Ⅰ 経営学部カ リキュラムの改編
照 屋 行 雄
1
.カ リキュラム改革の必要性 と経過(1)カ リキュラム改革の必要性
経営学部国際経営学科の現行カ リキュラムの改革作業 は
、1 9 9 9
年1
0月1 3
日の第7
回教授会 におい て設置 された 「経営学部 カ リキュラム改革委員会」 (以下、単 に改革委員会 とい う) によって本格 的に着手 された。 しか しなが ら、改革委員会 の作業 はゼ ロか らの出発ではな く、すでに本学部のカ リキュラムについてその現状の分析 と改革の枠組みを検討 してきた教授会内の 「カ リキュラム改革 準備委員会」 (以下、準備委員会 とい う) (石横勝委員長/学部長)の議論の成果 を基礎 として進 め られた。準備委員会並びにそれにつなが る関係委員会での教育改革 に関す る議論の経過 と成果の詳 細 については、 しか るべ き関係者 によって、別の機会 に明 らかにされ ることを期待 したい。ここでは、改革委員会でのカ リキュラム検討の前提 もしくは枠組 みを提供 した準備委員会か らの 報告並びに提案
( 1 9 9 9
年1
0月1 3
日 ・第7
回教授会提案 ・承認) を原文のまま次 に示す こととす る。≪カ リキュラム改革の必要性 と枠組み(「準備委員会報告
」1 9 9 9
年1 0
月よ り)≫<カ リキュラム改革の必要性 >
l)本年
4
月以降の将来構想委員会 は十分 に機能 しなかったが、現状認識 については一定の深化 を 見た。大学 を取 り巻 く環境変化、 その中での各大学 における様々な試みについて情報交換 す るに つけ、わが大学の取 り組みの遅れは、深刻であるとい うのが、 ここでの大 きなコンセンサスであっ た。 もとよ り取 りくむべ きはカ リキュラムだけで はないが、全学的改革 を待たず に、学部 として な しうる最大の取 り組み として、カ リキュラム改革が浮上す る。2)
「経営学部1
0年の総括」ではこの1
0年間の我々の歩み とともに、今後 の課題が論 じられている。カ リキュラムについては、現行カ リキュラムがあ くまで も、 さらなる改善を予定 されて作 られて いることが明確 に述べ られている。前回カ リ改で は基本科 目を中心 に大幅改変が行 われたが、現 専攻科 目群 については、 さらな る改革が速やかに行われ ることを前提 に、今 日まで残 されたまま に推移 してきている。 またセメスター制 に関 して も、完結せぬまま推移 してい る。前回カ リキュ ラム改革 は改善への大 きな一歩であった と確認 した上で、その上 に立 って、 さらに前 に進 める必 要があるとわれわれは考 える。
3)
本年度前期 には二度 にわた り学生へのアンケー ト調査が行われた。 この2
つの調査結果 の読 み 方 は各教員 によって様々であろうが、われわれ教員が従来想定 していた学生像 は大幅な変更 を余 儀 な くされていること、学生はわれわれが考 えている以上 に、現在の学部教育に リア リティを感じていないことは確認できよう。
3
学生の現実、実感 と、われわれの願望 との間を埋 めることはカ リキュラム改革のみで可能 とは考 えられないが、カ リ改が学生の現実 に肉薄 して検討 されるならば、決定的な重要性を持つ と考 える。
4)
前回カ リキュラム改革以降の、大学 を取 り巻 く環境変化 は、当時認識 していた以上 に急 ピッチ である。企業 その他 の雇用形態を含 め、社会の変化 は大 き く、大学 に求め られてい る教育機関 と しての役割 も大 き く変わ りつつある。 そうした変化 を見据 えた対応が求め られている。 また、今 後 われわれが受 け入れ ることになる入学者 は、 その 日的意識、基礎 的学力の面で、 さらに多様化 し、低下す ることをわれわれは覚悟せねばな らない。 その ような学生 に対 して動機付 けを行い、結果 として、充実感 を提供 するためには、現行カ リキュラムの基盤 の上 に立って、新たな状況 に 対応す る教育 プログラムを検討す る必要がある。それ は現行 カ リキュラムの改革 を必然的に意味 す るものであると、われわれは考 える。
5)カ リキュラム改革は今後の学部サバイバル と直接 に結びつ くものであると、われわれは考 える。
教育 プログラムの内容 と受験生獲得 とは直接結びつかない、 との見方 もあるが、われわれ は、結 局の ところ、経営学部 に学んだ学生の満足度が、そのあ との受験生獲得の決め手であると考 える。
彼 らこそが もっ とも効果的な広告塔である。今 まではそうではなかった として も、今後 は確実 に 教育 プログラムの中身が受験生 に吟味 され ることになる、 との認識 は、入試 に係わって高校巡 り な どをしているセ ンター職員な どの一致 した認識である。 もとよ り受験生獲得 のために即効性の ある、 あらゆる方策 を、別途検討 し、実行す ることは当然である。
<新 カ リキュラム制定の枠組み>
1 考 え方
学生 アンケー トお よび直接の対話な どにおいて、 もっ とも大 きな問題であると感 じられ るのは、
彼 らの多 くが、
4
年間 さまざまな科 目をさした る脈絡 な く履修 し、結局大 きなま とま りとして何 を 学んで きたか、確た る実感 な しに卒業す ることである。卒業 とい う事実だけは残 るものの、 その後 の支 え となるような ものを獲得せずに社会 に出ることにな る学生が、極 めて多い とわれわれは認識 す る。われわれはこのような状況 を打破すべ く新カ リキュラムを策定 したい。学習への動機付 け と い う観点か らも実習教育 を推進 し、 クラスサイズを適正化す ることによ り、学習効果 を高 めること で、卒業時それぞれの学生が 「売 り物」 を身 につ けられ るような教育 プログラムを構築 したい。2
基本枠1)学生の現実 を踏 まえる。
2)現行カ リキュラムはやや もすれば総花的にな りがちであるとの認識の もと、 コースご と に特徴 を出 し、結果 として、学生が大 きなま とま りとしての達成感 を持て るようにす る。
3)基礎学力の低下 に対応す る教育 プログラムを構築す る。
4)全学生 を対象 に実習教育 をカ リキュラムの中で実施す る。
5)セメスター制 を完結 させ る。
6)設置科 目の大幅なス リム化 を断行す る。
7)必修科 目を見直す。
3
運用枠(1)基本科 目数育
①現行基本科 目をベースに教育効果の向上 を図 る。
②専任教員が初年度教育 にあた る。
(2)外国語教育
(彰一外国語必修 を前提 に検討す る0
②外国語教育の開始時期 を再検討す る。
(3) コース制 (専攻科 目教育) (丑現行 コース構成 を見直す。
②各 コースにおける提供科 目を整備 し、関連付 け、学習の積み上 げを図 る。
なお、履修モデルを提供す る。
③演習科 目については各 コース ごとに検討す る。
④実習教育その他 を含 め、各 コースで 「売 り物」を提供す る。
( 2)
カ リキュラム改革委員会の任務改革委員会は、上記の準備委員会での検討結果を踏まえた上で、具体 的に現行カリキュラムの改訂 作業に入った。すなわち、準備委員会の新カリキュラム制定の基本的考え方を継承 し、制定の基本枠を 前提 とすることとし、同時に制定の運用枠に準拠 して具体的なカリキュラム改訂を検討することとなった。
改革委員会 は、第 1回委員会
( 1 9 9 9
年1 1
月1
日) において、任務 の範囲 と作業の 日程 を決定 し、実際の検討作業 をスター トさせ ることになった。その際に確認 した改革委員会の任務 の範囲は、次 の とお りである (同年
1 1
月1 0
日 ・第9
回教授会報告 ・了承)0ア)新教育課程表の策定
・改正カ リキュラム表の作成
・履修要件 の制定
・卒業要件および進級要件 の確定 イ)新カ リキュラム運用細 目の作成
・新 旧カ リキュラム比較表の作成
・新カ リキュラム移行措置の提示
・ 「カ リキュラムの特徴 と履修」の改訂 り) コース別履修 モデルの提示
・コース別科 目履修実施モデルの作成
・ 「期待 され る学修成果」例示の列挙
・技能 ・資格取得手引の作成 エ)実習科 目運営システムの提案
・ 「実習科 目の特徴 と実習時間」一覧の作成
・実習科 目運営方式の提案
・実習先認定基準の策定
これ らの任務 はいずれ も重要なもの と認識 されたが、 その中で もとくにア)およびイ)の6項 目に ついては多 くの時間 と知恵を加 えなければな らない作業 日標 となった。結果的には、後述す るよう にア)の3項 目とイ)の 1項 目についての検討成果 を得て、改革委員会 は解散せ ざるを得 なかった。
そ して、残 りの作業 は次の 「新カ リキュラム調整委員会」 (後藤伸委員長) に引き継がれ ることと なったのである。
また、改革委員会でのカ リキュラム改訂の作業 は、当初
、1 9 9 9
年1 0
月1 3
日〜2 0 0 0
年7
月1 2
日の約1 0
カ月間において1 4
回の委員会 をもってほぼ完了す る日程で計画 した。 その後、検討の過程で幾つ かの重要な事態の変化が加わ り、結果的には、後で示す ように2 0 0 0
年1
1月8
日の教授会最終報告 ま で作業 は進 め られた。当初 の作業 日程 と予定検討項 目は、改革委員会での作業 内容 と進 め方 を知 る 上で重要 と思われ るので、 ここに示す こととす る。5
委員会 の作業
1 9 9 9
年1 0 /1 3
(水)l l / 1
(月) 第 1回改革委員会・委員会 の構成
・任務 の範 囲
・検討の方法
・作業 の 日程
l l /1 0(
水)/2 4(
水) 第2
回改革委員会・学部教育 の 目標 と方針
・卒業要件 と進級要件①
・授業科 目区分 と配 当単位数
・履修制限単位数の見直 し
1 2 / 8
(水)1 2 /1 5(
水) 第3
回改革委員会・セメスター制 の完結
・A
群科 目の充実 と強化・外国語科 目の改革(丑
・健康科学教育の充実
教授会 の討議
第
7
回教授会/改革委員会 の設置・委員会 の構成
・カ リキュラム改革の枠組 み
・新 カ リキュラムの施行時期
第
9
回教授会/第 1回委員会報告・本改革委員会 の任務
・カ リキュラム改革 の課題
・カ リキュラム検討 の方法
・カ リキュラム改正 の作業 日程
第
1 1
回教授会/第2
回委員会報告・経営学部 の教育 目標
・科 目履修 の制 限単位数
・卒業要件 と進級要件①
・授業科 目区分 と配 当単位数
・本改革委員会 の組織強化
J
/2 2(
水) 第4
回改革委員会・コース制 の見直 し(丑
・ゼ ミナール教育のあ り方
・実習教育科 目の設置①
・卒業要件 と進級要件②
・専攻科 目区分の科 目体系(令
2000年
1/ 12(水)
2/ 1
(火) 第6
回改革委員会・外国語科 目の改革(a
・コース別の見直 し②
・実習教育科 目の設置②
・実習教育科 目の運用①
・専攻科 目区分の科 目体系②
/1 6(
水)3/ 1
(水) 第6
回改革委員会・コース制の見直 し③
・専攻科 目区分の科 目体系③
・卒業要件 と進級要件②
・実習教育科 目の運用②
3/8
(水)第 12回教授会/第3回委員会報告
・A群科 目の科 目体系
・外国語科 目の教育体系(五
・健康科学教育の科 目体系
・ゼミナール教育の方針 と体系
・実習教育科 目の新設①
・専攻 コースの拡充 と運用(∋ 第
2
回 コース別協力委員会・ゼ ミナールのあ り方
・コースの名称
・実習教育科 目の新設
・実習教育科 目の運用
・専攻科 目の科 目体系
第
1 3
回教授会/第4
回委員会報告・外国語科 目の教育体系②
・コースの拡充 と運用②
・実習教育科 目の新設(診
・専攻科 目区分の科 目体系②
第
3
回 コース別協力委員会・専攻科 目の科 目体系
・コース別履修モデル
・実習教育の運営システム
第14回教授会/第5回委員会報告
・コースの拡充 と運用
・専攻科 目区分の科 目体系③
・卒業要件 と進級要件②
・実習教育の運用②
J
7↓
/2 3(
木) 第7
回改革委員会4/8
(月) 第8
回改革委員会J
4/1 2(
水)/1 9(
水) 第9
回改革委員会J
2 6(
水) 第1 0
回改革委員会5/10
( 水)
6/1 4(
水)第 11回改革委員会
J
第12回改革委員会
第
1 3
回改革委員会7/1 2(
水) 第1 4
回改革委員会J
1
2 0 0 0
年度第
2
回教授会/第6
回倭 員会報告・改正 カ リキュラム (秦)の中間 報告
・新 カ リキュラム運用細 目 (莱) の中間報告
第 3回教授会/第7回委員会報告
・改正 カ リキュラム (莱)の最終 報告
・新 カ リキュラム運用細 目 (秦) の最終報 告
・コース別履修モデル (莱)の最 終報 告
・実習科 目運営システム (莱)の 中間報告
第4回教授会/第8回委員会報告
・実習科 目運営システム (莱)の 最終報告
・入試制度への対応策 (秦)
・教員担当 コマ数の軽減策 (莱)
・他学部 との調整 に関す る報告
第
5
回教授会/第8
回委員会報告・履修指導の改善 と強化
・教育指導方法の改善
・委員会業務 の総括
( 3)
カ リキュラム改革委員会の運営 改革委員会の構成 は、次の とお りである。委員長 照屋 行雄
委 員 大場 恒明 松岡 紀雄 常石 敬一 後藤 伸 加藤 薫 榎本 誠 ティオ フィラス ・アサモア 鈴木 そよ子 関口 博正 大橋 哲
委員会 には、委員のほか、準備委員会委員長で もあった右横勝学部長が出席 し、学部長 としての 考 え方や準備委員会での議論 の内容 について報告 した。 また、榎本委員 は
、2 0 0 0
年1
月 よ りは学科 主任 の立場 も兼ね ることとな り、 その視点での意見表明 とバ ックアップ体制 を用意 して頂いた。また、改革委員会内に
7
もしくは8
の問題別検討小委員会 を設置 し、委員以外の教授会 メンバー よ り協力委員 を委嘱 した。改革委員会 におけるカ リキュラム改革の検討作業 に、改革委員以外の積 極的な参加 を願 う改革委員会 の運営方針 に基づいた ものである。小委員会 は、改革委員 と協力委員 か ら構成 され、小委員長 は改革委員の中か ら委員長が委嘱 した。協力委員 には、 とくに当該問題の 検討 に当たって協力を要請す ることとした。 そ して、 そこでの議論の成果 を踏 えて、最終的には改 革委員会で他 の項 目も含 めて審議 ・決定す る方式 を採用 した。問題別検討小委員会 と委員の構成 は、次の とお りである。
問題別検討 小委員会
委 員
小委員長 改革委員 協力委員 a)初期教育検討小委員会 常 石 松 岡、鈴木
b)語学教育検討小委員会 大 場 大 橋 C)マネジメン トコース検討小委員会 後 藤 関 口 d)会計 コース検討小委員会 開 口 後 藤 e)情報 ビジネス コース検討小委員会 榎 本 (照 屋) f)経営環境 コース検討小委員会 松 岡 常 石 g)国際 コミュニケーシ ョンコース 加 藤 アサモア
検討小委員会 大 橋
h)スポーツ&マネジメン トコース 榎 本 松岡、常石
鎌 田、斎藤 (誠) 虞 田、岡崎 海老津、林、行川 柳 田、藤 田 松浦、青木、菅原 松枝、田中 田畑、小松、大庭
鎌 田、小松、嶋谷 検討小委員会
e)の情報 ビジネス コースについては、後述 の とお り、同検討小委員会の検討の結果 を踏えて、
当該 コース としての独立 を断念す ることとなった。 また、 この段階では設置 されなかったh)のス ポーツ&マネジメン トコース検討小委員会が、後 日加 わ ることとなった。
C)か らg)の
5
コースについては、改革委員会での議論の当初 は未確定の状態であったため、これ らの小委員会の作業 は5コースがほぼ確定 した段階で動 き出 した。小委員会での議論の成果が、
満足の行 く形でカ リキュラム改訂案の策定 に生か された とは必ず しも思っていない。 その後 の多大 な調整 と総合の作業過程で、十分 に消化で きなかった もの も多い と思 う。協力委員の協力を多 とす ると同時に、各委員の意見を十分 に生か しきれなかった点を容赦願 いたい と思 う。
改革委員会 におけるカ リキュラム改革の作業 と教授会等での報告 ・審議 ・調整 の経過 をまとめる と、次の とお りである。
ア)改革委員会の開催 第 1回
( 1 9 9 9 /1 0 /1 3 )
〜第2 4
回( 2 0 0 0 /1 0 / 2 5 )
イ)検討小委員会の開催 第1
回( 1 9 9 9 /1 2 /1 5 )
〜第5
回( 2 0 0 0 /3/1 5 )
ウ) ワーキング ・グループ会議 の開催 第 1回( 2 0 0 0 /8/7)
〜第5
回( 2 0 0 0 /1 0 / 3
1)9
エ)教授会での報告 オ)教授会での審議
カ)理学部 との調整 キ)事務局 との調整
第 1回 (第
9
回教授会1 9 9 9 /l l /1 0 )
〜第
4
回 (第1 5
回教授会2 0 0 0 /3/8)
第 1回 (第1 6
回教授会2 0 0 0 /3/ 1 6 )
〜第
8
回 (第1
1回教授会2 0 0 0 /
ll/8)
第 1回( 2 0 0 0 /4/6)
〜第2
回( 2 0 0 0 /5/1 6 )
第 1回( 2 0 0 0 /5/1 2 )
〜第3
回( 2 0 0 0 /7/ 1 2 )
なお、理学部 との調整 は具体 的な項 目の検討 まではで きなかったため、カ リキュラム改訂の最 終案ができた段階で調整委員会 において調整 を行 うこととなった。同時に、事務局への報告および 調整 について も、基本的には改革委員会での検討原案お よび教授会での改訂案の報告 を行 う範囲にとどまった。事務局 との協議 も具体的な作業 は調整委員会 に引き継がれ ることとなった。
2.カ リキュラム改革の狙 いと範囲
(1)カ リキュラム改革の狙い
経営学部国際経営学科の現行カ リキュラムは
、1 9 9 2
年7
月の教授会で承認 され、1 9 9 3
年4
月以降 の入学生か ら通用 された。 その際 に確認 されたカ リキュラム改訂の狙 いは、次の3
点であった。(丑学部創設 の理念である 「国際経営」 に関す る基礎 的 ・専門的教育 を推進す ること
②現在の大学教育がかかえる諸問題 を解決 し、教育内容の一層の改善 をはか ること
③学問の進展 と社会のニーズに対応で きる科 目体系 と教育内容 を提供す ること
この改訂作業 は、幾つかの重要な制度上の課題や運営上の問題 を残 しなが らも、当時のカ リキュ ラム改訂の要請 に十分対応できた もの と評価 された。 しか しなが ら、前回のカ リキュラム改訂か ら すでに
8
年が経過 してお り、 この間、大学教育 を取 り巻 く環境変化が激 しく、 また、経営学部 に在 学す る学生諸君の学習実態が明 らか となった。先 の準備委員会が教授会 に報告 したカ リキュラム改 革の必要性の中で、 このような基本認識 を明 らかに している。カ リキュラム改革の必要性 については、必ず しも本学部 に限った ことではないように思 う
。1 9 9 7
年 に株式会社増進会出版社 (Z会)の行 ったアンケー ト調査では、多 くの大学で、少子化の進行や 大学進学率の上昇、 さらには入試の多様化 に伴 う今後 の教育改革の必要性がかな り高 まっている実 態が明 らか となってい る。教育改革の中で も最 も重要 となるのがカ リキュラム改革 と考 えている大 学が多 く、特 に経営系の学部で改革の必要性が強い調査結果 となっている。今 回のカ リキュラム改革 に当たっては、準備委員会で議論 された結果 を踏 えて、改革の狙 いを次 の
6
点に定めることとした。①社会的ニーズ‑の対応
大学 を取 り巻 く厳 しい環境変化 を認識 し、社会的ニーズに対応 しうる新 しいカ リキュラムを編 成す る。
② 「売 りもの」の明確化
卒業時に学生が 「売 りもの」 を身につ けられ るような魅力的な教育 プログラムを構築す る。
③実習教育の充実
経済社会の要求に応 えて、各種の実践的能力 を修得す るために必要な実習教育 プログラムを整 備す る。
④開設科 目数のス リム化
科 目運営の合理性 と学修の効率化 を確保す るため、現行開設科 目数の大幅なス リム化 を実現す
る。
⑤学生実態の反映
学生の目的意識 の明確化 と学習意欲 の向上 をはか るため、学生の現状 とニーズを反映 した教育 を提供 す る。
⑥入学志願者減への対応
経営学部の
2 0 0 0
年度入学志願者数が大幅に減少 し、今後 も厳 しい状況が見込 まれ るとい う事態 に迅速 に対応す る。② の 「売 りもの」を具体的な形で示 し、 そのための教育 プログラムを どう用意す るか とい うこと は、当初か ら困難が予想 された。大学 に
4
年間在学 し、1 2 4
単位の卒業要件 を取得 して学士 (国際 経営)の学位が授与 されたな らば、 それ 自体が社会 に出てい くときの立派な 「売 りもの」 と考 えら れて きたか らである。た とえば、外国語、情報、簿記な どの技能検定や、税理士、公認会計士、中 小企業診断士な どの資格取得 とい うように個人の能力 ・資格 を客観的に証明す るものについては、「売 りもの」 としての具体的イメージが設定で きるが、本学部のすべての学生 にこの ような個別的 な 「売 りもの」 を用意す ることは不可能である。改革委員会では、後述す るようにこの 目標 につい てはコース制の充実 とい う形で実現す ることに努 めた。
④ の開設科 目数の大幅削減 については、準備委員会の段階か ら重要な政策 目標 となっていた。本 学部の教育 目標である 「国際経営」の領域が多種多様 な問題 を含 む性格 の ものであるため、国際経 営学科のカ リキュラムは実 に年間で
2 5 0
を超 える授業科 目数の開設 となってい る。 とくに専攻課程 の科 目の多 きが特徴的である。個々の学生が学習 目標 を設定 し、 そのための効率的な履修計画 を自 主的に設計す る立場か らは、開設科 目数のス リム化 は是非 とも達成 しなければな らない課題 となっ たのである。 これについては、結果的に改革委員会の努力 は実 を結 ばなかった。別 のファクターが 加 わった ことと、既存の科 目の削減が極 めて難 しい とい う事情 によるものである。⑥ の入学志願者減 については、すでに改革委員会のカ リキュラム検討作業がスター トした段階、
具体的には
2 0 0 0
年2
月の時点で入学志願者が激減す るとい う事態を迎 えた。 しか も減少幅が大 きい ばか りでな く、入試改革委員会お よび学部長 よ り今後 も減少見通 しにあるとの深刻な分析が教授会 で示 された。カ リキュラムの改革 は、当面の入学志願者数の増加 もしくは減少歯止めの対策 とい うよ りは、中 ・長期的なスパ ンで学部教育のあ り方 を内外 に明 らかにす る手続であると理解 されてい た。 しか しなが ら、事態の急変 に対 して、カ リキュラム改革の作業 は、入学志願者数の減少対策 と しての性格 をも持たざるを得 な くなったのである。 これ については、後述のスポーツ&マネジメン トコースの設置な どとして具体化 した。
(2)カ リキュラム改革の範囲
改革委員会での現行カ リキュラムの検討 に際 し、 その範囲 もしくは課題 を確定す る基礎 として、
『経営学部十年の総括』 (経営学部
、1 9 9 9
年3
月) に収録 されている 「経営学部教育課程の現状 と課 題」 (照屋行雄稿)を特 に参照 した。そこでは、1 9 9 3
年度入学生 より適用 されてい る現行のカ リキュラムについて、本学部の教育 目標 に照 らして、 その制度面 と運用面の現状 を点検 し、基本的な課題 を明 らかにしている。 この総括 は、改革委員会でのカ リキュラム検討の項 目を導 き出す上で重要 な基礎 となったばか りでな く、改革委員会 の運営に当たった委員長 (筆者)のカ リキュラム改革 に 関す る基本的な問題認識 を示す重要な ものである。少 し長 くなるが、 その報告の中か ら 「課題」の みを摘 出 し、項 目ごとにまとめて示 したい と思 う。
it!
≪経営学部カ リキュラムの基本課題 (『経営学部十年の総括』1999年3月より)≫
1 学部の教育 目的 (1)学部の教育 目標
基本理念た る 「国際人の育成」 とい う場合、入学後 4年間で どこまで育成す るか とい う目標到達 水準が必ず しも明 らかになっていない。国際社会 における指導的立場 の人間を多 く輩出す ることの 努力が求め られているのか。 それ とも、市民社会 における良識人的立場 の人間育成で よしとす るの か。 目標 とす る学生像 を、 より具体的に抽出 し、 その特性 を明 らかにす る必要があるように思われ る。
また、教育 目標た る 「国際経営」 については、経済社会の多様 なニーズに応 えるための多彩な教 育内容 を どの ように統合 し、かつ、セグメンテーシ ョンす るかが説明 されなければな らない。すで に 「国際経営」の立体 的研究 ・教育体系 として提示 されている領域 図の今 日的理解が改めて求め ら れてい るように思 う。
(2)学部の教育方針
国際経営教育 とい う目標 に対す る教育方針 として、上記の
2
つ を選択採用 した ことになるが、両 者間に若干の飛躍があるように思われ る。すなわち、2
つの教育方針 に基づ く教育指導が、果た し て本学部が 目標 とす る国際経営教育 に固有の教育方針 として十分か どうかが問われなければな らな い。この教育方針 は、必ず しも国際経営の教育 に固有の ものではな く、学部 を越 えて広 く国際社会 に おける学生の教育指導方針 となるものである。求め られているのは、 それに加 えて本学部の教育理 念や 目標 の達成 に必要 な教育方針 を提示す ることであるように思われ る。
(3)国際人教育の推進
国際人教育の事業推進 については、多 くの課題 をかかえているように思われ る。正確 には、学部 内の国際教育委員会の総括 を参照 したい と思 うが、 ここでは次の
2
点 を重要な課題 として指摘 して おきたい と思 う。1)通年科 目の解消‑学生が留学す るにあたって、制度上問題 となっているのは、通年科 目の運 営である。すべての科 目が半期で完結す る履修形態を とることが必要であ り、演習科 目と外国 語科 目についての履修形態 について検討 を急 ぐ必要がある。
2)セメスター制 の完全実施‑完全 なセメスター制 を導入す ることによって、海外留学や企業研 修 (インターンシップ)の実施上の諸問題 を改善す ることになる。本学部は、完全なセメスター 制の実現のために諸条件の整備 に努める必要がある。
2
教育指導の枠組み (1)卒業の要件1 2 4
単位 の現行卒業要件 について、 とくにこれ を変更 しなければな らない合理的な理由はない。また、 その ような意見 も少ないように思われ る。 これは、 ア)大学設置基準の最低限を満た してい ること、イ)年間履修単位 を制限 していること、ウ)学生の 自主的で創造的な学習を尊重す ること、
お よび エ)本学経済学部
2
学科の卒業要件 と同一であること、な どが主な理 由である。しか しなが ら、現行卒業要件の変更 について、次の
3
点で検討 の余地があるよう に思われ る。1
)仮 に演習 ⅠⅠ・Ⅲを選択必修 に変更 した場合‑それに代わ る講義科 目の履修 にあたって、演習Ⅰ Ⅰ
・Ⅲ履修 の場合 よ りも履修すべ き単位数 を多 くす ることが考 えられ る。2)仮 にコース制 を強化 した場合‑コース必修科 目をはじめ専攻科 目の履修単位数 (現行70単位)
を多 くす ることが考 えられ る。
3)年間履修単位制限を緩和 した場合‑年間履修単位数の制限を緩和す るとともに、学生の自由 な科 目選択 によって、修得すべ き単位数 を多 くす ることが考 え られ る。
(2) コースの設定
1) コースの性格・・・現行の 「緩やかなコース制」では、学生の学修が必ず しも効率的 とはなって いないので、 コース区分 をもっ と厳格 にす ることが考 えられ る。
2) コースの区分‑多様 な学生のニーズに照 らして、現行の 3区分で十分か どうかについて検討 を加 える必要がある。経営実践、大学院進学、技能 ・資格試験 な どに対す るニーズ も多 くなっ てい る。
3) コースの変更‑現在、 4年次でのコース変更 を認めてい るが、 コース制の本来の趣 旨か らす れば、む しろ
3
年次での変更 を認 め、4
年次での変更 は例外的措置 とすべ きである。4)コースの科 目‑コミュニケーシ ョンコース以外の 2コースには、 コース必修科 目として 「国 際 コミュニケーシ ョン論」 (含 む海外実習) に相 当す るものがない ことが、科 目履修上の比較 優位 となっている。 この
2
コースに、企業研修 (イ ンター ンシ ップ)制の導入な ど学外実習を 含む科 目を開設す るな どの検討 を加 える必要がある。(3)セメスター制の導入
1 9 9 3
年度のカ リキュラム改正では、半期登録制の実施 をはかった ものの、向 う4
年間で種々の条件 整備 につ とめ、可及的すみやかに本来のセメスター制 に移行す ることが努力 目標 とされた。セメス ター制 は、国際経営学科の教育課程 を支 える重要 な柱 の 1つ に位置づ けられて きた。 しか し、 目標 とす る完全 なセメスター制の実施 までには、次の諸課題が解決 されなければな らない。1
)演習 ⅠⅠ・Ⅲの形態‑通年履修 となってい る演習Ⅰ Ⅰ・
Ⅲについて、単位の分割 あるいは前期 ・ 後期の4単位完結、配当年次の変更、 さらには選択必修‑の区分変更な ど、演習のあ り方を検 討す る必要がある。2)外国語科 目の単位分割‑・外国語科 目については、他 の科 目と同様 に、英語 ・日本語 はもとよ り第二外国語科 目の科 目開設のあ り方 を検討す る必要が ある。
3)同一科 目の連続開講‑必修科 目はもとよ り、多 くの選択科 目について も、前期 ・後期連続開 講 を実現す ることが課題 となる。そのためには、教員の負担荷重 とな らないよう開講科 目 ・コ マ数 を大幅に減 らす必要がある。
(4)進級別の運用
現行の進級制 についての課題 は、次の諸点である。但 し、卒業要件単位数お よび年間履修単位数 は、現行のままとした場合 を考 える。
1)総単位数の見直 し‑ 2年間で88単位 の総履修単位数の うち50単位の取得 を進級の要件 とす る ことについては、厳 しい とす る意見があ り、減 らす方向での検討 を要す る。
2)取得科 目要件の緩和‑ 3年次 に進級で きるためには、総単位数50単位の うち所定の区分科 冒 を取得 しなければな らない とされている。
1
年次配当の基本科 目区分 はよい として、2
年次配 当の科 目については、18単位の年次総単位数のみ取得要件 とす るな ど緩和す る方向で検討す る 必要がある。(5)年間履修単位数の制限
年間の履修単位数 に制限を設 けることは、履修す る学生の側か らすれば窮屈な ことか も知れない。
大学
4
年間 とい う長期スパ ンの中で、 自己の判断 と責任 に基づ き、 自由に学修設計 を行 うことが望 ましい とす る考 えは、十分説得的である。13
現行の年間履修単位数 に関 しては、次の
2
点が当面の検討課題 と思われ る。1)年間履修単位数の撤廃‑セメスター別の完全実施 を目指す限 り、年間履修単位数 は廃 し、半 期 ごとの履修単位数のみにす るとすれば、上限は現行の
3 1
単位で よいか とい うことが検討 され なければな らない。2)優遇措置の運用 ‑成績優秀者への追加単位履修措置 は、必ず しも十分 に機能 していないよう に思われ る。 1つには、カ リキュラム上の問題であ り、他 の 1つ は時間割編成上の問題である。
1年次 において、
2
年次科 目の履修 も、 この優遇措置 との関連で、認めることとす る方向で検 討す る必要がある。3
教育課程の編成 (1)授業科 目の体系現行の授業科 目体系 については、経営学部が 目標 とす る 「国際経営」の理論的 ・実践的研究教育 に照 らして、十分 に学部の独 自性 を表現 しているか とな ると、若干の問題が残 るといわざるを得 な い。例 えば、 ア)基本科 目の共通A群の位置づ け と単位数、イ)基礎科 目の位置づ け、 ウ)専攻科 目の コース必修科 目の科 目数 と単位数、な どの問題 を指摘す ることがで きる。
現行の科 目区分 は、主 として平塚 キャンパス2学部間において、学部の独 自性の尊重 とキャンパ ス としての共通性の確保 とい う目標 を達成す るために、調整 の努力を加 えた結果、成案 をみた もの である。遅れて再編成 された横浜 キャンパスの基本科 目区分 との相違 は明 らかである。
科 目区分の名称 に、 さらに知恵を加 える必要があることは否定で きないが、 よ り重要な ことは、
このような科 目区分 と単位数の配分が、学校教育法の要求す る 「広 く知識 を授 け、深 く専門の学芸 を教授研究」す る上で十分満足のゆ くの となっているか とい うことが、改めて レビューされなけれ ばな らない。
(2)A群科 目の設定
基本科 目におけるコア科 目ともい うべ くA群科 目の運営 については、次のような検討事項 を指摘 す ることがで きる。
1)基礎演習の内容‑科 目設置の目的についての合意が確認 ざれれば、 その内容や運営 に関 して はもっ と自由に、担当教員 と所属学生の創意工夫 に委ね ることに した方が よいのではないか。
2)科 目間の リンケージ‑A群科 目には、基礎演習を中心 に、学修上の基本的な方法や技能 を学 ぶ科 目群 (文章表現法、速読方入門な ど) と、学部の他科 目群の基礎 を形成 す る科 目群 (知的 空間入門、史的背景入門な ど)が配置 されているが、 これ らの間の有機的な リンケージを高 め
る必要があるのではないか。
3)必修科 目の削減‑A群 9科 目の中で、必修 3科 目 (6単位) となってい るが、必修科 目は基 礎演習のみ とし、残 り
8
科 目はすべて選択必修 として学生の履修計画 に委ね ることとした らどうか。
(3)演習科 目の運営
演習のあ り方については、学部内にも多 くの異なる意見があることは、周知の事実である。 ここ では、演習の運営に関 して検討すべ き課題 を、次の諸点に しぼって指摘 しておきたい と思 う。
1)演習 ⅠⅠ・Ⅲの配当期 ‑現行 は演習 ⅠⅠお よび演習Ⅲ ともに通年4単位の科 目となっていること によ り、学生 もしくは担当教員の海外留学 もしくは在外研究 の際 に不都合 を生 じてい る。セメ スター制 に対応 した配当期の変更 もしくは単位数の分割 を検討す る必要がある。
2)演習 ⅠⅠ・Ⅲの区分変更‑演習 ⅠⅠと演習Ⅲは、専攻科 目区分 の中で必修科 目 となってい る。開 設ゼ ミ数 と学生数のアンバ ランスか ら、 1ゼ ミ当 りの収容定員が
2 0
名 を大 き く上回っている。ゼ ミ本来の少人数 クラスを確保 し、効率的で効果的なゼ ミ運営 をはか るために、演習 ⅠⅠお よび 演習Ⅲの選択必修への区分変更 も検討 を要す る課題 となっている。
3)
演習 II・Ⅲの所属 ‑現行 は、演習I
は独立科 目とし、演習 IIと演習Ⅲは原則 として、同一教 員のゼ ミに所属す ることになっているが、 これを変更す ることについて検討 を加 える必要があ る。例 えば、演習 Ⅰと演習Ⅰ
Ⅰは同一教員のゼ ミとし、演習Ⅲは独立 した もの とみな して所属の 変更が 自由にで きることにす るな どが考 えられ る。( 4)
外国語科 目の運営外国語科 目の履修 に関 しては、従来、一般教育区分 に準ず る教育 と、専門教育区分 における外国 書講読 との関係 をどの ように効果 あ らしめるか とい うことが、常 に問われて きた
。1 9 9 3
年度改正 の 共通 ・B群科 目の英語 について、基礎学力 に基づいて クラス編成 を実施 す ることによって、両者 の 有機 的な関連づ けがかな り改善 された ように思われ る。しか しなが ら、専攻科 目区分で、外国書講読が選択科 目となるな ど、英語の運用能力 をさらに高 める国際経営関連 の科 目が少ないように思われ る。 この点で、外国書講読Ⅰ
・Ⅰ
Ⅰの選択必修化 な ど 検討 を要す る。次 に、外国語科 目は演習 と同様、通年科 目となってお り、セメスター制 との関連で前期 ・後期で 完結するような科 目設定を行 うか、あるいは単位分割を行 うかがやは りカ リキュラム上の課題 となっ ている。 このような履修形態の変更 は、他の多 くの半期科 目と違 って、当該科 目の教育内容や方法 を規定 しかねない重要な ことであ り、十分な議論 と合意の形成が改 めて求め られ る。
(5)専攻科 目の運営
専攻科 目の運営 に関 しては、次のような諸課題 の検討が必要 とされ る。
1)選択必修 の科 目数‑ コースによって選択必修 の科 目数 に違いがあるが、取得すべ き卒業要件 単位 は
1 6
単位 となっていることか らすれば、科 目数 もしくは単位数 を統一す る必要があろう。2)実習科 目の設置‑ コミュニケーシ ョンコースは、 コース必修科 目として海外実習を義務づ け てい るが、他の
2
コースについてはそれがない。 コースの独 自性 を高 め、学生の履修上の負担 を等 しくす るために、他のコースにおいて も、 コース必修科 目に企業研修 (インターンシップ) な どの実習を義務づ ける必要があろう。3)選択科 目数の整理‑ コース選択科 目内容が多様 な もの となってい るのは、本学科のカ リキュ ラム上の特徴 となってい るが、他方で開講科 目数が多 く、受講生の少ない科 目が少な くないな ど効率的な運営 となっていない との批判がある。 これについては、隔年開講科 目を拡大す ると か、科 目数 を削減す るな どの整理が必要であろう。
4
履修指導の方法 (1)講義計画の作成1)学生の有効利用 ‑学生 にあっては、学年初 めの履修科 目選択 に際 してシラバスを利用す るの みな らず、学期中 も講義の進捗状況 をよ く把握 し、計画的な学習活動 に活用 す るよう指導す る 必要がある。
2)教員の改善工夫‑教員 にあっては、シラバスの内容が固定化、マンネ リ化 しない よう、絶 え ず創意工夫 を加 えて、その改善に努 めることが求め られ る。シラバスに盲 目的になる必要 はな いが、正当な理 由に基づかない計画の変更 には注意が必要である。
3)授業評価 の尺度‑学生 による授業評価 の導入 にあたって、計画 と実施結果 との比較 は、 その 評価尺度の一部 として活用す ることがで きる。
(2)履修ガイダンスの実施
̲15
1)新入生オ リエ ンテーシ ョンの充実‑総合学修指導の中で本学部の教育理念や学科のカ リキュ ラムについて説明 しているが、科 目履修 の方法 についてはもっ とキメの細かい指導 を行 うこと によって、新入生オ リエ ンテーシ ョンの内容 を充実す ることが課題である。
2)
在学生ガイダンスの改善‑参加学生が必ず しも多 くない ことと、 とくに履修指導 を必要 とす る学生の参加が必ず しも十分でない状況 にある。各年次生の多数の参加 を促 し、 また、単位取 得不良者 を中心 とした学生への徹底 した履修指導を行 うことが課題である。(3)特別学修指導の活用
特別学修指導 は全学的に実施 している重要な指導制度であるが、指導 した学生 についての追跡調 査 もしくは事後指導が行われていないように思われ る。 とくに学修設計や生活設計の修正が必要な 学生 については、引き続 き関係者間でケア してい く必要があるように思 う。 また、特別学修指導 に 理由な く出席 しない学生 に対す る対応 について、教育指導の立場か ら何 らかの措置 を講ず る方向で 検討す る必要がある。
(4)ア ドバイザー制度の活用
本学部の教育課程 は、3年次への進級 に際 して50単位 の取得要件 を定めていること、お よび年間 履修単位数の制限を設 けていることで、
1・2
年次生 にはかな り厳 しい履修条件 となっている。例 えば、 1年次終了時に5
単位以下の単位取得状況だ と、 その時点で3
年次進級不可、従 って卒業延 期が確定す ることとなる。このような教育課程 を運営す るにあたっては、一方で学生への履修指導 を徹底す る仕組みを用意 し、広 く相談 に応ず る体制 を整 える必要がある。現行 のア ドバイザー制定の意義 と役割 をよ く理解 し、一層の制度活用が求め られ る。
(5)教育指導方法の改善
研究分野や担当科 目の違いを越 えて、教育技術や方法の経験 を交流す ることは、 教育内容の改 善 に とって極 めて意義のあることである。個々の教育経験 を尊重 し、 蒸留 して、相互 に交換 す る
ことによって、全体 として質の高い、実 り豊かな教育成果 を達成す ることが期待 され る。
専任 ・非常勤 を問わず、時には学部 ・学科の枠 を越 えて、教育経験 を交流す る機会 を積極的に設 定す る努力が一層求め られている。
以上の総括で示 された基本課題 を跨えた上で、かつ、準備委員会が報告 したカ リキュラム改革の 枠組みの基礎 として、改革委員会 は次のようなカ リキュラムの検討項 目を設定 した。改革委員会で
の改変の議論 は、ほぼ ここに示 した項 目の検討 を中心に進 め られた。
(丑学部教育の目標 と方針 ・・・経営学部の教育 目標 と国際経営学科の教育方針 を改 めて確認す るととも に、育成す る学生像 もしくは卒業生像 を明確 にす ることが求め られ る。
(診卒業要件 と進級要件 ‑現行の卒業要件 および進級要件 について、演習履修 および コース制のあ り 方 との関連で、総単位数および取得科 目単位数な ど改めて検討す る余地がある。
③セメスター制の完結・・・演習科 目の履修形態、外国語科 目の単位分割、同一科 目の毎期開講 な どの 実現 によ り、セメスター制の完結 をはか ることが課題 となっている。
④ コース制の見直 し‑ コース制の意義 を確認す るとともに、現行の
3
コース制 の評価 と見直 しに着 手 し、各 コースの特徴 と期待 され る成果 を明確 にす ることが緊要 となってい る。⑤履修制限単位数の見直 し‑セメスター制の完結 に伴 い、現行の履修制限単位数の設定のあ り方の 見直 しを行 うとともに、優遇措置の運用 の改善 をはか ることが必要である。
⑥授業科 目区分 と配当単位数‑現行授業科 目区分 (基本科 目と専攻科 目) とその配当単位数 につい
て、国際経営教育の視点か ら改めて検討 を加 える必要がある。
⑦A群科 目の充実 と強化 ‑初年度教育の充実 をはか るため、基礎演習の内容 と運営 を重質す るとと もに、A群科 目相互間の有機的な リンケージを高 めるな どの検討が求め られ る。
⑧外国語教育の改革‑‑外国語必修制 を導入 して学生の科 目履修 の効率化 を促進す るとともに、 そ の基礎 的 ・応用的能力 を高 めるための改革を実現 しなければな らない。
⑨健康科学教育の充実‑国際社会 における指導的市民に不可欠な身体 と運動の理論お よび実践の充 実 をはか るため、科 目内容 とその運用 について改めて検討 を加 える。
⑲ゼ ミナール教育のあ り方‑ゼ ミナール教育の充実 をはか るため、演習科 目の単位分割 ・配当学期 ・ 区分変更、所属ゼ ミの決定 と変更、卒業論文の作成 と提 出な どの諸課題 を検討す る。
⑪専攻科 目区分 の科 目体系‑多種膨大な専攻科 目群の整理 ・統合 (ス リム化) をはか るとともに、
必修、選択必修 および選択の科 目区分の見直 しや実習科 目の設置な どを検討す る。
⑫実習教育科 目の設置 と運営‑学生の実践的能力の修得 をはか るため、現行 の海外実習のほかに各 種 の実習教育 を導入 し、 その効果的な運用 をはか る必要がある。
⑱科 目履修 モデルの作成 ‑コース別 の科 目履修 モデルを複数提示す ることで、学生の単位履修 の効 率化 を支援す るとともに、期待 され る学修成果の達成 をはか る必要がある。
⑭履修指導の改善 と強化 ‑履修ガイダンスの充実や講義計画案 (シラバス)の有効活用 な どをはか るとともに、ア ドバイザー制度の運用 による履修相談 の一層の強化が求め られ る。
⑮教育指導方法の改善‑科 目内容の適切 な教育方法の改善 ・工夫 を行 うとともに、教育指導方法の 自己点検 ・評価 と教育経験 の相互交流 を促進す る学部 内システムを構築す る。
⑯教員担当 コマ数の軽減‑セメスター制の もとでの科 目内容の効果的な教育 と科 目履修 のゆ とりあ る指導 を行 うため、教員担当コマ数の軽減 をはか ることに努 めなければな らない。
⑰入試制度への対応・‑経営学部独 自の入試制度 (自己推薦入試およびB方式入試) に対応 した有効 な入学後教育をはか るため、特定科 目の履修促進や単位認定な どの方策 を検討す る。
( 3)
カ リキュラム検討の方法改革委員会では、上記のカ リキュラム検討項 目のすべてについて、限 られた期間内に満足の行 く 成果が得 られ るように総合的かつ効率的に議論す ることが求め られた。 そこで、カ リキュラム改革 の狙 いを十分 に達成 し、かつ、合理的に検討作業が行 えるようにす るために、次の6つの視点 もし
くは検討方法 を確認 した。
(∋現代大学教育の改善 と発展
現代 の大学教育が直面す る種々の問題点や課題 を分析 ・吟味 し、 その改善のための諸方策 を検 討す るとともに、わが国における大学教育の長期的発展 を確保 す るための教育改革 を追求す る。
これについては、 1) 『大学 に教育改革 を』 (天野郁男 ま
、1 9 9 7 )
、2)
『大学の教育 ・授業 を考 え る (1・2)
』 (日本私立大学連盟、1 9 9 9 )
、3)文部省大学設置審議会 の答 申な どを参考 にした。②国際経営教育の明確化 と効率化
「国際人の育成」 とい う本学部の教育理念 と 「国際経営の教育」 とい う本学科の教育 目標 を明 確 にす るとともに、 その効率的な達成 を確保す るための体系的な教育 プログラムを構築す る。 こ れ については、主 に1) 「教育改革への挑戦」 (『国際経営 フォーラム
』N o . 5 、1 9 9 3 . 3 )
、2)
「経 営学部カ リキュラムの特徴 と履修」 (『履修要覧』1 9 9 9 . 4 )
、3)『国際教育の実践』 (国際経営学 会、1 9 9 9 )
を参考 に した。③経営学部
1 0
年 の総括 と展望17
本学部の この10年の教育活動の総括 を基礎 に、 その成果の自己点検 ・評価 と問題点の抽出を行 うとともに、今後 の展望 を踏 まえて果敢 に教育改革 に取 り組み、学部教育の独 自性 を強化す る。
これについては、主 に 1)『経営学部10年の総括』(1998.10)、2)『教員の授業 自己評価』(1999.
3)、3)『経営学部 自己点検 ・評価』(1999.6)を参考 に した。
④学生 ・教員の実態 とニーズの蒸留
学生の学修意欲 さらには基礎学力の実態 を探 り、本学部数員 に村す る学生の意見やニーズを反 映 させ るとともに、教員の知恵 とは経験 を蒸留す ることによ り適切で実践的な教育体系 を考案す る。 これについては、主 に1)新入生 アンケー ト調査 (松 岡調査、1999.4)、2)経営学部教育 アンケー ト調査 (鈴木調査、1999.6)、3)教員 アンケー ト調査 (丸岡調査、1999.8)を参考 に した。
④学生 ・教員の実態 とニーズの蒸留
学生の学修 目標や学習意欲 さらには基礎学力の実態を探 り、本学部教育 に対す る学生の意見や ニーズを反映 させ るとともに、教育の知恵 と経験 を蒸留す ることによ り適切で実践的な教育体系 を考案す る。 これについては、主 に1)新入生 アンケー ト調査 (松 岡調査、1999.4)、2)経営 学部教育 アンケー ト調査 (鈴木調査、1999.6)、3)教員 アンケー ト調査 (丸岡調査、1999.8)
を参考 に した。
⑤他学部 ・大学のカ リキュラム ・教育方法の掛酌
国際経営に関す る他学部および他大学のカ リキュラム内容や教育指導方法 を調査 し、 とりわけ 教育改革的取 り組みについてはその理念 と方法 を掛酌 し、本学部教育の改革 に活用す る。 これに ついては、 l)中央大学商学部の教育 プログラム、2)慶応義塾大学総合政策学部の教育 プログ
ラム、3)『インター ンシップの実施手引』 (文部省、1998.3)な どを参考 に した。
⑥受験生志向的 コースの編成 と運営
受験生並びにその関係者 に とって魅力のある学部 ・学科 とす るために、 とりわけコースの再編 整備 を行 うとともに、各種の実践教育 を組み込んだ
2 1
世紀型の教育 プログラムを用意す る。 これ については、 1)『東京大学 は変わ る』 (浅野 ・大森 ・川 口 ・山内編、1999)、2)『日本 の大学 (2000年度版)』 (東洋経済新報社、1999)、3)明治大学 ・産能大学 ・大阪体育大学等のホームペー ジ (2000)な どを参考 に した。3.新 カ リキュラム編成の枠組み と特徴 (1)卒業要件 と授業科 目体系
経営学部 における新カ リキュラムは、現行カ リキュラムの現状分析 と課題 の抽 出 とい う帰納的ア プローチを横糸 に、学部教育の目標確認 と教育指導の枠組み設定 に導かれ る演梓的アプローチを縦 糸 に して、重大 な取 りこぼ しがないように総合的 ・体系的に編成す ることに努めた。カ リキュラム の編成 は、具体的にはカ リキュラム (教育課程)表の策定 によって明示的 ・組織的にな るが、 ここ ではそのコア となるカ リキュラム編成の枠組み と特徴 を説明 したい と思 う。
(丑卒業要件および進級要件
卒業要件 については、基本的に現行の要件 どお りとす るが、基本科 目お よび専攻科 目の要件単位 数 については大 き く変更す ることになった。 これは授業科 目区分の大幅な変更 を行った結果である。
現行 の卒業要件 (総単位数
1 2 4
単位) については、 これ を変更 しなければな らない合理的な理 由 がない ことに加 えて、次の諸理 由によ り、新カ リキュラムにおいて も現行 の要件 を継続す ることが望 ましい と判断された。
ア)大学設置基準の要件 を満た してい ること イ)年間履修単位数 を制限 していること り)学生の自主的な学修 を尊重す ること エ)実習教育 を充実す る方針であること
オ)多 くの他学部 ・大学の卒業要件 と同一であること
新カ リキュラムにおける卒業要件単位数 は、次の とお りである。
1)在学年数 4年 (8学期)以上在学す ること 2)卒業要件単位数
1 2 4
単位以上取得す ること【卒業要件単位数】
授業科 目 基礎科 目 外国語科 目健康科学科目基本科 目 学科共通科 目 専攻科 目 コース科 目 合計 必修科 目 選択必修科目 必修科 目 選択必修科目 選択科 目
単位数 8 8 2 22 26 6 20 32 124
18 48 58
3)基本科 目の卒業要件単位数
ア)基本科 目の卒業要件単位数 は、以下の とお りである。
a
基礎科 目については、定 め られた履修要件 に従 って8
単位以上修得 しなければな らない。b 外国語科 目については、定め られた履修要件 に従 って8単位以上修得 しなければな らない。
C 健康科学科 目については、
2
単位修得 しなければな らない。イ)基礎科 目の 「卒業要件単位数」を超 える単位 は、専攻科 目の コース選択科 目に算入す ること がで きる。
ウ)外国語科 目の 「卒業要件単位数」を超 える単位 は、専攻科 目の コース選択科 目に算入す るこ とがで きる。
4)専攻科 目卒業要件単位数
ア)専攻科 目の うち学科共通科 目の 「卒業要件単位数」 は、以下 の とお りである。
a
必修科 目については、定 め られた履修要件 に従 って2 2
単位以上修得 しなければな らない。b
選択必修科 目については、定め られた履修要件 に従 って26単位以上修得 しなければな らな い 。C 選択必修科 目の 「卒業要件単位数」 を超 える単位 は、 コース選択科 目に算入す ることがで きる。
イ)専攻科 目の うちコース科 目の 「卒業要件単位数」 は、以下の通 りである。
a
コース必修科 目については、定め られた履修要件 に従 って6単位修得 しなければな らない。b
コース選択必修科 目については、定 め られた履修要件 に従 って2 0
単位以上修得 しなければ な らない。C コース選択科 目については、定 め られた履修要件 に従 って
3 2
単位以上修得 しなければな ら ない。ウ)他学部 ・他学科開講の専修科 目 (横浜 キャンパス) ・専攻科 目 (理学部)の単位 を修得 した 19
場合
、1 2
単位 まで コース選択科 目に算入す ることがで きる。ただ し、本学部開講の授業科 目と 同一授業科 目の履修 は認め られない。次 に、進級要件 については、現行 どお り
2
年次終了時に、一定の要件単位数 を取得 した者 につい て3
年次への進級 を認 める制度 を設 けることとなった。 この進行制の意義 については、積極的に評 価 す る意見が圧倒的に多かった。すなわち、基本科 目と専攻科 目の体系的な履修 および多様 な専攻 科 目の効率的な学修 をはか るうえで、学生の年次進行 に村応 した計画的履修が強 く求め られ る。学 生の学修 な らびに単位取得状況 について中間的評価 を行 い、基準 となる要件 を定 めて進級 に関す る 判断 と措置 を講ず ることは意義のあることと考 える。現行の進級要件 に定 める総単位数
5 0
単位 については、学生の履修計画並びに単位取得状況か ら判 断 して厳 しい基準ではない と考 える。一万、年間履修単位数の制限や実習教育の充実な どのカ リキュ ラム運営を前提 にすれば、現行の5 0
単位以上 に増大す ることは学生の履修負担 を必要以上 に増す こ とになる。 その結果、新 カ リキュラムにおいて も、進級要件 としての総単位数 を5 0
単位 とす ること とした。進級要件 の具体的な単位数は、現行カ リキュラムではかな り厳 しく定 めてあるが、新カ リキュラ ムでは取得すべ き単位数でみれば、 しぼ りを授かに した。すなわち新 しい進級要件単位数 は、上記 授業科 目区分の うち基本科 目
1 8
単位 を含む5 0
単位以上 を修得 しなければな らない。ただ し、基本科 目1 8
単位の中には、 「基礎演習 Ⅰ」( 2
単位)および 「基礎演習ⅠⅠ」(2
単位) を含む もの とす る。なお、進級制の設定時期 については、現行の2年次か ら3年次への進級時期 を基礎 としなが らも、
1年次か ら
2
年次への進級、2
年次前期か ら2
年次後期への進級、3
年次か ら4
年次への進級な ど、その効果的運営を確保す る観点か ら種々検討 を加 えた。 その結果 は、 1年次 における基本科 目の修 得、
2
年次 における専攻科 目の コア科 目 (学科共通科 目お よびコース必修科 目)の修得お よび専攻 科 目の演習科 目の開講時期が3年次前期か らとなっていることな どの理 由によ り、前述の とお り2 年次か ら3
年次への進級 とす ることで決定 した。②授業科 目区分 と配当単位数
新カ リキュラムにお ける授業科 目区分 と配当単位数 については、上記の卒業要件 の項 に記載 した 表の とお りである。授業科 目区分 と単位配当は、カ リキュラムの編成 における中心的な内容 をなす ものである。改革委員会での議論や教授会への報告の過程で、幾つかの案が提示 され、修正 された。
新カ リキュラムの最終案 を得 る過程で提案 された ものの うち、重要な判断 とそれ に伴 う技術的な処 理 を施 された ものを次 に示す。 これは改革委員会 よ り
2 0 0 0
年4
月12
日の第2
回教授会で提案 された 授業科 目区分表である。授
莱料分区目 国際経営学科科 目体系 辛莱要件位単敬
基本科 目 専攻科 目
共通科 目 情報科 目 基礎科 目 必修科 目 選択必修科目 選択科 目
A群8 B8群 C群2 6 6 8 54 32
単 檀
敬 18 6 6 8 54 32 124
(注)1 実習科 目は2単位 とし、全 コース とも必修 とす る。
2 演習科 目が コースによって、必修、選択必修、選択の各区分 に含 める。
3 A群 は一般科 目、 B群は外国語科 目、C群は健康科学科 目である。
基本科 目群 と専攻科 目群の大 区分 について は、学 内他学部 との調整 の必要 もあ るためそのまま と した。基本科 目は、現行 の共通科 目、基礎科 目の区分 に加 えて、情報科 目の区分 を新た に設 けるこ ととしてい る。すで に本学部教授会で も確認 され、 これ までイ ンフラ整備が進 め られて きた情報関 連教育 を重視 す る立場か らの変更であ る。
専攻科 目は、具体 的 には
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つの コースに分 け られ、 その コース ご との必修科 目、選択必修科 目お よび選択科 目の各 区分が設定 され ることとな る。必修科 目8単位の うち2単位 は全 コース とも実習 科 目を配置す ることとし、 また、演習科 目についてはコースによって必修 ・選択 の別 を独 自に設 け ることとしてい る。 この表で明 らかな ように、卒業要件1 2 4
単位の うち学科共通 の科 目 と単位 は、少 くとも形式的には基本科 目の
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単位 のみで、残 りの9 4
単位が コース別 の専攻科 目の履修 とい うこ とにな る。 これ について は、 とくに文部省 の大学設置基準 に照 らして多 くの批判 が出された。改革 委員会 として、 コース制 を本学部 における重要 な教育指導 の枠組 み と考 えてい る点か らすれ ば、 こ の授業科 目区分 お よび卒業要件単位数の配 当の もつ意味 は、 1学科5
コース制 とい う形式 を備 えな が ら事実上の5
学科制 のカ リキュラム体系 とな る とい う批判であ る。 コースの性格 を どの ように と らえるか とい う考 えの相違 に基づ くところもあるが、独 自の積極 的な解釈 に基づ いて、大学設置基 準の枠組みを大 き く超 えることとな ると、大学 内外での調整 に多 くの時間を割 くことにな る。そ こで、各 コースの独 自性 あるいは特徴 を最大 限確保 しつつ、 1学科 としての共通性 あるいは目 標 をいか に実現す るか とい うことに知恵 を加 える必要が あった。 その結果 として創意工夫 された授 業科 目体系が、新 カ リキュラムでの最終案 として採用 された もの とい うことにな る。 そ こで は、 と
くに専攻科 目群 の卒業要件単位数 は
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単位 と配 当 しなが らも、 その うちの4 8
単位 につ いて は学科 共通科 目とし、 コース共通 の科 目群 として区分 した。 しか も、 コース科 目の中にも複数 の コースに 共通す る授業科 目をで きるだ け配置す るように努 めた。 なお、情報科 目について は専攻科 目の学科 共通科 目 (必修科 目お よび選択必修科 目) に区分変更 を行 うと同時 に、開設科 目を充実 させ た。(2) コースの構成
本学部 の編成 は 1学部 1学科 となってい る。 これ は学部設置 の際、 当時
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年4月 よ り経営学 部がス ター ト) としては時代 の先取 り的な国際経営部 を文部省 に認可 申請す る構想 をもっていたに もかかわ らず、諸般 の事情で実現 しなかったために、本学部が国際経営 を研究教育す ることを目標 とす る ところか ら、経営学部 の中に国際経営学科の1学科のみを置 くこととした経緯 によるもので ある。今回のカ リキュラム改革 に至 る準備委員会 の段階で は、学科 の分割すなわち
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学科制 な どその可 能性 を議論 されてい るが、結論的には種々の条件が これ を許 さない として学科 の分離 ・増設 を当面 は断念 してい る。 したがって、当面 は 1学科の もとでいかに国際経営教育 の 目標 の達成 と、 そのた めの具体的な教育指導 システムを再構築す るか とい うことが求め られたのであ る。改革委員会では、カ リキュラム改革の狙 いを実現す るための重要 な方策 として、現行 の コース制 の拡大 ・充実 を とりあげて検討 を加 えた。現行のカ リキュラムは緩やかな コース制 を採用 してい る。
現行 コース制 の問題点 は、次の ように指摘す ることがで きる。
ア)緩やかな形成 の コース制 となってい るため、学生の学修が必ず しも効率的 となっていない こと イ)学生 の選択が特定の コースに片寄 ってお り、学生の多様 なニーズを十分 に反映 した編成 となっ
ていない こと
ラ)実習教育の設置が コースによって異なってお り、必ず しも科 目履修上の実質的負担が公平 となっ ていない こと
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