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静岡県における肝炎ウイルス検診陽性者フォローアップに関する研究

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金  (肝炎等克服政策研究事業)  分担研究報告書 

 

静岡県における肝炎ウイルス検診陽性者フォローアップに関する研究 

 

研究分担者  玄田拓哉  順天堂大学医学部附属静岡病院消化器内科  先任准教授   

 

     

 

A. 研究目的 

静岡県内各市町の肝炎ウイルス検診陽性者に対 し、ソーシャルマーケティング手法を用いて作成 された受診勧奨リーフレットを送付し、その効果 を確認する。 

B. 研究方法 

郵便番号を基にして受診勧奨リーフレット送付 地域と助成金受給者在住地域の突合を行い、リーフ レット送付前後での C 型肝炎医療費助成交付数の変 化を検討した。 

C. 研究結果 

2011 年から 2013 年の3年間に、静岡県内では のべ 155,494 件の C 型肝炎ウイルス検診 が行わ れ、812 名が陽性となった(陽性率 0.5%)。一方、

2012 年から 2013 年の期間に、C型肝炎治療助成 金は静岡県内でのべ 4420 件の給付が行われた。

給付金受給者地域分布は地域差があり、静岡市、

富士市、富士宮市、沼津市で多い傾向があった(図 1)。2015 年度の静岡県 C 型肝炎医療費助成月別 交付件数は、新規抗ウイルス薬の発売と一致して 増加していた(図2)。この傾向は、静岡県内各 保健所管轄地域別にみても同様であった(図3)。 一方、受診勧奨リーフレットは静岡県内 35 市町 のうち 28 市町で検診陽性者に対して送付された。

各保健所管轄別受診勧奨リーフレット送付数と 肝炎助成件数を比較すると、助成件数の少ない地 域ではリーフレット送付数も少なかったが、助成 件数の多い地域では、リーフレット送付数の多い 地域と少ない地域が存在した(図4)。富士地域

(富士市、富士宮市)は助成金交付件数とリーフ レット送付数両者が多い地域であったため、富士 市と富士宮市の担当部署の協力を得てリーフレ ット送付者と助成金受給者の住所(郵便番号)を

突合し、送付数と助成件数の関係を検討した。そ  の結果、リーフレット送付数が多い地域では、送 付後の助成件数増加が多いことが判明した(図 5)。 

図1 

  図2 

  図3 

  研究要旨:静岡県各市町において、ウイルス検診陽性者に対してソーシャルマーケティング 手法を用い作成された受診勧奨リーフレットを送付した。リーフレット送付の効果確認のた め、送付数の多かった富士市と富士宮市で送付地域と助成金受給者在住地域の突合を行い、送 付前後の助成金交付数の変化を調査した。その結果、リーフレット送付数に比例した助成金交付 数の増加が認められ、リーフレット送付の効果が確認された。 

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  図4 

  図5 

  D. 考    察 

静岡県では、多くの市町で受診勧奨リーフレット の送付が行われた。しかし、送付数には地域差が 認められ、過去に多数の助成金交付があり陽性率 が高いと考えられる地域でも、十分な数の受診勧 奨リーフレット送付が行えない市町が認められ た。この原因として、行政に把握されている過去 の検診陽性者の情報が、人手あるいは記録方法な どの問題で十分活用できない状況にあることが 考えられた。過去の助成数から陽性率の高い地域 と考えられる富士市と富士宮市で、多数の受診勧 奨リーフレット送付を行ったところ、送付数に比 例した助成数の増加が確認された。この結果から、

ソーシャルマーケティング手法を用いて作成さ れたリーフレットは検診陽性者に対する有力な 受診勧奨ツールとなりうると考えられた。 

E.結    論   

十分な受診勧奨リーフレット送付を行った地域 において、その効果が確認し得た。 

F. 健康危険情報  なし 

G.研究発表 

1.論文発表  なし  2.学会発表 

なし 

H. 知的財産権の出願・登録状況  1.特許取得  なし 

2.実用新案登録  なし  3.その他  なし   

                                                                     

 

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