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説明的文章の学習指導における批判的読解に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)説明的文章の学習指導における批判的読解に関する研究 教科・領域教育学専攻 言語系(国語)コース. M 0 8 1 2 7 E 高  森  隆  子. 1.研究の目的.  第1節 批判的読解に関する先行実践の分析.  批判的読解の必要性は、国語科教育において研究.   (1)「児童言語研究会」の実践. 者の間でかなり前から論じられていたにもかかわら.   (2)「科学的『読み』の授業研究会」の実践. ず、実践現場においては十分に浸透していない。2003.   (3)森田信義の「評価読み」と河野順子の実践. 年に実施されたPISA調査(生徒の国際学習到達度調.  第2節 批判的読解に関する先行実践の比較・. 査)の影響から、批判的読解に関心が高まっている.      検討. が、説明的文章における学習指導の実態は大きく変.  第3節 批判的読解に関する先行実践の成果と. わっておらず、その多くは、要旨の把握に終始して.      課題 第3章 説明的文章における批判的読解の学習指. いる。.  そこで、本研究は説明的文章の学習指導における.     導. 批判的読解のあり方を探り、批判的読解とは具体的.  第1節 PISA型読解力の実践との比較・検討. に何をどのように指導することであるのか、その具.  第2節 説明的文章の学習指導における批判的. 体像を明らかにすることを目的とする。.      読解の具体像. 2.論文の構成. 3.研究の概要.  本論文は、3章により構成されている。.  第1章では、批判的読解に関する先行研究の分析. 第1章 説明的文章の学習指導における批判的読解. を通して説明的文章の学習指導における批判的読解.     のあり方. の目標・定義・批判的読解の対象を明らかにして批.  第1節 説明的文章の学習指導の変遷. 判的読解のあり方を探った。その結果、次のように.     一批判的読解に関する先行研究を中心に一. 提示できた。.  第2節 批判的読解に関する先行研究の分析と考. 【目標】.      察.  1.情報化社会の中で、情報(説明的文章)を無批.  (1)目標.   判に受け取らずに操作、活用していく主体的な.  (2)定義.   学習者を育てる。.  (3)批判的読解の対象. 2.主体的に取り組む過程で認識カ、論理的思考力.  第3節 批判的読解に関する先行研究の成果と課.    を高める。.     題.  3.批判的読解の方法を身につける。. 第2章 説明的文章の学習指導における批判的読解. 4.自分の考えをもち、自己を確立する。.     の方法. 一256一.

(2) 側面から検討・吟味・評価・批評することが導きだ. 【定義】. 批判的読解の対象を肯定・否定の両側面から検討・. された。「筆者」が構築した説明的文章の「内容」「表. 吟味・評価・批評すること。具体的には、r分かりや. 現」「論理構造」に対して自分ならどう捉えるか、自. すいか、分かりにくいか・納得するか、しないか・. 分はどう考えるのかと「自分の考え(自己の確立)」. 説明不足はないか・整合性・妥当性・曖昧性・言葉. 持たせる段階までを批判的読解の学習指導に位置付. の飛躍・真偽・事例の意味や必要性・他の可能性」. ける。.  批判的読解の対象として「内容」と「表現」と「論. についてである。 【批判的読解の対象】. 理構造」の関係は、「内容(題材)」→「表現(語・文)」 →r表現(述べ方)」・r論理構造(論理展開)」r内容(内. 容の選び方・妥当性)」→「表現(語の概念)」「論理 構造(主張と論証)」r内容(内容・主張の真実性)」と. 段階を経ていることが明らかになった。.  第3章では、PISA型読解力の熟考・評価にあたる クリティカル・リーディングの実践との比較・検討 を通して説明的文章の学習指導における批判的読解 の具体像を探った。比較・検討の結果、PISA型の提.  第2章では、批判的読解に関する先行実践の分析. 案は国語科教育において従来から論じられてきた批. を通して説明的文章の学習指導における批判的読解. 判的読解に関する先行研究や先行実践から導き出さ. の方法を考究した。考察の観点は、次の2点である。. れる具体像の域を出ないと判断できた。PISA型の提. 1.具体的に何をどのように学習指導するのか. 案は批判的読解の対象の評価とr自分の考え」を間.  一低 学年・中学年・高学年の系統性とともに一. う発問に特徴があった。. 2.「内容」とr表現」と「論理構造」の関係はどう.  本研究の成果として、批判的読解とは具体的に何.  であるのか. をどうすることであるのか、その具体像をr説明的.  一低学年・中学年・高学年の系統性とともに一. 文章の学習指導における批判的読解の具体像」とし.  低学年の学習指導では、次に挙げる3点が明ら. て提案することができた。. かになった。. 4.今後の課題. ①r内容(題材)」に対する学習者の反応(発見・.  今後の課題として次の4点を挙げる。.  納得・疑問・課題追求)を持たせる。. 1.教師側が教材(説明的文章)を批判的読解の観点で. ②「内容(題材)」に対する学習者の既有知識・.  分析できること.  既有情報・既有経験を想起させ、r表現(語・文)」. 2.学習指導過程を工夫すること.  を手がかりに関係付ける。. 3.低学年・中学年・高学年の6年間を見通した年間. ③「比較・対比」を批判的読解の方法として学習.  指導計画の作成.  者に体得させる。. 4.説明的文章の質と量の確保をすること.  中学年・高学年の学習指導では、低学年の学習.        主任指導教員  堀江 祐爾. 指導に加えて批判的読解の対象を肯定・否定の両.        指導教員 吉川芳則. _257..

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