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特集「情報システムを支えるコンピュータセキュリティ技術の再考」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)Vol. 48. No. 9. Sep. 2007. 情報処理学会論文誌. 特集「情報システムを支えるコンピュータセキュリティ技術 の再考」の編集にあたって 寺. 田. 真. 敏†. 【問】 2001 年 7 月,8 月,9 月,2003 年 1 月,8 月,. 侵入検出・検知 5 件,アクセス制御・認証 4 件,ネットワー. 2004 年 4 月,2005 年 8 月.何のイベントがあったか述べよ.. クセキュリティ4 件,セキュリティと社会 4 件,ソフトウェ. 【答】 ここに示された年月は,ネットワーク型ワームの発. ア・著作権保護 3 件と続いている.特に,セキュリティと社. 生した時期で,順に Code Red I,Code Red II,Nimda,. 会の中でセキュリティ文化にも関連する論文が採録されたこ. Slammer,Blaster,Sasser,Zotob である.. とは,情報システムにおけるコンピュータセキュリティ技術 を見直す意味でも,意義があると考えている.今後,セキュ. ここ数年の間に,ワーム,フィッシング,スパイウェア, ボット,標的型攻撃など数多くのセキュリティ用語が生まれ. リティと社会のようないろいろな視点からセキュリティを取. た状況からも,情報システムが直面する脅威は格段に広がり,. り扱う論文が増えることを期待したい.今後ますます,他分. 被害の形態も様相を変えてきていることを感じとれる.実際,. 野との学際領域に位置する内容が増えると思われる.本特集. Web サイトの改ざんは,2000 年頃は単なるページの書き換. 号が,読者の興味を誘い,セキュリティ分野だけでなく他分. えであったものが,2003 年にはフィッシングを目的とした. 野の研究にも役立てば幸いである.. 偽ページの配備へと変わった.また,数年前は,Web サイ. 最後に,限られた時間の中で,多様な論文の査読を行い,. トからの個人情報の流出だけであったものが,2005 年には. 出版にまでこぎつけることができたのは,査読者や編集委員,. Peer to Peer ネットワークを介した各種情報の流出へと広. 学会関係者の皆様方のご尽力のおかげであり,編集長として. がり,本特集号の発行 2007 年 9 月時点でも社会的な問題と. 感謝の念でいっぱいである.特に,満保雅浩編集委員(筑波. して注目され続けている.. 大学),盛合志帆編集委員(ソニー)には取りまとめの中心 になっていろいろな運営を行っていただいた.心から感謝申. 情報システムは,日々新たな脅威に直面しており,その脅. しあげたい.. 威に打ち勝つコンピュータセキュリティ技術が求められてい る.しかし,忘れてはいけないことがある.新たな脅威が発. 「情報システムを支えるコンピュータセキュリティ技術の. 生する一方で,単なるページの書き換えや Web サイトからの. 再考」特集編集委員会. 個人情報の流出がなくなったわけではない.問で示したネッ. • 編集長. トワーク型ワームも終息したわけではなく,生き続けている ワームも多い.また,ボットという新たな有害プログラムの. 寺田真敏(日立製作所). 一部に取り込まれ,進化を続けている.しかし,ネットワーク. • 編集委員(五十音順). 型ワームについては,ここ 2 年ほど大規模な被害もなく,対 策で駆け回った頃の記憶もかなたという方も多いことだろう.. 岩 村恵市( 東京理 科大 学),宇 田隆 哉( 東京 工科大 学),岡本栄司(筑波大学),菊池浩明(東海大学),. 本特集号では,我々が直面している脅威は,新たな脅威だ. 櫻井幸一(九州大学大学院),佐々木良一(東京電機大. けではなく,忘れかけた脅威ですら,消滅することなく存続. 学),四方順司(横浜国立大学),下川俊彦(九州産業. していることを覚えておきたい.そして,忘れかけた脅威と. 大学),新保 淳(東芝),田中 清(信州大学),田中. 戦い続けるためにも,情報システムにおけるコンピュータセ. 俊昭(KDDI 研究所),寺田雅之(NTT ドコモ),土井. キュリティ技術の役割を再度認識した運用や技術開発が必要. 洋(情報セキュリティ大学院大学) ,鳥居 悟(富士通研. であると考え企画したものである.. 究所) ,西垣正勝(静岡大学) ,沼尾雅之(日本 IBM) ,朴. さて,今回の投稿数は 63 件であり,そのうち 26 件を採. 美娘(三菱電機) ,松浦幹太(東京大学) ,満保雅浩(筑波. 録した.採択率は約 41%(26/63=41.3)であり,十分なレ ベルに達した論文が採録されたものとみている.内訳では, 暗号,署名などのセキュリティ基盤技術が 6 件で最も多く,. 大学),宮地充子(北陸先端科学技術大学院大学),村山 優子(岩手県立大学),盛合志帆(ソニー),吉浦 裕 (電気通信大学),渡辺健次(佐賀大学). † 株式会社日立製作所 Hitachi Ltd.. 2956.

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