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IRUCAA@TDC : No.23:義歯床用レジン上にバイオフィルムを形成した口腔内微生物に対する抗菌性機能水(バイオショットⓇ)の抗菌効果

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

No.23:義歯床用レジン上にバイオフィルムを形成した

口腔内微生物に対する抗菌性機能水(バイオショット

Ⓡ)の抗菌効果

Author(s)

和泉, 佐知; 竜, 正大; 上田, 貴之; 櫻井, 薫

Journal

歯科学報, 113(2): 208-208

URL

http://hdl.handle.net/10130/3024

Right

(2)

目的:口腔内微生物は口腔内の感染症だけでなく全 身疾患にも関与するといわれており,義歯装着者に おいては義歯も口腔内微生物の温床の一つであり, それに付着した微生物の抑制が重要である。義歯の 清掃には,義歯ブラシなどを用いる機械的清掃に加 え,義歯洗浄剤などを用いる化学的清掃を行うこと が有効とされているが,高齢者が義歯洗浄剤を誤飲 した報告もあり,生体に安全で簡便な義歯洗浄剤の 使用が望まれる。バイオショットⓇ (以下 BS,環境 向学)は,生体に安全かつ強力な消毒剤として使用 される抗菌性機能水である。義歯床用レジン上にバ イオフィルムを形成した口腔内微生物に対し BS が 抗菌効果を示せば,生体に安全な義歯洗浄剤として BS を応用できる可能性がある。本研究では,義歯 床用レジン上にバイオフィルムを形成したCandida

albicans,Streptococcus sanguinis,Streptococcus pneu-moniae に対する BS の抗菌効果を明らかにすること を目的とした。 方法:試料は義歯床用アクリルレジン(アクロン№ 3,GC)にて製作し,研磨紙1,000番まで研磨した 規格レジン片とした。C. albicans,S. sanguinis,S. pneumoniae 菌液中に試料を浸漬し菌を付着させ, BS,市販の義歯洗浄剤(ポリデント,アース製薬) または水道水中に30分間浸漬した。浸漬後,試料に 付 着 し た 生 存 菌 数 をC. albicans については ATP 計測にて,S. sanguinis,S. pneumoniae については CFU 計測にて計測した。統計解析は Kruskal-Wallis 検定後に,Scheffe 検定を行った(α=0.05)。 結果および考察:計測したいずれの菌種について も,BS に浸漬した群およびポリデントに浸漬した 群は,水道水に浸漬した群との間に統計学的有意差 を認め,低い付着菌数を示した。一方,BS に浸漬 した群とポリデントに浸漬した群との間には統計学 的有意差は認めなかった。以上より,義歯床用レ ジン上にバイオフィルムを形成したC. albicans,S. sanguinis,S. pneumoniae に対し,BS を30分作用さ せると市販の義歯洗浄剤と同等の抗菌効果が得られ ることが明らかになり,BS を義歯洗浄剤として応 用できることが明らかとなった。 目的:誤嚥性肺炎は口腔内細菌,唾液などの口腔内 分泌物あるいは食塊などを誤嚥することによって発 症する。近年,肺炎による高齢者の死亡率増加が危 惧されており,肺炎予防における歯科医師の役割が より重要視されている。誤嚥性肺炎のリスク要因の 一つとして,喀痰の量および粘性の増加による排痰 困難が挙げられるが,未だ有効な対処法は無い。喀 痰は咽喉部の上皮から産生される粘液を主成分と し,その産生量の増加には細菌などの種々の刺激に よる酸化ストレスが関与する。抗酸化アミノ酸であ る N-アセチルシステイン(NAC)は,細胞内に吸 収されることで細胞の抗酸化能を向上させる。本研 究の目的は,NAC をヒト気管支上皮細胞に取り込 ませることで,細菌への曝露後の粘液産生増加を防 ぐことができるかどうか検証することである。 方法:20mmol/L の NAC 含有,もしくは,非含有 SABM 培養液中で,ヒト気管支上皮細胞をポリス チレン培養皿上に播種し,2時間前培養した。その 後,単位細胞当たりの細菌数が2.0となるように Streptococcus pneumonia を 添 加 し た SABM 培 養

液で培地交換を行い,4時間共培養した。菌共培養 を行わない細胞を対照とした。共培養後,細胞内活 性酸素種量の蛍光定量と細胞内グルタチオン量の比 色検定による細胞内酸化ストレスレベルの評価およ びアルシアンブルー染色比色検定による粘液産生量 の評価を行った。統計解析として,一元配置分散分 析後に,Bonferroni 検定を行った(α=0.05)。 結果および考察:細菌と細胞を共培養することで, NAC 非含有培養液で前培養した細胞の細胞内活性 酸素種量は著しく増加したが,NAC 含有培養液で 前培養した細胞では増加しなかった。細胞内グルタ チオン量は,菌との共培養の有無にかかわらず,非 含有培養液で前培養した細胞と比べて,NAC 含有 培養液で前培養した細胞の方が多かった。非含有培 養液で前培養した細胞の粘液産生量は,細菌と共培 養することで増加したが,NAC 含有培養液で前培 養した細胞では増加しなかった。これらのことか ら,あらかじめ NAC をヒト気管支上皮細胞に取り 込ませることで,細菌曝露後の酸化ストレス上昇に よる粘液産生増加を防ぐことが明らかとなった。

№23:義歯床用レジン上にバイオフィルムを形成した口腔内微生物に対する抗菌性機

能水(バイオショット

)の抗菌効果

和泉佐知,竜 正大,上田貴之,櫻井 薫(東歯大・有床義歯補綴)

№24:N-アセチルシステインを用いたヒト気管支上皮細胞の粘液産生増加の予防

小泉ちあき,山田将博,上田貴之,石崎 憲,櫻井 薫(東歯大・有床義歯補綴) 学 会 講 演 抄 録 208 ― 92 ―

参照

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