし,今後のサマースクールを実施していく上での資料とすることを目的とした。. その結果,活動内容や実施時間,参加費用の面で多くの保護者が満足しており,さらに,ボランティアに 対しても満足の割合が高く,サマースクールの必要性が明らかとなった。しかしながら,活動時間の延長や 参加費用の軽減,ボランティアの対応などの課題が明らかとなった。また,保護者の希望する活動として自 然体験活動やスポーツ活動への要望が高いと同時に,冬季休業中における開催も希望している辛が明らかと なった。今後は,サマースクールin函館実行委員会とともにこのような声を実現していく方法について検 討していく必要がある。. Ⅰ はじめに 我が国では1992年より導入された学校週5日制. に自宅で過ごす時間が長くなった。学校生活から 解放され,家庭や地域社会と関わる中で学校生括 では得られないような広い意味での教育を受ける. を契機に,障害のある児童生徒の放課後や休日,. ことが学校週5日制の本来の意味である(渡部・. 長期休暇中の支援プログラムの必要性が指摘され. 野波・海塚・南出,2000)。このことは,自宅で. てきた。その後,2002年に完全学校週5日制が開. 過ごす余暇時間の増加と捉えることができるが,. 始され,障害をもつ児童生徒が休日,長期休業中. 障害のある児童生徒の場合,余暇の過ごし方につ. 147.

(3) 細 谷 一 博. いては多くの課題が指摘されている。第1に,知. 活動に関する実態調査」を実施した。なお,本研. 的障害児の余暇活動は,年齢や居住形態に関係な. 究で取り上げる「’09サマースクールin函館」は,. くテレビやビデオ,パソコンといったマスメディ. 北海道教育大学函館校の教員と学生(サマース. アを中心とした余暇を展開していることが指摘さ. クール実行委員会と学生ボランティア)が中心と. れている(全国手をつなぐ育成会,2004;津止・. なり,関係機関の協力のもと,2009年8月7日∼. 立田,2005;細谷,2007)。第2に知的障害児の. 11日の5日間にわたって,市内の小学校と附属特. 余暇活動には,保護者負担の増加が指摘されてお. 別支援学校を会場に行った。2009年度の活動には. り,特に母親への負担が大きいことが,知的障害. 参加児童生徒73名,活動を支える学生ボランティ. 児本人の余暇の問題と併せて指摘されている(渡. ア168名,社会人ボランティア70名,保護者ボラ. 遽,2001;於保,2004)。第3に特別支援学校へ. ンティア22名の総計333名が参加した。活動は小. 通う児童生徒は居住地域における人間関係が希薄. 学生ブロック(5グループ編成),中学生ブロッ. になり,余暇を過ごす相手も特定の人物に限定さ. ク(3グループ編成),高校生ブロック(2グルー. れていることが指摘されている(清水,1998;南. プ編成)に分かれて行い,各ブロック活動と各グ. 出・海塚・渡部,1999;中山,2000)。. ループ活動,選択活動の3種類に分けて行った。. 以上のように,知的障害児の余暇には,本人の. サマースクールの運営・各種計画の立案,保護者. 余暇活動の内容の問題と余暇を支える保護者負担. との連絡は全て学生が中心となって行った。また,. の問題が指摘されている。このような問題は,長. 2009年度は3日目と5日目を半日活動とし,それ. 期休業になればより深刻な問題となることが予想. 以外の3日間は1日活動とした。参加費は,1日. される。そのため,夏季休業中に限った特別な支. 当たり活動費・昼食費・保険費を基本とし,選択. 援が必要とされる(由谷・渡部;2007)。その1つ. 活動によっては個別に必要な額を徴収した(北海. に大学で実施しているサマースクールが存在す. 道教育大学函館校‘09サマースクールin函館実. る。本学においても,1997年から毎年8月の上旬. 行委員会,2009)。. に5日間のサマースクールを開催し,多くの知的. 本ノ稿では,実態調査の中で保護者のサマース. 障害児とボランティアが参加している(木村・志. クールに対する受け止め方やニーズを明らかに. 村・斎藤,1999;木村・渡遽・斎藤・志村,2000)。. し,今後のサマースクールを実施していく上での. この活動は現在も継続して行われているが,発足. 資料とすることを目的とした。. 当初に比べると,知的障害児とその保護者を取り 巻く環境が大きく変化している。そのような中, 参加している知的障害児の余暇の過ごし方や保護. Ⅱ 方 法. 者のニーズ,保護者がサマースクールをどのよう. 1.対 象. に捉えているのかについては明らかにされていな. 2009年度に実施した「’09サマースクールin函. い。高橋・石倉(2004)は,学校以外での集団の. 館」に参加した児童生徒73名の保護者を対象とし. 場作りの意義や目的を明らかにし,今後の活動を. た。73名の内訳は,小学生群38名,中学生群18名,. 円滑に進めていくための方策について検討した。. 高校生群17名である。なお,本稿では,小学校特. その結果,保護者のニーズを聞く機会の必要性や. 別支援学級と特別支援学校小学部を「/ト学生群」,. ボランティアとの打合せの必要性を指摘してい. 中学校特別支援学級と特別支援学校中学部を「中. る。. 学生群」,特別支援学校高等部を「高校生群」と. そこで,平成21年度に実施したサマースクール に参加した児童生徒の長期休業中の余暇実態を探 ることをねらいとして「長期休業中における余暇. 148. 表記する。.

(4) 知的障害児を対象としたサマースクールの意義. 2.調査方法 「’09サマースクールin函館実施報告書」を参. となった。特に高校生群では回答者全員が満足し ていると回答した。. 加児童生徒に送付する際に,アンケート用紙と返 信用封筒を同封し,約1カ月の回答期限を設けて,. Tablel 活動に対する満足度. 郵送により回収を行った。. (%). 人変満足 満 足 どららでもない 不満足 人変不満足. 3.調査内容 「長期休業中における余暇活動に関する実態調. 小学生群 6(27.3)12(軋5) 3(13.6) 0(0.0) 0(0.0) 中学生群 3(30.0) 5(50.0) 1(10.0) 0(0.0) 0(0.0) 高校生群 5(軋5) 6(軋5) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0). 査」は3部構成とし全20間である。その中で,本 稿で報告をする保護者によるサマースクールの受 け止め方に関する内容は,質問1:活動に対する 満足度,質問2:実施の時間帯に対する満足度,. 質問3:活動に伴う金銭面の負担感,質問4:ボ. 大変不満足 不満足 どちらでもない. ランティアの対応に対する満足度,質問5:ボラ. 満足. ンティアに求める内容,質問6:サマースクール. 大変満足. で取り入れて欲しい活動,質問7:サマースクー 0. 20. 40. 60. 80. ルの必要性の全7項目である。. 100 (%). Fig.1活動に対する満足度(全体). Ⅱ 結 果 本調査は2009年皮に実施したサマースクール. 2.活動時間に対する満足度(質問2). 2009年皮は半口の活動を2口間設定した。その. in函館(以下:本活動と示す)に参加した児童. 結果,活動時間に対する満足度について,全体の. 生徒の保護者73名(小学生群38名,中学生群18名,. 割合をFig.2,学年群別の割合をTable2に示. 高校生群17名)を対象に実施した。その結果43名. す。2名が未記入であったため,有効回答数は41. の保護者から回答があり,回収率は58.9%であっ. 名である。活動の時間帯について全体の80.5%が. た。回答が得られたものを学年別に比較すると小. 満足していると回答した。学年群別では小学生群. 学生群では22名(57.9%),中学生群では10名. 72.7%,中学生群80%,高枚生群81.8%が満足し. (55.6%),高校生群では11名(64.7%)であり,. ていると回答した。しかし,小学生群で13.6%,. いずれの学年群においても半数以上から回答が得. 高校生群で9.1%の保護者が不満足と回答してい. られた。. る。その内容として,「もう少し時間が長くても よいと思った」「もう少し長くてもよい」「短くなっ. 1.本活動に対する満足度(質問1). たので???」と記載されていた。. 本活動に対する満足度について,全体の割合を Fig.1,学年群別の割合をTablelに示す。得 られた回答のうち2名が未記入であったため,有 効回答数は41である。本活動に対して満足と感じ ている保護者は,大変満足,満足を合わせると小. 学生群で81.8%,中学生群で80%,高校生群で. Table 2 活動時間に対する満足度 (%). 大変満足 満足 どちらでもない 不満足 大変不満足 小学生群 3(13.6)13(59.1) 2(9.1) 3(13.6) 0(0.0) 中学生群 3(30.0) 5(50.0) 1(10.0) 0(0.0) 0(0.0) 高校生群 3(27.3) 6(洪.5) 1(9.1) 1(9.1) 0(0.0). 100%,全体で90.2%であり,本活動に対してど の学年群でも高い割合で満足している辛が明らか. 149.

(5) 細 谷 一 博. 4.ボランティアに対する満足度(質問4). 大変不満足. ボランティアに対する満足度について,全体の 不満足. 割合をFig.4,学年群別の割合をTable4に示. どちらでもない. す。ボランティアの対応について,全体で93%の 保護者が満足していると回答した。学年群別では,. 満足. 小学生群90.9%,中学生群90%,高校生群100%. 大変満足. 0. 20. 40. 60. 80. 100 (%). Fig.2 活動時間に対する満足度(全体). といずれの学年群でも高い割合で満足していると 回答した。しかし,不満足と回答した保護者が全 体で5%,′ト学生群で9.1%いた。その理由として, 「言葉遣い」「担当学生の変更」に関する内容が 記載されていた。. 3.参加費に対する満足度(質問3). 参加費に対する満足度について,全体の割合を Fig.3,学年群別の割合をTable3に示す。参. Table 4 ボランティアの対応に対する満足度. 加費の負担感について全体の約44%が負担感はな. (%). 大変満足 満足 どちらでもない 不満足 大変不満足. いと回答し,37%の保護者が普通と回答した。学. 小学生群 9(40.9)11(50.0) 0(0.0) 2(9.1) 0(0.0). 年群別でみると,負担と感じていない保護者は小. 中学生群 3(30.0) 6(60.0) 1(10.0) 0(0.0) 0(0.0). 学生群で68.2%,中学生群で80%,高校生群で91%. 高校生群 2(18.2) 9(飢.8) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0). と高い割合であった。しかしながら,小学生群で. 1名(4.5%)が負担,高校生群で1名(9.1%). 大変不満足. が大変負担と回答しており,数名ではあるが,参 不満足. 加費を負担と感じている保護者がいることが明ら. どちらでもない. かとなった。. 満足. Table 3 参加費用に対する満足度. 大変満足 (%) 0. 負担感なし 普 通 どちらでもない 負 担 大変負担. 20. 40. 60. 80. 10D (%). 小学生群 9(40.9) 6(27.3) 5(22.7) 1(4.5) 0(0.0) 中学生群 4(40.0) 4(40.0) 1(10.0) 0(0.0) 0(0.0). Fig.4 ボランティアの対応に対する満足度(全体). 高後生群 5(45.5) 5(45.5) 0(0.0) 0(0.0) 1(9.1). 5.ボランティアに求める内容(質問5) ボランティアに求める内容(複数回答)につい. 大変負担. て,全体の割合をFig.5,学年群別の割合を 負担感あり. Table5に示す。その結果,全体では楽しい活動. どちらでもない. 63%,子供対応60%,障害理解58%,情報交換26%. 普通. であった。学年群別にみると,障害理解・子供対. 応・楽しい活動の3種類については,いずれの学. 負担感なし. 0. 20. 40. 60. 80. 100 (%). Fig.3 参加費用に対する満足度(全体). 年群でも半数以上の保護者が求めている辛が明ら かとなった。また,その他の求める内容として,「外. 部への発信(外出して社会の中で活動してほし い)」「障害児と過ごす楽しさ,面白さを感じてく れること」と記載されていた。. 150.

(6) 知的障害児を対象としたサマースクールの意義. 域のボランティア活動」「夏だけでなく冬の活動. Table 5 ボランティアに求める内容 (%). 障害理解 子供対応 楽しい活動 情報交換 その他 小学生群 12(54.5)14(63.6)14(63.6) 6(27.3) 0(0.0) 中学生群 6(60.0) 5(50.0) 9(90.0) 3(30.0) 1(10.0). があると良い」「学校の周りの清掃(草取り,ゴミ 拾い)など,子どもにできそうな活動を親も一緒 にしていくのはどうでしょう」と記載されていた。. 高枚生群 7(63.6) 7(63.6) 4(36.4) 2(18.2) 1(9.1). 7.本活動の必要性について(質問7) 本活動の必要性については,回答者全員(100%). その他. から必要であるとの回答を得た。 情報交換 楽しい活動. Ⅳ 考 察 子供対応. 本研究は,平成21年度に実施したサマースクー. 障害理解. ルに参加した児童生徒の長期休業中の余暇実態を 20. 0. 40. 60. 80. 100. 探ることをねらいとして「長期休業中における余. (%). 暇活動に関する実態調査」を実施した。本稿では,. Fig.5 ボランティアに求める内容(全体). 実態調査の中で保護者のサマースクールに対する 6.本活動で取り入れてほしい内容(質問6). 受け止め方やニーズを明らかにし,今後のサマー. 本活動で取り入れて欲しい内容(複数回答)に. スクールを実施していく上での資料とすることを. ついて,全体では希望の多い内容として自然体験. 目的とした。. 活動63%,スポーツ活動53%,音楽活動37%,交. 本活動に対する満足度をみると,9割の保護者. 流活動33%,創作活動19%であった。また,どの. が満足していると回答し,さらに活動時間につい. 学年群でも自然体験活動とスポーツ活動への要望. ても8割の保護者が満足していると回答している. が高く,半数以上の回答が得られた。その他の活. ことから,本活動そのものに対する評価が高いこ. 動として,「個別のレベルにあった作る活動」「地. とがうかがえる。これは,1997年の夏より実施し,. これまでに13回にわたり,活動を継続してきた1 Table 6 本活動で取り入れてほしい内容. つの成果と見ることができる。さらに,活動を支 (%). スポーツ活動 創作活動 音架活動 自然体附古動 交流活動 その他 小学生群11(50.0)2(9.1)8(36.4)14(63.6)8(36.4)0(0.0) 中学生群 6(60.0)4(40.0)4(40.0)5(50.0)1(10.0)1(10.0) 高後生群 6(54.5)2(18.2)4(36.4)8(72.7)5(軋5)3(27.3). えるボランティアの対応についても,9割を超え る保護者が満足していると回答していることか ら,学生たちの努力が保護者から評価を得たもの と考えることができる。本活動の必要性について は,回答者全員が必要であると回答した。函館地. 域において障害児の余暇を支える組織は,筆者が. その他. 把握しているだけで数ケ所存在するが,長期休業. 交流活動. 中を対象に連続して活動を行う支援組織は少な. 自然体験活動. い。このことからも函館地域における本活動の重. 音楽活動. 要性を伺うことができる。. 創作活動. また,本活動で取り入れて欲しい内容では,自. スポーツ活動. 然体験活動とスポーツ活動で全体の半数を占めて 0. 20. 40. 60. 80. 100 (%). Fig.6 本活動で取り入れてほしい内容(全体). おり,体を動かす活動や屋外での活動を希望する 声が多い。サマースクールの場は,学校とも家庭. 151.

(7) 細 谷 一 博. とも異なる「第三の集団」として位置付けること. 学生のボランティア活動として位置付けられてお. ができ(池本・倉持・池本,2001),余暇活動の. り,学生が比較的多く参加できる夏季休業中に実. 場を作る上での留意点として「ふれあいの持てる. 施している。そのため,他の期間に開催すること. 活動」をあげ,参加者すべてが楽しめる活動にし. は困難ではあるが,年間を通した余暇活動の支援. ていく必要がある(服部,2002)ことから,サマー. 方法については今後の検討課題である。. スクールは家庭でも学校でも体験することができ. 以上のことから,本活動を継続していく上では,. ない「楽しい夏休み」を碇供する場として活動の. 学生ボランティアの課題や保護者の金銭的な負. 幅を広げていく必要がある。しかしながら,本調. 担,年間を通した余暇活動支援の機会などの課題. 査からサマースクールを実施していく際の課題に. が明らかになった。また,本活動に対する保護者. ついても明らかになった。まず,金銭的な負担に. のニーズも明らかになった。本研究で寄せられた. ついては,8割を超える保護者が普通,負担感な. 保護者の声や明らかになった課題に対して「サ. しと回答していたが,負担と感じている保護者も. マースクール実行委員会」と共に解決の方法を見. 若干だが存在している。本活動は大学教員と学生. 出していきたい。. 及卒業生が組織しているボランティア活動であ. なお,本研究で実施した長期休業中における余. る。そのため,活動にかかる経費は参加者の実費. 暇活動に関する実態調査における余暇の実態や保. 負担になってしまう。しかしながら,負担と感じ. 護者のニーズについては,ノ稿を改めて紹介するこ. ている保護者もいることから,可能な限り参加費. とにする〈. の軽減を検討していく必要がある。. また,ボランティアの対応について多くの保護. 引用文献. 者が満足していると回答しているが,不満足と回 答した保護者もいる。その内容から,言葉遣いの. 問題や子どもの対応の問題が明らかとなった。サ. 1)服部伸一(2002)知的障害者と地域生活一余暇活動へ の支援を中心に−.余暇学研究,5,66−73. 2)北海道教育大学函館校‘09サマースクールin函館実. マースクールは子どもにとってもボランティアで. 行委員会(2009)’09サマースクールin函館実施報告. ある学生にとっても大きな意義のある活動である. 書第13号(平成21年度北海道教育大学函館校「フレン. (池本,2005)。そのため,ボランティアの大半. が学生で占めている本活動では,数十回にわたり. ドシップ事業」実施報告書). 3)細谷一博(2007)知的障害児・者の居住形態からみた. 余暇活動の実態と余暇活動支援機関の機能一青少年の. 学生同士の打合せが行われている。ボランティア. 休日を楽しむ会の実践を通して−.発達障害支援シス. への事前教育や運営上の工夫が求められている. テム学研究,7(1),1−7.. (高橋ら,2004)ことから,事前に行われる全体. 説明会等の機会を通して,学生に周知徹底させる 必要がある。同様にボランティアに求める内容と. 4)池本喜代正(2005)障害児の地域生活を支える:大 学での活動を中心として.障害者問題研究,32(4), 309−316.. 5)池本喜代正・倉持純子・池本真佐子(2001)知的障. して,楽しい活動の展開や障害理解,子供対応な. 害児のサマースクールに関する一考察一笑施内容とそ. どが多く寄せられた。これらは事前学習の中で支. の教育的意義−.宇都宮大学教育学部教育実践総合セ. 援を行う学生に保護者の声を紹介し,計画を立案 する際の参考資料になると考えられる。 さらに,取り入れて欲しい活動として,スポー. ツ活動や自然体験活動への要望が高かったことか ら,本活動でも可能な限り取り入れて活動を展開. ンター紀要,24,172−185. 6)木村健一郎・志村克美・斎藤宇開(1999)障害のあ る子どもたちの「サマースクール」に関する実践研究(そ. の1)一問催に至る経緯と第1回実践報告−.北海道 教育大学紀要(教育科学編),50(1),31−44. 7)木村健一郎・渡遵倫・斎藤宇開・志村克美(2000). 障害のある子どもたちのサマースクールに関する実践. していく必要がある。また,冬季休業中における. 的研究(その2)一第2回サマースクール実践報告と若. 活動への要望もあった。しかしながら,本活動は,. 干の考察−.北海道教育大学紀要(教育科学編),50(2),. 152.

(8) 知的障害児を対象としたサマースクールの意義 47−61.. 8)南出好史・海塚敏郎・渡部信一(1999)地域社会に生 きる障害児の余暇の使い方に関する研究.マツダ財団. 研究報告書.12,1−13. 9)中山孝之(2000)知的障害児の余暇と地域生活一余暇 の実態調査より一情緒障害教育研究紀要,19,239−246. 10)於保真理(2004)10代の知的障害児の余暇活動に関す る研究−172人の親からのアンケート調査を中心に−. 湘北紀要,25,15−21. 11)清水貞夫(1998)地域づくりと養護学校教育の課題. 発達障害研究,20(3),188−197. 12)高橋信幸・石倉健二(2004)自閉症児を対象とした. 集団活動の意義についての検討一臨床心理学的地域援 助の視点から−.長崎国際大学論叢,4,233−241.. 13)津止正敏・立田幸代子(2005)障害児・家族の生活. 実態と地域生活支援一京都・障害児放課後休日実態調 査から−.障害者問題研究,32(4),13−20. 14)渡遵和弘(2001)休日・放課後における障害のある子. どもの地域活動促進の展望一束京都の先進例を踏まえ た全知P連の地域活動促進・ボランティア養成事業を 通して−.発達障害研究,23(2),85−95. 15)渡部信一・野披千代・海塚敏郎・南出好史(2000)学 校過5日制における障害児の余暇利用に関する調査研 究一福岡県・熊本県の現状と問題点−.特殊教育学研. 究,38(2),7382. 16)由谷るみ子・渡部匡隆(2007)知的障害養護学校に. おける夏季休業中の余暇支援に関する検討一保護者へ のニーズ調査と余暇支援活動の事後評価から−.特殊 教育学研究,45(4),195−203.. 17)全国手をつなぐ育成会(2004)つどう でかける あそぶ ハマる,知的障害児者余暇活動研究事業報告 書.. (細谷 一博 函館校准教授). 153.

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