電位(静電ポテンシャル)
電位
Φ: 電気を流す力(静電ポテンシャル またはスカラーポテンシャル)(単位:
ボルト[V])
電場 E(電界)=電位/距離 [V/m]
雲(帯電によ り電位発生)
大地(電位ゼロ)
+Φ 0
電位差があると電 流が流れる
z z y y
x x z
y x
E
ˆ ˆ , ˆ
,
問題: 電位がΦ = 𝑥2 + 𝑦2 + 𝑧2で与えられ るとき、電場𝐸を求めよ。
電気力線と等電位面(線)
• 電位の等しい点を結んだ面(線)を等電位面(線)という
• 電気力線と等電位面(線)は直交する。
異種等量の2電荷 同種等量の2電荷
一様な電場
• 十分広い2つの平面(極板)に電位差を与えたとき、その間にはほぼ 一様な電場が形成される。
• 例:コンデンサ
• このとき、2枚の平面(極板)の間の距離をd[m]、電位差をΦ[V]と すると、電場の大きさ(強さ)EはE=Φ/d[V/m]として与えられる。
• 電場の向きは、電位が高い方から低い方に向かう向き(正の電荷には たらく力が、高電位側から低電位側)
例: 0.1[m]の距離で100[V]の電位差なら、電場の強さは 1[kV/m]
問題: 距離が0.50mの2つの極板の間に25Vの電位差を与え た。極板間の電場の強さを求めよ。
d
+Φ
0 E
点電荷の周りの電位
|
| ) 4
(
) 0 ) ( ) 4
( ˆ,
) 4 (
] [ )
( )
(
0 0
0 0 2
0
r r r Q
r
r r
r r Q
r r r Q
E
C Q r d E r
r b
a
r a r
b
にあるときは、
一般に、点電荷が位置
のとき、
準とする(
ただし、無限遠点を基
標系を用いて、
)の周りの電位は極座 原点の点電荷(電気量
確かめなさい。
となっていることを より、
問題:
) ( )
ˆ (
ˆ ˆ 1 ˆ
1
2 3
2 3 2 2 2
2 2
r r
r E r r
r
z y x
z z y y x x z
y r x
静電エネルギー
•
静電気力x距離=電位x電荷=静電エネルギー
E F=qE 一様な電場E
d
Φ=Ed 電位
W=qΦ(=Fd)=qEd 静電エネルギー 電場 静電気力
電荷q
距離d 距離d
電荷q
例題: 一様な強さE=50V/mの電場中にq=+1.0x10-10Cの点電荷 Aを置いた。
(1)Aが受ける静電気力の向きと大きさを求めよ。
(2)Aを電場の向きと逆向きに、0.20m動かした。Aのもつ静電エネル ギーはいくら増えたか(または減ったか)
電場(電位)の重ね合わせ
•
2つ以上の電荷A,Bが存在する場合、任意の位置
𝑟における 電位は両者のつくる電位の和になる。電場も同様。
) ( )
( )
(
) ( )
( )
(
r E r
E r
E
r r
r
B A
B A
2つ以上の電荷i(i=1,2,3,…)が存在する場合は、同様に、
n
i
i n
i
i
r E r
E
r r
1 1
) ( )
(
) ( )
(
問題:x軸上のx=-1の位置に点電荷Q1がある。x=1の位置に絶対値が同じ 電気量の点電荷Q2を加えたとき、原点x=0における電位Φは、どうなるか?
(1)Q1とQ2が同符号の場合(2)異符号の場合のそれぞれを考えよ。
また、原点における電場𝐸はどうなるか?
とびとびの電荷分布の静電エネルギー
• 係数1/2は重複した 数えを考慮(例えば、
i=2,j=3とi=3,j=2)
N
j
i ij
j N i
i
N
i j
j ij
j N i
i
i
N
i j
j ij
j i i
i i
i i
N
i j
j ij
N j i j
j ij
j i
i i i
ij j
i
i i
R q q R
q U q
U
U R
q q q
U
U Q
R q R
q
Q Q
j i R Q
Q
Q N
N i
q
1 1, 0 1 0
, 0 1
, 0 1 ,
1 0
8 1 8
1 2
1
4 1
4 1 4
) (
) ,..., 2 , 1 (
は、
エネルギー すべての点電荷の静電
Φ
は、
の静電エネルギー より、
Φ
とすると、
ポテンシャルをΦ
の場所につくる静電 以外の点電荷が
とする。
の距離を と
があり、
個の点電荷 を持つ
電気量
問題: 一辺の長さがaの正三角形の各頂点に、電気量+Qの点電荷を
置いたとき、静電エネルギーの和Uを求めなさい。
連続の電荷分布の静電エネルギー
0 2 0 2
2 1 2 1
2 2 0 0
0 0
0 0
0 '
2 2
0 4
,
2 2
2 2
2
) ( ) 2 (
1
|'
|
' ) ' ( 4
) 1 ( )
( ) ( ) (
E u
dV E U
r r r S
d E r
r E
r
E S d E dV
E
dV E dV
E
E dV
E
dV r r U
U
r r
dV r r
dV r r q
r
S S V
V V
V V
V V
N
i i i
また、エネルギー密度 よって、
より、
とすると、
第2項の積分要素を
および発散定理より)
(
)
(部分微分の公式より より
は、
ー このとき静電エネルギ
ただし、
き換える。
を用いて和を積分に置 電荷密度
える。
連続的な電荷分布を考
全空間
問:距離d、面積Sの2枚の極板間に一様な電場Eができた。極板間の
(1)エネルギー密度u(2)全エネルギーU
をそれぞれ求めなさい。ただし、極板間は真空とする。
問題解答
•
電位: E=(-2x, -2y, -2z)
•
一様な電場: 25[V]/0.50[m] = 50[V/m]
•
点電荷の周りの電位: 省略
•
静電エネルギー: (1) 5.0x10 -9 [N]、電場と同じ向き (2)1.0x10 -9 [J]増加した。
•
電場(電位)の重ね合わせ: (1)2倍になる。(2)0に なる。電場は、(1)0になる。(2)同じ向きで強さが2倍 になる。
•
とびとびの電荷分布の静電エネルギー:
U = 3𝑄24𝜋𝜀0𝑎
•
連続の電荷分布の静電エネルギー:
u = 12 𝜀0𝐸2, 𝑈 =
1
2 𝜀0𝑑𝑆𝐸2