Title
沖繩における甘蔗の生産費
Author(s)
池原, 真一
Citation
琉球大学農家政工学部学術報告 = The science bulletin of
the Division of Agriculture, Home Economics & Engineering,
University of the Ryukyus(9): 271-282
Issue Date
1962-12-01
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12000/23128
沖繩における廿蕨の生産費
池原真一* Shin-ichilKEHARA:TheCostofProductingSugarCaneinOkinawa. Iはしがき 戦後沖縄における農産物の生産費調査は1952年の廿蕨栽培費調査が最初のものであろう。廿蕨の栽 培費調査は1953年,57年,58年を除き毎年実施され今日に至っているが,その調査結果が廿蕨の価 格決定資料として利用されたのは,1959年糖業振興法が公布され廿蕨の最低価格制が実施されて以後の ことである。生産費調査の他の目的たる経営改善の資料として農家が利用するということはこれからと いったところである。 従来原料蕨茎の買収価格は東京市場における精製糖の価格から計算して廿藤汁の濃度に応じて決定さ れ,生産費を考慮にいれた価格ではなかった。 蕨作農家の生産費に対する関心は,最近とみに高まってきたようである。先に糖業審議会が決定した 1961年期の原料蕨茎の買収価格は生産費を補償し得ずとしてその価格の改正方をつよく政府に要望して いることや,或はそれが出来ない場合その差額を政府で補助してもらうよう陳`情していること等は蕨作 農家の生産費に対する関心のあらわれである。 砂糖の貿易自由化も目前にせまり,それに対処するコストの低減もこの生産費調査の結果が大きな手 がかりになるものである。従って農家は今後この生産費調査の結果をコストの低減や経営合理化のため 大いに利用すべきである。 次に琉球政府経済局特産課が調査した1960年期の廿蕨の生産費を植付時期別,地区別に検討すると ともにその経済成果について述べたいと思う。 Ⅲ調査農家の経営概況 1960年期の廿蕨の生産費調査農家は全琉球から31戸で前年に比し3戸多い。植付時期別には夏植が 21戸,春植および株出が各5戸で,これら農家の地区別割当ては第1表の通りである。調査農家の経営概況は第1表のように,宮古,八重山の両地区の農家は各植期を通じて経営面積の大きい農家である。
植付時期別では株出農家の経営面積が大きい。この株出は春植若しくは夏植を前作とするので経営規模
の大きい上層農家でなければ士地理用上無理である。又株出は春植や夏植に比して地力の消耗が大きい ので地力の高い土地でなければできない。この地力の高い土地も一般に上層農家に多いのでいきおい株 出も上層農家にかたよりがちである。 現在急速度で全域に普及しつつあるNCO310は再生力が旺盛で春植は勿論夏植の株出も反当収量が 高いので,今後株出は増加するものと,思われるが,しかし土地利用上は一考を要する問題であろう。 調査農家の反当収量は第2表のように,各年期,各植期とも全琉球平均の反当収量よりは高く,各階 層において上位の農家である。1959年の株出の調査農家の如きは全琉球平均の2倍近くの収量をあげて *琉球大学農家政工学部農学科池原真 272 第1表調査農家の経営概況 植
植履
春 株夏」州
出鞘一MM一M一胴5
唾山一”川一川一町2
梛||Ⅲ一Ⅲ|脳1
榔一細川一M|肌1
燗|加川一M|Ⅳ1
鞘一MM一Ⅲ一M5
噸山垰咽胴一Ⅲ|〃2
餅一一Ⅲ|Ⅲ一m2
梛一川仰一両EM1
鞘一MⅢ一M一Mn
噸山一問Ⅲ|剛一M1
鮎一一M|
乢梛|川Ⅲ一
’北部一'一反
水垂㈱|霊
妬一期|M3
隅
計’12.0-r-)〔
:査:家動置
注琉球政府経済局特産課甘蕨栽培費調査戸票より作成 第2表調査農家および作物統計による反当収量 1960年 1955 年 1959年塗壇鶚|鶉鶉■塗豈E農
:':::lii::il躯|淵籾l霊::
春植’株出 一l-- kgkg:::重「::琴!
夏植 k9 4.588 作物統計による反収 調査農家の反収 7.077 123 注 本表以下各表とも夏植は1.5で割った数字を示す 在圃期間夏植=1.5年,春植,株出は1年 政府特産課の資料による。1956年,57年,58年は資料なし 第3表地区別,植付時期別投下労働量(反当)|計
植一駅’
株 出春一誠一肥
111植諄趣
家族|雇用
~fTl亨
壼JiI
fll:
鳶口!
雇用 家族 計一仙溺側Ⅳ 111{鰯
12 40 211 6597 11214010 北 部部部古山 344332222 052921391{}:::
7 32 39 中南宮八{鰯
95044 1 2 3 51797 221 1 46731 32214 11 14{l:::
{麓:
18 8 22 10 u7l出7 29 15 童{鰯
35 38 34 21 19 17 15 37 17 平 均 30 注琉球政府の廿薦生産費調査結果より作成273 沖縄における廿蕨の生産費 いる。 調査農家の植付時期別反当役下労働日数は第3表のように,前年と対比すれば,夏植が5日,春植が 4日,株出に至っては実に20日も短縮されている。地区別投下労働は,夏植においては各地区とも前年 と大差なく,春植では八重山地区が前年の3分の1以下に減少,株出では中部地区が前年の半分以下, 八重山地区がおよそ2分の1,北部地区が37.5%の減となっている。減少の大きた理由は八重山や北 部地区ではパイン作との労働競合,雇用難,株出の場合栽培の粗放化又中部地区では軍基地をひかえ雇 用難および栽培の粗放化等が考えられる。 IⅢ甘薦の生産費 1960年期の廿蕨の生産費を比率で示せば第4表のように比率の高い労働費では各植期を通じ30%を 上廻っているが,前年の45%に比すれば幾分低下している。 労働費を反当りでみれば(第5表)夏植・春植の前年差は3~4邦であるが,株出に至ってはその差 が箸るしく半分以下に減少している。 屯当労働費は夏植では前年と大差なく,春植と株出は前年に比して夫々24%,42%の減少である。 夏植と春植は3期(夏植,春植,株出の平均)の平均を上廻わり,株出はその平均に達しない。 肥料費は各期とも15%以上で,反当では春植が高い。前年と比較すれば春植では増投,夏植と株出 は減少,株出に至っては実に半分以下に減少している。 屯当肥料費も春植が高く,夏植や株出との差は箸るしい.前年に比して夏植と春植は大差はないが, 株出は42%の減少である。 反当り第1次生産費は春植が最高で次位が夏植,株出は最もひくく春植の2分の1以下である。前年 にくらべ夏植は9弗余も安く,春植は10弗以上も高くなっている。株出に至って実に32弗以上の開 きがある。 屯当り第1次生産費は反当りと同様春植が最も高く,夏植に比して41%高く,株出に比しておよそ 2.6倍に当っている。前年対比では夏植,春植,株出とも夫々2%,3%,41%の減少となっている。 第4表生産費目の割合(反当) 1960年 1959年
刊時
春植出%’99
40 株 1 夏植 % 7.5 17.1檀一%0807925928
夏-6810421220
1 411 %3187251797 ●●●●●●■●●● 7200613367 2 4 種苗費 肥料〃 諸材料〃 防除〃 建物〃 農具〃 畜カノノ 8699 ●●●● 0610 0.2 3.3 1.3 1.1 48.6 12.4 6.8 1.4 6.0 1.2 1.7 48.2 8.1 10.3 752224 ●●●●●● 911191 312曾鼻1幕I
10011001100 1001100 注政府経済局の廿蒔生産費調査結果より作成274 池原真一 第5表廿薦生産費の構成 反 春,夏,株の平均 夏植|春 植 株出 株出 反当|屯当
;11章’
92.02illl
嚇鰯鰯鰯鰯欄嚇嚇嚇嚇嚇一欄
4,5 5,5 70. 97. 10. 6. 5. 6. 16. 19. 77 84 35 31 73 37 92 46 60 48 7,827 6,377 102.05 111.37 5.50 6.38 生産物収量 6,113 13.14 17.45 0.71 1.00 同上価額 17.65 107.89 38 06 副産物価額 1.06 6.48 種苗費 0.83 5.08 19.53 9.28 2.50 1.4613雨
肥料〃 2.26 /IC 諸材料〃 76578688181 09719970736 ■●●●●●●●●●● 00053110184 33O0025LL02乢朋一舳祇一凪肥Ⅲ656M肌一MM
囮、㈹門灯田弼WnW蛆|巧凹一蛆駆陀肥加而朋酊|印似 0.11 0.27 1.15 0.04 0.15 0.67 印Ⅱ〕〈』しイ0▲炉『G 「Ⅱユハ叩〉()()かいu ●●●▲ 咄■〕〔DJ、0J〈旧囮 J4 防除〃 0.46 0.07 5.04 6.05 1.05 1.25 1.44 077 40.79 19.41 69.00 37.03 0.64 0.95 0.13 0.20 0.18 0.12 5.21 3.04 8.81 5.81 8.10 4.81 0.88 1.87 110 2.07 10.10 8.75 建物〃 0.74 4.51 農具〃 1.64 0.27 畜力〃 1.35 0.22 」 48 08 88 労働〃 32.47 5.31 I 69.05 60.64 JLTと 『xJOS|》一一》
IⅡ---------1ゴーl‐l‐‐‐‐I‐I‐‐l‐ 計 9.81 1959 1960 1959 1960 1959 1960 1959 1960 63.18 54.12 5.87 9.70 11.43 9.25 80.48 73.07 63.50 30.65 6.87 11.94 8.67 13.19 79.04 55.78 1111 第1次生産費 8.75 6373932 7856448 ●●●●●●● 8011111 11 12.33 2.32 1.09 1.27 1.21 16.36 14.63 地 代 9.4811.55 資本利子二:|d二
第2次生産費 1959 1960 86.35 84.54 62.16 12.26 12.88 18.70110.79■ 15.7719.75(
総計79591
78.95112.91 注1.1959年期の農具費中には諸材料費を含む 2.政府経済局甘蕨生産費調査結果による275 沖縄における廿藤の生産費 反当り第2次生産費も春植が高く,夏植や株出に比して夫々12%,46%も高い。前年に比して春植 は6.81弗の増加で,夏植,株出は夫々7.41弗,23.26弗の減である。 屯当第2次生産費は春植が最も高く,最低の株出とは約6弗の差がある。前年にくらべ夏植は39仙 高<,春植は1.73弗,株出は1.35弗安い。 株出は反当第1次,第2次生産費とも前年との差はいちじるしいが,屯当第1次,第2次生産費では 反当収量の関係から反当ほどに顕著な差はみられない。 2)地区別生産費 a)夏植の地区別生産費夏植の地区別反当生産費は第6表のように生産費目中比率の最も高い のは労働費で各地区とも34%を上廻り,就中中部地区はその比率が高く54.7%を占めている。当地 区は最も少ない八重山地区の2倍を上廻っている。次位の肥料費についてみれば各地区とも12%を上 廻り,宮古地区では21%をしめている。最高と最低とは6.73弗の差がある。肥料費の一番少ない八 重山地区の調査農家は自給肥料のみで購入肥料は全く使用していない。 第1次反当生産費は中部地区が最も高く,最低の八重山地区に比して約33%高い。第2次反当生産 費も第1次同様中部地区が最高で最低の八重山地区とは11.51弗の差がある。 屯当労働費は5地区中反当収量,反当役下労働費ともに高い中部地区が最高で,反当収量が中部地区 に次いで高く,反当役下労働費が最も少ない八重山地区が最低である。この八重山地区の労働費は中部 地区の半ばである。 第6表夏植の地区別生産費(1960年) 当 屯 反 当
宮古|蠕
部 生産物収量 同上価額 副産物価額 種苗費 肥料〃 諾材料〃 坊除〃 建物〃 農具〃 畜カノノ 労働〃 DOl6.8 8174298722 4381105207 ●●●●●●●●●● 5001540949 0463119043 ●●●●●●●●●● 5001000003 1 . 2694132346 9660117349 ●●●●●●■●●● 6003000004 1 3.U9187.811104.U5118.74119.0411凶 可-21 5718-38 [L98 ;O’4.8 80121.0’9.( 5510.8 4( 川 JG J813-814-64 U[ '1 J ).6310-8 、13-06 4m 計 4475R71548 S148.66171.719.4011(I 、7C10.4217.02 第1次生産費 地代 資本利子 第2次生産費 租税公課 6.62 1.01 1.77 9.40 0.32 50881 45103 ●●●●● 9.76 1.97 2.14 13.87 0.29 50-8 、Ⅱ JOl’8.4218.6318 pH 8.4N10-8 総計 8.4ZlUO87・B31UUl79・B81UU/5-3810[)67.91】UUI2-4U12-3卜 .3914.5319.80 注政府経済局廿蕨生産費調査結果より算出276 池原真 屯当肥料費は宮古地区が最も高く,最低の八重山地区の2.3倍に当っている。 屯当第1次生産費は6~9弗で,最高,最低の差は3弗余,他の北部,中部,南部の各地区相互間に は大きな開きはみられない。 屯当第2次生産費は9~13弗で,最高,最低の差は9弗余,第1次同様他の3地区では相互間に大差 はみられない。 b)春植の地区別生産費春植の反当生産費中労働費の最高は八重山地区で,南部,宮古の各地 区に比し夫々21%,52%も高い。当地区は投下労働量も前年の3倍以上であるが,その価額において 63倍を上廻っている。これ春植は植溝掘り,植付の作業がパイン作との競合が少ないことあるいは蕨 作熱が高まり,廿蕨の栽培が集約化してきたことによるものであろう。 肥料費においても八重山地区は宮古地区に次いで高く,前年に比しても約3弗高い。 反当第1次,第2次生産費とも八重山地区が最高で,最低の南部地区とは第1次で28.01弗,第2次 で23.64弗の開きがある。 第7表春植の地区別生産費 反 当 屯 当
南部|宮古|八重山|南部|宮古|八重山
k9 6,087 $ 104.68 9.28 $’ 生産物収量 同上価額 副産物価額 種苗費 肥料〃 藷材料〃 防除〃 建物〃 農具〃 畜力〃 労働〃 6,283 114.34 5.04 4,635 76.59 6.2617.201
1i■
別別弧犯Wm帥弘印酊 ●●●●●●●●●● 8003000004 1 5373214260 2599089560 ●■●●●●●●●● 6114001000 1 1261
8.3 19.0 0.8 32653397 69466165 ●●●●●●●● 40005230 2 3 .■111川脳MMM川蝸川一Ⅲ
2 6.50 14.86 0.60 8.28 20.34 0.90 0.84 6.92 1.17 3.07 46.36ii
-’ 2.26 0.36 2.9 0.4:笈I
蔦
148.9 38.31 6.29二一?
62.89 80.3 68.68 87.8888.811083110.93
18.96葦’
第1次生産費 地代 資本利子 第2次生産費 租税公課 53.61 9.00 6.46 69.07 3.92 63.64 4.35 8.98 76.97 1.01 81.62 6.36 4.73 92.71 4.C2 10.13 17.61 1.37 1.02 20.00 0.87,誼’
11.5 8.20.691
6.4 4.8 1.43 12.25 0.16 11.35 0.64 ’総計I7M511001820111001989711001l287130512L35
注政府経済局廿薦生産費調査結果より算出 屯当労働費,肥料費ともにその最高は八重山地区で,労働費では最低の宮古地区の2倍を上廻り,肥 料費では最低の南部地区のおよそ2倍に当っている。 屯当第1次,第2次生産費も八重山地区が最も高く,第1次では最低の南部地区の2倍,第2次では 最低の南部地区より75%高い。277 沖縄における甘藤の生産費
c)株出の地区別生産費株出の反当生産費中北部,中部,八重山の3地区は労働費が第1位を
しめているが,南部地区では第2次生産費中の資本利子の比率が高い。これは南部地区調査農家の施設
が一般に充実していることおよびこれら農家が最近に至り住家や農舎の新築が増えたことによるもので
あろう。株出は夏植や春植に比して各地区とも地代や資本利子が割高である。それには色々の原因があ
ると思われるが,先ず考えられることは株出の調査農家は上層農家が多く施設も充実し,耕地も一般に
肥沃地が多いため地代や資本利子が高いものと思う。屯当労働費,肥料費ともにその最高は八重山地区で,労働費では最低の南部地区に比して61%も高
い。又肥料費に至っては最zb低い北部地区の実に2倍以上となっている。屯当第1次生産費では八重山地区が高く,最もひくい北部地区の約2倍,第2次生産費では中部地区
が高く,一番ひくい北部地区とは3.10弗の開きがある。 第8表株出の地区別生産費」蝋
当 反 南部 中部 八 北部 k9 11,250 $ 182.25|量額額
E》剛》
6,750 124.88 7.13 5,150 95.52 5.50 凶’8 9.54 % - 10.9 $  ̄ 10.00 種苗費 肥料〃 藷材料〃 坊除〃 建物〃 農具〃 畜力〃 労働〃一M||MMM川一柵一MⅢⅢMⅢ|嘘
11‐1口|ⅢⅢ|側Ⅲ|珊一川.ⅢM醐川Ⅲ一川
14.5411刑一塊一肥7512
8 4 55 42 16.1 0.7 9.81 8 8 90 220m一弘一肥皿Ⅲ開 0.4 8一8 0.27 12.3 灯岨朗躯一昭一冊 2736 ●●●● 4302 3 8.29 J986一月 12.5 11.49 0.08 0.1 J1 0.8 0.75 15.93 23.6 --~ 50.9 31.0 28,53 50.77 55.2 57.6 34.38 計 27.25 第1次生産費 地代 資本利子 第2次生産費 租税公課 41.23 18.00 23.31 82.54 2.38 、】n【し【山 15.00 1808 60.33 4.05 22.2 26.8 20 22 22 042 018 19.5 25.3 】 3.891,1扇
一一iOO1雨空1,00
総計’92081
67.46 注政府経落局廿蕨生産費調査結果より算出地区別に夏植を基準にした春植,株出の第1次,第2次生産費を指数で示せば9第表の通りである。
各地区とも株出の生産費用は夏植に比して割安である。春植の屯当生産費用では宮古地区の第2次を除き各地区とも費用は夏植に比して割高であり,特に八
重山地区では第1次,第2次生産費用とも夏植の2倍以上の費用投下である。 株出の生産費が割安であることは前年も同じ傾向で,夏植や春植に比して有利のように思われるが,株出は夏植又は春植を前作とするので,-輪作期間内における経済性を比較検討しなければその有利性
278 池原真一 第9表地区別,第1次,第2次生産費 EfLl中 項晋Ⅲ 。|」豆、日lノリウにlゴー11厚確 ヲ「弟1次生産管llOOl9G )O’9P )( DOl178 jUl76185110[ 火生産費|lUUl44110016411001104148110011041100126( )O’6411001961100110218111001881100 注政府経済局の廿薦生産費調査結果より作成
の判定はむつかしいように思う。経営上における植付時期別廿蕨の有利性については次の機会にゆずり
たい。 Ⅳ私経済からみた生産費夏植の生産費を私経済の面から分析したものが第10表である。反当費用では内給用役費用が高く60%
を上廻り,次いで購入又は,支払費用,自給費用,償却費用の順である。
第10表私経済から見た生産費用の構成(夏植) 反 当 屯 当 膳,支  ̄ ̄ ̄竺竺
王
自給 内給 償却|計 自給 内 計 種苗 肥料 諸材料 防除 建物 農具 畜力 労働 4.45 5.79 0.13 罫|(I 4.75 13.53 0.70 0.57 55995120 02000107 ●●●●●●●0 01000000 0.72 0.94 0.02 0.77 2.19 」 0.11 0.09 3.60 1.22 3.89 0.58 0.63 1.87 0.20 0.31 川】 1.08 ): 1.17 0.17 0.19 29.83 34.16 4.83 5.53 4.83 計 11.45 29.83 4.82160.64 2.36 1.85 0.78 9.82 1.06 副産物価 第1次生産 地 資本利 第2次生産 頴費代子善 6.52 54.12 8.76 9.70 9.70 1.57 1.57 9.25 9.25 1.49 1.49 73.07 11.82 79.59 2.360.78112.88
総 塁一口 11.45 48.78 4.82 1.85 7.89 率 比 死 14.3 61.3 6.1 100 注1 購,支=購入又は支払費用,自給=自給的費用,償却=減価償却費用,内給=内給用役費 用で,生産者自身が生産のために提供した自己所有の生産要素の用役についての費用であ る 政府経済局特産課の廿蕨生産費調査の戸票より作成 2沖縄における廿蕨の生産費 第11表私経済から見た生産費用の構成(春植) 279 反 当 屯 当
支$98075
43606 ●●●●● 00010 購 1 自給 内給 償却 計 購,支|自給 内給 償却|計 種苗費 肥料〃 藷材料〃 防除〃 建物〃 農具〃 畜力〃 労働〃 6.46 8.99 0.34 68207303 44764374 ●巴●●●●●● 69005128 1 3 1.16 1.61 0.06 69318488 74 14119248 41 13000006 87192 80111 ●●●●● 10000_’
 ̄1 0.79 0.12 4.40 0.68 -’2.701
0.48ヨー=し型’
1.92 36.51 0.34 2.716.5410.91
18.49136.51 計 15.11 5.08 75.19 3.31 副産物価額 第1次生産費 地代 資本利子 第2次生産費 6.37 68.82 6.08 6.77 81.67 _’ 112.33 913 026 114 1 ||’ 6.08 6.77 1.09 1.21 -■Il106i'三三
総計’15.11 18.49149.36 5.08 15.77 5.8 88.04 100 2.71 3.31 比率’17.2% 20.9156.1 _’ 注政府経済局甘蕨生産費調査戸票より作成 廿蕨の価格が生産費を補償し得る場合,廿蕨の販売によって81.7%が生産者のふところにはいり, 18.3%が農家経済外への支出となる部分である。 春植の生産費を私経済の面からみれば第11表のように,内給用役費用の割合が高いことは夏植と同 様である。生産物が生産費をつぐない得る価格で販売された場合,82.8%が生産者の手中にはいり, 17.2%は農家経済外への支出となる。内給用役費用中74%は自家労働の見積り賃金である。 株出では農家の支出になる購入又は支払費用の割合が高く,約25%で全費用の4分の1をしめてい る。内給用役費用の比率が高いことは夏植や春植とかわりはない。廿騰が生産費を補償し得る価格で販 売された場合75%が農家の手中にはいり,25%が農家経済外への支出となる。内給用役費用中31% が自家労働賃金の見積で,夏植や春植に比して比率は大分低い。 労働費中の家族労働費は春植がもっとも高く一番低い株出に対しおよそ3倍に当り,雇用労働費にお いては株出が高く,もっともひくい春植の3倍を上廻っている。 肥料費では自給,購入肥料とも春植が高く,前者では夏植に比し56%の増投で,株出のおよそ7倍 に当っている。後者では夏植や株出に比し夫々36%,31%の増投である。 植期別自給,購入肥料の割合は,夏植が43%,57%,春植が46%,54%,株出が14%,86%で株 出では購入肥料費の6分の1である。これ株出の施肥はすべて追肥になるので容積の大きい自給肥料は 施用が困難である。そのため投下量は少ないと思う。 反当費用中購入,支払費用は各植期間に大きな開きはない。自給費用は春植が夏植に比して61%高 く,株出の8倍を上廻っている。 内給用役費用は春植が高く夏植,株出にくらべて夫々1%,30%高い。償却費用は株出が夏植や春植280 池原真一 第12表私経済から見た生産費用の構成(株出) 反
当脚三
給一
一| 屯計|購,支|自給
当内給|償却|計
'購,支|自給|内一$|棚Ⅲ’一Ⅲ|Ⅲ一
一一Ⅲ川一一一M’一
一』い〃軒榊野訂汕三
’料 一材一種肥諸防建農畜労一
lI ll -1 _’ 別Ⅲ||、|価 1001 肥町一.脆班而虹 906109 11塁
1.46 0.04 6.05 0.64-0.9510.95
-0.,010.20
“1-二[鑓
1.991105581
鷲1丁而鼻
0.12 12.72LO51-2421035
計115.341228
12.7216.6937.031
副産物価額 第1次生産費 地代 資本利子 第2次生産費 6.38 30.65 11.94盤’
鰯Ⅱ
二F
2.4210.35
鶚I
'幾J等
37.8516.69 総計 比率 3.6160.9110.8 注政府経済局甘藤生産費調査戸票より作成 に比し3~4割程高い。 v甘薦の経済成果 廿簾の経済成果を生産価額と生産費との関係から算出すれば次のようになる。 1)純収益 廿蕨の反当純収益を植期別地区別に計算すれば第13表の通りである。 夏植では各地区とも相当の純収益をあげ,平均でも43弗を上廻っている。その最高は中部地区で前 年の最高たる同地区の76.50弗に対し11%の減である。前年7弗余の欠損を生じた宮古地区も本年は 19弗以上の純収益をあげている。 春植では八重山地区が,9弗余の欠損を生じた外他の地区ではいずれも40弗以上の純収益をあげて いる。その平均は22.01弗で前年平均の3.5倍以上である。 株出は各地区とも純収益は高い。就中北部地区の109弗余は最も高く,最低の八重山地区の2.7倍に 当っている。平均純収益も61弗余で前年期の2倍を上廻っている。 植付時期別の純収益は株出がもっとも高く夏植の1.4倍,春植のおよそ3倍に当る。前年対比では夏 植が2.5倍,春植が3.5倍,株出が2.2倍で,純収益は前年に比して箸るし<増加してきた。これは台 風がなく反当収量が高かったことおよび糖価の上昇によるところが大きいようである。 2)家族労働報酬 夏植における家族労働報酬の最高は中部地区で最低の宮古地区に対しおよそ2.2倍に当っている。しひし庁ヨ枅盈画苦図s巨功.s器一m〈⑪ 入八圏・鵠器一号片ぐず。判避丙苛与八 一粁彗将蓋丙塗佇岳承←皿勺・ 端菌丙サゴが削需礁葺叢呈S馳訓卉 丑嬰佳図刷》馳戸Sン慨E苦肉代戸雪 器に片O謡胖曽獣P洞彗舗装S剛醐 刷獣が丑嬰倭図行く⑪AAH・置器号 片7・ 芽崖刷S剛醐一江【雷管同臥』農藷時 片置P剛戸Sシ脚E佳図SPの市一、 雌か。剛醐丙サダバー)判避六サダバ ゲョ符竺片三牌ひごレーハ訓勺・蔵二鵡盈 聖e制避臥再芽医勁剛醐刷剛颪》酬首 -,岸一汁対局承)べっ承醐勺・ 巴桿□雌削爵醗騨鶏呈 停、服割爵醗璽鑑學宴翔爵e洋引 珠騨脚代割爵礁璽謹呈e瀧葺丙叶叶吠 昔)剛薗臥再醇引醗寧脚S剛一号片ダ ン脚E皆画戟剛訓臥剛戸e呵叶管同 一、〈⑦八A虐承訓勺・ 端蔵六廿二か得、雌削爵醗騨譜皇S 甑訓戸呵叶昔同臥》誘望庫ラン脚E苦 口Sm粛欝六雌○八ぐふ・ 芽正口恥苦図パー】m鵬削爵醗暮謡 皇戸l蝿代訓〈》剛菌で鯏菌丙サゴか 剛醐苦同S飴至時片置oバグび・ 蔵専尋盈望S判避丙○←A出バー芽 匡戸蝋で〈則〈》剛菌制避S国・函粛》 端薗判芯S函画頭庁舜○八勺が。 e日雌宮議代時隅鴎 こぎ柑盈sヰ蒸時呂雌富議代時蹄蝿 代s圏索ご》炉富貴黙叶訓「一,鞭で〔出昔兵 鵠匡朏e片山一バン脚E苦図O輔菌時 蕪▽八戸或管同代錺孟雌e誉汚餅時勝 ニパマか。富貴獣冥棡筒刷一觜で聖告口》 端茜臥戸醐叶佳図詳圧酬戸到嬰佳図曽 ←O代参醐勺・箇二報蜑望S料芯臥戸 葬圧戟醐〈》剛菌一、〈ひえ八竜承皿 ←“・鯏蔵丙塗F四頭六雌○八勺か。洞 彗儲代塗涛琲昔兵菌蜑e制避丙苛ラバ 剛菌費』・画⑭器》端菌戟函・ろ器》芽 圧曽画・窪器臘勺。 薯議丙サュかヰ鶉e時儒噸 第13表廿蕨作の報酬分析(反当)1960年 ヨ’の U n‐】 、【u H】78 0 2Cu 30 SZ 2C 8C 〕( nlu Ⅵソ△川式【H」 ] 384830 jg DG 89、 1J 鬮B園 4820610 川】■「]、【山 11J句【』 80 、】■『-‐】『〃■■同【u 80 ①818 『】ソ【1J 。 「1 L」 J0 r1 L」 0 、、桴 政府経済局甘蕨生産費調査結果より算出 粗収益中には副産物価額を含む 2 注1
282 池 原真 『[.m[ 11 璽汁 ぬ『・ト[ 四つ.C【 いト.囚 むつ。飼 Cト.⑭ I 『④.、 Ⅵむすび 糖業振興法が1959年9月に公布され,その日から 施行されているが,種々の事情によって原料蕨茎の最 低価格を決定し,原料の買上げを開始したのは1960 年期の廿蕨からである。1960年期の政府の廿蕨生産費 調査結果からすれば生産物の販売価額が生産費を補償 し,春植の八重山地区を除いては多い地区では屯当9 弗余,少ない地区でも3弗余の剰余を生じている。し かし生産費の内容を色々検討してみれば費用の算出上 まだまだ改善を要すべき点があるように思う。例えば 労働費の計算に当り全琉一律に同一賃金(1.13弗)で 評価しているが,これは地区によって相当の差がある ので,その地区の実労働賃金で評価すべきではなかろ うか。その他畜力費についてもいえることで,これら の改善により費用の増額が見込まれる面がある。しか しここではそれらの点にはふれないことにする。 ともあれ蕨作農家がこの生産費調査の結果を自己の 経営の合理化やコストの低減に役立てることが貿易自 由化に対処する第一歩である。 翠 1 5El唾」UU 鐸 型【【 一記 |■ri l!.