神奈川銀杏会 三火会 報告 開催日:2010/12/21
話題提供者: 村田禅氏(35工)現代教育の問題点
村田氏の作成したメモおよびそれに関連して、別のメンバーから寄せられたメモ(コメント)を資料と し、ディスカッション中心に進められた。資料は三火会のホームページ(https://sites.google.com/site/ sankakaikanagawa/home)に予め搭載して、共有した。教養課程は必要か、歴史教育の問題点、英語教 育についての三点について参加者間で意見交換を行った。多くの大学の制度改革の結果、現在では教養課程 が残ってるのは東大だけと云うことである。
1.教養教育
参加者に共通する考えとして、教養教育は必要であるというものであったが、初年の2年間に集中す ることの是非については意見が一致しなかった。初年級で教養課程に集中することは、大学入学後に専門課 程を学びたいとする意欲をそぐことになりかねないという意見があった。また、将来国の指導的立場に立つ 学生にとってはいわゆる教養が必要であるという意見があった。
2.歴史教育
歴史についての認識は、その国の過去の体制に依存しているだろうという意見から議論が始まった。 すなわち、例えば東アジアや東南アジアにおける歴史教育は対日本という視点で行われていることが多い が、日本の場合はもっと古い時代からの時間的継続として歴史を捉えているいるように感じられることか ら、歴史認識を議論するときに意見の行き違いがあるのではないか。しかし、具体的な事実については外国 の学生と同じものを共有できるのではないかという意見があった。一方、とりわけ近現代史については立場 によりその叙述が異なり、一つの教科書にまとめることは困難であろうという意見もあった。後者の場合 は、歴史解釈に複眼的な解析を行う能力が求められている。また、日本の大学生が近現代史についての知識 に乏しいことの要因は現在の大学入試試験の内容によるのではないか、という意見が多かった。例えば、高 校などでは 明治維新以降の近現代史から教え始めて、中世・古代史などは遡って教えるというカリキュラム の方が現実的ではないかとの意見もあった。
3.英語教育
中学校・高校と6年間英語を教えていても、実用的な英語を話すことができないというのは、やはり 教育システムに欠陥があるのだろうという意見があった。一方では、小学校から英語を教えることはむしろ 間違っており、まず日本語をきちんと使えるようにすることが大切であるとの意見があった。英語教師の質 の問題を解決しないで小学校から英語を教えるというのは無理があろうという意見も多かった。一方、英語 は必要に応じて使えるようになるのであって、日本の初年級の学校ではそのための基礎が教えられれば足り るという意見、教養を伴わない英語教育は無意味であり、目標としては新聞を読める英語で足りるという意 見などがあった。一方では、音楽と同じで、小学校など極めて若い時期に英語の発音に慣れることが成長し て英語を話すことができるために有用であるという意見もあった。これに対して、英語を母語としない国で の英語の発音や文法を全く無視した英語の使用でもかなり要件が足りている現実をみると、語学の問題と云 うよりも、人とのコミュニケーションを取る手法を、例えばディベートなどによって身につけることが重要
なのではないかという意見もあった。 (文責:林しん治)
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村田氏の事前レジメでは、さらにいくつかの項目についても挙げられていたが、短時間で全てを論議 することは不可能であるために、次回(2011年1月)の三火会でも今回の継続の議論を行うことになっ た。したがって、次回以降の三火会の内容は以下のように変更することにした。
2011年1月 担当:村田禅氏(35工)「現代の教育の問題点(継続)」 2011年2月 担当:天野浩氏( )「高橋是清関連の話題(仮題)」 2011年3月 担当:林しん治(40理)「横浜港の環境改善の課題(仮題)」
2011年4月 担当:長岡芳雄氏(30育)「国の現状と将来(前年の報告その後)(仮題)」 2011年5月 担当:安田光一氏(33経)「教育問題(仮題)」