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耐久性の異なる財に関する 消費者需要分析

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(1)OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 香 川 大 学 経 済 論 叢 第82巻 第3号 2 0 0 9年1 2月 2 3−59. 耐久性の異なる財に関する 消費者需要分析 横. 山. 佳. 充. 1 はじめに 本稿では,家計における耐久性の程度の違いに着目して,財・サービスの種 類別に関する消費の分析を同時方程式体系のモデルを用いて行う。同時方程式 体系モデルは消費量決定の消費行動を財やサービスの価格および所得に依存し ていると考え分析を行うことのできるモデルであり,代表的なものとしては Stone(1 9 5 4)の線形支出モデル,Barten(1 9 6 4)および Theil(1 9 6 5)によっ て研究された Rotterdam demand system,そして Deaton and Muellbauer(1 9 8 0a) による AIDS モデル等がある。モデルの性格上各時点での消費行動はその時点 での所得及び各財サービスの相対価格により決定しており,財の性質としては 通常期間内で消費される経済理論的な財を想定している。一方,理論的な財の 性質とは別に,現実的には市場で取引される財サービスは耐久性を持つような 財もあり,経済データの分類上の観点から便宜上統計的には4つの財に分類し ている。それらは,耐久財,半耐久財,非耐久財およびサービスという区分で ある。 本稿では消費の分析をモデルによって行うわけであるが,本来消費の分析を 行うモデルは一定の期間で購入したものを消費することを前提にしているため に,サービスや非耐久財など耐久性のない財が概念的な対象となり,期間内に 消費せずに期間にわたって消費し続ける耐久財などの存在は厳密な意味ではモ デルの対象外であり,期間内に消費される財サービスとは性格を異にするもの である。.

(2) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −24−. 香川大学経済論叢. 224. マクロ経済学的な観点から消費理論における考察を考慮すると,消費財には 耐久財と非耐久財とに区分した場合,耐久財消費は投資と類似した性格を有す るために,特に消費を短期的視点で考えず長期的視点でとらえるライフサイク !. ル理論や恒常所得仮説においてはその取り扱いは異なっている。耐久財や半耐 久財に区分されている財に関しては耐久年度が長いため,実際の購入に当たっ ての支出時点と消費によって得られるサービスフローの間に乖離が生じる。し たがって,厳密に分析を行う上では耐久財の購入によって得られるサービスフ ローをあらかじめ推計して行うことが考えられる。しかしながら,こうしたサ ". ービスフロー化を行うためには減耗率などを仮定して行う必要が生じる。そう した減耗率の下では財の消費から耐久財的な部分を取り除くことによって,耐 久的性格のない非耐久財に純化され,理論的には購入行動が考察できると考え られる。しかしながら,現実的にある時点での耐久財と非耐久財の購入行動を 考察した場合には異なった側面がみられる。特に耐久財の購入の低下の影響が 考えられるのは次の要因が考えられる。実質利子率の上昇,信用のアベイラビ リティーの減少および将来所得の不確実性の増大である。一方で現実の家計消 費を検証したところ,少なくともそれらの理論が主張するよりも現実の消費は 現在所得水準に依存しているとされている。理由として考察されるのは所得が 低下した時,耐久財は現在使用できるものを使用して新規購入を延期すること ができること,資金借り入れに関しては現実的には信用割り当てが発生し,貯 蓄残高が少なく将来的な所得の見込みがない場合には資金借り入れに関して流 動性が損なわれ,そうした場合には現時点での所得に依存する傾向があるから #. である。 以上の考察を基にすれば家計の長期的視点に基づく合理的な耐久財の購入消 (1) ただしより正確にいえば,ライフサイクル理論と恒常所得仮説においても耐久財の取 り扱いは異なっている。マクロ経済学的な消費理論の考察は枚挙にいとまがないが, Romer(19 96),石原(2 0 0 1,2 0 0 4)等を参照のこと。 (2) 実際に Hayashi(1 9 8 2)等では耐久性のある財への支出分を控除し,耐久財ストック から帰属サービスを加えた米国のデータを使用している。また,小川・竹中・桑名 (1 98 6) 等も日本のデータに合わせてそうしたデータを作成して分析している。 (3) 現在所得が耐久財納入に与える影響としては Mankiw(2 006)等にも考察されている。.

(3) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 225. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −25−. 費計画ばかりではなく,現在所得に強く依存する面があることは否定できな い。現実に経済分析においては耐久財購入の増加は所得に依存するとして分析 を行い,所得の増加関数であり,耐久財のほうがより短期的所得変動の影響を 受けやすいと解釈されている。 本稿では各家計は個別の行動計画に基づいて耐久財の購入行動を行ったもの として,購入した家計の耐久財の購入額はその平均的な家計が一定の期間にお いて耐久財をその期間購入したものだとみなすことにする。もちろん家計にお いては耐久財を購入する購入しないなどの意思決定はあるものの,社会全体で の平均的な耐久財消費を平均的なサービスへの出費と考え分析を行うことで各 !. 財やサービスごとの分析を行うことにする。 問題の所在は家計行動に関して財サービスなど時間的な耐久性が異なる財の 購入について,その耐久性と消費行動に一貫性があるかどうかである。財サー ビス間に消費を行う上で耐久性に対応した順に消費行動が貫徹しているのか, それとも耐久の程度の順序に関係なくすべての財の性質やサービスについて同 様の消費行動であるか,本来耐久性とは関係がない消費行動になるかを検証す る。 本稿における構成は以下の通り,第2節でモデルの全体の構成について説明 する。続いて第3節で家計の全体の支出を用いて財サービス別の検証を行う。 4節では個別費目の状況に着目し財サービスの分析を行う。最後に5節におい て結論を示す。. 2 モ デ ル 分析を 行 う モ デ ル と し て は AIDS モ デ ル を 用 い る。AIDS(Almost. Ideal. Demand System)は Deaton(1 9 8 0)によって提示されたモデルで,経済理論と の整合性,その操作性の観点からよく利用されるモデルである。モデルは費用 "! !"を 関数 !! (4) こうした集計上の問題が本当に代表的な消費者を表しているかどうかは議論がある。 詳しくは Deaton and Muellbauer(1 9 8 0b)を参照。.

(4) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −26−. 香川大学経済論叢. % &$!# *! !$ !$ !$ "$# !*%#. 226. !. !$ とする。ここで *は効用水準、 !は価格ベクトルである。それぞれ,$# , %# !$部分は価格ベクトルの関数であるとして, ". ". ". &$(&!"! ! $ &$(&% &$(' $# !$ ""!!! "&% & '% #&""'"" &"" ". %# !$ "#! " (&#&. " #. &"". として導くことができる。なお (& は第 &財の価格であり、" は財の総数を示 す。具体的には式!に式"と式#を代入し対数型の Shephard の補題により, +& が第 &財のウェイトとして, +&". &$!# !! *$ %% &$(& %%. $. を利用すれば, ". &$('!#&% &$& +&""&!! $ & '% # '"". %. と表記することができ,ここで #は ". ". ". &$(&!! ! #""!!! "&% &"". $ & '!$ ' & % &$(&% &$(' #. &""'"". &. であり,これを総合物価指数などで置き換えると,式%のようにパラメータに 関して線形になり推定しやすくなる。ただし,&は支出総額であり,)&を第 & 財の購入量であると考えると ". &"! (&)& &"". '. および +&". (&)& (&)& " " & !&"" (&)&. の関係がある。なお,本稿では計算の際に総合価格指数&である #を. (.

(5) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 227. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析 !. −27−. !. &$%# ""! '#% #"". で近似したものを用いている。 なお,本稿においては分析を行う上で総和条件,同次性の条件および対称性 の条件を用いて予めモデルに制約を入れて分析を行うことにする。 初めにこのモデル体系での総和条件は, !. !. !. #"". #"". #"". ". ! "#"" !! ##"! !! $ # $"!. であり,次に,同次性の条件については !. #. !$ # $"!. $"". と表される。最後に,対称性の条件は, $ # $"$ $ #. $. である。 以上が基本モデルの構成であるが,本稿ではさらにモデルが基本的に価格と 関係のない趣向の変化などの時間的変化に影響を受ける可能性があることに鑑 み,モデルに時間的な趣向の変化が生じると考えることにしてモデルを修正す る。ただしここでは,時間的な趣向変化が存在するとして,Moschini and Meilke (1 9 8 9)の !. % &$%!! $ &$%$ '#"""#!"##& !# #"#!###& $ # $% " $"". %. を用いる。 この際の制約条件について考察すると,総和条件については !. !. !. !. !. #"". #"". #"". #"". #"". ! ""#"" !! "##"" !! #"#"! !! ###"! !! $ # $"!. &. 同次性の条件と対称性の条件については通常のモデルと変更するところはなく 同様である。.

(6) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −28−. 香川大学経済論叢. 228. ここで,各種弾力性についてまとめておくと,支出弾力性(&)は %#%" ($ "!"""""& #!" %#) '" ($. $. であり,価格弾力性($)は %#%" ($ '# % $ "!"""""& % " # #!# ! " #" %#$# '" '" ($. %. となる。 同様にこのモデル設定の場合には時間的な志向(' )を求めることができる。 これは, %#!% $ %#)!$ %#'" !"" $ """ ($ # ! & '" '" (. &. である。 分析においては,式!または式#に誤差項を加えたものを用いる。推定に関 しては総和条件は自動的に満たされるが,同次性の条件,および同次性かつ対 ". 称性の制約を付加し推定を行う。. 3 全支出に関する分析 3. 1 データ 使用するデータは,家計の消費データとしては『家計調査月次報告』の全世 帯の消費データである。また,価格のデータとしては,平成17年基準消費者 物価指数を用いた。いずれのデータも月次データを用い,消費など比較的短期 間に起こりうる需要変化を分析する。分析の期間としてデータは2 0 0 0年1月 から2 0 0 8年6月までの期間のデータ1 0 2個を用いている。 ただし,データに関して『家計調査月次報告』においては各種財サービスを その程度において,耐久財,半耐久財,非耐久財およびサービスに分類がされ (5) 推定に関しては Barten(1 9 6 9)による方法を Moschini and Meilke(1 989)の提案した 推定パラメータを加えた形で推定している。推定には QMS(2 00 8)の EViws6を用い た。.

(7) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 229. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −29−. ている。これらは基本的に財が耐久年数が長いかどうかを基準に分類されてお り,その詳細は巻末に示され,全体の支出額を4種類の財サービスに分類した !. 財・サービスの支出額が計上されている。 ここで,支出の推移を検証するために図1に支出のオリジナルデータを示し てみる。変数名は D が耐久財であり,SD は半耐久財,ND は非耐久財であり S はサービスを示す。変数名の前の E は支出であることを示している。ただし, 図1にみられるように支出のデータに関して季節性が観測されるので,アメリ カ商務省開発の X1 2により季節要因を除去した。本稿において各財の季節性 の変動に関しては対象外であるが,簡単に特徴を述べると,耐久財などは賞与 支給時,年末および年度の切り替わり時期の消費増加がみられる。また価格に 図1:各財サービスの月別支出額(季節調整前). (6) 各財サービスの分類は以下のようになっている。耐久財:耐用年数が比較的長い商 品。原則として想定耐用年数が1年以上で比較的購入価格が高いもの,半耐久財:耐用 年数の比較的短い商品。非耐久財:耐久性のない商品。原則として想定耐用年数が1年 未満又は比較的購入価格が低いもの。.

(8) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −30−. 香川大学経済論叢. 230. ついても月次データでは若干の季節性が観察される。このデータを含め,すべ ての財サービスの価格や消費額のデータに関しても X1 2を用いて季節要因を 除外した。ここで,価格としては実価格ではなく,指数によって得ることがで きる価格指数である。その場合各種の財・サービスに対応した購入量や消費量 に関しては明示的なデータという形では示されない。したがって,本稿におい ては,対象となる購入量のデータが必要であるが,季節変動を取り除いた支出 データと価格データを用いて式!を用いて購入量データを作成することで分析 を行う。 以上の前提のもと,結果として季節調整後の得られたデータに関して特徴を 述べる。季節調整後のデータの統計量に関しては表1である。季節調整後の支 出に関するデータとしては図2のように消費額の構成金額には時間的な変化の 特徴はない。財やサービスの構成比はある程度固定しており,耐久財でない性 質をもつ非耐久財やサービスなどが全体的に大きな額を占め,全体に占める ウェイトもそれぞれおおよそ4割程度である。一方で,半耐久財は全体の1割 程度を占めるのみであり,さらに耐久財は1割よりも少なく全体の7%程度を 占めるのみである。支出額はある程度安定しているものの,半耐久財など時間 的に緩やかに減少傾向にあるものもある。 つぎに価格に関してであるが,季節調整後の価格データに関しては図3に示. 図2:各財サービスの月別支出額 (季節調整後). 図3:各財サービスの月別価格 (季節調整後).

(9) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 231. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −31−. 表1:価格と購入量に関する統計量. Mean Median Maximum Minimum Std. Dev.. PD. PS. PND. PS. ED. ESD. END. ES. 1 05. 1 1 03. 4 1 30. 7 87. 0 11. 9. 1 0 0. 1 1 0 0. 1 1 0 0. 6 9 9. 8 0. 2. 1 0 0. 9 1 0 0. 7 1 0 7. 0 9 8. 9 1. 5. 1 0 0. 1 1 0 0. 1 1 0 0. 6 9 9. 8 0. 2. 1 7, 1 9 6 1 7, 0 5 5 2 5, 5 8 0 1 2, 6 2 7 2, 0 4 8. 25, 457 25, 206 30, 391 21, 740 1, 653. 108, 500 107, 951 114, 354 105, 137 1, 747. 10 8, 920 10 9, 224 11 6, 395 9 9, 870 2, 542. 注)P で始まる変数は価格であり指数表示,E で始まる変数は購入額であり円表示である。. している。一見して明らかなことはこの間における耐久財価格が他の財やサー ビスに比べて時間的に大きく低落傾向にあるという特徴が顕著にみられる。そ れに比較すると他の財やサービスに関しては耐久財ほどではないものの,半耐 久財のように期間内で微減であったり,また非耐久財などのように期間の後半 部分で増加傾向を示すものもある。 3. 2 推定結果 前小節に示したようにオリジナルデータに季節調整を行った後,式#の推定 を行った。推定結果は表2に示している。表にはパラメータ !!!や "!!は時間に 関するパラメータ部分の推定値を示してはいるが,制約のない場合の推定結果 も示すと煩雑になるので,推定に当たっては制約条件として同次性の制約であ る式!かつ対称性の制約である式"を課して推定したもののみを示している。 表記に関して,添え字部分の ! に関しては財やサービスの形態を示し, !=1 は耐久財, !=2は半耐久財, !=3は非耐久財を表し !=4はサービス財を表 す。 表2の結果をみると,残念ながらパラメータの細かな点で制約を満たしてい るとは言えない個所がある。特に問題点としては #の値に関する負値性の問題 であり,理論的には #の構成する行列は負値定符号にならなければならないが この点満足していない。この点についてデータの観点から次のようなことが考 察される。 データの問題点として,価格は実際の財の価格ではなく,指数という形で価.

(10) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −32−. 香川大学経済論叢. 232. 格や物価水準の代理変数として用いている。モデルを推定する際には購入量の データが必要であるが,これに関しては消費のウェイトと先ほどの価格や支出 額のデータで逆算して導出している。もともとここでの価格や支出自体のデー タは単一の財のものではなく,その複合されたものであることもあり,財価格 と購入量の関係が明確な形で表れていない可能性があるであろう。また,財の 性質として特に耐久財の量や価格の変化は技術進歩などの問題もあって価格指 数自体の評価も難しい。こうした意味で特に価格が変化した場合の購入量の変 化は,直接的に1財に対し対応する1財の価格や量が明示的な需要関係と比較 して,幾分不明確な部分が存在せざるを得ないと考察される。 次にパラメータの推定結果を用いて支出弾力性をはじめとして,価格弾力 性,時間の趣向性について計算結果を示す。各種の計算結果に関して用いる &#,",%,%等の値は基本的に期間内の平均を使用して求めている。 弾力性に関して初めに支出弾力性について示す。支出弾力性は表3に示され #!!とし ている。表の第1行目には推定結果を第2行目には帰無仮説を !!& 表2:全支出の推定値 $!" !"$ !#$ ""$ "#$ $ "$ $ #$ $ $$ $ %$. −1. 4 0 6 1 (−3. 8 6 1 9) −0. 0 0 2 3 (−0. 2 0 3 2) 0. 2 3 6 8 (4. 0 9 5 0) 0. 0 0 0 2 (0. 1 6 5 2) −0. 0 9 7 6 (−1. 6 9 6 4) −0. 0 7 4 9 (−2. 7 3 9 6) −0. 0 0 8 6 (−0. 2 6 0 2) −0. 0 5 5 9 (−1. 2 1 9 5). $!# −0. 1 6 3 6 (−0. 8 8 1 4) 0. 0 0 4 4 (0. 7 3 8 1) 0. 0 4 3 9 (1. 5 0 5 5) −0. 0 0 0 4 (−0. 7 9 3 4) −0. 0 7 4 9 (−2. 7 3 9 6) 0. 1 5 8 0 (4. 3 5 1 9) −0. 0 3 9 9 (−1. 1 9 2 5) −0. 0 8 6 6 (−3. 0 7 2 6). 注)括弧内は t 値を表す。. $!$ 2. 3 3 1 8 (8. 8 8 40) −0. 0 0 2 3 (−0. 2 7 04) −0. 3 0 0 8 (−7. 3 1 05) 0. 0 0 0 2 (0. 2 4 69) −0. 0 0 8 6 (−0. 2 6 02) −0. 0 3 9 9 (−1. 1 9 25) 0. 3 0 2 3 (6. 9 6 86) 0. 0 4 6 8 (1. 3 1 88). $!% −0. 2017 (−0. 433 2) 0. 0080 (0. 578 4) 0. 0981 (1. 345 7) −0. 0007 (−0. 578 9) −0. 0559 (−1. 219 5) −0. 0866 (−3. 072 6) 0. 04 68 (1. 318 8) −0. 0016 (−0. 023 1).

(11) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 233. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −33−. !!"として t 値を示している。そ て t 値を求めている。同じく第3行目は !!# の結果に関しては財の価格の特性別の結果が出ている。耐久財に関しては4. 7 程度の弾力性を示し,耐久財が選択的支出費目であるという認識と一致する。 検定の結果も耐久財の弾力性が正かつ1以上であることを示している。また, 半耐久財も耐久財ほどではないまでも1を超えており,選択的支出費目の要素 を満たすこと加えて耐久財よりその程度が小さいといえる。ただし,検定の結 果では有意に0を超えているとは考えられるものの,通常の有意水準では1と 明確に異なっているという証左はない。通常の非耐久財はと言えば,通常食料 などの財が含まれるが,その値は0. 3程度と1を切っており必需品としての性 格を備えているといえる。検定結果でも0より大きく1より小さいという結果 を支持できる。最後にサービスに関してであるが,サービスは財の性質上は長 期的に使用される財ではなく短期間に消費される財であるものの,通常含まれ る生活上のサービスや生活上必ずしも必要でない贅沢な色彩の強いサービスを 含んでおり,それらを混合した財としていることが影響していると考えられ る。結果として計算結果では1を超えた選択的支出費目としての性格を持つ。 ただし,0とは有意に異なっていると考えられるものの,統計的には明確に1 を超過していない。 支出弾力性とともに価格弾力性に関しては表4に示している。括弧内は t 値 を表す。自己価格弾力性の部分のみを考察しても,耐久財が大きく負となって いる点は耐久財が価格反応的であり,サービスに関しても負の値をとってい る。これらの点は理解できるとしても,半耐久財や非耐久財が正の値をとる点 表3:全支出の支出弾力性 D 支出弾力性 !!# !!!注1) !!# !!"注2). 4. 7 2 0 9. 4 4 1 7. 4 4 1. SD. ND. 0. 3 02 1. 2 2 5 5. 1 64 6. 8 7 9 1. 9 36 1. 2 6 4 −1. 注1)帰無仮説 !!!のときの t 値を示す。 注2)帰無仮説 !!"のときの t 値を示す。. S 1. 144 1 2. 228 1. 539.

(12) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −34−. 香川大学経済論叢. 234. など問題が山積している。ただし,その値は有意とは言えないという結果が出 ている。その他の非対角要素の交差価格弾力性の部分に関しても解釈が難し い。統計的には有意でない部分があることと,経済学的には補償した価格効果 と所得効果の混合という形で効果が表れるので,解釈が難しく,財サービス間 の関係性が明確ではない。この点を含めても全体の消費支出を財サービスの4 財のみに分割して分析することには難があるといえる。 時間的な志向に関しては表5に示している。括弧内は t 値を表す。この結果 をみる限り時間的な志向という点では統計的に有意な結果を示していない。 以上より,全体の支出を D,SD,ND および S に4種類に分けて分析した。 分析においては支出弾力性などその性質に関して一定の結果を得た。しかしな がら,単純に全体を4種類の財のみに分けて分析を行うには,費目ごとの財の 性質を不明確にしている点で不十分である。したがって,以下個別の費目に焦 点を当ててより詳細に分析を行うことにしたい。. 表4:全支出の価格弾力性 価格弾力性 D SD ND S. D. SD. ND. S. −2. 405 −1. 683 −1. 4 9 8 −2. 7 2 3 95 7) (−2. 4 4 3) (−1. (−1. 8 5 8) (−1. 26 5) −0. 502 0. 5 9 3 −0. 7 8 0 −0. 980 18 0) (−2. 1 4 8) (−1. (−1. 8 1 1) (1. 36 7) 0. 016 −0. 0 2 7 0. 0 2 5 0. 405 11 1) (3. 2 0 3) (0. (0. 1 9 2) (−0. 12 8) 0. 052 −0. 2 2 1 −0. 1 4 3 −1. 064 31 5) (−3. 1 1 3) (0. (−0. 6 8 4) (−1. 99 1). 注)括弧内は t 値を表す。. 表5:全支出の時間的志向性 D 時間志向性. SD. ND. S. −0. 0 6 3 6 0. 0 9 2 7 −0. 0104 0. 0384 (−0. 1 8 4 2) (0. 7 6 5 9) (−0. 258 6) (0. 578 7). 注)括弧内は t 値を表す。.

(13) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 235. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −35−. 4 個別費目に関する分析 4. 1 費目別の財種目の構成について 前節において財の性質別に分析を行ったが,財の単純な耐久の程度による分 析では十分に価格との関連性が明示されたとは言えない。全体を単純に財サー ビスの4つの種類に分けて分析をすることは多少無理がある。そこで,本節で は購入量を各費目に分け,その費目の中で財の構成比と物価の時系列的変化が どのように異なっているかをより詳細に考察することにする。ここでは分析を より詳細にするためにもう少し費目を限定したうえで分析を行ってみる。家計 調査は現在時点で1 0の大費目に分類して各費目ごとにさらに細かな財に分割 した記述データがあるがここでは1 0大費目ごとに財サービスを4分割し分析 を行う。ただし,分析を行う上で,いくつかの注意点に関して議論しておきた い。 まず,費目ごとの分析においては費目ごとに財サービスの区分 D,SD,ND および S があるが,費目ごとにすべての区分に属する財サービスが存在して いるわけではない。例をあげれば食料に関しては D や SD の区分分けが存在せ ず,ND および S のみに限定される。 次に,費目内の区分分けにおいては,各財サービスに対応する価格や物価に 相当するものがデータとして存在しない。これに関してはある仮定のもとで導 出せねばならない。また,費目においては性質の異なる財サービスが同区分 D, SD,ND および S に分類されているために性質が見えにくい。財やサービスに !. よってはその内容を吟味し精査する必要がある。 そうした分類上の制約とともに,推定に当たっての計算について若干問題点 を述べる。推定は各費目の支出を総支出として,4タイプの財サービス費目 D,SD,ND や S の各価格,消費量のデータを用いて行うことになるが,計算 を行う上で,各費目ごとに推定を行うということは,各費目に関する支出は固. (7) 個別費目の財サービスの分類に関しては総務庁統計局(2004)に解説がある。.

(14) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −36−. 香川大学経済論叢. 236. 定したままで,費目内の財サービスの支出に関してその分担割合を変更してい ると暗黙のまま仮定していることになる。費目別の価格が変化すると考える と,本来それに応じて費目別の構成比を変化させるが,そうした意味で変化を 十分とらえているというわけではない点注意する必要がある。言い換えれば, 各費目内の財サービスの代替補完関係は費目内の構成要素で完結され,他の費 目の構成要素との関係はないものとして分析していることに注意せねばならな い。 以上のような問題点は存在するものの,消費額における財別の時間的構成推 移を検証するためにその構成に着目しデータの構成を詳細に検証する。その際 計算においては技術的な面で消費水準のデータが必要になるが,それに関して は与えられたデータにより,基準年のウェイトで加重平均することで求める。 !. なお,基準年は2 0 0 5年平均としている。 4. 2 食料 まず,食料に関して考察する。食料は基本的に非耐久財であり,一部含まれ ているサービスは外食サービスの消費であり,他の半耐久財や耐久財に相当す るものはない。この期間非耐久財の消費額は減少傾向にあるが,外食サービス に関しては時間的経過に伴い減少してきている。基準年でのウェイトは財の占 める割合が8割ほどで,外食サービス等に関わるサービスが2割程度となって いる。分析期間内においては物価の推移という点では目立った変化はなく比較 的安定的に推移しているといえる。 食料費目に関して推定を行った結果が,表6である。それによって計算した 支出弾力性と価格弾力性の表はそれぞれ表7と表8である。計算結果をみると パラメータが完全には非負値定符号行列の性質を満たしていないという点はあ るが,比較的弾力性は我々の常識的な見解と一致する。食料に関しては通常 ND (8) より具体的には各費目に含まれる品目における各財やサービスに含まれる品目や購入 額,各品目の価格を用いてラスパイレス価格指数を再構成することにより各費目におけ る財やサービスに当たる4種類の価格について再計算した。.

(15) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 237. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −37−. は必需品と想定されているが,ND の支出弾力性が1を切っている点,外食費 などの S の支出弾力性が1を超えていて選択的な支出費目と想定される点は 通常の観念と一致する。統計的な検証結果からも ND の支出弾力性は0から1 の間にあると考えられ,S に関しても1を超過しているといえる。同じく価格 弾力性に関しては主対角部分の自己価格弾力性に関しては通常の食料の ND が −1から0の間にあり価格変化に対し大きく変化を見せないこと,また外食で ある S が−1より小さな値をとり価格変化に対しフレキシブルであるという計 算結果が出ており,かつ統計的にも負の値は支持される。とくに S は ND の自 己価格弾力性と比較して絶対値で大きな値をとっており価格変化により大きな 消費の変化が起こることが考えられる。ただし,交差価格弾力性の部分に関し ては若干ではあるが負の値をとっており,単純な形での代替とは言えず,所得 効果も含めたうえでの Marshall の価格弾力性ではわずかながら補完的な側面 を示しており,解釈が難しい面がある。 また時間的傾向に関しては表9に示す通り,基本的に S への趣向が増加す る傾向があることが窺える。ただし,その有意性は強いものではない。S は基 本的には外食サービスであるのでこの期間外食へのシフトが高まったといえ る。一方,通常の食料財 ND は時間的な推移は基本的にないといってよい。 表6:食料費目の推定値 "!$ !"" !#" """ "#" $ $" $ %". 1. 6 1 6 9 (8. 4 1 16) −0. 0 0 6 0 (−1. 0 1 51) −0. 1 5 4 1 (−4. 1 6 40) 0. 0 0 0 6 (0. 9 9 51) 0. 2 4 2 0 (4. 8 2 66) −0. 0 8 8 5 (−1. 8 8 69). 表7:食料費目の支出弾力性. "!% −0. 9 2 1 7 (−3. 5 1 3 9) 0. 0 1 1 2 (1. 6 6 5 0) 0. 2 1 1 8 (4. 2 1 2 8) −0. 0 0 1 1 (−1. 6 3 7 3) −0. 0 8 8 5 (−1. 8 8 6 9) −0. 1 2 2 2 (−1. 5 8 3 7). 注)括弧内は t 値を表す。. 支出弾力性 !!& #!!注1) !!& #!"注2). ND. S. 0. 850 1. 700 −0. 300. 1. 864 10. 468 4. 852. 注1)帰無仮 説 #!!の と き の t 値 を 示す。 注2)帰無仮説 #!"のと き の t 値 を 示す。.

(16) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −38−. 香川大学経済論叢 表8:食料費目の価格弾力性. 価格弾力性 ND S. ND. 238. 表9:食料費目の時間的志向性 ND. S. −0. 0 8 1 −0. 5 8 2 0 1 4) (−7. 3 1 8) (−1. −1. 8 3 9 −1. 2 0 6 7 9 4) (−4. 1 8 2) (−2.. 時間志向性. S. −0. 0145 0. 1240 (−1. 005 1) (1. 651 2). 注)括弧内は t 値を表す。. 注)括弧内は t 値を表す。. 4. 3 住居 住居に関しての支出に関しては主に地代や家賃それに住宅等を維持するため の修繕サービスに対する支出が中心となる。特に家計調査では帰属家賃等を計 算せず,本来の出費のみを記載する形式にしているため,集計されたのち公開 される平均の出費としては持家世帯と非持家世帯の支出額が異なっており,そ の混合という形で値が得られるので注意が必要である。 住居の出費では修繕の際の材料や器具などが,耐久財や半耐久財に相当する が,そのウェイトは基準年において3%および1%と極めて小さなものであ る。その他の大部分はサービスが占めることになり,非耐久財は住居の中には 計上されていない。傾向としては期間内で次第にサービス支出が低下している ことが指摘できる。また物価に関しては耐久財や半耐久財自体には変化がみら れるが,ウェイトの大部分を占めるサービス価格に関しては期間内に大きな変 化はなく全体として物価は安定している。住居費目に関して推定を行った結果 に関しては表1 0に示しており,それによる支出弾力性と価格弾力性の表はそ れぞれ表1 1と表1 2に示している。 表1 0の結果も非負値定符号行列という点では条件を満たしていないという 点では問題が残るもののそれらの推定値は有意な結果は示していない。表1 1 の支出弾力性の結果をみると D の耐久財に関しては選択的支出費目である可 能性が高い結果を示しており,一方 SD と S は選択的支出費目の様相は示して いないものの統計的に有意ではない。表1 2の価格弾力性の値に関してはあま り我々が実感する常識的な結果であるとは言えず,全体的には住居の支出自体.

(17) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 239. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析 表1 1:住居費目の支出弾力性. 表10:住居費目の推定値 "!". "!#. −39−. D. "!$. !"". 0. 0 9 5 8 1. 4 0 1 2 −0. 5 5 8 7 7 5 5 2) (4. 8 6 9 6) (−1. 9 5 34) (0. !#" −0. 0 0 3 5 0. 0 0 4 6 0. 0 0 3 7 6 8 9 6) (0. 4 4 4 7) (0. 3 3 80)(−0. """ −0. 0 1 4 2 −0. 1 2 5 6 0. 1 6 2 2 4 1 2 9)(−1. 6 3 9 0) (2. 0 7 62)(−0. "#" −0. 0. 0 0 0 4 −0. 0 0 0 7 0 0 0 3 6 5 3 9)(−0. 5 4 7 6) (−0. 2 4 96) (0. $ "" −0. 1 5 9 1 −0. 1 2 8 9 0. 1 2 6 2 0 8 0 1) (0. 7 5 72)(−1. 4 0 7 0)(−1. $ #" 0. 1 1 3 0 −0. 1 5 9 1 0. 0 5 9 9 8 7 3 5) (−1. 4 0 70) (0. 5 0 1 2) (1. $ $" 0. 1 4 2 1 −0. 1 2 8 9 0. 1 1 3 0 1 0 1 4) (−1. 0 8 01) (1. 8 7 3 5) (1.. 支出弾力性 !!% #!!注1) !!% #!"注2). 2. 485 4. 971 2. 970. SD. S. 817 1. 230 0. 3. 971 6. 907 1 129 1. 292 −3.. 注1)帰無仮説 #!!のときの t 値を示す。 注2)帰無仮説 #!"のときの t 値を示す。. 注)括弧内は t 値を表す。 表12:住居費目の価格弾力性 価格弾力性 D SD S. D. SD. 表1 3:住居費目の時間的志向性 S. 6 2 0 6 7 0 −2. 0. 1 4 8 −1. 9 6 7) 0 9 4)(−1. (0. 0 68)(−1. 4. 0 2 7 1. 2 3 6 −5. 9 7 7 6 2 1) 2 5 7) (1. (−1. 2 74) (0. 6 7 7 0. 1 3 4 −0. −0. 1 2 9 9 4 6) 0 2 5)(−3. (−0. 7 39) (1.. D. SD. S. 時間志向性 0. 0673 −0. 2538 0. 0118 (0. 293 4) (−0. 671 7)(0. 496 5) 注)括弧内は t 値を表す。. 注)括弧内は t 値を表す。. が単純に価格に関しての反応によって起こるとは結論付けられない。支出自体 は過去の契約の継続に基づくなど価格とある程度切り離された中で決定が行わ れている可能性を示唆している。また分析したデータ自体は『家計調査』のデ ータに基づくものであるが,周知の通り『家計調査』 においては帰属計算を行っ ておらず,各家計が支払う住居に関する支出が持家家計や非持家家計が集計さ れた結果として算出されている。この点,どのように全体の計算に影響するか は少し不確定であるといえる。総じて言えることは全体の計算において住居部 分は計算には不適切であるといえる。.

(18) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −40−. 香川大学経済論叢. 240. 時間的推移に関しては表1 3にあるように全体の大部分を占める住居サービ スの S やその他の財に関してもほとんど時間的なトレンドは影響していない といえる。 4. 4 光熱・水道 光熱・水道に関しては単純に電気代,ガス代,他の光熱費や上下水料による 非耐久財のみで構成されており,他の形態の財は存在しない。これらの財は多 少の変動はあるものの期間を通して大きく変化していない。ただし,その物価 水準に関しては時系列的には期間中,期間の末期で多少上昇している。構成要 素が,比較的価格弾力性の低い財であることを考えると,こうした財の価格上 昇は費目の枠を超えて他の財に影響を与えることが考えられる。ただし光熱・ 水道に関しては財サービスの区分では ND の非耐久財に相当する財しか計上し ておらず,他の費目において行った AIDS モデルを用いた分析は行うことがで きない。 4. 5 家具・家事用品 家具・家事用品に関しては多少構成要素が複雑である。通常の家庭用電化製 品や生活関連連の家具は耐久財であり,生活関連の雑貨類は半耐久財,一部に 家事関連の消耗品を非耐久財として,また家事関連のサービスなどを含むがそ れらの占める割合は大きくない。基準年においてその占める割合は耐久財,半 耐久財,非耐久財およびサービスの順におおよそ4:3:2:1の比になってい る。この費目の大部分を占める耐久財は期間内でも物価水準の下落が続いてお り,全体に占める構成比に関しても次第に減少傾向にある。 推定結果は表1 4に示しており,それによる支出弾力性と価格弾力性の表は それぞれ表1 5と表1 6に示している。推定結果に関して言えば #の対角要素は 必ずしも負になっていない面がある。 !!"の部分が負となっておらず,統計 的に有意を示している。他の対角要素は負を示しているものの統計的には有意 とは言えない。またタイムトレンドを示す !!!,"!!はいずれも有意を示してお.

(19) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 241. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −41−. 表1 4:家具・家事用品費目の推定値 "!" !"". "!#. 0. 5 6 7 4 (1 2. 1 8 9 8) 0. 0 0 1 6 (0. 8 5 4 3) −0. 0 0 9 8 (−0. 7 7 6 6) −0. 0 0 0 2 (−0. 9 1 0 9) −0. 0 2 7 0 (−0. 9 7 3 6) −0. 0 0 6 8 (−0. 1 6 4 3) 0. 0 3 0 0 (1. 2 4 2 3) 0. 0 1 3 7 (0. 7 4 0 6). !#" """ "#" $ "" $ #" $ $" $ %". "!$. "!%. −0. 5 2 0 1 0. 4 4 0 2 0. 4889 (−4. 7 7 9 6) (5. 6 7 1 9) (14. 916 0) −0. 0 0 0 6 −0. 0 0 0 3 0. 0000 (−0. 1 3 7 0) (−0. 1 0 2 5) (0. 033 2) 0. 1 9 4 7 −0. 0 7 4 8 −0. 1056 (6. 8 6 0 1) (−3. 6 3 9 2) (−1 2. 184 1) 0. 0 0 0 1 0. 0 0 0 0 0. 0000 (0. 1 1 2 4) (0. 1 1 8 6) (0. 169 6) −0. 0 0 6 8 0. 0 3 0 0 0. 0137 (−0. (1. 2 4 2 3) (0. 740 6) 1 6 4 3) −0. 1 6 7 7 −0. 0037 −0. 0 1 6 6 059 4) (−0. 1 4 2 8) (−2. 8 7 4 7) (−0. 0. 1107 −0. 1 6 7 7 0. 1 0 1 8 (5. 557 1) (−2. 8 7 4 7) (2. 2 3 6 5) −0. 0152 −0. 0 0 3 7 0. 1 1 0 7 (−0. 0 5 9 4) (5. 5 5 7 1) (−0. 332 7). 注)括弧内は t 値を表す。 表1 5:家具・家事用品費目の支出弾力性 D 支出弾力性 0. 9 6 1 9 2 2 !!& #!!注1) 1. 0 7 8 !!& #!"注2) −0.. SD. ND. S. 0. 031 0. 5 57 1. 9 6 4 0. 331 9. 5 25 1 1. 0 2 9 358 5 75 −10. 5. 4 1 3 −7.. 注1)帰無仮説 #!!のときの t 値を示す。 注2)帰無仮説 #!"のときの t 値を示す。 表1 6:家具・家事用品費目の価格弾力性 価格弾力性 D SD ND S. D. SD. ND. S. −0. 0 0 5 0. 030 −1. 0 3 1 0. 064 0 6 1) (1. 69 1) (−1 7. 1 1 1) (−0. 21 9) (0. −1. 2 7 9 −0. 121 −0. 5 3 7 −0. 975 1 4 3) (−3. 36 9) (−2. 2 7 5) (−2. 14 8) (−0. −0. 9 3 3 0. 723 0. 4 1 5 −0. 306 86 3) (2. 2 0 0) (−2. 96 8) (3. 5 0 2) (−0. −1. 037 0. 6 3 5 1. 188 0. 1 6 5 43 2) (3. 3 3 4) (0. 82 5) (−2. 2 8 2) (5.. 注)括弧内は t 値を表す。.

(20) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −42−. 香川大学経済論叢. 242. らず,加えてその大きさも大きくない。結果として,時間的な選好の変化の影 響はないといえる。 支出弾力性の結果の表1 5では,D が1に近いが若干1を下回る。統計的に はほぼ1前後であると結論付けてよい。また SD は2近くになり,統計的にも 1以上であると結論付けてよいので選択的な支出費目ということになる。D よ りも SD の方が支出弾力性が強いという結果は多少我々の認識と異なる面があ る。ND は0から1という性質を示し,S は支出に依存しないという結果が出 ている。 価格変化の弾力性に関しては主対角要素の部分をみるとほぼ納得できる結果 であるが,SD の価格変化に関する交差価格弾力性に関しては若干複雑な結果 が出ている。SD の価格の上昇変化に伴い他の財やサービスは購入を減らす結 果が出ているが,その値としては小さな影響にとどまる程度である。 時間的な推移に関してはパラメータ推定結果の際に述べた通り,時間的な傾 向は示さないといえる。表17の時間的志向の結果をみても同様のことが言え る。 表1 7:家具・家事用品費目の時間的志向性 D 時間志向性. SD. ND. S. 0. 0 0 6 4 −0. 0 0 5 3 −0. 0043 −0. 0017 (0. 8 8 3 3)(−0. 1 2 4 7) (−0. 110 6) (−0. 068 6). 注)括弧内は t 値を表す。. 4. 6 被服及び履物 被服及び履物に関してはほとんどの財が半耐久財に分類される。わずかの構 成要素としてサービスに分類されているものがあるが,これは縫製,修繕や外 部のクリーニングなどにかかる費用である。大部分を半耐久財という形で占 め,他の耐久財や非耐久財に分類される財はない。半耐久財とサービスの基準 年におけるウェイトは9 3%と7%である。オリジナルのデータとして半耐久 財は衣料を多く含むこともあり季節性の変動を示す。.

(21) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 243. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −43−. 被服及び履物の推定結果は表1 8であり,それによる支出弾力性と価格弾力 性の計算結果はそれぞれ表1 9と表2 0である。推定結果は価格のパラメータの 部分に関しては若干符号条件を満たしていない部分が存在する。とくにそれは "!$の S に関する部分であり,前述したようにこの部分のウェイトは小さく, 付属的な被服関連サービスである。 ほとんどは衣料品などによる SD の半耐久財であり,その支出弾力性は1を 若干超える程度で必需品および選択的支出費目の間の中間的な財といえる。た だし,この傾向は衣料や履物全体を一つとして統一的に取り扱った結果であ り,実際にはそれぞれの衣料や履物の種類によりかなり所得弾力性に関して相 違が生じている可能性がある点留意が必要である。また,S のサービスに当た. 表1 8:被服及び履物費目の推定値 "!# !"" !#" """ "#" $ #" $ $". 表1 9:被服及び履物費目の支出弾力性. "!$. 0. 1 3 8 1 0. 8 4 6 2 (2. 3 2 3 5) (1 1. 4 4 02) 0. 0 0 3 0 −0. 0 0 2 3 (1. 3 5 5 4) (−0. 8 5 02) −0. 0 1 7 5 0. 0 2 2 1 0 4 1 1) (1. 0 4 87) (−1. −0. 0 0 0 4 0. 0 0 0 3 4 2 2 6) (0. 9 0 14) (−1. −0. 0 6 5 6 0. 0 4 3 2 (0. 7 0 18) (−1. 3 8 6 1) −0. 0 6 5 6 0. 0 8 3 5 (−1. 3 8 61) (2. 0 6 7 6). SD 支出弾力性 !!% #!!注1) !!% #!"注2). S. 0. 464 1. 041 2. 606 2. 082 010 0. 082 −3.. 注1)帰無仮説 #!!のときの t 値 を示す。 注2)帰無仮説 #!"のときの t 値 を示す。. 注)括弧内は t 値を表す。. 表2 0:被服及び履物費目の価格弾力性 価格弾力性 SD S. SD. SD. S. −0. 0 7 3 −0. 9 9 1 7 1 2) (−1 4. 0 0 1) (−1. 0. 2 2 4 −0. 4 3 4 3 9 7) (−0. 6 1 7) (0.. 注)括弧内は t 値を表す。. 表2 1:被服及び履物費目の時間的志向性 時間志向性. S. −0. 0052 0. 0885 (−0. 876 0) (1. 389 2). 注)括弧内は t 値を表す。.

(22) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −44−. 香川大学経済論叢. 244. る部分は被服関連サービスであり,価格や支出に依存するのではなく,他の財 の補修などを行う最低限のサービスとして機能していると見ることができる。 価格弾力性は主要な財である SD は自己価格弾力性に関しては負をとり統計的 に有意であるが,S の自己価格弾力性に関しては必ずしも負になっていないし 有意でもない。以上の考察を経ると S は価格に対して合理的な反応を示さな いが,S が付随的なサービスという形で機能し必ずしも価格に依存しないため であると考えられる。 最後に,時間的な志向の変化という点では大部分を占める半耐久財としての 衣類は影響がないといえる。また,サービスに関しても時間的な志向の変化は 大きくない。 4. 7 保健医療 保健医療は半分以上の支出が保健医療サービスであり,それに引き続いて医 薬品などの非耐久財が構成要素の3割強を占めており,後若干の耐久財に相当 する財や半耐久財の占める財が1割未満存在する状況になっている。基準年に おけるウェイトはサービス,非耐久財,半耐久財および耐久財の順に5 4:3 3: 6:7である。物価水準の時系列的変化という点では基準内ではサービスが微 増の一方,非耐久財は微減という傾向を示す。その他,全体の支出傾向という 点で,期間内の明確な変化としては保健医療サービスの消費は増加傾向にある。 保健医療に関する推定結果は表2 2であり,支出弾力性と価格弾力性の計算 ! !の符 結果はそれぞれ表2 3と表2 4に示している。保健医療の計算結果には !. 号条件が正で有意になっているものもみられるが,保健医療の費目において大 部分を占めるのは S と ND の動向であり,費目としてこの中で D に挙げられ ているものおよび SD に挙げられているものは極めて限定的である。S と ND に分析を限ると,支出弾力性に関しては S が統計的には1を超えていると結 論付けることができ選択的支出費目的な傾向を示す。ND は0から1までの値 をとると考えられ,必需品的傾向を示す。また,価格弾力性の値も自己価格弾 力性部分,交差価格弾力性部分に関しても比較的納得のいく結果であるといえ.

(23) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 245. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −45−. 表2 2:保健医療費目の推定値 "!" !"". "!#. 0. 3 5 9 4 (2. 8 7 0 2) −0. 0 0 7 6 (−1. 6 6 7 9) −0. 0 8 6 5 (−2. 3 2 4 3) 0. 0 0 1 0 (1. 6 7 5 6) 0. 2 5 4 9 (2. 2 8 8 4) 0. 0 1 4 3 (0. 2 3 3 7) −0. 1 2 6 4 (−1. 2 3 0 6) −0. 0 5 7 2 (−1. 1 7 9 1). !#" """ "#" $ "" $ #" $ $" $ %". "!$. −0. 3 2 2 1 (−2. 5 3 9 4) 0. 0 0 5 1 (1. 0 9 4 9) 0. 1 0 9 5 (2. 8 7 7 8) −0. 0 0 0 7 (−1. 1 3 3 9) 0. 0 1 4 3 (0. 2 3 3 7) 0. 1 0 2 2 (1. 4 1 1 0) −0. 1 0 3 9 (−1. 4 7 7 2) −0. 1 2 1 4 (−2. 4 6 6 6). 0. 7 4 7 8 (4. 1 1 29) 0. 0 1 3 3 (1. 9 8 27) −0. 1 2 3 2 (−2. 2 5 22) −0. 0 0 1 7 (−2. 0 5 93) −0. 1 2 6 4 (−1. 2 3 06) −0. 1 0 3 9 (−1. 4 7 72) 0. 0 5 0 9 (0. 4 3 72) 0. 3 0 4 3 (4. 9 5 60). "!% −0. 0439 (−0. 152 5) −0. 0018 (−0. 181 5) 0. 1701 (1. 997 5) 0. 0004 (0. 283 6) −0. 0572 (−1. 179 1) −0. 1214 (−2. 466 6) 0. 30 43 (4. 956 0) −0. 2962 (−3. 064 6). 注)括弧内は t 値を表す。 表2 3:保健医療費目の支出弾力性 D 支出弾力性 0. 4 7 3 9 4 6 !!& #!!注1) 0. 0 5 4 !!& #!"注2) −1.. SD. ND. 0. 3 21 3. 1 3 9 5. 4 89 1 7. 6 2 7 1. 6 11 1 2. 0 1 2 −1. S 1. 324 1 4. 152 3. 463. 注1)帰無仮説 #!!のときの t 値を示す。 注2)帰無仮説 #!"のときの t 値を示す。 表2 4:保健医療費目の価格弾力性 価格弾力性 D SD ND S. D. SD. ND. S. 0. 2 1 8 −0. 493 2. 5 9 9 −1. 601 2 1 7) (−1. 56 7) (1. 4 8 5) (0. 10 1) (−0. 1. 8 1 8 −4. 680 0. 2 5 1 −3. 609 7 5 5) (−1. 67 6) (0. 1 1 5) (0. 63 4) (−2. −0. 3 0 9 1. 369 −0. 3 5 6 −0. 625 31 0) (−0. 9 0 1) (−1. 52 8) (5. 0 2 5) (−1. −1. 698 −0. 1 2 2 0. 423 −0. 2 2 1 09 5) (−0. 6 5 6) (−1. 76 5) (−7. 2 6 5) (2.. 注)括弧内は t 値を表す。.

(24) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −46−. 香川大学経済論叢. 246. る。これに関しても S の部分の価格の影響が大きい。S の大部分を病院などの 医療費が占めていることを勘案すると,政府等の医療費に関する保健制度など の補助システムを変更することにより,家計の医療費に関する負担が影響を受 け大きく変化する結果になる可能性がある点注意が必要である。 時間的な傾向という点では,表2 5に示しているように,この費目中半分以 上のウェイトを占める S について志向の傾向は見られない。しかしながら, 次のシェアを占める ND に関しては次第により増加の傾向がみられるといえ る。また,D は全体のウェイトは2 0分の1程度であり,全体的に大きな影響 はないが,時間的に負の方向に志向される傾向にある。 表2 5:保健医療費目の時間的志向性 D 時間志向性. SD. ND. S. −0. 2 1 1 2 0. 2 9 2 8 0. 0866 −0. 0080 (−1. 6 7 1 8) (1. 1 1 4 4) (2. 021 1) (−0. 232 4). 注)括弧内は t 値を表す。. 4. 8 交通・通信 交通・通信は一つの費目としてはまさに交通と通信が混在した複雑な財であ るととらえることができる。財としては2つの性質を混在した財であるので取 り扱いは注意する必要がある。とくに近年の移動手段としての交通部分と異な り,通信部分に関しては移動電話などの従来と異なった形の情報通信形態の発 展があり本来は分離して分析することが望ましい。ここではそれを指摘するに とどめてこの複合した財の構成を考察する。 財の構成に関して,非耐久財は移動手段の燃料となるガソリンのみであり, 半耐久財に相当するのは自動車部品等を含んだわずかの財である。耐久財に関 しては交通に関するものが自動車や自転車などや,通信に関しては移動電話の 本体などの財を含んでいる。財の支出の構成割合についての時間的変化に関し ては,耐久財自体は期間内の当初はサービスに次ぐ支出費目であったが,次第 にその比率を低下させ,非耐久財のガソリンと同じ程度の支出額かそれ以下に.

(25) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 247. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −47−. なっているようにそのウェイトを減少させている。最後にサービスについてで あるが,サービスについては先ほど述べた以外のすべての支出によって構成さ れる。交通面でいえば, 通勤通学のための公共交通機関の利用などが主であり, 他に駐車場の賃貸料や自動車保険などの保険料を含む。一方通信面でのサービ スは電話等の通信費,ほかに郵便や運送料などのサービスを含む。以上の構成 からサービス特に通信面でのサービスは長期的な契約に基づいて決定されてお り,短期的な価格の変化には即応しない性質がある可能性がある。 基準年におけるウェイトの構成比は,サービス,非耐久財,半耐久財および 耐久財の順に6 6:1 6:4:1 4である。期間内における物価水準の変化に関して 特徴的なものは非耐久財に相当するガソリンの価格であり,これは主に外的要 因で決定すると考えられる。それ以外の財に関しては価格水準ということでは 期間内の変化は大きくない。ただし, 耐久財などのようにある程度のラグをもっ て価格に反映するものもある。 交通・通信費目に関して推定を行った結果に関しては表2 6に示しており, それによる支出弾力性と価格弾力性の表はそれぞれ表2 7と表2 8に示してい る。すでに財サービスの構成について考察したように,この費目の大部分の構 成要素は S である。あとは D と ND がそれぞれ1 5%程度を占める。推定値の 値には主対角要素は負にならないという問題はあるものの,計算された支出弾 力性の結果をみると比較的常識的な値を示していると考えられる。D が選択支 出費目としてきわめて大きな値を示す一方,SD の値は0を超えており,殆ど 1となり中間財的な性格を示す。ND はガソリンのみであるが支出弾力性は低 く,統計的には0から1の間の値をとる。同じく S に関しては,様々なサー ビスが混じった財ではあるが,支出弾力性は低く必需品的性格が強く ND 同様 統計的には0から1の間の値をとる。 表2 8における価格弾力性という観点からいえば,自動車等の耐久財を含む D に関しては自己価格弾力性が負の値を取り有意である。ND に相当するガソ リンに関しても同様に負の値をとるが,その値は大きくはなくその有意の程度 も大きくはない。SD も負の値をとるが有意ではないし,S に関しては負の値.

(26) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −48−. 香川大学経済論叢. 248. 表2 6:交通・通信費目の推定値 "!" !"". "!#. −1. 8 4 9 2 (−7. 4 3 0 9) −0. 0 1 4 5 (−1. 5 6 9 4) 0. 4 7 3 7 (8. 3 8 6 6) 0. 0 0 1 5 (1. 4 2 8 9) −0. 1 6 5 7 (−0. 9 5 1 5) −0. 0 7 4 5 (−1. 6 3 8 3) −0. 0 1 9 4 (−0. 5 0 4 7) −0. 2 1 5 7 (−1. 3 9 1 5). !#" """ "#" $ "" $ #" $ $" $ %". "!$. 0. 1 1 7 8 (1. 7 6 7 4) −0. 0 0 3 2 (−1. 3 3 2 4) −0. 0 1 7 8 (−1. 1 6 6 0) 0. 0 0 0 4 (1. 3 2 6 1) −0. 0 7 4 5 (−1. 6 3 8 3) −0. 0 0 6 1 (−0. 1 5 8 0) 0. 0 2 4 5 (2. 0 2 6 1) 0. 0 7 3 5 (1. 4 3 8 4). 0. 5 5 8 1 (1 0. 0 9 5 5) 0. 0 0 2 8 (1. 3 0 4 9) −0. 0 9 8 1 (−7. 8 2 9 1) −0. 0 0 0 3 (−1. 1 8 3 6) −0. 0 1 9 4 (−0. 5 0 4 7) 0. 0 2 4 5 (2. 0 2 6 1) 0. 0 9 4 0 (8. 4 4 2 2) −0. 0 0 0 6 (−0. 0 1 9 0). "!% 2. 1479 (7. 741 4) 0. 0167 (1. 682 6) −0. 3522 (−5. 566 3) −0. 0018 (−1. 583 9) −0. 2157 (−1. 391 5) 0. 0735 (1. 438 4) −0. 0006 (−0. 019 0) 0. 4967 (3. 017 9). 注)括弧内は t 値を表す。 表2 7:交通・通信費目の支出弾力性 D 支出弾力性 !!& #!!注1) !!& #!"注2). 4. 3 1 1 8. 6 2 3 6. 6 2 3. SD. ND. S. 0. 331 0. 1 66 1. 0 0 9 3. 538 2. 8 39 5. 6 6 6 151 4. 2 62 −7. 0. 0 5 1 −1. 注1)帰無仮説 #!!のときの t 値を示す。 注2)帰無仮説 #!"のときの t 値を示す。 表2 8:交通・通信費目の価格弾力性 価格弾力性 D SD ND S. D. SD. ND. S. −0. 564 −0. 5 7 8 −2. 5 4 8 −3. 488 2 1 1) (−1. (−2. 3 3 5) (−1. 44 2) 42 8) (−3. −1. 1 5 8 −1. 9 2 1 1. 889 0. 629 0 7 5) (1. (−1. 5 6 1) (−1. 34 7) 40 6) (1. 0. 2 1 4 −0. 0 0 5 0. 546 −0. 191 5 3 6) (−1. (−0. 0 1 8) (1. 01 5) 60 4) (2. 0. 1 3 7 −0. 2 1 6 0. 194 0. 089 0 3 5) (0. (−0. 9 3 8) (1. 69 0) 82 4) (0.. 注)括弧内は t 値を表す。.

(27) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 249. 耐久性の異なる財に関する消費者需要分析. −49−. はとらないが有意とは言えない。以上を総合すると,自己価格弾力性部分に関 してはおおよそ基準を満たしているといえる。一方交差価格弾力性部分に関し ては符号が正や負をとり関係が不明確である面もあり,統計的に有意でないも のも多く存在する。ただ,ND のガソリン価格が変化した場合,S の内容の中 で交通手段への需要が代替関係にあると想定されるが,計算結果ではそれを支 持する結果が出ている。 時間的な志向という意味では表2 9に示すように,大部分を占めるサービス が値は小さいものの若干の趣向性を示す。ただし,その統計的な有意性は高く ない。同様に統計的に有意という明確な結果は出ていないが,D や SD は負の 趣向性を示している。 表2 9:交通・通信費目の時間的志向性 D 時間志向性. SD. ND. S. −0. 1 6 7 6 −0. 1 6 4 9 0. 0395 0. 0493 (−1. 4 9 9 0)(−1. 3 2 9 3) (1. 244 2) (1. 633 2). 注)括弧内は t 値を表す。. 4. 9 教育 教育に関する支出については教科書などを非耐久財として若干含む他は基本 的に授業料などのサービスに関する支出で構成される。その他の財は計上され ておらず,ウェイトとして3%程度の非耐久財を含むのみで,残りのほとんど がサービスで占められる。 こうしたサービスの占める支出に関しては,個々の家計の支出要因の判断材 料は就学者を含むか否かが支出の第一の要因である可能性があるが,『家計調 査』などの平均を示したデータではその期間における動向は大きく変化してい ない。また, ウェイトの殆どを占めるサービスの価格は期間内に微増しており, したがって,教育の物価水準の変化も同様に微増している。 教育の費目に関して推定を行った結果は表3 0に示している。同様に支出弾 力性と価格弾力性の表はそれぞれ表3 1と表3 2に示している。この費目の財サ.

(28) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ −50−. 香川大学経済論叢. 250. ービスの構成についてもほとんどの構成要素は S である。 表3 0の推定結果に関しては符号条件を満たしていないが,その統計的な値 は有意を示さない。表3 1の支出弾力性に関しても ND が若干ながら負の値を 示すが統計的には有意とは言えない。一方,S は1を超えているものの値が若 干の超過であり統計的には1とみなせることを勘案すると,通常我々が認識し ているような教育費用が強い選択支出的な性質を示すという通常の結果と異 なっており多少違和感を覚える。ただここでの分析は教育費に関する支出が固 定された上での S に関する支出である点で単純に選択支出的な性質を示すと は限らず,支出弾力性に関しても妥当な数字といえる。価格弾力性に関しても ND は符号の要請を満たしてはいないが統計的に有意でもなく0であることを 表3 1:教育費目の支出弾力性. 表3 0:教育費目の推定値 "!$ !"" !#" """ "#" $ $" $ %". "!%. 0. 9 3 6 2 0. 0 6 1 4 1. 2 0 2 9) (1. 4 7 57) (2 −0. 0 0 2 1 0. 0 0 2 2 0 9 0 1) (1. 1 7 63) (−1. 0. 0 1 1 4 −0. 0 1 0 8 (0. 9 1 9 8) (−0. 9 1 78) 0. 0 0 0 3 −0. 0 0 0 3 (1. 1 3 2 9) (−1. 2 1 59) −0. 0 4 4 1 0. 0 5 5 2 (0. 7 4 40) (−0. 5 7 0 4) −0. 0 4 4 1 0. 0 3 2 4 (−0. 5 7 04) (0. 3 9 3 9). ND 支出弾力性 −0. 032 064 !!& #!!注1) −0. 064 !!& #!"注2) −2.. S 1. 026 5. 762 0. 146. 注1)帰無仮説 #!!のときの t 値 を示す。 注2)帰無仮説 #!"のときの t 値 を示す。. 注)括弧内は t 値を表す。. 表3 2:教育費目の価格弾力性 価格弾力性 ND S. ND. ND. S. −0. 8 0 9 1. 2 9 9 2 5 1) (0. 4 3 3) (−0. −0. 9 9 2 −0. 0 4 6 1. 5 5 8) (−0. 6 0 3)(−1. 注)括弧内は t 値を表す。. 表3 3:教育費目の時間的志向性 時間志向性. S. 0. 1802 −0. 0043 (1. 196 1)(−1. 111 5). 注)括弧内は t 値を表す。.

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