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部 族 、 個 人 と して の イ ンデ ィ ア ン(2)

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89

説 〉

部 族 、 個 人 と して の イ ンデ ィ ア ン(2)

ア メ リカ ・イ ンデ ィア ン法研 究 序 説(十 二)

藤 田 尚 則

は じめ に 第一 節riff111族

1音K族 とい うni言吾

H連 邦 に よ る部族 の承 認 の意 味

III法 的 ・政 治 的 目的の た め に部 族 と して の地 位 を決 定 す る連 邦 の権 限 N承 認 を め ぐ る初 期 の 判 例展 開

V連 邦 法 の 適用 一 裁 判 例 を 中心 に 一(以 上 、一 部 第40巻 第1号) VIイ ンデ ィ ア ン部 族 承 認 手続(再 考)

w管 理 終 結 法 とイ ンデ ィア ンの 法 的地 位 管理 終 結 され た部 族 の権 利 回 復

IX州 に よ って承 認 され た 部族(以 上、 本 号) 第 二 節 個 人 乃 至構 成 員 と して のイ ンデ ィ ア ン

1"W{:oisR921ndianwithinthe'η θα,励90f〃iatAct"

[1構 成 貝 資 格 の決 定 と連邦 政 策 の 変遷 過 程 [II構 成 員 資 格 を決 定 す る部 族 の 権 限 IV構 成 員 資 格 を決 定 す る連 邦 の権 限 V連 邦 法 に み る イ ンデ ィア ンの 定 義 の類 型化 vコ婚 姻 に よる権 利 の 得 喪

V連 邦法の適 用 一 裁判例 を中心 に 一 3連 邦酒類規制 法

連 邦 法 は 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー で の 酒 類 の 規 制 に つ い て 広 範 囲 に 亘 っ て そ の 規 定 を 置 い て い る が 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー で の 酒 類 規 制 の 規 定 を 追 う と 、 合 衆 国 法 律 集 第18編 ・ 「犯 罪 及 び 刑 事 手 続 」 第ll54条(イ ン デ ィ ア ン ・ カ ン ト リー 内 で 分 配 さ れ る ア ル コ ー ル 飲 料)、 第ll56条(不 法 に 所 持 さ れ る ア ル コー ル 飲 料)、 第ll61条(イ ン デ ィ ア ン 酒 類 法 の 適 用) 、 第3055条(イ ン デ ィ ァ ン の 酒 類

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取 引 を 禁 止 す る 官 吏 の 権 限)、 第3113条(イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー 内 の 酒 類 規 制 侵 害)、 第3488条(不 法 持 込 の 証 拠 と して の イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー 内 で の 蒸 留 酒)、

第3669条(酒 類 運 搬 用 運 搬 機 関)、 第3670条(イ ンデ ィ ア ン酒 類 法 違 反 で 押 収 され た 運 搬 機 関 の 廃 棄)、 合 衆 国 法 律 集 第25編 ・「イ ン デ ィ ア ン」 第251条(蒸 留 酒 製 造 所 の 設 立)、 第253条(聖 餐 用 の ぶ ど う酒)と 続 くが 、 こ れ ら の 規 定 は 、 一 般 に 「イ ン デ ィ ァ ン酒 類 法 」(IndianLiquorlaws)と して 知 ら れ て い る 。 イ ン デ ィ ア ン との 酒 類 販 売 規 制 は 、 初 期 植 民 地 時 代 に 遡 る が 、 合 衆 国 誕 生 後 も継 続 さ れ 、 例

79)

え ば 、 「1802年3月30日 法 」 第21条 は大 統 領 に イ ン デ ィア ン部 族 との 酒 類 販 売

を規 制 す る権 限 を 付与 し、 「1822年5月6日 法 」 第2条 はイ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー へ 酒 類 を持 ち 込 ん だ業 者 の 商 品 の 没 収 を規 定 して い る。 今EIで も そ の効 力 を も って い る基 本 とな る規 定 は1834年6月301≡iに 制 定 され た 「通 商 及 び交 易 法 」

xq

第20条 で あ っ た 。 同 条 は 、 「イ ン デ ィ ァ ン に(イ ン デ ィ ア ン ・カ ン トリ ー 内 で)蒸 留 酒(spirituousliquor)又 は ぶ ど う 酒(wine)を 販 売 、 贈 与 、 交 換 若 し くは 処 分 し た る 者 は 、 何 人 た り と も 〔当 該 物 を 〕 没 収 さ れ 及 び500ド ル を 支 払 わ な け れ ば な ら な い 。 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー 内 に 蒸 留 酒 又 は ぶ ど う酒 を 持 ち 込 み 若 し く は 持 込 む こ と を 企 て た る者 は 、 何 人 た り と も … … 没 収 さ れ 及 び 最 高300ド を 支 払 わ な け れ ば な ら な い 。(以 下 、 略)」 と 規 定 し て い る 。

(1)Perrinv.UnitedStates

事 実 の 概 要 〉

ニ ュ ー ・メ キ シ コ 州 の サ ン タ ・ク ラ ラ 部 落 に ア ル コ ー ル 飲 料 を 持 ち 込 ん だ 罪 で 刑 事 訴 追 さ れ た 事 件 に 関 し て ニ ュ ー ・メ キ ソ コ ー 地 区 合 衆 国 地 方 裁 判 所 が 管

82)

轄 権 を 有 す る か 否 か が 争 わ れ た1913年 判 決 のSα η40耀1事 決 判 決 に つ い て は 既 に 論 及 した が 、 合 衆 国 最 高 裁 判 所 の1914年 判 決Perrinv.UnitedStates(以 下 、

89)

Pθγ励 事 件 判 決 とい う。)は 、 サ ウ ス ・ダ コ タ 州 の ヤ ン ク トン ・ス ー ・イ ン デ ィ ア ン(YanktonSiouxIndian)に よ っ て 合 衆 国 に 譲 渡 さ れ た 土 地 で の 酒 類 の 販 売 を 禁 止 し た 合 意 違 反 で サ ウ ス ・ダ コ タ 地 区 合 衆 国 地 方 裁 判 所 に 起 訴 さ れ た 白 人 の 被 告 人 が 、 譲 渡 さ れ た 土 地 で の 酒 類 販 売 を 規 制 す る 権 限 は 排 他 的 に 州 に 帰 属 す る と主 張 し て 争 っ た 事 件 で あ る 。

サ ウ ス ・ダ コ タ 州 の ヤ ン ク ト ン ・ス ー ・イ ン デ ィ ア ン 保 留 地 は 、 「1858年4月 19日 条 約 」(llStat.743.)に 基 づ い て 設 立 され 、当 初 そ の 面 積 は400,000エ ー カ ー

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部 族 、 個 人 と して の イ ン デ ィ ア ン(2) 9i で あ り、 相 当 部 分 が 「1887年2月8日 法 」(24Stat.388.)と 改 正1891年217 28日 法 」(26Stac.794.)に 基 づ い て 、 部 族 の 構 成 員 に 単 独 保 有 地 と し て 割 当 て

られ た 。 と こ ろ が 、 そ の 後 、 被 割 当 地 全 部 は 、1894年8月15日 の 合 衆 国 に よ っ て 批 准 、 承 認 さ れ た 合 意(28Stat,286,3且4.)に よ っ て 合 衆 国 に 譲 渡 、 放 棄 さ れ た 。 合 意 第17条 に は 、 合 意 に 基 づ い て 合 衆 国 に 譲 渡 、 売 却 さ れ た 土 地 又 は1858 年 条 約 で 設 立 さ れ た ヤ ン ク トン ・ス ー 若 し く は ダ コ タ ・イ ン デ ィ ァ ン(Dakota Indians)の 保 留 地 に 当 た る 土 地 で の 蒸 留 酒 そ の 他 の ア ル コ ー ル 飲 料(intoxicant) の 販 売 、 供 与 を 禁 止 し、 違 反 者 に は2年 以 下 の 懲 役 若 し く は300ド ル 以 下 の 罰 金 刑 を 科 さ れ る 旨 の 規 定 が 置 か れ て い た 。1887年 法 策5条 の 規 定 に 従 っ て 、 各 々 の 被 割 当 人(死 亡 の 際 は そ の 相 続 人)は 信 託 証 書(trustcertificate)が 付 与 さ れ た が(20年 の 期 限 。 但 し、 大 統 領 が 延 長 し得 る 。)、信 託 期 間 の 間 は 土 地 譲 渡 若 し く は 土 地 に 係 る 契 約 を 行 う 権 限 は な く、 満 期 に 際 し て は 単 純 不 動 産 権 の 権 原 を 譲 渡 す る 公 有 地 譲 渡 証 書 が 付 与 さ れ た 。 被 割 当 地 の 相 当 部 分 が 、 合 衆 国 議 会 の 明 白 な 承 認 に 下 で 処 分 さ れ 、1911年 当 時 、 残 余 部 分 は100,000エ ー カ ー に な ん な ん と し、1,500人 以 上 の イ ン デ ィ ア ン に よ っ て 占 有 さ れ て い た(Rep.Com.Ind.

Affairs,1911,p.72.)。 信 託 期 間 は 、 終 了 して は お ら ず 、 イ ン デ ィ ア ン の 部 族 関 係 も 解 消 さ れ て は な い 。 譲 渡 さ れ た 土 地 は 、 イ ン デ ィ ア ン の た め の 行 政 機 関 や イ ン デ ィ ア ン 学 校 等 々 の 敷 地 と し て 政 府 に よ っ て 保 有 さ れ て い る土 地 を 除 い て 1895年6月21FI制 定 の 宅 地 及 び 町 建 設 用 地 法 」(29Stat。865.)の 下 で 処 分 に 付 さ れ 、 ほ とん ど の 土 地 は 個 人 所 有 に移 っ て い た 。 蒸 留 酒 が 販 売 さ れ た 場 所 は 、 居 住 者 に よ る個 人 所 有(イ ンデ ィ ア ン所 有 者 は 一 人 もい な い)と な っ て い る 譲 渡 さ れ た 土 地 の 一 部 に 位 置 す る 組 織 化 さ れ た ダ ン テ(Dante)町 の 被 告 人 所 有 の 敷 地 で あ り、 被 告 人 は 白 人 で あ る が 、 購 入 した 者 は 白 人 か イ ン デ ィ ァ ン か は 定 か で は な い 。 争 点 は 、 第 一 に 譲 渡 さ れ た 土 地 で の 蒸 留 酒 の 販 売 規 制 を 行 う権 限 は 排 他 的 に 州 に 帰 属 す る の か 、 第 二 に 合 衆 国 議 会 が 当 該 権 限 を 有 して い る と す る な ら ば 、 当 該 権 限 は 被 譲 渡 地 を 占 有 す る イ ン デ ィ ア ン の 保 護 に と っ て 本 質 的 な も の に 必 然 的 に 制 約 さ れ る の で は な い か 、 第 三 に こ の 制 限 は 本 件 規 定 に よ っ て 不 明 瞭 な も の で は な い か と い う 点 に あ っ た 。

判 旨 〉

合 衆 国 最 高 裁 判 所 一 ヴ ァ ン ・デ ィ ヴ ァ ン タ 判 事 が 法 廷 意 見 を 執 筆 一 は 、

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92

まず 、 イ ン デ ィ ア ン保 留 地 へ の 蒸 留 酒 の 流 入 を 禁 止 す る合 衆 国 議 会 の 権 限 は 、 憲 法 の イ ン デ ィ ア ン通 商 条 項 及 び連 邦 政 府 とイ ンデ ィ ア ン部 族 の承 認 さ れ た 関 係 に求 め る こ とが で き る(Ho〃 堀岬 聖 件判決(3Wa1L407,417.))と 判 示 し、 イ ン デ ィア ン部 族 は 合 衆 国 に 従 属 す る コ ミュ ニ テ ィで あ り、彼 ら を保 護 す る こ と は合 衆 国 の 義 務 で あ る とす る(UnitedStatesv。Kagama,118U.S.375,383.)。

そ して 、 州 内 の イ ン デ ィア ン保 留 地 の 一 部 の譲 渡 を保 証 す る た め に 譲 渡 され た 土 地 で の アル コ ール 飲 料 の 販 売 を禁 止 す る こ とは、 被 譲 渡 地 に居 住 す るイ ンデ ィ ア ン保 護 に とっ て 合 理 的 に 言 っ て本 質 的 な もの で あ る 一 愛 飲 者 が ア ル コー ル を 求 め て 境 界 か ら迷 い 出 る。 悪 し き 白人 が 禁 止 され た地 域 で 冒 険 を犯 す よ りも、

隣 接 地 域 で酒 の 販 売 を 行 う。'u3Y渡され た土 地 が イ ン デ ィ ア ン の 若 者 へ の 酒 類 販 売 の場 所 に供 され る 一 。 合 衆 国議 会 が か か る権 限 を 有 す る とす るな らば、 州 は 当 該 事 項 に つ いて 排 他 的 統 制 権 を 持 つ もの で は な く、 合 衆 国 議 会 に よ る禁 止 は

至 上(supreme)で あ る(1%〃 ∫4岬 事 件 判 決(3Wall.419))。

(2)UnitedStatesv.Nice

衷 実 の 概 要 〉

本 件 は 、 「土 地 割 当 が 行 わ れ 、 当 該 土 地 に 対 す る権 原 が 〔合 衆 国 〕 政 府 に よ っ て 信 託 保 有 さ れ て い る イ ン デ ィ ア ン 又 は … … 政 府 の 被 後 見 人 で あ る イ ン デ ィ ア ン 若 し く は 政 府 が そ の 部 門 を 通 し て 後 見 人 と し て の 任 務 を 行 使 す る 混 血 を 含 む イ ン デ ィ ア ン に 対 す る 蒸 留 酒 の 販 売 は 、 刑 罰 を も っ て の ぞ む 犯 罪 と して 告 発 さ れ る 。」 旨 を 規 定 して い た 「1897年1月30日 法 」(29Stat.506,)に 違 反 し、 イ ン デ ィ ア ン に ウ ィ ス キ ー 並 び に そ の 他 の 蒸 留 酒 を 販 売 し た と して 刑 事 訴 迫 さ れ た 被 告 人 を 無 罪 と した サ ウ ス ・ダ コ タ 地 区 合 衆 国 地 方 裁 判 所 の 判 決 を 、 合 衆 国 が 争 っ た 事 件 で あ る 。 正 式 起 訴 状(indictment)に よ れ ば 、 蒸 留 酒 の 販 売 は 、1914 年8月9日 、 サ ウ ス ・ダ コ タ の ト リ ッ プ 郡 くTrippcounty)内 で 実 行 さ れ た 。 購 入 した イ ン デ ィ ア ン は 、 合 衆 国 の 被 後 見 人 で あ る ス ー 部 族 の 構 成 員 で あ り、

イ ン デ ィ ア ン 係 官 の 管 理 下 に あ っ た 。 合 衆 国 が 、1902年4月29日 に 当 該 成 員 に 割 当 て ら れ た 土 地 に 対 す る 権 原 を 信 託 保 有 して い た 。 地 方 裁 判 所 で 、 妨 訴 抗 弁 (demurrer)が 支 持 さ れ 、 正 式 起 訴 状 は 、 当 該 法 律 は 本 件 の よ う な 案 件 を 含 む 限 り合 衆 国 議 会 の 権 限 を 喩 越 す る も の で あ っ て 無 効 で あ る と い う 理 由 に 基 づ い て 棄 却 さ れ た 。 そ こ で 、合 衆 国 が 犯 罪.ヒ訴 法 」(criminalappealsact(ch.2564,

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部 族 、 個 人 と し て の イ ン デ ィ ア ン(2) 93

34Stat.1246).)に よ り誤 審 令 状(writoferror)を もっ て 上 訴 した 。 ヴ ァ ン ・ デ ィ ヴ ァ ン タ判 事 が 上 記P8γ7加 事 件 判 決 と1司様 、 法 廷 意 見 を執 筆 して い る。

判 旨〉

本 件 イ ン デ ィ ア ン に対 す る土 地 割 当 は 、 「1889年3月21≡1法 」(ch.405,25 Stat.888.)に 基 づ い て サ ウ ス ・ダ コ タ の ロ ー ゼ ブ ッ ド保 留 地(Rosebud Reservation)の 部 族 の土 地 か ら行 われ た 。 同法 第11条 は、各々の土地割当 は20 年 間(大 統領が 命 じた場合 は期間 が延長 され得 る)合 衆 国 が被 割 当地 を被 割 当 人(死

亡時 、 その相続 人)の 使用 と利 益 の た め に信 託 保 有 し、 期 間 終 了 時 に信 託 と土 地 に 対 す る負 担(encumbrance)か ら解 除 され た 単 純 不 動 産 と して 被 割 当 人 又 は そ の 相 続 人 に 譲 渡 さ れ る 旨 を宣 言 す る公 有 地譲 渡 証 書 に よ っ て証 明 され な け れ ば な らず 、信 託 期 間 中 の 被 割 当地 の 賃 貸 若 し くは譲 渡 は 無 効 と され 、 被 割 当 人 は1887年2月8日 制 定 の 一 般 土 地 割 当法 」(ch.119,24Stat.388.)第6条 い う 「全 て の権 利 及 び特 権 を付 与 され 、 全 て の 規 定 に服 す 」 も の と規 定 して い た。1889年 法 は 、 部 族 の存 在 を認 め、 部 族 関 係 は究 極 的 に は解 消 され る と して も、 土 地 割 当 に よ って 終 結 され る もの で は な い こ と を明 らか に して い る。 「1899 年3月3日 法 」(ch.450,30Stet.1362.)及 び 「1907年3月2日 法 」(ch.2536, 34Stat.1230,)に お い て も、 当該 関 係 は今 だ継 続 す る もの と して 承 認 され て い る。 尚、 上 記1887年 一 般 割 当法 第6条 は、 土 地 割 当 の 完 了 及 び土 地 の公 有 地 譲 渡 証 書 に基 づ い て 、 被 割 当 人 は 利 益 を享 受 し、 彼 らが 居 住 す る州 若 し くは 準 州 の 民 凄 並 び に刑 事 法 に 服 し、 「本 法 又 は 如 何 な る連 邦 法 若 し くは条 約 」 に 基 づ い て 土 地 割 当 の 受 取 人 と な っ た合 衆 国 内 に 出 生 した全 て の イ ンデ ィ ア ン は 、 合 衆 国 の 市 民 で あ り、 当該 市 民 と して の 権 利 、特 権 及 び 免 除 を付 与 され る 旨 を規 定

して い る。 同 法 は、1889年 法 と同様 に 、部 族 関 係 を 明 らか に して い る。

本 件 に お け る争 点 は 、 第 一 に ウ ィス キ ー及 び その 他 の 蒸 留 酒 が イ ン デ ィ ア ン に販 売 され た と主 張 され る 時 点 で 当 該 イ ンデ ィ ア ンが 如 何 な る地 位 にあ った か 、 第 二 に 当 該 イ ンデ ィ ア ンの 法 的 地 位 との 関 係 で 当 該 イ ンデ ィ ア ン に 対 す る蒸 留 酒 販 売 を規 制 若 し くは禁 止 す る権 限 が合 衆 国 議 会 に あ るか 否 か で あ る。 イ ンデ ィ ア ン保 留 地 の 内 と外 とを 問 わ ず 州 内 で部 族 イ ン デ ィ ア ン との 蒸 留 酒 取 引 を規 制 若 し くは禁 止 す る合 衆 国議 会 の権 限 の根 拠 は、 第 一 に合 衆 国憲 法 に い うイ ンデ ィ

ァ ン通 商 条 項 で あ り、 第 二 に 当 該 部 族 が 合 衆 国 との 関 係 に お い て 従 属 的 地 位 に

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94

あ る こ と に 拠 る こ と は 、 当 法 廷 が 繰 り返 し説 示 し て き た と こ ろ で あ る(前 者 に つ い て1%〃4の 事 件 判 決(3WaH.407,417‑19.)、 後 者 に っ い てUnitedStatesv.

Kagama,118U.S.375,383(1886).SeealsoUnitedStatesv.Forty‑three GallonsofWhisky,93U.S.188;Dickv.UnitedStates,208U.S.340;

UnitedStatesv.Sutton,215U.S.291;Hallowellv.UnitedStates,221U.S.

317;ExparteWebb,225U.S.663;UnitedStatesv.Wright,229U.S.226;

UnitedStatesv.Sandoval,231U.S.28;UnitedStatesv.Pelican,232U.S.

442;Perrinv.UnitedStates,232U.S.478;Johnsonv.Gearlds,234U.S.

422;JoplinMercantileCo.v.UnitedStates,236U.S.531.)。 も ち ろ ん 、 イ ン デ ィ ア ン が 特 権 を 行 使 す る 準 備 を し 、 行 為 能 力(suijuris)責 任 を 負 う な ら ば 、 部 族 関 係 は 解 消 し 、 合 衆 国 の 保 護 責 任 は 終 了 を 迎 え る で あ ろ う が 、 か か る 事 項

が 何 時 ま た 如 何 な る 方 法 で 決 定 さ れ る か は 一 蚕 に 合 衆 国 議 会 に か か っ て い る 。 市 民 で あ る こ と(citizenship)と 部 族 の 存 在 又 は 継 続 的 保 護 関 係 は 、 矛 盾 す る も

ec)

の で は な い(Ho〃iday事 件判 決 、Sαη40〃α」事 件判 決)。

本 件 の 究極 的 な 問題 は、1887年 一 般 土 地 割 当 法 第6条 が 土 地 割 当 の 実 行 と信 託 公 有 地 譲 渡 証 書 の 発 出 に基 づ い て 、信 託 期 間 の 満 了 を待 た ず して 部 族 関 係 を 解 消 し、 国 家 の保 護 責 任 を 終 結 させ る こ とを意 図 して い た か 否 か とい う点 に あ る。 確 か に部 族 関 係 の解 消 は 予 期 して いた と思 わ れ る が 、 この こ と は、 土 地 割 当 が 完 了 し、 且 つ 信 託 公 有 地 譲 渡 証 書 を発 出 した 場 合 に は 起 こ り得 な い こ とで あ る。 第5条 は、 土 地 割 当 が 完 了 す る前 後 に 部 族 が 余 剰 土 地 の 売 買 に 同 意 した 場 合 、 部 族 との 交 渉 を 認 め、 売 却 代 金 は 「部 族 の単 独 利 用 」 と して 財 務 省 が 保 有 し、 「適 宜 、 合 衆 国議 会 に よっ て 当該 部 族 の教 育 並 び に開 化 に歳 出 配 分 され る」

旨 を規 定 して い る。 この こ とは 、 合 衆 国政 府 が これ らイ ン デ ィ ア ン の 財 産 並 び に そ の他 の 衷 項 に 監 督 権 限 を保 持 して い る こ とを 示 す もの で あ る。 また 、 法 律 は、 信 託 期 間 中 の 被 割 当 地 の 賃 貸 又 は譲 渡 若 し くは 当 該 土 地 に関 す る交 渉 を信 託 期 間 中 に行 い 得 な い 旨規 定 して お り、 これ らの 事 項 が 州 法 に よっ て 影 響 され る もの とは解 され 得 な い 。 よ っ て 、被 割 当人 は 、 部 族 関 係 に あ り、 国 家 の保 護 下 に あ る。 合 衆 国 議 会 の イ ン デ ィ ア ン に対 す る蒸 留 酒 の 販 売 を規 制 若 し くは禁 止 す る権 限 は 、1897年 法 が 規 定 した通 り争 い の な い と ころ で あ って 、地 裁 判 決

87)

は 破 棄 を 免 れ な い。

(7)

部 族 、 個 人 と して の イ ン デ ィ ア ン(2) 9S

41934年 制 定 の イ ン デ ィ ア ン 雨 組 織 法(IRA)

(1)1934年6月18E1制 定 の 「イ ン デ ィア ン再 系li職法 」(theIndianReorganization Act,IRA.尚 、本 法の詳 細 につ いて は、第一 煮 第四節3(b)参urn。)第 且6条は 、 同 一 の 保 留 地 に 居 住 す る全 て の イ ンデ ィ ア ン部 族 又 は諸 部 族 は、 そ の 共 同事 業 の た め に団 体 を 組 織 す る権 利 を有 し、 部 族 の成 人 構 成 員 又 は上 記 保 留 地 に居 住 す る成 人 イ ンデ ィ ア ンに よ る多 数 決 の 投 票 に よ って 承 認 され た 場 合 に 有 効 とな る 適 切 な憲 法及 び 条 例 を 制 定 し得 る もの と し、 内 務 長 官 が 定 め た規 則 及 び 行 政 規 則 に 基 づ い て 内 務 長 官 に よ っ て公 認 され 、 且 っ 施 行 さ れ る特 別 選 挙 に 付 され る

もの とす る。.ヒ記 の承 認 を得 て 、 内 務長 官 に よ って 裁 可 さ れ た憲 法及 び 条 例 は、

同 一 の 選 挙 人 に 開 か れ 並 び に上 に規 定 した と同 一 の 方 法 で実 施 さ れ る選 挙 手 続 を 踏 む こ とに よ って 廃 止 で き る もの とす る。 憲 法及 び条 例 の 改 正 は 、 当 初 の 憲 法 及 び 条 例 と同一 の 方 法 で 承 認 さ れ 並 び に裁 可 され 得 る もの とす る と規 定 して い る。 また 同 法 第19条 は 、 本 法 に お い て 用 い られ る 「イ ン デ ィ ア ン」 と い う用 語 は 、 現 在 、 連 邦 の 管 轄 権 の 下 に あ る全 て の 承 認 さ れ た イ ン デ ィ ア ン部 族 (recognizedIndiantribe)の 構 成 貝 で あ る全 て のイ ン デ ィ ア ン系 の 人 、1934年 6月1日 現 在 全 て の イ ン デ ィ ア ン保 留地 内 に居 住 して い た構 成 員 の 子 孫 で あ る 全 て の 人 及 び半do又 は そ れ 以 上 の 血 族 の 他 の 全 て の 人 を含 む もの とす る と定 め 、 本 法 に お い て 用 い られ る 「部 族 」 とい う用 語 は、 全 て の イ ン デ ィ ア ン部 族 、 組 織 化 さ れ た バ ン ド、村 落 又 は一 つ の 保 留 地 に 居 住 す るイ ン デ ィア ン を指 して 言 う もの と解 釈 され な け れ ば な らな い と規 定 して い る(そ れ ぞ れ、合 衆 国法律 集第 25編 第476条 、第479条 に法典編 纂 され て いる。)。

あ る グ ル ー プが 単 一 で 又 は共 同 で 部 族 若 し くはバ ン ドを構 成 す る との 結 論 に 達 す る際 に 、 当 時 、 内務 省(DOI)が 特 に依 拠 した要 件 は 、① グ ル ー プが合 衆 国 と条 約 関 係 に あ った こ と、② グ ル ー プが 合 衆 国議 会 法 又 は行 政 命 令 に よ っ て部 族 と呼 ばれ て きた こ と、③ グル ー プ が 、 明 白 に部 族 と呼 ば れ て い な くと も部 族 の土 地 若 し くは基 金 に集 団 的 権 利 を もつ もの と して 取 扱 わ れ て き た こ と、 ④ グ ル ー プが 他 の イ ンデ ィ ア ン部 族 に よ っ て 部 族 若 し くはバ ン ド と して扱 わ れ て き た こ と、 及 び⑤ グ ル ー プが 、 部 族 評 議 会 又 は そ の他 の 政 府 形 体 を通 じて 当 該 構

成 員 に 対 して 政 治 的 権 限 を行 使 して きた こ と、 に あ る とされ る。 その 他 考 慮 さ れ た 要 素 と して 、 グル ー プ に対 す る連 邦 の歳 出 配 分 の 承 認 、 グル ー プ の社 会 的

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結 束 、 人 類 学 的及 び 歴 史 的 要 因 が 挙 げ られ る。

法 第19条 に い うイ ン デ ィア ンの 「承 認 さ れ た 部 族 」 とい う文 言 は、IRAの2 年 後 の1936年6月26日 に制 定 さ れ た 「オ ク ラ ホ マ ・イ ン デ ィ ア ン事 業 法 」(the

so)

OklahomaIndianWelfareAct)第3条 に も見 出 さ れ る が(合 衆 岡 法 律 集 第25編 第503条 に法 典 編 纂 され て い る。)、部 族 と して 過 去 に 存 在 し た こ と及 び 部 族 の 歴 史 的 承 認 以 上 の も の を 含 む と さ れ 、 現 在 、 独 立 の グ ル ー プ と し て 存 在 し、 一 定 の 側 面 で グ ル ー プ と し て 機 能 し 、 当 該 活 動 の 承 認 が イ ン デ ィ ア ン 局 、 内 務 省 若 し

su

くは合 衆 国議 会 の特 別 の 行 為 に よ っ て示 され な け れ ば な らな い とさ れ る。 更 に 法 第19条 は、 部 族 を定 義 し、 「一 つ の 保 留 地 に居 住 す るイ ン デ ィ ア ン」 と規 定 し て い るが 、F・ コー エ ン に よれ ば、 この文 言 を適 用 す る に際 して は 同条 が 定 義 す る 「イ ンデ ィ ア ン」 の 定 義 と併 せ て読 む 必 要 が あ る と し、 同 法 の 下 で 組 織 化 す る資 格 を 有 す る一 つ の 保 留地 に居 住 す るイ ン デ ィ ア ン は、 ① 現 在 、 連 邦 の管 轄 下 に あ るす べ て の組 織 化 され た イ ンデ ィア ン部 族 の構 成 員 、 ②1934年6月1日

当時 す べ て の保 留 地 に居 住 したか か る承 認 さ れ た イ ン デ ィ ア ン部 族 の 構 成 員 の 子 孫 た ち、 ③ 半 血 又 は そ れ 以 上 の 血族 の 人 々 、 の3ク ラス か ら成 る と解 して い

TL) る 。

閑 話 休 題

チ ョ ク ト ー ・イ ン デ ィ ア ン(ChoctawIndian)は 、 何 百 年 も 前 に:現 在 の ミ シ シ ッ ピ の 中 央 部 に 居 を 構 え て い た が 、 合 衆 国 の 強 制 移 住 政 策 の た め ミ シ シ ッ ピ を 去 っ た 一 部 の 同 胞 が 、 現 在 、 オ ク ラ ホ マ 州 で そ の 生 活 を 営 ん で い る 。 い く つ も の 判 例 の な か で 、 歴 史 に 翻 弄 さ れ な が ら チ ョ ク ト ー が 辿 っ て き た 道 の り の 多

く が 語 ら れ て い る と こ ろ で あ る(See,e.g.,UnitedStalesv.Cohn,437U.S.634 (1978);ChoctawNationv.Oklahoma,397U.S.620(1970);Flemingv.

McCurtain,215U.S.56(1909);UnitedStatesv.ChoctawNation,179U.S.

494(1900);ChoctawNationv.UnitedStates,119U.S.1(1886).)0

革 命 戦 争(1775〜83年)当 時 、 チ ョ ク ト ー は 現 在 の ミ シ シ ッ ピ 州 の 大 半 を 占 め 、 合 衆 国 の 建 国 以 降 、 合 衆 国 と の 友 好 条 約 を 締 結 し た(1786年1月3日 に ホ ー プ ウ ェ ル で 締 結 さ る(7Stat,21.)。 筆 者 の 知 る 限 り 、 「デ ラ ウ ェ ア と の 条 約 」(1778年9月 17日(7Stat.13.))、 セ ネ カ 、 モ ホ ー ク 、 オ ノ ン ダ ガ ス 、 カ ユ ガ ス と の 条 約 」(1784 年10月22日(7Stat.15.))、 「ワ イ ア ン ド ッ ト 、 デ ラ ウ ェ ア 、 チ ッ ペ ワ 及 び オ タ ワ ・

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部族 、 個 人 と して の イ ンデ ィ ア ン(2) 97

ネ ー シ ョ ン との条 約 」(1785年1月21日(7Stat.16,))に 続 い て 締 結 され た も の で あ る。)。 し か し 、 合 衆 国 は 、 白 人 の 西 部 へ の 拡 大 を 認 め る た め イ ン デ ィ ア ン の 占 有 地 を 保 証 す る こ と に 疇 躇 し 、 チ ョ ク トー は 自 ら の 悲 運 を 回 避 す る 試 み と し て 自 分 た ち の 土 地 に 対 す る 請 求 を 漸 進 的 に 放 棄 す る 条 約 を 次 々 と 締 結 し た の で あ る (1801年 の フ ォ ー ト ・ア ダ ム ス で の条 約(7Stat.66.2と2分 の1の 土 地 の 譲 渡)、1802 年 の フ ォ ー ト ・コ ン フ ェ デ レ ー シ ョ ンで の条 約(7Stat.73.境 界 の 設 定)、 且803年 の ホ ー プ ッケ ン ー ト ゥー 一パ で の 条 約(7Stat.80.フ ォー ト ・コ ン フ ェ デ レー シ ョ ン 協 定 に従 って900,000エ ー カ ー の 譲 渡)、 且805年 の マ ウ ン ト ・デ ク ス タ で の 条 約(7Stat。

98.4,000,00エ ー カ ー の 譲 渡)、1816年 の フ ォ ー ト ・セ イ ン ト ・ス テ フ ァ ン ズ で の 条 約 (7Stat.152。 現 在 の コ ロ ン ブ ス の 比 較 的 小 さ な 土 地 の 譲 渡))。 こ れ ら の 譲 歩 に も 拘 ら ず 、1817年12月10日 に ミ シ シ ッ ピが 州 に 昇 格 し た 際 、 チ ョ ク トー は 、 い ま だ 当 該 州 の 境 界 内 の4分 の3以 上 の 土 地 に 対 す る 主 張 を 行 っ て い た 。 こ れ ら の 土 地 を 非 イ ン デ ィ ア ン の 定 住 地 に 利 用 可 能 とす る よ う 迫 る 世 論 の 圧 力(西 漸 運 動) と政 府 内 に お け る これ ら イ ン デ ィ ア ン へ の 責 任 論 が 結 び つ い た か た ち で 、 チ ョ ク トー に 対 し て ミ シ シ ッ ピ の 土 地 を 完 全 に 放 棄 し、 現 在 の オ ク ラ ホ マ と ア ラ ス カ の 一 部 で あ る イ ン デ ィ ア ン ・テ リ ト リー(lndianTerritory)と し て 長 い 間 に 亘 っ て 知 られ て い た 新 た な 土 地 に 移 住 す る 連 邦 の 政 策 が 採 ら れ た の で あ る 。 こ の 政 策 を 実 効 あ ら し め る た め の 最 初 の 試 み が 、1820年10月18日 の ドー ク ス ・ス タ ン ド(Doake'sStand)で の 全 文16ヶ 条 か ら な る 条 約(7Stat.210.)で あ り、

チ ョ ク トー ・イ ン デ ィ ア ン の 開 化 、 学 校 建 設 、 ネ ー シ ョ ン と して 永 続 性 の 承 認 の 名r=̲iの下 に 、結 果 的 に は5,000,000エ ー カ ー 以 上 の 土 地 の 交 換 を 迫 ら れ て い る 。

しか し 、 約 束 さ れ た 土 地 の 大 部 分 に は 既 に 他 の イ ン デ ィ ア ン が 定 住 し て お り、

チ ョ ク トー の 大 部 分 は ミ シ シ ッ ピ に と ど ま ら ざ る を 得 な い と い う 新 た な 問 題 が 発 生 す る 。 チ ョ ク トー の 代 表 が ワ シ ン トン ・D・Cに 赴 き 、1825年1月20日 ワ シ ン トンTl了で 陸 軍 大 臣 ジ ョ ン ・C・ カ ル フ ー ン(JohnC.Calhoun)と イ ン デ ィ ア ン の チ ョ ク トー ・ネ ー シ ョ ン の 部 族 長 、 酋 長 た ち と の 間 で 新 た な 条 約 が 締 結 さ れ た が(7Stat.234.)、 ほ と ん ど の チ ョ ク トー は 移 住 し な か っ た の で あ る 。

大 統 領 ア ン ドル ー ・ジ ャ ク ソ ン(AndrewJackson,1829‑37)は 、 就 任 直 後 、 チ ョ ク トー に 対 す る 説 得 工 作 を 積 極 的 に 展 開 し て い く が(ジ ャ ク ソ ン が 先 住 民 と の 間 に 結 ん だ 移 住 条 約 は 約70に の ぼ り、 条 約 に よ っ て 獲 得 した 土 地 は 、 アパ ラ チ ア 山

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脈 か ら ミ シ シ ッ ピ川 に 至 る地 域 まで お よ そ100,000,000エ ー カ ー とい う広 大 な 土 地 で あ っ た と され る 。)、 ミ シ シ ッ ピ 州 は 連 邦 の 政 策 に 呼 応 す る こ とな く チ ョ ク トー が 占 有 す る 土 地 に 対 す る 管 轄 権 を 主 張 す る 態 度 を と り 、1829年2月4日 、 州 議 会 は 法 的 手 続 を チ ョ ク トー ・テ リ ト リ ー に 拡 大 す る こ と を 目 指 す 法 案 を 可 決 す る (1824‑1838Miss.Gen.Lawsl95。)。 こ の よ う な 動 き の 中 、 ジ ャ ク ソ ン は 、1829年 12月8日 、 合 衆 国 議 会 へ の 年 次 教 書 で 自 ら の イ ン デ ィ ア ン 政 策 一 般 を 示 す と と

も に 即 時 の 移 住 を 支 持 す る 声 明 を 発 表 し た(S。Doc.No.1,21stCong.,1st

Sess.15‑16(1829).)。1830年1月19日 、 ミシ シ ッ ピ 州 議 会 は 、 チ ョ ク トー の 政 府 を 廃 棄 し、 族 長 の 役 割 を 引 受 け る何 人 を も科 料 に 処 す る 法 案 を 可 決 し 、 同 法 は 、 さ ら に 州 内 に 居 住 す る 白 人 の 権 利 が イ ン デ ィ ア ン に よ っ て 享 有 さ れ 、 州 の 法 律 は イ ン デ ィ ア ン が 占 有 す る テ リ ト リー 全 体 に 適 用 さ れ る 旨 を 定 め て い た (1824‑1838Miss.Gen.Laws207.)。 こ れ に 対 し て 、 合 衆 国 議 会 に お い て は 、 州 が 管 轄 権 の 行 使 を 主 張 す る こ と に つ い て の 是 非 が 論 じ ら れ た が 、 ミ シ シ ッ ピ に お い て チ ョ ク トー に 通 じ た 情 報 は 、 唯 一 、 連 邦 政 府 は も は や 州 と イ ン デ ィ ア ン の 間 に は 立 た な い と い う も の で あ っ た 。 上 記 ミ シ シ ッ ピ 州 法 の 制 定 と大 統 領 の 州 法 か ら の チ ョ ク トー の 保 護 の 放 棄 の 声 明 に 直 面 し た 彼 ら は 、 合 衆 国 と 州 と平 和 裏 に 自 らの 法 の 下 に 生 活 す る こ と を 選 択 し(条 約 前 文 、但 し、合 衆 国 議 会 に お い て 前 文 は承 認 され て い な い 。)、1830年9月27日 、 ダ ン シ ン グ ・ ラ ビ ッ ト ・ク リ ー ク

(DancingRabbitCreek)で 「永 久 の 友 好 、 譲 渡 及 び 境 界 条 約 」(ATreatyof PerpetualFriendship,CessionandLimits,7Stat.333.)を 結 び 、10,000,000 エ ー カ ー 以 上 も の ミ シ シ ッ ピ の 東 の 土 地 を 売 却 す る こ と に 同 意 す る の で あ る 一 22ヶ 条 か ら な る条 文 に 目 を 通 して い く と 、筆 者 に は 合 衆 国 政 府 代 表 イ ー ト ン(J.H.

Eaton)、 コ ッ フ ェ(J.Coffe)と 交 渉 す る チ ョ ク トー ・ネ ー シ ョ ン の 部 族 長 で あ り戦 士 で あ る ミ ン ゴ ス(Mingoes)の 交 渉 の 場 面 が 脳 裏 に 浮 か び 、 彼 ら イ ン デ ィ ァ ン が 苦 渋 の 選 択 を せ ざ る を 得 な か っ た 状 況 が 切 実 に 伝 わ っ て く る こ と を 禁 じ る こ とが で き な い の で あ る 一 。1830年 条 約 第2条 は 、合 衆 国 は チ ョ ク トー ・ネ ー シ ョ ン に ミ シ シ ッ ピ 川 の 西 に 位 置 す る ア ー カ ン ザ ス 川 と ア ー カ ン ソ ー の 境 界 が 交 叉 す る フ ォ ー ト ・ス ミス(FortSmith)周 辺 の カ ン ト リー の 土 地 を 単 純 不 動 産 権 と し て ネ ー シ ョ ン と し て 存 在 し且 つ そ こ で 居 住 す る こ と を 条 件 に 譲 渡 す る と し、 条 約 第3条 は 、 ネ ー シ ョ ン は 全 構 成 員 の 半 数 を 超 え な い 人 民 の 可 能 な 限 り

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部 族 、個 人 と して のイ ンデ ィ ア ン(2) 99 多 く が1831年 の 秋 か ら1832年 の 秋 に か け て ミ シ シ ッ ピ 川 を 越 え 、 残 りの 人 民 は 1833年 の 秋 ま で に は 移 住 を 完 了 す る こ と に 同 意 す る 旨 を 規 定 して い る。 そ し て 、 第14条 は 、 ミ シ シ ッ ピ に 留 ま り、 及 び 合 衆 国 市 民 に な る こ と を 望 む 各 々 の チ ョ ク トー の 世 帯 主 は 、 本 条 約 の 承 認 の 後6ヶ 月 以 内 に 〔第13条 に 基 づ き 当 該 地 域 に 任 命 され た 〕 係 官 に 自 ら の 意 思 を 表 明 す る こ と に よ っ て 当 該 行 為 を 行 う こ とを 許 可 さ れ 、 並 び に 彼 又 は 彼 女 は 政 府 土 地 測 量 制 度 に よ っ て 区 分 さ れ る640エ ー カ ー の1セ ク シ ョ ン の 保 留 地 に 対 す る権 限 を 付 与 さ れ る(世 帯 主 と同 居 す るio歳 以 上 の 未 婚 の 子 供 は そ の2分 の1、10歳 以 下 の 子 供 は4分 の1)。 彼 らが 当 該 土 地 に 本 条 約 の 承 認 後5年 の 期 間 を 以 っ て 合 衆 国 の 市 民 に な る こ と を 意 図 し居 住 す る 場 合 、 単 純 不 動 産 権 公 有 地 譲 渡 証 書 が 発 出 さ れ 、 当 該 保 留 地 は 世 帯 主 の 現 在 の 土 地 改 良 若 し くは そ の 土 地 を 含 む も の と す る 。 本 条 に 従 っ て 請 求 す る 者 は 、 チ ョ ク トー 市 民 の 特 権 を 喪 失 せ ず 、 移 住 し た る 者 は 如 何 な る チ ョ ク トー の 年 金 の 分 与 産 (portionoftheChoctawannuity)も 与 え ら れ な い 。」 と規 定 し て い る 。

連 邦 政 府 と ミ シ シ ッ ピ に 留 ま っ た チ ョ ク トー と の 関 係 は 、1831年1月 の 上 院 で の 上 記 条 約 の 承 認 を も っ て 終 結 は し て い な い 。 当 初 予 期 さ れ て い た の に 反 し、

チ ョ ク トー の 半 数 以 上 は ミ シ シ ッ ピ に 留 ま っ た の で あ る(そ の 一 因 は 、 イ ン デ ィ ア ン 係 官 の 仕 事 へ の 熱 意 の 無 さ 、 職 務 の 怠 慢 、 提 出 され た 申 請 害 類 の 受 取 拒 否 に あ る と され る(SeeCoelmanv.UnitedStates,12Miss.40(1844).)。1852年 に 移 住 政 策 の 失 敗 が 明 ら か と な っ た 後 、1855年6月22日 、 合 衆 国 と オ ク ラ ホ マ の チ ョ

ク トー と の 間 に(チ カ ソ ー との 間 を 含 む)、 種 々 の 条 約 の 不 履 行 に よ っ て 生 じ た 負 債 を 上 院 が 決 定 す る 旨 を 定 め た 条 約 を 締 結 し(llStat.611.)、1859年3月 、 上 院 は 算 定 額 を 示 す 一 般 的 方 式 を 承 認(S.Rep.No.374,35thCong.,2dSess.

(1859).)、DOIが こ の 指 図 に 従 っ て 総 額3,000,000ド ル と算 定 し て い る(尤 も、

支 払 は 南 北 戦 争 の 勃 発 に よ り中 断 し 、 戦 後 、 チ ョ ク トー は 法 廷 で 請 求 を 立 証 す る こ と を 迫 ら れ て い る(SeeChoctawNationv.UnitedStates,119U.S.1

(..).)。1890年 代 を 通 じ て 、 連 邦 政 府 は 、 チ ョ ク トー 全 員 が ミ シ シ ッ ピ を 立 ち 去 っ た の で は な い と い う事 実 を 現 実 に 認 識 す る の で あ る が 、 当 時 の 連 邦 の イ ン デ ィ ア ン政 策 は 、 第 一 章 で み た よ う に 、 部 族 所 有 と い う か た ち で の 土 地 割 当 に あ っ た の で あ っ て 、 チ ョ ク トー に つ い て い え ば 、 オ ク ラ ホ マ の 州 と し て の 地 位 に 道 を 譲 る た め イ ン デ ィ ア ン ・テ リ ト リ ー で の チ ョ ク トー の 土 地 保 有 に あ っ た 。

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ioo

ミ シ シ ッ ピ に 居 住 す る チ ョ ク トー を か か る 政 策 に 引 き 込 む こ と は 、 土 地 割 当 政 策 の 大 き な 障 害 の 一 つ と な っ た の で あ る 一 も っ と も 、 オ ク ラ ホ マ の 土 地 で の 一 般 的 土 地 割 当 に 参 加 す る た め に 移 住 し て こ な か っ た チ ョ ク トー の 潜 在 的 権 利 は 、1866年4月28日 に 締 結 さ れ た 「チ ョ ク トー 及 び チ カ ソ ー と の 条 約 」(the TreatywithChoctawsandChickasaws,14Stat.769.)第 且1条で 承 認 さ れ て い

た の で あ る 一

1916年 に な っ て 、 ミ シ シ ッ ピ 内 の イ ン デ ィ ア ン が ミ シ シ ッ ピ に 留 ま る こ と を 連 邦 が 公 式 に 承 認 す る こ とが 、 記 録 上 明 ら か と な っ て く る 。 す な わ ち 、 同 年5

月18日 に 合 衆 国 議 会 第64議 会 で 制 定 さ れ たBIAへ の 歳 出 配 分 承 認 法(Ch.且25, 39Stat.123.)第10条 が 、 「内 務 長 官 に ミ シ シ ッ ピ ー に 居 住 す る イ ン デ ィ ア ン の

現 状 を 調 査 し及 び 追 加 の 土 地 並 び に 学 校 施 設 の 必 要 性 に 関 し 合 衆 国 議 会 に 次 年 度12月 の 第 一 月 曜 日 ま で に 報 告 せ し め る 為 に 、1,000ド ル が 即 時 に 利 用 さ れ 得 る 。」 と規 定 し て い る の で あ る 。1917年3月 、 ミ シ シ ッ ピ の ユ ニ オ ン(Union) に お い て イ ン デ ィ ア ン 役 務 の 調 査 に 関 す る 下 院 委 員 会 が 公 聴 会 を 開 催 し、 い ま 再 び イ ン デ ィ ア ン に 対 す る連 邦 役 務 の 提 供 が 望 ま し い こ と な の か に つ い て 組 織

的 調 査 が 実 施 さ れ た 。 そ の 結 果 、 翌1918年5月25日 に 合 衆 国 議 会 第65議 会 に お い て 制 定 さ れ たBIAへ 歳 出 配 分 承 認 法 」(Ch.86,40Stat.56L)第9条 は 、

ミ シ シ ッ ピ の 全 血の チ ョ ク ト ー ・イ ン デ ィ ア ン の 貧 困 救 済 の た め に 、 医 療 関 係 に5,000ド ル 、 教 育 関 係 に20,000ド ル 、 一 家 族 当 た り80エ ー カ ー を 超 え な い 範 囲 で の 土 地 購 入 に25,000ド ル 、 産 業 の 奨 励 と 自 助 目 的 に25,000ド ル の 歳 出 を 承 認 して い る(同 様 の 歳 出 配 分 承 認 は 、 翌1919年(41Stat.15.)か ら1932年(47Stat.

109.)ま で 続 い て い る。)。1930年 代 に 入 り、 連 邦 の イ ン デ ィ ア ン 政 策 は 、 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ の 保 存 へ と立 ち 返 っ て い くが 、 そ の 典 型 的 あ ら わ れ が1934 年 のIRAの 制 定 と土 地 割 当 計 画 の 中 断 で あ る 。 ミ シ シ ッ ピ の チ ョ ク トー は 、 当 該 立 法 の 制 定 以 前 に そ れ を 支 持 す る 投 票 を 行 っ た 多 くの グ ル ー プ に 加 わ っ て お

り、 投 票 に つ い て はBIAに よ っ て 合 衆 国 議 会 に 報 告 さ れ て い た(See73dCong., 2dSess.,pt.2,p.82(1934);73dCong.,2dSess.,423(1934).)。1935勾 三3月 30日 、 ミ シ シ ッ ピ の チ ョ ク トー は 、IRA第18条 の 規 定 一 青 年 イ ン デ ィ ァ ンが 参 加 す る 特 別 の 投 票 に よ っ て 法 律 の 適 用 を 認 め る か 否 か に 関 し て 規 定 し て い る 一 に 従 っ て 、 当 該 法 律 の 規 定 を 受 入 れ る か 否 か に つ い て 投 票 を 実 施 し て い

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部 族 、 個 人 と し て の イ ン デ ィ ア ン(2) /D/

る 。

こ の 時 点 ま で に 、1918年 の 歳 出 配 分 承 認 法 で 認 め ら れ た 特 定 の イ ン デ ィ ア ン 購 入 者 と の 契 約 に よ る 当 初 の 土 地 購 入 の 方 法 は 、 共 同 で 土 地 保 有 す る イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ の 保 存 を 奨 励 す る新 た な 連 邦 政 策 の み な ら ず 、 意 図 さ れ た 利 益 を ミ シ シ ッ ピ ・イ ン デ ィ ア ン に 提 供 す る 連 邦 政 策 と も矛 盾 す る こ とが 明 ら か と な っ て き た(SeeH.R.Rep.No」94,76thCong.,1stSess.(1939).)。1939年

6月21日 、 合 衆 国 議 会 第76議 会 は 、 「ミ シ シ ッ ピ の チ ョ ク トー ・イ ン デ ィ ア ン の 為 に 購 入 さ れ た 一 定 の 土 地 の 地 位 を 定 め る 法 律 」(Ch.235,53Stat.851.)を

制 定 し 、IRA第9条 及 び そ の 後 の 同 様 の 法 律 に 従 っ て 、 ミ シ シ ッ ピの チ ョ ク トー ・ イ ン デ ィ ア ン の 利 益 の た め に 合 衆 国 に よ っ て 購 入 さ れ た 全 て の 土 地 に 対 す る 権 原 は 、 ミ シ シ ッ ピ に 居 住 す る2分 の1血 、 若 し く は そ れ 以 上 の チ ョ ク トー ・イ

ン デ ィ ア ン の た め に 合 衆 国 の 信 託 に 以 後 付 さ れ る 旨 を 宣 言 し て い る 。1944年12 月 、 内 務 次 官 補 は 、 そ の 時 点 で15,000エ ー カ ー 以 .ヒに 達 し て い た ミ シ シ ッ ピ の チ ョ ク ト ー 援 助 の た め に 購 入 さ れ た 全 て の 土 地 が 保 留 地 で あ る 旨 の 公 式 声 明 を 発 出 し て い る(9Fed.Reg.14907.)。1945年4月 に は 、 チ ョ ク トー ・イ ン デ ィ ア ン の ミ シ シ ッ ピ ・バ ン ド(MississippiBandofChoctawIndians)は 、IRA 第16条 の 規 定 に 従 っ て 、 憲 法 及 び 条 例 を 採 択 し 、 同 年5月 に 連 邦 機 関 に よ っ て

93)

承 認 さ れ て い る。

94)

(2)Maynorv.Morton

事 実 の 概 要 〉

本 件 の 原 告 で あ るL・ メ イ ナ ー(LawrenceMaynor)は 、1934年 制 定 のIRA に 基 づ い て イ ン デ ィ ア ン が 受 け て い る利 益 の 有 資 格 性 を 求 め て 内 務 長 官 を 相 手 に 訴 訟 を 起 こ し た が(1971年 に原 告 及 び22人 の グ ル ー プ は 、 内 務 長 官 に 認 定 さ れ た イ ン デ ィ ア ン と して 保 留 地 を 設 定 す る よ う 内務 長 官 に 請 願 を行 っ て い る。)、 コ ロ ン ビ ア 地 区 合 衆 国 地 方 裁 判 所 は 、 訴 え を 棄 却 した 。 そ こ で 原 告 は 合 衆 国 法 律 集 第28 編 第1331条 及 び 第2201条 を 根 拠 に 控 訴 した 。 本 件 に お け る 合 衆 国 コ ロ ン ビ ア 地

区 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 の 事 実 認 定 は 、 以 下 の と お りで あ る 。 本 件 の 原 告 ・メ イ ナ ー は 、 ノ ー ス ・カ ロ ラ イ ナ の ロ ブ ソ ン郡(RobesonCounty)内 及 び そ の 周 囲 に居 住 して い る 約40,000人 の イ ン デ ィ ア ン の 一 人 で あ る が 、彼 ら は 、今 日 、ル ン ビ ー ・ イ ン デ ィ ァ ン(LumbeeIndians)と し て 知 ら れ て い る が 、1956年 以 前 は 部 族 名

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XO2

を もっ て い な か っ た 。1934年 にIRAが 制 定 され た が 、 同法 は イ ンデ ィ ア ン を 定 義 し、 「半血 又 は そ れ 以 上 の 血 族 の他 の 全 て の 人 を含 む も の とす る。」 と定 め て い る(合 衆 国 法律集 第25編 第479条 第1文)。 メ イ ヤ ー の み な らず 彼 の 身 内 も、 法 制 定 時 に部 族 と して の 名 称 、 組 織 若 し くは保 留 地 を持 って は い なか っ た 。IRA の制 定 を機 に 、 ロ ブ ソ ン郡 に居 住 す る原 告 及 び208人 の イ ン デ ィ ア ンは 、 半血 又

は それ 以 上 の 血 族 に 当 た る と して 内務 長 官 に そ の承 認 を 求 め る請 願 を行 っ た 。 DOIは 、 各 々 の請 願 者 の イ ンデ ィ ア ン と して の 血 族 の ク ウ ォ ン タム を決 定 す る た め に、 人 類 学 者 及 び そ の他 の 専 門家 か ら成 るチ ー ム を派 遣 した。 詳 細 に 亘 る 調 査 の 結 果 、 原 告 ・メ イ ナ ー を含 む22人 の み が イ ン デ ィ ア ン と して 承 認 され 、 DOIか ら 「IRAに よ っ て設 け られ た利 益 を受 け る資 格 が あ り ます 。 但 し、 その 他 の 利 益 は含 ま れ ませ ん 。 あ な た 方 は 、 部 族 と して の地 位 、 イ ンデ ィ ア ン部 族 に認 め られ て い る権 利 若 し くは特 権 を取 得 す る もの で は あ りませ ん 。」 との 通 達 を受 け取 っ た 。

個 々 人 の 血族 と血 統 調 査 に よ っ て イ ン デ ィ ア ン と して の 地 位 を保 証 す る方 法 を不 服 と して 、 ロ ブ ソ ン郡 の イ ンデ ィ ア ンの他 の グ ル ー プ(原 告 ・メ イナ ーは含 まれて い ない)は 、 立 法 に よ る問 題 解 決 の 手段 に訴 えた 。 そ の結 果 、 合 衆 国 議 会 は 、1956年6月7日 に 「ル ン ビー 法 」(LumbeeAct,Pub.L。No.84‑570,70

Stat.255.)を 制 定 した。 同法 第1条 第1項 は 、 「当 初 、 ロ ブ ソ ン郡 内 の ル ン ビー 川 で 最 初 の 白人 居 住 者 に よ っ て 発 見 さ れ 、 初 期 の ア メ リカ 人 入 植 者 と ノ ー ス ・ カ ロ ラ イ ナ の 海 岸 地 域 に元 も と居 住 して い た イ ン デ ィ ア ンの 部 族 の 残 存 者 の jointdescentを 主 張 す る現 在 ノー ス ・カ ロ ライ ナ の ロ ブ ソ ン及 び周 辺 地 域 に居 住 す る イ ンデ ィ ア ン は、 本 法 の 承 認 を 以 って 及 び 以 後 、 ノー ス ・カ ロ ラ イ ナ の ル ン ビ ー ・イ ン デ ィ ア ン と して 知 られ 及 び指 定 され 、 及 び 本 法 制 定 以 前 に 享 有 して 来 た と同様 に ノ ー ス ・カ ロ ラ イ ナ 州 及 び合 衆 国 の 市 民 と して 享 有 さ れ る全 て の権 利 、 特 権 及 び 免 除 を 享 有 す る もの と し、 並 び に ノー ス ・カ ロ ラ イ ナ 州 及 び合 衆 国 の 法 律 の 下 で も全 て の 当 該 市 民 と して の 責 務 及 び 義 務 に 引 続 き従 う も の とす る。 本 法 の 如 何 な る規 定 も、 当 該 イ ンデ ィ ア ン を して イ ンデ ィ ア ン と し て の地 位 の 故 に イ ン デ ィ ア ン に対 して 合 衆 国 に よ っ て 履 行 さ れ る役 務 の 有 資 格 者 とす る も の で は な く、 イ ン デ ィア ン と して の 地 位 の 故 に イ ンデ ィ ア ン に影 響 を及 ぼ す 如 何 な る合 衆 国 の 法 律 もル ン ビ ー ・イ ン デ ィ ア ン に適 用 され る も ので

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部 族 、 個 人 と し て の イ ン デ ィ ア ン(2) /03

は な い 。」 と規 定 して い る。

1956年 の ル ン ビー 法 の審 議 過 程 にお いて 合 衆 国議 会 に お い て は、1938年 にIRA の下 で イ ン デ ィ ア ン と認 定 さ れ た22人 に い か な る告 知 もな され ず 、 言 及 もな さ れ て い な い。1971年 に原 告 等 が 内務 長 官 に請 願 を提 出 した 際 、連 邦 政 府 は 上 記 の 出 来 事 を ほ とん ど忘 失 して い た と思 わ れ る。DOIが 発 行 した 幾 つ か の レ ター の 内 容 か ら して 、 原 告 等 の請 願 は 、 同省 を 混 乱 させ た と考 え られ る(以 上 、判決 理 由か らは読 み取れ な い。)。しか し、DIOの 最 終 回 答 は、22人 はIRAの 利 益 を得 る資 格 が な い とす る もの で あ っ た 。 結 論 の 根 拠 は、DOIが1956年 の ル ン ビー 法 に付 加 す る もの と して保 証 した連 邦 イ ン デ ィ ア ン役 務 の資 格 に 関 す る条 項 は 、 請 願 者 が1938年 に取 得 した 諸 権 利 を終 結 す る もの で あ っ た とい う趣 意 で の1972 年ll月28日 付 け代 理 弁 護 士 の 法 的 意 見 に あ る。

判 旨〉

ウ ィル キ ー巡 回 区 裁 判 官 は 、 以 下 の よ うに判 示 し、 原 告 は ル ン ビー 法 制 定 後 もIRAの 利 益 の 資 格 を有 す る と し、 原 判 決 を破 棄 し、 差 戻 して い る。

本 件 の 争 点 は 、 唯 一 法 解 釈 の 問 題 に あ る。 ル ン ビー 法 の 限 定 され た 立 法 目 的 は、 イ ンデ ィ ア ンの グ ル ー プ を 「ル ン ビー ・イ ンデ ィ ア ン」 と して 指 定 し及 び 特 別 の グル ー プ と して承 認 す る こ とに あ った 。 合 衆 国 議 会 は、 同 法 の制 定 に よっ て ル ン ビー ・イ ンデ ィ ア ン と して 指 定 さ れ た これ ら人 民 に い か な る特 別 な 利 益 を も付 与 す る も の で は な い こ と に細 心 の 注 意 を は ら って い る。 しか し、 合 衆 国 議 会 が 、 そ れ 以 上 に 同 法 制 定 まで の 以前 の 立 法 に よっ て 付 与 され た 権 利 を 剥 奪 す る明 確 な 意 図 を持 って い た と も の とみ る こ とは で き な い と こ ろで あ る。 原 告 は、DOIに よ っ て イ ンデ ィ ア ン の認 定 を 受 けた こ とに従 っ てIRAの 下 で の 諸 権 利 の 宣 言 的 判 決 を 求 め て い るが 、1934年 か ら1938年 の 間 、 ル ン ビ ー ・イ ン デ ィ ア ン は法 的 に 承 認 さ れ て は い な か った が 故 に 、 原 告 は ル ン ビ ー ・イ ン デ ィ ア ン で は なか っ た の で あ り、 単 に イ ンデ ィ ア ン と して 認 定 され た に す ぎ な い 。 そ こ で 、 原 告 は 自 らの 権 利 の 宣 言 的判 決 を求 め て い る の で あ る。 合 衆 国 議 会 が 以 前 の立 法 に よ っ て 権 利 を承 認 さ れ得 た 上 訴 人 ・メ イ ナ ー の よ うな 人 か ら権 利 を 剥 奪 し よ う との 意 図 を有 して い た こ と を示 唆 す る もの は 、 ル ン ビ ー 法 制 定 の 背 景

9:J

に も、 委 員 会 報 告 書 に も見 出 す こ と はで き な い 。

(16)

/04

96) (3)UnitedStatesv.John

事 実 の 概 要 〉

本 件 被 告 人 ス ミ ス ・ジ ョ ン(SmithJohn)は 、1975年10月 、 ミ シ シ ッ ピ 州 の 南 地 区 に お い て ア ー テ ィ ス ・ゼ ン キ ン ズ(ArtisJenkins)殺 害 の 意 図 を も っ て 暴 行 を 加 え た と し て 合 衆 国 法 律 集 第18編 第ll53条 一1885年3月3日 に 制 定 さ れ イ ン デ ィ ア ン 重 大 犯 罪 法 」(theIndianMajorCrimesAct,MCA(23Stat.

385,))を 指 す 一 違 反 で 、 連 邦 大 陪 審 に よ っ て 正 式 起 訴 さ れ 、 単 純 な 暴 行 未 遂 (simpleassault)を 含 む 傷 害 で90日 間 の 留 置 と罰 金300ド ル の 有 罪 判 決 を 受 け た 。 上 訴 に よ り合 衆 国 第 五 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 は 、 地 方 裁 判 所 は ミ シ シ ッ ピ 州 に 居 住 す る チ ョ ク トー ・イ ン デ ィ ア ン(ChoctawIndians)の 保 留 地 に 指 定 さ れ た 土 地 及 び 犯 罪 が 発 生 し た 土 地 は 「イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー 」 に 該 当 し な い と

い う理 由 で 管 轄 権 を 有 せ ず 、 そ れ 故 に.ヒ記 第ll53条 は 連 邦 の 訴 追 の 根 拠 と な ら な い と 判 示 し た(560F.2dl202(1977).)。 合 衆 国 が 審 査 を 求 め 、 サ ー シ オ レ イ ラ イ が 認 め ら れ た 。 一 方 、1976年4月 、 ジ ョ ン は 上 記 犯 罪 に つ い て 加 重 暴 行 未 遂(aggravatedassault)に あ た る と して ミ シ シ ッ ピ州 法(Miss.CodeAnn.§

97‑3‑7(2)(Supp.1977)。)違 反 の 罪 で ミ シ シ ッ ピ 州 の リ ー ク 郡(LeakeCounty) の 大 陪 審 に よ っ て 正 式 起 訴 さ れ た 。 被 告 人 は 、 連 邦 の 管 轄 権 が 排 他 的 で あ る こ と を 理 由 に 起 訴 の 訴 え 却 下 の 申 立 て(motiontodismiss)を 行 っ た が 、 否 定 さ れ 、 リ ー ク 郡 巡 回 裁 判 所 の 陪 審 で 審 理 さ れ 、1976年5月 、 有 罪 を 宣 告 さ れ 、 州 刑 務 所 に お け る2年 の 刑 を 宣 告 さ れ た 。.ヒ訴 さ れ た が 、 ミ シ シ ッ ピ 州 最 高 裁 判 所 は 、 合 衆 国 地 方 裁 判 所 は 本 件 被 告 人 を 訴 追 す る た め の 管 轄 権 を 有 さ な い と判 示 し た(347So.2d957(1977)。)。 合 衆 国 最 高 裁 判 所 へ の 上 訴 手 続 が 採 ら れ た 。

〈判 旨 〉

ブ ラ ッ ク マ ン 判 事 が 法 廷 意 見 を 書 き 、MCAは 犯 罪 の 連 邦 訴 追 に つ い て 適 切 な 根 拠 を 規 定 す る も の で あ っ て 、 ミ シ シ ッ ピ 州 は 同 一 の 犯 罪 に つ い て 被 告 人 を 訴 追 す る 権 限 を 有 さ な い と し、 ミ シ シ ッ ピ州 最 高 裁 判 所 判 決 及 び 合 衆 国 控 訴 裁 判 所 判 決 を 破 棄 して い る 。

犯 罪 が 実 行 さ れ た 時 点 に お い て 、 合 衆 国 法 律 集 第18編 第lI53条 は 、 「イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー 内 で … … 殺 意 の あ る暴 行 … … を 犯 し た 全 て の イ ン デ ィ ア ン は 、 合 衆 国 の 排 他 的 管 轄 権 の 下 で 当 該 犯 罪 を 実 行 し た 全 て の 他 の 人 と 同 一 の 法 及 び

(17)

部族 、 個人 と して の イ ンデ ィア ン(2) !OS 刑 罰 に 服 す る も の と す る 。」 と規 定 して い た 。 「イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー 」 の 定 義 は 、 第18編 第ll51条 に 定 め ら れ て い る と こ ろ で あ るが 、 ミ シ シ ッ ピ 州 最 高 裁 判 所 及 び 控 訴 裁 判 所 は 、 訴 追 さ れ た 犯 罪 の 行 為 地(SIILIS)は イ ン デ ィ ア ン ・ カ ン ト リ ー 」 を 構 成 せ ず 、 よ っ て 第1153条 は 本 件 被 告 人 の 訴 追 の 根 拠 と な り得 な い と主 張 す る が 、 か か る 主 張 に は 与 す る こ と が で き な い 。 第1151条 は 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー を 三 っ に 範 疇 化 して 規 定 し て い る が 、 本 件 との 関 係 で は 、 そ の 「(a)如 何 な る 公 有 地 譲 渡 証 書 の 発 出 に も 拘 ら ず 、 合 衆 国 政 府 の 管1階下 に あ る 全 て の イ ン デ ィ ア ン保 留 地 の 境 界 内 の 全 て の 土 地 」 が 問 題 と な る 。 こ の 文 言 は 、第18編 の 総 合 的 な 改 正 の 一 部 と して 「1948年 法 」に 初 め て 現 れ て い る(JUne 25,且948,ch.645,62Stat.757.箪 者 註)。 こ の 定 義 は 、 イ ン デ ィ ア ン の 犯 罪 に 関 連 す る 種 々 の 刑 事 法 に お い て 使 用 さ れ て い る 用 語 に 関 す る 当 法 廷 の 解 釈 を 反 映

し た もの で あ る(SeeUnitedStatesv.McGowan,302U.S.535(1938);United

Statesv.Pelican,232U.S.422(1914).)。 本 件 で 問 題 と な る ミ シ シ ッ ピ 州 の 土 地 は 、 当 時 連 邦 の 監 督 下 に あ っ た ミ シ シ ッ ピ ・チ ョ ク トー ・イ ン デ ィ ア ン の 利 益 の た め 合 衆 国 政 府 に よ っ て 信 託 保 有 さ れ る こ と が 合 衆 国 議 会 に よ っ て 宣 言 さ れ て い た 。 イ ン デ ィ ア ン の 援 助 目 的 で こ れ ま で に 購 入 さ れ て き た こ れ ら の 土 地 が 、 そ の 特 定 時 に 少 な く と も刑 事 管 轄 権 の 目 的 に と っ て 保 留 地 」 と な ら な か っ た と す る 明 確 な 理 由 は 見 出 せ な い(SeeUnitedStatesv.Celestine,215U.S,

278,285(1909).)。 合 衆 国 議 会 は 、1939年6月21日 、 「ミ シ シ ッ ピ の チ ョ ク トー ・ イ ン デ ィ ア ン の 為 に 購 入 さ れ た 一 定 の 土 地 の 地 位 を 定 め る 法 律 」(Ch.235,53 Scat.851.)を 制 定 し、IRA第9条 及 び そ の 後 の 同 様 の 法 律 に 従 っ て 、 ミ シ シ ッ

ピ の チ ョ ク トー ・イ ン デ ィ ア ン の 利 益 の た め に 合 衆 国 に よ っ て 購 入 さ れ た 全 て の 土 地 に 対 す る 権 原 は 、 ミ シ シ ッ ピ 州 に 居 住 す る2分 の1血 、 若 し く は そ れ 以 上 の チ ョ ク トー ・イ ン デ ィ ア ン の た め に 合 衆 国 の 信 託 に 以 後 付 さ れ る 旨 を 宣 言 し て い る。1944年12月 、 内 務 次 官 補 が 、 そ の 時 点 で15,000エ ー カ ー 以 上 に 達 し て い た ミ シ シ ッ ピ の チ ョ ク トー 援 助 の た め に 購 入 さ れ た 全 て の 土 地 が 保 留 地 で あ る 旨 の 公 式 声 明 を 発 出 して い る の で あ っ て(9Fed.Reg.14907.)、 翌1945年 4月 に は 、 チ ョ ク トー ・イ ン デ ィ ア ン の ミ シ シ ッ ピ ・バ ン ド(Mississippi13and ofChoctawIndians)は 、IRA第16条 の 規 定 に 従 っ て 、 憲 法 及 び 条 例 を 採 択 し、

同 年5月 に 連 邦 機 関 に よ っ て 承 認 さ れ て い る の で あ る 。

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