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教師の年齢構成と担任の有無

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(1)

茨城大学教育学部紀要(教育科学)36号(1987)33−43

1977年版学習指導要領のもとにおける技術・家庭科教師の授業時間と半数学級

永 島 利 明*

(1986年9月27日受理)

Teaching Load and Half Class of Teachers of Technical Education and Home Economics in the 1977 Version of Course of Study

Toshiaki NAGAsHIMA*

(Received September 27,1986)

は じ め に

ここ数年,わが国では外国に学ぶものがないという声が聞かれるようになってきた。しかし,技 術・家庭科の教育条件は外国の足もとにもおよばないものがいくっかある。例えば,技術教育や調 理,被服などの実習は教師ひとり当り生徒20人以下が普通であるのに,わが国では一学級の標準生 徒数の45人をこえることが少くない。わが国でも学級規模の早急な改善が望ましい。

技術・家庭科の教育実践の質は教師の労働条件,学級規模,施設・設備に関連した教育予算,消 耗品費を含めた実習費などによって左右される。これらを総称して教育条件とよぶ。1977年版の学 習指導要領は1981年より完全実施されたが,ここでは教師を中心とした教育条件がどのような実態 であるかを調査するのが主要な目的である。ここでは教師の授業時間と半数学級に限定してのべた。

調査の実施時間は1985年8月である。方法は郵送による質問紙法である。調査の対象は全国の国 公立中学校に勤務する技術・家庭科担当の教師である。サンプリングは文部省の「教材基準」によ

る学級規模,5学級以下,6〜9学級,10〜15学級,16〜21学級,22〜27学級,28学級以上の各学 級規模ごとに185校を無作為に抽出した,回収は1,110校中技術系列は37.6%(417校),家庭系列 は36.1%(401校)であった。

教師の年齢構成と担任の有無

教師の生涯をみると,短大卒は20歳から,大学卒は22歳から教職生活に入るのが最低年齢である。

技術・家庭科を担当している教師の年齢構成をみると第1表の通りである。

* 茨城大学教育学部技術科教育研究室

(2)

技術系列の教師は20代と50代が多いのに対して,家庭系列の教師は   第1表年齢構成 20代と40代が多い。このちがいはどこにあるのであろうか。 (%)

家庭系列の教師は女性が大多数である。イギリスでは最近,男子教      系列

員が家庭科担当になることが推奨され,現職教育が行われているそう

技術

家庭

      職であるが,わが国ではそうした対策はとられていないので,この傾向

は続くであろう。第1表をみると,35〜39歳が少ないことがわかる。  20〜29

26.1 36.3

東京都江戸川区のS先生は40代の家庭系列担当教師であるが,子育  30〜34

10.4 10.3

てのため,30代で教師をやめた。2人の子どもが中学を卒業してから, 35〜3g

10.1

8.8 給食作業員として再就職をした。かっての教師仲間のすすめで,家庭       40〜44

10.5 12.0

科の採用試験を受験し合格した。現在中3の担任をしている。

45〜49 11.6 13.6

この例が示すように,家庭系列の婦人教師は就職一退職一再就職と

いうコースをとる場合がある。年齢別にみた日本女性の就職率の特色  50〜54

17.8 14.2

はM型雇用といわれている。結婚,出産,育児などでいったん退職し, 55〜

11.7

3.6 子育てが一段落してから再就職する結果,年齢別労働力率(15歳以上  不  明 1.8 1.2

の生産年齢人口に占める労働力人口の割合)の推移をグラフにすると,

M字型になるためである。1984年秋に発表された婦人労働白書による  技術系列n=742

       家庭系列 n=669と,女性の就職意欲の高まりを反映して,このM字型の曲線は全体と

して,上方に移行し,M字型のボトム(底)の水準が上がる傾向がみ

られる。ボトムの年齢は1975年には25〜29歳の層であったのに対して,1983年には30〜34歳の層に移 った。これは25〜29歳の未婚率が上昇したこと,結婚後も継続して就業する人が増えていることな どを反映している。教師の場合,高学歴であるため,さらにボトムがあがり,35〜39歳になっている。

学級規模別では年齢層は第1表とあまり変化はないが,技術系列では22〜27学級に20代の教師が 33。9%と多く,55歳以上が6.5%と少ないのが大きな特徴である。家庭系列も22〜27学級が20代の 教師が46.7%と多い。

現在技術・家庭科では両性の相互乗り入れが行われているが,大部分の学校が一領域を実施して いるのにすぎない。これでは男女別学に近い。そのような学校は学校運営上からみると,技術・家 庭科の教師は,自分のクラスを対象とする授業さえできない場合がある。このことは学級担任にと

っても,また,生徒にとっても不幸であり,不運である。P

1974年の三沢三郎氏の調査によると1)担任をもっ男子向きの教師は61.9%,担任をもっ女子向き 教師は512%となっている。 (1977年の学習指導要領の改訂により,前者は技術系列,後者は家 庭系列と改称された)。今回の調査では前者は57.8%,後者は46.0%であった。今回の調査では減 少の傾向がある。1985年の産業教育研究連盟の仙台大会で家庭系列の教師より担任を希望したのに 校長より拒否され,悲しかったという発言があった。そのため特に今回は担任の調査を県別に行っ

てみた。都道府県のなかで,一人も担任を持っ教師がいないというところはなかった。しかし,技      一

術系列では1県が,家庭系列では6県が家庭系列の平均の半分の23%以下であった。担任率がひく いのは愛媛,香川,鹿児島,新潟,長野,沖縄などであるが,教師が希望すれば担任を持てること が望ましい。

(3)

永島:技術・家庭科教師の授業時間と半数学級      35

授 業 時 間

教師の勤務時間は第3者に拘束されない研修時間,教科の授業および道徳・学級活動・特別活動 学校裁量の時間・ゆとりの時間・必修クラブなどおもに生徒に拘束されない時間などからなってい

第2表 技術・家庭科の担当授業時間数(%)

系列

  時間愚級

1〜4

5〜10

11〜15

16〜20 21〜25 人数 平均時分 最頻時

3 〜5

51.9 44.4

3.7

0 0

27

4.46 7

6 〜9

232 50.4 25.6

0.8

0

125

7.44 7

技 10〜15 16.0 25.6 29.2 29.2 0

106

11.29

14

16〜21 10」 25.4 23.9 34.8

5.8 138

12.35 6

22〜27

5.0

10.0 25.6 57.5

1.9 160

14.39

16

28〜

4.4 8.7

14.2 65.0

7.7 183 16」4 18

全体合計

12.2 22.8 22.2 39.4

3.4 739

12.39

18

3〜5 14.3 85.7 0 0 0

16

6.29 7

6〜9 32.5 45.2 19.1

2.4 0.8 124

10.04 7

家 10〜15

7.7

14.1 37.2 34.6

6.4 81

12.31

14

16〜21 10.0 20.0 18.3 31.7 20.0

121

1412

16.21

庭 22〜27

3.0 9.8

28.6 51.9

6.7 136 15」9 16

28〜

3.4 1.7 7.9

67.2 19.8

180

17.39

18

全体合計

1LO 18.5 19.6 39.5 1L4

658

14.27

18

第3表 他教科担当の授業時間数(%)

系列   時間

w級 0 1〜4

5〜10 11〜15 16〜20 21〜23 平均時分

0を除く

ナ頻時

3 〜5

15.4 0 38.5 34.6 11.5 0 9.24

9.12 6 〜9

19.8 13.0 47.3 19.1

0.8

0 6.32 8

10〜15

4α9

20.0 14.6 20.0

4.5

0 5.08 4 16〜21 58.3

5.0

21.6 10.8

4.3

0 3.16 9

術 22〜27 65.1 21.7

7.9 4.6 0.7

0 2.03 3 28〜 78.8

6.9 8.5 4.8 1.0

0 1.30 6

全体合計

54.0 12.3 19.5 11.8

2.4

0 3.36

12

3〜5 0 0 53.3 40.0

6.7

0 11.13

10

6 〜9 6.3

14.1 31.2 40.6

4.7 3.1

9.43

10

家 10〜15 45.9

2&2

11.8

9.4 4.7

0 3.29 4 16〜21 53.7 10.8 140 13.2

8.3

0 4.35

11

庭 22〜27 61.9 15.7 14.9

4.5 3.0

0 2.34 4 28〜 85.2

7.7 2.2 1.6 2.2 1.1

1.04 1

全体合計

52.6 13.5 14.9 13.7

4.4 0.9

4.15 4

(4)

る。 (ここでは後者を道徳・特活等の時間と略称する)。

ま或第2表によって技術・家庭科の担当授業時間数をみよう。1977年版の学習指導要領のもと

で,技術・家庭科の授業時間数が中1〜中3までのすべての学年で3時間であったものカ㍉中1〜

中2で2時賜中3で3時間となった。この授業時間数の削減によって三沢調査によると家庭系

列に0.4%いた26時間以上の教師は皆無となった。3〜5学級では10時間以下が大部分である。6

〜9学級以下では15時間以下が大部分である。10〜15学級以上になると,16時間以上が増加する。

16〜21学級以上になると,1〜10時間は減少してくる。これは両系列とも同じ傾向がある。

第3表は技術・家庭科の教師が他教科をもっ授業時間数を示したものである。なお,第2表と同 じなので人数は省略した。技術系列には21〜23時間以上他教科をもつ人がいないのに対して家 庭系列では,0.9%いることにちがいがある。1972年の調査と比較すると,技術系列では,5〜10 時間が増加し,1〜4時間および16時間以上が減少している。家庭系列では11〜15時間が増加し,

5〜10時間が減少している。他教科の担当時間はあまり減少していないと思われる。半数学級に利 用して本来の専門に十分な時間を配当することが望ましい。

道徳・特活等の担当授業時間

, 第4表は道徳,特活・学級活軌学校裁量の時間,ゆとりの時間,必修クラブ等の指導のために 拘束される時間を示したものである6最頻値が技術系列が3時間で,家庭系列が1時間であるのば 担任をもっ人が家庭系列の場合より多いからである。1972年の調査では,道徳・特活等の授業時間 の調査がないの鴬比較できないカ㍉必修クラブや学校裁量の時間などの新設によって増加してい

第4表 道徳・特活等の担当時間数(%)

系列   時間

w級 0 1 2 3 4 5 6 7 8

平均時分

最頻時

3〜5 11.1 14.8 29.7

7.4

222 0

7.4 7.4

0 2.40 2

6 〜9

1a2 18.2

9.1

14.9 16.5 16.5

7.5 4.1

0 3.02 45

技 10〜15

8.3

22.0

3.7

21.1 24.8 10」

7.3 1.8 0.9

3.03 4 16〜21

8.5

20.8 12.3 20.0 192

7.7 9.2

2.3 0 2.49 3

22〜27 1a7 10.2 11.5 22.3 16.6 18.5

6.3 1.9

0 3.05 3

28〜

7.4 8.5

20.7 22.4 18.1 16.0

6.9

0 0 3.05 3

全体合計

10.0 14.9 13.1 19.9 18.9 13.7

7.4 2.0 0.1

3.03 3

3〜5 12.5 25.0

6.3

12.5 12.5

6.2

25.0 0 0 3.03 1.6

6 〜9

&1 31.5

7.2

11.3 16.1 13.7 12.1 0 0 2.43 1

家 10〜15

7.4

27.2

9.9 9.9

23.4 14.8 6.2

1.2

0 2.45 1 16〜21 22.2 27.1 13.9 10.7 13.9

5.7

5.7

0.8

0 2.06 1

庭 22〜27

8.8

32.1

8.0

16.8 19.0 10.2 4.4

0.7

0 2.28 1

28〜 17.7 27.1 10.5 12.7 12.1 16.6 2.8

0.5

0 219 1

全体合計

13.5 28.9 98 12.6 16.0 12.2

6.4 0.6

0 226 1

(5)

永島:技術・家庭科教師の授業時間と半数学級       37

ると推定できる。授業時間の削減が教科の向上のために利用されず,これらの時間だけに使われる のは好ましいとはいえない。

授業時間の負担意識

第5表は技術・家庭科の担当教師の週当りの全体の授業時間数が,他教科専門の教師のそれと比 較して,「多いか」,「同じか」,「少ないか」,「わからない」と質問して,その結果を示したものであ

る。技術系列の教師よりも家庭系列の教師の方が授業の負担が多いと感じている。すなわち,家庭 系列では多いと感じているのは,24.2%であるのに対して,技術系列では17.7%である。

逆に少ないと考えているのは,技

第5表授業時間の負担意識(%)       術系列では149%・家庭系列では

1α5%となっている。

系 列 技     術 家    庭 このような差が出てくるのは技術

  内訳

w級

多い

同じ

少な

ウ答

DK・

多い 同じ

DK.  系列の方が役職につく者が多く,負

ウ答  担がある程度軽減されているかも

3 〜5

16.7 55.6 11.0 16.7 14.3 71.4 143

0   しれない。また,第1表に示したよ

6〜9 11.5 63.5

22.工 2.9

11.8 67.7 17.6

2.9

@   うに,技術系列の方が高齢者が在 10〜15 19.7 63.2 17.1 0 21.1 62.0 14.1

2.8    職しているからかもしれない。この

16〜21 18.1 69.4 12.5 0 36.0 52.0

6.7 5.3    ように仮説を立て,「多い」,「少な

22〜27 23.0 59.5 14.8

2.7

18.8

6α9

17.4

2.9    い」と回答したものの年齢を分析

28〜 19.2 75.3

5.5

0 34.2 52.4

8.5 4.9    してみた。その結果が第6表であ 全体合計

17.7 65.5 14.9

1.9

24.2 61.6 10.5 3.7    る。

「多い」と回答した教師の年齢は 両系列ともに20歳代が最高である。第2位は技術系列では 第6表「多い」「少ない」と回答   55歳以上力㍉家庭系列では50〜54歳代である。第2位の場

した教師と年齢(%)

合,退職直前の年代が多いと感じていることを示している。

系 列 技  術 家  庭 一方 「少ない」と思う教師の年齢の第1位は,技術系列   内訳

N齢 多い

少な

多い

では50〜54歳代である。この年代は主任,教頭など管理職 Iな仕事が多いからである。家庭系列ではこの年代は第2

〜29 24.0 15.4 29.5 42.2

位になっている。家庭系列の場合は20歳代が「少ない」と

30〜34

6.7 9.6

10.3

17.8  思うの第1位となっている。これは新卒,クラス担任がな

35〜39

9.3 3.9 5.1 6.7  い,初めての担任などが考慮されるからである。回答者が

40〜44 12.0 11.5 15.4 4.4  あげた理由をみると,6〜9学級では「学級数で過不足が 45〜49 14.7 19.2 12.8

a7  でる」,「新卒だから考慮される」,「担任ではないから」。

50〜54 13.3 34.6 23.1

22.2  10〜15学級では「学級数が少ないから」。22〜27学級では

55〜 20.0

5.8 3.8

0

「初めての担任」,「校務分掌が多い」,「初めての3年担 任」,「クラス担任がない」となっている(なお,3〜5,

(6)

16〜21,28学級以上の20歳代の家庭系列の教師で理由をあげたものはいなかった)。一九技術系 列では新卒,クラス担任がない,初めての担任などで少ないと答えた教師はいなかった。

第7表は「多い」と答えた教師の全授業時間数である。両系列とも21時間もっものがもっとも多 い。その教師の担当授業時間数は,技術系列では平均20時30分である。 (この授業では授業時間数 が多いと思われないと考える読者がおられるかもしれない。このなかには教頭で8時間もっもの1

名,同じく9時間もっもの1名,同和推進教員で7時間もつものが1名いるのでこれらの特別な

例を除くと,21時間9分となる)。家庭系列では21時12分となっている。

第7表 「多い」と答えた教師の全授業時間数(%)

時間

7 8 9 12 13 15 17 18 19 20 21 22 23

24

25 26 27 N

系列

技 術 1.3 1.3 1.3 1.3 4.1 5.4 14.9 12.2 20.3 9.5 10.8 6.8 9.5 1.3 74 家 庭 1.3・ 1.3 L3 5.1 9.0 26.9 16.6 15.4

14ユ

6.4 1.3 1.3 78

第8表は「少ない」と答えた教師の全授業時間数である。技術系列では第1位は16時間である。

家庭系列のそれは17時間と18時間が同数である。技術系列の平均時間数は15時間16分である(教頭 を除くと15時間33分である)。家庭系列では16時間48分である。少ないと答えたものと多いと回答し

た者の間には5〜6時間の差があることがわかる。なお,技術系列には教頭で4〜8時間もっもの

が4名いたが,2名は多いとし,2名は少ないと回答している。教諭としては少ないであろうが,

管理職としては多いわけで,職務上予盾した性格をもっている。

第8表 「少ない」と答えた教師の全授業時間数(%)

時間

4 7 8 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19

20

21 25 N

系列

技 術

1.8 3.6 3.6 5.5 5.5 7.3 7.3 9.1 16.3 7.3 12.7 10.9 9.1 55

家 庭 ㌧2.2 2.2 4.3 8.7 10.9 17.4 17.4

21.η6石

6.5 2.2 46

半数学級の実態

技術教育や調理・被服などの教育をとりいれた国々では1学級を2分した学級編成で実習が行わ れている。これを半数学級と呼んでいる。これは先進国でも開発途上国でも共通している。しかL 先進国といわれる日本のみが実施していない。

今回の実態調査では実施していると答えた学校は,技術系列では95%カ㍉ 家庭系列ではa7%

(7)

永島:技術・家庭科教師の授業時間と半数学級       39

であった。しかし,この数字は関東地方では半数学級があまり実施されていないという実情を考慮 しても,過大であると思われる。そこで回答者が実施していることを知っている学校を記入して校 名を知ろうとした。研究と運動の発展のために実施していると記入された学校をまずっぎに示す。

カッコ内は(学級数,学年,領域)の順である。領域不明のときは省略した。

技術系列の場合(回答者が実施していると回答したもの)

○ 北海道 佐呂間(9,1,金),厚岸(10,全),富川(10,1・2,全)       3校

○ 東 北 秋田一羽後(11,3,機電)。青森一今別(9,2,木金)。岩手一川口(7,全).

山形一高畠3(7,1,木金)。福島一広野(7一全)。       5校

○関東群馬一原町(7,3,機電栽)。茨城一美和(7,1,木)。栃木一黒羽(8,1)。

東京一荒川3(6,2・3,木金機栽),昭和(24,3),本町田(30,1,木金)。

埼玉一別府(8,2・3,木金),若宮(9,2・3,木金),黒浜(21,全)。 9校

○ 甲信越 山梨一鰍沢(8,全),若草(7,1・2,木電)。長野一南木曽(9,1,機)。新 潟一小木(6,3,機電栽)。       4校

○ 北 陸 富山一氷見西部(7,1・2)。福井一上中(9,全)       2校

○ 東 海 岐阜一島(31,1),古川(21,全)。三重一殿町(21,3,機電)。     3校

○ 近 畿 京都一周山(9,3,機電)。大阪一南松尾(7,1,木),横堤(10,2,木電),

勝山(15,3,機),八下(12,2,木金),山滝(9,1・2,木金機電)。兵庫一 西脇東(7,2,木金電),浜坂(15,2,木金),三明(7,全),兵教大附(9,

1・2,木金機電)。奈良一聖徳(9,3,機電栽),葛上(7,3),都祁(9,3,

機電栽)。和歌山一隈田(12,1,木金),下津2(14,全),巽(10,全), 南部

(1a全)。      17校

○ 中 国 鳥取一津和野(9,2,木機)。岡山一吉備(18,3,機電),昭和(6,全),勝山

(13,1,木),鏡野(14,全),広島市立約40校。山ロー三隈(10,1,木金)。

46校

〇 四 国 徳島一三加茂(13,1,木機)。愛媛一青石(8,1・2,機金電),西(12,1,木 機)。高知一西土佐(6,全)。

〇 九 州 福岡一中来(6,全),碓生(12,3,電),甘木(23,3,機電栽),福富(8,3,

機電栽)。長崎一諌早市立5校,石田(9,3,機電栽)。熊本一水俣(11,2,木

機),菊池西合(9,3,機電)。大分一庄内(12,2),耶馬渓(8,全)。 鹿児島

一吾平(9,3,機電栽)。       15校

○ 沖 縄 約70校      合計178校 技術系列の場合(回答者や現場の教師が知っている実施校)

○ 北海道・東北 北海道留萌港南,秋田仙南,引大附,岩手三根      3校

○ 関 東 千代田区5校,練馬区15校,東久留米,埼大附,伊勢原中沢,高崎1    24校

○ 甲信越・北陸 石川鹿島中島,東山梨勝沼。長野篠之井西。福井県小浜。       4校

○ 東 海 岐阜加納,岐阜益田下呂,岐阜加茂白川。愛教大附。      4校

○ 近畿 滋賀日吉,滋賀太上甲良,滋賀竜王。京都船井殿田。兵庫二見。尼崎市・宍栗郡で実 施しているという情報があるが校名不詳(以下校名不詳)。校名不詳は計算にはいれ

(8)

ない。和歌山那賀。京都北城陽。       7校

○ 中 国 鳥取市校名不詳。島大附。岡山真庭久世。岡山岡輝。総社市3校。津山4校。広島竹 原4校,広島豊田郡5校,府中市3校,福山市20校,山口三隈校名不詳    41佼

〇 四 国 徳島貞光。徳島新野。高知春野。       3校

〇 九 州 福岡小郡宝城・立石。長崎南松津三井楽,長崎西彼杵郡12校,長崎東彼杵川棚。熊本,

熊木。熊本高森。大分別府6佼。      24校

合計110佼

技術系列で確実に実施していたとみられる学校は約288校で全国の中学校の2.7%程度である。

家庭系列の場合(回答者が実施していると回答したもの)

○ 北海道 遠軽南(12,3,被食住保),浜頓別(8,2,被食保)。      2校

○ 東 北 岩手一高畠3(7,1,被食木)。岩手一西根3(10,3,被食保)。福島一原町

(21,1,食被),広野(7,全)。       4校

○ 関 東 高崎1(19,1,被食木)。埼玉若宮(10,1)。東京荒川3(6,2・3)。 3校

○ 北陸・甲信越 富山氷見西部(7,1・2)。山梨若草(9,1・2,被食)。     2校

○ 東 海 静岡焼津(11,2,被食)。三重殿町(23,3),粥見(6,3)。      3校

○ 近 畿 京都成和(11,2・3,被食保),峰山(18,2・3,被食保),周山(9,3),北

城陽(23,9)。大阪八下(12,2)。勝山(15,3,被食)。兵教大附(9,全),三

日月(7,全),北淡西(6,全)。奈良(9,3,被食保)。和歌山日高南部 (13,

全),下津2(14,全)。滋賀竜王(13,3,被食住)。       13校

○ 中 国 津和野(9,全)。岡山福田(10,3),吉備(18,3,被食保電),勝山(12,1,

被食木),吉備東(21,1,食被),久米南(8,全),昭和(6,全)。 広島市約40 佼,福山中央(27,2・3,被食住保),佐伯三和(32,1・2,被食),東城(10,

全)。山口三隈(10,1,被食)。       51佼

〇 四 国 徳島新野(7,1・3),海南(10,2,被食),牟岐(9,2・3),貞光(9,?)。

三加茂(13,1,被食)。愛媛北条西(12,1,食)。高知愛宕(29,全),西土佐(6,

全),春野(16,全)。      9校

〇 九 州 福岡瀬高(25,2・3,被食保)。佐賀福富(9,3,被食)。長崎鹿町(9,2,被

食),西諌早(33,2)。熊本水俣3(11,2,被食),高森(6,3,被食住保)。

大分蒲江(6,2,被食住),耶馬渓(8,全),圧内(12,2)。鹿児島牧園(42,

3,被食保)。      10佼

○ 沖 縄 東風平(19,1,食)。宜野湾(8,全)。古堅(20,全)。ゴザ(32,1,被食)。

名護(28,1)。石垣(18,1,被食電)。       6校

合計103校

家庭系列の場合(回答者が知っている実施校)

○ 北海道 留萌港南。厚岸真竜。       2校

○ 東 北 宮城塩釜校名不詳。山形東田川立川。秋田仙南。岩手浄法寺。福島中村2,原町3,

いわき盤崎・玉川,伊達飯野。      8校

○ 関 東 群馬安中1,安中2。松井田東,北,西。       5佼

k

(9)

永島:技術・家庭科教師の授業時間と半数学級      41

○ 北陸・甲信越 山梨甲西,猿橋,勝沼。新潟両津東,佐渡真野。       5校

○ 東 海 岐阜加納,岐大附。      2校

○ 近 畿 京都福知山桃映・南陵・見新,天田三和,下京皆山。東大阪柏田・くさか。兵庫東灘 本庄。朝来,生野,梁瀬。西宮甲陵。姫路4校。志田,八田。穴栗8校。奈良畝傍。

27校

○ 中 国 島根邑智5校,松江湖東・西。岡山大附。笠岡新吉・小北。総社市総社・同東・西。

広島竹原4佼,豊田郡11校。山口長門仙崎,下関吉見。      30校

〇 四 国 徳島三好。愛媛西条北。高知市3校,須崎市須崎・朝日ケ丘。土佐高岡。香川豊浜。

9校

〇 九 州 北九州戸畑,小郡立石。長崎諌早6校,大村都中。大分別府青山,東国東安岐。鹿児

島肝属東串良・吾平。       13校

○ 沖 縄 国頭金武・本部・国頭・伊江・今帰仁。名護屋部。那覇安岡。中頭読谷・古堅。8校

合計109校

家庭系列で確実に実施しているのは,総計約212校で全国の中学の2.0%である。

半数学級の問題点

筆者は1986年4月に回答数の少なかった県に対して,再調査を行った(実施法は1985年8月に実 施したと同じである。600校を無作為に抽出して行った)。 この2回の調査の結果を合せてみると,

まったく実施している例がみられないのは,技術系列では宮城,千葉,福井,石川,静岡,愛知,

香川,佐賀の8県であった。家庭系列では宮城,秋田,青森,茨城,栃木,千葉,神奈川,長野,

石川,福井,香川の11県であった。東日本に多い傾向がみられる。(国立大附中は除く)

学級規模別に実施校をみると,第9表の通りである。両系列ともに15学級以下の学校規模をもっ 学校で多く実施している傾向がある。22学級以上になると,広

       島市,沖縄県,長崎県諌早市のような特定の県市や45人の標準第9表半数学級実施校

の学級規模(%)   定数以上の生徒数がいる学校が多くなる。16学級以上になると,

特別の措置が講じられないと実施は困難である。

系列 広島市は市費によって技術科の非常勤講師が採用されている。

学級

技術

家庭     沖縄県は定員プラス1名の技術科の教師が雇用されている。家 6 〜9

42.7

3g.4   庭系列でも22学級以上の大規模校では技術科で古くから行われ,

10〜15 30.7

344   近年になって家庭科でも実施されるようになった広島市や沖縄

16〜21

6.6 6。6   県がほとんどである。

22〜27

9.3 13.0    半数学級の実施学年を示したものが第10表である。技術系列

28〜 10.7

6.6   では,全学年が第1位,3年が第2位である。家庭系列はこの

N

75 61   逆である。なお,実施領域は学習指導要領とほぼ同一であるの で省略した。

(10)

では,どうしてこのような半数学級ができるのであろうか。そ 第10表半数学級実施   の条件はなんであろうか。

学年(%)         技術系列の場合,っぎの通りであった。(複数回答が含まれる)。

1.技術科の教師が合併でするよりも多くの授業時間をもってい 系列

技術

家庭    る(18件 22・0%)。

学年 2.県費で技術科の教師が定員より多く雇われている(11件,

1 14.7 17.8     13.4%)

2 16.0 13.3

@   3.ほかの教師の援助が得られる(9件,11.0%)

3 21.3 23.0

@   4.体育と組み合せで実施している(8件,9.8%)

1.2

5.3 6.6@   5.非行対策のため少人数でしている(7件,8.5%)

2.3

9.3

1a1 @ 6.合併した場合生徒の人数は定員45名をこえる(5件6.1%)

1.3 0

1 6

@ 7.時間の余裕があって半数学級をしないと,他教科をもっ必

29.3 19.7

@    要がある(3件,3.7%)

部 分*

1.4

0   8.教室が狭い(3件,3.7%)

不 明 2.7

49

@ 9.非常勤講師が市町村費で雇われている(24生 2.4%)

* 部分とは特定の時間の 10.ほかの教師の理解がある(1件,1.2%)

み行う場合である。

@       昌   11.授業の効果が大きい(1件,エ。2%)

12.少人数で授業が徹底する(1件,1.2%)

13.小規模佼で自然にできる(1件,1.2%)

14.管理職の理解が得られる(1件,1.2%)

15同和加配で技術科の教員が定員より多い(1件,1.2%)

16.無答(10件,12.2%)

家庭系列の場合つぎの通りであった。

1.家庭科の教師が合併するよりも多くの時間をもっ(15件,23.5%)。

2.技術科でしているので,あわせて行っている(9件,14。0%)。

3.合併ですると,生徒の人数は定員45名をこえる(9件,14.0%)。

4.ほかの教師の援助がえられる(4件,6.3%)。

5.体育と組合せで実施している・(4件,6.3%)。

6。小規模校で自然にできる(4件,6.3%)。

7.施設・設備が合併にすると不足する(4件,6.3%)。

8.技術科が45名になるので,家庭科でもそれに合せて半数学級にしている(3件,4.7%)。

9.非常勤講師が市町村費で雇われている(2件,3.1%)。

10.非行対策で少人数でしている(2件,3.1%)。

11.相互乗り入れがスムーズにいく(2件,3.1%)。

12.少人数で授業が徹底できる(1件,1.5%)。

13.管理職の理解が得られる(1件,1.5%)。

14.無答(4件,6.3%)。

(11)

永島:技術・家庭科教師の授業時間と半数学級       43

結     論

半数学級実施の条件にっいては,先にのべた広島市の非常勤講師,沖縄県の定員プラス1名増の 教員配置,教師が2学級合併するより多くの授業時間をもっの3条件のほかに,技術系列では12項

目があげられた。特にここでは「時間の余裕があって,半数学級をしないと,他教科をもっ必要が ある」という意見がみられたことに注目したい。

全国の技術科の教師を上からもれなく組織している全日本中学校技術・家庭科研究会は文部省の 指導をうけているので,半官製団体といわれているが,元会長であった田島寛一氏はっぎのように のべている。「技術指導を適正にするためには教員一人週15時間内外でなければならない。授業前 の準備,実習後の整理,これに加えて,機械器具の保守管理を適正にするためには,指導時数の2 倍を必要とする。だから,15時間の授業で結局30時間も必要とするのである。この時間数は,校務 分掌の振合いよりみて限界の時間数である」♂)

1977年の学習指導要領の改訂によって15時間以下の技術系列の授業をもっものは57.2%に達した。

1972年には48.4%であったので,8.8%も増加しているのである。これは学習指導要領による授業 時間削減の当然の結果であった。それを授業を充実するために,半数学級に利用してほしいと思う。

家庭系列でも15時間以下の授業をもっものは49.1%になった。1972年には37.1%であったので12.1

%も増加している。4)この数字からみれば,家庭系列の方が半数学級推進の可能性がある。

半数学級にっいて家庭系列の担当教師が「技術科でしているので,あわせて行っている」として いることに留意すべきである。技術系列の教育条件の向上運動が家庭系列にもよい影響を与えてい る。相互に協力して,この運動に参加すべきであろう。

      注

P)岡邦雄・向山玉雄編 『男女共通の技術・家庭科教育』(明治図書,1970年),22頁。

2)三沢三郎 「中学校技術・家庭科担当教員の実態について」『科学技術教育』13巻12号,1973年,35〜49

頁。

3)原正敏・佐々木享著 『技術教育と災害問題』(国土社,1966年),81頁。       ●

4)永島利明 「中学校家庭科の教育条件」『家庭科教育』60巻10号,1986年,22〜23頁。

参照

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