説明的文章の学習指導における批判的読解に関する研究
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(2) 側面から検討・吟味・評価・批評することが導きだ. 【定義】. 批判的読解の対象を肯定・否定の両側面から検討・. された。「筆者」が構築した説明的文章の「内容」「表. 吟味・評価・批評すること。具体的には、r分かりや. 現」「論理構造」に対して自分ならどう捉えるか、自. すいか、分かりにくいか・納得するか、しないか・. 分はどう考えるのかと「自分の考え(自己の確立)」. 説明不足はないか・整合性・妥当性・曖昧性・言葉. 持たせる段階までを批判的読解の学習指導に位置付. の飛躍・真偽・事例の意味や必要性・他の可能性」. ける。. 批判的読解の対象として「内容」と「表現」と「論. についてである。 【批判的読解の対象】. 理構造」の関係は、「内容(題材)」→「表現(語・文)」 →r表現(述べ方)」・r論理構造(論理展開)」r内容(内. 容の選び方・妥当性)」→「表現(語の概念)」「論理 構造(主張と論証)」r内容(内容・主張の真実性)」と. 段階を経ていることが明らかになった。. 第3章では、PISA型読解力の熟考・評価にあたる クリティカル・リーディングの実践との比較・検討 を通して説明的文章の学習指導における批判的読解 の具体像を探った。比較・検討の結果、PISA型の提. 第2章では、批判的読解に関する先行実践の分析. 案は国語科教育において従来から論じられてきた批. を通して説明的文章の学習指導における批判的読解. 判的読解に関する先行研究や先行実践から導き出さ. の方法を考究した。考察の観点は、次の2点である。. れる具体像の域を出ないと判断できた。PISA型の提. 1.具体的に何をどのように学習指導するのか. 案は批判的読解の対象の評価とr自分の考え」を間. 一低 学年・中学年・高学年の系統性とともに一. う発問に特徴があった。. 2.「内容」とr表現」と「論理構造」の関係はどう. 本研究の成果として、批判的読解とは具体的に何. であるのか. をどうすることであるのか、その具体像をr説明的. 一低学年・中学年・高学年の系統性とともに一. 文章の学習指導における批判的読解の具体像」とし. 低学年の学習指導では、次に挙げる3点が明ら. て提案することができた。. かになった。. 4.今後の課題. ①r内容(題材)」に対する学習者の反応(発見・. 今後の課題として次の4点を挙げる。. 納得・疑問・課題追求)を持たせる。. 1.教師側が教材(説明的文章)を批判的読解の観点で. ②「内容(題材)」に対する学習者の既有知識・. 分析できること. 既有情報・既有経験を想起させ、r表現(語・文)」. 2.学習指導過程を工夫すること. を手がかりに関係付ける。. 3.低学年・中学年・高学年の6年間を見通した年間. ③「比較・対比」を批判的読解の方法として学習. 指導計画の作成. 者に体得させる。. 4.説明的文章の質と量の確保をすること. 中学年・高学年の学習指導では、低学年の学習. 主任指導教員 堀江 祐爾. 指導に加えて批判的読解の対象を肯定・否定の両. 指導教員 吉川芳則. _257..
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