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<シンポジウム13>筋萎縮性側索硬化症の病因TDP-43およびFUS/TLS研究の最前線ねらい

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Academic year: 2021

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50:936

<シンポジウム 13>筋萎縮性側索硬化症の病因 TDP-43 および FUS!TLS 研究の最前線

ねらい

座長

独立行政法人理化学研究所脳科学総合研究センター 新潟大学脳研究所臨床神経科学部門神経内科

貫名 信行

西澤 正豊

(臨床神経 2010;50:936) 前頭側頭葉変性症や筋萎縮性側索硬化症のユビキチン化さ れた封入体の構成成分として 2006 年に TDP-43 が同定され た.TDP-43 は DNA!RNA 結合蛋白であり,通常核に主に分 布しているこのタンパク質は疾患脳では細胞質に封入体とし てみとめられる.その後 TDP-43 はリン酸化されていること も示され,家族性の症例では TDP-43 の突然変異がみとめら れている.このような細胞内蓄積物質の同定からその遺伝子 異常の同定,リン酸化などの修飾の同定といった発見のプロ セスはアルツハイマー病のタウタンパクや,パーキンソン病 のα シヌクレインの研究ときわめて類似しており,その後の 研究においてこれらのタンパク質の凝集体形成メカニズム や,モデル動物の作製へと研究が展開してきたことはよく知 られており,TDP-43 についても同様の展開が急速に進んで いる.本シンポジウムでは TDP-43 の病態研究について,臨床 病理学的検討(小野寺),in vitro 研究からモデル動物作製(長 谷川,横田)の現状について最新の知見の紹介をお願いした. 一方,FUS!TLS は最近 ALS6 の遺伝子として同定された RNA 結合蛋白であり,TDP-43 とともにその神経変性病態へ の関わりに注目が集まっている.ALS6 の病因遺伝子である ことが判明する以前から,本邦においてはその機能や神経病 態との関わりについては報告がなされており,FUS!TLS が ポリグルタミン病の核内封入体結合タンパク質として同定さ れていたことは,α シヌクレインがパーキンソン病のレビー 小体の構成成分であることが判明する以前にアルツハイマー 病脳の不溶性分画に同定されていた(NAC と呼ばれてい た)ことを想起させる.本シンポジウムの後半では本邦の FUS!TLS の臨床病理学的検討(村山)に関する報告ととも に,本邦における神経変性にかかわる FUS!TLS 研究の紹介 (貫名)をしたい. (受付日:2010 年 5 月 22 日)

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