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Title
糖尿病と歯周病の共同臨床研究及びHbA1c の国際標準化
Author(s)
武井, 泉
Journal
歯科学報, 112(2): 150-150
URL
http://hdl.handle.net/10130/2724
Right
1.歯科疾患である歯周病が,糖尿病の第6の合併症であることが報告されている。
平成19年4月より,東京歯科大学市川総合病院,内科,糖尿病・内分泌センターの設立とともに,歯科・口 腔外科と共同で歯周病を中心に,臨床研究を開始した。また,眼科とも連携し,糖尿病合併症の研究を同時に 行った。
対象は市川総合病院糖尿病・内分泌センター外来糖尿病患者を中心に,歯科・口腔外科に依頼し,研究がス タートした。検査項目は,パノラマ断層撮影,歯周ポケット測定(Probing Pocket Depth : PPD),歯肉炎症 度測定(Bleeding On Probing : BOP),口腔清掃状態評価(Plaque Control Record : PCR)である。同時に口 腔乾燥症,口腔カンジダ症,味覚障害(末梢神経障害)の検討もその後追加して行った。 その結果,HbA1c が高いほど口腔清掃状態が悪化を示し,40歳から60歳の糖尿病患者で,網膜症合併症例 は残存指数が少ない傾向を示した。口腔カンジダ症検査では,陽性率が38.9%であった。 2.HbA1c は約50年前よりその存在が確認され,その後,多くの糖尿病大規模臨床試験,糖尿病診断基準, 血糖コントロール指標,合併症の評価,新薬の評価,特定検診や人間ドックなどと多岐にわたり用いられ,血 糖評価のゴールデンスタンダードとして用いられている。しかし,現時点においても各国間での HbA1c 値 の相違や各施設間における差異や測定法による差異などの問題を抱えている。 標準化についてはアメリカの NGSP 値,日本の JDS 値,スウェーデンの MONO-S 値がそれぞれ独自に測定 体系を作成していた。そのため,各国測定値を国際的に共通の評価が可能となるよう標準化が要求されるよう になった。HbA1c 測定の問題点が明確となり,HbA1c の定義の不明確さ,値の信頼性,日常検査法の特異 性などについて再検討が必要となった経緯がある。最終的には基準となる測定法と,これを伝達する標準物質 の設定作業を国際的に行うことと結論付けられた。
1994年,国際臨床化学会 HbA1c 標準化作業グループ(IFCC Working Group HbA1c Standardization) は,化学量論に基づく指標を国際協調の下に確立することを基本とし,これにより,測定の時期,場所にかか わらず,統一した値が得られることを目標として活動が行われた。 現在も,この日本委員として国際標準化作業を行う一方,日本における標準化にも従事しており,その活動 を紹介する。 ≪プロフィール≫ <略 歴> 1976年3月 慶應義塾大学医学部卒 1976年4月 慶應義塾大学医学部内科 1981年1月 デンマーク Hagedorn 研究所留学 1995年12月 国立健康栄養研究所客員研究員 1998年4月 慶應義塾大学医学部中央臨床検査部専任講 師内科兼担 2007年4月 東京歯科大学内科教授 市川総合病院糖尿 病・内分泌センター長 慶應義塾大学医学部内科客員教授 <免許・資格> 昭和63年10月 日本内科学会認定医,専門医 平成2年12月 日本糖尿病学会認定医 平成9年9月 日本糖尿病学会専門医,指導医 平成14年 臨床検査専門医 平成20年 日本臨床栄養学会認定臨床栄養指導医 <所属学会> 日本糖尿病学会糖尿病関連検査の標準化に関する委員会 委員 評議員 日本臨床化学会糖関連指標委員会委員長 幹事 編集委員 評議員 日本臨床検査標準協議会糖尿病関連検査標準化委員会 委員 HbA1c 適正運営機構副委員長
International Federation of Clinical Chemistry and Laboratory Medicine Working Group on HbA1c Stan-dardization 日本委員(Integrated Project)
日本検査医学会専門医 評議員 日本肥満学会 評議員 日本臨床栄養学会 評議員