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sulfonic acid誘発腸炎モデルラットに対するヒト羊膜間葉系幹細胞投与とヒト羊膜間葉系幹細胞由来培養上清の注腸投与の効果

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Academic year: 2018

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(様式 17)

学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 宮本 秀一

主査 教授 武冨 紹信

審査担当者 副査 教授 岩永 敏彦

副査 教授 坂本 直哉

副査 教授 平野 聡

学 位 論 文 題 名

Trinitrobenzene sulfonic acid 誘発腸炎モデルラットに対するヒト羊膜間葉系幹細胞投与と

ヒト羊膜間葉系幹細胞由来培養上清の注腸投与の効果

(Therapeutic Effects of Human Amnion-Derived Mesenchymal Stem Cell Transplantation and

Conditioned Medium Enema in Rats with Trinitrobenzene Sulfonic Acid-induced Colitis)

本研究で、申請者は Trinitrobenzene sulfonic acid(TNBS)誘発腸炎モデルラットに対して

ヒト羊膜由来間葉系幹細胞(hAMSCs; human amnion-derived MSCs)投与とヒト羊膜間葉系幹細胞

由来培養上清(hAMSC-CM; hAMSC-conditioned medium)の注腸投与の効果を検討した。

まず、申請者はクローン病モデルである TNBS 誘発腸炎モデルラットを作成した。つづいて、実

験 1 として TNBS 誘発腸炎モデルラットに hAMSCs の静脈投与を行い、実験 2 として hAMSC-CM の注

腸を行い、それぞれの投与効果を検討した。実験 2 では、結腸内に hAMSC-CM をより長い時間留ま

らせるために、ゲル化した hAMSC-CM を用いた。hAMSCs 静脈投与と hAMSC-CM 注腸投与はどちらも

非投与群よりも内視鏡スコアを改善し、好中球やマクロファージといった炎症細胞浸潤を抑制す

ることを確認した。また腸炎部分の切除腸管粘膜を用いて測定された炎症性サイトカインの発現

量は、抑制される傾向があった。これらの結果から、hAMSCs と hAMSC-CM の投与は TNBS 誘発腸炎

を抑制する効果があることを示した。

審査にあたり、主査および副査より実験手技、基礎生物学的および臨床医学的な質問があり、

申請者はこれらの質問に対して自らの研究結果に基づき、また関連研究の知見を引用して概ね適

切に回答した。本研究の基礎論文は現在 American Journal of Translational Research 誌に投稿

中であり、国際学会においても高く評価され、今後のクローン病領域の治療開発につながること

が期待される。

審査員一同は,これらの成果を高く評価し,大学院課程における研鑽や取得単位なども併せ,

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