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第10章 静電気 (x/xx)

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Academic year: 2021

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10章

(2)

電荷と摩擦電気

原子のつくりと電荷

水素原子は、+の性質をもつ陽子1つ が原子核をつくり、そのまわりにの性質 をもつ電子1つがあり、互いに引き合っ ています。 電気の性質を考えるときは、+やの電 気的な性質をもった粒を考えるとわかり やすい。そこで、電気を持つ大きさのな い最小単位として点電荷(電荷)を考え ます。異なる符号の電荷は引き合い、同 じものは反発する性質を持ちます。

摩擦電気

物質は原子や分子から出来ています。 2つの物体を摩擦し合うと、その間で電 子の移動が起こり、摩擦電気が生じます。 + 毛布、ガラス、綿、紙、絹、金属、 ゴム、こはく、エボナイト、セルロイド  +  + +

(3)

2つの電荷にはたらく力

2つの点電荷をある距離に置くと、2つ の電気量に比例して、距離の2乗に反 比例した電気力が働きます。これをクー ロン(Coulomb)の法則といいます。電気 量の単位を[C(クーロン)]で表し、2つの 電荷にはたらく力をF[N]、2つの電荷の 電気量をq1[C]、q2[C]、距離をr[m]とする と、クーロンの法則は、 と表すことが出来ます。ここで、

0は真空 の誘電率と呼ばれる定数です。q1q2が +と+、とのときはq1q2が+になり反発す る力(斥力)に、+と、と+のときはq1q2 がになり引き合う力(引力)になります。 ※1[C]とは? 電流の単位には[A(アンペア)]が用い られます。1[A]とは、ある面を1[s]に1[C] の電荷が流れたことを表します。導体内 を流れる電子はの性質を持っているの で、自由電子の流れる向きと電流の向 きは逆になります。 q1 q2 r F F 2 2 1 0 ( [m]) [C] [C] 4 1 [N] r q q F 距離 電気量 電気量 クーロン力  



        1[C] 1[s] 1[A]

(4)

静電気力のはたらく空間と電気力線

ある位置に電気量q[C]の電荷を置い て、そのまわりに1[C]の電荷を置くと、電 気量q[C]の電荷がまわりにどのような電 気的な空間を作っているかを調べること が出来ます。この電気的空間のことを、 電場(:理学系。電界:工学系)といいま す。 シーツの中央を持ち上げたイメージ。電気量が大 きいほど中心を持ち上げたと考えれば良い。 電場(電界)の強さは1[C]に対する力[N] と考えられる(ただし、[N/C] = [V/m])の で、 電場(電界)の向きに沿って線を描くと、 その位置での電場(電界)の方向をイ メージで理解することが出来ます。この ように描いた線を電気力線といいます。 図のように12[V/m]の静電場(電界)が 分布している。+3[C]、2[C]の点電荷を 置いたときにはたらく静電気力を求め、 図に矢印で示しなさい。 +q[C] +1[C] 2 0 ( [m]) [C] 4 1 [V/m] r q E 距離 電気量 電場(電界)の強さ



 12[V/m] +3[C] 2[C]

(5)

電気力線とガウスの法則

3次元なので、実際はすべての方向に 電気力線は広がっている。 電気力線を曲面で囲んだとき、貫く本 数は形が変わっても変化しない。 点電荷q[C]を中心とする半径r[m]の球 面を考えると、この球面上での電場(電 界)の強さE[V/m]は、 となる。球の表面積S[m2]は4

r2なので、 球の表面を貫く電気力線の本数N[本]は、 となる。これはまわりを囲む形が変化し ても変わらない。これをガウスの法則と いう。 2 0 4 1 r q E  



0 2 2 0 4 4 1



q r r q ES N      q q 球でなくても、本数は同じ 半径 r 電界の強さ E

(6)

平面板の電気力線

点電荷ではなく、平面板に電荷が分布 しているとき、そのまわりの電場(電界) はどうなるだろう? 板から出た電気力線は左右から挟まれ る形になり、面に垂直に伸びる。そのた め、距離が変わっても電場(電界)の強 さは変化しない。 平 面 板 全 体 の 電 気 量Q[C] 、 面 積 を S[m2]とすると、1[m2]あたりの電気量は、 Q÷Sになる。このときの電場(電界)の 強さをE[V/m]とすると、 展開図の2[m2]だけが 電気力線の貫く面積と なるので、 より、 本数は同じ 1m2 1m2 面積S[m2] 電気量Q[C] 1[m2] あ た り の 電 気 力 線 の本数=電場 (電界)強さ E 電気力線の本 数=0 ⇒ 面積 に含めない E 1m2 1m2

(7)

位置エネルギーと電気エネルギー

力学の重力(重力場)と電磁気学の電界(電場)は似ている。 では、位置エネルギーと電気エネルギーは? 重力加速度 (重力場) g 電界 (電場) E 質量 m 電荷 q 高さ h 距離 d 位置 エネルギー mgh 電気 エネルギー qEd 電気の世界では1[C]を基準にすることが多いです。電気エネル ギーについても、電気量1[C]の電荷に対する電気エネルギーを考 え、これを電位といいます。つまり、電位はある電場(電界)の強さ E[V/m]の中で1[C]の電荷を動かす仕事と同じになります。

(8)

電位の基準と電位差(電圧)

点電荷の作る電場(電界)は図のよう に広がっている。斜面に逆らってボール を転がす仕事を考えると、その基準は点 電荷から無限遠となる。しかし、それで は考えにくいので、適当なところ(一般的 には地面)を基準にして、その電位の差 を用いる。これを電位差(電圧)という。 ※点電荷の作る電場(電界)は一様ではないので、 ここでは点電荷の電位は扱わない。 http://applied.bpe.agr.hokudai.ac.jp/education/physics2/220.pdf 平面板に一様に分布した電荷が作る 電場(電界)は距離によらず一定で一様 に広がる。この中で点電荷を動かす仕 事は、摩擦のない斜面の上でボールを 持ち上げる仕事と同じように考えること ができる。 電場(電界)によって落ちようとする力f = 1[C]×E[V/m] = Eに対して、持ち上げるFの大きさはfと同じなので、Eとなる。 この力で距離d[m]だけ移動する仕事が 1[C]に対する仕事つまり電位差Vとなる ので、 F f d E 1[C] [m] [V/m] [V] d E V 距離 電場(電界) 電位差  

(9)

電位の基準と電位差(電圧)

12[V/m]の静電場(電界)が分布してい る。2点ABの距離が2[m]であったとき、 電位差(電圧)を求めなさい。また、 Aか らBまで+2[C]の点電荷を移動させたとき の仕事を求めなさい。 電位差 仕事 12[V/m] +2[C] B A 2[m]

(10)

2枚の平行板による電位

1枚の平面板による電界は、 ガウスの法則より、 2枚の平面板による電界は、 + + + + + + + + + 電荷Q 面積S + + + + + + + + + 電荷Q 面積S 電荷Q 面積S          S Q E 0 2

 板の外側では打ち消しあい0になる。 板の内側では、 となる、このような電気部品をコンデンサーという。 S Q E 0

(11)

コンデンサーへの充電

(a) 結線直後(充電前) + + + + + + A       B A B + + + + + + A       B S V S V S V +Q

Q   電位差V (b) スイッチを閉じて充電中 電池の極からBに、Aか ら電池の+極に向かって電 子が流れる。 (c) 充電後にスイッチを開く 2つの平行板に電荷が蓄 積され、その間の電位差 は電池と同じ V になる。

(12)

コンデンサーの電気容量

蓄えられる電気量と電位差の関係は? 電気量と電界は比例する 電界と電位差は比例する なら、 電気量と電位差も比例する 電気容量(静電容量): 1[V]を与えたときに、どれだけ多くの電 気量を貯められるかを表す。大きいほど 電気を貯めやすい。1[V]の電圧で1[C] の 電 気 量 を 貯 め ら れ る 電 気 容 量 を 1[F(ファラド)]という。 S: 極板の面積 d: 極板間の距離 と より、 となる。すなわち、極板の面積が大きい ほど、極板間の距離が短いほど、静電 容量は大きくなる。 [V] [F] [C] V C Q 電位差 電気容量 電気量   S Q E 0

Ed Vd S S Q E 0

V Ed d S Ed ES V Q C  

0 

0

(13)

コンデンサーの直列接続

C1C2のコンデンサーが直列に接続され、外から電圧Vを加えるとき、 、 の関係式と、V = V1 + V2 の関係式より、 となり、直列接続の電気容量Cは、 V1 +Q Q V2 +Q Q C1 C2 V Q +Q C V n C C C C 1 1 1 1 2 1       ) 1 1 ( 2 1 C C Q C Q V    1 1 CQ V  2 2 CQ V

(14)

コンデンサーの並列接続

並列接続時には、コンデンサーに加えられる電圧Vが一定となり、それぞれに蓄えられ る電荷はQ1Q2に分けられる。したがって、 から、並列接続時の電気容量Cは、接続した全電気容量を加算し、 +Q1 Q1 C1 C2 V Q +Q C V +Q2 Q2 V Q C1  1 V Q C2  2 1 2 C1 C2 V Q Q V Q C      n C C C C12  

(15)

コンデンサーの応用

マイクの種類 コンデンサーマイクの原理 ダイナミックマイク コイルを使った一般 的なマイク コンデンサーマイク 小型軽量だが、扱 いがデリケート 電荷の流れ

参照

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