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三種類の.システムによる電子計算機実習

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(1)

NDC 549.92

三種類の.システムによる電子計算機実習

功*

(昭和.50年8月26日受理)

Computer Practice by Using Three Ki.nd Systems.

Isao MlyAJI

(Received August 26, 1975)

 Three kind systems are the in−line time sharing system (TSS), the practice system (PS) and the operating system

(OS). They are compared in sorne detail. For computer practice it shows that TSS is suited excellently.

1 序

 FORTRAN語の講義を受けた者でも,よほど優秀な者で ない限り,講義だけではその機能を用いて,自分の力で問 題を解くまでには至らない。.そこで,プログラムを電子計 算機に通したり,ディバッグ等で苦労するなど実習によっ て電子計算機を利用し,自分の力で問題を解くことができ るようにする必要がある。

 本校の5年生には,学科によって時間数は異なるが,1 年間に2〜3回のFORTRAN語による電子計算機実習が 全員に課せられている。この実習には,NEAC3200/50の インラインタイムシェアリングシステム(以下TSSと略 す)が用いられている。この種の機械工学科の実習につい ては既に報告した1)。

 機械工学科5年生の情報コースには,それとは別に1年 間通しての実習がある。この実習の目標は,より高度な電 子計算機利用の足がかりを作ることである。

 1973年度より情報コースに属する31名の実習を1度目行 なう必要ができた。この実習は試行錯誤を実習時聞内で行 なわせる形式にしているために,先に述べたTSSの端末は

5台であり,とても31名ものプログラムを授業時間3時間 の中で処理しきれない。処理能力を高めるため,TSSと同 時にNEAC3200/30を稼動させることにした。これは,本 校で開発された実習システムSYSTEM212)(以下PSと略 す〉を用いて処理することにした。更に,1部の学生には

NEAC3200/50のクn一ズド処理されているオペレイティ ングシステム(以下OSと略す)を実習時間以外に利用さ せることにした。

 これら3種類のシステムを利用して,1年間実習を行な った。実習において,1回の処理に対して1枚のチェック リストなる報告書を書かせた。これには,利用者番号,処 理月日,処i哩回数,プログラムステップi数,エラ・一一メッセ ージ番号などを記入させるようにした。これをもとにして マークカードによってチェックカードを作成した。チェッ

クカt一・・ドの様式をFig・1に示す。

 たいていの学校における実習は,これら三種類のシステ ムのいずれか1つを用いて行なわれている。そこで,チェ ックリストの集計結果,最後の授業でのアンケートの集計 結果および実習を指導した経験をもとにして,種々の点に ついて比較を行なった。これから,TSS, PS, OS.の特徴を 知ることができると思われるので以下に報告する。

*機械工学科

2 実 習 方 法

 プログラミングの修得の効果が十分あがるように,著者 作成の主に数値解析の問題を学生1人につき35間つつ渡し た。学生ごとに閾題を変えたので,同じ種類の問題にも難 易があると思われる。しかし,それらの問題は,どれから 解いていってもかまわないことにした。そして,.処理回数 は別に制限しないで,1年間に20問以上解くように指導し た。その結果,処理された20問に限って言えば,難易の差 はほとんどないように思われる。

 1週間の実習時間は正課としては3時間であるが,放課

(2)

㊤ 睡抽O轟

利用 者番号

氏      名

処 理 方 法

処理年月 日

       も

問題番号 岳 処理回数 暴

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パンチカード使用枚数

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      Fig.1 Forrn of check card.

後延長して毎週6時間迂回した。その正課の日25日聞で稼 動時間は,170時間にも達したが,総処理件数の68%しか 処理できなかった。それで,補講を27日間(稼動時間約80 時間)行ない20%を処理した。更に,OSで残り12%を処 理した。Fig・2にそれぞれのシステム構成図を示す。

(a) Tss

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@ l24 KW}

TW TW TW TW TW

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(c) os

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TW         NEAC 5200 /50 1 1 NEAC 3200150

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         Off−Line r一  t Off−Line

      rt−A7−T. r=t−th t一一一L.

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Fig.2 Diagram of each system constitution.

   CPU ; Central Processing Unit    PTR ; Paper Tape Reader    TW ; IIO Typewriter    LP; Line Printer    CR ; Card Reader    CP; Card Punch

 TSSは,会話形式で電子計算機を利用できる。端末は,

500msec間隔でサービスされている3)。学習できる言語は,

JIS 7000+αレベルのFORTRAN語である4)。ユーザズエ リアは約16k語であるが,ソースファイルの容量の関係か ら端末あたりで処理できるソースプログラムの最大ステッ プ数は1180ステップとなっている。端末が5台しかない ため,奪い合いとなるので1時間位で交替するように指導

した。

 PSは,実習中にパンチした紙テープを受け付けるクロ ーズド処理で行なった。学習できる言語は,JIS 7000レベ ルのFORTRAN語である2・5)。ユーザーズエリアは約3k 語であり,配列は700語以内しか取れない。紙テープ穿孔 機も5台しかないため,これも1時間位で交替するように

指導した。

 OSは,電子計算機室で受け付けるクm・一ズド処理であ る。これは,普通1日に2回処理されている。学習できる 言語は,TSSとほぼ同じJIS 7000+αレベルのFORTRAN 語である。ユーザズエリアは約13k語である。 OSで処理       する問題は,先に述べた問題の中から1人5       問つつ位指定しておいた。カード穿孔機は2       台しか設置されていないため,できるだけ空

Disk

      き時間にパンチするように指導した。

       実習時間内には,クラスをほぼ半分つつに 分けてTSSとPSを毎週交替して利用するよ

うにした。この2種類のシステムの出力装置 は,どちらも入出力タイプライタである。し かし,入力装置は,TSSが入出力タイプライ タであり,PSが紙テープ読取装置である。

従って,それぞれの装置の機番は,1と2で ある。このように入力装置の機番が異なるの で,PSのシステムは,入力装置の機番であ る1と2を共通にし,いずれの場合でも入力 装置は紙テープ読取り装置になるようにしてある。間違い を無くしたり,簡単にするために,入出力装置の機番は,

2種類のシステムとも1とするように指導した。その結 果,TSSで処理していたプログラムを途中からPSで処理 することができるようになった。逆の場合も,もちろんで

きる。

3 実習の状況

 各処理日の処理件数をFig・3に示す。この図において,

TSSとPSによる処理は正課の日に行なったもののみ示す。

横軸が処理月日で,月のみ示した。図からわかるように,

どのシステムによっても,処理件数が締切りに近づくにつ れて徐々に増加している。総処理件数は,それぞれ(a)TS

(3)

三種類のシステムによる電子計算機実習  宮 地

S2093件,(b)PS 1613件,(c)OS 521件であった。これ以 降数値を並べて書くときは,簡単のため(a),(b)および

(c)がそれぞれTSS, PS, OSを意味するものとして, TSS,

PSおよびOSを省略する。総処理日数はそれぞれ(a)52日,

(b)64日,(c)79日で,正課の日数は25日なので2〜3倍も の日数がかかっている。1日当り平均処理件数は,それぞ れ(a)40件,(b)25件,(c)6。6件であった。正課の日だけに ついての1日当り平均処理件数は,.(a)66件,(b)50件であ

った。

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Cb) PS

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それ(a)404入,(b)402人であった。また,1日当り平均 実習人数は,それぞれ(a)9.5人,(b)8.2人,(c)4.0人で あった。正課の日だけのそれは,それぞれ(a)16人,(b)16 人であった。

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Fig.4 Distribution of the number of practice    students in each practice day.

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      註

Fig.3 Distribution of the number of jobs in each    practice day.

 各処理日の実習人数をFig.4に示す。 OSの図は,度数 も少なく余り意味がないので省略した。この図も正課の日 のもののみ示す。横軸の処理月日は,月のみ示す。TSSと PSは,だいたい15人つつ実習するようにしている。しか し,それよりも少ない日が前半にみられるのは,実習する 時間までにプログラムができていないなどの理由で実習で きなかった者がいたことによる。また,後半に16人を越え ている日があるのは,同じ者がTSSとPSの両方を利用し たことによる。延べ実習人数は,それぞれ(a)493人,(b)

522人,(c)314人であった。正課の日だけのそれは,それ

 各処理日の1人当り平均処理件数をFig.5に示す。前と 同じ理由から,OSの図は省略した。この図も正課の日のも のだけを示す。横軸の処理月日は,月のみ示す。TSSは,

締切りが近づくにつれて増加する傾向がみられる。一方PS の方は,幾分か増加しているようにみえるが余り変化して いない。これは,TSSの方には処理能力に余裕があって,

次第に端末の操作がうまくなったからであろうと思われ る。しかし,PSの方は限界近くまで使用しているので1 人当りでは余り増加していないのではないかと思われる。

1日当り1人当り平均処理件数は,それぞれ(a)4.1件,

(b)3.1件,(c)1.7件であった。

8  6  4 2  0  切号﹁もd諸 (a) Tss

輩つあ垂

4 2

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シご︒

霧  ぎ塁 ぎξ 註

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Fig.5 Distribution of the恥mber of jobs per    day per head in each practice day.

 各処理日のエラー一発生率をFig.6に示す。エラー発生率 は,エラー発生件数を処理件数で割ったものである。前と 同じ理由からOSの図は省略した。図には正課の日だけの ものを示す。エラー発生件数は,それぞれ(a)720件,(b)

730件,(c)179件であった。エラー発生率は,それぞれ(a)

34.4%,(b)45.2%,(c)34.4%であった。そのうちの半数 に近いものがパンチミスによるエラーであって,それによ るエラー発生率は,それぞれ.(a)14.8%,(b)19,2%,(c)

16.9%であった。図の斜線部分はパンチミスによるエラー

(4)

発生率を示す。これは,パンチがうまくなると次第に減少 すると考えられる。しかし,この実習からは余り変らない

という結果が得られた。

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Cb) PS

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Fig.6 Distribution of the rate of erroneous jobs    in each practice day.

4 実 習 結 果

 各人の各処理日における処理件数の度数分布をFig・7に 示す。1人当りの平均処理件数は,それぞれ(a)68件,(b)

52件,(c)17件であった。.従っ.て,3種類のシヌテム合わ せて,1人当り平均処理件数は137件であった。また,1

日当り1人当り平均処理件数は、..それぞれ(a)4.1件,(b)

3.1件,(c)1.7件であった。この図においてTSSとPSは,.

ゆむ ぎ・。

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ta} TSS

5 5 7 9 11 15 15 17 19 21 2S 25   No. ef precess times

件数の増加につれて徐々に度数が減少するのに対し,OS の場合は,ほとんどが1日に1回である。また,最高処理 回数は,それぞれ(a)26回,(b)19回,(c)8回とかなり異 なっている。これは,ターン・アラウンド・タイムにかな り関係しているようである。

 各処理回数において処理した問題数をFig.8に示す。図 において,土ラーの発生した問題数を斜線の地で,完成し た問題数を白地で,その他を砂地で示した。この図は,た とえばTSSの場合,1回目の処理を行なった数は314問 であり,1回目に完成した問題数は39問であり,エラーの 発生した問題が167問であることを示している。また,1 回目と2回目の問題数の差は,1回目に完成した問題数,

1回だけ処理した問題数及び2回目からPSの処理に変え た問題数の和に等しい。総処理問題数は,それぞれ(a)411 問,(b)409問,(c)102問であった。TSSとPSの両方を用 いて処理した問題が148問あるので,実際に3種類のシス テムで処理した問題数は,774問である。1人当り平均処 理問題数は,それぞれ(a)13.3問,(b)13.2問,(c)3.3問で あった。これらは重複しているので実際に3種類のシステ ムによる1人当り平均処理問題数は,24.6問であった。

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3 S T 9 11 IS IS  P7 Ne. ot process ttmes

  Ne・of Ptocess儲rn●5

Fig.7 Frequency distribution of the number of    jobs per day for each students.

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3  5 7 S lt E5 15 17 19 21 25 as   No. of precess times

Cb} PS

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    【5579璽i隠しs

     No. of pro¢ess times

Fig.8 Frequency distribution of jobs for the

   number of times.

(5)

三種類のシステムによる電子計算機実習 宮地

 プログラムの完成に要した処理回数の度数分布をFig.9 に示す。完成した問題数は,それぞれ(a)286問,(b)244 問,(c)72問であった。1入当り平均完成問題数は,それ ぞれ(a)9。9問,(b)8.5問,(c)2.4間であって,3種類のシ ステムによるそれは,20.8問であった。完成するのに要し た平均処理回数は,それぞれ(a)5.5回,(b)5.4回,(c)5.5 回であった。これらからどのシステムでも完成に要する処 理回数はほぼ同じであることがわかる。TSSとPSのこの 最高度数が2〜3回のところにあるのに対し,OSの場合 は5回のところにある。また,完成するのに要した最高処 理回数は,それぞれ(a)25回,(b)23回,(c)16回であり,

このような磯回が数問つつある。OSが他の2種類のシス テムに比較して,最:高処理回数が少ないのは,カードであ るため修正しやすいからではないかと思われる。

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煤@40

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ca) Tss

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煤@40

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3579目13is l7 tg 2「2525

   Ne. ef precess times

{b) PS

     1  3  5  7  9  11 13  【5  17  片9 2[ 25

         陛O. of preceSS 妻imes

    § ω。s     毫20     ち o

        お ら ア   ロ にち   

    £ Nα。fp,。、・ss奮im・,

F量g.9Frequency d三stribution of program whose

   results are obtained.

 プログラムの完成に要した日数の度数分布をFigユ0に 示す。ここでいう日数というのは,TSSとPSの場合は実 習した日数であり,OSの場合は処理した日数であ.る。完 成するのに要した平均日数は,それぞれ(a)L7日,(b)2.5

日,(c)5.5日であった。OSでは,完成するまでに要した

処理回数と処理日数がほぼ一致している。また, TSSと PSの最高度数が1田のところにあるのに対し, OSの場合 は,5日のところにある。これは,Fig.7(c)からもわかる ように1日に1件ぐらいしか処理しないためであろう。

 プログラムのステップ数の度数分布をFig.11に示す。

平均ステップ数は,それぞれ(a)38.7,(b)36.3,(c)48.5 であった。これから,OSで処理するように指定した問題 は,他の問題に比較して少し長いプmグラムになっている ことがわかる。それは指定した問題が,他のものより少し 複雑だったためであろう。

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量8。

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{a) TSs

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{b) PS

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      e.

      d o  se loe i

No. ot steps

tc} os

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Fig.11 Frequency distribution of the number of    program steps.

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(a) TSS

0コ   さ ア

No. of doys

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   200仁平eε︒£︑

Fig.le Frequency distribution of the number of

   days needed for completing one program.

 処理件数と処理問題数との関係をF畳gエ2に示す。二項 確率紙によると危険率10%で相関があるといえる。相関係 数は,一〇.031であった。これらのことから,処理件数と 処理問題数との間には,余り相関がないように思われる。

図において,処理問題が35問を越えている点があるのは,

渡した問題以外の問題を2問解いた者がいたことによる。

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        tOO 150 200

      Ne. ef jobs

Fig.i2 The relation between the number of jobs

   and the number of process problems.

 処理件数と完成問題数との関係をFig.13に示す。二項 確率紙によると危険率1%で相関があるといえる。相関係 数は,一〇.30であった。これらのことから,処理件数と完 成問題数との閥には,かなり相関があるように思われる。

このことは,完成問題が多い程,処理件数が少ないという 一見矛盾したような結果である。しかし,これは1問を少 ない処理回数で完成する者が多くの問題を完成させている ことを示していると考えれば良いのではないかと思われ

る。

(6)

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2

         100 150 200       No. of jobs

Fig.13 The relation between the number of jobs and

   the number of complete proble皿s.

 処理回数におけるエラ・・一発生率をFig.14に示す。図に おいて,斜線の地はコンパイル時のエラーを,砂地はリン クロード時のエラーを,白地は実行時のエラーを示してい る。処理問題数が10問未満である処理回数以上は省略し

た。平均エラ・・一一発生率は,それぞれ(a)34.4%,(b)45.2

%,(c)34.4%であって,PSの場合が他のシステムに比較

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(a} TSS

5 5 7 9 ll 13 15 1?

 No, of proce$$ times

(b) PS

0 6

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0

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O

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5579 lt 13 15

No. of process times

(c) os

      1 5 5 7 9 ・

   No, ef proces$ times

Figユ4 Distribution of the rate. 盾?@erroneous jobs for

   the number of times.

して約10%エラーが多い。コンパイル時のエラー発生率 は,それぞれ(a)27%,(b)35%,(c)25%であった。これ は,それぞれのエラーの約80%を占めている。リンクロー

ド時のそれは,それぞれ(a)0.8%,(b)1.8%,(c)0.6%で

あった。また,実行時のそれは,それぞれ(a)6.5%,(b)

8.3%,(c)8.8%であった。エラー発生率は,いずれも1 回目に60〜70%と高い。TSSとPSの場合は,2回目以上 はほぼ一定であるが,OSの場合は,2,3回目でひじょう に低い発生率になっている。これは,OSがカードで処理 するため,エラーの発生した原因を簡単に正確に修正でき ることを示している。

 エラ・・一一発生回数の度数分布をFigユ5に示す。エラー発 生回数が0というのは,エラーが1回も無かったことを意 味する。エラーの発生しなかった問題数の割合は,それぞ れ(a)35%,(b)29%,(c)20%であった。エラー発生回数 の最:高回数は,PSの例外を除けばいずれもほぼ同じ位で

ある。

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 Ne, of erroneo■5 量imes

tbl PS

        蚤:L−

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む  コ  る        り に  ロ  ロお

 No. of orroneoロs 量imes       Z  No, of 6rron60聞3 1imo5

Fig.15 Frequency distribution of the number of

   erroneous jobs for each program.

 エラー発生率の度数分布をFig.16に示す。この図に は,エラーの無かった問題は含まれていない。このエラー 発生率は,1問の処理回数でそのうちのエラー発生回数を 割ったものである。いずれのシステムでも,10〜50%まで はほぼ一定であり,それ以上あるものは少ない。しかし,

PSの場合,エラー発生率が90%以上の問題が46問あるの は,エラーがある問題をTSSで処理したり,エラーが発 生したまま処理をやめたためであると思われる。

1…i践.難蹴

り        きむ      む

一R。t.。f・m・・。・5i。b5㈱

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fiate of erroneeus jobs nv

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     ioo

zRo奮e of erroeoOs iobs日口

Fig.16 Frequency distribution of the rate of erroneous

   jobs for each program.

 用意されているエラーメッセ・・一ジは,それぞれ(a)93種,

(b)79種,(c)93種である。発生したエラーーメッセージは,

それぞれ(a)64種,(b)48種,(c)44種であった。1回の処 理で同じエラーメッセージが2個以上ある場合も1個とし て計算したときの延べ発生個数は,それぞれ(a)1232個,

(7)

三種類のシステムによる電子計算機実習 宮 地

(b)1106個,(c)331個であった。発生、したエラーメッセー ジのうち,頻度の高い方から10番目までのメッセージとそ の意味を各システムごとに次に示す4,5)。ただし,TSSと OSの同じメッセージについては, OSの方のその意味を省 略した。また,メッセージの後に発生した割合を百分率で

示す。

 (a)TSSの場合

(1) MISSING STATEMENT NUMBER 14.090/

 参照されているステートメント番号が存在しない。

(2) UNRECOGNIZABLE STATEMENT 10.3%

 FORTRANステートメントとして認められない。

(3) IMPROPER FORMAT ENDING 9.0%

 FORMATステートメント中の文字の誤った使用。

(4) IMPROPER STATEMENT ENDING  1ソースラインに文字の誤りがある。

(s) n NEEDED OR MISSING

ノ(プライム)にはさまれた文字が不適である。

(6) NO PATH TO THE STATEMENT  このステートメントは意味をなさない。

6.29e/

4.8%

4.0.06

(7) ARRAY OR SUBPROGRAM NAME WITHOUT

      3.6zOo 配列要素名が要求されている。

(8) OVFL (MPY) 3.29./

 乗算の結果が許容範囲を越えている。

(g) ILLEGAL USE OF SUBPROGRAM NAME 3.090/

 サブプログラム名の使用に誤りがある。

(lo) DUPLICATE USE OF DO INDEX IN A

  NESTED DO LOOP 3.0%

 DOの制御変数が2重以上に使用されている。

 (b)PSの場合

(1) CH 23.2%

 終止キャラクタが誤っている。

(3) US 8.5」uOo

 ステートメント番号が定義されていない。

(3) MM 7.2%

 データの型が混合している。

(4) ID 5.2%

 このステーートメントは認められない。

(s) AG 4.7%

 引数にサブルーチンまたは配列の名前がない。

(6) SC 4.5%

 数字以外の文字がステートメント番号欄にある。

(7) NU 4.3%

 すでに使用されている名前。

(8) EX 3.7%

宣言ステートメントがプログラムの途中に現われる。

(g) MP 3.3%

 MTのパリティエラー

(10) NZ 3.0%

 FORMATステートメントの欄記述子に誤りがある。

 (c)OSの場合

(1) MISSING STATEMENT NUMBER ,IO.9%

(2) IMPROPER FORMAT ENDING 9.7%

(3) IMPROPER STATEMENT ENDING 8.5%

(4)  NEEDED OR MISSING 6.6%

(5) OVFL (MPY) 5.7%

 乗算の結果が許容範囲を越えている。

(6) OVFL (ADD/SUB) 5.1%

 加算または減算の結果が許容範囲を越えている。

(7) UNRECOGNIZABLE STATEMENT 4.8%

(8) ARRAY OR SUBPROGRAM NAME WITHOUT

      4.5%

(9) ILL. INPUT DATA

 入力データがFORMAT指定に合っていない。

(lo) DUPLICATE USE OF DO INDEX IN A

  NESTED DO LOOP

4.2%

3.9%

以上のことから,TSSとOSはほぼ同じようなエラーが生 じているのかがわかる。また,PSはCHがひじょうに多 い。これは,紙テープの修正のときの張り方が悪いこと,

終止キャラクタが誤っていることが主な原因である。

5 アンケート集計結果

最:後の授業の日に,次の6項のアンケートを取った。そ の集計結果を以下順に述べ,この要約をTable 1に示す。

(1)この授業の総合的印象はどうか。

 この評価の平均は2.9であった。評価1〜5を選んだ者 が適当にバラついていて,普通の評価がなされているとい

える。

(2)処理問題数20問以上というのは,量的にみてどうか。

 この評価の平均は,3.8であった。著者は適当な数であ ると思ったのであるが,少し多過ぎる感じを持ったようで

ある。

(3)問題の程度は,どうか。

 この評価の平均は,3.4であった。著者は少し難しい問 題もあると思って出したのであるが,その難しかった問題 の印象がよく残っている.ようである。

(4)現在の設備で実習時間は1週3時間で適当であるか。

  また,どの位の時間が適当であると思うか。

 この評価の平均は,1.8であった。これは現在の実習時 間が少ないことを意味している。続いての質問の結果を Ta即le 2に示す。こqから実習時間は平均6.3時間が適当 であるということになった。

(8)

Table 1. The results of questionnaire

×. Estimatiori

Item

Synthetic impression

No. of problerns

The quality of problem Practice time

No. of practice students

TSS

Process system ps os

Import

of 1

bad

・few

easy few few bad bad bad

Esti皿ation

1

2 3 4 5

5

8 7 8 3・

o 4 7 10 10

1 5

11 8 6

14 8 9 o o o o

O 11 20

o 3 9 10 9 8 16 4 2

1

3 6 12 6 4

1皿port

of 5

gpod

many

difficult

many many

good good good

Average estimation

2.9 3.8

3.4

118

4.6 3.8 2.1 3.1

Table 2. Practice time.

いことなどから,中程度の評価になっているようである。

Practice

time(h)

Frequency

3 4

5  6  7

8・ 9 10 2 0  7 7  1

5  0  2

Tota1 24

(5)現在の設備で実習.人数は1回に31人で適当であるか。

   また,どの位の入数が適当であると思うか。

  この評価の平均は,4.6であった。これは現在の実習人 数が多過ぎることを意味している。続いての質問の結果を Table 3に示す。これから,実習人数は平均17.5人が適当 であるということになった。

     Table 3. The number of practice students.

6 検

集計した結果をTable 4に要約して示す。

Table 4. The summary of the practice results.

一一一一LLt

?Ds.... System

 Item  SX ×

No. of

practice students 6−10 11−15 16−20 21−25 26−30

Total・

.Frequency

32001噌⊥ 11

30

(6)3種類のシステムのそれぞれの総合的印象はどうか。

  この評価の平均は,それぞれ(a)3.8,(b)2.1,:(c)3.1で

あった。自分で処理できること,結果がすぐ出て,修正も 割り合い簡単であることなどから,TSSに対する評価が.1 番良いようで.ある。.PSは,紙テー.プを修写するのが面倒 なこと,出力装置がタイプライタであることも影響レて処 理速度が遅いこと,エラーを見うけるのに時闘がかかるこ

≧などが原因で,1番悪い評価がなされているようで昂 る。OSは,カードなので修正しゃすいこと,ライ.ンプリ ンタ.用紙に行数などが印刷され見やすいこと,実習時間外 のいつでも利用できること。しかしすぐに結果が得られな

No. of process days No. of jobs

The total number of practice

students

No. of average jobs per head No. of average jobs per day No. of average jobs per head per day

No. of process problems No. of complete problems No. of average process problems

per head

No. of average complete

problems per head

梛纏age jobs岬ed fo「

No. of average days needed for

completing

No. of average program steps The rate of average erroneous

jobs (%)

ir fitE−fi]i5−61e rate o{一Eiit61Elg5−Eif6iiE6{lgera e erroneous

jobs at compi}ation (%)

The rate of average erroneous jobs at linkTload (90V)

The rate of average erroneous

jobs at run (%)

The rate of average erroneous jobs by missed punch (%)

TSS PS OS

52 64 79

2093・1613 521 493 522 314

68 52 17

40 . 25 6.6

4.1 3.1 1.7

411 4e9 102

・308 262 75

13.3 13.2 3.3 9.9 8.5 2.4 5.5 5.4 5.5 L7. 2.5 4.7 38.7 36.3 48.5 34.4 45.3 34.4 27.2 35.1 25.0

O.8 1.8 O.6 6.5 8.3 8.8 14.8 19.2 16.9

Whole

4227 1329 137

774

645

24.6 20.8 5.5

38.7

38.5

30.5

1.2

7.6

17.0

(9)

三種類のシステムによる電子計算機実習 宮地

 処理回数を無制限にすることは,教育的な点から余り良 くないので,ある回数に制限すると良いと思われる。その 目安に平均値を考慮するとすれば,1問を完成するのに要 した平均処理回数はどのシステムでもほぼ5.5回であった ことから,最高処理回数を6回位にすると良いと思われ る。また,自主性を尊重するという点から3回位までを自 由にし,それ以上処理する場合は,良く考えないで処理す ることを防ぐためチェックを受けてから行なわせるのが良 いと考えられる。

 プログラミングの修得の早道は,多くの問題を解いてみ ることである。Fig.11からプログラムステップ数はどの システムでもだいたい20〜50ステップに集中している。今 回渡した数値解析の問題は,余り長いプログラムを組まな くても大部分は解けるということを示している。従って,

これ位のステップ数の問題を数多く処理するのが良いと考 えられる。

 処理件数と処理問題数との闇の相関はかなりあるように 思えたが,Fig. 12などから以外にも相関が余りないこと がわかった。しかし,処理件数と完成問題数との間の相関 は,Fig.13などから予想とは逆に負の相関があることが わかった。このことは,プログラミングができるようにな ると少ない処理回数で完成し,同じ時間では多くの問題が 解けると考えれば当然の結果であろう。

 1日当り1人当り平均処理件数および完成に要した平均 日数などを考えると,結果が出るのは,TSS, PS, OSの 順に早いようである。TSSの場合は,1日でほぼ完成まで 行けるようなので実習には特に便利である。

 平均エラー発生率は,TSSとOSが約34%であり, PSが 約45%と高くなっている。PSのエラー発生率が高いのは,

主に修正の時の紙テープの切り張りの誤りと紙テープ穿孔 機の操作が他のシステムのものより面倒であることが原因 となっていると思われる。エラー発生率は,どのシステム でも処理回数1回目が60〜70%と高く,それ以上の処理回 数ではほぼ一定となっているのが,Fig.14からわかる。

まk,どのシステムによっても,エラー発生率の半分近く がパンチミスによるものであった。パンチミスは,穿孔機 に慣れるとだんだん減少するのではないかと思ったが,

Fig.6からわかるように1年問通じてほとんど変らなかっ た。Fig.14からわかるように,どのシステムによってもコ

ンパイル時のエラーが,エラー発生率の75%位を占めてい る。エラー発生率の点からは,TSS, OSが良いことがわ

かる。

 実習時間に用いた2つのシステムTSSとPSの処理能力 を比較してみる。1日当りの平均処理件数は,それぞれ

(a)66件,(b)50件であるが,1日当りの平均実習人数はど ちらも16人であった。処理した問題数はそれぞれ(a)411

問,(b)409問と余り変らない,平均エラー発生率はそれぞ れ(a)34%,(b)45%と異なるが,完成に要した平均処理回 数はどちらも約5.5回でほとんど変らない。実習のように

1回でできるだけ1つのプログラムを完成させようと思う ときには,このように同じ時間内で処理件数も多く,平均 エラー発生率も少なく,ターンアラウンドタイムも少ない 等,TSSはPSに比べ非常に良いシステムである。

 電子計算機に対する親しみやすさは,会話形式で処理す るTSSが1番であり,続いてPS, OSの順であることが アンケートなどからわかる。

 TSSは,実習担当者にオペレートの負担がほとんどなく 教えることに専念できて良い。PSは,ずっとオペレーート

しなければならないので,一人では担当しにくい。OSは クU一ズド処理なのでそういう負担がない。このように,

TSSはオペレートの点からも実習向きである。

 このように特徴ある3種類のシステムを用いることによ って,31人同時の実習が可能になった。また,このような 実習によって,教育的にかなりの効果があった。このこと は,アンケートなどからうかがえる。これらのいずれかの システムを選択して実習するとすれば,総合してTSSが 1番良い。そこで,端末が5台あるTSSの場合,実習愚 闇が4時間として,実習人数は5人位が適当であろう。10 人位のときは,ある程度FORTRANについての知識のあ るオペレータがつけば,TSSとPSを併用してうまく処理 できると思う。いずれの場合も,実習時閥にできなかった 問題をOSで処理させると効果はさらに高まると思われ

る。.

7 結

(1)1問を完成するのにどのシステムでも平均約5.5回の  処理が必要であった。従って,実習では1問解くのに処  理回数を6回位に制限すると教育的効果が大きいと思わ

 れる。

(2)1日当り1人当りの平均処理件数は,TSSが4。1件  で,PSが3.1件で, OSが1.7件であった。従って, TSS  で処理すれば,1回の実習で1問がほぼ完成し,実習に  はひじょうに良いシステムであると考えられる。

(3)完成に要した平均日数は,TSSが1.7日で, PSが2.5  Hで,OSが4.7日であった。従って,結果はこの順に早  く得られ,この点からも!TSSが実習に向いているのが明  らかになった。

(4)平均エラー発生率は,PSが1番高く45%で, TSSと  OSは34%であD,た。このうちパンチミスによる平均エ  ラー一発生率は,それぞれのシステムにおけるエラーの半  分近くあって,1年闇通じてほとんど変らなかった。ま  た,どのシステムでもコンパイル時のエラーは,それぞ

(10)

 れの平均エラー発生率の約75%を占めていた。

(5)TSSとPSをうまく併用すれば, TSSだけの場合の倍近  い処理能力があると思われる。

 終りに実習システムSYSTEM 211を作成して戴き,更に 本報告を読んで有益な御教示を戴き,御指導と御助言を戴

いた本校岸本俊祐先生に感謝致します。著者と共に実習の 指導に当られた大西輝尚先生,大谷賢二,仲井正明両技官 に感謝致します。常日頃からいろいろと御指導戴いている 本校中原寿喜太先生に感謝致します。また,実習の雑事を

うまく処理して戴いた赤堀登美子氏に感謝致します。

1)宮地功;津山高専紀要,No.12,(1974),81 2)岸本俊祐・宮地功;津山高専紀要,No。11,(1973),47 3)日本電気KK, NEACシリーズ32001N LINE TSSシス  テム説明書,(1973),日本電気KK

4)日本電気KK;NEACシリーズ3200 ソフトウェアマ  ニュアルオペtz・一一ティングシステムFORTRAN説明  書,(1972),日本電気KK:

5)日本電気K:K;NEACシリr一ズ3200ソフトウェアマ  ニュァルFORTRAN説明書,(1972),日本電気KK

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