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.微視的過程ー光子と電子の弾性散乱ー 3.コンプトン効果の関係式

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Academic year: 2021

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1

目次

1

.コンプトンによる実験

2

.微視的過程ー光子と電子の弾性散乱ー 3.コンプトン効果の関係式

(1)

.

コンプトン効果の関係式

(2)

コンプトン効果またはコンプトン散乱

Made by R. Okamoto (Kyushu Institute of Technology) filename=compton-effect-summary101026.ppt

(2)

2

1

.コンプトンによる実験

物質に(波長が数

A

の)

X

線を照射すると、散乱

X

の角度分布に、

入射波と同じ波長の散乱

X

線とともに、波長の長くなる散乱

X

線と 電子の放出が観測される。波長が同じ散乱をトムソン散乱と呼ぶ。

波長の短くなる散乱を発見者に因んで、コンプトン散乱

(またはコンプトン効果)と呼ぶ。

(3)

3

2

.微視的過程ー光子と電子の弾性散乱ー

θ

実験事実を、コンプトンは離散的なエネルギーと運動量をもつ光子と

静止した電子の弾性散乱と近似して(見なして)解析した。(特殊相対論を用 いた分析)

運動量保存則(入射方向)

運動量保存則(入射方向と垂直な方向)

エネルギー保存則

入射X線

散乱X線

(散乱光子)

反跳電子

φ

e e

e

m p

E 質量:

運動量:

エネルギー:

2 0

2 2 2

,

( ) ( )

hf mc hf E

E mc cp

+ = +

+

0 cos e cos

hf f

c hc p

θ φ

= +

0 hf sin e sin

c θ p φ

=

(入射光子)

0

0 0

0 0

2

( )

f

f

hf c

hf ω π

ω

=

==

0

振動数:

角振動数:

エネル 運動量:

ギー:

注意:散乱角度を光子の入射方向から,

光子に対しては反時計周りに,

電子に対しては時計周りに取った.

2

( )

h f

h f c

f f ω π

ω

=

== 振動数:

角振動数:

エネル 運動量:

ギー:

(4)

4

2’

.微視的過程ー光子と電子の弾性散乱ー

(

電子の散乱角度の取り方を変えると)

θ

0

0 0

0 0

2

( )

f

f

hf c

hf ω π

ω

=

==

0

振動数:

角振動数:

エネル 運動量:

ギー:

実験事実を、コンプトンは離散的なエネルギーと運動量をもつ光子と

静止した電子の弾性散乱と近似して(見なして)解析した。(特殊相対論を用いた分析)

運動量保存則(入射方向)

運動量保存則(入射方向と垂直な方向)

エネルギー保存則

入射X線

散乱X線

(散乱光子)

反跳電子

ϕ

e e

e

m p

E 質量:

運動量:

エネルギー:

2 0

2 2 2

,

( ) ( )

hf mc hf E

E mc cp

+ = +

+

0 cos e cos

hf f

c hc p

θ ϕ

= +

0 hf sin e sin c θ + p ϕ

=

(入射光子)

注意:散乱角度を光子の入射方向から,

光子に対しては反時計周りに,

電子に対しても反時計周りに取った.

2

( )

h f

h f c

f f ω π

ω

=

== 振動数:

角振動数:

エネル 運動量:

ギー:

反跳電子の散乱角度の2つの定義間の関係

2

sin sin(2 )

sin(2 ) cos cos(2 ) sin sin

ϕ π φ

ϕ π φ

π φ π φ

φ

=

=

=

= −

(5)

5

3.コンプトン効果の関係式(1)

0

e compton

compton

e

10

(1 cos ), (1 cos ),

; (

0.024 0.024 10 m.

h m c

h m c

A

λ λ θ

λ θ

λ

=

=

= = ×

電子の)コンプトン波長  

0 e 0

compton

-10 compton

-7 0

(1 cos )

(1 cos ),

0.06 (6%) for =0.4A=0.04nm=0.4 10 m;X

for electron 0.000024 (0.0024%) for =1000A=1nm=10 m,;

h

λ λ m c θ

λ λ

λ θ

λ

λ λ

λ λ

=

×

= ⎨

線 可視光

波長の相対的変化率ーコンプトン効果が無視できるかどうかの目安ー 散乱光子の波長λと散乱角θの関係

効果は有意の大きさと見なされる

効果は無視できる

(6)

6

半古典近似:

2 1 2

2

2

0 0

,

( ) 2 (1 cos )

E mc mv

p mv

f f ff

θ

≅ +

− ⋅ −

次のように、電子のエネルギー(=静止エネルギー+運動エネルギー)と運動量について、

半古典近似を行っても、コンプトンの関係式が近似的に導出される。

0

e

(1 cos ), h

λ λ m c θ

多くの実験的事実より

(7)

7

.

コンプトン効果の関係式(2)

compton 2

0 e

compton 2

0

0

2 sin

2

1 2 sin

2 K ch

λ θ

λ

λ λ θ

λ

⎛ ⎞

⎜ ⎟

⎝ ⎠

= ⎜ ⎟ ⎠ + ⎛ ⎞⎜ ⎟

⎝ ⎠

反跳電子の運動エネルギー

Ke

と光子の散乱角θの関係

反跳電子の散乱角φと光子の散乱角θの関係

compton 0

tan 1

tan 1

2

φ θ λ

λ

= ⎛ ⎞⋅ +⎜ ⎟

⎝ ⎠ ⎝

(8)

8

参考文献

佐川弘幸、清水克多郎「量子力学」、シュプリンガー・フェアラーク東京 高田健次郎「わかりやすい量子力学入門」丸善株式会社

原田勲,杉山忠男「量子力学

I

」,講談社

猪木慶治,川合 光「基礎量子力学」,講談社

参照

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